| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | 15 | 13 | 0 | 3 |
日本ハム | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 6 | 3 | 1 |
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勝利投手:平良 海馬(2勝0敗0S) 敗戦投手:有原 航平(1勝3敗0S) 本塁打 | |||||||||||||
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◆西武が快勝。西武は3回表、桑原の適時打と渡部の3ランで4点を先制する。5-3となって迎えた8回には、打者11人の攻撃で一挙8点を追加し、勝利を決定づけた。投げては、先発・平良が6回2失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投手陣が精彩を欠いた。
◆日本ハムのドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22=明大)が、1軍初昇格した。2軍では5試合8イニングに登板し、7安打6奪三振2失点の防御率2・25。4月12日のファーム・リーグ、ロッテ戦では2イニングで3三振を奪う快投を披露していた。新庄剛志監督(54)からはDMで「気合入れて準備しろ」と連絡が届き「身が引き締まる。1番は楽しみというのと、これから今の自分がどれだけ通用するのかっていうのは投げて確かめたい」と、意気込んだ。
◆西武渡部聖弥外野手(23)が「3番DH」でスタメンに復帰する。渡部は17日の日本ハム戦で右手親指に死球を受け、18日にはノックを受けたもののノースロー。さらに1日がたったこの日は、近距離でふわっとした送球を何度かし、打撃練習には問題なく参加した。死球が当たった親指にはテーピングがなされ、爪が少々欠けたという人さし指にはばんそうこうが巻かれている。渡部は「なんとかちょっと投げられるとは思うんですけど、投げづらいところで。まだ無理するところではないです」とし「打つ方には全然問題ないです。バッティングは全く問題ないんで」と状況を説明。まずはDHスタメン出場から始め、三塁復帰のタイミングを見定めていく。
◆平均身長185センチの2人組歌謡グループ「風輪」の拓也、翔司が来場し、東海大四高(現東海大札幌)野球部時代に投手だった翔司が、ファーストピッチに臨んだ。登板前は「緊張してますが精いっぱい投げたい」。堂々としたフォームから投げ下ろしたボールは、ノーバンで捕手まで届いたが、ややコントロールが乱れ、バックネット方向に転がった。球速は105キロで「衰えを感じてますが、最高に楽しかった」とうれしそうに話した。試合後は、スペシャルライブを予定している。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が今季初めて左翼でスタメン出場する。清宮幸の左翼でのスタメンは24年9月4日ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)以来約1年半ぶり。今季は、前夜の18日まで19試合すべて一塁での出場だった。一塁は西川遥輝外野手(34)が入る。西川の一塁でのスタメンは復帰後初で、日本ハム時代の16年6月11日阪神戦(札幌ドーム)以来、約10年ぶりになる。
◆死球負傷から復帰した西武渡部聖弥外野手(23)がいきなり3ランを放った。チーム全体では今季12本目の本塁打で、3ランは初めて。3回に桑原の適時打で先制し、なおも2死一、三塁。日本ハム有原の内角フォークを鋭くさばき、あっという間に左翼フェンスを越すライナーでの3ランとした。渡部は17日の日本ハム戦で右手親指に死球を受け、この日から打撃練習を再開したばかり。練習後には「もう全然大丈夫です。バッティングは全く問題ないんで」と話していたが、有言実行してみせた。
◆試合前まで7本塁打でリーグトップを走っていた日本ハム万波中正外野手(26)が、8号ソロを放った。4点を追う4回先頭で、フルカウントから西武平良の153キロの直球を、中堅後方のバッターズアイラウンジまで放り込んだ。これで15日ロッテ戦(ZOZOマリン)から5戦3発と量産しており「難しい投手を相手に、うまく打つことができました」とコメントした。
◆西武平沢大河内野手(28)が移籍2年目にして西武での初打点を挙げた。3点リードの4回、1死一、二塁で打席に立ち、日本ハム有原からこの日2安打目となる痛烈な右前打。長谷川を5点目のホームに迎え入れた。ドラフト1位で入団し9年間在籍したロッテではレギュラーの座をつかみきれず。24年オフに現役ドラフトで西武に加入したが、昨季は開幕戦直前に急性腰痛を発症して2軍へ。その後も巻き返せず、シーズンでもわずか5試合の出場で3安打のみに終わっていた。打点自体もロッテ時代の23年以来、3年ぶり。試合中、球団広報を通じ「甘く入ってきた球をしっかり捉えることができました。点を取られた後に追加点を挙げることができて良かったです」とコメントを寄せた。
◆西武の平良海馬投手(26)に今季27イニング目にして、初めて自責点が付いた。この日が4試合目のマウンド。24イニング無失点で始まり、2回までは無失点で「26」に伸ばしたものの、3回にレイエスの適時打で1点を奪われた。4回にも万波にソロ本塁打を浴びた。昨季のセーブ王は今季から先発に再転向。150キロ台中盤に届く直球にシュート、カットボール、フォークなど多彩な変化球を投げ込み、打者にとって攻略至難な投手に進化している。登板前日18日には「相手も弱点はあると思うので、そこを自分のいろんな球種で突いていくのが変わらずやりたいです」と話していた。
◆日本ハム有原航平投手(33)のNPB通算100勝は、次回登板にお預けとなった。6回まで89球を投げ、7安打5失点と苦しみ、3点ビハインドの状況で降板した。3回1死一、二塁、西武桑原の左適時打で先制点を献上すると、2死一、三塁で渡部に左越え3ランを浴び、4失点。1点を返した直後の4回は1死一、二塁から平沢に右前適時打を許し、さらに1点を失った。節目の勝利を逃した有原は「先取点を与えた場面は、田宮が良いプレーで走者を刺してくれて、乗っていかないといけないところでした。大量点になってしまって悔しいですし、こういう形をなくさなければ、と思っています。最後まで応援します」とコメントした。
◆西武投手陣が2日連続で"受難"だった。6回無死、日本ハム・レイエスの痛烈なライナーが、マウンドの平良海馬投手(26)の右太もも裏下部にダイレクトで直撃。「NPBプラス」によると167・9キロを計測した打球に平良は苦悶(くもん)の表情を浮かべた。打球はまっすぐ三塁手山村の方に転がり、三塁ゴロでアウト。平良もいったんベンチへ下がったものの、長い時間をかけずに治療し、そのままマウンドへ戻って後続を抑えた。西武は前日18日に先発した武内夏暉投手(24)も6回途中、痛烈なセンター返しをワンバウンドで左すねに当て、そのまま降板していた。
◆日本ハム水谷瞬外野手(25)がアクシデントに見舞われた。3点を追う7回1死満塁、水谷の打球は一塁へ転がり、捕球した平沢の本塁への送球が、打者走者水谷の右肩に当たって跳ね、右頬にぶつかった。水谷は一塁まで歩いたが、倒れ込み、その後ベンチに運ばれ、治療を受けた。転がっていたボールを平沢が拾ってベースタッチし、記録は一ゴロ。この間に三塁走者が生還し、2点差に詰め寄った。水谷は自身の足でダグアウトに戻って治療を受け、8回の守備も出場を続けたが、3点を失い、なお1死二、三塁の場面で投手が交代となる際、吉田と交代した。
◆日本ハムのドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22=明大)が、1軍デビューを果たした。2点を追う8回に3番手で登板。先頭の渡部を中飛に打ち取ったが、林安可を二塁の失策で出塁させた後、山村に右前打を許し1死一、三塁とされ、スクイズで1点を失った。さらに1死二、三塁で、カウント1-1からスクイズを警戒して外した投球が暴投となり、もう1失点。1死三塁からは二塁野選でこの回3点目も失った。続く平沢に右翼線へ二塁打を許し、1死二、三塁とされたところで無念の降板となった。
◆西武に集中打が生まれ、今季初の日本ハム3連戦でカード勝ち越しを決めた。昨季は9勝15敗1分けと大きく負け越していた。3回、1番桑原将志外野手(32)の適時打で先制すると、なおも走者を2人置いて3番渡部聖弥外野手(23)が広陵(広島)の大先輩でもある日本ハム有原から左翼へライナーでの3ラン。渡部は17日に死球を受けた右手親指が完治していないものの、DH出場で実戦復帰してすぐに見事な結果を残した。4回には8番スタメンの平沢大河内野手(28)の適時打もあって、西武優位のペースに。開幕から24イニング無失点の平良海馬投手(26)は3回に失点し記録は「26」でストップ。打球が直撃した右太もも裏の状態も心配されるが、6回2失点でまとめた。7回はリリーフ陣が2点差に迫られたものの、最後は糸川亮太投手(27)が1球で日本ハム・レイエスを三ゴロに抑える殊勲ぶり。8回には源田壮亮内野手(33)の1号満塁本塁打などで一気に8点を挙げた。糸川にホールドが付いた。
◆日本ハムが今季ワースト15失点で、初の3カード連続負け越しを喫した。15失点以上は、24年7月15日楽天戦(3-16=エスコンフィールド)以来2年ぶりとなる大敗になった。8回に、この日1軍昇格したドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22=明大)が1軍初出場も、1死から味方の失策や自身の暴投も絡み、1/3 2安打5失点(自責2)と、ほろ苦いデビュー戦となった。継投した池田も、源田に被弾するなど3失点し、この回だけで8点を献上した。NPB100勝に王手を懸けていた先発有原航平投手(33)は3回1死一、二塁で、桑原の左適時打で先制点を献上すると、2死一、三塁で渡部に左越え3ランを浴び、4失点。1点を返した直後の4回は1死一、二塁から平沢に右前適時打で、さらに1点を失い、6回5失点降板。節目の勝利は、次回登板にお預けとなった。打線は、3回二死二塁でフランミル・レイエス外野手(30)の右前適時打で1点を返し、4点を追う5回先頭で万波中正外野手(26)が8号ソロを放つも、8回の大量失点が響き、流れを変えられなかった。
◆日本ハムが今季ワースト15失点で、連続カード負け越しは今季最長を更新する3となった。15失点以上は、24年7月15日楽天戦(3-16=エスコンフィールド)以来2年ぶりとなる大敗。新庄剛志監督(54)は「疲れもたまって来るころだし、明日は選手たちにゆっくり休んでもらって、次のカードでやり返します」とコメント対応だった。2点を追う8回の守備が、すべての流れを狂わせた。この日昇格したドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22)が1軍初登板も、1死を取った後、二塁の名手奈良間のファンブルで走者を出すと、不運は続いた。山村に右前打を許し一、三塁。長谷川のセーフティースクイズは、7回に左翼から一塁に守備位置を変えていた清宮幸の前に転がった。積極的にチャージし捕球した清宮幸だったが、本塁へのトスがそれ、この間に三塁走者に生還され、リードを3点に広げられた(記録は犠打野選)。さらに1死二、三塁、古賀悠の打席でスクイズを阻止しようと外した大川の投球が暴投となり、7点目を許すと、なお1死三塁から古賀悠の二ゴロを奈良間が本塁へ送球も、これも野選となり8点目。継投した池田は源田に満塁弾を浴びるなど5失点し、この回だけで8点を献上した。日本ハム有原(6回5失点で3敗目。NPB通算100勝はお預け)「ああいう流れになってしまって、本当に僕の責任」
◆日本ハム水谷瞬外野手(25)がアクシデントに見舞われた。3点を追う7回1死満塁、一塁へのゴロを放ち、走塁中に捕球した西武平沢の本塁への送球が、水谷の右肩に当たって跳ね、首に当たり倒れ込んだ。球場は騒然としたが、その後、自身の足でベンチに戻り治療を受け、8回の守備も担ったが、3点を失い、なお1死二、三塁の投手交代の場面で、吉田と交代した。試合後は「むっちゃ痛い」と言いながらも笑みを浮かべ「鉄人と書いておいてください」と話し、検査のため札幌市内の病院へ向かった。
◆西武糸川亮太投手(27)が投げた瞬間、味方ベンチではいくつもの「あっ」という声が出たという。2点差に迫られ、なおも2死満塁の7回。初球、古賀悠斗捕手(26)の要求は、日本ハムの主砲レイエスのひざ元。ボール球でもOK。それがど真ん中へ。「投げて『やられた』と思いました」と振り返る。打球は浮かなかったが、レイエスが三塁へ放ったゴロの初速は、時速164キロ。前日に失策をした山村崇嘉内野手(23)が押さえ、三塁を踏むか迷いつつ、一塁への遠投を選択。何とかアウトにすると、西武側には多くの笑顔と「あぶねー」があふれた。ベンチへ戻ると鳥越ヘッドコーチに「度胸あるな、お前」といじられたという。開幕1軍入りも、前日まで登板5試合で被本塁打3本。「フライボール比って数値が去年からあれで。とにかく打球を上げさせないように、ってやってるんですけど...」。前日はそのシンカーで完璧な空振り三振を奪ったが、まだまだ安定感は途上。少しずつ経験を重ねている。ただ最後は大差で勝ったものの、糸川の1球がなければ逆に敗れていた可能性もある。結果だけならMVP級の仕事。過去2年間は0勝0敗0ホールド0セーブだったが、これで2日連続ホールド。「そういう場面で今年、投げられてるってことだと思うので。どんどん積み重ねていけるように」と充実の表情だ。糸川の後ろでは甲斐野央投手(29)が「篠原の話も聞いてもらおうか、絶望のフルベース」と7回無死満塁を作った篠原響投手(19)とともに、糸川の話に耳を傾ける。対して神妙な篠原は「後継者、後継者」とポツリ。甲斐野も2日前、3連続四球での無死満塁をやらかした。3人とも紙一重。それこそリリーフの重圧。身にしみているからこそ、勝った時は皆がうれしい。【金子真仁】
◆西武平良海馬投手(26)が6回2失点で今季2勝目を挙げた。開幕から続けていた連続イニング無失点は「26」でストップ。3回、4回と立て続けに失点。「甘く入ったのを打たれたので。やっぱり見逃してこないチームだなと思いました」と反省を口にした。6回には日本ハム・レイエスの打球速度167・9キロのライナーを右太もも裏に当て、苦悶(くもん)の表情を浮かべたが、そのイニングはしっかり投げ終え「足は大丈夫です」と事もなげ。西口文也監督(53)は試合後に「痛い、張っているとは聞いている。その痛みだけ、今はね。大丈夫そうな話はしていましたけど」と状況を説明。豊田清投手チーフコーチ(55)は「これから(帰京で)飛行機だから気圧が変わって症状が変わらないかどうか」と気にしつつ「鍛え方が違うからね」と平良のフィジカルの強さに感服。次週も問題なく先発する見込みだ。【金子真仁】
◆派手な本塁打を連発し、西武が日本ハムにカード勝ち越しを果たした。右手親指打撲が完治しない渡部聖弥外野手(23)が3回、左翼へ打球速度175・2キロのライナーで3ラン。西口監督が「久しぶりああいう打球を見た」とたたえるほどの1発だった。主砲ネビン、西川ら1軍にいないメンバーもいる中ではあるが「その中で中軸を任されていますし、責任感というか、もっとチームに貢献したい強い気持ちはあります」とかっ飛ばした。相手バッテリーや守備の乱れもあって点差が開き始めた8回には、源田壮亮内野手(33)が人生初の満塁本塁打。「うれしかったですよ。いい日になりました」と喜んだ。さらに9回には今季初出場初安打をマークした柘植世那捕手(28)を一塁に置いて、平沢大河内野手(28)が1号2ラン。「打てる球を打つのが大事なので、それが今日できて良かったです」と4安打も含めて振り返った。西口監督は「1試合3ホーマーっていつぶりだろ?」と話すほどの、本塁打で得点が次々と入る展開。西武打線が1試合に満塁本塁打、3ラン、2ランを全て放ったのは18年4月25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来8年ぶり。当時は山川(現ソフトバンク)が満塁と3ランを、外崎が2ランを放っている。【金子真仁】
◆"甲子園の星"だった西武平沢大河内野手(28)が久しぶりに脚光を浴びた。移籍後初本塁打を含む4安打3打点。「毎日チャンスがあるわけじゃないので、数少ないチャンスをしっかりモノにできるように謙虚にまたやっていきたいです」としみじみ話した。仙台育英(宮城)から15年ドラフト1位でロッテ入団。未来の遊撃手と期待されたが存在感は徐々に薄れた。20年1月の自主トレ。20人以上の報道陣がスター候補の藤原の取材に訪れた。室内練習場の隅で平沢が1人、打っていた。"数年前の自分"を見ながら「僕、静かにやる方が好きなんで」と黙々と振った。居場所をつかめず9年目のオフに現役ドラフトで西武へ。それでも輝けない。いつしか秋も春も、お試しでも1軍に呼ばれなくなった。「悔しさもありましたよ。でも腐ったら終わりなので」。12月も半袖で打ち続けた。黙々と。そこにベテラン栗山巧外野手(42)がいるかと錯覚させられるほど、寄せ付けない集中力をもって。11年目でスタメンは222試合目、マルチ安打は28度目。18歳の冬に描いた未来とは違うかもしれない。あの頃ああしておけば-。「それはありますけど、いま思っても仕方ないので。今やれること、やってます」。だからこんな日が来たりもする。【金子真仁】
◆日本ハムのドラフト1位ルーキー大川慈英投手(22=明大)の1軍デビュー戦は、ほろ苦いものとなった。日本ハム-西武3回戦(エスコンフィールド)で、2点を追う8回に3番手で登板。先頭の渡部を中飛に打ち取るも、その後は味方のミスも絡み、1/3回2安打5失点(自責2)で1回持たず降板となった。チームも今季ワースト15失点、3カード連続の負け越し。濃密な負の経験を、成長の糧にする。痛みを知ってこそ人は強くなれる。猛烈なプロの洗礼を受けた大川は「マイナスな結果ではありましたけど、1イニング以上の量の経験ができた。反省するとことは反省して、良かったところは継続していきたい」。悔しさよりも、すがすがしい思いが勝っていた。8回、初めて1軍マウンドに立った。先頭の渡部を中飛に打ち取ったところまでは良かった。「ボール自体はそんなに悪くはなかったです」。1死から、林安可への初球で、この日最速150キロをマーク。2球目の直球も打ち取ってはいたが、名手の二塁奈良間が、まさかのファンブル。山村の右前打で一、三塁とされて以降は、西武のスクイズにも翻弄(ほんろう)され、自身の暴投や味方のミスも重なり、失点を重ねた。送り出した新庄監督は無念の降板となった大川に、こう伝えた。「どんなにいいピッチャーでも、最初の登板で打たれている人もいる。ここからが勝負」。エンゼルス菊池雄星は、西武時代のデビュー戦で2回1/3、4失点と涙の降板がスタート。誰もが美しいデビューを飾れるわけではない。大川は「メンタルは保てていた。大勢の観客の中で、いい緊張感で投げられた。次は自分のペースで投げられるように」と思い描いた。当然、課題は明確にしている。「もっと投球の精度を上げていかないと。ボール1個分とか、決めきるところを決めきれないといけない。要所でしっかり抑えられたら」。やられただけで終わらない。おぼろげだが抑えるイメージは見えた。防御率54・00からのスタート。この経験を消化し、リベンジにつなげる。【永野高輔】大川慈英(おおかわ・じぇい)2003年(平15)10月28日生まれ、神奈川県出身。常総学院から明大を経て25年ドラフト1位で日本ハム入団。最速155キロのストレートを誇る。父は元総合格闘家、母はバレーボール元五輪選手。178センチ、70キロ、右投げ左打ち。▽日本ハム清宮幸(2年ぶり左翼でスタメン。途中で一塁に変わり8回1死一、三塁でのバント処理で送球ミス)「僕らが大川を救ってあげないといけないのに。申し訳ないデビュー登板にしてしまった」
◆7回2死満塁、相手打者は日本ハムの4番レイエス。初球のシンカーを投じ、それが浮いた瞬間に、糸川亮太投手(27)は絶望感に包まれたという。三塁を守る山村崇嘉内野手(23)も「うっ」と似たような一瞬の感情だったという。「これ捕れなかったら、本当やばい」と必死に押さえた。前日18日、自身の2点先制適時打の直後、自身の失策が大量失点につながった。そんな山村のところに時速164キロの痛烈ゴロが飛んできて、何とかグラブに収めた。捕球したのは三塁ベースの後方だ。二塁走者の西川が足が速いのはもちろん、頭に入っている。「迷いましたけど、打者走者がレイエスなので。そっちの方がいいかなと」。東海大相模時代はエース格を務めた時期もある強肩で、一塁へ遠投。なんとか3アウト。「こっちに打球来るような気はしてたんですよ。なんとかアウトにできて良かったです」日本ハム打線の恐ろしさは24時間前に痛感したばかり。もし山村があれを弾いていたら、山村の横を抜けていたら-。12点差の大勝も、カード勝ち越しさえも、なかったかもしれない。【金子真仁】
◆西武が日本ハムに15-3で圧勝したが、勝敗は紙一重だった。打球直撃の平良海馬投手(26)が6回で降板。3点リードの7回に篠原響投手(19)が登板も、まさかの無死満塁。17日に同じ経験をした甲斐野央投手(29)が「絶望のフルベース」と表現する状況に陥った。1点差に迫られなおも2死満塁、打者は主砲レイエス。修羅場でマウンドに向かったのが糸川亮太投手(27)。魔球シンカーが浮いて西武ベンチで多くの「あっ」という声が出たが、何とか三ゴロに。2点差を守ると、打線が源田壮亮内野手(33)の自身初の満塁本塁打などで終盤2イニングで10点を奪った。昨季は山田陽翔投手(21)が火消しを担ったが、右肘手術で復帰はどんなに早くても6月の見込み。2日連続ホールドの糸川も「山田くらいやらないとチーム的にも厳しいと思うので、そういうところに自分がなりたい」と意気込む。最後は大味な試合になったが、カード勝ち越し。パ5球団と一通り対戦を終えた。西口文也監督(53)は「ここ最近、やっといい形が作れてきてるので。ベルーナドームに帰っての次が大事です」とビジター6連戦から帰路についた。
◆日本ハムのドラフト1位・大川慈英(じぇい)投手(22)=明大=が出場選手登録された。前日18日の千葉・鎌ケ谷の2軍施設での練習中に球団マネジャーから「すぐ(北海道に)移動しろ」と電話連絡が入ったといい、新庄監督からのDM(ダイレクトメッセージ)には「気合入れて準備しろ」。待望の1軍昇格に、最速155キロ右腕は「一番は楽しみ。今の自分がどれだけ通用するのか。自分的には緊張した方がいいタイプなので、(マウンドでは)しっかり緊張したい」と話した。西武には同じ明大出身、同じドラフト1位の小島大河捕手(22)が在籍しており、その対戦にも注目が集まる。昨年までの女房役にも、「そこはバチバチでいきたい。自分の今の全てを使って抑えたい」と宣戦布告した。
◆日本ハム・有原航平投手(33)は6回5失点で、NPB通算100勝はまたもお預けとなった。三回に連打で無死一、二塁とされたが、滝沢が初球の送りバントを空振り。飛び出した二走・古賀悠を捕手・田宮が刺し、ピンチを脱するかに思えたが...。滝沢に四球を与えると、桑原の適時打で先制を許す。さらに渡部に痛恨の左越え3ランを浴びた。「田宮が良いプレーで走者を刺してくれて、乗っていかないといけないところでした。大量点になってしまって悔しいですし、こういう形をなくさなければ、と思っています」と振り返った。
◆西武が13安打15得点で大勝した。三回に桑原の適時打と渡部の3ランで4点を先行。八回に源田の満塁本塁打などで大量8点を加えて大勢が決した。平良は6回を2失点で2勝目。日本ハムは有原が踏ん張れず、終盤は守備が乱れた。
◆西武が13安打15得点で大勝した。三回に桑原の適時打と渡部の3ランで4点を先行。八回に源田の満塁本塁打などで大量8点を加えて大勢が決した。平良は6回を2失点で2勝目。西武のデータは以下のとおり。?西武が今季両リーグ最多となる1試合15得点を挙げて快勝。西武が1試合15得点以上をマークしたのは、2019年6月18日(○16-2中日、ナゴヤドーム)以来7年ぶり。?源田がプロ10年目で初の満塁本塁打。満塁弾は今季両リーグを通じて初めてで、西武の選手の満塁弾は昨年5月10日のネビン(対ロッテ、ベルーナ)以来。日本選手では21年8月22日の中村剛也(対オリックス、京セラ)以来5年ぶり。
◆日本ハムは今季ワーストの15失点で敗れた。八回は3失策など守備の乱れが出て8点を失った。一塁手で悪送球を記録した清宮幸は「追い上げムードだった。本当に申し訳ない」と元気がなかった。ここ8試合は2勝6敗と黒星が先行。新庄監督は、球団を通じ「疲れもたまってくるころ。明日(20日)は選手たちにゆっくり休んでもらって、次のカードでやり返します」とコメントした。
◆貧打解消に掲げられた今季のチームスローガン「打破」を体現する15得点の大勝。西武が15得点以上を記録するのは、2019年6月18日の中日戦以来、7年ぶりだ。15得点中、本塁打による得点が9。まずは三回2死一、三塁で渡部が広島・広陵高の大先輩・有原のフォークボールを左越えに運んだ。「完璧だった。けがの影響? 意外と力が抜けて打てた」。17日に右手親指に死球を受けて打撲。18日は欠場し、この日に打撃練習を再開したばかりだった。親指は分厚いテーピングで固定しているため、自ら親指部分の先をハサミで切った〝お手製〟の打撃用グローブを使用。「(昨日)一日だけでも試合に出られなくてうずうずしていたので」と復帰即一発につなげた。八回1死満塁では、源田がプロ10年目、通算4859打席目で初のグランドスラム。「自分でも(アマ時代も含めて)『初めてだなあ』と思いながら。うれしいです。いい日になりました」と照れ笑い。WBCに選出されたことで、各国のメジャーの剛球投手に対応すべく、オフは徹底した筋力トーレニングに取り組んで体重も4キロ増。〝WBC用ボディー〟での2年ぶりの本塁打に、「筋トレの成果? と思いたいですね。これからも継続してやろうと思います」と力を込めた。16日終了時点でチーム打率・208、41得点はともに12球団ワーストだったが、日本ハムとの今3連戦を終えて・224、64得点と最下位脱出。西口監督も「久しぶりにいい打球を見た」と上機嫌だった。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 (-) |
ソフトバンク |
12 | 8 | 0 | 0.600 (↓0.032) | - (-) |
123 | 93 (+1) | 70 (+2) | 19 (-) | 5 (+1) |
0.253 (↓0.006) | 3.170 (↑0.07) |
| 1 (2↑) |
ORIX |
12 | 8 | 0 | 0.600 (↑0.021) | 0 (↓1) |
123 | 81 (+2) | 81 (+1) | 14 (+1) | 9 (-) |
0.255 (↓0.001) | 3.830 (↑0.15) |
| 3 (1↓) |
楽天 |
11 | 8 | 1 | 0.579 (↓0.032) | 0.5 (-) |
123 | 72 (+5) | 58 (+8) | 10 (-) | 15 (+2) |
0.240 (↑0.001) | 2.620 (↓0.12) |
| 4 (-) |
日本ハム |
9 | 11 | 0 | 0.450 (↓0.024) | 3 (-) |
123 | 98 (+3) | 93 (+15) | 33 (+1) | 9 (-) |
0.241 (↓0.003) | 4.240 (↓0.42) |
| 5 (-) |
西武 |
8 | 12 | 1 | 0.400 (↑0.032) | 4 (↑1) |
122 | 64 (+15) | 81 (+3) | 14 (+3) | 4 (-) |
0.224 (↑0.006) | 2.950 (-) |
| 6 (-) |
ロッテ |
8 | 13 | 0 | 0.381 (↑0.031) | 4.5 (↑1) |
122 | 63 (+8) | 88 (+5) | 8 (-) | 10 (+1) |
0.228 (↑0.001) | 3.840 (↓0.01) |



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