阪神(★2対3☆)ヤクルト =リーグ戦2回戦(2026.04.08)・阪神甲子園球場=
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ヤクルト
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阪神
2000000002600
勝利投手:廣澤 優(2勝0敗0S)
(セーブ:キハダ(0勝0敗4S))
敗戦投手:早川 太貴(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは初回、古賀の犠飛で1点を先制する。その後逆転を許すも、6回表に増田と赤羽の連続適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・廣澤が今季2勝目。敗れた阪神は最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(27)が2試合連続打点で、今季通算9打点とした。1点を追う初回1死一、三塁で同点に追いつく左犠飛。「最低限の仕事ができたのでよかったです」と振り返った。再び1点を追う8回無死一塁では四球で出塁し、無死一、二塁と好機を広げたが、得点にはつながらず。打点リーグトップの主砲は「また明日、頑張ります」と切り替えに努めていた。

◆阪神の新外国人イーストン・ルーカス投手(29)が5回1失点で降板した。初回、ヤクルト先頭打者・長岡秀樹内野手(24)に左翼への三塁打を浴び、1死後、3番古賀優大捕手(27)に左犠飛を許して1点を先制された。しかし、2回は立ち直って3者連続三振。3回以降も走者を許しながら無失点で抑えた。結局、5回、70球を投げ、5安打6奪三振無四球1失点。来日初勝利の権利を手にして、2番手の早川太貴投手(26)にマウンドを譲った。ところが、2番手早川が6回2死一、二塁から増田珠外野手(26)に左前適時打を許して同点。さらに赤羽由紘内野手(25)にもタイムリー二塁打を浴びて逆転された。ルーカスの勝ち投手の権利は消滅。来日初勝利はお預けとなった。

◆BS朝日のテレビ中継で解説を務める阪神岡田彰布オーナー付顧問(68)が、継投策について言及した。阪神は5回70球だった先発イーストン・ルーカス投手(29)を交代。6回から2番手早川太貴投手(26)がマウンドに上がった。ルーカスは5回先頭から連打を浴び1死二、三塁のピンチを招くも、後続を打ち取り無失点。継投のタイミングは難しいかと問われた岡田顧問は「難しいというか普通にやればいい。70球で代えると言えば普通は代えない。次の回6回で(好調の6番)木浪からだから、回ってきたら代打行きましょうか、これが普通ですよね。それがゲームの流れに逆らわない采配だと思いますけどね。これは逆らった采配になるじゃないですか、70球で代えてしまうとね」と説明した。その後早川は2死一、二塁から増田に左前適時打、続く赤羽に右中間へ適時二塁打を浴び、勝ち越しを許した。一気に逆転したヤクルトに「こういうので取ってきたんかな、ミスじゃないんだけど、結果的にはミスになってしまうじゃないですか。それで7勝1敗で来たのかなという気はしますね」と分析していた。

◆「7回表」問題はしばらく続きそうだ。甲子園では今季から、ラッキーセブンのジェット風船飛ばし演出が復活した。6回表終了後に大型ビジョンで「膨らますのは7回表終了時から」と呼びかけがあった。7回表のプレーや、観戦の妨げになりかねないことが理由だ。前日はヤクルトの攻撃が始まった瞬間に膨らみ始めたが、この日は多くの観客が最初は自制した。ただ、周囲で1つ2つと膨らみ始めると、つられるように風船が膨らみ、1死の時点では相当数にのぼった。2死の時点ではほぼ「満開」に見えた。前日7日のお立ち台では佐藤輝明内野手(27)が「想像以上にうるさい」、才木浩人投手(27)が「すごいパンパン割れている音が聞こえてるなあ、と思いながら投げていました」とグラウンドレベルへの影響を打ち明けていた。実際には膨らますのに、ある程度の時間が必要となるだけに、難しい問題だ。

◆阪神湯浅京己投手(26)が今シーズン初の2試合連続登板を果たした。2-3と1点ビハインド迎えた7回に3番手で登板。ヤクルト先頭打者の代打武岡龍世内野手(24)を中飛。長岡秀樹内野手(24)を空振り三振。ドミンゴ・サンタナ外野手(33)を三ゴロに仕留めた。スタンドでは7回裏攻撃前のジェット風船が準備され、黄色に染まる中、圧巻の3人斬りだった。前日7日の同カードでは最終回に登板し、無安打2三振無失点に抑えていた。

◆阪神がヤクルトとの首位攻防戦に敗れた。勝てば初めて首位に立つ試合だったが競り負けた。初回に1点先制されると、その裏、すかさず佐藤輝明内野手(27)の左犠飛で同点。さらに木浪聖也内野手(31)の左前打で2-1と逆転に成功した。先発のイーストン・ルーカス投手(29)は2回以降立ち直り、5回1失点と試合を作った。1点リードで継投に入ったが、2番手の早川太貴投手(26)が3本の長短打で2点を失い、2-3と逆転された。ルーカスの来日初勝利はまた持ち越しとなった。1点を追いかける展開で、ヤクルトの継投にかわされた。8回には無死一、二塁のチャンスを作ったが無得点に終わった。9日の第3戦に勝てば開幕から4カード連続の勝ち越しになる。

◆ヤクルトが逆転勝利で今季初の連敗を回避した。2位の昨季セ・リーグ王者阪神とのゲーム差を再び1・5ゲーム差とした。初回はあっという間に先制。まずは1番長岡秀樹内野手(24)がカウント2-1から左翼方向へ安打性の当たりを放った。相手左翼手がチャージをかけたが左足をとられたか倒れ込み、打球は後方に転がり三塁打。1死三塁から古賀優大捕手(27)が初球を左犠飛とした。試合開始から得点まで6球で約3分だった。先発は松本健吾投手(26)だった。1回裏は1番近本に左前打で出塁を許すと、1死一、三塁から4番佐藤の左犠飛で同点。さらに2死一、二塁から木浪に勝ち越しの左前適時打を浴び、すぐに逆転された。1点を追う5回は連打で無死一、二塁。伊藤琉偉内野手(23)が投犠打を決めて1死二、三塁とした。前日7日の同戦まで12球団唯一犠打がなく、今季10試合目でチーム初。松本健を4回で降ろす決断をして送った代打北村恵吾内野手(25)、長岡が抑えられ得点にはつながらなかった。6回に指揮官が期待してきた25歳の右打者が試合を決めた。相手2番手の早川に対し、四球、二塁への内野安打で2死一、二塁とチャンスメークした。2試合ぶりスタメンの増田珠外野手(26)が同点の左前適時打。さらに2死一、二塁から、開幕戦以来9試合ぶりスタメンの赤羽由紘内野手(25)が右中間への適時二塁打を放ち勝ち越した。赤羽は今年、春季キャンプ中の練習試合やオープン戦で5試合4番スタメン。池山監督から打撃練習時にたびたび指導を受けることもあった。5回に投げた2番手広沢優投手(24)が通算4試合目の登板で2勝目を挙げた。開幕直前に支配下昇格したプロ2年目右腕。この日の最速は155キロを計測。森下を見逃し三振、佐藤を空振り三振、大山を左飛。猛虎打線のクリーンアップを3人で斬り、流れを呼んだ。ヤクルトは今季6度目の逆転勝ちで8勝目。ヤクルトが開幕10試合消化時に8勝は、野村監督で日本一となった97年(○○●○○●○○○○=8勝2敗)以来2度目の球団タイ記録。前年最下位球団が開幕10試合で8勝以上の好発進は02年阪神(9勝1敗)以来となり、セ・リーグでは81年中日(8勝2敗)02年阪神に次いで3度目。

◆阪神藤川球児監督(45)が勝負手を出した。1点を追う9回。先頭の坂本誠志郎捕手(32)が左翼線二塁打を放ちつと代走熊谷敬宥内野手(30)。1死二塁から、代打伏見寅威捕手(35)は死球を受けて出塁。1死一、二塁で、迎えた近本光司外野手(31)にヤクルトホセ・キハダ投手(30)の初球がボールになった後、藤川監督が動いた。一塁走者の伏見に代えて、代走岡城快生外野手(22)を送った。これでベンチの捕手は嶋村麟士朗(22)、中川勇斗(22)のみ。中川は捕手登録ながら外野や代打での起用が続いており、同点のまま延長戦にもつれこめば嶋村がプロ初出場する可能性があった。ただ、後続が倒れ、敗れた。

◆ヤクルトが逆転勝利で今季初の連敗を回避した。2位の昨季セ・リーグ王者阪神とのゲーム差を再び1・5ゲーム差とした。ヤクルトは今季6度目の逆転勝ちで8勝目。ヤクルトが開幕10試合消化時に8勝は、野村監督で日本一となった97年(○○●○○●○○○○=8勝2敗)以来2度目の球団タイ記録。前年最下位球団が開幕10試合で8勝以上の好発進は02年阪神(9勝1敗)以来となり、セ・リーグでは81年中日(8勝2敗)02年阪神に次いで3度目。

◆ヤクルトが0・5ゲーム差で対決した阪神との首位攻防を制し、セ界1位を守った。決勝打は赤羽由紘内野手(25)。同点に追いついた6回2死一、二塁から中堅へ勝ち越しのタイムリー二塁打を放った。ヒーローインタビューに呼ばれ「素直にうれしいです。仲間がチャンスつくってくれたので、落ちてくれと思いながら走りました」と会心の笑顔で答えた。先発出場は今季2試合目。「開幕戦以来スタメンなかった。結果を出してやろうという強い思いで臨んだ」と胸を張った。首位を走るチームについて「負け展開でもひっくり返せるという、ベンチも良い雰囲気がある。明日も勝てるように一生懸命やりたい」と引き締めていた。

◆5回に投げたヤクルト2番手広沢優投手(24)が通算4試合目の登板で2勝目を挙げた。開幕直前に支配下昇格したプロ2年目右腕。この日の最速は155キロを計測。森下を見逃し三振、佐藤を空振り三振、大山を左飛。猛虎打線のクリーンアップを3人で斬り、流れを呼んだ。広沢は恩師の言葉を胸に1軍の舞台でプレーを続けている。開幕直前の3月24日に支配下昇格が発表された右腕。100件ほど祝福の連絡がきた。日大三高時代の監督だった小倉全由氏(68)からも。「『支配下でもみんなに謙虚で、今まで通りいられるような選手になりなさい』みたいな感じで言われました」。高校時代から言われていたことがまた、心に響いた。「謙虚でいたつもりだったけど、いいピッチングをした後に裏方さんとかへの感謝の気持ちを忘れがちになる。しっかり持って毎日接するようにしている」5日までの1週間はプロ初登板含む3試合を無失点も、「まだまだ改善しなきゃいけないこととかをたくさん感じた」。おごらずに向上心を持ち続けている。「今うまくいっているからこそ謙虚に小倉さんの言葉を思い出してやりたい」5日の中日戦は広沢の登板後に5点差をひっくり返し、この日は3者凡退に抑えた後に逆転し2登板連続で勝利投手となった。「攻撃にいい流れを持っていって、逆転までいってくれればと」。池山監督は「それこそ、気がつけば広沢じゃない。流れをつくってくれた」とたたえた。投手の"池山チルドレン"がラッキーボーイ的存在。謙虚に勝利を呼び続ける。【塚本光】広沢優(ひろさわ・ゆう)2001年(平13)4月27日生まれ、東京都世田谷区出身。日大三では2年夏に控え投手として甲子園出場。JFE東日本を経て、24年に四国IL愛媛に加入。同年の育成ドラフト2位でヤクルト入団。今季開幕前に支配下登録され、3月31日広島戦で1軍デビュー。4月5日中日戦で初勝利。今季推定年俸500万円。193センチ、102キロ。右投げ右打ち。

◆得点圏の鬼! 阪神木浪聖也内野手(31)が、一時勝ち越しの一打を放った。1-1の初回2死一、二塁の場面。フルカウントからの7球目、ヤクルト松本健の外角143キロシュートを捉え、左前へはじき返した。コースに逆らわない鮮やかな流し打ち。二塁走者の森下をホームに生還させた。「後ろにつなぐ意識で、思い切って打つことができました」と納得のひと振りだった。今季はここまで規定打席に未到達も、打率4割3分3厘をマークする。さらに得点圏打率は5割4分5厘(11打数6安打)と一気にはね上がる。8打点は森下と並び、リーグトップ9打点の佐藤に次ぐ。勝負強さを発揮し続け、開幕2カード目以降は8試合連続で遊撃スタメン出場と不動のものにしつつある。ただ、1点ビハインドの8回2死三塁は空振り三振に倒れた。初対戦となったリランソの外角スライダーにバットは空を切り「打ちたかったのはもちろん」。一打同点の場面でクラッチヒッターぶりを発揮できず、唇をかんだ。それでも、「初対決でしっかりボールを見られた。次はしっかり仕留められるように」と前を向き、リベンジを期した。

◆阪神湯浅京己投手(26)が好リリーフを見せた。1点ビハインドの7回から3番手で登板。先頭の武岡を中飛、続く1番長岡は空振り三振に打ち取り、最後はサンタナを三ゴロに仕留めた。1回を3者凡退で終え「やることは変わらない。いつも通りにしっかり抑えられればと、マウンドに上がりました」と振り返った。今季初の2試合連続登板となり、いずれも1回を投げ打者3人で片づける好投だった。

◆阪神がヤクルトとの首位攻防戦に敗れ、連勝を逃した。勝てば初めて首位に立つ試合だったが競り負けた。来日2度目のマウンドに上がったイーストン・ルーカス投手(29)は、初回に味方の守備のミスもあり、無死三塁のピンチを背負うも最少失点で切り抜けた。2回に3連続三振を奪うなど尻上がりに状態を上げ、5回5安打1失点、70球での降板した。そして1点リードのまま迎えた6回、この回から代わった2番手早川太貴投手(26)が3本の長短打で2点を失い、2-3と逆転された。この継投に指揮官は「昨年からのことがありますので。先発の経験とか、いろいろあります」と説明した。ルーカスはまだ1年間を通して先発ローテーションを回った経験が少ないことを考慮したとみられる。次回について「年間通して上がっていくような...とは思ってやっていますね」とも話し、目の前の1試合の結果とともに、1年の長いスパンでの成長を求めた形のようだ。ルーカス本人も「もちろん、もう1イニング行ってくれと言われれば行きましたけども、そこはチームのことですから従うまでですし、自分としては5回をしっかり終われたというところで、良かったとは思っています」と満足そうに話した。

◆阪神モレッタ投手(29)が完全投球で甲子園デビューした。2-3の9回に登板。得意球のスライダーで先頭の赤羽を遊ゴロ、2死から武岡を空振り三振に打ち取り、追加点を許さず。「チームとしていい形で最後を迎えられたかなと。負けはしましたが、明日につながると思います」とうなずいた。「(捕手が)スライダーが必要だと思ったタイミングで投げるよう指示してくれていると思う。思い切って投げるだけ」と振り返った。

◆阪神藤川球児監督(45)の積極采配もあと1歩及ばなかった。勝てば今季初の首位だったが、ヤクルトに逆転負けを喫し連勝とはならなかった。来日2度目のマウンドに上がったルーカスは、初回に味方の守備のミスもあり、無死三塁のピンチを背負うも最少失点。「最初の回は少しタフな立ち上がりでしたが、その後はゼロを並べることができて良かったです。自分のピッチングには満足しています」と話したが、5回5安打1失点、70球と早期の降板だった。6回から代わった2番手早川が、3連打を浴びるなど2失点。勝ち越しを許す結果となったが、この継投に指揮官は「昨年からのことがありますので。先発の経験とか、いろいろあります」と説明した。ルーカスはまだ先発の経験が少ないことを考慮し、1年の長いスパンでの成長と働きを重要視したとみられる。最後まで勝負に出た。1点を追う8回に先頭の森下が敵失で出塁すると、すぐさま代走植田を送った。8回までに代走を送られたのは、新人年の23年以来。さらに9回には左翼線二塁打を放った坂本に代走熊谷、死球を受けた代打伏見に代走岡城を次々に送った。ベンチに残った捕手はまだ出場のない嶋村と、外野や代打での出場が続く中川のみだった。今カードで首位奪取の可能性はなくなったが、最後まで手は緩めなかった。【磯綾乃】森下に代走 森下に代走が送られたのは通算12度目で、8回までに代走を起用されたのは新人年の23年8月4日DeNA戦(横浜)以来2度目。同試合は1-2の8回に先頭で内野安打で出塁し、代走で植田が出場。この回はノイジー同点打、木浪の勝ち越し二塁打など一気に4点を挙げ、5-2での逆転勝利につながった。▽阪神早川(2番手で登板し、1回3安打2失点。プロ初黒星)「自分の実力不足なので。ボール先行の場面が多かったので、1球1球集中していきたい。しっかり反省していきたいと思います」

◆阪神福島圭音外野手(24)にとっては試練の1日になった。珍しく顔をこわばらせ「すみません...」と絞り出してクラブハウスに引き揚げた。最大の悔いは最後の攻撃だろう。2-3の9回無死二塁でバントをフライにしてしまった。プロ初犠打にできず、チャンスを広げられなかった。チームは1点差で敗れた。守備でも痛いミスがあった。初回、ヤクルト先頭長岡秀樹内野手(24)のライナー性の打球にダイレクト捕球を試みようとしたが、判断に迷いがあったか転倒した。倒れながら右手を伸ばしたが後逸。打球が転々とする間に三塁打にされ、先制を許す1点へとつながった。開幕直後に支配下選手登録され、3日の広島戦から5試合連続のスタメン抜てき。前日まで2試合連続で2安打を放つなど、走攻守で持ち味を発揮していた。藤川球児監督(45)も前日に「歯車の中に入ってやれている。まだ1歩目ですけど」と、その姿に目を細めていた。それでも、積極性は失っていない。1点もやれない8回。先頭古賀優大捕手(27)の前方へのライナーを見事なダイビングで好捕。初回と同じような打球だったが、恐れることなく頭から飛び込んだ。反省も成功もすべてが経験。前進あるのみだ。【柏原誠】

◆ヤクルトが逆転でセ界1位を守った。負ければ陥落していた阪神との首位攻防を1点差で制し、今季は連敗がない。池山隆寛監督(60)は「ミーティングでも今日はぜひ勝たないとと。コーチ陣も選手も期待に応えてくれた」と会心だ。1点を追う6回2死一、二塁で増田が2番手早川から同点の左前適時打。ここで開幕戦以来9試合ぶりスタメンを任された赤羽由紘内野手(25)が2死一、二塁から右中間へ勝ち越しの適時二塁打を決めた。赤羽は今年、春季キャンプ中の練習試合やオープン戦で5試合4番。池山監督から打撃練習時にたびたび指導を受けることもあった。指揮官は「しっかり準備してくれた。ずっと期待している」と目を細め、本人は「なかなかいい結果にならなかった。チャンスをもらって気持ちで打ってやろうと」と胸を張った。5回に投げた2年目広沢優投手(24)が登板4試合で2勝目をゲット。最速は155キロを計測し、森下を見逃し三振、佐藤を空振り三振、大山を左飛と中軸3人斬りで流れを呼んだ。5回は無死一、二塁で今季10試合目で伊藤がチーム初犠打。12球団唯一なかった。指揮官は「送ってもらってチャンスをつくるシチュエーションだった」と説明。開幕後8勝2敗だ。【塚本光】ヤクルトは今季6度目の逆転勝ちで8勝目。ヤクルトが開幕10試合消化時に8勝は、野村監督で日本一となった97年(○○●○○●○○○○=8勝2敗)以来2度目の球団タイ記録。前年最下位球団が開幕10試合で8勝以上の好発進は02年阪神(9勝1敗)以来となり、セ・リーグでは81年中日(8勝2敗)02年阪神に次いで3度目。▽ヤクルト・キハダ(9回に登板し1死一、二塁のピンチを招くも1点差守り、リーグトップタイ4セーブ目)「常に後ろで投げるので平静をしっかりキープして集中して。それだけです」

◆ヤクルトが今季10試合目で初めて犠打を記録した。前戦まで12球団唯一のゼロ。この日も「9番投手」の松本健吾投手(26)に3回無死一塁からバントをさせなかった。だが1点を追う5回。連打で無死一、二塁とし、伊藤琉偉内野手(23)が投犠打を決め、1死二、三塁となった。その後4回2失点だった先発松本健吾投手(26)に代わって、代打北村恵吾内野手(25)を送った。北村、長岡秀樹内野手(24)が抑えられ得点にはつながらなかった。池山隆寛監督(60)は「次代打がいくのを決めていた。送ってもらって、チャンスを作るというシチュエーションになった」と明かした。池山監督は4日の試合前に、「決して使わないんじゃない。ちゃんと議論してやっている。どうやって1点とるかというのを考えているし、基本的には打って相手を攻略していくというような手法。いろんな野球の見方があって、タラレバが野球にはつきもの。ここで1点とったら勝ち、となったら使うかもわからないけど。まだランナー一塁やからね。ランナー二塁とか一、二塁になったときにどうやって点をとれるかは常に考えている」と説明していた。

◆ヤクルトが逆転でセ界1位を守った。負ければ陥落していた阪神との首位攻防を1点差で制し、今季は連敗がない。5回には無死一、二塁から伊藤琉偉内野手(23)が今季10試合目でのチーム初犠打。1点差の6回に増田珠外野手(26)、赤羽由紘内野手(25)の連続適時打で逆転した。開幕直前に支配下昇格の広沢優投手(24)がクリーンアップ斬りで流れを呼び込み、2登板連続で勝利投手となった。

◆阪神藤川球児監督(45)の積極采配もあと1歩及ばなかった。勝てば今季初の首位だったが、ヤクルトに逆転負けを喫し連勝とはならなかった。

◆阪神は新外国人のイーストン・ルーカス投手(29)が来日2度目の登板で初勝利を狙う。昨年在籍した助っ投のデュプランティエ(現DeNA)は、同じ甲子園でのヤクルト戦で初勝利をマークした。★名前 イーストン・ルーカス(Easton Lucas)★生まれ 19961996年9月23日生まれ、29歳。米国出身。★球歴 2019年のMLBドラフト14巡目(全体411位)でマーリンズから指名され、同年12月にオリオールズ移籍。23年7月に藤浪晋太郎とのトレードでアスレチックスに移籍し、9月にメジャーデビュー。24年途中にタイガースをへてブルージェイズに移籍。昨季は6試合登板で3勝3敗、防御率6・66。メジャー通算20試合(先発5試合)で4勝3敗、防御率8・02。★サイズ 191センチ、94キロ。★年俸と背番号 120万ドル(約1億8840万円)。背番号「42」★新婚 昨年12月に結婚。妻・ブルックさんは元ビーチバレー選手で、3月に来日して新生活を送っている。

◆阪神は新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が先発する。前回登板の1日、DeNA戦(京セラ)では五回途中7安打4失点。公式戦初の甲子園のマウンドで来日初白星を狙う。打線は7日の同戦と同様の並び。福島圭音外野手(24)は5試合連続で「8番・左翼」に入った。

◆ヤクルト・赤羽由紘内野手(25)が「7番・三塁」で3月27日の開幕戦以来、9試合ぶりに先発に名を連ねた。相手先発の左腕、ルーカスに対し、長岡、岩田以外は右打者が並ぶラインアップとなった。

◆9日の3回戦でプロ初先発する茨木秀俊投手(21)が8日、試合前練習に参加。ショートダッシュなどで汗を流した。「楽しみな気持ちです。自分のピッチングを第一に考えて、攻めていければいいかなと思います」高卒4年目にして1軍で初先発を務める右腕。昨季は9月下旬に中継ぎとして1軍デビューを果たすと、2試合を無失点。今季は開幕2軍スタートもファーム・リーグで2試合に先発し、9回1/3を投げて5安打1失点。安定感を示し、ついにチャンスをつかみ取った。「投球フォームであったり、トレーニングもしっかりやってきた。そこは本当に自信持ってプレーできる。全部(の球種を)自信持って投げられますね」と頼もしい。目指すはもちろん初先発勝利。甲子園のファンに向け「マウンド上での強気の姿勢であったり、立ち姿を見てほしい」と語った。

◆阪神・近本光司外野手(30)が1点を追う一回の第1打席で左前打を放って出塁した。今季は第1打席で安打は放ったのは3月29日、30日の巨人戦(東京D)、3日と4日の広島戦(マツダ)に続き5度目。ここまで11試合中、半分近くでHマークをつけており、リードオフマンとして存在感を放っている。

◆阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が先発。一回に先制点を奪われた。先頭の長岡が放った左前へ痛烈な打球に対し、左翼手・福島が転倒して後逸。一気に三塁まで到達された。続くサンタナの右飛は森下の好返球で生還を阻止したが、なお1死三塁で3番・古賀に左犠飛を許し、先制点を献上した。3月30日に支配下登録された福島は5試合連続で「8番・左翼」で出場。手痛いミスが失点につながった。

◆ヤクルト・奥川恭伸投手が9日の阪神戦(甲子園)に先発する。2日の前回登板は7回3安打1失点の好投を披露。勝ち星はつかなかったものの「ゲームに勝てたことがよかった」と納得の表情を浮かべていた。昨季王者の強力打線に対し「どこからでもつながりが出る」と警戒。甲子園のマウンドについては「なるべく早くアジャストできるように」と意気込んだ。

◆阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=が甲子園で公式戦初先発。二回に3者連続三振を奪った。先頭の岩田を外角へのカットボールで空振り三振に斬ると、続く増田は伝家の宝刀・スイーパーで空振り三振。最後は赤羽を3球で追い込むと、外角への151キロ直球で見逃し三振に仕留めた。

◆阪神・木浪聖也内野手(31)が一回に左前に勝ち越しの適時打を放った。佐藤輝明内野手(27)の左犠飛で同点に追いついた後、さらに大山悠輔内野手(31)が左前打でつないだ2死一、二塁。フルカウントからヤクルト先発・松本健のシュートを逆らわずに打ち返した打球は左前へ抜けた。左翼手・サンタナが打球処理にもたつく間に二塁から森下が本塁生還。すぐさま逆転に成功した。佐藤「打ったのはたぶんカットボールかな。先制された裏に取り返せてよかったです。最低限の仕事はできたかなと思います」木浪「打ったのはたぶんツーシームかな。2-2から低めのボール球を見送れたことが大きかったです。『四球でも後ろにつなぐ』という意識を持てたことで思い切って打つことができましたし、同点で終わらなかったこともよかったと思います」

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がBS朝日で解説を務めた。7日に続いて2試合連続の解説。一回、先頭の長岡の飛球を後逸して三塁打とした左翼・福島の守備について「一回だから、無理しなくていいんだけど」と、単打でOKだったと指摘した。直後の攻撃では、無死一、三塁から一走・中野が二盗に失敗。ヤクルト捕手・古賀について「いいねえ、肩」とうなると同時に「そこまで無理することなかった。ヤクルトは1点やってもいいと思っているから」とコメントした。1死三塁となったが、その後に打線がつながり、2点を奪って逆転。開幕してここまでのタイガースのチーム状態については「良くもなく悪くもなく、普通」と冷静に分析していた。

◆扇の要をベテラン、中堅、若手の3人で争う。ヤクルトは開幕から10試合のうち、古賀優大捕手(27)が最も多い6試合で先発マスクをかぶっている。鈴木叶捕手(20)が3試合、中村悠平捕手(35)が1試合で続く。池山監督は「競争だし、ライバル心を持って、しっかり自分が出たときはと。だから打つ方でも3番に置いている」と説明する。指揮官は「本当は一人の方がいいけども」と絶対的正捕手の存在を望みつつ、「これからのヤクルトのキャッチャーとなったときに、やっぱり試合に出て経験をして、試合にも勝ってもらわないとなかなか育っていかない」。目の前の勝利を目指すと同時に、将来への投資も考えた選手起用を行っている。その象徴ともいえるのが、3年目の鈴木叶だ。静岡・常葉大菊川高から2024年にドラフト4位で入団。強肩強打を武器に春季キャンプ1軍スタート、開幕1軍入りをつかんだ。開幕2戦目で先発に抜擢されると、5打数2安打1打点の活躍。決勝の適時二塁打を放った。指揮官の起用に「期待に応えたい。食らいついていきたい」。試合前時点で打率・333と結果を残している。選手会長の古賀は昨季チーム最多75試合で先発マスクをかぶり、中村悠もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するなど経験抱負。争うと同時に、捕手陣全体でチームを勝利へと導く。(原田優介)

◆ヤクルトが10試合目で今季初の犠打を決めた。1-2の五回無死一、二塁。8番・伊藤が投手の前へ転がし、走者を進めることに成功した。池山監督は作戦として犠打を使っていないことについて「基本的には打って攻略していく」とした一方、「決して使わないわけではない。どうやって点を取れるかは常に考えている」と選択肢の一つとしていた。

◆阪神先発のイーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=は2-1の五回に一打逆転のピンチをしのいだ。先頭・増田の右前に落ちる安打で出塁させ、続く赤羽にも右前に安打を許すと、犠打で1死二、三塁を招いた。先発投手・松本健への代打・北村に対してカウント2-2から高め直球で空振り三振に斬って2死二、三塁。続く長岡を外角スイーパーで二ゴロに仕留めて見事にピンチをしのいだ。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がBS朝日で解説を務めた。2-1と阪神1点リードで迎えた、五回のヤクルトの攻撃。無死一、二塁で打席に8番・伊藤。ここまでヤクルトはシーズンでひとつも犠打がなく「打つんだろうね」と話していたが、カウント1-0からのバントの構えに「オッ!」と反応。犠打が決まって1死二、三塁となると「バントもやるんや。ここでやるなら、さっきの投手のところ(三回無死一塁で投手・松本健)でバントしてもよかった」とつぶやいた。ヤクルトは後続が倒れて無得点だった。

◆先発した阪神の新外国人イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=は五回まで投げて1失点で勝利投手の権利を持って降板した。ルーカスは一回に先頭の長岡の三塁打から古賀の犠飛で1点先制を許した。味方打線が逆転した後の二回は三者連続三振を奪うなど調子を上げ、五回1死二、三塁のピンチでは代打・北村を空振り三振、長岡を二ゴロに抑えて1点リードを保った。直球の最速は152キロをマーク。スイーパーやチェンジアップなどで相手打者を揺さぶる投球で最後の痛打を許さず、初登板だった前回1日のDeNA戦(横浜)での五回途中7安打4失点の内容から確実に前進した。投球数は70とまだ余力があるところだったが、降板となった。六回に2番手として早川太貴投手(26)がマウンドに上がり、2点を失い、初勝利はお預けとなった。ルーカス「前回より落ち着いていいピッチングができたと思うよ。アウトを取る度に歓声がすごくて素晴らしい雰囲気だった。次回も自分のパフォーマンスを見せられるようにいい準備をしたいね」

◆阪神・早川太貴投手(26)が六回から2番手で登板。逆転を許した。2―1の六回。先発・ルーカスのバトンを受けて早川がマウンドに上がった。先頭のサンタナを四球で歩かせるも、古賀、オスナは封じて2死一塁。5番・岩田に二塁への内野安打で2死一、二塁とされると、増田に左前への適時打を浴びて同点に。なおも2死二、三塁で赤羽に右中間に運ばれ、勝ち越し点を献上した。早川は試合前時点で、1軍デビューを果たした昨季から先発、中継ぎ合わせて計6試合で防御率0・00を維持していたが、プロ7試合目の登板で痛恨の失点を許した。

◆阪神の福島圭音外野手(24)がファインプレーをみせた。2-3の八回、投手がドリスに代わったばかりで、先頭・古賀のライナーが左翼の前方へ飛んだ。福島は反応よく前進すると、最後はダイビングキャッチ。俊足と球際の強さを生かしたプレーでアウトをもぎ取った。福島は一回先頭では長岡の前方へのフライに前進したところで芝に足を取られて打球を処理できず三塁打にしてしまっていたが、汚名返上の好守でドリスをもり立てた。

◆阪神が同点のチャンスを作るも、生かせなかった。代わったばかりの新外国人・リランソ(前ブルワーズ傘下3A)を中軸が攻め立てる。先頭の森下が投手の送球エラーで出塁すると、藤川監督はすぐさま代走で植田を今季初起用。佐藤も四球を選び、無死一、二塁とした。しかし続く大山が遊ゴロ併殺に倒れて2死三塁となり、木浪は三振に倒れた。大山は今季14度得点圏で打席に立ちながら、犠飛の1打点のみで無安打と、持ち前の勝負強さが影を潜めている。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がBS朝日で解説を務めた。阪神は2-3で迎えた八回に無死一、二塁のチャンスを作り、打席には5番・大山。しかし、ヤクルトの右腕・リランソ(前ブルワーズ傘下3A)の前に、カウント2-2から154キロをファウルした後、スライダーを引っかけて遊ゴロ併殺。岡田顧問は「こういうときはスライダー一本(待ち)でいくんよ。真っすぐ空振り(三振)でいいやんか。そのくらい割り切っていかないと。(球の速い投手に)真っすぐ狙いでスライダーに対応するのは難しい」と話した。この回、森下に代走を出すなど勝負に出たが、無得点に終わった。

◆阪神はヤクルトに逆転負けを喫し、首位に立つことはできなかった。先発した新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=は公式戦初の甲子園マウンドで5回1失点と好投。一回に先制こそ許すも、その後は安定感抜群。二回の3者連続を含む6三振を奪い、5回を70球でまとめた。打線は先制された直後の一回に佐藤輝明内野手(27)の今季9打点目となる犠飛で同点とすると、木浪聖也内野手(31)の8打点目となる左前適時打で勝ち越しに成功。しかし、六回に2番手で登板した早川太貴投手(26)が2死からプロ初失点を含む2失点を喫し、逆転を許した。八回に無死一、二塁の好機では大山が併殺、木浪は空振り三振。九回にも1死一、二塁を作ったが、近本、中野が凡退した。

◆ヤクルトが逆転勝ち。1―2の六回に増田、赤羽の連続タイムリーで2点を挙げた。2番手で五回に相手中軸を三者凡退として流れをつくった広沢が2勝目。阪神は2番手の早川が踏ん張れず、打線も八、九回の好機を生かせなかった。

◆ヤクルトが逆転勝ち。1―2の六回に増田、赤羽の連続タイムリーで2点を挙げた。2番手で五回に相手中軸を三者凡退として流れをつくった広沢が2勝目。阪神は2番手の早川が踏ん張れず、打線も八、九回の好機を生かせなかった。

◆阪神・岡田彰布オーナー付顧問(68)がBS朝日で解説を務めた。阪神は2-3で迎えた九回にヤクルトの守護神・キハダ(前エンゼルス)から坂本が二塁打を放ち、無死二塁の絶好機。しかし8番・福島のバントは浮いてしまい、一飛に...。岡田顧問は「あ~いやいや。打たした方がよかったかもわからんね。セオリーはバントよ。常識的には。でも(左投げの)キハダのボールと左(打ち)の福島...」とつぶやいた。その後、代打・伏見の死球で1死一、二塁となって、1番・近本。キハダのストレートが走っていただけに「なんとか2死満塁にして(3番の)森下に...」と話した瞬間「森下いてないんか!」と、八回に代走を送られていたことを思い出し、悔しそうな声。結局、近本、中野が倒れ、惜敗した。

◆ヤクルトが逆転勝ち。1―2の六回に増田、赤羽の連続タイムリーで2点を挙げた。2番手で五回に相手中軸を三者凡退として流れをつくった広沢が2勝目。阪神は2番手の早川が踏ん張れず、打線も八、九回の好機を生かせなかった。以下、赤羽のヒーローインタビュー。――ナイスバッティング「ありがとうございます」――今の気持ちを「そうですね、素直にうれしいです」――六回、どういったイメージで打席に?「仲間がチャンスをつないでくれたので、必死に返そうと思って打席に入りました」――打球は右中間へ「落ちてくれと思いながら、必死に走っていました」――今季2試合目のスタメン「開幕戦以来のスタメンだったので、なんとか結果を出してやろうという強い気持ちで試合に臨みました」――今シーズンの個人的な目標を「まずは、優勝を目指して頑張りたいと思います」――チームは開幕から非常に良い状態「負け展開でも絶対にひっくり返すという、ベンチからの声も、すごいいい雰囲気で試合に臨めています」――明日の試合に向けて意気込みを「また明日勝てるように、一生懸命やるので応援よろしくお願いします」

◆阪神が逆転負けで、首位ヤクルトとは1・5差に広がった。1点リードの六回に2番手で登板した早川太貴投手(25)が先頭打者への四球から2死一塁にこぎつけたが、3連打を浴びて、逆転を許した。今季チームワートの13三振を喫した打線は1点を追う一回、佐藤輝明内野手(27)の犠飛と木浪聖也内野手(31)の適時打で2点を奪ったものの以降は無得点。八回無死一、二塁では大山悠輔内野手(31)が遊ゴロ併殺に倒れ、九回1死一、二塁の好機も生かせなかった。イーストン・ルーカス投手(29)は5回5安打6奪三振無四球1失点だった。

◆2番手で登板した阪神・早川太貴投手(26)がプロ初黒星を喫した。5回まで1失点だったルーカスの後を受けて六回からマウンドに上がるも、先頭の四球の後に2死から3連打を浴びて2点を失い、逆転を許す。プロ通算7戦目で初めての失点になった。「自分の実力不足。チームを負けさせてしまったので、反省して、またチャンスがあったときに頑張りたい」と肩を落とした。藤川監督は「ここからいろんな経験をしながらになりますけど。また次ね、強い気持ちでいけばいいんじゃないですかね」と責めなかった。

◆ダウリ・モレッタ投手(29)=前パイレーツ=は九回に開幕後初めて甲子園のマウンドに立ち、2三振を奪うなどして三者凡退に抑えた。「負けはしたが明日につながると思う」。開幕から登板6試合連続で無失点。効果的に決まっているスライダーについて「必要だと思ったタイミングで捕手が投げるよう指示してくれている。そこで思い切って投げるだけという気持ち」と自信を深めてきた。

◆阪神・湯浅京己投手(26)は七回に登板し、長岡を空振り三振に斬るなど1イニングを3人で抑えた。ビハインドの登板でも「やることは変わらない。いつも通りしっかり抑えられればとマウンドに上がった」。現状は力で押すよりも変化球が多く「直球はまだまだかなと思う。その日その日で考えながらやれたら」と、状態を上げながらブルペンを支える自覚を示した。

◆絶好調の阪神・木浪聖也内野手(31)がまたも打点を挙げた。同点直後の一回2死一、二塁で一時勝ち越しの左前打をマーク。「同点じゃなくて、もう1点取れたのは良かった」。これで佐藤に次ぐリーグ2位の8打点。八回2死三塁の場面では新外国人右腕・リランソ(前ブルワーズ傘下3A)の前に空振り三振に倒れた。「初対決ということもあって、しっかりボールを見られた。次はしっかり仕留められるようにしたい」と力を込めた。

◆5試合連続で先発出場した阪神・福島圭音外野手(24)は、攻守にミスが出てしまった。一回先頭の長岡が放った前方へのライナーを捕球しようと前進するも、足を滑らせて三塁打にしてしまい、先制を許す。九回無死二塁の同点機では、送りバントを試みるもキハダ(前エンゼルス)の直球に押されて一飛となり、得点につなげられなかった。3月30日に支配下登録されたばかりの若虎への最初の洗礼だが、乗り越えて成長していくしかない。試合後は「ちょっと...すみません」と言葉を絞り出した。

◆阪神・佐藤輝明内野手(27)が2試合連続で打点を挙げた。0―1の一回一死一、三塁、先発右腕・松本健の初球で左犠飛を放ち、一時同点とした。これでリーグ単独トップの9打点。「最低限の仕事ができてよかった」。八回無死一塁では四球を選びチャンスを拡大させた。2打数無安打で打率は・364に下がったが、なおもリーグトップ。頼れる主砲は「また明日頑張ります」と力を込めた。

◆「6番・右翼」で2試合ぶりに先発した増田が1-2の六回2死一、二塁から左前へ同点打を放った。阪神・早川の変化球をはじき返す貴重な一打に「チャンスを作ってもなかなか得点につながらなかったので、何としてでも得点につなげたかった。タイムリーになってよかったです」と胸を張った。

◆クリーンアップ斬りで逆転勝利を呼び込んだ。ヤクルト・広沢優投手(24)が1-2の五回に登板し、1回無安打無失点。直後にチームが逆転し2勝目を手にした。「攻撃にいい流れを持っていって、なんとか同点、逆転まで、いってくれればなと思って投げました」前夜本塁打を放っていた3番・森下、4番・佐藤を連続三振。大山を左飛に打ち取った。最速155キロの直球でねじ伏せ、有言実行でチームに流れをもたらした。2年目の今季開幕直前に支配下選手に昇格。5日の中日戦(神宮)では5点ビハインドで登板し、直後に味方打線が逆転してプロ初勝利を挙げた右腕。池山監督は「また『気が付けば広沢』じゃない?」と再び逆転の流れを作った好投をたたえた。(原田優介)

◆あと1点-。阪神・藤川球児監督(45)がなりふり構わず手を打った。勝てば首位の直接対決。何が何でもこの一戦をもぎ取りたかった。鬼タクトを振るい、やるべきことはやった。最後は選手を信じるだけだった。「一つずつチャンスはある。そこでどうやって、相手にプレッシャーをかけていくということはできていますから、あとはもう待つのみですね」勝負どころと察知し、積極的に動いた。2―3で迎えた八回。先頭の森下が投手へのゴロも送球エラーを誘い出塁すると、ここで代走に植田。今季初めて森下をベンチに下げる手に出た。佐藤も四球を選び、無死一、二塁。しかし、ここで大山が遊ゴロ併殺に倒れ、木浪も空振り三振。同点にはできなかったが、ベンチから必死の姿勢を示した。最後まで諦めない。最終回、4セーブでリーグトップの守護神・キハダに対し、先頭の坂本が左翼線二塁打で反撃ムードをつくると、代走に熊谷を送ったが、続く、福島が犠打失敗(一飛)。モレッタの打順で代打・伏見が、死球で1死一、二塁とチャンス拡大。勝負手の最後は近本の打席で、1ボールの後、藤川監督が一塁を指した。ここで伏見に代わり、D3位ルーキー・岡城(筑波大)を送った。残る捕手は3月に育成から支配下登録されたばかりの嶋村と、キャンプから外野で起用されている中川のみ。延長に入った場合、経験の少ない若虎に扇の要を託すことになるが、それでもいいと、目の前の攻撃にすべてをかけた。まだシーズン序盤。懸案だった左翼と遊撃が固まりつつある中で、適材適所で若手を起用する。奪首こそならなかったが、開幕から3カード連続勝ち越しを決めてきた。長いシーズンを見据え、使える戦力を見極める。連覇がかかる中で、指揮官は2025年優勝のチームを「壊す」とやってきた。戦いながら、さらなる牙を研いでいる。「最初の2点だけではなかなか難しいですよね」結果だけみれば不発に終わった。だが、積極采配で相手に圧力をかけたことは間違いない。この一戦はリーグ連覇への布石となっていく。(渡辺洋次)

◆先発した阪神の新外国人イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=は5回5安打1失点、6奪三振の好投。勝ち投手の権利を持ったまま降板したが、六回にマウンドに上がった早川が逆転されて、来日初勝利はお預けとなった。「でも、前回と比べて断然よかった。前に進めたというか、いい内容の投球ができた」笑顔だった。来日初登板だった1日のDeNA戦(京セラ)は一回、アウトを一つも取れずに3失点。五回途中4失点で負け投手に。今回は違った。一回、先頭の長岡の左翼への打球を捕球しようとした福島が転倒して後逸(記録は三塁打)。無死三塁のピンチを背負ったが、古賀の犠飛による1失点だけ。「その後、(気持ちを)引きずらなかった。しっかりとゾーンに投げられた」。前回と違って冷静さを失わなかったことを強調した。二回は岩田、増田、赤羽を3者連続三振。真骨頂は2-1で迎えた五回1死二、三塁。代打・北村を外角高めの直球で空振り三振。長岡を大きく曲がるスイーパーで二ゴロに仕留めると、両手でガッツポーズだ。「もう1イニング行ってほしい、といわれたら行けたけど。チームのことですから。(指示に)従うまでです」2番手の早川が1点リードの六回に2点を奪われて初勝利は消えたが、それよりも先発としての手応えをつかんだことが大きかった。藤川監督は「落ち着いて投げられるようになってきたと思いますね」と評価。5回で降板させた理由を「昨年からのことがありますので。先発の経験とか...」。昨季メジャーで3勝を挙げたが、救援だったことを配慮したようだ。「(甲子園は)最高でしたね。いい雰囲気で投げさせてもらった。もう少しストライク先行でいければ、もっとイニングも増やせると思う」。次回は、終盤までマウンドにいて、日本初勝利をゲットする。(三木建次)

◆阪神はヤクルトに2-3で今季初の逆転負け。惜しくも奪首とはならなかったが、中日、阪神、米大リーグで日米通算2450安打を放ったサンケイスポーツスペシャルコメンテーターの福留孝介氏(48)は、福島圭音外野手(24)、早川太貴投手(26)ら若虎に「失敗しても勇気をもって次のプレーに向かってほしい」とエールを送った。決して責めるわけではなく、いい勉強になった試合だと感じてほしいのは福島だ。1点を追う九回無死二塁からの送りバント失敗のシーン。この先、レギュラーをつかみたいと思うのなら、緊張感があって簡単な場面ではないのは分かっているが、しっかり決める選手になってもらいたい。福島は一回の守備でも1番・長岡の打球を後逸(記録は三塁打)してしまった。1歩目を迷った。一回の先頭打者だから大事にいきたいという気持ちもあったのだろう。足も滑った不運もあった。ただ、八回の古賀の同じような打球には思い切って突っ込んで見事にキャッチした。迷いなくプレーしていた。同じ試合の中で、失敗を引きずることなく、前向きにプレーした。成長している。これは最高に評価したい。守備というのは、イニングごとに、試合経過とともに刻々と状況が変わり、プレーの仕方も変わる。これはプレーボールから試合に出る選手でなければ分からない。その試合に出るチャンスを、今、福島は与えられている。それだけ「足」という魅力を評価されている証拠。左翼のポジションが固定されていない状況で、一番のチャンスを与えられているのだ。ダイビングキャッチで成長を見せたように、次回は送りバントでも、しっかり決める姿を見せてほしい。投手では1点リードの六回に2番手として登板した早川。このケースは先頭打者への四球が、最も雰囲気を重くしてしまう。結果的にそこから逆転されてしまった。この日は明らかに真っすぐでストライクが取れず、変化球を投げて打たれてしまった。ストライクが入らない状況に追い込まれても、その真っすぐで勝負できるように磨きをかけてもらいたい。石井の不在で、勝利の方程式を固めたいが固まらない状況が続いている。でも、力のある投手はそろっているし、早川は間違いなくそのメンバーの中にいる。福島も、早川も、それ以外の若い選手みんなに当てはまることだが、失敗するかもしれないと恐れるのではなく、失敗しても勇気をもって次のプレーに向かってほしい。繰り返すが、失敗は責めない。いい勉強をした試合だったと振り返れるようになってもらいたい。

◆いや~、阪神負けたけど久しぶりに面白い、いや、珍しいプロ野球を見たのだ!バントをさせない池山采配...ウソ? マジ? 1点を追う三回無死一塁、打者は投手の松本健なのにホントにバントさせず(結果三振)。俺ヤクルトファンなら怒り狂っているだろうね(?)でも、五回無死一、二塁から伊藤に今季初のバントさせたから、ヤクルトファンの怒りもおさまったのかなぁ?バントだけじゃなくて、九回マウンドに上がったキハダも極端すぎる。投げる球がほとんどストレートという昨今珍しい投手!でも、何か面白れ~!! この場面こーしたらこーする、そーきたらあーするとベンチ采配と同じくらいに、野球ファンが解説者もどきになってるじゃない(ま、俺もなんだろうけどさ)。それを変えてくれそうで、不思議と新鮮でワクワクの池山野球なのだ!!しかし、燕が嫌がっている虎の先発ルーカスを藤川さん五回で交代させまっか? イカン、イカン、またもや俺解説者もどきになっとるわー!! でも、二回以降わずか2安打の阪神打線は責めてもいいですよね? 池山先生!

◆タイガースの甲子園開幕から2試合目。トラ番記者たちも、テレビやラジオの中継の関係者も、球団のフロントの人たちも、みんなが口々に言っていた。「あれ、甲子園にもあったんや!」そう感じたのは、右中間スタンドの最上部にある広告。白地に黒い文字で「渡辺パイプ」。一度聴いたら、絶対に忘れない、あのCMをみんなが思い出していた。♪ワタナベ~パイプ~ワタナベ~パイプ ワタナベパイプ~ ワタナベパイプ!ノリのいい「聖者の行進」のメロディーに合わせて、お笑いコンビのオードリーが同じフレーズを繰り返す、あのCM。野球関係者がそろって知っているのはなぜか? それはNetflixが独占配信したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のイニング間のCMで流れまくっていたから。1カ月前の3月8日は、予選リーグの豪州戦が天覧試合となった日。1位突破を決めた翌日9日のサンスポ1面は「輝 天覧タイムリー」。まだまだ、みんなが世界一を確信していた時期で、準々決勝敗退なんて夢にも思っていない。あれから1カ月。いまだに、侍ジャパンがベネズエラに敗れた際の検証記事がネット上にあふれている。日本の野球ファンは本当にWBCが大好きなのだ。その配信の合間にCMを流し続けた「渡辺パイプ」は賢い、偉い。気付いた人の大半が「広告が今年から新登場!」と思い込んでいた。が、昨年の映像を検索したら、同じ場所に掲げられている証拠写真が何枚も発見できた。去年からあったのだ。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
820 0.800
(↑0.022)
-
(-)
13347
(+3)
34
(+2)
9
(-)
7
(-)
0.244
(↑0.001
2.530
(↑0.06)
2
(-)
阪神
740 0.636
(↓0.064)
1.5
(↓1)
13247
(+2)
32
(+3)
5
(-)
8
(-)
0.257
(↓0.005)
2.840
(↓0.02)
3
(1↑)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
2.5
(-)
13237
(+2)
39
(+1)
10
(+1)
5
(-)
0.242
(-)
3.150
(↑0.33)
4
(1↓)
広島
550 0.500
(↓0.056)
3
(↓1)
13328
(+1)
32
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.210
(↓0.008)
2.780
(↑0.09)
5
(-)
DeNA
380 0.273
(↓0.027)
5.5
(↓1)
13233
(+4)
43
(+6)
6
(+1)
5
(+1)
0.243
(↓0.004)
3.620
(↓0.06)
5
(1↑)
中日
380 0.273
(↑0.073)
5.5
(-)
13236
(+6)
48
(+4)
6
(+1)
10
(+2)
0.255
(↑0.006)
4.000
(↑0.1)