| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 7 | 2 | 0 |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 4 | 2 | 0 |
|
勝利投手:平良 海馬(4勝1敗0S) (セーブ:岩城 颯空(0勝1敗18S)) 敗戦投手:西 勇輝(3勝2敗0S) | |||||||||||||
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◆西武は初回、ネビンの犠飛で1点を先制する。その後は4回表に西川の適時打、6回には渡部の適時二塁打が飛び出すなど、効果的に追加点を挙げた。投げては、先発・平良が7回4安打1失点の力投で今季4勝目。敗れた阪神は、打線が4安打2得点と振るわなかった。
◆阪神先発の西勇輝は西武戦を苦手にしており、通算25試合の登板で3勝11敗、防御率4・82。同カードでは一時6連敗を喫するなど、負け越し8、防御率はともに対戦カード別でワースト。阪神移籍後も登板3試合で0勝2敗とまだ勝ちがなく、最後に勝ったのはオリックス時代の18年9月2日(京セラドーム大阪)までさかのぼる。苦手カードで8年ぶりの白星をつかめるか。
◆阪神の遊撃手争いが新しい展開を迎えた。小幡竜平内野手(25)が3日に手痛い適時失策。今季初の2軍調整に入る可能性が高まった。遊撃は今季も固定されていない。スタメンは小幡と木浪聖也内野手(31)がちょうど24試合で並び、5試合の熊谷敬宥(30)と3人で回してきた。昨年は小幡が73試合、木浪が41、熊谷が27で、高寺望夢内野手(23)も2度スタメン出場している。
◆阪神藤川球児監督(45)は「我慢強く」と繰り返した。阪神は3日の西武戦に敗れ、台風による試合中止を挟んで連敗。首位ヤクルトと1・5ゲーム差に開いた。打線は西武先発の渡辺に7回まで2安打に抑え込まれ、3点を追う9回に森下翔太外野手(25)の三塁打から佐藤輝明内野手(27)の15号2ランで1点差とするも、あと1歩及ばなかった。試合後、藤川監督は「我慢強く、バッテリーも非常に我慢強くやってくれてましたし。その中でチャンスを待つ。とにかく攻めるということですね。守っててもね。一つずつこういう課題が出て、それをチームとして乗り越えて戦っていくと。そこですね」と振り返った。本塁打をのぞくと、今季ワーストタイの44イニング連続適時打なし。「タイムリーがどうこうというよりはね、それよりも、1つ1つ、姿勢ですよね。常に、我慢強くといいますか、こちらはしっかりと、強い選手になっていってもらうために声かけてやってますけど、それを発揮するのが、グラウンドで、選手ですからね。それをじっと待つ」。苦しい時も我慢。再び上昇気流に乗る時を待つ。
◆阪神元山飛優内野手(27)が1軍に再合流した。前日3日に適時失策をおかした小幡竜平内野手(25)が2軍に合流しており、入れ替えの可能性が高い。元山は昨年まで2年間、西武でプレーした。戦力外通告をへて阪神に移籍。59日には初昇格し、移籍初安打もマークした。同20日に出場選手登録を抹消されていた。
◆阪神のキャム・ディベイニー内野手(29)と熊谷敬宥内野手(30)が遊撃ノックを受けた。全体練習の開始前、他の野手より早くグラウンドに出ると、遊撃の位置で交互にボールをさばいた。途中で、この日から1軍合流した元山飛優内野手(27)も加わった。前日3日にスタメン出場した小幡竜平内野手(25)の出場選手登録抹消が濃厚。
◆阪神小幡竜平内野手(25)が出場選手登録を抹消された。代わって元山飛優内野手(27)が出場選手登録された。小幡は前日3日西武戦で「8番遊撃」で先発も、1点を追う7回2死二、三塁で西武長谷川の遊撃へのゴロをファンブルし、さらに一塁への悪送球。痛恨のダブルエラーで2人の走者の生還を許していた。元山は昨年まで2年間、西武でプレーし、戦力外通告をへて阪神に移籍。9日には初昇格し、移籍初安打もマークした。同20日に出場選手登録を抹消されて以来の1軍となった。
◆阪神高橋遥人投手(30)が5日楽天戦(甲子園)で先発を務める。今季9試合目で初の本拠地登板。「特に変わりなく。いつも応援してもらっていますけど、そういうのを力に試合を作れれば」と冷静に語った。開幕から無傷の6勝。防御率は両リーグトップの0・86。7年ぶりの交流戦登板となった前回5月29日ロッテ戦に続き、交流戦連勝を狙う。注意すべき点は「ストライク先行と先頭打者を切るというところ」。平常心でチームを勝利に導く。
◆阪神は連敗を2で止められるか。スタメンが発表された。ドラフト1位の立石正広内野手(22)が5月27日の日本ハム戦以来6試合ぶりに1番で出場。「8番遊撃」では、熊谷敬宥内野手(30)が入った。今季8試合に登板して防御率0・68を誇る、西武平良海馬投手(26)攻略なるか、注目だ。先発は4勝目を目指す西勇輝投手(35)。通算1500奪三振まであと3に迫る右腕は、この日も伏見寅威捕手(36)とバッテリーを組む。
◆西武の西口文也監督(53)が試合前、ファンが入り始めた左翼席を眺めた。そして「あの人数だけなのにすごい声を出してくれて、本当にありがたいですよ」と情感たっぷりに感謝した。甲子園球場の左翼席上段のわずか1ブロック。そこに詰めかけた西武ファンの得点時の歌声が、甲子園の隣駅、阪神電鉄の「鳴尾・武庫川女子大前」駅近くまで響いたことを、4日付の日刊スポーツ紙面やネット記事を報じた。その記事では「600人だけの西武ファン」と書いたが、正しくなかった。西武担当記者が応援のじゃまにならぬよう慌ててカウントしたため、また場外検証へ急いだため、メモが間違えていた。声を出しての西武応援がルール上で可能な「ビジター応援席」に座った西武ファンは、この日あらためてカウントしたところ、正しくは380人だった。4万2618人の大観衆が入った甲子園で、声を出して西武を応援できたのは1%にも満たない380人のみ。それなのに110倍以上いる阪神ファンにひけを取らない大声援で、見事に応援する西武の勝利を演出してみせた。この日も試合前の応援練習では右翼席を中心とした阪神側の82~84デシベルに対し、380人だけの西武ファンは78~85デシベルとほぼ互角。黄色いレインコートが目立つ甲子園で、西武ファンの一角だけは青いユニホームだらけ。"青炎"と呼ばれる西武ファンたちの声は、この日も気合がみなぎっている。【金子真仁】
◆阪神西勇輝投手(35)が先制点を許した。通算1500奪三振まで残り3で迎えたこの日、初回、先頭打者アレクサンダー・カナリオ外野手(26)を108キロのカーブで空振り三振に仕留め、好スタートを切った。しかし、2番・滝沢夏央内野手(22)に四球を与え、3番・桑原将志外野手(32)に左前打を許して1死一、三塁。ここで主砲タイラー・ネビン内野手(29)に先制の左犠飛を献上した。
◆阪神が守備で西武への警戒感をあらわにした。初回1死一、三塁でタイラー・ネビン内野手(29)が打ち上げた飛球は左翼やや深め。犠飛には十分な距離だった。森下翔太外野手(25)は後ろから勢いをつけて捕球すると、本塁には目もくれず、二塁に矢のようなワンバウンド送球を投げた。一塁走者の桑原将志外野手(32)はすぐに進塁をあきらめた。この交流戦、パ・リーグの各チームは深い外野飛球で、一塁からのタッチアップを積極的に仕掛けてきている。隙のない森下のスローイングは、進塁を防ぐとともに、相手をけん制するデモンストレーションにもなった。
◆阪神ドラフト1位の立石正広内野手(22)が第1打席から内角攻めでバットをへし折られた。6試合ぶりに1番で出場。今季8試合に登板して防御率0・68を誇る、西武平良海馬投手(26)との初対戦は、初球からいきなり153キロ内角直球。2ボール1ストライクから151キロ内角球でバットは折れ、遊飛につまらされた。前日3日は4打数無安打。この日は全体練習前に室内で打撃練習を行って、グラウンドに姿を見せていた。黄金ルーキーは一流投手との対戦の中で、学びを得る。
◆阪神西勇輝投手(35)が通算1500奪三振を達成した。残り3で迎えたこの日、初回、西武の先頭打者アレクサンダー・カナリオ外野手(26)を108キロのカーブで空振り三振に仕留め、好スタートを切った。2回2死一塁、平良海馬投手(26)から115キロのカーブで見逃し三振を奪って王手。3回、先頭のカナリオを113キロのカーブで見逃し三振に仕留め、記念すべき通算1500奪三振を達成した。阪神では小山正明、村山実、権藤正利、江夏豊に次ぐ5人目の偉業となった。5月12日ヤクルト戦(神宮)では史上3人目の300試合連続先発登板を記録した。この日が303試合で、日本記録の311試合まで残り8試合と迫る。300試合連続先発登板に続き、この日は通算1500奪三振をクリア。プロ18年目、"偉業ラッシュ"が続く。
◆阪神が2日連続の「ダブルエラー」で痛い2点を与えた。0-1の4回1死二、三塁。西川愛也外野手(26)に右前打を打たれてまず1点。二塁走者は三塁を回ったところでストップした。だが勢いをつけて前進してきた右翼手・佐藤輝明(27)がバウンドを合わせられず、ファンブル。その間に三塁で止まっていた走者が再スタートを切って生還した。打者走者の西川は一塁で止まっていたが、佐藤が本塁に投げた送球が、大きくそれたのを見て二塁に進塁した。2点目は「ファンブル」、打者走者の二塁進塁は「悪送球」。佐藤に1プレーで2つの失策が記録された。前日3日には遊撃の小幡竜平内野手(25)が同じようにファンブルと悪送球で2点を与えていた。
◆阪神は序盤から積極的に仕掛けるも、得点を奪えなかった。1点を追う2回。1死から大山悠輔内野手(31)が10球目に四球を選んで出塁。続く高寺望夢内野手(23)の初球からランエンドヒットを仕掛けた。だが、右飛に倒れ、一塁走者の大山は慌てて戻った。チームは前日3日までに、今季ワーストタイの44イニング連続適時打なし(本塁打を除く)。相手は、今季8試合に登板して防御率0・68を誇る西武平良海馬投手(26)が先発する中、3回までゼロが並んだ。
◆阪神西勇輝投手(35)が4回3失点で降板した。0-1で迎えた4回1死二、三塁の場面、西川愛也外野手(26)に右前適時打を許した。右翼・佐藤輝明内野手(27)がファンブルし、ホームへも悪送球。二塁走者も生還して2点を失った。3回、アレクサンダー・カナリオ外野手(26)を113キロのカーブで見逃し三振に仕留め、記念すべき通算1500奪三振を達成した。イニング終了後、ボードを掲げ、スタンドの「西コール」に応えたばかりだったが、4回に2点を献上。結局、4回5安打3三振3失点(自責点2)でマウンドを譲った。2番手には前回5月28日の日本ハム戦(甲子園)で先発を務めた木下里都投手(25)が登板した。
◆阪神の5回の攻撃中に雨脚が強まった。近畿地方はこの日、梅雨入りしたとみられると発表された。本降りの予報ではなかったが、試合中も断続的に降る可能性がある。阪神はこの回に1点を返し、1-3で5回裏を完了。試合が成立し、ノーゲームの可能性はなくなった。
◆阪神は49イニングぶりに適時打(本塁打を除く)が出た。3点を追う5回。2死二塁から代打の嶋村麟士朗捕手(22)が西武平良海馬投手(26)の2球目、外角チェンジアップをバットの先に当て、泳がされながらも中前に運んだ。チームは5月28日の日本ハム戦(甲子園)初回以来となるタイムリー(本塁打を除く)。今季、試合前時点で8試合登板して防御率0・68を誇った右腕から快音を響かせ、塁上で喜びを爆発させた。これで嶋村の代打成績は17打数7安打の打率4割1分2厘。嶋村は5月10日DeNA戦(甲子園)でもチーム51イニングぶりのタイムリーを放っていた。
◆阪神守備陣の必死の防戦もわずかに及ばなかった。1-3の6回1死一塁。3番手・門別啓人投手(21)が渡部聖弥外野手(23)に浮いた変化球を左越えに快打された。ここで左翼手・森下翔太(25)が一塁走者の足を止めるため、捕球体勢に入るようなフェイクを入れた。森下はすぐに後ろに向き直り、フェンス上部に当たった打球を素早く処理してカットの熊谷敬宥内野手(30)に返した。熊谷は左翼の定位置に近い深いところから、本塁に大遠投。ノーバウンドの好送球となったが、一塁走者の小島大河捕手(22)が間一髪、頭から滑り込んで生還した。
◆阪神門別啓人投手(21)が救援陣として今季初めて失点した。1-3で迎えた6回、3番手で登板。先頭タイラー・ネビン内野手(29)から三振を奪ったが、ドラフト1位の小島大河捕手(22)に中前打を許し、1死一塁。続く西武渡部聖弥外野手(23)に左翼フェンス直撃の適時二塁打を献上した。5月27日の日本ハム戦(甲子園)は5番手で9回に登板し、1回無失点。連投となった28日の同カードは3番手で2回無失点。ブルペン陣の貴重なサウスポーとして、安定した成績を残しつつあったが、先発から後ろに回って3試合目は悔しい結果に。もっとも、イニングをまたいで7回にも登板し、無失点に抑えた。
◆阪神工藤泰成投手(24)が公式戦では自己最速となる161キロを計測した。8回、4番手で登板。1死走者なしの場面、タイラー・ネビン内野手(29)への2ストライクからの3球目、161キロのストレートを投げた。ボール判定だったが、球速表示が出た瞬間、スタンドからどよめきとともに、大きな拍手が送られた。工藤は前日3日の同カードで160キロを計測。昨年のフレッシュ球宴で161キロを計測している。
◆プロ18年目の阪神西勇輝投手(35)が通算1500奪三振を達成した。残り3で迎えたこの日、初回に先頭の西武カナリオを108キロカーブで空振り三振。2回に平良から見逃し三振を奪って、3回再び先頭のカナリオを113キロのカーブで見逃し三振に仕留めて達成。球団では江夏豊らに次ぐ5人目の偉業となった。5月12日ヤクルト戦では史上3人目の300試合連続先発登板を記録。この日は4回5安打3失点(自責2)で降板も、日本記録の311試合まで残り8試合と迫る。
◆パ首位西武が阪神に連勝し、貯金を今季最多の「12」に伸ばした。阪神ファンの黄色に360度を囲まれた4万超の大観衆の中で、見事に2試合ともリードを守り切った。タイラー・ネビン内野手(29)の犠飛で2夜連続で初回の先制に成功。4回にはネビンの安打、渡部聖弥外野手(23)の二塁打で1死二、三塁のチャンスを作ると、不調に苦しんでいる7番西川愛也外野手(26)が右前打。阪神右翼手の佐藤がこれをファンブルならびに悪送球し、走者が2人も生還。連夜の相手のダブルエラーで、効果的に追加点を挙げた。6回には渡部の適時二塁打で4点目を入れた。先発の平良海馬投手(26)は打者2巡目の9人から4奪三振という尻上がりの投球。4回1死一塁では佐藤、大山からともに150キロ台後半の直球で空振り三振を奪うなど、力で制圧した。7回1失点、規定投球回にも乗り防御率0・75でリーグ1位に躍り出た。
◆阪神が最終回の猛追も及ばず、今季2度目の3連敗を喫した。西武戦は昨季から5連敗。また甲子園でも5月26日の日本ハム戦(甲子園)から5連敗を喫した。先制は西武だった。初回、阪神先発の西勇輝投手(35)が1死から滝沢に四球、桑原に左前打を浴び一、三塁。ここで4番ネビンに先制の左犠飛を許した。4回にはネビンの左前打と渡部の左翼への二塁打で1死二、三塁から西川に右前適時打を献上。打球処理に入った右翼の佐藤輝明内野手(27)がファンブルし、その間に2人目の走者が生還。その後悪送球で打者走者の二塁進塁も許し、ダブルエラーが記録された。西武先発の平良に阪神は苦戦が続くも、3点を追う5回、先頭の高寺望夢内野手(23)の右前打から12死二塁の好機をつくると、代打嶋村麟士朗捕手(22)の中前適時打で1点差に迫った。しかし直後の6回、3番手の門別啓人投手(21)が1死から小島、渡部に連打を浴び、再び3点差に放された。それでも最終回先頭の中野拓夢内野手(29)と佐藤の四球で1死一、二塁とすると、大山悠輔内野手(31)のゴロが敵失を誘い1死満塁。高寺の一ゴロの間に1点をかえすも、反撃はここまでだった。阪神先発の西勇は3回先頭のカナリオからこの日3つ目の三振を奪い、通算1500奪三振を達成。球団5人目の偉業となった。この日は4回5安打3失点(自責2)で降板となり、今季2敗目を喫した。
◆阪神が2日連続でルーキー守護神を攻め立てた。1-4の9回、岩城颯空投手(22)から2四球と岩城自身の悪送球で1死満塁の大チャンスを作った。高寺望夢内野手(23)の一塁ゴロの間に1点。続く代打の坂本誠志郎捕手(32)が三振に倒れてゲームセットを迎えたが、最後に見せ場を作った。前日3日は、3点を追う9回に佐藤輝明内野手(27)の2ランで1点差に詰め寄っていた。
◆阪神工藤泰成投手(24)が自己最速に並ぶ161キロをたたき出した。8回、4番手で登板。ネビンへの3球目の外角ボール球で計測。電光掲示板で気づいた観客がどっと沸いた。昨年のフレッシュ球宴で161キロを計測して以来で公式戦では初。主軸3人を抑えた右腕は「(掲示は)見ていないが歓声が聞こえたので球速かな、と。そんなことより試合中なのであまり気にしなかったです」と平然と話した。
◆昨年まで西武に所属した阪神元山飛優内野手(27)は結果を出せなかった。約2週間ぶりに出場選手登録され、7回2死で代打を告げられたが、平良の前に遊ゴロに倒れた。ムードメーカーとしても存在感を見せる男は「ちょっと意識があったので、打席で力んでしまいました。もっとベンチも盛り上げられるように、声でも貢献していきたい」と心底、悔しそうな表情だった。
◆阪神が今季2度目の3連敗を喫した。西武戦は昨季から5連敗。また甲子園でも5月26日の日本ハム戦から5連敗を喫した。打線は西武先発の平良の前に、突破口を探したが7回まで1得点。9回に3番手岩城から1死満塁の好機をつくり1点をかえすも、反撃はそこまでだった。いい当たりも相手の好守備に阻まれる場面も続いた。試合後、藤川球児監督(45)は「先発の平良投手も力強いですしね、なかなか攻略も難しい投手ではありました。守備陣も素晴らしい守備でした」と相手を素直に認めた。1点ビハインドの4回、1死二、三塁から西川に右前適時打を許した後、打球処理に入った右翼の佐藤輝明内野手(27)がファンブルし、その間に2人目の走者が生還。その後悪送球で打者走者の二塁進塁も許し、ダブルエラーが記録された。指揮官はこのプレーに「チャージを仕掛けていますからね、これはもう全く問題ない。あそこでチャージを掛けさせているのはこちらですから、また次もしっかりやってくれたらいいです」と振り返った。5日からは再び甲子園で楽天3連戦。「また明日切り替えてやっていかなきゃいけないですね」と前を向いた。阪神は4回、右翼手の佐藤が西川の打球を取り損ね、その後本塁へ悪送球し、1プレーで失策を2つ記録。3日西武戦の7回は遊撃手の小幡が遊ゴロ処理をファンブル、悪送球しており、1プレーで1人が2失策の「ダブルエラー」が2試合続けて出たのは、阪神では2リーグ制後初めて。▽木下(先発した5月28日以来の登板で、1回を3者凡退)「期間が空いたので、自分なりに呼吸を整えて、いつもより慎重にいきました。悪くはなかったと思います」▽中野(平良から2安打)「しっかり準備して積極的にいけて、よかった」
◆阪神に連夜のダブルエラーがあった緊迫の甲子園で、西武は守りきった。前夜と同じ3点リード、そして上位打線からという局面で、9回裏は岩城颯空投手(22)を2夜連続で送り出した。岩城は2夜連続で荒れ、ともに失点したが、ともにセーブを挙げた。西口文也監督(53)は試合前「今日も行くつもり」とセーブシチュエーションでの岩城起用を想定し、実行した。「信頼して後ろに置いてるわけだから。でも最近は自分で四球出してピンチ作ってる。修正していかないと」と、ヒヤヒヤの連勝を振り返った。360度黄色い甲子園。ピンチでの相手声援は100デシベルを安定して超える。三塁の渡部は「連携は取りづらいですね。声も届きにくいし」と証言する。甲子園初登板の篠原は「セットに入ってから、すごくいっぱい声が聞こえて、なんかタイム掛かってるのかなと思って外しました」とその異様な環境を振り返った。平静でいるのも難しい状況で、岩城がリードを守り切ったのも何よりの事実。好守が続く源田の若手投手への声掛けも日々目立つ。「何を言うわけでもなく間合いを」。ミスが出ても連鎖せず、集中してしのぎ切れるのが今の西武の強さ。雨にぬれながら4万2000人の虎党に負けじと声を張った380人の獅子党も、報われた。【金子真仁】
◆阪神西勇輝投手(35)が史上61人目の通算1500奪三振を達成した。初回、2回と1三振ずつ。3回、先頭カナリオを113キロのカーブで見逃し三振に仕留め、大台に到達した。「18の時から速い球もなかったし、変化球がすごい方でもなかった。積み重ねの大切さ、ケガしないこともそうだし、続けることもそう。若い子たちに、こういう生き方もできるんやなという1つの指針になったんじゃないかなと思います」。阪神では小山正明、村山実、権藤正利、江夏豊に次ぐ5人目の偉業。3回終了後、ボードを掲げ、観衆の「西コール」に応えた。ただ、試合後に笑顔はなかった。「球数がかさみ、いいリズムに持ってくることができなかった」。初回、ネビンに先制犠飛を許し、4回、失策絡みで2点を失った。4回3失点(自責2)で今季2敗目。8年ぶりの西武戦勝利も逃した。敗因を振り返ったのは、すべてを次に生かすためだ。5月12日ヤクルト戦(神宮)に300試合連続先発登板を記録。この日が303試合で、日本記録の311試合まで残り8試合と迫った。"偉業ラッシュ"は続く。「自分の仕事をしっかりするというマインドで毎回上がっています。これからも1つでも多く、積み重ねていきたい」。プロ18年目、場数が違う。球史に名を刻んでも、決して止まらない。挑み続ける。【林英樹】通算1500奪三振=西勇(阪神) 4日の西武2回戦(甲子園)の3回、カナリオから見逃し三振を奪って達成。プロ野球61人目。初奪三振はオリックス時代の09年9月25日ロッテ22回戦(千葉マリン)で西岡から。
◆阪神嶋村麟士朗捕手(22)がまた代打の仕事をやってのけた。3点を追う5回2死二塁で登場。「数少ない打席なので。本当にがむしゃらに食らいついた結果です」。西武平良の2球目、外角変化球をバットの先に当て、体勢を崩しながら中前に運んだ。チームは5月28日の日本ハム戦(甲子園)の初回以来、49イニングぶりの適時打(本塁打を除く)。試合前時点で8試合に登板して防御率0・68の右腕から快音を響かせた。これで代打成績は17打数7安打の打率4割1分2厘。3月に支配下登録を勝ち取り、勝負強い打撃で存在感を放っている。「チャンスだからとかではなくて、本当にがむしゃらですね」。プロ初タイムリーを放った5月10日DeNA戦(甲子園)でもチーム51イニングぶり適時打を決めており、再び"ストッパー"となった。チームの流れを変える1打にも「任されたことをやっていくだけ。野球がどんどんうまくなっていくように日々やっているだけなので」と謙虚。6回からは捕手として3投手をリードし、「下積みと言いますか、自分ができることをどんどんやっていけば、またいい結果につながるかな」とうなずいた。【村松万里子】
◆西武平良海馬投手(26)が大声援を味方につける阪神を、ほぼ沈黙させた。7回を1失点。登録抹消もあり、防御率は5月21日の0・80から1度はリーグ1位から消えたが、0・75で再びトップに。1イニング無失点でも0・01しか数字が下がらない状況での1失点。連続イニング無失点記録は19で止まったが「まぁ、そういう時もあるかなっていう感じですね」と気にしない。伝統の甲子園もあまり気にしない。「打席もありましたし、楽しみながら投げることができましたね」となんのその。7回裏にジェット風船が上がる瞬間も、まるで気にせず投球練習を続けた。他部からの助っ人もいた八重山商工(沖縄)時代。「(甲子園は)目指してなかったですね、正直。それより楽しんでやろうと思ってました」という高校野球エンジョイ勢が、今や球界を代表する投手の1人として君臨する。セーブ王に輝いたクローザーの昨季は年間825球。今季は先発としてこの夜で900球に達した。どんな環境でも適応していくのが平良の強み。「高めの直球で空振りを取れる確率が高いので」という持論も、どこで投げようが変えない。佐藤輝に156キロ、大山に155キロ。球界屈指の強打者から連続三振を奪った4回裏はお見事で、チームを今季最多の貯金12へと導いてみせた。▽西武西口監督(平良の投球やスタイルについて)「自分の投球をいかにできるかだけを突き詰めて。打つほうも貪欲(どんよく)にやってくれて。何も言うことはないくらいいい内容です」
◆阪神・元山飛優内野手(27)が1軍に合流した。「やって当たり前と思われることをしっかりするのが僕の仕事だと思うので、そこに集中してやっていきます」昨オフに新加入したが、開幕を前に左上肢のコンディション不良を発症。実戦復帰し、5月9日に1軍に昇格するも、同20日に2軍に降格していた。ファーム・リーグでは13試合に出場して打率・220。3日の2軍・ソフトバンク戦(SGL)では3打数1安打だった。元山は2023年オフに西武にトレード移籍し、2年間プレーした。この日は古巣との対戦に、「多少意識はしてしまいますけど、大事な一戦になってくると思うので、個人的な感情を捨ててやりたい」と力を込める。「みんなに少なからず情報は提供できることはあると思うので、何か役に立てればという感じです」とプレー以外の面でもサポートを誓った。
◆NPBは4日、公示を発表し、阪神・小幡竜平内野手(25)が出場選手登録を抹消。代わって、元山飛優内野手(27)が登録された。小幡は開幕から32試合に出場するも、打率・233と低迷。遊撃守備では前日3日に適時失策を犯すなど、チーム最多タイの6失策を記録していた。代わって昇格した元山は5月20日に抹消されて以来の1軍登録。2024、25年に2年間西武に所属した内野手が、古巣との対戦を前にして、「みんなに少なからず情報は提供できることはあると思うので、何か役に立てればという感じです」と話した。
◆5日の楽天戦(甲子園)に先発する阪神の高橋遥人投手(30)はショートダッシュなどで調整した。今季9登板目にして、初めてホーム、甲子園でのマウンドとなる。「いつも応援してもらっていますけど、そういうものを力に試合を作れるように頑張りたい。練習してから試合までの時間が長いか短いかが一番違う。最近はビジターが続いて、そっちが慣れてきたかなっていうのはあるけど、別に特に変わらないです。過ごし方も去年通りって感じです」と力を込めた。ここまで負けなしの6勝を挙げ、セ・リーグトップのの防御率0・86をマーク。前回登板のロッテ戦(ZOZOマリン)では8回無失点で交流戦初勝利を挙げた左腕は対楽天打線にも「ストライク先行と先頭バッターを切る」と意気込み、7勝目を目指す。
◆3日に西武に敗れ、甲子園4連敗を喫した阪神は打順の入れ替えを行った。D1位・立石正広内野手(22)=創価大=が5月27日の日本ハム戦(甲子園)以来、6試合ぶりに「1番・左翼」で出場。高寺望夢内野手(23)が「6番・中堅」、熊谷敬宥内野手(30)が「8番・遊撃」に入った。相手先発は防御率0・68と驚異的な数字を残す平良。44イニング連続で適時打がない打線だが、難敵相手に奮起の一戦としたい。先発は西勇輝投手(35)が務める。今季は4試合の先発で3勝1敗、防御率2・05。通算1500奪三振まであと「3」に迫る右腕が、2018年9月2日(京セラ)以来、約8年ぶりに西武から白星をもぎ取る。
◆阪神の先発・西勇輝投手(35)は初回に先制点を与えた。先頭のカナリオは空振り三振に斬ったが、続く滝沢に四球を出すと、桑原に左前打で続かれて1死一、三塁。ここで4番・ネビンに左犠飛を許し、先制点を献上した。
◆阪神・西勇輝投手(35)が通算1500奪三振を達成した。試合前時点で、節目まであと「3」で迎え初回先頭のカナリオからカーブで空振り三振。二回に平良からカーブで見逃し三振を奪うと、三回は先頭のカナリオをここもカーブで見逃し三振に仕留めた。NPB史上61人目でオリックス時代も含め、通算348試合目の登板での達成となった。阪神在籍中の達成に限れば、1972年江夏豊以来、5人目となった。
◆阪神の西勇輝投手(35)が四回に2点を失った。一回に1点を失い、0-1で2度目の中軸との対戦を迎えた。先頭のネビンに左前打を許すと、1死から渡部に左翼線への二塁打を浴びて1死二、三塁のピンチを背負う。そして続く西川に2ボールからの変化球を痛打され、右前へ運ばれた。三塁走者は悠々と生還し、右翼の佐藤がボールをファンブルしたのを見て二塁走者も三塁を蹴って本塁へ。あわてて本塁送球するもバックネットへと大きく逸れ、捕球と送球の2失策で打者走者も二塁へ進めてしまった。阪神は3日にも小幡の1プレー2失策が響いて黒星を喫していただけに、2戦連続でミスが絡む痛い失点に。序盤から3点を追いかける展開となった。
◆阪神・西勇輝投手(35)は今季最短となる4回3失点(自責2)で降板した。初回にいきなり1死一、三塁を招くと、ネビンの左犠飛で先制点を献上した。二、三回は立て直したが四回。1死二、三塁から7番・西川に右前打を許して1点を奪われた。さらに、ここで右翼手・佐藤が打球をファンブルし二走も生還。3点目を奪われ、この回限りでマウンドを降りた。三回にカナリオから3つ目の三振を奪い、通算1500奪三振を達成。NPB史上61人目で、阪神在籍中の達成に限れば、1972年江夏豊以来、5人目となった。
◆阪神が下位打線からの攻撃で、反撃ののろしを上げた。0-3で迎えた五回。ここまで中野の2安打のみに抑え込まれていた先発・平良から、先頭の6番・高寺望夢内野手(23)が右前打で出塁。続く伏見が空振り三振、熊谷が投ゴロに倒れたが、その間に一走が二進。この日初めて得点圏に走者を置いた。好機で打席には代打・嶋村麟士朗捕手(22)。代打打率・375を誇る切り札は、初球の外角スイーパーを見逃し、2球目。外角へのチェンジアップにバットを合わせた。打球は中堅手・西川の前で弾むと、二走・高寺は一気に本塁に生還した。平良は試合前時点で防御率0・68を記録。1試合通して1点を取られない右腕から、下位打線で得点を奪った。
◆1軍に昇格した阪神・元山飛優内野手(27)が1-4の七回2死で代打で登場。古巣との対決が実現した。先発の平良に対し、カウント1-1からの内角152キロ直球を振り抜くも、打球は遊撃手・源田の正面へ。遊ゴロに倒れて結果を残すことはできなかった。昨年までの2年間で西武に在籍。昨オフに自由契約となり、阪神に入団した。ここまで5試合の出場で打率・200を記録している。
◆阪神・工藤泰成投手(24)が、自己最速に並ぶ161キロを計測した。1-4の八回に4番手でマウンドへ。3日に続いて、クリーンアップと対する厳しい場面での登板で先頭の桑原を右飛に打ち取ると、続くネビンへの3球目に161キロを計測。ビジョンに数値が表示されると、場内はどよめきに包まれた。その後、ネビンを三ゴロに打ち取ると、小島は内角低めへのスライダーで遊ゴロ。2試合連続で三者凡退に仕留めて、存在感を示した。
◆阪神は西武に2連敗。甲子園5連敗となった。先発した西勇輝投手(35)は今季最短となる4回3失点(自責2)で降板。初回に左犠飛で先制点を与えると、四回には1死二、三塁から西川に右前打を許して1点を奪われた。さらに、ここで右翼手・佐藤が打球をファンブルし、二走も生還。3点目を奪われ、この回限りでマウンドを降りた。今季2敗目(3勝)。また通産1500奪三振を達成し阪神在籍中の達成に限れば、1972年江夏豊以来、5人目となった。打線は、試合前時点で防御率0・68の平良に苦戦。四回までわずか2安打に封じられた。五回には下位打線が?ぎ、代打・嶋村麟士朗捕手(22)の、チーム49イニングぶり適時打となる中前適時打で1点を返した。九回は1死満塁を作り、高寺の内野ゴロの間に1点を奪ったが反撃はここまで。佐藤輝明内野手(27)は3打数無安打で連続試合安打は「14」で止まり、自己最長更新とはならなかった。
◆阪神がカード負け越しで、甲子園5連敗を喫した。西勇輝投手(35)が一、四回に計3失点。五回2死二塁、代打嶋村麟士朗捕手(22)がチームとして5月28日の日本ハム戦(甲子園)の一回以来、49イニングぶりのタイムリーヒットを中前に運んだが、直後の六回に登板した門別啓人投手(21)が4点目を失った。九回1死満塁の好機も1点止まり。3打数無安打1四球の佐藤輝明内野手(27)の連続試合安打は「14」で止まり、自己記録の更新はならなかった。また2点を失った四回1死二、三塁の守備で右前打をファンブル後、本塁悪送球が重なり、ダブル失策となった。通算1500奪三振を記録した西勇は連敗で3勝2敗。交流戦3カードを消化して2勝6敗。
◆阪神がカード負け越しで、甲子園5連敗を喫した。西勇輝投手(35)が一、四回に計3失点。五回2死二塁、代打嶋村麟士朗捕手(22)がチームとして5月28日の日本ハム戦(甲子園)の一回以来、49イニングぶりのタイムリーヒットを中前に運んだが、直後の六回に登板した門別啓人投手(21)が4点目を失った。九回1死満塁の好機も1点止まり。3打数無安打1四球の佐藤輝明内野手(27)の連続試合安打は「14」で止まり、自己記録の更新はならなかった。また2点を失った四回1死二、三塁の守備で右前打をファンブル後、本塁悪送球が重なり、ダブル失策となった。通算1500奪三振を記録した西勇は連敗で3勝2敗。交流戦3カードを消化して2勝6敗。
◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博氏らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(82)はパの投手攻略法を阪神打線に伝授した。3日の渡辺、4日の平良。強い球をドンドン投げ込む投手に阪神打線は完全に抑え込まれた。日本ハム戦では伊藤にもやられたが、パ・リーグには速い球、強い球でねじ伏せようとするタイプが多い。パの一流投手は、総じて、このタイプで、新たに入ってきた若い投手も、このスタイルをマネる。力で押しまくってくる投手ばかり、と言ってもいい。初球から変化球でかわす傾向の投手が多いセ・リーグとは、根本的に投手の攻め方が違う。野球の質が違う。阪神の打者も交流戦対策は頭に入れて臨んでいるとは思う。だが開幕からセのライバルと戦うために準備した形が染みついており、なかなか変えることはできないもの。私も中日コーチ時代に苦労した。難しく考えてはいけない。初球から、かなりの確率で入ってくる速い球、強い球を打つことだけを考えればいい。かわされたら...落とされたら...という心配はしてはいけない。シンプルにいくしかない。手っ取り早い対策は「初球から、2ストライクに追い込まれた時の打撃」をすることだ。カウントが早い段階ではコースにしぼったり、球種にしぼったり、ヤマを張ったり。これが普段のセの野球。そんなセの野球でも、追い込まれると真っすぐに合わせる。一番速い球に絞り、そこから変化球が来れば食らいつく。この考え方で、初球から臨んでみるのも対策だと思う。そろそろ、やり返してもらいたい。ただ5日の楽天の先発は、最もセのタイプに近い岸。シーズン通りの打撃ができれば、大丈夫だと思うが...。
◆パ・リーグの首位を走るチームの力強さを思い知らされた2戦だった。阪神・藤川球児監督(45)は脱帽するしかなかった。「先発の平良投手も力強いですし、なかなか攻略は難しい投手でした。守備陣も素晴らしい守備でしたね」試合前まで防御率0・68の西武・平良を前に打線はきりきり舞いにされ、五回に嶋村がチーム49イニングぶりの適時打で1点返すのがやっとの状態。ただ、1―4の九回1死満塁で高寺が一ゴロの間に1点をもぎ取り、底力は見せた。「きょうは負けましたけど、またあしたから新しいゲームがありますから。ここはキチッと切り替えてやらなければいけません」2日に雨天中止となったため、西武戦はあと1試合残されている。やり返すチャンスはまだ残されている。(渡辺洋次)
◆阪神・森下翔太外野手(25)は4打数無安打に終わった。一回1死一塁で平良の初球ツーシームに三ゴロ併殺打。六回には失策で出塁した中野を一塁に置き、内角低めのツーシームに手を出して再び併殺打に倒れた。3点を追う九回無死一塁では守護神・岩城の内角直球を右前に運ぶも、右翼手・長谷川の好守にはばまれ好機拡大ならず。今季2度目の3連敗に「また頑張ります」と前を向いた。
◆八回に4番手で登板した阪神・工藤泰成投手(24)が2戦連続で西武のクリーンアップを3人斬りした。先頭の桑原を右飛に打ち取ると、三ゴロに仕留めたネビンへの3球目に自己最速タイに並ぶ161キロを計測。場内はどよめきに包まれたが「歓声が聞こえたので球速が出たのかなと思いましたけど、試合中なのであまり気にしなかった」と冷静沈着に小島を遊ゴロに打ち取った。好投が続く右腕は「このままの流れで投げていきたい」と力を込めた。
◆阪神・西勇輝投手(35)が史上61人目、球団では1972年の江夏以来5人目となる通算1500奪三振を達成した。二回までに2三振を奪い、三回先頭のカナリオをカーブで見逃し三振。イニング間に記念パネルが手渡され、場内は拍手に包まれた。「今の若い子たちはスピードが速いピッチャーが多いんですけど、こういう生き方もできるんやなっていう一つの指針になったんじゃないかと思う。月日がかかりましたけど、クリアできて良かった」。大台に到達したが、今季最短の4回3失点(自責2)で降板し、今季2敗目を喫した。
◆「2番・二塁」で出場した阪神・中野拓夢内野手(29)が平良から唯一のマルチ安打を記録して気を吐いた。一回は低めカットボールを右前へ、四回の第2打席は外角低めの直球を左前にはじき返し「自分からスイングを仕掛けていく意識があったので、そこは良かった」とうなずいた。失策での出塁を含めて、全4打席で出塁。「自分の役割は出塁なので、それが得点につながるように。いい形で後ろにつなげられるようにあした以降も頑張ります」と話した。
◆1軍に昇格した阪神・元山飛優内野手(27)が1-4の七回2死で代打登場。古巣との対決が実現したが、先発・平良の前に遊ゴロに倒れ「ちょっと意識があったので、打席で力んでしまった」と悔しさをにじませた。昨季までの2年間で西武に在籍。昨オフに自由契約となり、阪神に入団した。「もっとベンチも盛り上げられるように、声でも貢献していきたい」と誓った。
◆立ち込めていた重たい霧を阪神・嶋村麟士朗捕手(22)のバットが切り裂いた。一球に懸ける集中力は、球界を代表する投手をもしのぐ。今季から支配下に登録された男がまたも代打で適時打を放ち、意地の得点をたたき出した。「数少ない打席なので本当にがむしゃらに食らいついた結果です。(相手が)いいピッチャーだったっていう結果だったっていうだけ。来た球を打つぐらいのざっくりした感じだった」3点を追う五回2死二塁。試合前まで防御率0・68と圧巻の成績を誇っていた西武先発・平良から、この日初めて得点圏に走者を置いたところで藤川球児監督(45)は代打・嶋村に託した。虎には5月28日の日本ハム戦(甲子園)の一回の大山悠輔内野手(31)のタイムリーを最後に、適時打が生まれていなかった。中軸の一発でしか得点が生まれない。そんな空気を嶋村が吹き飛ばした。「あんまり覚えていない。もう必死でした。集中していましたね」1ストライクから、低めの変化球にバットを合わせた。ライナーで飛び出した打球が中堅の前の芝生に弾み、実に49イニングぶりとなる適時打に。平良にも20イニングぶりとなる失点をお見舞いし、一塁では両手を挙げてチームメートを鼓舞。負の流れを断ち切り反撃ののろしを上げた。流れを変えることができる男だ。前回もチームを救ったのは嶋村だった。「らしいですね(笑)。初タイムリーのとき」。5月10日のDeNA戦(甲子園)で放ったチーム51イニングぶりの適時打に続き、虎に勢いを生む一打には大きな価値があった。代打で3打席連続安打とし、今季の代打成績は打率・412をマーク。得点圏打率も8割と、勝負強さも兼ね備えている。そのまま六回からマスクをかぶって、守備の経験も積んだ。一歩ずつ、中心選手へと成長していく。「まだまだなので。まだ下積みと言いますか、自分ができることをどんどんどんどんやっていけばまたいい結果につながるかなと思う。任されたことをやっていくだけだし、野球がどんどんうまくなっていくように日々やっているだけ。また頑張ろうかなと思います」連敗の悔しい雨が落ちる中でも輝きを放った背番号85が、虎の希望だ。(中屋友那)
<交流戦順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 (-) |
ソフトバンク |
8 | 1 | 0 | 0.889 (↑0.014) | - (-) |
9 | 39 (+2) | 21 (+1) | 10 (+1) | 8 (-) |
0.261 (↓0.004) | 2.200 (↑0.14) |
| 2 (-) |
西武 |
6 | 1 | 1 | 0.857 (↑0.024) | 1 (-) |
10 | 38 (+4) | 17 (+2) | 7 (-) | 5 (-) |
0.255 (↓0.005) | 1.750 (↑0.1) |
| 3 (-) |
ロッテ |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | 2 (-) |
9 | 31 (+5) | 18 (+2) | 3 (-) | 5 (+1) |
0.234 (↑0.009) | 1.800 (↓0.03) |
| 3 (-) |
巨人 |
6 | 3 | 0 | 0.667 (↑0.042) | 2 (-) |
9 | 31 (+2) | 32 (+1) | 6 (+1) | 7 (+1) |
0.244 (↓0.003) | 3.600 (↑0.33) |
| 5 (-) |
日本ハム |
5 | 3 | 0 | 0.625 (↑0.054) | 2.5 (-) |
10 | 27 (+5) | 18 (+2) | 5 (+1) | 4 (+2) |
0.249 (↑0.011) | 1.950 (↑0.23) |
| 6 (1↓) |
ヤクルト |
4 | 4 | 1 | 0.500 (↓0.071) | 3.5 (↓1) |
9 | 23 (+2) | 32 (+5) | 5 (-) | 6 (-) |
0.239 (↓0.011) | 2.830 (↓0.26) |
| 7 (-) |
ORIX |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↓0.056) | 4 (↓1) |
9 | 31 (+1) | 27 (+2) | 3 (-) | 2 (+1) |
0.264 (↓0.007) | 3.160 (↑0.1) |
| 7 (-) |
中日 |
4 | 5 | 0 | 0.444 (↓0.056) | 4 (↓1) |
9 | 27 (+1) | 27 (+2) | 6 (-) | 3 (-) |
0.226 (↓0.008) | 2.670 (↑0.33) |
| 9 (1↑) |
DeNA |
3 | 6 | 0 | 0.333 (↑0.083) | 5 (-) |
9 | 27 (+8) | 48 (+7) | 4 (-) | 2 (+1) |
0.241 (↑0.011) | 5.130 (↓0.24) |
| 10 (1↓) |
阪神 |
2 | 6 | 0 | 0.250 (↓0.036) | 5.5 (↓1) |
10 | 15 (+2) | 27 (+4) | 6 (-) | 4 (-) |
0.198 (↓0.01) | 2.660 (↓0.05) |
| 11 (1↓) |
楽天 |
2 | 7 | 0 | 0.222 (↓0.028) | 6 (↓1) |
9 | 29 (+7) | 38 (+8) | 8 (+1) | 2 (-) |
0.226 (↑0.004) | 4.290 (↓0.51) |
| 12 (-) |
広島 |
1 | 7 | 0 | 0.125 (↓0.018) | 6.5 (↓1) |
10 | 16 (+2) | 29 (+5) | 4 (+1) | 3 (-) |
0.201 (↑0.009) | 3.000 (↓0.15) |
<セ・リーグ順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 (-) |
ヤクルト |
32 | 22 | 1 | 0.593 (↓0.011) | - (-) |
88 | 186 (+2) | 182 (+5) | 35 (-) | 40 (-) |
0.243 (↓0.001) | 3.050 (↓0.04) |
| 2 (-) |
阪神 |
30 | 23 | 1 | 0.566 (↓0.011) | 1.5 (-) |
89 | 204 (+2) | 180 (+4) | 42 (-) | 34 (-) |
0.250 (↓0.002) | 3.090 (-) |
| 3 (-) |
巨人 |
30 | 25 | 0 | 0.545 (↑0.008) | 2.5 (↑1) |
88 | 172 (+2) | 185 (+1) | 43 (+1) | 39 (+1) |
0.230 (-) | 3.170 (↑0.04) |
| 4 (-) |
DeNA |
24 | 29 | 2 | 0.453 (↑0.011) | 7.5 (↑1) |
88 | 194 (+8) | 218 (+7) | 27 (-) | 27 (+1) |
0.246 (↑0.002) | 3.490 (↓0.07) |
| 5 (-) |
広島 |
19 | 31 | 2 | 0.380 (↓0.008) | 11 (-) |
91 | 147 (+2) | 169 (+5) | 30 (+1) | 32 (-) |
0.214 (-) | 2.940 (↓0.02) |
| 6 (-) |
中日 |
19 | 35 | 1 | 0.352 (↓0.006) | 13 (-) |
88 | 183 (+1) | 208 (+2) | 39 (-) | 22 (-) |
0.237 (↓0.001) | 3.520 (↑0.07) |
<パ・リーグ順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 (-) |
西武 |
33 | 21 | 2 | 0.611 (↑0.007) | - (-) |
87 | 218 (+4) | 171 (+2) | 48 (-) | 22 (-) |
0.251 (-) | 2.560 (↑0.02) |
| 2 (-) |
ソフトバンク |
31 | 23 | 0 | 0.574 (↑0.008) | 2 (-) |
89 | 233 (+2) | 192 (+1) | 51 (+1) | 27 (-) |
0.247 (-) | 3.170 (↑0.04) |
| 3 (-) |
ORIX |
30 | 25 | 0 | 0.545 (↓0.011) | 3.5 (↓1) |
88 | 195 (+1) | 188 (+2) | 32 (-) | 20 (+1) |
0.245 (-) | 3.310 (↑0.02) |
| 4 (-) |
日本ハム |
28 | 29 | 0 | 0.491 (↑0.009) | 6.5 (-) |
86 | 226 (+5) | 219 (+2) | 65 (+1) | 30 (+2) |
0.240 (↑0.002) | 3.630 (↑0.07) |
| 5 (-) |
ロッテ |
27 | 28 | 0 | 0.491 (↑0.01) | 6.5 (-) |
88 | 182 (+5) | 199 (+2) | 38 (-) | 27 (+1) |
0.239 (↑0.001) | 3.270 (↑0.03) |
| 6 (-) |
楽天 |
21 | 33 | 1 | 0.389 (↓0.007) | 12 (↓1) |
88 | 175 (+7) | 204 (+8) | 38 (+1) | 27 (-) |
0.241 (-) | 3.600 (↓0.09) |



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