ヤクルト(☆10対5★)阪神 =リーグ戦4回戦(2026.04.28)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:吉村 貢司郎(2勝3敗0S)
敗戦投手:才木 浩人(2勝1敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(4号・4回表3ラン)
【ヤクルト】武岡 龍世(1号・6回裏ソロ),赤羽 由紘(2号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは2回裏、古賀と武岡の連続適時打などで一挙6点を先制する。その後は2点差まで迫られるも、6回に武岡のソロ、7回には赤羽の3ランが飛び出し、相手を突き放した。投げては、先発・吉村が5回4失点で今季2勝目。敗れた阪神は、投手陣が振るわなかった。

◆「JRA東京競馬場ナイター」として開催された。お笑いコンビTIMのレッド吉田(60)、ゴルゴ松本(59)が始球式に登場。レッド吉田がスターターの格好で赤い旗を振ると、東京競馬場や中山競馬場でおなじみのG1ファンファーレが流れた。その後ゴルゴ松本がノーバウンド投球。順に本塁、中堅、左翼、右翼の方向におなじみの「命」ポーズを決めた。始球式前にはバックスクリーンに、競馬の出走表のようにヤクルトのスタメンが表示されていた。

◆阪神が先制を許した。0-0の2回、先頭のヤクルト赤羽由紘内野手(25)の三ゴロを処理した佐藤輝明内野手(27)が一塁へ悪送球。続く岩田幸宏外野手(28)が右前打、無死一、二塁で古賀優大捕手(27)が右中間に適時打を放った。

◆阪神は守備の乱れが響いて大量失点した。0-0の2回に佐藤輝明内野手(27)がヤクルト赤羽の三ゴロを一塁へ悪送球。無死一、二塁のピンチで、ヤクルト古賀の右中間への飛球を右翼手の森下翔太外野手(25)と中堅手の福島圭音外野手(24)が"お見合い"する形に。連携が取れずに打球は右中間を割り、その間に二走・赤羽のホーム生還を許した。その後も止まらず、0-2の無死満塁では長岡に左中間越えの2点適時二塁打を献上。内山にも中前2点適時打で一挙6失点となった。チームはリードオフマンだった近本が26日の広島戦で左手首骨折。戦線離脱となり、この日は代役の「1番中堅」に福島が入った。

◆阪神才木浩人投手(27)が2試合連続で悪夢を見た。序盤にヤクルト打線につかまった。2回、先頭の赤羽の打球をさばいた三塁佐藤が一塁に悪送球。そのあと、外野の拙守もあったが記録上は3連打を浴びて2失点。長岡、内山にも適時打を打たれ、2回で大量6点を失った。前回21日のDeNA戦は5回6失点KO。打線の援護で今季初黒星は免れたが、チームは完敗した。9連戦の初戦を託された右腕だが、3回の打席で代打・小野寺を送られ、今季最短で降板となった。

◆ヤクルトがこの日から打線を組み替え、2回に6点を先制した。勝てば今季最長の3で連敗が止まり、3日ぶりの首位返り咲きとなる一戦。相手の失策で無死一塁となり、6番スタメンは今季5度目の岩田幸宏外野手(28)が右前打で一、二塁とした。打席にはここまでの先発出場時はすべて3番で、今季初7番の古賀優大捕手(27)。飛球が相手中堅手と右翼手の間に落ち先制の中前適時打となった。10日巨人戦以来14試合ぶりに「9番投手」。無死一、三塁から8番に入った武岡龍世内野手(24)が右前適時打を放ち追加点を入れた。その後無死満塁とし、唯一不動の1番長岡秀樹内野手(24)が左中間への2点適時二塁打。1死二、三塁から今季初昇格即「3番二塁」スタメンの内山壮真内野手(23)が中前2点適時打をマークした。池山隆寛監督(60)の采配が的中する形で一挙6得点。序盤から大量リードだ。

◆高めをしばく見逃せばボール球大山悠輔がセンターの向こうまで弾き返した反撃のホームラン??ヤクルト×阪神#阪神タイガース #だったらDAZN pic.twitter.com/71fS6YsQwo

◆ヤクルト内山壮真内野手(23)が1軍に今季初昇格した。昨季は主に3番で活躍。内野コンバートの今季は「左脇腹の張り」で春季キャンプ中に離脱した。2軍で打率2割8分8厘。「いつ呼ばれてもいいように体と心の準備はしてきた」。前戦まで「4番一塁」のオスナが出場選手登録抹消。11打席連続無安打中で来日6年目で初めて故障以外で再調整となった。池山監督は「不振だったので」と説明。茂木も初昇格した。試合では2回の第2打席で中前に2点適時打を放った。

◆阪神が反撃を開始した。先発才木浩人投手(27)の大乱調によって2回で0-6。早々と敗戦ムードが漂ったが、4回1死一、二塁から大山悠輔内野手(31)が中越えに4号3ランを放った。大山にしては珍しい「悪球」打ちだった。2ストライクからの3球目。吉村貢司郎投手(28)が高めに外したボールを果敢に打ちにいった。頭の高さだったが、強い直球をしっかりバットでつかまえてフェンスの向こうまで飛ばした。大山は昨年も出塁率リーグ2位。選球眼にすぐれ四球も多く、好球必打が身上。人気漫画「ドカベン」の岩城ばりの豪快な一打で、球場の雰囲気をガラッと変えた。

◆みんな待っていた今季初出場の内山壮真第2打席で初ヒット&タイムリー????ヤクルト×阪神#swallows #だったらDAZN pic.twitter.com/F0Goidx2u6

◆阪神浜田太貴外野手(25)は今季初打席から7打席連続無安打となった。3-6の5回無死三塁で代打出場も右飛。前回出場の26日広島戦までは6打席連続空振り三振に倒れており、新天地での初安打が遠い。浜田は昨オフの現役ドラフトでヤクルトから阪神に移籍した。

◆阪神福島圭音外野手(24)が名誉挽回(ばんかい)の一打を放った。3-6の5回1死三塁。打席で持ち前の粘りを発揮し、7球目をたたいて中堅の頭上を越えた。適時二塁打で2点差に詰め寄った。死球で左手首を骨折した近本光司外野手(31)がこの試合から離脱。3月30日に支配下選手登録されたばかりの福島圭音は、注目された代役として「1番中堅」にそのまま指名された。だが、2回無死一、二塁の守備で右中間の飛球に対し、落下点に入っていた右翼の森下翔太外野手(25)と連係を取れず、お見合いするような形で安打にしてしまった。この回大量6失点。1軍での中堅守備は初めてだった。痛恨のプレーとなったが、バットでまずは取り返した。

◆打線を組み替えたヤクルトが2回に一挙6得点だ。無死一、二塁で前戦まで先発出場時は3番で今季初7番の古賀。飛球が相手中堅手と右翼手の間に落ち先制の中前適時打となった。14試合ぶりに8番が野手で8番武岡が右前適時打、不動の1番長岡が左中間へ2点適時二塁打、初昇格内山が中前2点適時打を放った。池山監督は試合前、打順について「楽しみにしていてください」と話していた。

◆阪神は今年初めての神宮遠征。チームとともに東上してきたトラッキーがヤクルトのつば九郎と久しぶりに再会した。担当者の死去で活動休止していたつば九郎は2シーズンぶりに復活。不在だった昨年、トラッキーは5回終了時に、つば九郎が得意とした「空中くるりんぱ」を披露するなどリスペクトを欠かさなかった。この日の5回終了時も、以前から名物だったダンシングつば九郎人形への輪投げチャレンジに同行し、横で一緒に盛り上げた。両チームのファンから拍手をもらっていた。

◆ヤクルトのマスコット「つば九郎」が輪投げで盛り上げた。5回裏終了後に妹の「つばみ」、阪神のマスコット「トラッキー」とともにグラウンドへ登場。動くつば九郎の人形に向かって輪投げをした。トラッキーは惜しくも成功ならずリクエストのジェスチャー。つば九郎はまったく違う場所に投げ、トラッキーと同じくリクエストのジェスチャーをした。今季の本拠地開幕戦の3月31日の広島戦(神宮)で活動を再開したつば九郎。その後、イニング間に"ゲーム"に挑戦したのは初めてだった。

◆ガールズグループ「TWICE」のライブが行われている、神宮球場隣のMUFGスタジアム(国立競技場)から花火が上がり試合が一時中断した。7回表の1死から阪神小幡竜平内野手(25)が遊ゴロ。打球が飛んでアウトとなるまでに上がり始め、代打熊谷敬宥内野手(30)の打席前に一時中断となった。熊谷が打席に入ろうとしたタイミングでもう一度上がり、少し間をとってから試合が再開した。18、19日のヤクルト-巨人戦でも、「Mrs.GREEN APPLE」のライブ中だった同スタジアムから花火が上がり一時中断。18日の同戦では中断直後にヤクルト長岡秀樹内野手(24)がサヨナラ打を放ったこともあった。

◆阪神中野拓夢内野手(29)が今季初めて途中交代した。「2番二塁」でフル出場を続けてきたが、3点を追う7回の打順で前川右京外野手(23)が代打にコールされた。ベンチでは、やや足を気にするようなしぐさも見せていた。ここ数試合はやや当たりが止まり、打率は2割7分3厘。チームはこの日から9連戦に入った。不動の1番打者・近本光司外野手(31)が死球による左手首骨折でこの試合から離脱した。1、2番コンビを組んできた中野の状態も心配される。

◆阪神森下翔太外野手(25)が負傷退場した。8回の打席で自打球を左足のつま先付近に当てて、激痛に顔をゆがめた。トレーナーに付き添われてベンチに下がったが、結局そのまま代打が告げられた。7回には森下の前の2番を打つ中野拓夢内野手(29)も代打を送られていた。チームではこの日から死球で左手首を骨折した近本光司外野手(31)が離脱したばかり。いずれも不動の主力だけに中野、森下の状態が心配される。

◆阪神の追い上げムードが高まった矢先に、中継ぎ陣が打ち込まれた。大山悠輔内野手(31)の3ランなどで2点差に迫った6回、3番手の石黒佑弥投手(24)が武岡に中堅バックスクリーンへの1発を浴びた。5回から登板した石黒はイニングをまたいで3者連続奪三振と好投していただけに、痛恨の一撃となった。7回には、この日出場選手登録された富田蓮投手(24)が赤羽に3ランを浴びた。4-10と点差は開き、追い上げムードはしぼんでしまった。

◆ヤクルトは打順の組み替えが功を奏し、阪神との直接対決を制して3日ぶりに首位に返り咲いた。10得点で今季最長の3となっていた連敗もストップ。4カードぶりにカード初戦で勝利した。2回に打線爆発で先制した。相手の失策で無死一塁となり、スタメンが今季まだ5度目の6番岩田幸宏外野手(28)が右前打で一、二塁。前戦まで先発出場時は3番で今季初めて7番に入った古賀優大捕手(27)が相手中堅手と右翼手の間に落ちる先制中前適時打を放った。10日巨人戦以来14試合ぶりに「8番投手」ではなかった。無死一、三塁から8番武岡龍世内野手(24)が右前適時打。無死満塁で唯一不動の1番長岡秀樹内野手(24)が左中間への2点適時二塁打、1死二、三塁から今季初昇格即「3番二塁」の内山壮真内野手(23)が中前2点適時打をマークした。池山監督の采配が的中し一挙6得点。2点差まで詰め寄られた後の6回には、8番武岡がバックスクリーン方向へソロを放った。7回には今季初5番で、出場選手登録抹消となったホセ・オスナ内野手(33)の代わりに一塁スタメンの赤羽由紘内野手(25)が3ランを放ちダメ押し点を入れた。指揮官は試合前、打順について「スコアボードを見てください。楽しみにしていてください」とニヤリ。前戦から同じ打順に入ったのは長岡のみの打線を爆発させた。7回表には「TWICE」のライブ中のMUFGスタジアム(国立球技場)から、花火が上がり一時中断となった。今季同スタジアムからの花火で中断した試合は3戦3勝。3連敗はあったが仕切り直し、開幕直後のように"2度目"の波に乗る。

◆首位阪神がヤクルトとの直接対決で敗れ、首位陥落となった。黒星は22日DeNA戦(横浜)以来3試合ぶりだった。初回はともに無得点。しかし2回、阪神先発の才木浩人投手(27)がいきなり打ち込まれた。先頭の赤羽の打球を三塁佐藤が悪送球。ここから3連打を浴びて2失点。右翼森下と中堅福島が"お見合い"してしまう不運な当たりもあったが、その後も投手の吉村に四球を与えると長岡、内山にも適時打を許し一挙6失点。自己最短タイの2回6安打6失点で降板となった。それでも4回、主軸が反撃に出た。1死から森下翔太外野手(25)が右翼へ二塁打を放つと、続く佐藤輝明内野手(27)が四球で出塁。ここで大山悠輔内野手(31)が高めのボールを捉え4号3ランを放った。3-6で迎えた5回には先頭の小幡竜平内野手(25)が中堅フェンス直撃の三塁打を放つと、1死三塁から福島圭音外野手(24)が中越え適時二塁打を放ち2点差とした。しかし6回、3番手石黒佑弥投手(24)が、1死から武岡にバックスクリーンへソロ本塁打を被弾。さらに7回にも、4番手富田蓮投手(24)が1死一、二塁から赤羽に左翼へ3ランを許し、終盤に再びリードを広げられた。前日27日には、死球で左手首を骨折した近本光司外野手(31)が出場選手登録を抹消。さらにこの日はフル出場を続けてきた中野拓夢内野手(29)が7回に代打を送られ、さらに8回には自打球を左足つま先に当てた森下翔太外野手(25)が、代打を送られ途中交代。心配な1敗となった。阪神のイニング6失点 昨季2度あり、ともにヤクルト戦だった。7月11日(甲子園)は2回に、村上が内山に満塁弾を浴びるなど6失点。9月21日(神宮)の5回には、先発の伊藤将がイニング7安打を浴びるなど6失点した。

◆阪神才木浩人投手(27)が2試合連続で悪夢を見た。序盤にヤクルト打線につかまった。2回、先頭の赤羽の打球をさばいた三塁佐藤が一塁に悪送球。そのあと、外野の拙守もあったが記録上は3連打を浴びて2失点。長岡、内山にも適時打を打たれ、2回に大量6点を失った。阪神のイニング6失点 昨季2度あり、ともにヤクルト戦だった。7月11日(甲子園)は2回に、村上が内山に満塁弾を浴びるなど6失点。9月21日(神宮)の5回には、先発の伊藤将がイニング7安打を浴びるなど6失点した。

◆阪神森下翔太外野手(25)が負傷交代した。8回の打席で自打球を左足のつま先付近に当てて、激痛に顔をゆがめた。トレーナーに付き添われてベンチに下がったが、結局そのまま代打が告げられた。試合後は自力で歩いてグラウンドを後にしたが「当たった直後なので痛いです」と話した。交代後はアイシングなどを行っていた。また、5回の打席で右ふくらはぎ付近に自打球を当てた中野拓夢内野手(29)も途中交代。「ふくらはぎだったので、大事をとってというか悪化するよりは...」と話し、明日以降は「状況を見て」と話すにとどめた。

◆ヤクルト内山壮真内野手(24)が帰ってきた。左脇腹の張りで春季キャンプ中に離脱。この日、出場選手登録され、即「3番二塁」でスタメン出場した。2回1死二、三塁で阪神才木から中前に2点適時打を放った。お立ち台に呼ばれた。まず、インタビュアーから「お帰りなさいませ」と歓迎されると「はい、ただいま戻りました!」。スタンドから歓声が起きた。久しぶりの神宮球場のお立ち台からの景色に「すごくうれしいです」と率直に語った。今季初の1軍戦で活躍し、チームの連敗を止め、首位返り咲きに貢献。いろいろと重なった一戦だった。「僕も1カ月ぐらい2軍の方で1軍の試合を見ながら頑張ってきたので、その1軍の選手たちとまたこうやってプレーできて。すごくうれしいです」と打ち明けた。2回の打席はチームが4点を先制して回ってきた。「チームの勢いがあるなと感じながら、その勢いに僕も乗っかって打てればなという風に思って打席に入りました」。その結果の手応えは「完璧でした」。自主トレをともにする長岡が、先にタイムリーを放っていた。「すごく勇気づけられました。僕も続いて打ちたいなと思いました」。チームは首位返り咲き。「流れ悪かったんですけど、僕が来たおかげで勝てたかなと思いたいと思います」とおどけ、ファンの笑いを誘った。最後は、そのファンへ、「今日もたくさんの応援ありがとうございました。まだまだ長いシーズン、続きますが、チーム一丸でもっともっと試合に勝てるように頑張りますので、またたくさんの応援よろしくお願いします」と感謝を込めて呼びかけた。

◆9連戦の初戦先発を託された阪神才木浩人投手(27)が、自身最短2回6失点で降板した。2回、先頭・赤羽の打球をさばいた三塁・佐藤が一塁へ悪送球。そこから外野陣の拙守がからんだものの、記録上は3連打を浴びて2点を失った。この回5安打を打たれて6失点(自責5)。やり返す機会もないまま、3回の打席で代打を送られた。前回21日のDeNA戦は5回6失点。雪辱を期したマウンドだったが、より悪い結果が待ち受けていた。才木の2回降板は18年10月8日ヤクルト戦(神宮)以来で、自己ワーストタイ。21日は打線の援護で黒星を免れたが、この日は1敗がついた。試合後の才木は、守備陣にミスが出たがと問われても、次回のリベンジへの意気込みを問われても「そうっすね」と短い答えを繰り返しただけ。表情に無念さ、もどかしさがにじみ出ていた。

◆阪神藤川球児監督(45)が先発の才木浩人投手(27)に苦言を呈した。右腕は9連戦の初戦を任されて2回6失点(自責点5)でKO降板。守備の乱れも響いたが、指揮官は「でも、才木がビシッと行かなきゃいけないね」と話した。才木は2登板連続で大量失点。前回登板の21日DeNA戦(横浜)でも5回6失点だった。「前回も同じようにこんこんこんと打たれているケースがありましたから。試合っていうのはやっぱり試合だから、ゲームの中で試しているようなところが出たらダメだと思いますね。チームを預かる9連戦の頭にいったピッチャーですからね」と話した。1番に抜てきされた福島、途中出場の熊谷、植田らは存在感を見せた。藤川監督は「最後ね、塁上をにぎわせていた選手というのは、福島でしょ。練習でたくさんやってきたものをゲームで出す。熊谷もゲームで出しにいく、植田もそう。練習で培ってきたものをゲームで通用するか勝負するというところなんですけど、全員が全員そうかと言われたら、どちらかというと練習でやっているところを試しているみたいに見える選手もいる。これはあってはならない。ですからきっちりこう、引き締めて明日から臨んでいきたいなと思っています」と苦言は止まらなかった。

◆阪神藤川球児監督(45)が自打球で途中交代した森下翔太外野手(25)と中野拓夢内野手(29)について言及した。主力2人の状態を問われ「まぁ、このあとですね。やっぱり真剣にやっているとこれは起こりえることですから。また帰ってね。そのあたりは明日に向けて。まだ9連戦は始まったばかりですから」と話した。森下は8回の打席で左足つま先付近に、中野は5回の打席で右ふくらはぎ付近に自打球を当てて途中交代した。

◆阪神大山悠輔内野手(31)の意地の1発だった。才木の大乱調によって2回で0-6。早々と敗戦濃厚ムードが漂った。だが、あきらめてはいなかった。4回1死一、二塁の初チャンスを逃さず、好投の吉村から中越えに4号3ラン。大山は「まずは1点、という気持ちで打席に立ちました」と球団広報を通じてコメントした。2ストライクからの3球目。バッテリーが極端に高く外した釣り球を、お構いなしに果敢に打ちにいった。頭の高さだったが、威力のある直球をしっかりつかまえてバックスクリーン右の客席まで飛ばした。人気漫画「ドカベン」の岩鬼ばりの豪快な一打で、スコアを一気に詰めた。5回にも1点加えて2点差。一時は試合を立て直した。王者の底力だった。大山は昨年も出塁率リーグ2位。選球眼にすぐれ、好球必打が身上だが、元来はアグレッシブなスラッガー。ヤクルトバッテリーも驚いたような表情を見せた「悪球打ち」の1発には、重い神宮のムードをガラリと変える効果があった。終盤、再びワンサイドとなってしまったが、打線の反発力と力強さは示した。その象徴が大山の一振り。近本の離脱で始まった勝負の9連戦。野手陣にとっても踏ん張りどころとなるが、簡単に崩れるほどやわではない。【柏原誠】

◆阪神がヤクルトとの直接対決に敗れ、首位陥落した。今季2度目の2桁失点で黒星は22日DeNA戦(横浜)以来3試合ぶり。序盤にまさかの劣勢を強いられた。2回、ヤクルト先頭の赤羽の打球を三塁佐藤が悪送球。ここから先発の才木浩人投手(27)が1イニング6失点を喫した。守備からリズムがと問われた藤川球児監督(45)だったが「でも、才木がね、ビシッと行かなきゃいけないね」と厳しい口調で制した。味方の失策をカバーできず、無死一塁から3連打を浴び2失点。右翼森下と中堅福島が"お見合い"してしまう不運な当たりもあったが、その後も投手の吉村に四球を与えると2本の2点適時打を許した。自己最短タイの2回6安打6失点。前回21日DeNA戦でも5回6失点だった右腕に、指揮官は珍しく苦言を呈した。「ゲームの中で試してるようなところが出たらダメだと思います。9連戦の頭いったピッチャーですから」。さらにチーム全体へも「練習でやっていることを試しているみたいに見える選手もいるので、これはあってはならない」といましめた。左手首を骨折した近本が離脱して迎えた一戦で、7回に中野が、8回に森下が自打球を受けて途中交代。状態が心配される中、もう1度引き締めてグラウンドへ向かう。【磯綾乃】阪神のイニング6失点 昨季2度あり、ともにヤクルト戦だった。7月11日(甲子園)は2回に、村上が内山に満塁弾を浴びるなど6失点。9月21日(神宮)の5回には、先発の伊藤将がイニング7安打を浴びるなど6失点した。

◆阪神中野拓夢内野手(29)が5回の第3打席で右ふくらはぎ付近に自打球を当て、途中交代した。患部直撃後は2イニング守備に就いたが、7回の打席で代打前川が送られた。中野は「ふくらはぎだったので、大事をとってというか悪化するよりは...」と話し、29日以降は「状況を見て」と話すにとどめた。森下も8回の打席で左足つま先付近に自打球を当てて途中交代した。

◆ヤクルトは打順の組み替えが決まり、阪神との首位攻防第1ラウンドを制して3日ぶりにセ界1位に返り咲いた。大量10得点で今季最長の連敗も3でストップ。4カードぶりにカード初戦で勝利した。采配的中の池山隆寛監督(60)は「連敗を止められたので非常に良かった。こういう日がたくさん続くようにやっていきたい」と笑顔を見せた。2回無死一、二塁。前回まで先発出場時は3番で、今季初めて7番の古賀が右中間に落とす先制適時打を放った。14試合ぶりに「8番投手」でなく「8番野手」を託された武岡が追加点の適時打。不動の1番長岡が2点適時二塁打、今季昇格の3番内山壮真内野手(23)が2点適時打で計6点を奪った。内山はお立ち台で「1軍の試合を見ながら頑張ってきた。僕がきたおかげで勝てたと思いたい」と冗談交じりに笑った。2点差に迫られて迎えた6回は武岡がバックスクリーン方向へソロ、7回はプロ初の一塁スタメンで今季初5番の赤羽が3ランで10点目を奪い、勝負を決定づけた。指揮官は「武岡、赤羽の1発はチームを助けてくれた」とたたえた。7回表に「TWICE」のライブ中のMUFGスタジアム(国立競技場)からの花火で一時中断した。花火で中断した試合は今季3戦3勝。3連敗はあったが仕切り直し、「ブンブン丸号」は2度目の波に乗る。▽ヤクルト茂木(昨年7月に左膝半月板の手術を受けてから初の1軍昇格、出場)「目標にしていた場所だったので、ちょっと時間はかかっちゃいましたけど、なんとかチームの勝利に貢献できるプレーがこれからできたら」▽ヤクルト赤羽(5番一塁で出場し7回に3ラン)「僕だけ打っていなかったので、なんとか打ちたいなという気持ちで。今までファーストのスタメンはなかった。準備はしっかり自分なりにできたかな」

◆「1番中堅」で先発起用された阪神福島圭音外野手(24)が意地の2安打1打点をマークした。2回無死一、二塁の中堅守備で古賀の打球を追った際、右翼の森下とお見合いするような形で安打に。この回6失点のきっかけの1つになった。打撃では3点を追った5回1死三塁で迎えた打席で中堅への適時二塁打を放ち、追い上げムードを作ったが「自分が何を求められてるかって考えたら、やってはいけないプレーだと思うので。切り替えて明日からやっていこうと思います」と表情は厳しかった。▽阪神筒井外野守備走塁コーチ(2回無死一、二塁で古賀の打球をお見合いした福島、森下の守備に)「もう結果見てもらったらすべてやと思います。今日はやめましょう。結果終わってね、ああだこうだ言っても仕方ないんで」

◆阪神早川太貴投手(26)が昇格即、好リリーフを見せた。先発才木が2回6失点でKO降板。2番手でマウンドに上がり、2回パーフェクト投球でヤクルト打線の勢いを止めた。「点差もあったので、テンポよく、しっかり自分のピッチングをっていう感じでやりました」。この日登板した4投手のなかで唯一の無失点だった。

◆阪神4番佐藤輝明内野手(27)は3試合連続安打を放った。8回無死一塁の第4打席で中前打。打率3割7分6厘で依然高水準をキープしている。この日は2番中野、3番森下が自打球を受けて途中交代。左手首骨折の近本に続き暗雲が漂う。29日以降もチーム一丸での戦いかを問われ「そうですね」と静かにうなずいた。

◆ヤクルト内山壮真内野手(24)が帰ってきた。左脇腹の張りで春季キャンプ中に離脱。この日、出場選手登録され、即「3番二塁」でスタメン出場した。2回1死二、三塁で阪神才木から中前に2点適時打を放った。内山には昨季、飛躍を遂げるために欠かせない時間があった。スタメン出場が増えたのは5月。「5月ぐらいからずっと試合に出ていて、6月ぐらいにはなんとなくですけど、土台というのは見えてきている感じはあった」。手応えを感じ始めたのも同時期だった。「それのおかげで土台が固まったのもある」土台作りにつながったのは毎朝繰り返す同じ練習だった。まずは置きティー打撃を行い、その後は試合での投手と同じ方向から投げてもらって打つティー打撃。毎試合の練習前に基本的な練習で汗を流し続けて基礎固め。吉岡打撃コーチが見つめる中で打ち込んだ。「ボールを捕まえるまでの捕まえにいき方とか、捕まった打球と捕まっていない打球の違いとか、すごく的確なアドバイスをいただけた」昨年はシーズンを通して同じ打ち方を続け躍動。初めて規定打席に到達し、116試合で打率2割6分2厘、8本塁打、48打点をマークした。今年は下半身の使い方を大きく変えるなどさらなる躍動へ改善。その中で、今季に向けてもオフシーズンからその「土台」は基本的に変えず調整してきた。今季初の1軍昇格を果たし、いきなり適時打。毎朝の練習はこれからもまたやっていく予定だ。【塚本光】

◆ヤクルト茂木栄五郎内野手(32)が昨年7月5日中日戦以来、約10カ月ぶりに1軍戦に出場した。28日に出場選手登録され今季初の1軍昇格。7回にドミンゴ・サンタナ外野手(33)の代走として途中出場し8、9回は一塁を守った。昨年7月に左膝半月板の手術を受けリハビリに励んだ。今季は2月の春季キャンプから2軍に帯同し同月末に実戦復帰。この日が手術後初の1軍出場となった。試合後に「目標にしていた場所だった。ちょっと時間はかかっちゃいましたけど、何とかチームの勝利に貢献できるプレーがこれからできたらなと思っています」と話した。どう貢献していくか問われ「やっぱり打つほうだと思う。ファームでなかなかいい数字は残せなかった。ファームの子も多分俺が上がりたいという子はたくさんいたと思う。その中で僕を選んでもらったので、なんとかファームでやってきた仲間に恥じないようなプレーができたらいい。なんとか1軍の戦力になれるように頑張りたい」と力を込めた。

◆阪神がヤクルトとの直接対決に敗れ、首位陥落した。今季2度目の2桁失点で黒星は22日DeNA戦(横浜)以来3試合ぶり。序盤にまさかの劣勢を強いられた。阪神藤川監督一問一答-才木は2回に流れを止められず、そういうのも含めて3回から交代「そうですね。自分のピッチングというよりは、形を気にしてやっているように映りましたので。これはプロですから、最高のパフォーマンスを見せに行くというのが1軍の舞台で必要になりますから。このNPBの1軍の舞台は、プロフェッショナルで勝負してもらわないと、っていうのが少し気になったので。メカニック的なところっていうのは、あんなところで、じゃない。最後、塁上をにぎわせていた選手というのは、福島でしょ、練習たくさんやってきたものをゲームで出す。熊谷もゲームで出しに行く、植田もそう。練習で培ってきたものをゲームで通用するか勝負するというところなんですけど、全員が全員そうかと言われたら、どちらかというと練習でやっているところを試しているみたいに見える選手もいるので、これはあってはならない。ですからきっちりこう、引き締めて明日から臨んでいきたいなと思っています」-才木はそのあたりが変われば、次回変わってくる「今日に関してですね。今日に関してそう見えたので、自覚を持っていると思いますから、次回に期待するというところですね」-森下、中野の状態は「まあこの後ですね、やっぱり真剣にやっていると、自打球2人ともそうですけど、これは起こりえることですから、また帰って、そのあたりは明日に向けて、まだ9連戦始まったばかりですから、はい。以上です」

◆虎のピンチ救う! 阪神・森下翔太外野手(25)が27日、28日からのヤクルト3連戦(神宮)に向け、東京入りした。26日の広島戦(甲子園)で死球を受け、左手首を骨折した近本光司外野手(31)がこの日、出場選手登録を抹消。不動のリードオフマンが離脱するという緊急事態も心配はいらない。森下は虎には「勝てる強さがある」と言い切った。チームを引っ張り、近本の穴を埋める。首位に立った虎の緊急事態-。近本の離脱は痛すぎるが、前を向いて戦っていくしかない。午後3時に公示された抹消から約1時間後、取材に応じた森下は誓った。近本の穴は攻守で埋めると力を込めた。「センターをやるかは分からないけど、打線としても近本さんが抜けるだけでだいぶ戦略的にも変わってくると思う。そこも(自分が)引っ張れればなと思います」近本は26日の広島戦で死球を受け、左手首を骨折。チームは開幕から全24試合で「1番・中堅」を務めた不動のリードオフマンを欠くことになった。強みでもあった1-5番の固定オーダーは図らずも解体する形に。打線の流れは当然変わってくる。柱を失った影響は大きい。それでも、虎にはまだ頼れる柱がたくさんいる。森下は「主力がけがでいなくなることも、しようがないことではある。そこでも勝てる強さっていうのはあると思う」と自信をのぞかせた。今季ここまで打率・309、リーグトップの7本塁打に同2位の18打点。チームの窮地だからこそ、一丸となる打線を先頭で引っ張っていくつもりだ。「どこでもやる準備は覚悟しているので。どこ任されてもいいように練習ではやっとこうかなと思います」近本不在による守備面も心配はいらない。5年連続ゴールデングラブ賞に輝いた近本が守るセンター。ぽっかり空くことになった外野守備の要の位置を、森下は2月の春季キャンプ中から頭に入れて準備していた。

◆28日のヤクルト戦(神宮)に先発する阪神・才木浩人投手(27)が27日、甲子園で行われた投手指名練習に参加し、短距離ダッシュなどで調整した。9連戦初戦のマウンドを任されたエースは「流れにしっかり乗れるようにしたい」と首位に再浮上したチームの勢いに乗ることを誓った。9連戦の先陣、そして首位攻防戦のカード頭を任されるのは、才木だ。ここ2登板は白星から遠ざかっているが、首位に返り咲いたチームの勢いを借り、らしさを取り戻す。「昨日(26日)、いいゲームでいけているので、その流れにしっかり乗れるようにしたい。(連戦の)1つ目を取れるようにっていうところはしっかり意識したい。自分の投球をすることがまず一番」前回登板21日のDeNA戦(横浜)で5回7安打を浴びて自己ワーストの自責6。チームもそこから引き分けを挟み3試合勝利から遠ざかった。それでも、26日の広島戦(甲子園)で接戦を制し、ヤクルトが3連敗したことで、再び首位に浮上して9連戦が幕を開ける。右腕も「ハマスタの日(21日)から不穏な流れを僕が作ってしまった」と反省を口にし「メカニックが崩れているところがあったので、感覚的にそこの調整と体のメンテナンスにしっかり(取り組んだ)」とリベンジに向けて修正はばっちりだ。燕打線相手には7日に甲子園で対戦し、8回3失点でセ・リーグ最多タイ記録となる16奪三振をマークしている。神宮でのゲームは今季初だが、昨季同球場で才木は3試合に先発し、負けなしの2勝、防御率0・95と無類の相性の良さを誇る。「自分のパフォーマンスが出せるように(相手打線、マウンドのことは)あまり考えすぎない。自分主体でいければいい」とエースらしく、快投でチームを引っ張る。26日に死球を受けた近本が左手首を骨折し、長期での離脱が見込まれる。ともに強い虎をけん引してきた存在の離脱に「死球なのでしようがない事故という感じですけど、抜けた穴は大きい。軸が1人いなくなってしまった」と、正直な心境を明かしつつも「しっかりカバーできるように」と誓った。虎に降りかかった試練をはねのけるのがエースの役割。その剛腕でチームの窮地を救ってみせる。(秋葉元)

◆ヤクルト・内山壮真内野手(23)が今季初めて1軍に合流し、試合前練習に参加した。2月の春季キャンプで左脇腹の張りを訴え、戦線を離脱。2軍で打率.288、3本塁打、7打点だった。

◆阪神のドラフト3位・岡城快生外野手(22)=筑波大、富田蓮投手(24)、早川太貴投手(26)が合流した。岡城は今季の新人で唯一開幕1軍を勝ち取ったが、19日に出場選手登録を抹消。その後のファーム・リーグではいずれも「1番・中堅」で3試合に出場し、打率・357(14打数5安打)、3打点。再登録は29日から可能で、左手首骨折の近本に代わって昇格するとみられる。富田はファーム・リーグで先発、中継ぎ合わせて6試合に登板し0勝3敗、防御率5・40。27日に抹消された木下に代わってブルペン待機するとみられる。早川は1軍で今季5試合に中継ぎとして登板し防御率6・35。13日に登録抹消されていた。

◆ヤクルトのホセ・オスナ内野手(33)が出場選手登録を抹消された。来日6年目の助っ人は2024年10月以来、2年ぶりの抹消。池山監督が試合前に取材対応し「思ったよりも(状態が)上がってこないし、ナゴヤドームは見逃してほしいボールにも手を出していた」と説明。本人と直接話したといい、「思ってもいなかったことを言われたんじゃないかな」と戸惑った様子を見せていたと明かした。春季キャンプで左脇腹の張りを訴え離脱していた内山、昨年7月に左膝半月板の手術を受けていた茂木がともに今季初めて出場選手登録された。

◆NPBが公示を発表し、阪神の富田蓮投手(24)、早川太貴投手(26)が出場選手登録された。富田はファーム・リーグで先発、中継ぎ合わせて6試合に登板し0勝3敗、防御率5・40。前回登板の同オリックス戦(安芸)では2回2失点(自責1)だった。早川は1軍で今季5試合に中継ぎとして登板し防御率6・35。22日のファーム交流試合、四国IL徳島戦(むつみ)では4回5失点。13日に登録抹消されて以来、約2週間ぶりの昇格となった。27日に木下里都投手(25)が抹消されており、2選手はブルペン待機とみられる。

◆ヤクルト・星知弥投手(32)が出場選手登録日数が7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。「まず球団に本当に感謝しています。今シーズンもしっかり最後まで投げ切ることしか考えていない。まずは目の前の一試合、自分が任されたところをしっかり抑えられるようにやっていきたい」明大から2017年にドラフト2位で入団。通算257試合に登板し11勝17敗、20セーブ、59ホールド。今季はセットアッパーとして10試合に登板し、8ホールドを挙げている。

◆首位に立つ阪神は、ゲーム差なしで2位につけるヤクルトとの直接対決3連戦を迎える。不動の「1番・中堅」の近本光司外野手(31)が26日の広島戦(甲子園)で左手首を骨折して離脱した。代役に抜擢されたのは、今季支配下に上がったばかりの福島圭音外野手。今季打率・297を残す若虎が、そのまま「1番・中堅」に入って近本の穴を埋める。投手は才木浩人投手(27)が先発し、自身3試合ぶりの白星を目指す。

◆阪神は一回、小幡竜平内野手(25)のスーパープレーでピンチを脱出した。先発の才木は立ち上がり、1死から安打と四球で1死一、二塁とピンチを迎えた。続くサンタナにも初球をとらえられ、痛烈な打球が二遊間を襲う。この打球に遊撃の小幡が飛びついた。ハーフバウンドの強い打球をグラブに収めると、膝をついたまま二塁に送球。中野も一塁にすぐさま転送し、超絶美技でゲッツーを完成させた。小幡は26日の広島戦(甲子園)で1点差の九回先頭で正面の打球をエラーしてしまうミスもあったが、スタメン起用に応えてスーパープレーでチームを救った。

◆阪神が二回に先制を許した。先発の才木浩人投手(27)は一回を小幡の好守で無失点で発進しながら0―0の二回だった。先頭の赤羽が三塁手・佐藤の悪送球で出塁。続く岩田に右前打を許し、無死一、二塁。ここで迎えた古賀が放った右中間への微妙な当たりを中堅手・福島と右翼手・森下がお見合いのような形となり捕球できず。二走・赤羽が生還し先制を許した。不動の中堅レギュラーの近本光司外野手(31)を左手首骨折で欠いてから初の一戦。記録はヒットながら、いきなり守備に不安を残す形での失点となった。

◆阪神の先発・才木浩人投手(27)が序盤からヤクルト打線に捕まった。一回は1死一、二塁からサンタナを併殺に打ち取って無失点で走り出すも、二回先頭の赤羽を三塁・佐藤の送球エラーで出塁を許す。その後安打で無死一、二塁から古賀の右中間への打球を福島と森下がお見合いし、適時打で先制を許した。なおも武岡に適時打を浴び、投手の吉村を四球歩かせて満塁となった直後には長岡に2点二塁打を浴びる。さらに内山にも2点打を浴び、一挙6点を失った。才木は21日のDeNA戦(横浜)でも自己ワーストとなる6失点を喫していたが、2登板連続で6失点。三回の打席で代打が送られ、今季最短の2回6安打6失点(自責5)で降板となった。2回でのノックアウトは、2018年10月8日のヤクルト戦(神宮)以来8年ぶりとなった。

◆ヤクルトが二回、打者一巡の猛攻で一挙6点を入れた。先頭の5番・赤羽が三ゴロ敵失(悪送球)で出塁すると、岩田の右前打で無死一、二塁。古賀の中前適時打で先制すると、武岡も右前適時打を放ち、9番に座った投手の吉村も四球でつないだ。続く1番の長岡が中越えへ2点二塁打を放つと、1死二、三塁から今季初昇格を果たした内山が中前2点打を放った。打線は直近2カード(広島3連戦、中日3連戦)、6試合で計11得点と沈黙していたが、一気に爆発。池山隆寛監督)(60)による打線の組みかえが奏功し、7日の対戦(甲子園)で16三振を喫した難敵の阪神・才木を2回でKOした。古賀 「打ったのはスライダー。得点圏だったので、チームに流れを持ってこようと打席に入りました。先制できて良かったです」武岡 「打ったのはスライダー。追加点が欲しい場面で積極的に打ちにいけました」長岡 「打ったのはストレート。チームの勢いに乗って打つことができました」内山 「打ったのはストレート。流れが良かったので勢いに乗って打つことができました」

◆満を持して帰ってきたホープが、いきなり結果を出した。ヤクルト・内山壮真内野手(23)が今季初の1軍合流。4-0の二回1死二、三塁から中前2点打を放ち、久しぶりの神宮の舞台で大歓声を浴びた。「流れがよかったので勢いに乗って打つことができました。いつ(1軍に)上がるか全然わからない状況だったので、しっかり準備だけは怠らないように過ごしていました。なんとか結果を出せるように頑張りたい」試合前、池山監督は内山の打順について「スコアボードを楽しみにしていてください」と予告。開幕から捕手が座り続けていた3番に据え、打線が試合序盤から爆発した。6年目の今季は背番号を「33」から「3」に変更し、外野から内野に転向。中軸を担う強打者として期待されたが、2月の春季キャンプ中に左脇腹の張りを訴えて離脱した。以降はリハビリに励み、3月21日のファーム・リーグ東地区、日本ハム戦(鎌ケ谷)で実戦復帰。2軍で22試合に出場して打率・288、3本塁打。結果を残して出番を待っていた。チームは開幕からスタートダッシュを決め、試合前時点で首位・阪神とゲーム差なしの2位につける。「すごくいい雰囲気というのは聞いている。しっかりそこに一緒に乗っかっていければ」と内山。首位攻防戦、GW9連戦の起爆剤となる。(原田優介)

◆阪神・大山悠輔内野手(31)が反撃の一発を放った。0-6の四回、先頭の中野は簡単に二飛に倒れたが、続く森下が右翼方向への二塁打でこの日初めて好機を作った。佐藤が四球で続くと、大山が3球目の高めに大きく外れた直球を一閃。乾いた音を残した打球はバックスクリーン右へ飛び込んだ。22日のDeNA戦以来、3試合ぶりの4号3ラン。序盤から大量失点を喫したチームに希望を与える一発となった。

◆阪神・大山悠輔内野手(31)が反撃の一発を放った。0-6の四回、先頭の中野は簡単に二飛に倒れたが、続く森下が右翼方向への二塁打でこの日初めて好機を作った。佐藤が四球で続くと、大山が3球目の高めに大きく外れた直球を一閃。乾いた音を残した打球はバックスクリーン右へ飛び込んだ。22日のDeNA戦以来、3試合ぶりの4号3ランに「打ったのはストレート。まずは1点という気持ちで打席に立ちました。このあともチーム一丸となって粘り強く戦いたいと思いますし、最後は勝ち切れるように頑張ります」とコメントした。

◆この日、1軍昇格した阪神・早川太貴投手(26)が2番手で登板し、2回無失点の好投。ビハインドの展開で、打線の反撃を呼び込んだ。6点を追う三回に先発・才木の後を継いでマウンドへ。先頭の岩田を左飛に打ち取ると、続く古賀を投ゴロ、武岡を左飛に仕留めて三者凡退。直後の攻撃で大山の3ランが生まれた。2イニング目もマウンドに上がり、打者3人を内野ゴロに打ち取って2回完全投球。好投で勢いを呼び込むと、五回表の攻撃でさらに1点を返して6-4と迫った。

◆阪神・福島圭音外野手(24)が挽回のプロ初タイムリーを放った。3―6の五回。先頭の小幡が右中間フェンス直撃の三塁打で好機を作った。公式戦では初の古巣対戦となった代打・浜田は浅い右飛に倒れるも、福島が中越えの適時二塁打で2点差に詰め寄る。なおも1死二塁も中野は右飛。森下は逆方向へ大飛球を放ったが、わずかにフェンスに届かなかった。左手首骨折の近本に代わって、この日「1番・中堅」に入った福島は二回の守備で森下とお見合い状態になり失点に絡んでいたが、バットで挽回した。

◆3番手で登板した阪神・石黒佑弥投手(24)が力強い直球でヤクルトの強力打線を圧倒した。4-6の五回にマウンドに上がると、相手クリーンアップと対峙。まずは3番・内山を高めのカットボールで見逃し三振。続く4番・サンタナに甘く入った直球を捉えられて二塁打を浴びたが、5番・赤羽を内角高め直球で空振り三振。最後は岩田を渾身の直球で空振り三振に斬ってピンチを脱出した。

◆阪神・福島圭音外野手(24)が挽回のプロ初タイムリーを放った。3―6の五回。先頭の小幡が右中間フェンス直撃の三塁打で好機を作った。公式戦では初の古巣対戦となった代打・浜田は浅い右飛に倒れるも、福島が中越えの適時二塁打で2点差に詰め寄る。なおも1死二塁も中野は右飛。森下は逆方向へ大飛球を放ったが、わずかにフェンスに届かなかった。左手首骨折の近本に代わって、この日「1番・中堅」に入った福島は二回の守備で森下とお見合い状態になり失点に絡んでいたが、バットで挽回した。「打ったのはストレート。とにかくがむしゃらに向かっていきました。最低でも外野フライを打ちたいと思っていましたが、越えてくれてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルト・武岡龍世内野手(24)が1号ソロを放った。球団を通じ「追加点が欲しい場面で最高の形になってよかったです」とコメントした。6-4の六回1死。直球をはじき返すと、打球はバックスクリーンへ吸い込まれた。第1打席では右前適時打を放っており、2打点目を挙げた。

◆阪神・石黒佑弥投手(24)が手痛い一発を浴びた。4―6の五回から3番手で登板し、この回は3奪三振の快投を披露。スコア変わらず六回もマウンドに上がったが、1死奪った後だった。8番・武岡に追い込んでから高め149キロをバックスクリーンにほうり込まれ、リードを3点に広げられた。それでも、代打・田中は一ゴロ、長岡は見逃し三振に仕留めた。

◆「2番・二塁」で先発した中野拓夢内野手(29)が、七回の攻撃で代打・前川が送られて途中交代となった。1打席目に中飛、2打席目に二飛に打ち取られていた中野は、五回の第3打席で右ふくらはぎ付近に自打球を受けて悶絶。右飛に倒れ、その後も守備には就いていたが、七回2死一、二塁の好機で代打が送られた。今季、ここまでフルイニング出場が続いていた虎の不動の二塁手が、グラウンドから離れることとなった。

◆白熱したセ・リーグの首位攻防戦が行われている中、神宮球場に隣接する国立競技場でド派手な花火が打ちあがった。七回表。ヤクルト・清水が、阪神・小幡を遊ゴロに打ち取った後、カラフルな花火を確認。打席が終了した後だったため、試合に大きな影響はなかったが、神宮球場内には「試合を一時中断しました」というアナウンスが流れた。この日は、韓国発の9人組ガールズグループ、TWICEのライブ「TWICE <THIS IS FOR> WORLD TOUR IN JAPAN」が行われた。

◆阪神・富田蓮投手(24)が痛恨の一発を浴びた。4―7の七回に4番手でマウンドに上がった。先頭の丸山に右前打。1死後にサンタナに左前打を許して一、二塁を背負った。ここで5番・赤羽にカウント2―0からカットボールを左翼スタンドに運ばれ、3点本塁打を献上。この日1軍登録され、今季初登板に臨んだ左腕だったが、起用に応えられなかった。

◆阪神・森下翔太外野手(25)が自打球を受け、途中交代となった。4―10の八回先頭の打席で2球目をフルスイングした際にファウルが左足つま先付近を直撃した。トレーナーが駆け寄ると三塁ベンチ付近に座り込んだ。田中コーチ、和田ヘッドコーチに肩を借りながらベンチに下がると、その後代打・植田がコールされた。中野も五回の打席の自打球を受けた影響で七回に代打を送られた。26日の広島戦(甲子園)では近本が死球で左手首を骨折。連覇を狙う阪神の主力が次々とアクシデントに見舞われている。

◆阪神は投手陣が打ち込まれ、5-10で惨敗し首位陥落。「2番・二塁」の中野拓夢内野手(29)、「3番・右翼」の森下翔太外野手(25)がともに自打球の影響で途中交代するアクシデントにも見舞われた。先発した才木浩人投手(27)が誤算だった。一回は遊撃・小幡の好守もあり無失点で切り抜けるも、二回に味方失策から5安打1四球で6失点。2回ノックアウトと、5回6失点だった前回登板の21日・DeNA戦(横浜)に続いて、2試合連続で苦しい投球となった。2番手で登板した早川太貴投手(26)が2回完全投球と気を吐いたが、3番手の石黒が2回1失点、4番手・富田が2回3失点と苦しんだ。打線は6点を追う四回に大山悠輔内野手(31)が今季4号3ラン、五回には福島圭音外野手(24)がプロ初の適時打となる中越え二塁打を放った。九回に田口を攻めて押し出しで1点を返したが、反撃はここまで。12球団トップの救援防御率を誇るヤクルトリリーフ陣に抑え込まれた。

◆阪神が守乱&投壊で首位から陥落した。才木浩人投手(27)が二回、バックのミスもあり、6失点。先頭打者のゴロを処理した佐藤輝明内野手(27)が一塁悪送球。無死一、二塁から古賀優大捕手(27)の右中間への飛球を、左手首骨折抹消の近本光司外野手(31)に代わって「1番・中堅」に入った福島圭音外野手(24)と右翼森下翔太外野手(25)が互いに捕球を躊躇する形で安打となり、先制点を献上。この回5長短打を浴びて、2回6失点(自責5)で降板した。打線は四回の大山悠輔内野手(31)の4号3ランと五回の福島の適時打で4点を挙げたが、投手陣が終盤に失点を重ねた。また五回、右ふくらはぎに自打球を受けた中野拓夢内野手(29)が七回の打席で代打を送られ、森下翔太外野手(25)は八回、左足への自打球で植田海内野手(30)と交代した。

◆阪神が守乱&投壊で首位から陥落した。才木浩人投手(27)が二回、バックのミスもあり、6失点。先頭打者のゴロを処理した佐藤輝明内野手(27)が一塁悪送球。無死一、二塁から古賀優大捕手(27)の右中間への飛球を、左手首骨折抹消の近本光司外野手(31)に代わって「1番・中堅」に入った福島圭音外野手(24)と右翼森下翔太外野手(25)が互いに捕球を躊躇する形で安打となり、先制点を献上。この回5長短打を浴びて、2回6失点(自責5)で降板した。打線は四回の大山悠輔内野手(31)の4号3ランと五回の福島の適時打で4点を挙げたが、投手陣が終盤に失点を重ねた。また五回、右ふくらはぎに自打球を受けた中野拓夢内野手(29)が七回の打席で代打を送られ、森下翔太外野手(25)は八回、左足への自打球で植田海内野手(30)と交代した。

◆オリックス、阪神で176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(60)は2回6失点(自責5)降板の阪神・才木浩人投手(27)に言及した。才木にとって「魔の二回」になってしまった。いきなり三ゴロ失策で走者を許し、一、二塁からは外野手のお見合いが出て1点を失った。致命傷となったのが投手・吉村への四球。バントではなく打ってきただけに、余計にもったいなかった。1イニングに3つもミスが出てしまうと大量失点も仕方がない。才木の調子自体が悪いとは思わない。ただ気になったのは球威。152キロは出ていたが、本来の才木ならもう少し球速は出せるはず。そこで思い当たるのが、9連戦の初戦という環境だ。エースは9連戦の初戦を託されると、救援陣のことを配慮して、少しでも長いイニングを投げなければと思ってしまう。決して才木が手を抜いたとは思わないが、頭の片隅に「9連戦の初戦」があったのでは...。五回まで全力で抑え込むという気持ちで投げていれば、違った結果が出たような気がする。前回登板(21日、DeNA戦)に続いて、2試合連続で結果を残せなかったが、今回はミスが重なって、相手の勢いを止めきれなかっただけ。次回登板で才木らしさを取り戻してほしいし、十分に可能だと思う。

◆ヤクルトが首位攻防戦の初戦を制し、連敗を3で止めた。今季初めて1軍に合流した内山壮真内野手(23)は「3番・二塁」で先発出場。二回一死二、三塁から中前2点適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。以下、内山のヒーローインタビュー。--おかえりなさい「ただいま!戻りました」--久しぶりの神宮球場。お立ち台からの景色はいかがでしょうか?「すごくうれしいです」--今季初の1軍復帰初戦は首位攻防戦。チームの連敗ストップもかかっていた「僕も2カ月ぐらい2軍で、1軍の試合を見ながら頑張ってきた。1軍の選手たちとまたこうやってプレーできて、すごくうれしいです」--二回裏に4点先制。一死二、三塁のチャンスで打席が回ってきた「まだまだやっぱりチームの勢いがあるなというのを感じながら、その勢いに僕も乗っかって、打てればと思って打席に入りました」--感触は?「もう完璧でした」--その前には、自主トレをともにしていた長岡選手の適時二塁打もあった「すごく勇気づけられましたし、僕も続いて試合を楽にできればと思いました」--3連敗ストップ。単独首位に返り咲いた「流れは悪かったんですけど、『僕が来たおかげで勝てるのかな』と思いたい」--本当に皆さんが内山選手の帰りを待っていたと思います。連戦が続きます。首位キープ、その先に向けて力強い一言を「長いシーズン続きますが、チーム一丸となって、もっともっと試合で勝てるように頑張るので、またたくさんの応援よろしくお願いします」

◆偉業達成がかかる阪神・高橋遥人投手(30)が29日の5回戦に先発する。「先頭(打者を)出さないようにメリハリもって、つなげれば」。今季すでに2完封を記録しており、4月までで3度目となれば2リーグ分立後球団初となる。雨天中止の影響で12日の中日戦(バンテリンドーム)以来、中16日での登板。首位攻防戦第2ラウンドに向け「どこのチームもそうですけど、チャンスになったらバッターも集中が上がるので(気をつけたい)」と警戒した。

◆ヤクルトが連敗を3で止め、阪神と入れ替わって首位浮上。6-4と追い上げられて迎えた六回に登板した荘司宏太投手の好救援で流れを引き戻し、直後の武岡龍世内野手の一発で突き放した。

◆ヤクルトが首位攻防戦の初戦を制し、連敗を3で止めた。神宮での今季8勝目や今季2度目の2桁得点など、数字も好調ぶりを示した。?ヤクルトが阪神に勝利し首位に再浮上した。本拠地・神宮では昨季32勝34敗、勝率.485と勝率5割を切ったが、今季はここまで8勝2敗の貯金6。神宮で開幕10試合終了時点で8勝したのは球団(前身を含む)最多タイ記録で、2015年以来11年ぶり2度目。?1試合2桁得点は4月4日の中日戦(○11-6)に次いで今季2度目で、ともに神宮でマーク。神宮での1試合平均得点は昨季が3.30(71試合、234得点)だったが、今季はここまで4.9点(49得点)と1点以上多い。

◆昨年7月に左半月板損傷の手術を受けた32歳のヤクルト・茂木栄五郎が、オスナに代わって急きょ今季初昇格し、七回1死一、二塁で一走・サンタナの代走として出場した。八回の一塁守備では、無死一、二塁から好判断で二塁に送球して併殺とし、「アウトにできる打球はアウトにしたいなと思ったので良かった。目標にしていた場所。何とかチームの勝利に貢献できるプレーができたら」とうなずいた。

◆顔の高さまで外れていた一球―。見逃せば間違いなくボール。それでも強引に、豪快に振り抜いた。阪神・大山悠輔内野手(31)が一時3点差に詰め寄る3ラン。駆け足でダイヤモンドを回った男に笑顔こそなかったが、劣勢ムードの神宮の空気を一変させる衝撃弾をたたき込んだ。「まずは1点という気持ちで打席に立ちました」試合中に残した談話でも語ったように、立ち上がりに大量失点し0-6となったところから、意地をみせる一撃だった。四回1死から森下翔太外野手(25)が二塁打、佐藤輝明内野手(27)が四球でつなぎ、この日初めて得点圏に走者を置いた局面。簡単に2球で追い込まれたが、右腕・吉村の高めに大きく外れた148キロを一閃した。打球角度22度で勢いよく伸びた打球はバックスクリーン右に着弾。3試合ぶりに放った4号は、神宮に駆け付けた虎党に反撃への望みを与えた。同学年でもあり、長年主力としてともに虎を力強くけん引してきた近本光司外野手(31)が「左手首の骨折」で長期離脱が見込まれる。この日は中野拓夢内野手(29)、森下も自打球で途中交代するなど、不穏な空気が漂う一戦となったが、背番号3の一発は数少ない希望だ。13本塁打に終わった昨季の4号到達は6月4日の日本ハムとの交流戦(エスコン)だった。今季の25試合目での4本塁打はシーズン換算ではおよそ22発。22年以来、4年ぶりの大台20本に乗せるペースで量産している。試合後は取材に応じずに球場を後にした背番号3。満塁弾を含む2連発を放った21日のDeNA戦(横浜)に続く空砲となったが、下を向いてはいられない。次こそは白星につながるアーチを架け、首位に返り咲く。(秋葉元)

◆武岡龍世が4打数3安打2打点で今季初の猛打賞(1試合3安打以上)をマークし、勝利に貢献した。二回無死一、三塁で右前適時打を放つと、2点差に詰め寄られた六回1死ではバックスクリーンへの1号ソロをたたきこみ「ベンチの中の雰囲気はあまり良くなかった。いい仕事ができたと思う」。お立ち台に上がった24歳は「たまねぎも売っているので、ぜひ買ってください」と両親が作る絶品玉ねぎのPRも忘れなかった。

◆阪神・福島圭音外野手(24)が「1番・中堅」で出場し、骨折で戦列を離れている近本光司外野手(31)の代役を務めた。「緊張感もありましたし、なんとか自分のプレーをしようと思っていた」。しかし二回無死一、二塁で右中間の飛球に対し、右翼・森下翔太外野手(25)と連係がとれず〝お見合い〟。適時打としてしまい「自分が何を求められているか考えたら、やってはいけないプレーだと思う。しっかり反省して、つなげていきたい」と語った。それでもバットでは五回にプロ初適時打となる中越え二塁打を放ち、九回にも中前打でマルチ安打。懸命に近本不在の穴を埋めていく。二回の守備について阪神・筒井外野守備兼走塁チーフコーチ 「もう結果見てもらったら全て。終わってああだこうだ言っても仕方ない。結果が出てしまったということで、しっかり反省して、また次やります」

◆救援陣の粘りがヤクルトに勝利を呼び込んだ。打線が二回に一挙6点を奪ったが、先発の吉村が5回4失点で降板。六回からは荘司宏太、清水、木沢、田口が1イニングずつ投げて1失点でしのいだ。2点差となった中で登板した2番手左腕の荘司は「思い切っていこうという気持ちは一番強かった。嫌な流れがあったので、断ち切ろうっていう思いでマウンドに上がった」と汗を拭った。

◆阪神・佐藤輝明内野手(27)は八回に中前打を放ち、打率・376で首位打者をキープ。しかし二回の守備では失点につながる悪送球があり、5点差の九回2死満塁では三振に倒れた。近本光司外野手(31)が骨折で離脱し、中野拓夢内野手(29)、森下翔太外野手(25)も自打球で立て続けに負傷交代。3人の後ろで4番を務めてきた主砲は、2人の状態について「まだわからないですけど」と答えながら、全員で戦う必要性を問われると「そうですね」と、言葉少なに責任感をにじませた。

◆大敗の中で、2番手の阪神・早川太貴投手(25)が気を吐いた。0-6の三回から登板すると「点差もあったのでテンポよく、しっかり自分のピッチングっていう感じでやりました」と2回を完全投球。打線に流れを呼び込んだ。2軍では先発調整していたが、チームが9連戦を迎えて中継ぎとしてこの日に昇格。「開幕に1軍で中継ぎをやった経験と、ファームでしっかりやったことができた」とうなずいた。

◆3戦連続のスタメン出場の阪神・小幡竜平内野手(25)が攻守で存在感を放った。一回1死一、二塁ではサンタナが放った二遊間への痛烈な打球を飛びついて捕球すると、座ったまま送球して併殺に。五回先頭の打席では右中間を破って5打席ぶりの安打となる三塁打。「得点に絡めてよかった。一日一日頑張りたい」。26日の広島戦(甲子園)では3三振に失策と精彩を欠いていたが、本来の姿で躍動した。

◆守備に足を引っ張られようが、グッと踏ん張るのがエースだ。阪神・藤川球児監督(45)の言葉が厳しくなるのは当然だった。2018年の自己ワーストに並ぶ2回KO、6安打6失点(自責5)で降板した才木浩人投手(27)に苦言を呈した。「チームを預かる9連戦の頭(に)いったピッチャーですからね。才木がね。ビシッと行かなきゃいけないね。前回も同じようにコンコンコンと打たれてるケースがありましたから。ゲームの中で試してるようなようなところが出たらダメだと思いますね」前回、21日のDeNA戦(横浜)では5回を投げて7安打を浴び、自己ワーストの自責6(7失点)。打撃陣の援護もあって負けはつかなかったが、エースらしからぬ内容だった。そして、この日も...。0-0の二回だ。先頭の赤羽の三ゴロを捕球した佐藤輝明内野手(27)が一塁へ悪送球。続く岩田に右前に運ばれ無死一、二塁となり、ここで古賀が放った右中間への飛球を、福島圭音外野手(24)&森下翔太外野手(25)が連係ミスで捕球できなかった(記録は安打)。ここでこそ踏ん張りたかったが、才木はズルズルと崩れてしまう。一、三塁から武岡にも右前に運ばれて2点目を献上すると、投手の吉村に四球を与えて満塁に。制球が定まらず、フォークボールも思うように操れない。マウンド上で首をひねるシーンを何度も見せられては、虎将としても看過できなかった。「形を気にしてやってるように映りましたので。メカニック的なところっていうのは、あんなところで(出すもの)じゃない」と言い切った。この回に大量6失点。立ち直る機会を与える選択肢もあったが、三回の打席で代打を告げた。理由は「最高のパフォーマンスを見せに行くというのが1軍の舞台」という一点だった。才木は試合後、タオルを頭からかぶったまま引き揚げた。いつもなら敗戦投手となっても、その原因を説明するのがポリシーだったが、この日は報道陣からの質問にも「そうっすね」と2度繰り返すのみだった。藤川監督は「自覚を持ってると思いますから、次回に期待するというところですね」と2軍降格は否定した。順当なら5日の中日戦(バンテリンドーム)での先発が有力。同じ失敗を3度繰り返すわけにはいかない。(三木建次)

◆「そまひで」が〝復活〟した。ヤクルト・長岡秀樹内野手(24)と内山壮真内野手(23)は、公私ともに仲良し。1月には宮崎・西都市で初めて合同自主トレーニングを行った。4月26日。長岡は名古屋から、内山は2軍の遠征地・新潟から帰京した日に、東京都内に食事に出かけた。長岡はトーク内容について「言えないですよ」と笑顔でけむに巻いたが、プライベートのことだけでなく、チームの雰囲気などを共有したという。内山の離脱中、長岡は「焦るなよ」と連絡を入れ鼓舞していた。「彼が一番ちゃんとやっていたというのを僕は知っている。けがをして残念でしたけど、壮真だったら1軍に上がってすぐにまた結果を残せると思っていた。あれだけやってきたし、大丈夫だろうなという思いでしたね」。初めて二遊間を組み、二回にともに2点打を放って勝利に貢献した。「楽しいこともあるだろうし、自分の思い通りにならないことも多いと思うけど、一緒に共有しあって、チームを勝たせられたら最高ですね」と長岡。開幕から1カ月。やっと「そまひで」が帰ってきた。(ヤクルト担当キャップ・赤尾裕希)

◆思い切った決断と、変わらぬ信念が見事にマッチした。ヤクルト・池山隆寛監督(60)は、今季初昇格した内山壮真内野手(23)を「3番・二塁」で起用するなど打線を変更。直近6試合で11得点だった打線は勢いを取り戻し、今季2度目の2桁得点で連敗を3で止め、首位攻防の一戦で首位を奪還した。「壮真が復帰戦だったので、何とかいい場所でと思って3番に置いた。(捕手の)古賀がどこに行くかというところから打順を組み替えた。連敗を止められたので非常によかった」試合前の時点で、開幕から25試合続けて捕手を3番で起用してきた。1番・長岡、2番・サンタナという出塁が見込める打者の後で、さまざまな作戦を実行できる「つなぎ役」として機能していたが、得点力アップを目指して打順の組み方を再考。強打の内山を3番に置き、古賀は7番へ。8日の対戦で才木から2安打を放っていた丸山和を2番に据え、出場選手登録を外れたオスナに代わってサンタナを4番に置いたことが奏功。8番で起用していた投手も9番に下げ、打線がつながった。信念が垣間見えた場面もあった。2点を先制した直後の二回無死一、二塁で打席には投手・吉村。定石通りなら犠打だが、バントの構えをしたのは2ボールからの1度のみ。松元ヘッドコーチは「迷いはなかった。われわれは違うことをやっていかないと。あそこはヒッティング」と明かした。チームの犠打数「2」は圧倒的に12球団最少。結果、吉村は四球を選んで長岡と内山の2点打につなげた。試合前のクラブハウスでは「大事な9連戦が始まるから連敗を止められるように」と選手を鼓舞した池山監督。常識にとらわれない采配が躍進につながっている。(赤尾裕希)

◆イタッ! イタタッ!! 阪神は今季2度目の2桁失点で、ヤクルトに5-10の大敗。首位からわずか2日で陥落した。左手首を骨折した近本光司外野手(31)を欠いた初戦の序盤で、拙守により〝近本の穴〟を露呈。痛みはそれにとどまらず、七回には中野拓夢内野手(29)が、八回には森下翔太外野手(25)が自打球の影響で負傷交代するまさかの事態となった。虎が迎えた試練は、9連戦の頭に過酷さを増した。虎の牙が次々と抜かれていく。近本不在の穴が露呈した。さらに、神宮のグラウンドから中野が、森下がいなくなった。痛すぎる敗戦で首位からも陥落した。泣きっ面に蜂の一戦で始まった9連戦。藤川監督は神妙な面落ちで中野、森下の状態について語った。「(状態は)このあとですね。やっぱり真剣にやっていると、自打球の2人ともそうですけど、これは起こりえることですから、また(宿舎に)帰ってね。そのあたりは明日に向けて、まだ9連戦始まったばかりですから、はい。以上です」ゲーム差なしで迎えたヤクルトとの首位攻防戦。まずは、近本不在が大きく響いた。不動の中堅手は26日の広島戦(甲子園)で死球を受け、左手首を骨折。27日に出場選手登録を抹消された。代わって「1番・中堅」を託したのが3月に支配下契約したプロ3年目の福島。しかし、二回無死一、二塁で古賀の打球を右翼手・森下とお見合いしてしまう(記録は中前適時打)。近本ならば捕れていた-。そう思わずにはいられないミスでピンチを広げ、先発の才木が一挙6失点。序盤から大差をつけられた。虎を襲った痛みはまだ続く。五回は中野が右ふくらはぎ付近に自打球。この打席は右飛に終わり、五、六回と守備についたが、七回2死一、二塁で代打を送られ途中交代した。近本に続き、中野までもが...。悪夢の連鎖は止まらない。

◆打線の起爆剤だ!! ヤクルト・内山壮真内野手(23)が28日、阪神4回戦(神宮)で今季初めて1軍に合流し「3番・二塁」で先発すると、二回に昇格即2点タイムリーを放った。2月の春季キャンプで故障離脱していた中軸打者が、1軍の舞台で復活。打線の組み替えも奏功した。ゲーム差なしで追っていた首位・阪神に10-5で快勝し、連敗を3でストップ。ゴールデンウイークの9連戦の初戦で首位に返り咲いた。久しぶりに本拠地神宮のグラウンドに立ち、歓声を一身に浴びた。昇格即2点打を放った内山は、試合後にヒーローインタビューのお立ち台へ。今か今かと復帰を待っていたファンへ〝帰還〟を報告した。「ただいま戻りました! 1軍の試合を見ながら2軍で頑張ってきました。すごくうれしいです。僕が来たおかげで勝てたのかなと思いたいです(笑)」4-0の二回1死二、三塁。才木の直球を中前へはじき返した。今季から作成された応援歌「チャンス壮真」に乗り、あいさつ代わりの強烈な一打。「一発で仕留めることができた。一番いい結果になってよかった」とうなずいた。最下位の中日に3連敗して迎えたこの日、前の試合から大幅に打順が組み替えられた。今季初出場の内山が据えられたのは、クリーンアップの3番。打線の起爆剤として、池山監督の期待が込められた起用だ。内山は「(3番打者は)チームの中心だと思う。ホームラン、打点、つなぐ役割も全部こなせるように」と自身が求められる打撃を理解している。今季から背番号を「33」から「3」に変更し、チームの顔となった。しかし、2月の春季キャンプ中に左脇腹の張りを訴えて離脱。「1年間戦い抜ける体の状態で上がりたいし、それがベスト。慌てずに」と焦る気持ちを抑え、戸田球場で地道なリハビリに取り組んだ。2軍での全体練習後には「スイングスピードがまだ戻りきっていない」といい、バットを振り込んだ。グリップエンドに装着して振ると、スイングの軌道やスピードなどがタブレット端末に表示される計測機器「ブラストモーション」の数値とにらめっこしながら自分と向き合ってきた。昨季は主に3番打者としてキャリアハイの116試合に出場。今季は外野から内野にコンバートし、中軸としての活躍が期待される。「3番固定で監督からの信頼を得られるように、しっかり成績を残さないといけないという自覚はあります」と力強く語った内山。連敗を止めて単独首位に返り咲いたチームに、強力なピースが加わった。(原田優介)

◆燕の快進撃は春の珍事と決めつけていたのに、虎との首位攻防戦での堂々たる勝利。ヤベ~、この強さ、本物やんかー!!わが阪神もヒドかったー! 先発の才木が21日のDeNA戦(5回6失点)より無残な2回KO!! なに? 守備にも足を引っ張られた?アホかぁ! そんなもん、虎のエース級に関係あるかー! ならば、余計に抑えてミスをした野手の気持ちを救ったらんかー!!そんな才木へのアドバイス。本日はボールが高かったけど、次は低くじゃなく、あとボール1つ分、高めにストレートを放ってごらんなさい。絶対に勝ち投手になるから!!(詳しくはYouTube『ダンカン虎輪書』で話します)近本が離脱した後の1戦目で、いきなりセンター福島とライト森下がお見合いしてのフライポロリ(記録はヒット)が出たけど、最初の課題を浮きぼりにしてくれたヤクルト打線に感謝なのだ。そんな中、四回は大山が阪神球史に残るヘルメットくらい高いクソボールを打っての3ラン!! 大山は悪球打ちの『ドカベン』の岩鬼やんけー! 第2戦は口に葉っぱをくわえたれー!!

◆胸中は複雑だし、表現もちょっと難しい。ただ、阪神のスタメンがこれほど注目されたのは、メチャクチャ久しぶりではないだろうか。圧倒的な強さでリーグ優勝を果たし、連覇を唯一最大の目標に掲げるタテジマの強さといえば、「不動の1番から5番」だった。余計なことは何も考えることなく、メンバー表に1番から近本、中野、森下、佐藤、大山...と並べていけば、それだけでセ・リーグのライバル球団は嫌~な気分に陥った。不動のオーダーこそが、自慢であり、目玉であり、誇りであり...。その5人の中でも象徴は、やはり「1番・近本」だったのは、誰もが認めるところ。屈指のリードオフマンのアクシデントで、そんな鉄板の並びが、どうなるのか?「1番の代役は誰がいいか? という意見がネット上でも飛び交っていましたね。全員の打順を1つずつ、上にあげていけばいい、という意見もありましたよ」教えてくれたのは当番デスク・長友孝輔だった。プロ野球にけがは付きもの。けがしたい選手なんていないし、当たりたくって死球になる選手もいない。相手投手だって、当てたいわけがない。それでも、死球は起きてしまう。主力選手の死球は、いつの時代も衝撃的だ。長友デスクがトラ番時代の衝撃的死球は「やっぱり鳥谷さんですね」。2017年5月24日の巨人戦(甲子園)。投球が顔面を直撃した。しゃがみこんだ鳥谷の鼻からドボドボと血が流れ落ちる光景は球史に残るショッキングな光景だった。当たってしまった! 痛がっている! 大丈夫? 骨折かも?この光景はもちろん心配だし、見るのも嫌だが、そこに流血が加わった、あの衝撃シーンは、間違いなく、二度とみたくない。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
1790 0.654
(↑0.014)
-
(-)
11791
(+10)
77
(+5)
16
(+2)
20
(+2)
0.248
(↑0.004
2.720
(↓0.1)
2
(1↓)
阪神
1591 0.625
(↓0.027)
1
(↓1)
118108
(+5)
90
(+10)
18
(+1)
20
(-)
0.259
(-)
3.400
(↓0.25)
3
(-)
巨人
14110 0.560
(↓0.023)
2.5
(↓1)
11882
(+1)
79
(+11)
22
(+1)
15
(-)
0.226
(↓0.003)
2.910
(↓0.34)
4
(-)
DeNA
11130 0.458
(↓0.02)
5
(↓1)
11988
(-)
91
(+3)
11
(-)
13
(-)
0.252
(↓0.004)
3.210
(-)
5
(-)
広島
8141 0.364
(↑0.031)
7
(-)
12061
(+11)
73
(+1)
12
(+3)
16
(-)
0.214
(↑0.012)
3.000
(↑0.1)
6
(-)
中日
8170 0.320
(↑0.028)
8.5
(-)
11878
(+3)
98
(-)
15
(+1)
15
(+1)
0.254
(↑0.002)
3.680
(↑0.12)