ロッテ(★2対6☆)阪神 =オープン戦2回戦(2026.03.18)・ZOZOマリンスタジアム=
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阪神
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ロッテ
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勝利投手:ルーカス(1勝0敗0S)
敗戦投手:木村 優人(0勝2敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(1号・3回表2ラン)

  DAZN
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◆ロッテは、先発・木村が5回3失点。自身初の開幕ローテーション入りを狙う3年目右腕が、まずまずの投球を披露した。一方の阪神は、WBCの準々決勝でも本塁打を放った森下が2ランをマーク。持ち前のパワーを見せつけた。

◆阪神のスタメンが発表された。佐藤輝明内野手(27)は「4番DH」、森下翔太外野手(25)は「3番右翼」で出場する。中川勇斗捕手(22)は2試合連続「5番左翼」での起用となった。

◆ただいま1号! 阪神森下翔太外野手(25)が、WBCを終えて合流2戦目でアーチをかけた。中野の中越え適時二塁打で先制した直後の3回2死二塁。ロッテ先発木村の低めカーブをすくい上げた。大きな弧を描いた打球は左翼スタンドへ一直線。たたみかける2ランを放ち、日の丸を背負った勝負強さは健在だった。森下は侍ジャパンの一員としてWBCに出場。準々決勝のベネズエラ戦では、負傷した鈴木に代わって途中出場し、一時勝ち越しの3ランを放っていた。前日17日にチームに合流し、即スタメン出場。2戦連続先発で、すぐさま虎党を湧かせた。

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◆WBCを終えて前日17日にチームに合流した阪神佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(25)が2戦連続でスタメン出場した。森下は1-0で迎えた3回2死二塁で、ロッテ先発木村の低めカーブをすくい上げ左翼へ2ラン。合流後初アーチをかけて、4回の守備から途中交代した。佐藤は3回2死の第2打席で相手の好捕にはばまれるも、痛烈な二直。6回1死二塁で代打木浪を送られ交代となった。坂本誠志郎捕手(32)を含めた3人は、WBCを終えて15日に帰国すると、16日に即合流。元気な姿を見せた。

◆阪神が森下翔太外野手(25)の"ただいま1号"も飛び出て、ロッテに打ち勝った。まずは3回、8番伏見の中前打から2死二塁のチャンスをつくり、中野拓夢内野手(29)の中越え適時二塁打で先制した。なおも2死二塁で、森下がロッテ先発木村のカーブをすくい上げて左翼へ2ラン。WBCを終えて合流2戦目でのアーチとなった。3-2で迎えた6回には、ドラフト3位ルーキーの岡城快生外野手(22)の5戦連続安打となる二塁打からチャンスをつくり、木浪聖也内野手(31)がエンタイトルツーベースを放ち4点目。7回は1死二、三塁から糸原健斗内野手(33)が2点右前適時打を放ち突き放した。阪神はこれでオープン戦12試合を戦い7勝4敗1分け。20日からは開幕前ラストとなるオリックス3連戦(京セラドーム)に臨む。

◆侍ジャパンから戻った阪神坂本誠志郎捕手(32)は出場しなかった。前日17日は合流して即、スタメンマスクをかぶり、2打席に立っていた。ロッテとの試合中にベネズエラが優勝を決めた。侍ジャパンが準々決勝で苦杯をなめた相手だった。「やっぱり、やっていても強さは感じました。チームとしては勝つチャンスもあるゲームだったと思う。だから全く届かないっていうのは絶対ない」と激しい打撃戦となったベネズエラ戦を振り返った。初のWBCでは2試合に出場。韓国戦ではスタメンマスクをかぶった。ベンチから戦況を見つめる時間が長かったが、それも貴重な経験となった。「今後、取り返しにいかないといけないっていう立場になってくると思う。そういう強いチームにまた日本代表として戦えればいいなと思う。実際に優勝したチームをベンチから目にしていたので。そんなことを感じながら、これから野球をやっていかないといけないなと思ってます。次はああいう舞台で自分がマスクをかぶって、その景色を見たいという思いは改めて強く感じました」

◆ロッテ先発の木村優人投手(20)は5回5安打3失点だった。初回、2回と危なげなくアウトを重ねたが3回。先頭に安打を許し2死二塁のピンチを招く。阪神中野拓夢内野手(29)に中越え適時二塁打を浴び先制を許した。その直後、なおも2死二塁で阪神森下翔太外野手(25)に初球のカーブを捉えられ、左翼越え2ランにされた。66球を投げ3奪三振。「投げてるボールもまっすぐも押せてたと思いますし、投げてる感覚は全然自分の中では悪くなかった」と振り返った。その中でも本塁打を浴びた場面を悔いた。「大事なところの1球、締めなくちゃいけないところの勝負球であったり、カウント球っていうのが、甘くいってああいう感じでいってしまった。ホームランの場面ももうちょっと慎重にいくべきでしたし、簡単に入るところではなかったんじゃないかなっていう風に思います」と反省した。キャンプから開幕ローテーション入りへアピールを続けてきた。「できた部分もあれば、もうちょっとできたんじゃないかなっていう風に思うところもある」と心境を語った。「いいところは伸ばしていく、悪いところは少しでも減らさないといけない。課題はまだまだいっぱいあるので、つぶしていかないといけないですし、シーズン入るにつれてどんどん自分のピッチングも研究されると思うので、その対策を上回れる投球をしたいと思います」と意気込んだ。

◆ロッテ木村優人投手(20)の開幕ローテーション入りが当確となった。サブロー監督が明かした。この日、木村は先発し5回3失点。阪神森下に2ランを浴びるも、安定した投球で試合を作った。サブロー監督は開幕ローテーションについて「もちろん入るでしょうね」と明言。「テンポの良さと、元々コントロール良いんですけど、どの球種でもストライクが取れるピッチャーですね。どの球種でもカウント取りにもいけるし、勝負にもいけるピッチャー。シーズン入ったらもうちょっと投げられると思うんですよ。そうなってくると中継ぎピッチャーも楽になる。頼もしい存在です」と評価した。ロッテは開幕カード西武3連戦、2カード目の日本ハム3連戦と続く。6連戦どこで投げるかについては「ええとこで行くと思いますよ。西武、次の日本ハム、6人みんなええところやから」と話すにとどめた。

◆ロッテ・サブロー監督(49)が打順について言及した。この日は1番高部、2番藤原、3番西川、4番ソト、5番ポランコと1~5番は前日と同じ打順になった。サブロー監督は「今の1番から5番までは結果も出てるし、できたらそこは固定したいですよね。ただ、何があるか分からないので、残り3試合。最後まで試行錯誤だと思いますけど」と話した。クローザーに関しても益田、横山、鈴木がオープン戦では9回を任されているが、サブロー監督は「最後の最後で決まると思います。たぶんあと1回ずつぐらい投げる機会あると思うので」と最後まで熟考する。

◆阪神佐藤輝明内野手(27)は2打数無安打も「しっかり2打席立てたので良かったです」と汗をぬぐった。「4番DH」で出場し、第1打席は左飛。森下翔太外野手(25)の2ランが飛び出した直後の第2打席は、中前に抜けそうなライナーを二塁手小川龍成内野手(27)に好捕された。前日17日にWBCから帰国して即チームに合流。ロッテ2連戦は4打席立って実戦感覚を養った。

◆途中出場の阪神木浪聖也内野手(31)と糸原健斗内野手(33)がそろって結果を出した。まずは木浪が6回1死二塁で代打出場し、左翼への適時二塁打。「点数を取られた後の1点はすごく大きかった。そういう意味で良かった」。オープン戦は打率3割2分と好調維持をアピールした。糸原は4回の守備から出場し、7回1死二、三塁で右前2点適時打を放った。糸原も打率3割8厘の好成績で「1球で仕留められるようにまた頑張ります」と引き締めた。

◆ただいま1号! 阪神森下翔太外野手(25)がWBCを終えての合流2戦目で早速アーチをかけた。「3番右翼」でスタメン出場し、3回2死二塁で特大2ラン。準々決勝のベネズエラ戦で放った3ランをほうふつさせる左翼スタンドへの1発だった。日の丸を背負った男の勝負強さは健在。世界を経験した侍戦士が好調を維持したまま26年開幕に備える。列島が沸いたアーチを幕張で再現した。森下はロッテ木村が投じた低めカーブをすくい上げ、引っ張る。打球は大きな弧を描いて虎党が待つ左翼スタンドに着弾した。「とりあえず1本出てホッとしていました」。自軍ベンチでは侍ジャパンで考案された「お茶たてポーズ」まで披露。WBCで放った衝撃弾をほうふつさせる完璧なアーチだった。日本時間15日、準々決勝のベネズエラ戦で森下は負傷した鈴木に代わって途中出場した。緊急出場ながら同点の3回に一時勝ち越し3ラン。あの日も低めのチェンジアップに態勢を崩されながら引っ張り、左翼スタンドまで運んだ。「打席数的に侍の時は立てなかったので、打席に立って自分のスイングに持っていくことが今の自分のやるべきことだと思っている。それに向けてやっています」。2番中野が先制打を放った直後の3回2死二塁の好機で快音。前日17日に帰国後即チーム合流し、2戦目で結果を出した。「ただいま! 」と言わんばかりの1発。首脳陣や虎党に勝負強さ健在を示した。1軍のオープン戦は残り3試合。週末のオリックス3連戦を消化すれば、週明けは2軍戦が控えている。出場可否は不透明だが、いずれにしても27日の開幕戦まで実戦機会が限られているのが現状だ。それでも森下は「試合に入ればもう集中するので。自分で切り替えはできる」と不安を一掃。大舞台を経て帰還したチームの柱が頼もしい。森下を含め、佐藤、坂本の早期合流に藤川球児監督(45)は改めて感謝した。「チームとしては3人の姿勢というのはチームにありがたかったし、タイガースファンにとっても。タイガース全体にとって次の開幕に向けていい準備につながる動きをしてくれたなと。感謝しています」。一流マインドをチームに浸透させ、若虎にも刺激を与えた。 森下は「常に上を目指さないといけないと思う。現状維持で満足はしていないです」と引き締めた。19日の休養日を経て、好調を維持したまま開幕G倒に向けて調整する。【只松憲】

◆阪神ドラフト3位ルーキーの岡城快生外野手(22=筑波大)が、開幕1軍へ猛アピールだ。4回の守備から中堅で途中出場し、6回先頭で迎えた第1打席。ロッテ小野の153キロ直球をうまく捉えて、右翼へ二塁打を放った。「速球に対して初球からスイングをかけられてるところは、いい結果につながっているのかなと思ってます」。木浪のエンタイトルツーベースでホームを踏みチームに貢献。これで11日西武戦(甲子園)から、5試合連続安打とした。「ヒットは出てるところはあるんですけど、その次の打席で3球三振してしまったりとか、まだまだ突き詰められるところはあるなと思っています」。結果より反省が口をついたが、存在感は日に日に増している。オープン戦は13打席ながら打率4割6分2厘。前日17日は俊足を飛ばした内野安打、この日は長打力と持ち味を発揮し続けている。途中出場でも積極性は失わない。「変わらず初球からしっかり振っていくだけなので。そこが自分の良さでもあるので、そこは変えずにやっていきたい」。オープン戦は残り3試合。「本当にやることは変わらないと思ってます。自分の持ってるものをしっかり出せれば」。1球集中を続けた先に、1軍スタートも見えてくる。【磯綾乃】

◆2戦連続で5番に座った阪神中川勇斗捕手(22)がマルチ安打をマークした。2回1死で左前打、4回無死で中前打と2打席連続安打。「自分のスイングも、間も取れて、いい感じかなとは思います」。試合前練習では藤川監督から助言をもらった様子で「森下さん、輝さん(佐藤)とか大山さんのその打席内のことですね」と金言となった様子。指揮官は大山の開幕5番起用を明言しており、打順については「大山で待つということに変わりないですね、タイガースとしては」と話した。

◆阪神イーストン・ルーカス投手(29)は本調子でないながらも、5回6安打2失点と粘った。「自分のフォーム的なところ、タイミングというか。何かしっくりこないところがあって」。毎回走者を出しながらも大崩れせず「最後ちょっと、つかみかけたような、いい感じで投げられた」と振り返った。藤川監督は「いいところまで行けたので、良かったと思います」と話し、先発が有力な開幕5戦目、4月1日DeNA戦(京セラドーム大阪)に向けて準備を進める。▽阪神岩崎(9回を3者凡退に抑えてオープン戦登板4戦無失点)「先は長いので、まだ。シーズンが始まるのは来週ですけど、9月、10月まで戦うので、焦らず行きたいです」▽阪神伏見(先発マスクでフル出場)「普段使わないところで変化球だったり、真っすぐをやってみたりした。だいぶ(先発)ルーカスのことは分かったと思う。だいぶいろんな投手を試合で受けたので、自信を持っていけると思う」▽阪神桐敷(1回無失点でオープン戦は全5試合0封)「本当にゼロっていうところが一番です。開幕までの残り3試合と開幕も継続してやっていきたいです」

◆阪神の佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(25)、坂本誠志郎捕手(32)のWBC組が、同じく日本代表侍ジャパンのロッテ・種市篤暉投手(27)と2日ぶりに再会した。4選手は阪神が各自でアップを行う試合前練習中に、三塁スタンド前で談笑した。WBCに参加した国内組は16日に帰国。佐藤ら阪神勢は17日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)に出場し、種市もこの日からチームに合流していた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(27)、森下翔太外野手(25)が前日17日に続いてスタメンに名を連ねた。1番・近本、2番・中野、3番・森下、4番・佐藤、5番・中川は前戦と同じ。大山も2戦連続で6番に座る。先発は新助っ人のルーカスが務める。

◆阪神・森下翔太外野手(25)が完璧な一発を放った。中野の中越え適時二塁打で1点を先行した直後の三回2死二塁。木村の117キロカーブをすくいあげた。打球は左翼スタンドへ。森下はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)野球日本代表「侍ジャパン」として、日本時間15日に準々決勝・ベネズエラ戦(ローンデポ・パーク)に途中出場。その試合でも一時勝ち越しの3ランを左翼席へ放っていた。日本に歓喜をもたらした放物線をほうふつとさせる一発。3月27日、巨人との開幕戦(東京ドーム)に向け、虎の大砲は絶好調だ。

◆先発した阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)=前ブルージェイズ=は5回を投げて6安打2失点。毎回、走者を出しながらも、なんとか踏ん張った。二回、前日17日に才木から一発を放ったポランコとの対戦で持ち味を発揮した。1ストライクからの2球目。得意のスイーパーで体をのけぞらしてストライクを奪うと、最後は外角低めのカットボールでバットの空を切らせた。だが、この日は制球に苦しんだ。四回は連打を浴び、1死二、三塁とされて佐藤に左犠飛。五回にはボークなどで2死三塁とされ、西川に中前適時打を浴びた。ルーカスは開幕5戦目となる4月1日のDeNA戦(京セラ)の先発が有力だ。

◆阪神がロッテに快勝した。三回2死二塁の好機で中野が中越えの適時二塁打を放って先制。続く森下が左翼席へ2ランを放って突き放した。1点差に迫られた六回は途中出場のD3位・岡城(筑波大)が5試合連続安打となる二塁打でチャンスメーク。同じく途中出場の木浪が適時二塁打を放ち、七回には糸原が2点打をマークするなどベンチスタートの選手も結果を残した。先発した新外国人のルーカス(前ブルージェイズ)は制球に苦しみながらも5回6安打2失点と試合をまとめ、開幕ローテーション入りがほぼ確実に。早川、桐敷、木下の中継ぎ陣も走者を出しながらスコアボードにゼロを刻み、最後は岩崎が三者凡退で締めた。

◆阪神・坂本誠志郎捕手(32)がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を初制覇したベネズエラについて語った。「強さは感じました。僕らがやっていたゲームも力の差は、個人的には感じながら。チームとしては勝つチャンスもあるゲームだったと思う」坂本も選出されたWBC日本代表侍ジャパンは日本時間15日にベネズエラと準々決勝で対戦し、5-8で惜しくも敗戦。出場機会のなかった坂本だが、ベンチからベネズエラの強さを感じていた。「全く届かないって勝負の世界でも、チームとしては絶対ないと思う。だからまた、今後日本代表としてやり返すタイミングとか。今度また、いろいろ追いかけて、取り返しにいかないといけない」チームとしての手応えを感じると同時に、個人としてはレベルの差も痛感した。「個人的にもレベルアップして、日本の野球で、みんなで切磋琢磨しながらレベルアップして、またそういう強いチームに日本代表として戦える、戦っていくというのができたらいいなと思う。実際に優勝したチームを、ベンチからですけど見て、目にしてたので。そんなことを感じながら、またこれから野球をやっていかないといけない」。数多くの経験、そして収穫を手にした日本代表としての期間。「今の力じゃまだまだ足りないっというのが正直なところ。本当に次、やっぱり、ああいう舞台でやりたい、自分がマスクをかぶって、その景色を見たいと思いはやっぱり、改めて強く感じた」と力を込めた。

◆阪神が快勝。三回、「3番・右翼」森下翔太外野手(25)の2ランなどで3点を先取。六回は木浪聖也内野手(31)、七回は糸原健斗内野手(33)の適時打で加点した。投手陣はイーストン・ルーカス投手(29)が先発で5回2失点。六回以降は早川太貴(25)、桐敷拓馬(26)、木下里都(25)、岩崎優(34)の4投手がゼロを並べた。

◆西武、阪神で通算1560安打を放ち、楽天初代監督を務めたサンケイスポーツ専属評論家の田尾安志氏(72)が先発で5回2失点だった阪神の新外国人、イーストン・ルーカス投手(29)について言及した。ルーカスは五回までに4度も先頭打者の出塁を許し、調子はそれほど良くなかったのではないか。それでも、威力のある真っすぐと、カットボールは打者にとって相当厄介な球だ。左打者の外角に真っすぐ、カットを投げ分けるから、攻略に苦労する。右打者も内角に食い込んでくる球になるから、対応は難しい。スイーパーも投げていて前評判も良かったが、私はカット系の球のほうが効果的に映った。この日は心配な点も出た。1つはベースカバー。四回のポランコの打球を一塁手がはじいた際に、一塁ベースカバーが大きく遅れた。投手は「自分より左」に飛んだ打球はすべてスタートを切るのが鉄則だ。もう1つはボーク。五回無死一塁でプレートを外して、一塁へ牽制せずに、そのままホームへ投げてしまった。あまり見たことがないプレーだった。どちらの指摘も、本人は分かっているだろう。ただ、こういう基本的なことでミスが出ると、いくらいい球を投げていても監督は使いづらくなる。シーズンでは1つのミスが勝敗を分けることもある。肝に銘じてマウンドにあがってもらいたい。

◆阪神のD3位・岡城(筑波大)の勢いが止まらない。途中出場して3-2の六回先頭で右翼線への二塁打。代打・木浪の適時二塁打で4点目のホームを踏んだ。オープン戦で5試合連続安打とし、打率・462(13打数6安打)をマーク。「でも次の打席で三球三振したり、まだまだ突き詰められるとこはある。自分の持っているものをしっかり出していきたい」。開幕1軍入りを目指して気の緩みはない。

◆阪神・佐藤は「4番・三塁」で2打数無安打に終わった。第1打席は左飛、第2打席は捉えた打球を放つも相手の好守に阻まれ二直。それでも、16日に帰国してから即チームに合流し、2試合連続で出場し「しっかりね、(きょうも)2打席立てたのでよかったです」とうなずいた。オープン戦ラストとなる20日からのオリックス3連戦(京セラ)で開幕前の総仕上げだ。

◆調子は良くなかった。ボークを犯した。6安打も許した。それでも、5回を投げ切って2失点。阪神の新外国人左腕、ルーカス(前ブルージェイズ)は試合を壊さなかったことに納得の表情だった。「ほとんどのイニングで先頭打者を出塁させてしまったが、大量失点をせずに粘れた。そこは収穫というか、よかった部分じゃないかな」3-0の四回はソト、ポランコの連打などで1死二、三塁とされ、佐藤に左犠飛を許した。実戦登板3試合、8イニング目で初めての失点。続く五回にも西川に中前適時打を浴びた。「自分のフォーム的なところで、しっくりこないところがあってね。不安定な時間がちょっと長かった」と振り返った。さらに珍しいシーンもあった。五回無死一塁で、セットポジションから一度左足をプレートから外しながらも、打者に向かって投球。初ボークをとられ「なんであんなことをしたのか、自分でも分からない。ちょっと面白い動きになってしまった」。それでも、前回、10日の西武戦(甲子園)で目を引いたスイーパーに加え、カットボールを有効に使って3奪三振。来日後最長の5回、最多の85球を投げて、〝初勝利〟を手にした。春季キャンプから投げるたびに評価を上げてきた。藤川監督は「スタミナ作り(が目的)ですから。いいところまでいけたので、よかったと思いますね」と、一戦ごとに課題をクリアしている左腕を評価した。段階を踏んで迎えた3度目のマウンドでスターターとしての役割をしっかり果たし、開幕2カード目、4月1日のDeNA戦(京セラ)の先発に当確ランプをともした。「シーズンに向けての準備という意味で、もっとイニング、球数も投げていかないとね。全ての面を強化してシーズンに臨みたい」ルーカスは中6日で25日のファームリーグ・オリックス戦(杉本商事BS)を経て、京セラのマウンドに立つ。昨季、米大リーグで3勝を挙げた新戦力にはまだまだ奥がある。次回登板で藤川監督や虎党をさらに安心させ、『4・1』に向かう。(三木建次)■イーストン・ルーカス(Easton Lucas) 1996年9月23日生まれ、29歳。米国出身。2019年のMLBドラフト14巡目(全体411位)でマーリンズから指名され、同年12月にオリオールズ移籍。23年7月に藤浪とのトレードでアスレチックスに移籍し、9月にメジャーデビュー。24年途中にタイガースをへてブルージェイズに移籍。昨季は6試合登板で3勝3敗、防御率6・66。メジャー通算20試合(先発5試合)で4勝3敗、防御率8・02。年俸120万ドル(約1億8840万円)。191センチ、94キロ。左投げ左打ち。背番号「42」

◆貫禄さえ感じさせるバットさばきだ。2試合連続で5番に座った阪神・中川が2打数2安打。クリーンアップの重圧をものともせず、快音を連発した。「打席に入ったら本当に(打順は)関係ない。意識し過ぎたら良くないので、いい意識の中で打席に入れている。自分のスイングも(できて)、間も取れて、いい感じかなと思います」まずは二回1死で右腕木村の低めチェンジアップを巧みに拾い上げて左前打。四回には外角低めのカットボールに食らいついて中前へ。オープン戦3度目のマルチ安打で、打率は・361(36打数13安打)となった。試合前練習では藤川監督から助言を受けた。「バッティングのことで話しました。(監督が)気付いたこともですし、森下さん、(佐藤)輝さんとか大山さんの打席内のことです」。佐藤、森下がWBC出場では外野で不在時は3番を担い、2人がチームに合流したこの2試合では5番を務めた。開幕5番は直近2戦は6番に入った大山とみられるが、次代のクリーンアップとして期待されて英才教育を受け、結果を積み上げている。和田ヘッドコーチは「状態はずっといい。初球からどんどん振っていく。タイミングも(とれている)ね」と目を細めた。それでも中川は「まだ自分は開幕(1軍)というのが決まっている立場ではない。一日一日を大切に、気を抜かずに、油断せずに、もう一回自分を見つめ直してやっていきたい」と?を緩めなかった。オープン戦は残り3試合。高卒5年目で勝負を懸ける若虎は、どこまでも結果にこだわり続ける。

◆九回に登板した阪神・岩崎はゴロアウト3つの三者凡退で危なげなく試合を締めた。「(開幕までに)もう一回ぐらい投げると思うので、そこでしっかりけがなく終われたらいいかな」。オープン戦は4試合連続無失点。「シーズンが始まるのは来週ですけど、先は長いので、9月、10月まで戦えるように焦らずいきたい」と13年目のシーズンに向かう。

◆阪神・桐敷が存在感を示した。七回から登板して先頭の小川に左前打されるも、高部、藤原、さらに昨年の現役ドラフトで阪神からロッテに移籍した代打・井上を3者連続三振。オープン戦は5試合登板で無失点の左腕は「本当にゼロ(失点)にこだわって、それを継続できている。開幕まであと残り3試合。開幕してからも(無失点を)やっていきたい」と力を込めた。

◆日本ハムから移籍した阪神・伏見はフル出場で5投手の球を受けた。「だいぶいろんな投手を試合で受けたので、自信を持っていける」。三回先頭ではオープン戦出場6試合ぶりとなる安打を中前にはじき返し、中野のタイムリーで先制のホームイン。「残り3試合、開幕に向けた試合になると思うので、自分の調子とかより、チームの勝利に向けてしっかりやっていきたい」と結んだ。

◆阪神・木浪がひと振りで存在感を放った。1点差に迫られた六回1死二塁で代打出場。小野のスライダーをはじき返し、エンタイトルツーベースで貴重な追加点を挙げた。「点数を取られた後の次の回の1点というのはすごく大きい。そういう意味でよかった」。3試合ぶりの安打で、オープン戦での打点は2月22日のヤクルト戦(浦添)以来。開幕スタメン奪取へひたすら結果を残していく。

◆さすがやで!! 阪神はロッテに6―2で勝利。「3番・右翼」で出場した森下翔太外野手(25)が、三回にオープン戦1号となる2ランを放った。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のベネズエラとの準々決勝での3ランを思い起こす弾道だった。大舞台での経験と悔しさを糧にし、球団史上初のセ・リーグ連覇を目指す藤川虎を引っ張っていく。米国で刻んだ軌跡をなぞるかのように、白球は千葉の空に美しい放物線を描いた。果たせなかった世界一連覇の夢。だが、セ界一連覇は譲らない。帰ってきた森下が満点回答の一撃で、あの興奮をよみがえらせた。「とりあえず一本出てほっとしました。打席に立って自分のスイングに持っていくことが今やるべきこと。それに向けてやっています」中野の適時二塁打で1点を先行した直後の三回2死二塁だった。木村の初球、117キロカーブを一閃。高々と舞い上がった打球は左翼席へと吸い込まれた。WBC日本代表の一員として臨んだ日本時間15日のベネズエラとの準々決勝(ローンデポ・パーク)では、負傷交代した鈴木(カブス)の後を受け、一時勝ち越しの3ラン。あの時も低めのチェンジアップを左翼席へ運んだ。世界中の野球ファンを興奮させた一発をほうふつとさせるこの日の2ラン。侍から虎に帰ってきてもその勝負強さは色あせない。ベンチでは日本代表の結束を強めた〝お茶たてポーズ〟も披露。ムードメーカーの一発が、レギュラーシーズン開幕への機運を一気に高めた。「試合に入ればもう集中する。自分で切り替えはできるので、いい形で入れたのが気持ち的にはいいと思う」準々決勝敗退の悔しさを胸に、マイアミから成田空港に降り立ったのが16日の午後3時30分頃。休む間もなくチームに合流し、17日のロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)にスタメン出場した。そして、この日も疲れた素振りはみじんも見せず、グラウンドに立った。何よりも結果で虎を引っ張った。坂本、佐藤を含めた侍虎戦士の姿勢に、藤川監督は「チームとしては3人の姿勢というのはありがたかった。タイガースファンにとっても、タイガース全体にとっても、次の開幕に向けていい準備につながる動きをしてくれたなと、感謝しています」と最敬礼した。迫る27日、巨人との開幕戦(東京ドーム)。勝負の一戦に向け、打棒好調に見える森下だが、表情を緩めることはない。「常に上を目指さないといけないと思うので、現状維持で満足はしていないです」オープン戦も残すは20日からのオリックス3連戦(京セラ)のみ。そこでさらに状態を上げる。結果を残す。森下が架ける勝利のアーチが、虎を球団史上初のセ・リーグ連覇へと導いてくれる。(原田遼太郎)一回に負傷した鈴木(カブス)に代わって途中出場。佐藤(阪神)のタイムリーで追い付いた直後の三回1死二、三塁で、R・スアレス(レッドソックス)が投じた低めチェンジアップに泳ぎながらも左翼スタンドに一時勝ち越し3ランをほうり込んだ。初出場のWBCでは外野の控えながら4試合に出場し、打率・222(9打数2安打)、1本塁打、3打点。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
日本ハム
831 0.727
(↑0.027)
-
(-)
43
(+3)
38
(+2)
13
(+2)
8
(-)
0.240
(↑0.002)
2.860
(↑0.08)
2
(1↑)
ORIX
731 0.700
(↑0.033)
0.5
(-)
32
(+3)
25
(+2)
3
(+1)
4
(+1)
0.227
(↓0.005)
2.020
(-)
3
(1↑)
巨人
841 0.667
(↑0.031)
0.5
(-)
38
(+8)
43
(-)
6
(+2)
13
(-)
0.266
(↑0.012)
3.290
(↑0.28)
4
(3↓)
DeNA
743 0.636
(↓0.064)
1
(↓1)
59
(+2)
47
(+3)
5
(-)
8
(+1)
0.270
(↓0.006)
3.050
(↓0.02)
4
(1↑)
阪神
741 0.636
(↑0.036)
1
(-)
44
(+6)
20
(+2)
7
(+1)
10
(+2)
0.242
(↑0.004
1.630
(↓0.04)
6
(-)
中日
762 0.538
(↑0.038)
2
(-)
65
(+5)
56
(+3)
13
(+2)
11
(+2)
0.245
(↑0.001)
3.000
(-)
7
(1↑)
西武
661 0.500
(↑0.045)
2.5
(-)
43
(+7)
35
(+5)
3
(-)
16
(+1)
0.247
(↑0.006)
2.400
(↓0.22)
8
(1↓)
ヤクルト
681 0.429
(↓0.033)
3.5
(↓1)
48
(-)
61
(+8)
4
(-)
9
(-)
0.211
(↓0.01)
3.620
(↓0.36)
9
(-)
ソフトバンク
581 0.385
(↓0.032)
4
(↓1)
44
(+3)
44
(+5)
11
(+1)
5
(+1)
0.227
(↓0.003)
2.580
(↓0.11)
10
(-)
広島
5100 0.333
(↓0.024)
5
(↓1)
37
(+2)
51
(+3)
8
(-)
8
(-)
0.232
(↓0.002)
3.090
(↓0.01)
11
(-)
ロッテ
491 0.308
(↓0.025)
5
(↓1)
33
(+2)
52
(+6)
5
(-)
20
(-)
0.223
(↑0.002
3.240
(↓0.22)
12
(-)
楽天
385 0.273
(↓0.027)
5
(↓1)
36
(+5)
50
(+7)
6
(+1)
10
(-)
0.208
(↑0.005)
2.870
(↓0.3)