ソフトバンク(★3対9☆)日本ハム =クライマックスシリーズ4回戦(2025.10.18)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
00421020091403
ソフトバンク
1010100003801
勝利投手:北山 亘基(1勝0敗0S)
敗戦投手:大関 友久(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】レイエス(3号・3回表2ラン),水谷 瞬(1号・4回表ソロ),レイエス(4号・7回表2ラン)
【ソフトバンク】野村 勇(2号・3回裏ソロ)

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◆日本ハムが2連勝。日本ハムは1点を追う3回表、山縣の適時三塁打とレイエスの2ランなどで4点を挙げ、逆転に成功する。続く4回には水谷のソロなどで2点を加え、リードを広げた。投げては、先発・北山が7回3失点の力投。敗れたソフトバンクは、投手陣が振るわなかった。

◆日本シリーズ進出に王手のソフトバンクのスタメンが発表された。牧原大成内野手(33)がスタメン落ち。レギュラーシーズンでは打率3割4厘をマーク。初の首位打者タイトルを獲得も、今シリーズは3試合で11打数ノーヒットだった。また、前日「4番一塁」で先発出場の山川穂高内野手(33)もベンチスタートとなった。先発はパ最高勝率の大関友久投手(27)だ。今季はみずほペイペイドームで14試合に登板し、無傷の9勝をマーク。本拠地の鬼で2年連続のCS突破を狙う。

◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が先制タイムリーを放った。0-0の初回2死一塁の場面。カウント1-2からの5球目、日本ハム北山の外角152キロ直球を捉えた。右翼へ運び、ボールが転々とする間に一塁走者の柳町達外野手(28)がホームに生還。中村も三塁に到達し、先制の適時三塁打に雄たけびを上げた。中村は「とにかく自分が打てるボールに対してしっかりとアプローチすることを考えました。その結果が先制のタイムリーにつながってくれたと思います」と振り返った。今シリーズ第1戦、第2戦はともに無安打に終わり、10打席目でようやく快音を響かせた。ベテランが2試合ぶりの4番起用に応えた。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(37)がプレーオフ、CSの通算安打数で歴代トップに浮上した。「1番左翼」でスタメン出場。初回先頭の第1打席で日本ハム北山から中前打をマークした。これでプレーオフ、CS通算54安打目。元ホークスの内川聖一氏に並んだ。さらに柳田は、内川氏と並ぶ歴代トップの同10本塁打を放ち、同36打点は単独トップとなっている。

◆ソフトバンク大関友久投手(27)が3回途中4失点でKOされた。1-0の3回1死。水谷に四球を与えると、山県に左中間への同点適時三塁打を献上。なお1死三塁で今シリーズ絶好調の助っ人砲、レイエスに勝ち越し2ランを浴びた。レイエスには今シリーズ3本目のアーチ献上。その後も郡司、清宮幸に連打を浴びて大関はマウンドを降りた。2番手の松本晴はマルティネスに四球で1死満塁となり、万波に中犠飛を許した。クライマックスシリーズのファイナルステージは試合前時点で3勝1敗(アドバンテージを含む)。ソフトバンクが日本シリーズ進出に王手をかけている。

◆最恐の二冠王ファイナルステージ4戦3発の破壊力レイエス 勝ち越し2ランホームラン?CSファイナルステージ第4戦 (2025/10/18)??ソフトバンク×日本ハム#クライマックスシリーズDAZNで全試合配信!#オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN pic.twitter.com/OhAji8RvQ6

◆ソフトバンク野村勇内野手(29)が反撃の1発を放った。「9番二塁」で先発出場。3点を追う3回先頭の第1打席だった。日本ハム北山の外角カーブを初球打ち。ぐんぐん伸びていく打球は右翼ホームランテラス席に飛び込んだ。「とにかく出塁してチャンスメークをと打席に入りました。積極的にスイングをすることができた結果がホームランといい形につながってくれたと思います」と振り返った。野村は15日の第1戦でも7回に先制のソロアーチを放っており、今シリーズ2発目となった。

◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が一塁塁審と衝突し、負傷交代した。2-4で迎えた3回2死一塁の第2打席だった。一ゴロを放ち、一塁ベースを駆け抜けた際に一塁塁審と衝突。起き上がることができず、担架で球場の医務室に運ばれた。場内は騒然。小久保裕紀監督(54)も心配そうな表情を浮かべていた。その後は救急車で病院に搬送された。中村に代わって山川穂高内野手(33)が一塁の守備に就いている。

◆日本ハムが2連勝した。1点を追う3回1死一塁、山県秀内野手(23)が左翼フェンス直撃の三塁打を放ち同点。さらに、フランミル・レイエス外野手(30)の左中間への2ランで逆転に成功した。1死満塁から万波中正外野手(25)の中犠飛で、4点目を加えた。3回に1点を失い4-2と2点差に詰められるも、4回には水谷瞬外野手(24)の右翼ポール直撃みずほペイペイドーム1号や、2死一、二塁から清宮幸太郎内野手(26)が中前適時打を放ち、リードを4点に広げた。5回1死三塁では、水野達稀内野手(25)が右翼線への適時二塁打を放ち、7点目を奪った。7回2死二塁ではレイエスがこの日2本目となる左越えソロを放ち、点差を6点に広げた。投げては北山亘基投手(26)が7回8安打3失点と粘投し、流れをつくった。初戦から2連敗スタートも、17日の第3戦から2連勝で、ソフトバンクの1勝アドバンテージを含め、現在2勝3敗。19日の第5戦で3連勝すると、日本シリーズ進出へ、逆王手をかけることになる。

◆ソフトバンクが無傷王手から一転、2連敗を喫した。アドバンテージを含め3勝2敗となり、19日の第5戦に向かう。先発した大関友久投手(27)が3回途中4失点でKO。2番手の松本晴、3番手の伊藤も失点した。特に主砲レイエスには勝ち越し2ランなど2本塁打を献上。今シリーズは4本のアーチを献上している。助っ人を中心にした日本ハムの強力打線を止めることができなかった。打線は中村晃外野手(35)の先制打や野村勇内野手(28)のソロアーチ、柳町達外野手(28)の適時打が飛び出すも及ばなかった。それでも日本シリーズ進出に王手をかけている状況に変わりない。残り2戦で引き分け以上をつかめばCSファイナル突破となる。

◆余計な物など無い本日2発目はライナーでスタンドへレイエス CS第4号ホームラン?CSファイナルステージ第4戦 (2025/10/18)??ソフトバンク×日本ハム#クライマックスシリーズDAZNで全試合配信!#オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN pic.twitter.com/6HySZ4z4Uc

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が、一塁塁審と衝突して負傷交代した中村晃外野手(35)について「意識はあります。ただ、明日はどうなるか分からない」と説明した。中村は3回の第2打席で一ゴロを放ち、ベースを駆け抜けた際に審判とぶつかった。しばらく起き上がることができずに担架で医務室に運ばれ、その後は救急車で病院に搬送された。指揮官は「脳振とうの初見があるので、その精密検査です」と話した。

◆ソフトバンク小久保裕紀監督(54)が日本ハムの主砲フランミル・レイエス外野手(30)に「手が付けられない状態」と脱帽した。レイエスはこの日、決勝2ランを含む3安打4打点2本塁打の活躍。今シリーズは4試合で4本のアーチを献上している。第1戦終了後、指揮官は「ファーストステージを見ててもそうですけど、多分状態は今シーズンで一番いいぐらいだという風に感じています。対策をもう1回練り直さないといけない」と語っていたが、なかなか相手の強力助っ人を止められない。

◆日本ハムが2連勝した。初戦から2連敗スタートも、17日の第3戦から2連勝で、ソフトバンクの1勝アドバンテージを含め、現在2勝3敗。新庄剛志監督(53)は初勝利した前日17日の3戦目に続き「今日も明日も選手に聞いてちょうだい!」とコメント対応した。19日の第5戦で3連勝すると、日本シリーズ進出へ、逆王手をかけることになる。"海賊打線"が目を覚ました。1点を追う3回1死一塁、山県秀内野手(23)が左翼フェンス直撃の三塁打を放ち同点。さらに、フランミル・レイエス外野手(30)の左中間への2ランで逆転に成功した。1死満塁から万波中正外野手(25)の中犠飛で、4点目を加えた。3回に1点を失い4-2と2点差に詰められるも、4回には水谷瞬外野手(24)の右翼ポール直撃みずほペイペイドーム1号や、2死一、二塁から清宮幸太郎内野手(26)が中前適時打を放ち、リードを4点に広げた。5回1死三塁では、水野達稀内野手(25)が右翼線への適時二塁打を放ち、7点目を奪った。7回2死二塁ではレイエスがこの日2本目となる左越えソロを放ち、点差を6点に広げた。投げては北山亘基投手(26)が7回8安打3失点と粘投し、流れをつくった。

◆日本ハムが2連勝した。初戦から2連敗スタートも、17日の第3戦から2連勝で、ソフトバンクの1勝アドバンテージを含め、現在2勝3敗。新庄剛志監督(53)は初勝利した前日17日の3戦目に続き「今日も明日も選手に聞いてちょうだい!」とコメント対応した。19日の第5戦で3連勝すると、日本シリーズ進出へ、逆王手をかけることになる。日本ハムがアドバンテージの1敗を含めた0勝3敗から2連勝。プレーオフ、CSで0勝3敗から2連勝したのは今回の日本ハムが初めて。日本ハムは14安打9得点。プレーオフ、CSで日本ハムの9得点以上は14年ファイナルS<3>戦での12点以来4度目で、14安打は09年2S<4>戦に並ぶ最多タイ。14安打のうち二塁打3本、三塁打2本、本塁打3本で長打が8本。1試合で長打8本以上は、09年1S<1>戦の楽天(二4、本4)13年1S<1>戦のロッテ(二5、三2、本3=10本)19年ファイナルS<4>戦のソフトバンク(二5、本4=9本)に次いで4度目。

◆試合中の走塁で一塁塁審と衝突し、救急車で病院に搬送されたソフトバンク中村晃外野手(35)がみずほペイペイドームに姿を見せた。病院では「後頭部の打撲」と診断され、脳振とうの有無については「まだ分からないです。とりあえず後頭部の打撲という感じ」と説明した。搬送先の病院ではCT検査、MRI検査を行ったという。中村は3回の第2打席で一ゴロを放ち、ベースを駆け抜けた際に審判とぶつかった。その際にグラウンドで後頭部を強打。しばらく起き上がることができずに担架で医務室に運ばれた。「僕も最初は何が起こったかは分からなかった」。現状については「ちょっとフラフラしているな、というのはある。箇所が箇所なので、様子を見ながらという感じにはなると思います」と語った。

◆ソフトバンク野村勇内野手(28)が意地のアーチをかけた。3点を追う3回先頭の第1打席。日本ハム北山が投じた初球の外角カーブを一閃(いっせん)。打球は右翼ホームランテラス席に飛び込み、今CS2号となった。「(ボールに)差されないように準備して初球からいこうと」と納得の一打だった。チームはCS突破に王手をかけてから2連敗。「死ぬ気でやるだけ」とあと1勝へ決意をにじませた。

◆日本ハムの海賊打線が本領発揮だ。ソフトバンクとのCSファイナルステージ第4戦(みずほペイペイドーム)で1点を追う3回にフランミル・レイエス外野手(30)の3号2ランを含む"サイクル4連打"で逆転に成功。その後も攻め手を緩めず、14安打9得点で大勝した。2連勝でアドバンテージを含む対戦成績を2勝3敗とし、残すは2試合。下克上での日本シリーズ進出へ一気に突き進む。レイエスは、また確信した。3回1死三塁。打った瞬間に、走るのをやめた。一塁へ向かわず、三塁側ベンチを向いた。もう打球は見ない。それでも分かる。スタンドに着弾するのと同時に雄たけびを上げ、バットを放り投げた。「内野の頭を越える意識で打ったのが、良い結果につながった」。もう誰も止められない。あふれ出るパワーで打球は内野の頭どころか中堅フェンスを越えた。CSファイナル3本目のアーチは、12球団トップのシーズン129本塁打を放った海賊打線に火を付けた。3回1死一塁から山県の適時三塁打→レイエスの本塁打→郡司の二塁打→清宮幸の右前打とCS史上初の"サイクル4連打"をマークするなど4得点。4回は水谷が古巣本拠地で初アーチとなる右翼ポール直撃弾。7回にはレイエスがこの日2本目を左翼席へ放り込み、14安打9得点の大勝だ。その中心で仲間を鼓舞しながら打ちまくるレイエスは、CSファイナルSで4戦4発、打率5割3分3厘、6打点と手が付けられない。「プレーオフは負けたら終わりなので何があってもポジティブにいること。やっぱり出るからには本気でやること」と研ぎ澄ませる集中力は並外れている。試合前はソフトバンク・モイネロと談笑し、気合も一段増していた。レイエス お前、絶対今日投げないだろ。モイネロ なぜ投げないのに球場にいるのかって。それは今日絶対にホークスが日本シリーズ出場を決めるから、シャンパンファイトをしに来てるだけだよ。レイエス まだ、そんなことさせないぞ。有言実行でソフトバンクのCS突破を阻止した。そんな頼りになる助っ人と同様に、新庄監督も確信した。試合後の取材対応はなかったが、球団を通じて発信したコメントは「今日も明日も選手に聞いてちょうだい!!」。この勢いで第5戦の"明日も"勝つ。そして、逆に日本シリーズ進出へ王手をかける。【木下大輔】日本ハムがアドバンテージの1敗を含めた0勝3敗から2連勝。プレーオフ、CSで0勝3敗から2連勝したのは今回の日本ハムが初めて。日本ハムは14安打9得点。プレーオフ、CSで日本ハムの9得点以上は14年ファイナルS<3>戦での12点以来4度目で、14安打は09年2S<4>戦に並ぶ最多タイ。14安打のうち二塁打3本、三塁打2本、本塁打3本で長打が8本。1試合で長打8本以上は、09年1S<1>戦の楽天(二4、本4)13年1S<1>戦のロッテ(二5、三2、本3=10本)19年ファイナルS<4>戦のソフトバンク(二5、本4=9本)に次いで4度目。レイエスが2本塁打を含む3安打。プレーオフ、CSでの1試合2本塁打は今年の1S<1>戦の筒香(DeNA)以来で、日本ハムでは14年ファイナルS<3>戦の陽岱鋼以来11年ぶり2人目。1試合3長打は、73年<2>戦門田(南海)82年<4>戦テリー(西武)17年1S<2>戦大山(阪神)19年ファイナルS<4>戦今宮(ソフトバンク)に次いで5人目のタイ記録となった。レイエスはファイナルSだけで4発。同一年のプレーオフ、CSで4本塁打以上は7人目。同一ステージだけで4本塁打は、14年ファイナルSの中田(日本ハム)17年ファイナルSの内川(ソフトバンク)19年1Sの浅村(楽天)に次いで4人目の最多タイ。

◆日本ハム山県秀内野手(23)が1点を追う3回1死一塁、左翼フェンス直撃の同点三塁打を放ち"海賊打線"に火を付けた。塁上では右拳を力強く突き出し、ガッツポーズ。前日17日のCS1号に続き2戦連続長打で勝利に貢献した。

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が積極采配で追加点を奪った。まずは2点を先行した直後の4回2死一塁の場面。打者が万波中正外野手(25)、一塁走者が清宮幸太郎内野手(26)、カウント0-2からの3球目というというシチュエーションでエンドランを仕掛けて、万波が左前打。一、三塁と好機を広げて、続く矢沢の適時二塁打で3点目を奪った。5回は1死満塁から清宮幸が2点適時二塁打を放ち、なお1死二、三塁の場面で打者田宮裕涼捕手(25)の初球から2ランスクイズを仕掛けた。初球はファウルだったが、2球目も続けて投前に転がすと三塁走者の郡司裕也捕手(27)が生還して6点目。二塁走者の清宮幸はホームでタッチアウトとなり、2ランスクイズは決まらなかったが、試合中盤に"新庄マジック"をたたみかけて着実に得点を重ねた。

◆勝てば2年連続の日本シリーズ進出が決まるソフトバンクは、正木智也外野手(25)が6番・DHで先発する。4月18日の西武戦(ベルーナドーム)で空振りした際に左肩を亜脱臼し、手術を経て今シリーズで半年ぶりに戦列復帰。前夜17日には代打で出場し、その後守備にも就いた。「ボールの見え方はすごくいい。2軍戦に出させてもらい打席もいっぱい立てたのですんなり入れた。緊迫する場面のいい打席でいい打ち方ができるように頑張りたい」と好感触を語っていた。大関友久投手(27)がCSでは初めての先発登板に臨む。2022年にリリーフで4試合登板。「結果的にチームが勝てるような投球を目指して頑張ります」と気合を入れてマウンドへ向かう。

◆ソフトバンク・中村晃外野手(35)が一回に適時三塁打を放ち、1点を先制した。「打ったのは真っ直ぐ。とにかく自分が打てるボールに対してしっかりとアプローチすることを考えました。その結果が先制のタイムリーに繋がってくれたと思います。とにかく勝ちに繋げられるように頑張っていきます」日本ハムの先発・北山から一回、先頭の柳田が中前打。続く周東は中飛、柳町は二ゴロに倒れ、2死一塁。カウント1-2からの外角真っすぐを右翼線へ。一走・柳町が一気にホームイン。中村も三塁へ滑り込んだ。第1戦、第2戦ともに「4番・一塁」でスタメン出場も9打席無安打。第2戦は4三振に倒れ、第3戦はスタメンを外れた。この日は再び4番でスタメン出場。待望のCS初安打が貴重な先制打となった。

◆日本ハム打線が0―1の三回、一挙4得点を奪い、逆転した。口火を切ったのは「2番・遊撃」で先発出場の山県秀内野手(23)。1死一塁で試合を振り出しに戻す適時三塁打を放った。「チームと北山さんに迷惑ばかりかけていられないので、打って応えたいと思っていました」ソフトバンクの先発左腕、大関の130キロのフォークボールを左中間へはじき返した。なおも1死三塁で3番・レイエスが勝ち越し2ラン。初球、131キロのフォークボールをバックスクリーン左へ突き刺した。その後、万波の中犠飛でさらに加点し、このイニングだけで4点を奪った。

◆ソフトバンクは勝てばCS突破となる試合で先発・大関友久投手(27)が無念の背信投球となった。一回に味方打線が先制。二回まで走者を出しながらも伸びのある直球を生かして後続を断ち無難に立ち上がったが、1点リードで迎えた三回に打ち込まれた。1死を取った後、水谷に四球を出すと、山県に左翼フェンスに当たってクッションボールが大きく跳ね返る三塁打を打たれて同点に追いつかれる。さらに1死三塁の場面でレイエスに左翼席に2ラン本塁打を放り込まれ、3-1と勝ち越しを許した。郡司には左翼線二塁打、清宮に右前に運ばれ4連打で一、三塁とされたところで小久保監督がベンチを出て2番手・松本晴投手(24)への交代を告げられた。その後犠飛でもう1点を追加された。大関は今季レギュラーシーズンでは13勝5敗で最高勝率(・722)のタイトルを手中に収めている。6年目で初となるCSでの先発登板を前に「今シーズン積み重ねていたものをいい形で出せるようにいい準備をして臨みたいと思います」と話してマウンドに臨んだが、結局、投球数は50球での早期降板となった。

◆ソフトバンク・野村勇内野手(28)が1-4の三回に右越えにソロ本塁打を放った。先頭で北山の初球ナックルカーブを逆方向に打った打球は高々と上がり、右翼ポール方向へ伸びてフェンスを越えた。「とにかく出塁してチャンスメークをと打席に入りました。積極的にスイングをすることができた結果がホームランといい形につながってくれたと思います。何とか逆転できるように頑張っていきます」今季レギュラーシーズンで12本塁打を放ってパンチ力を示した意外性の男の一打で1点を返した。

◆ソフトバンク・中村晃外野手(35)が三回に負傷交代となった。三回2死一塁の場面で一ゴロに倒れたが、打球をファンブルしたレイエスが慌ててミットでベースタッチ。これを避けるようにベースを駆け抜けたが、嶋田一塁審と交錯。倒れたまま起き上がれず、タンカで球場内の救護室に運ばれた。中村は2試合ぶりに「4番・一塁」でスタメン出場。一回、CS初安打となる先制三塁打を放っていた。四回の守備から山川が代わって一塁の守備に入った。

◆日本ハム・水谷瞬外野手(24)が「1番・右翼」でスタメン出場。4―1の四回、ソロを放ち、追加点を挙げた。「真っすぐをうまく捉えられました」カウント3―1からソフトバンクの2番手左腕、松本晴の149キロの直球を振り抜いた。飛球は右翼ポールに直撃。株式会社マルタイから贈られる「マルタイ棒ラーメン」360袋(1年分)をゲットし「グルテンフリーをしていますが、気持ちは美味しくいただきます」と語った。

◆ソフトバンク・柳町達外野手(28)のバットが止まらない。「3番・右翼」でスタメン出場し、三回の第2打席に日本ハム先発・北山から右前打。2-7の五回には1死一塁の場面で、真っすぐをとらえ左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。「ビハインドの展開で、とにかく繋いでいく意識だけでした。しっかりと自分のバッティングができたと思います。何とかここから追い上げられるようにしたいです」とコメント。全4試合でマルチ安打をマーク。この時点でクライマックスシリーズは15打数9安打の打率・600と絶好調だ。

◆2年連続の日本シリーズ進出に王手をかけるソフトバンクが2連敗。日本ハム・レイエスに2本の2ランを浴びるなど、3-9の大敗だった。一回、「4番・一塁」でスタメン出場した中村の適時三塁打で先制したが、先発した大関が日本ハム打線につかまった。三回1死から水谷にストレートの四球。続く山県には左中間へ適時三塁打。続くレイエスには初球チェンジアップを左中間に叩き込まれる勝ち越し2ラン。さらに郡司、清宮幸に連打を浴びたところで、交代を告げられた。三回裏には野村のソロで1点を返したが、一ゴロを放った中村が塁審と激突し、負傷交代するアクシデントも。四回に日本ハム・水谷にソロ本塁打、清宮幸にも適時打を許してさらに2失点。五回にも水野に右翼線へ適時二塁打を浴びた。七回から5番手・上茶谷が登板したが、先頭の水野に右前打などで2死三塁とされると、またもレイエスに左翼へ2ランを浴びた。ファイナルステージは2連勝でリーグ優勝のアドバンテージ1勝を含めて3勝とし、日本シリーズに王手をかけていた。しかし投手陣が2試合連続で日本ハム打線に捕まり、3勝2敗となった。

◆日本ハムが着実に得点して快勝した。0―1の三回に山県の適時三塁打やレイエスの2ランなどで4点を奪って逆転。7―3の七回にもレイエスの2ランで突き放した。北山は要所を締めて7回3失点。ソフトバンクは投手陣が崩れた。

◆?レギュラーシーズン2位の日本ハムが2連勝し、対戦成績を2勝3敗(ソフトバンクにアドバンテージの1勝)とした。2008年以降のCSで1勝3敗から2勝3敗にしたケースは、2010年のロッテ(日本シリーズ進出、対ソフトバンク)、12年の巨人(日本シリーズ進出、対中日)、16年のソフトバンク(敗退、対日本ハム)、昨年の巨人(敗退、対DeNA)の過去4度。日本シリーズに進出したのは2度で、突破率は50%。?日本ハムのように0勝3敗(相手にアドバンテージの1勝を含む)から2連勝して2勝3敗としたのは初めて。過去0勝3敗から1勝したケースは09年の楽天、10年の巨人、16年のDeNA、19年の阪神、22年のソフトバンクの5度あったが、いずれも次戦で敗退していた。?レイエスが1試合2本塁打。プレーオフ、CSで1試合複数本塁打を放ったのは、今季ファーストステージ(S)第1戦のDeNA・筒香嘉智(2本)以来18人目(21度目)。日本ハムでは14年ファイナルS第3戦の陽岱鋼以来11年ぶり2人目。今ファイナルSだけで4本塁打。同一ステージで4本は最多タイで、14年ファイナルSの日本ハム・中田翔、17年ファイナルSのソフトバンク・内川聖一、19年ファーストSの楽天・浅村栄斗に次いで6年ぶり4人目。

◆恋い焦がれたみずほペイペイドームでの一発。ソフトバンク在籍5年間で1軍出場なしだった日本ハム・水谷瞬の胸には「うれしい気持ちでいっぱい。ここで打つために、プロに入ってずっとやってきたので。形は違いますけど、また一歩進めたなという感じ」と万感の思いが込み上げた。「大谷(翔平)さんが3本、リードオフショット(先頭打者弾)も打っていたので、1打席目はほうり込んだろうと思ってたんですけど、無理でした(笑)」と振り返った中、四回に右翼ポール直撃弾。2022年から両翼ポールは株式会社マルタイが「マルタイ棒ラーメンポール」として命名権を取得し、直撃弾には同ラーメン1年分(360食)が贈呈される。「メチャメチャうまいので葛藤しているんですけど、グルテンフリーをしているので、実家の両親に食べてもらおうと思います」。ちなみに同ポール弾第1号は、この日に負傷退場したソフトバンク・中村晃だった。(貴)

◆レギュラーシーズン2位の日本ハムがリーグ連覇のソフトバンクに9―3で快勝し、2連勝とした。フランミル・レイエス外野手(30)が勝ち越し本塁打を含む1試合2本塁打、4打点の大暴れ。逆転での日本シリーズ進出へ望みをつないだ。32本塁打、90打点で2冠に輝いた実力は伊達ではない。レイエスが1試合2本塁打、4打点の活躍で打線を力強く引っ張った。0-1で迎えた三回は、同点の適時三塁打を放った山県を三塁に置き、決勝の2ラン。オーバーフェンスを確信して歩き出した後、悠々とダイヤモンドを一周した。「どんなシチュエーションでも、自分が100%の力を振り絞って結果を残すのみと思っていました」大関の初球、フォークボールを捉え、バックスクリーン左へ豪快に突き刺した。7―3の七回には勝利を決定付ける左越え2ラン。8月23日のソフトバンク戦(エスコン)以来で、レギュラーシーズンを含めると今季3度目の1試合2発。ファイナルステージは4戦4発とし「結果にとても満足しています」とうなずいた。故郷のドミニカ共和国で暮らす母のドミンガさんの教えが、活躍を支えている。「もしあなたが何かを願うのであれば、それを実現するために努力しなさい」と口酸っぱく言われてきた。試合前の練習では、スイングの軌道を確認するために背後からトスを上げてもらう独特のティー打撃で黙々と汗を流す。「僕は母から学んだ。母は僕の全て」と思いをはせた。新庄監督は「今日(18日)も明日も選手に聞いてちょうだい」と取材対応をしなかったが、強力な助っ人の活躍でリーグ連覇のソフトバンクに2連勝。ヒーローインタビューを受けたレイエスは流暢な日本語で「ファンの皆さん! まだまだ頑張ります!」と声を張り上げた。(加藤次郎)

◆CS突破を目指すソフトバンクの視線の先に霧がかかった。日本シリーズ進出に王手をかけてから2試合続けて6点差をつけられる大敗。投手陣は大砲レイエスの2アーチの猛威の前に為す術なく14安打9失点と崩れた。また、中村が負傷退場となり、戦列離脱の可能性も浮上。チームは急転ピンチに直面した。「まあ、切り替えやすいんで、明日です」敗戦直後、報道陣に対応した小久保監督は多くを語らなかった。何よりショックなのは4番で起用し、一回に先制の適時三塁打を放った中村が不運のアクシデントに見舞われたことだ。逆転を許して3点を追った三回2死一塁で迎えた打席。中村が放った打球は一塁線寄りに転がり、捕球した一塁手・マルティネスとの競争となった。一塁ベースを駆け抜けた際、ファウルゾーン側にポジション取りして判定を見極めた嶋田塁審が走路を塞ぐ形となり衝突。はずみで両者とも後方へ倒れた。グラウンドに後頭部を強打した中村は仰向けのまま動けず、担架で運ばれ退場。山川と交代し、試合中に救急搬送された。直後から意識はあり、腕を動かす様子も見られたが、脳震盪の可能性があることから精密検査を受けた。体の状態や19日の第5戦の試合出場の可否は指揮官も「わからない」と心配顔だ。今シリーズは左脇腹を痛めている近藤が不在の中、中村が傷んだショックは大きい。CS突破まであと1勝としながら、チームは難局を迎えた。(上阪正人)■ソフトバンク・中村と交錯した嶋田塁審 「(一塁手のマルティネスが)ボールをはじいたので、ベースが見える位置に入った」

◆大敗での連敗も、ソフトバンク・柳町達外野手(28)のバットは止まらない。「3番・右翼」でスタメン出場し、三回に北山から右前打。五回には、北山の真っすぐをとらえ、左中間フェンス直撃の適時二塁打を放った。CS全4試合でマルチ安打をマークし、16打数9安打で打率・563。「ボールの見え方がすごくいい。初戦の1打席でヒットを打ったので心の余裕があるのかなと思います」と、好調の要因を自己分析していた。

◆敗戦を見届けたソフトバンク・王貞治球団会長(85)は「レイエス4本か、すごいね」と、ファイナルシリーズで計4発を放った日本ハムの2冠王助っ人を絶賛しつつ「あんなヒーローを作っちゃいけないね。明日はこっちからヒーローが出るように」と厳命した。「最初はいい感じで入ったんだけどね。3点ポンと入れられたからね」と、三回にレイエスの2ランなどで逆転されたことを振り返り「また明日」と両手でガッツポーズして引き上げた。

◆日本ハムは打線全体に火がついたようだ。前日の6-0快勝から、さらにジャンプアップして9得点。毎回出塁でソフトバンクのバッテリーと野手陣を圧迫し続けた。2勝3敗と依然、あとはないが、タイに持ち込んだイメージすらある。大きかったのはレイエスの2発。特に七回2死三塁での2ランだ。4点差と開いていた中で、上茶谷と谷川原のバッテリーは、敬遠ではなく、勝負の形をとった。もちろんベンチには、四球もやむなしで、内角の厳しいコースを突き、体を起こすとか、残像を植え付けるなどの意図があったはず。それが中途半端にストライクゾーンへ来て、レイエスがコンパクトなスイングでとらえた。第5戦以降にも影響しそうな本塁打だった。その意味でもソフトバンク側からすると、予告先発・大津の立ち上がりがキモ。試合をつくるだけではなく、一回から日本ハム打線の勢いを断ち切るという、重要な役割を帯びている。またソフトバンクには、不振の打者が多い。牧原大、山川、けがから復帰した周東...。その上、4番に据えた中村が負傷退場ときては、不安は尽きない。こうなると、好調な柳田と柳町への勝負を避けられないよう、1番、3番と離すのではなく、並べて置く方がいいのではないだろうか。(サンケイスポーツ専属評論家)