ヤクルト(☆4対2★)阪神 =リーグ戦8回戦(2026.05.13)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:荘司 宏太(2勝0敗0S)
(セーブ:キハダ(1勝0敗12S))
敗戦投手:桐敷 拓馬(0勝2敗1S)
  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝ち。ヤクルトは1点を追う8回裏、無死二塁から石井が適時二塁打を放ち、同点とする。さらに代打・古賀の押し出し死球と増田の犠飛で2点を挙げ、リードを奪った。投げては、3番手・荘司が今季2勝目。敗れた阪神は、救援陣が精彩を欠いた。

◆阪神伏見寅威捕手(36)が冷静なパフォーマンスでチームを支えている。先発する高橋遥人投手(30)とは今季、全5試合でバッテリーを組んで4勝。そのすべてが完封勝ちという離れ業。4連続完封がかかった今回も、スタメンマスクが有力視される。前日12日のヤクルト戦では西勇輝投手(35)と組んで6回無失点に導いた。「ナイスピッチング。いいバッテリーになってきている感覚」。4投手と組んでヤクルトを零封した。この試合でベテランらしい一幕があった。ピンチになりそうだった8回の守備。1死一塁で2ボールからドミンゴ・サンタナ外野手(33)がワンバウンドを空振り。伏見は後逸し、一塁走者は二塁進塁。工藤泰成投手(24)に暴投がついた。だが、ボールを拾って戻ってきた伏見は自分の左肩を差し示し、球審に「スイングが当たりました」とアピール。球審が審判団を集めて協議した結果、「スイングの余勢が捕手に当たりました。走者を一塁に戻します」と場内にアナウンスされた。サンタナの大きなフォロースルーが、伏見の左肩あたりに当たっていた。規則通り、ボールデッドとなり、進塁は無効になった。工藤はこの回無失点に抑えた。また伏見はこの試合、打者の大きなフォロースルーを頭を下げて避けるなど、故障回避も意識しながらの好リードとなった。

◆阪神は前日12日のヤクルト戦で勝利し、首位浮上した。打線を大幅改造して10得点。2番森下、3番佐藤、4番大山、5番中野。森下はプロ初の2番で、中野は4年ぶりの5番だった。藤川球児監督(45)は「まあまあ、今日はこういう形だったというところ」と多くは語らなかったが、今後も打順を動かす可能性を示唆。「常に動いてるもんですよね。ペナントレースですからね。選手の状態もあるし、いろんなケースを想定しながらいかなければいけない。まだ固めなくてもっていうところ」と説明していた。12日の打順ならば初回に森下、佐藤が打席に立つ。仮に絶好調の佐藤が勝負を避けられても、後ろには大山と中野が控える布陣だ。1番を務める高寺望夢内野手(23)は5月の月間打率が3割3厘と好調。主軸4人の打順に注目が集まる。

◆「疑惑」のネットが迅速に修復された。前日12日の試合で、阪神高寺望夢内野手(23)が左翼に先頭打者本塁打。ただ、映像ではラバーフェンス上のネットをすり抜けているようにも見えた。ヤクルト側からアピールはなかった。のちに、打球が飛んだ付近のネットが破れている写真が撮影された。実際にフェンスオーバーしていたか、その穴をくぐったのかは不明のままだが、この日の練習前にはネットが修復されていた。ネットの「穴」はボール1個は十分入る大きさだった。

◆侍ジャパン前監督の井端弘和氏(51)が13日、ヤクルト-阪神8回戦の前に神宮球場を訪れた。今年3月のWBCに出場した阪神佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(25)、坂本誠志郎捕手(32)と握手を交わして談笑。井端氏の意向で、WBCに選手を送り出した各球団と各監督に感謝を伝えている。

◆阪神森下翔太外野手(25)が左ひじ付近に死球を受けた。1回1死、ヤクルト山野太一投手(27)のストレートが直撃。森下は一瞬もん絶した表情を見せ、バットを放り投げたが冷静に一塁に歩いた。森下は今季4個目の死球。神宮では4月30日の対戦で木沢が投じたボールが森下の頭部付近にすっぽ抜け、球場が騒然となる場面があった。

◆阪神高橋遥人投手(30)が33イニングぶりの失点を許し、65年城之内(巨人)以来の4試合連続完封勝ちを逃した。初回の立ち上がりにつかまった。1死二塁のピンチを招くと、3番増田に先制タイムリーを献上。1ストライクからの2球目、真ん中ツーシームを中前へ運ばれた。失点は4月5日敵地広島戦で初回2死二塁から佐々木に適時打を許して以来。それでも、なおも1死一塁で4番内山を三ゴロ併殺に打ち取り、この回を最少失点で切り抜けた。この日は悪天候の影響で試合開始が15分遅れの18時15分。プレーボール直後も、強い雨が降り続くなど悪条件のマウンド上となっていた。今季はここまで5試合に先発し、すべて完封勝利で無傷の4勝をマーク。直近3試合は中日→ヤクルト→中日といずれもビジターで9回を完封勝ちしていた。61年ぶりの4戦連続完封が期待されていたが、悔しさの残る立ち上がりとなってしまった。

◆阪神は新クリーンアップの3連打で逆転した。1点を追う3回。2死から3番佐藤輝明内野手(27)がヤクルト先発、山野太一投手(27)の5球目、高め変化球を振り抜き、痛烈な右越え二塁打。4番大山悠輔内野手(31)の右翼フェンス直撃の適時二塁打で試合を振り出しに戻した。「最近の試合は(先発の髙橋)遥人に助けてもらうことが多かったので、まずは追いつくことができてよかったです」さらに、5番中野拓夢内野手(29)も左前適時打で続き、一気に逆転した。「大山さんが目の前で良いバッティングをしてくれましたし、その良い流れに自分もうまく乗ることができました」打線は、前日12日から森下翔太外野手(25)を2番に置き、佐藤、大山、中野のクリーンアップを組む。雨が降り注ぐ中での一戦。先発の高橋遥人投手(30)が初回、33イニングぶりとなる失点も、打線が援護した。

◆神宮の左翼スタンドがざわついた。阪神は0-1の3回に佐藤輝明内野手(27)、大山悠輔内野手(31)の連続二塁打で同点。なお2死二塁で5番の中野拓夢内野手(29)が打席に立つと、ヤクルト山野の投じた2球目フォークが中野の顔面付近にすっぽ抜けた。中野は大事に至らなかったが、現地の阪神ファンは騒然。1回には森下翔太外野手(25)が左ひじ付近に死球を受けてバットを放り投げていた。山野にとっては雨が降る中での投球も影響している可能性がある。

◆阪神高橋遥人投手(30)がぐんぐん加速した。初回に2安打で1点を先制された。これが実に33イニングぶりの失点で、4連続完封の快挙を逃した。だが、切り替えて1死一塁から内山壮真内野手(23)を三ゴロ併殺に打ち取った。三遊間寄りの打球を三塁手の佐藤輝明(27)が好捕して二塁、一塁と転送した。一塁がぎりぎりセーフになると一塁手の大山悠輔内野手(31)が珍しく軽くこぶしを握って喜びを表した。大事な1プレーになると分かっていた。その後、高橋は完全に立ち直り、快走モードに入った。打線は3回に3連打で2-1と逆転した。

◆阪神高橋遥人投手(30)が2回以降は立て直し、5回を投げ終え2安打1失点にまとめた。初回に33イニングぶりの失点を許し、プロ野球61年ぶりとなる4戦連続完封を逃すも、大崩れはしない。5回を投げ終え、2回以降は打者12人をパーフェクトに抑えた。安打性の打球もほとんどなく、一人の走者も出さない内容。さらに、初回から毎回の8奪三振と尻上がりに調子を上げた。雨中のマウンドも、さすがの集中力を見せつけた。

◆ヤクルトは3連続完封中だった阪神高橋遥人投手(30)から先制点を奪った。1回先頭の丸山和郁外野手(26)が右前打で出塁し、暴投で二進。「3番右翼」で先発した増田珠外野手(26)が中前に運び、丸山和が生還した。4月28日の対戦でも高橋から安打を放っていた増田は「打ったのはシンカー。得点圏だったので積極的にいきました。初回に先制できてよかったです」と話した。

◆阪神高橋遥人投手(30)が今季最多を更新する毎回の11奪三振をマークした。初回に33イニングぶりの失点を許し、プロ野球61年ぶりとなる4戦連続完封を逃すも、大崩れはしない。5回を投げ終え、2回以降は打者12人をパーフェクトに抑えた。安打性の打球もほとんどなく、1人の走者も出さない内容。6回は1死から中前打で出塁を許すも、1番丸山和、2番サンタナを連続三振で斬った。2戦連続の2ケタ奪三振を記録し、毎回の11奪三振を記録した。この日は悪天候の影響で試合開始が15分遅れの18時15分。雨中のマウンド上となり、初回に先制点を献上するも、さすがの集中力で2回以降はヤクルト打線を寄せつけなかった。

◆ヤクルト山野太一投手(27)が6勝目を逃した。相手は3連続完封中の阪神高橋。1回に増田の適時打で先制点をプレゼントしてもらったが、3回2死から佐藤、大山に連続二塁打を許して同点。中野の左前打まで3連打を食らい、一気に逆転された。3回以外はほぼ危なげなく、6回に代打を出されて交代した。6回4安打2失点、105球。「相手より先にマウンドを降りたくない」と話していたが、4月28日に続く高橋との対決でまた、勝つことはできなかった。

◆阪神高橋遥人投手(30)がプロ野球61年ぶりの4戦連続完封勝利を逃すも、6回3安打1失点と好投した。初回1死二塁から増田に先制タイムリーを献上。1ストライクからの2球目、真ん中ツーシームを中前へ運ばれ、33イニングぶりの失点を許した。それでも、なおも1死一塁から内山を三ゴロ併殺。この回を最少失点で切り抜けた。2回以降はヤクルト打線を圧倒した。先頭のオスナを空振り三振、続く武岡は二直。2死から最後は石井を見逃し三振に仕留めた。直後の3回に味方打線から2点の援護点をもらい、尻上がりに調子を上げていく。2回~5回まで打者12をパーフェクトに抑え、一人の走者も出さない内容。6回は1死から中前打で出塁を許したが、1番丸山和、2番サンタナを連続三振に斬った。2戦連続の2ケタ奪三振となる、今季最多の毎回11奪三振をマークした。この日は悪天候の影響で試合開始が15分遅れの18時15分。雨中のマウンド上も、さすがの集中力で先発の役目を果たした。「初回に先制されてしまったけど、ずるずるといくことなく粘りのピッチングができました。相手(ヤクルト山野)がいい投手なのに逆転してくれて自分も頑張ることができました。雨の中でしたが丁寧にいろいろな球種を使って、打者に絞られないようにすることで三振も取ることができたと思います」と振り返った。試合前時点で今季5試合に先発し、すべて完封勝利で無傷の4勝をマークしていた。直近3試合は中日→ヤクルト→中日といずれもビジターで9回を完封勝ち。この日は実に4試合ぶりの失点を許し、防御率0・21から0・38となったが、セ・パ両リーグで唯一の0点台前半をキープ。1試合で複数失点は1度もない。

◆阪神高橋遥人投手(30)が6回1失点の好投を見せ、リーグトップタイの今季5勝目の権利を持って降板した。だが、8回から桐敷拓馬投手(26)が同点打を許し、高橋の勝ちが消えた。1点リードで迎えた8回だった。この回から3番手でマウンドに上がった桐敷が同点打を献上。無死二塁から石井に対し、内角低め直球をセンターへ運ばれ、二塁走者の並木がホームに生還した。高橋が演じた雨中の快投劇もむなしく、試合を振り出しに戻された。

◆ヤクルトの新人・石井巧内野手(24)がプロ初安打を放った。1-2で迎えた8回無死二塁。2-3のフルカウントから阪神桐敷の内角球をうまくさばき、右中間へ。プロ初安打は敗色濃厚のチームを救う、同点適時二塁打となった。石井は作新学院-中大-NTT東日本を経て、昨年ドラフトで6位入団。兄は西武の石井一成。

◆阪神がヤクルトに逆転負けを喫し、首位から陥落した。これで3カード連続勝ち越しなし。ヤクルトが首位に浮上した。先発の高橋遥人投手(30)はプロ野球61年ぶりの4戦連続完封勝利を逃すも、6回3安打1失点の好投。今季最多の毎回11奪三振をマークした。打線は0-1の3回2死から3番佐藤輝明内野手(27)、4番大山悠輔内野手(31)の右翼フェンス直撃の適時二塁打で同点。さらに、5番中野拓夢内野手(29)も左前適時打で続き、一気に逆転した。新クリーンアップが機能し、先発高橋を援護した。7回は湯浅京己投手(26)が無失点でつないだが、8回に暗転。3番手の桐敷拓馬投手(26)が無死二塁でヤクルト・ドラフト6位新人の石井巧内野手(24)にプロ初安打初打点を献上。終盤に追いつかれ、高橋の5勝目が消えた。なお1死満塁のピンチを招いて桐敷は降板。4番手でダウリ・モレッタ投手(30)が登板したが、古賀優大捕手(27)に死球を与え逆転を許した。9回はヤクルト守護神ホセ・キハダ投手(30)に抑え込まれた。

◆ヤクルトが終盤の粘りで阪神相手に連敗を阻止し、首位に返り咲いた。試合をひっくり返す力となったのはドラフト6位・石井巧内野手(24)だった。1-2で迎えた8回無死二塁。フルカウントから阪神桐敷の内角球をうまくさばき、右中間へ。プロ初安打は敗色濃厚のチームを救う、同点適時二塁打となった。勢いづいた打線はさらに桐敷を攻めて1死満塁。代わったモレッタから代打古賀が死球をもらい勝ち越し。さらに増田の中犠飛でダメを押した。9回はキハダが締め、阪神戦の連敗を3で止めた。3試合連続完封中だった阪神先発高橋を攻め、増田の中前タイムリーで先制。難攻不落の相手に33イニングぶりの失点をつけた。しかし、リーグトップの今季5勝をマークしていた先発山野太一投手(27)が3回2死から突如リズムを崩す。佐藤、大山に連続二塁打を浴びて同点にされると、中野にも左前に打たれて3連打。山野はその回以外はほぼ危なげない投球で6回105球と粘投しただけに、「魔の3回」となってしまった。昨年の5勝を上回る自己最多の6勝目は次戦にお預けとなった。

◆リリーフ陣が、ヤクルト打線の勢いに飲み込まれた。1点リードで迎えた8回だった。この回から3番手でマウンドに上がった桐敷拓馬投手(26)が同点打を献上。無死二塁から石井に対し、内角低め直球を中堅へ運ばれ、試合を振り出しに戻された。なおも1死満塁のピンチを招いたところで、桐敷は無念の降板。ダウリ・モレッタ投手(30)を投入するも、先頭の古賀にまさかの押し出し死球。なおも1死満塁とし、増田には中犠飛を献上。1点リードが一転、2点ビハインドの展開となった。先発高橋遥人投手(30)は6回を投げ1失点の好投。リーグトップタイの今季5勝目の権利を手にするも、中継ぎ陣が踏ん張れず、勝ちも消えた。

◆1点を死守したい阪神にビッグプレーが飛び出した。2-1の7回。ヤクルトの先頭増田珠外野手(26)の左中間への打球を、中堅の高寺が逆シングルで押さえた。二塁打を狙った増田に対し、高寺はショートスローで素早く中継の小幡竜平(25)へ。小幡もよどみなく二塁ベースカバーの中野拓夢(29)にストライク返球して間一髪アウトにした。ヤクルトのリクエストでも判定は変わらなかった。セーフなら無死二塁だけに勝敗に関わる大きなプレーだった。ただ、いい流れは続かなかった。8回に桐敷拓馬投手(26)が同点とされ、たまった走者をダウリ・モレッタ投手(30)が押し出し死球と犠飛でかえしてしまい、逆転を許した。

◆阪神福島圭音外野手(24)が一縷(いちる)の望みをつないだ。左翼守備から途中出場。2-4の9回2死、あと1人でゲームセットという場面で、ヤクルトの抑え左腕・ホセ・キハダ投手(30)から左中間に二塁打。外野の動きを見ながら果敢に二塁を狙った好走塁だった。「意地でも出ようと思っていました。与えられた役割をしっかり全うするのが自分の仕事だと思うので。そこに対して一生懸命やっていければ、おのずと結果は出てくるんじゃないかなと思います」前日12日もスタメンで最終打席に二塁打を放っていた。高寺望夢内野手(23)も四球でつなぎ、最後まで見せ場を作ったが最後は森下翔太外野手(25)が捕邪飛に倒れた。

◆阪神高橋遥人投手(30)がプロ野球61年ぶりの快挙とハーラートップタイの5勝目を逃した。1点リードをリリーフ陣が踏ん張れず、白星がするりと逃げたが、6回を投げ3安打1失点。毎回の今季最多11奪三振も記録した。「先制点を取られてから粘れました。早めに逆転をしてもらったので、リズム良く投げられた」尻上がりに調子を上げた。1回に33イニングぶりの失点で4戦連続完封勝利が早々に消えるも「頭に入ってなかった」と65年以来の偉業達成への意識はなかった。2回以降は低めにボールを集め、5回まで打者12人を完全投球。6回1死から中前打を許すも、後続を連続三振。2戦連続の2桁奪三振もマークし、初回の立ち上がりを除けば、ヤクルト打線をきりきり舞いに。雨降る敵地神宮で先発の役目を果たし、藤川監督も「素晴らしい投球でしたね。難しい天気でしたけど、いいピッチングでしたね」と最敬礼だった。今季は6試合に先発し、ここまで4勝はすべて9回シャットアウト劇だった。試合前時点での直近3戦はいずれも9回を完封勝ち。4試合ぶりの自責点がつき、防御率0・21から0・38も12球団唯一の0点台前半をキープ。まだ1試合で複数失点はない。3・4月度の月間MVPにも選ばれたサウスポーの背中があまりにも頼もしい。

◆阪神はリリーフ陣が打たれてまさかの逆転負け。1日で首位陥落となった。2-1の7回から藤川球児監督(45)は継投策に出た。先発高橋は6回1失点、97球で降板。指揮官は「あそこからは逃げ切っていかないと」と救援陣に託したが、8回に暗転した。3番手左腕の桐敷が無死二塁でヤクルトのドラフト6位石井巧内野手(24)にプロ初安打初打点を献上。同点に追いつかれ、高橋の無傷5勝目の権利が消滅した。なお1死満塁のピンチを招いて降板。4番手モレッタも古賀に死球、増田に中犠飛で逆転。9回表は守護神キハダを追い込んだが、再逆転とはいかなかった。勝利の方程式ではベテラン岩崎もベンチに控えていたが、藤川監督は「また明後日(15日)から」と起用しなかった理由は語らなかった。直近では8日DeNA戦(甲子園)で9回にリリーフ陣が8失点。桐敷も6失点で精彩を欠いていた。8回以降の合計失点35は、中日の36失点に次ぐリーグワースト2位。昨季は盤石だったブルペン陣が今季は安定感がない。「今日の現状ではなかなか言いづらいですね」と指揮官。疲労感の残る神宮の夜だった。【只松憲】

◆ヤクルトが終盤の粘りで連敗を阻止し、1試合で首位に返り咲いた。試合をひっくり返す原動力になったのはドラフト6位の石井巧内野手(24)だ。1-2で迎えた8回無死二塁。フルカウントから阪神桐敷の内角球をうまくさばき、右中間へ。プロ初安打は敗色濃厚のチームを救う同点適時二塁打となった。「甘い球は来ないだろうから、集中して自分のスイングだけしようと考えていた」。出場3試合目、通算11打席目に生まれたメモリアルな一打。「チームのためにここで1本打ちたかった。自分の初とかは考えず、何とか食らいつこうと」。作新学院-中大-NTT東日本で培ったきた集中力がここ一番で発揮された。石井を「7番遊撃」で先発起用した池山監督は「追い込まれながら粘り強く打ってくれた」とほめた。2打席連続三振を喫していたが、バントのサインは出さずに強攻させ、最高の結果に導いた。勢いづいた打線はここから2点を加えて、鮮やかな逆転勝ちを収めた。阪神高橋に土をつけることはできなかったが、6回2失点の山野、1回無失点でつないだ清水、荘司、キハダら投手陣の踏ん張りで、対阪神戦の連敗を3で止めた。

◆阪神がヤクルトに逆転負けを喫し、首位から陥落した。これで3カード連続勝ち越しなし。ヤクルトが首位に浮上した。藤川監督は逆転を許した救援陣ではなく、追加点を取れなかったことに焦点を当てた。3回に逆転して2-1のまま終盤へ。7回からは互いに継投策に入った。1点を守りにいく一方で、加点チャンスがあれば確実に生かしたい展開。ただ、7回無死一塁の絶好機に小幡がバントを2球ファウルにして、最後は空振り三振。その後、敵失で2死二、三塁にしたがホームに届かなかった。打たれた桐敷について聞かれた監督は「その前だね。その前の走者一塁で追加点を取らなければいけないゲーム展開。こちらが有利に進めなければいけないところで進められなかった」と振り返った。ヤクルトのブルペンも強力だ。簡単に点は取れないことは分かっているが、それは個々が最低限の役割を果たした上でのこと。昨年と違い、1点リードのままブルペンの力で押し切る勝ち方はそうそう望めない。「1点を守るというのはいつでも、どんなときでも難しいですから」。これからも同じ状況は何度も来るはず。いつも以上に厳しい視線だった。【柏原誠】

◆ヤクルトが終盤の粘りで阪神相手に連敗を阻止し、首位に返り咲いた。試合をひっくり返す力となったのはドラフト6位・石井巧内野手(24)だった。1-2で迎えた8回無死二塁。フルカウントから阪神桐敷の内角球をうまくさばき、右中間へ。プロ初安打は敗色濃厚のチームを救う、同点適時二塁打となった。ヤクルト石井に「憧れ」の世界で変化があった。2月の春季キャンプは1軍スタート。1月の新人合同自主トレと合わせて1カ月ほど経ったころ、成長できている面を聞いた。「食べるのがめちゃくちゃ遅くて『遅いな』と周りに言われていたけど最近ちょっと速くなりました」。意外な回答だったが、短い時間で食べる機会が多い、新たな場所での生活に順応していることのあらわれだ。栃木・那珂川町の実家は米農家。室町時代から約600年の歴史があり、現在はコシヒカリの「石井米」というブランド米を育てている。幼少期には手伝いで田植えや稲刈り。「(両親から)一粒でも残したら怒られてしまう。おいしい焼き肉屋さんに行ったとしても、ご飯は石井米を食べたいなって思ったり」。この日は両親が観戦しておりウイニングボールを手に「この後渡したい」。白米のように、勝利に"欠かせない"活躍で親孝行をした。ともに育った兄は西武の石井一成。「兄の試合をよく見にいっていてかっこいいなと思ったのが野球を始めたきっかけ。憧れの存在です」。背中を見てきた兄と同じ世界に飛び込んだ。「小さい頃から憧れの舞台だった」「活躍するのが夢だった」と話してきた場所で躍動を始めた。【塚本光】

◆阪神福島圭音外野手(24)が粘り腰で難敵左腕キハダに迫った。守備から途中出場。2点を追う9回2死で訪れた最初の打席。追い込まれたが左中間にしぶとく落として好判断で二塁打に。「あと1球」から望みをつなぎ「意地でも出ようと思っていた。与えられた役割を全うするのが仕事。そこに対して一生懸命やっていければおのずと結果は出ると思う」と振り返った。

◆阪神がヤクルトに逆転負けを喫し、首位から陥落した。これで3カード連続勝ち越しなし。ヤクルトが首位に浮上した。阪神はこの日も新クリーンアップで得点をたたきだした。1点を追う3回。2死から3番佐藤輝明内野手(27)が痛烈な右越え二塁打で出塁。4番大山悠輔内野手(31)はヤクルト先発、山野の低め直球を振り抜き、右翼フェンス直撃の適時二塁打。「最近の試合は(高橋)遥人に助けてもらうことが多かったので、まずは追いつくことができてよかった」。試合を振り出しに戻した。続く5番中野拓夢内野手(29)もツーシームを左前にはじき返し、一時逆転に成功。「大山さんがいい流れでつないでくれたので、その流れにうまく乗れて打てたかなと思います」。前日12日、22年5月4日ヤクルト戦(甲子園)以来の5番に座った中野。定位置だった2番から、2夜連続でクリーンアップに名を連ねた。「昨日(12日)はちょっと(打順を)意識しすぎた。5番に入ってもつなぐ意識だったり、状況に応じたバッティングは変わらないと思う。どんな打順でも役割をしっかりやっていきたい」。背番号7は自らの役割に徹する。

◆阪神高橋遥人投手(30)は惜しくも5勝目はつかなかったが、6回1失点と好投した。13日のヤクルト戦(神宮)は初回に2安打で先制され、4連続完封勝利の快挙を逃した。ただ、2回以降の投球は圧倒的だった。その後に打たれたのは1本だけの被安打3。6回まで投げて11奪三振。四死球ゼロは3試合連続となった。雨の影響を受けた初回をうまくしのげていれば今度も完封できたのでは...と想像がふくらむ快投だった。投球内容も興味深い。18個のアウトの内訳は三振11、内野ゴロ4(併殺1)、内野フライ1、内野ライナー1で、外野への飛球が1つもなかった。捕手の伏見寅威(36)は低めや、コーナーの際(きわ)への制球を求めていた。高橋はそれに応えて間違いのない制球をした。今季許した21安打のうち、長打が1本もない。規定投球回に達している投手ではただ1人だ。飛び抜けた球の切れ味と制球力でリスクの少ないピッチングを実現できている。

◆阪神のブルペン陣が踏ん張りどころを迎えている。1点リードを守りにいく展開になった13日のヤクルト戦(神宮)では湯浅京己投手(26)が無失点でしのいだものの、桐敷拓馬投手(26)が3失点。ダウリ・モレッタ投手(30)も押し出し死球など不安定だった。2人は開幕からセットアッパー的な役回りで開幕からブルペンを支えていた。だが桐敷は2登板前にも6失点しており、防御率は7点台に悪化。モレッタも6点台と状態を落としている。ブルペンで安定した数字を保っているのはベテランの2人。ダブル守護神のような形態をとっている6セーブの岩崎優投手(34)と、5セーブのラファエル・ドリス投手(38)が1点台をキープする。ただし、2人もコンディションを考慮されながらの起用が続いている。13日は出番がなかった。アキレス腱(けん)を断裂した石井大智投手(28)の復帰メドが立たない中、昨年、石井とともに絶対的セットアッパーだった及川雅貴投手(25)の復調が待たれるところ。8試合無失点の工藤泰成投手(24)らニューフェースの踏ん張りにも期待がかかる。藤川球児監督(45)が「チームの心臓」と言うブルペンの構築は、長いテーマとなりそうだ。

◆阪神・高橋遥人が4試合連続完封勝利をかけて13日のヤクルト戦(神宮)に先発登板する。4月12日の中日戦(バンテリン)から3試合連続完封中で、ここまで4勝全てが完封勝利(0敗)。防御率0.21(42回、自責点1)とほぼ無双状態だ。2リーグ制(1950年)以降、4試合以上続けて完封勝利を挙げたのは、1958年の国鉄・金田正一(4試合=5月7日の巨人戦-同21日の大洋戦)、62年の阪神・小山正明(5試合=7月7日の中日戦-同22日の中日戦)、65年の巨人・城之内邦雄(4試合=9月11日の広島戦-同24日の阪神戦)の3人。高橋が達成すれば、61年ぶりの快挙で、球団では小山以来64年ぶり2人目、左投手では初となる。4月5日の広島戦(マツダ)の二回から32イニング連続無失点を継続中。9回を完封すると41イニングとなる。2リーグ制後、阪神で41イニング以上無失点に抑えたのは、62年の小山(47回)、69年の江夏豊(41回)、2006年の藤川球児(47回?)、昨年の石井大智(49回)の4人。左投手では江夏と並ぶ最多記録となる。

◆ヤクルトは13日、吉村貢司郎投手(28)と宮本丈内野手(31)の出場選手登録を抹消。吉村は「右手背部打撲」、宮本は「右脇腹の張り」と発表した。吉村は12日の阪神戦(神宮)に先発し、一回1死から3番・佐藤が放った強烈なライナー(NPB公式アプリ「NPB+」によると打球速度173.5キロ)が右手の甲付近に直撃。わずか6球で緊急降板していた。宮本は今季ここまで、代打の切り札として活躍。16試合に出場して打率・313、1本塁打だった。12日は九回1死から一塁の守備で途中出場していた。12日に救援で6失点した拓也投手(31)も登録抹消され、 阪口皓亮投手(26)が出場選手登録された。

◆〝話題のネット〟が、一夜で元通りとなった。前日12日に行われた7回戦。一回に阪神・高寺望夢内野手(23)が放った先頭打者アーチは、虎党が集う左翼席に飛び込む今季2号ソロとなった。しかし、中継映像では打球が柵越えではなく、フェンス上部のネット付近を突き破るようにスタンドインしたようにも映り、SNS上では「入ってないやん」「レフトもアピールしないと」などの声とともに動画や画像が拡散。大きな話題を呼んでいた。一夜明けた13日、神宮球場の左翼フェンス上部に設置されている問題のネットは修復。阪神の練習時には、破損部分がきれいに補修された状態となり、選手たちも、「ここちゃうん?」「直ってるやん」などと興味深そうに視線を向けていた。 高寺のプロ初の先頭打者弾が思わぬ形でも注目を集めたが、"痕跡"はわずか一晩で消え去った。

◆前日12日に10得点と打線が爆発し、首位を奪還した阪神は高橋遥人投手(30)が先発する。ここまで5試合で4勝0敗、防御率0・21。3試合連続で完封勝利を挙げる左腕は、2週間前に完封した舞台で再び快投を目指す。打線は2試合連続で1番から高寺、森下、佐藤、大山、中野の並び。この日は「6番・左翼」で小野寺暖外野手(28)が名を連ねた。

◆降雨により、午後5時31分に試合開始見合わせのアナウンスが場内に流れた。予告先発はヤクルト・山野太一投手(27)、阪神は3試合連続完封中の高橋遥人(30)投手。左腕同士による投げ合いとなっている。

◆先発した阪神・高橋遥人投手(30)が先制点を献上した。先頭の丸山和にいきなり右前打を許すと、続くサンタナの打席で暴投により走者を二塁に置いた。サンタナは空振り三振に仕留めたものの、3番・増田に中前打を許し、先制点を与えた。目下3試合連続完封中で、4月5日の広島戦(マツダ)の二回から無失点を継続していた左腕。33イニングぶりの失点を喫した。

◆阪神が三回、リーグトップの5勝を挙げるヤクルトの先発左腕・山野から逆転に成功した。0-1の三回2死で打席に立った3番・佐藤輝明内野手(27)が右越え二塁打で好機を演出すると、2試合連続で4番に座った大山悠輔内野手(31)がカウント2-2からの5球目、内角の直球を逆方向にはじき返して同点の右越え適時二塁打とした。「打ったのはストレート。最近の試合は(高橋)遥人に助けてもらうことが多かったので、まずは追いつくことができてよかったです」。さらに5番・中野拓夢内野手(29)も「打ったのはツーシームかな。大山さんが目の前で良いバッティングをしてくれましたし、その良い流れに自分もうまく乗ることができました」と、三遊間を破る勝ち越し適時打。前日12日からの新打線で、2死から試合をひっくり返した。

◆難攻不落の左腕から、ヤクルトがいきなり1点をもぎ取った。0-0の一回。先頭の丸山和が右前打を放ち、1死二塁となって3番・増田が中前へ先制適時打を放った。相手先発の高橋は試合前時点で4勝0敗、防御率0.21。3試合連続完封中と〝無双状態〟だった。4月5日の広島戦(マツダ)以来、4試合ぶりとなる失点をつけ、増田は「得点圏だったので積極的にいきました。初回に先制できてよかったです」と胸を張った。高橋とは2週間前の4月29日にこの日と同じ神宮で対戦。3安打完封を許すなど手も足も出なかった。池山監督は試合前に「ずっと映像を見ていろいろ対策は練ったんだけど、昔の和田(毅、元ソフトバンク)投手みたいに(右)足が着いても手がまだ後ろにあって、そこから動きが速いからタイミングが合わない」と分析。「楽しみにしている」と話していた指揮官の期待に打線が応えた。ヤクルトの先発、山野は4月29日以来となる高橋との投げ合い。試合前時点でリーグトップ5勝を挙げていた左腕は「相手のバッターも研究してきましたし、今回はやり返すつもりで1週間過ごしてきました」と気合十分だった。しかし1-0の三回。2死から佐藤に右越え二塁打、大山、中野に連続適時打を浴びて逆転を許した。(原田優介)

◆阪神・高橋遥人投手(30)は6回97球を投げて3安打1失点、11奪三振で降板。5勝目の権利を得てマウンドを降りた。「初回に先制されてしまったけど、ずるずると行くことなく粘りのピッチングができました。相手がいい投手なのに逆転してくれて自分も頑張ることができました。雨の中でしたが丁寧にいろいろな球種を使って、打者に絞られないようにすることで三振も取ることができたと思います」初回に先頭安打と暴投で1死二塁を背負うと、3番・増田に中前適時打を許して先制点を献上した。試合前まで3試合連続完封中で、4月5日の広島戦(マツダ)の二回から無失点を継続していた左腕。試合開始前から強い雨が降っていた影響もあったのか、33イニングぶりの失点を喫した。しかし、以降は圧巻。二回から五回まではパーフェクト。六回には1死から安打を許すも、丸山和、サンタナを連続三振に仕留めた。七回の攻撃で代打を送られて降板。防御率は0・21から0・38となった。2リーグ制(1950年)以降、65年の巨人・城之内邦雄以来、61年ぶり史上4人目の4試合連続完封こそ逃した左腕だったが、久しぶりの失点にも動じず、快投を披露した。

◆ヤクルトD6位・石井巧内野手(24)=NTT東日本=が「7番・遊撃」で先発し、値千金の同点二塁打を放った。1-2の八回無死一塁で打席に入り、一走の並木が二盗。フルカウントから直球をはじき返し、打球は右中間へ。プロ初安打となり、二塁塁上でガッツポーズを見せた。

◆阪神が八回に中継ぎ陣が崩れ、逆転を許した。2―1の八回に桐敷が3番手で登板。先頭の武岡に右前打を許し、その後二盗を決められると、7番のD6位・石井にプロ初安打となる右中間への適時二塁打を浴びて同点に。続く沢井に死球を与え、丸山和に左前打を浴びて1死満塁となった場面でモレッタにスイッチした。ここで代打・古賀に対してモレッタが3球目で押し出しの死球。なおも1死満塁で増田に中犠飛を浴びてリードを2点に広げられた。

◆八回に逆転したヤクルトが阪神と入れ替わり首位浮上。1-2のこの回に新人石井のプロ初安打の適時二塁打で追い付き、代打古賀の押し出し死球などで2点勝ち越した。

◆阪神が2-4で逆転負けし、一夜で首位陥落となった。先発した高橋遥人投手(30)はヤクルト打線を圧倒した。一回に2本の安打で4月12日の中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合33イニングぶりに失点。それでも最少失点で切り抜けると、二回から五回まで一人の走者も許さない完全投球。六回に鈴木叶に安打を許したが3三振で危なげなくゼロを刻み、今季自己最多の11三振を奪ってマウンドを降りた。打線は1点を追う三回、2死から佐藤輝明内野手(27)が右越え二塁打で好機を演出すると、4番・大山悠輔内野手(31)の適時二塁打で同点。なおもチャンスで5番・中野拓夢内野手(29)が左前に勝ち越し打を放った。しかし、1点リードの八回に救援陣がつかまった。3番手で登板した桐敷拓馬投手(26)が先頭から連打で同点に追いつかれると、1死満塁でマウンドに上がったダウリ・モレッタ投手(30)が押し出し死球を与えて決勝点を献上。さらに犠飛で1点を失った。九回は守護神・キハダの前に2死一、二塁と本塁打が出れば逆転の状況を作ったが、最後は森下が捕邪飛に倒れてゲームセット。首位攻防2連戦は1勝1敗で、ヤクルトに再び首位の座を奪われた。

◆八回に逆転したヤクルトが阪神と入れ替わり首位浮上。1―2のこの回に新人石井のプロ初安打の適時二塁打で追い付き、代打古賀の押し出し死球などで2点勝ち越した。阪神は高橋が6回1失点で11奪三振と力投したが、継投に失敗。

◆ヤクルトD6位・石井巧内野手(24)=NTT東日本=が「7番・遊撃」で先発し、値千金の同点二塁打を放った。★生まれ 2002(平成14)年3月2日、24歳。栃木県出身。★球歴 小学1年時に小川那珂クラブで野球を始めた。作新学院高では18、19年夏の甲子園に出場。3年時の19年は3試合で打率・455、1本塁打、6打点を記録し、8強入りに貢献した。東都大学リーグの中大を経て社会人のNTT東日本でプレー。25年秋にはU─23W杯日本代表に選出された。ヤクルトには26年にドラフト6位で入団。★兄弟 兄は西武・石井一成。社会人時代から85センチ、880グラムの一成モデルのバットを愛用している。★石井米 実家は栃木・那須郡那珂川町で室町時代から約600年続く米農家で、石井米(品種はコシヒカリ)を販売。幼少期は兄・一成とともに種まき、田植えなどを手伝っていた。★入寮 入寮時にディズニーのキャラクター、ベイマックスの巨大なぬいぐるみに、ヤクルトのユニホームを着させて持参。「フォルムがかわいい」と笑顔。★夢 車好きで、幼少期にはミニカーを集めていた。兄とモーターショーにいったことをきっかけに、スポーツカーに憧れ、日産のGT―Rの購入が「夢」。YouTubeで車の動画を見ることが趣味。★サイズなど 180センチ、81キロ。右投げ右打ち。年俸800万円。背番号38。

◆八回に逆転したヤクルトが阪神と入れ替わり首位浮上。1―2のこの回に新人石井のプロ初安打の適時二塁打で追い付き、代打古賀の押し出し死球などで2点勝ち越した。阪神は高橋が6回1失点で11奪三振と力投したが、継投に失敗。以下、石井のヒーローインタビュー。――今日のゲームに勝ちました。今、どんな思い「いや、本当にどんな形であろうと、本当に勝ちたいっていう思いでこの試合に入ったんで。はい、勝てて本当にうれしいです」――どんな思いでまず打席に入りましたか?「そうですね、甘いボールは滅多に来ないと思ったんで、本当に自分のスイングをすることに集中して。あとは、どこかで並木さんが走るだろうなという頭もありながら、はい、なんとか1本出てうれしかったです」――並木さんがスタートを切りました。見えていましたか?「しっかり見えてました」――どんな盗塁になりましたか?「スタートが良かったんで、もう『あ、これはセーフだな』と。ここで1本打ちたいなと思いました」――プロ初ヒットがタ同点タイムリー。どんな思いが込み上げた?「そうですね、ここまでなかなか結果が出ずにきたんですけど、もう本当に初ヒットとかは何も考えてなくて。本当に食らいつこうっていう思いで、なんとか1本出て本当に良かったです」――タイムリーのボールは、お持ちですか?「はい、持ってます」――どんな1球になりそうですか?「今日、両親が観に来てくれてて。この後、両親に渡したいなと思います」――ご両親の前でのあの1本。改めてどんな1本に、ご家族としてもなりそうですか?「そうですね、実家でおばあちゃんも見てると思うんですけど。はい、今ちょっと携帯を見たら、すごいメッセージ入ってたんで。はい、盛り上がってくれたかなと思います」――チームは首位に。ファンの皆さんにメッセージを「はい!足元の悪い中、応援に来てくださってありがとうございます。まだまだシーズン長い、厳しい戦いが続くと思いますが、これからも全員で、全力で頑張ります。応援よろしくお願いします」

◆阪神が2-4で逆転負けし、一夜で首位陥落となった。先発した高橋遥人投手(30)は一回に4月12日の中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合33イニングぶりに失点したが、二回から五回まで一人の走者も許さない完全投球。今季自己最多の11三振を奪い、6回1失点と好投した。打線は1点を追う三回、2死から佐藤輝明内野手(27)が右越え二塁打で好機を演出すると、大山悠輔内野手(31)の適時二塁打で同点。なおもチャンスで中野拓夢内野手(29)が左前に一時勝ち越し打を放った。しかし、1点リードの八回に救援陣がつかまり逆転負け。ヤクルトに再び首位の座を奪われた。

◆八回に逆転したヤクルトが阪神と入れ替わり首位浮上。1―2のこの回に新人石井のプロ初安打の適時二塁打で追い付き、代打古賀の押し出し死球などで2点勝ち越した。阪神は高橋が6回1失点で11奪三振と力投したが、継投に失敗。以下、並木のヒーローインタビュー。――8回、1点ビハインド、ノーアウト一塁。代走で向かわれました。どんなことを考えて、まずベースに向かったんでしょうか?「もう自分が出たら絶対同点になるっていうか、もう絶対得点しようっていう気持ちで行きました」――どんなことを考えての塁上だったんでしょう?「そうですね、まあアウトになっちゃいけないんで、その中でいかに積極的に行けるかってところで、まあ盗塁できたのは良かったかなと思います」――2ボール1ストライクからの盗塁。大きな盗塁になったが、自身でどうだった?「良かったかなと思います」――石井選手のタイムリーが出ました。どんな一本でしたか?「いやもう、本当に頼もしい一本で。ここで初ヒットが出るかって感じでしたね」――シーズンここまで、どんなシーズンを送れていますか?「そうですね、まあチーム自体も明るくて、本当に一戦一戦勝つっていう気持ちをみんな持ちながらできていて、まあそれがいい具合にいってるなというようになります」――ファンの皆さんに一言「足元悪い中、今日来てくれてありがとうございます。 今日、自分の父親も見に来てくれてたんで、まあその中で活躍できたっていうのは非常に嬉しいですし。 まあまだまだこれから戦いが続いていくので、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきます」

◆阪神が2-4で逆転負けし、一夜で首位陥落となった。先発した高橋遥人投手(30)は一回に4月12日の中日戦(バンテリンドーム)以来、4試合33イニングぶりに失点したが、二回から五回まで一人の走者も許さない完全投球。今季自己最多の11三振を奪い、6回1失点と好投した。打線は1点を追う三回、2死から佐藤輝明内野手(27)が右越え二塁打で好機を演出すると、大山悠輔内野手(31)の適時二塁打で同点。なおもチャンスで中野拓夢内野手(29)が左前に一時勝ち越し打を放った。しかし、1点リードの八回に救援陣がつかまり逆転負け。ヤクルトに再び首位の座を奪われた。

◆現状の阪神の不安点、懸念が一気に出てしまった逆転負けだ。昨年なら石井、及川がいた七、八回に出ていく投手が次々とピンチを招き、七回の湯浅は何とかしのいだが、八回の桐敷が打ち込まれた。この日は高橋が一回に1点を失った時点で、ベンチは六回ぐらいまでで交代と決めていたのではないか。完封の記録が継続中なら、もっと長く投げさせていたかもしれないが、基本的に無理はさせたくない投手。フルシーズン、投げ抜いてもうらうために、大事に起用するのは理解する。ただ、高橋の後に登場する投手は大変だ。現状の高橋よりいい球を投げる投手は、そうはいないし、逆に高橋に対して何打席か対戦した打者は、「打ちやすい球」に見えてしまうだろう。とにかく今は、後ろの投手の状態をあげ、整備していくしかない。その中でも一番強力な球を投げられる投手を高橋の次に投げさせる。少し時間が掛かっても、状態のいい投手で勝ちパターンを構築していくしかない。攻撃面では佐藤輝の成長を感じた。打席での狙い球の張り方が非常にうまい。それがはっきり見えたのが三回2死からの右越え二塁打。1、2球目のスイングはタイミングが合っていたし、仕留めたスライダーは、頭に入れていなかったら打てない球。見送ったら外角イッパイに決まる素晴らしい球だったと思う。逆転打の中野も、逆方向へうまく打った。山野のワンシームを打つには、あのバットの出方が理想だ。この試合で興味深かったのはヤクルトの徹底的にバントをしない攻撃だ。日本の野球は、高校時代からみんなが「バント」を叩きこまれている。ところが、ヤクルトは逆転シーンに象徴されるように、全くバントがなかった。これは池山監督が考え抜いた末の挑戦と受け止めている。というのも、現代の投手が「バントをさせない投球」をしてきた場合、うまく決めるのが非常に難しいのが現実だ。阪神の七回に小幡がバントできなかったのも、投手の攻め方が影響している。プレッシャーがかかる状況でのバントは、実は非常に成功率が低くなる。そして、1つ言えるのは、アマ時代にバントがうまい選手はプロに入ってこない。プロに入ってくる打撃自慢の選手はバントをしたことがない。プロなのに「バントが下手」な選手が多いのは、ある意味、当然。そんな中で、バントをしないヤクルトが快進撃を続けている。間違いなく、この方針がプラスに影響している。どこまで、この挑戦がいい結果を生み続けるのか、注目したい。

◆主砲のバットから快音が止まらない。2試合続けて3番で出場した阪神・佐藤輝明内野手(27)が、一時逆転への口火を切った。「しっかりいいスイングっていうのを心がけていました」1点を追う三回2死で打席に立つと、ヤクルトの先発・山野がカウント2-2から投じた浮いたスライダーを捉えた。打球は170キロの速度で右翼の頭を越え、佐藤は一気に二塁へ到達。12球団のトップを走る今季15本目の二塁打でつなぐと、大山の適時二塁打で同点のホームを踏んだ。山野に対しては、前回対戦の4月29日に3打席で3つの空振り三振。リベンジを果たす形となったが、「また当たると思うんで、次ですね」と、リーグ最多の5勝を挙げる左腕との次回対戦を見据えた。3、4月に打率・376、7本塁打、25打点で3年ぶりの「大樹生命月間MVP」に輝いた佐藤は、5月に入ってからも好調をキープ。この日の安打で3試合連続安打とし、出塁は今季最長を更新する12試合。月間打率・351と、打線の軸として存在感を示している。(萩原翔)

◆八回に守備から途中出場した阪神・福島圭音外野手(24)がバットでアピールした。九回2死で初打席を迎えると、守護神・キハダから左中間への二塁打で出塁。得点にはつながらなかったが、「意地でも(塁に)出ようと思って。打席の中で結果が出たのでよかった」とうなずいた。これで出場3試合連続安打と好調を維持。「与えられた役割を全うするのが自分の仕事。そこに対して一生懸命やっていれば、おのずと結果は出てくるんじゃないか」と力を込めた。

◆ヤクルトは投手陣の粘りが勝利をもたらした。先発の山野が6回2失点と粘投すると、清水、荘司、キハダが1イニングずつ投げていずれも無失点。昨季新人王に輝いた2年目左腕の荘司は、八回に3三振を奪って直後の逆転劇を呼んだ。池山監督は「山野はコンディションが難しい中、本当によく投げたと思う。荘司がよく流れを持ってきてくれた」と手放しでほめた。

◆阪神・伏見寅威捕手(36)は雨のマウンドで本調子ではなかった高橋を好リードで導いた。「いつも通りの(高橋)遥人じゃなくて、難しい投球になった。でも、いろんな球種を使いながらゲームはしっかり作れたので、ナイスピッチングだった」。二回に中前打、七回先頭で右前打でチャンスメークの役割もこなし、今季2度目のマルチ安打をマークしたが「自分のヒットとか関係なく、勝ちきらないといけない試合だった」と唇をかんだ。

◆突破口を開いた。ヤクルトは一回1死二塁で、3番・増田が先制の中前適時打を放った。試合前まで3試合連続完封中だった高橋から1点をもぎ取り「いいピッチャーで何球も甘い球は来ない。浮いた球に対して絶対コンパクトにアプローチしようという気持ちで入った」。八回は中犠飛で貴重な追加点を奪い「何とか仕事をしようという気持ちでいった」と汗をぬぐった。

◆1点リードの八回に3番手で登板した阪神・桐敷拓馬投手(26)は、悔しい救援失敗で今季2敗目を喫した。先頭の武岡に安打を許すと、代走・並木の二盗で無死二塁。得点圏に走者を背負い、D6位・石井(NTT東日本)にプロ初安打となる同点適時二塁打を浴びた。さらに沢井に死球、丸山に左前打を許して1死満塁のピンチを作り降板。代わったモレッタが勝ち越し点を献上した。8日のDeNA戦(甲子園)でも6失点を喫した左腕は「また切り替えて頑張ります」と前を向いた。

◆阪神のダウリ・モレッタ投手(30)が同点の八回に1死満塁の状況でマウンドに上がったが、火消しすることはできなかった。先頭で対した代打・古賀に押し出しとなる死球を献上。さらに続く増田にはリードを2点差に広げられる犠飛を許した。「デッドボールの場面は自分の失投。言うことはないよ」。ここまで15試合に救援登板して2勝1敗、5ホールド、防御率6.39。今季新加入した助っ人右腕は唇をかんでグラウンドを後にした。

◆また逃げ切れなかった。過ぎ去ったはずの雨雲は再び虎の頭上に舞い戻る。1点リードを守り切れず、終盤に痛恨の逆転負けで首位陥落。ピリッとしない中継ぎ陣が目立つが、阪神・藤川球児監督(45)は凡事徹底できなかった攻撃面に苦言を呈した。「(八回の守備より)その前だね。ランナー一塁でうちが追加点を取らなければいけないというゲーム展開でした」指揮官が振り返ったのは2-1で迎えた七回の攻撃だった。先頭の伏見が右前打で出塁。どうしても追加点が欲しい場面でやってきた千載一遇の好機。続く小幡には犠打を指示した。しかし、2球ファウルで送れない。結局、小幡は空振り三振。流れが変わった。「こちらが有利に進めなければいけないところで進めなかった。やっぱり1点を守るというのはいつでも、どんなときでも難しいですからね」やるべきことをきっちりやる。就任直後から口酸っぱく言い続けてきた「凡事徹底」ができなければ、当然相手に流れがいってしまう。1点差のまま迎えた八回。3番手の桐敷が先頭・武岡に右前打を浴びると、代走・並木に二盗を許した。D6位・石井(NTT東日本)にプロ初安打を浴び、あっさり同点とされた。その後無死一、二塁とされると、ヤクルトベンチは強硬策を指示。ここは鈴木叶を三振に仕留めたが、ヤクルトにとって、犠打をしないことが凡事徹底。1死満塁で登板したモレッタが押し出し死球と勢いを止めることはできなかった。「今日の現状ではなかなか(中継ぎ陣のことは)言いづらいですね。今日はゲーム落としてますからね」藤川監督は言及こそしなかったが、中継ぎの整備も喫緊の課題だ。昨季1点台だった救援防御率はこれでまさかの4・15に。勝ちパターンで起用されていた岩崎は、連投でもない中、この日はプルペン投球も行っていなかった。その岩崎について、指揮官は「また明後日から」とけむに巻いたが不安は残る。「攻め手に転じたときのリズムが作れなかったというのをまた反省して、明後日からいくしかないですね。やり返すということですね」虎の頭上に立ち込める暗雲。この課題を吹き飛ばさなければ、球団史上初のセ・リーグ連覇は見えてこない。(原田遼太郎)

◆新生猛虎打線が難敵相手に牙をむいた。ハーラートップの5勝を誇る左腕・山野からクリーンアップで2得点。2試合連続で5番に入った阪神・中野拓夢内野手(29)が一時勝ち越し打を放ち、中軸として役割を果たした。「チャンスで打つっていうことが求められてる打順だと思う。大山さんが前で、いい流れでつないでくれたんで、その流れにうまく乗れてタイムリー打てたかなと思います」0―1の三回。2死から3番・佐藤輝明内野手(27)が二塁打で口火を切ると4番・大山悠輔内野手(31)が追い込まれてから内角への147キロを逆方向へ。勢いよく伸びた打球は右翼フェンス直撃の二塁打に。まずは同点とした。「勝つか勝たないかなので、勝ちにつながるようにやっていきたい」と言葉少なく球場を後にした背番号3だったが、4番に座った2試合で3安打3打点と、勝負強さを示した。そして、続く中野がなお2死二塁の場面で、3球目のシンカーを鮮やかに左前へ転がし、一時勝ち越しに成功。2022年5月4日のヤクルト戦(甲子園)以来、約4年ぶりに5番で出場した前夜は4打数無安打に終わったが、これが5番では初打点。「昨日(12日)はちょっと(打順を)意識しすぎた」と振り返り、「5番に入っても、2番と同じような打席を送るというか、それがやっぱり大事かなと思った」と平常心で巧打を取り戻した。「状況によってはバントのサインも出ると思う。ヒッティングだけではないので、状況に応じたバッティングは、5番に入っても変わらない。どんな打順でも自分の役割をしっかりやっていきたい」中野は力を込めた。昨季は不動のオーダーでリーグを制した藤川虎が新たな攻撃を表現。形を変えた最強打線が猛威を振るう。(秋葉元)

◆遥人、さすがや! 阪神は八回に逆転され、2-4でヤクルトに敗れ、1日で首位から陥落した。先発した高橋遥人投手(30)は6回1失点11奪三振の力投。雨の中、3、4月度の「大樹生命月間MVP賞」に初めて選ばれた左腕の連続完封が3試合で止まったが、快投は止まらない。3試合連続完封で臨んだ一戦で、新たな歴史に名を刻むことはできなかった。チームもまさかの逆転負けで、ハーラートップ&自己最多に並ぶ5勝目はゲットできず。それでも雨が降りしきる中、高橋は6回を投げて3安打1失点。11奪三振の力投に、納得の表情だった。「(記録は)全く頭に入ってないです。相手もいいピッチャーだったんですけど、先制点を取られてから粘れた」雨の影響で試合開始は15分遅れの午後6時15分に。一回表の阪神の攻撃が終了後、雨脚が再び強くなる。高橋は先頭の丸山和に右前に運ばれ、暴投で無死二塁のピンチ。サンタナを空振り三振に仕留めたが、続く増田に痛恨の中前適時打を浴びた。33イニングぶりの失点。そして1965年の城之内邦雄(巨人)以来の4試合連続完封が夢に終わった瞬間だが、いつか記録は止まる。「点を取られてもバタバタと崩れないように。ちょっと動揺とかするかもしれないけど、そう思っておけば(ピンチに)備えられる」その言葉通り、二回以降は4イニング連続で三者凡退に。六回1死から鈴木叶に中前打を許したが、丸山和を147キロ直球で見逃し三振、続くオスナをスライダーで空振り三振。七回の攻撃で代打を告げられて降板したが、奪三振数は才木(57)に次ぐリーグ2位の48個。「(伏見)寅威さんにいろんなボールを使ってもらったのでありがたい」と、これまで全試合でバッテリーを組む36歳に感謝した。

◆元トラ番、ルーキー時の森下に密着、さらに現在はサッカー担当の邨田直人は神戸市内で坂本花織さんの引退会見場にいた。ミラノ・コルティナ冬季五輪の舞台には行っていないが、関西が生んだ女王はずっと取材してきた。「報道陣が約120人。みんなに愛されたスターでした」感慨深く見守っていた邨田の目の前で、最後の最後にスーパーサプライズが。「どれだけの記者が結婚を知っていたのか、わからないですが、どよめきと拍手がすごかったですねぇ」国民的ヒロインを取材するマスコミ側としては、ツメが甘かったのか、あと一歩だったのか、それとも...。かつての練習場が2軍施設・鳴尾浜球場のすぐお隣だったこともあって、何度も坂本さんには「虎のソナタ」に登場していただいた。準レギュラーだった。だから心から「祝結婚! おめでとうございます」だ。ツメが甘いといえば...。つい先日、坂本さんが甲子園球場にやってきた。始球式に登場。投げ終えた後の囲み取材を志願したのがトラ番・中屋友那だった。耳に光るピアスを目ざとく発見して、質問したら「幼稚園時代の友人の親御さんが甲子園で働いていて、投げる直前にいただいた」という話を引き出した。その様子をこの虎のソナタ欄で紹介。中屋の観察眼、おそるべし、というホメ文句まで添えて。

◆1点リードの七回、何しとんねん藤川監督!? 6回放って3安打、11三振、1失点まだ97球の高橋をなんで交代させたんやー!!リリーフ陣が完ペキならともかく、現在の虎の中継ぎ陣は薄氷を踏むような状況...。だったらヤクルト打線がとにかく嫌がっている高橋でいったらええやん!! 97球ならあと1回、いやあと2回、いや、いや球数次第では完投勝ちもあったと俺は思うのだ!!ま、いずれにしてもこの試合、高橋には運がなかったのかなぁ? 4試合連続完封勝利を目指してのマウンドは初回、かなりの雨の中...許した2安打はともかく、その途中の明らかに雨が影響したワイルドピッチで2塁に走者を許したのが痛かった~! それでも、2回から6回までわずか1安打だからやっぱり遥人はスゲ~! なのに、交代って...あ~やっぱり納得がいか~ん!!えっ、その前に打線の援護がなさすぎだって? う~ん、そう言われれば確かにそれはあるなぁ...でも、それに気付かないくらい俺の中では高橋の交代がポイントに思えた敗戦だったのだ!!

◆ヤクルトは1点差のまま終盤までいけたことが、勝利につながった。阪神・高橋との対戦を見て思い出したのは、2021、22年のオリックスとの日本シリーズ。山本由伸(現ドジャース)との対戦時もなかなか安打が望めなかったが、あの時は投手陣が頑張ってくれた。好投手を相手にする場合は投手陣が粘るしかない。この日は山野が三回に逆転されたが、十分なピッチングだった。リリーフもよく無失点で抑えた。打つほうではコツコツつないでいくのが今年のスワローズ。八回は武岡やドラフト6位の石井(NTT東日本)、丸山和もよく打ったが、沢井や古賀の死球も大きかった。四死球は相手投手のミス。「打った」という感じがしなくても、相手のミスに付け込んで得点ができた。成長を感じたのは、八回無死一塁からの並木の二盗。走塁や盗塁の技術が非常についた。カウントを読んだり、相手の動きを読んだり。あの大事な場面でアウトにならない技術もそうだし、状況を把握して野球を冷静に見られている証拠だなと感じた。選手個々がしっかり自分の役割を理解してプレーできている。今シーズンのヤクルトの勝てている要因が詰まった試合だった。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
24150 0.615
(↑0.01)
-
(-)
104141
(+4)
132
(+2)
28
(-)
31
(+1)
0.246
(-)
3.180
(↑0.03)
2
(1↓)
阪神
22151 0.595
(↓0.016)
1
(↓1)
105158
(+2)
133
(+4)
30
(-)
25
(-)
0.257
(↓0.003)
3.340
(↓0.03)
3
(-)
DeNA
19171 0.528
(↑0.014)
3.5
(-)
106157
(+5)
148
(-)
22
(-)
21
(+1)
0.261
(-)
3.350
(↑0.1)
4
(-)
巨人
20180 0.526
(↑0.013)
3.5
(-)
105124
(+4)
131
(+2)
33
(+2)
23
(+1)
0.227
(-)
3.150
(↑0.06)
5
(-)
広島
12212 0.364
(↓0.011)
9
(↓1)
108106
(+2)
119
(+4)
23
(+1)
26
(+2)
0.214
(↓0.001)
3.150
(-)
6
(-)
中日
13240 0.351
(↓0.01)
10
(↓1)
106121
(-)
144
(+5)
25
(-)
19
(-)
0.240
(↓0.002)
3.650
(↓0.05)