1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:伊藤 大海(1勝0敗0S) (セーブ:齋藤 友貴哉(0勝0敗1S)) 敗戦投手:山下 舜平大(0勝1敗0S) 本塁打 |

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◆日本ハムがファイナルステージ進出に王手をかけた。日本ハムは2回裏、万波の適時打で1点を先制する。そのまま迎えた4回には郡司がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が7回無失点の力投。その後は田中、齋藤の完封リレーで逃げ切った。敗れたオリックスは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が進化した高級車に乗って"気愛"十分で球場入りした。エスコンフィールドがある北海道・北広島市内を走らせてきたのは、23年に発売された黒ボディのハイブリッド・スーパースポーツカー「ランボルギーニRevuelto(レヴェルト)」。羽根のように開くドアを開けて"Vサイン"をして登場した新庄監督は「僕の愛するランボルギーニの進化を味わいたいと思って、この車に乗せてもらいました。進化しすぎてスタートするまでに20分ぐらいかかった。操作がわからなくて」と苦笑いした。ポストシーズン開幕に合わせたド派手な登場には、チームの進化も見せたい思いが込められていた。監督就任が決まった直後の21年11月のファンフェスティバスで初めてファンの前に登場した際に使用したのは84年式の「ランボルギーニ カウンタック LP5000S」だった。その間に登場した今回の最新型のように、チームも2年連続最下位から2年連続2位と進化。CS初戦も「ファイターズの選手の進化を"愉しんで"もらえたら。とにかくオリックスさんは手強いんで、いいゲームをしたい」と意気込んだ。この日のゲームスポンサーでもある中古車販売などを手がける「ティーバイティーガレージ」の関係者によると、同車はプレミアも付いて市場価格は約8000万円だという。さらに着用してきたTシャツには毛筆で書かれた「気愛」がデザインされていた。新庄監督は「このTシャツは中山ヒデさん(中山秀征)がつくってくれて。"気"持ちを込めて選手を育ててきたっていうのと、ファイターズのファンが"愛"してくれている気持ちを中山ヒデさんが書いてくれたTシャツです。ありがとうございました」と感謝した。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、23年に発売された黒ボディのハイブリッド・スーパースポーツカー「ランボルギーニRevuelto(レヴェルト)」に乗って球場入りした。羽根のように開くドアを開けて"Vサイン"をして登場した新庄監督は「僕の愛するランボルギーニの進化を味わいたいと思って、この車に乗せてもらいました。進化しすぎてスタートするまでに20分ぐらいかかった。操作がわからなくて」と苦笑いした。ポストシーズン開幕に合わせてド派手に登場。この日のゲームスポンサーでもある中古車販売などを手がける「ティーバイティーガレージ」の関係者によると、同車はプレミアも付いて市場価格は約8000万円だという。新庄監督は、監督就任が決まった直後の21年11月のファンフェスティバスで初めてファンの前に登場した際にも84年式の「ランボルギーニ カウンタック LP5000S」を使用していた。CS初戦に向けて「ファイターズの選手の進化を"愉しんで"もらえたら。とにかくオリックスさんは手強いんで、いいゲームをしたい」と意気込んだ。
◆日本ハムはCSファーストステージ初戦に合わせて松本剛外野手(32)、フランミル・レイエス外野手(30)、アリエル・マルティネス捕手(29)、万波中正外野手(25)を出場選手登録した。松本剛とレイエスはレギュラーシーズンの順位が確定後に抹消されていた。マルティネスは打撃不振で9月9日に抹消されて以降は2軍で調整。万波は9月27日に腰痛のため抹消されていた。4選手は6日の全体練習から1軍本隊へ再合流。7、8日の紅白戦にも出場していた。抹消中ながら1軍に同行する伏見寅威捕手(35)は第2戦以降の出番に備えることになった。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が"ワンポイントアクセントオーダー"で初のCS白星発進を狙う。10日の会見で宣言した通り、清宮幸太郎内野手(26)を「4番一塁」でスタメン起用。それ以外は、サプライズというよりは、レギュラーシーズン終盤の並びを軸に、7、8日の紅白戦での調子などを見ながら微調整したオーダーとなった。9月9日ソフトバンク戦で折れたバットが頭部に当たり負傷していた八木裕打撃コーチ(60)は、この日が復帰後初の公式戦。練習後、オーダーについて「王道だよ、王道。当然シーズンもこだわってきたっていう中での今日の打順っていうのも当然あると思います。今現状のベストって監督がずっと言ってました。ベストで臨むというところ」と説明した。リーグ優勝は逃すも今季、終盤までソフトバンクと優勝争いを繰り広げながら培ってきたチームの力を、素直に生かし、勝ちにいく。オリックス先発山下舜平大投手(23)攻略に向けては昨季、特定の条件以外見逃す"地蔵攻撃"を繰り出したが、同コーチは「地蔵攻撃はしませんよ。CSなのでそんなことはしませんけど」としながらも以下のように、含みを持たせた。「ああいうのもやったということ。一応やりましたということで、選手がまあまあ少しぐらい取り入れてくれてもいいかなとは思う。特に立ち上がりかな。立ち上がりがまだ読めない。CS初めてなんで。どんな立ち上がりかわからないから、若干そういう思い切っていく中で見極めをしっかりできる方向にいかないといけない」。新庄監督も10日の会見で「なかなか打てる投手じゃないのでリリースポイントが狂ってくれたらいいなと。選球眼を大事に。際どいボール球をね、見逃せるようにしてくれたらいいかな」と、見極めをポイントに挙げていた。
◆腰痛から戦列復帰し、7番右翼でスタメン出場した日本ハム万波中正外野手(25)が2回に先制打を放った。2回先頭で5番三塁でスタメン出場の郡司裕也捕手(27)が157キロ直球を捉えて右翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメーク。6番捕手の田宮裕涼捕手(25)が犠打を決めて1死三塁とし、万波が137キロのフォークを泳ぎならも捉えて三遊間を抜ける左前適時打。「好投手相手なので、チャンスは少ないと思います。集中して打席に入ることができました」と難敵のオリックス山下舜平大投手(23)から、まずは先手を奪った。10日にリリースされ、期間限定でテスト配信が始まったNPB公認のプロ野球速報アプリ「NPB+(プラス)」によると、万波の先制打の打球速度は151キロ。チャンスメークした郡司の右翼フェンス直撃の二塁打の打球速度は158キロだった。
◆ついていく勝負の10月万波中正 先制タイムリーヒット?CSファーストステージ第1戦 (2025/10/11)??日本ハム×オリックス#クライマックスシリーズDAZNで全試合配信!#オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN pic.twitter.com/WAlS2LuGDe
◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が、今季話題となった"魚雷バット"で、25年CS安打1号を放った。0-0の1回2死、オリックス山下に、カウント1-2と追い込まれるも、5球目の158キロの高め直球を捉え右前に運んだ。1回はオリックスが先頭宗が二ゴロ、2番太田が野村の失策で出塁も、3番紅林が遊ゴロ、中川が空振り三振。日本ハムは1番矢沢、2番石井が見逃し三振に倒れており3番レイエスの右前打が、セ・リーグのCSファーストS含めても、最初の安打となった。
◆日本ハム郡司裕也捕手(27)が、CS1号を放った。1点リードの4回2死、オリックス先発山下のフォークを捉え左翼コンコースまで運んだ。郡司は昨年のCSで16打数無安打。前日10日の練習後「去年はシーズンのようにやりますと言って挑んだら16タコ。今年はCSってことをバチバチに意識してやりたい」と話しており、2回の先頭打席では右越えに二塁打を放ちCS初安打を放ち、勢いに乗って、好投手山下から1発もかっ飛ばした。無死一塁で4番清宮幸が併殺に倒れており「4番のゲッツーをカバーしました」とコメントした。10日にリリースされ、期間限定でテスト配信が始まったNPB公認のプロ野球速報アプリ「NPB+(プラス)」によると、打球速度177キロ、角度23度、飛距離119メートルだった。
◆オリックス山下舜平大投手(23)がポストシーズン初登板初先発を果たした。プロ5年目の豪腕は初回、3奪三振の快投。初回から飛ばして最速は158キロをマークした。しかし、2回、日本ハム先頭・郡司裕也捕手(27)に右翼フェンス直撃の二塁打を許した。犠打で1死三塁とされた後、万波中正外野手(25)に137キロのフォークを拾われ、先制の左前適時打を浴びた。さらに4回には郡司に左翼へのソロを許した。結局、6回6安打5三振2失点で降板した。
◆レギュラーシーズン2位の日本ハム新庄剛志監督(53)が、2度目のCS出場で初めて白星発進した。2回1死三塁、腰痛から戦列復帰した万波中正外野手(25)が、三遊間を破る先制の左前適時打。難敵のオリックス山下舜平大投手(23)から先手を奪い「好投手相手なので、チャンスは少ないと思います。集中して打席に入ることができました」。さらに、昨季CSで16打席無安打の郡司裕也捕手(27)が、1点リードの4回2死、山下から右越えCS1号を放ち、2点目を加えた。投げては2年連続最多勝の伊藤大海投手(28)が、7回4安打9三振無失点の快投で、CS初勝利を飾った。12日の第2戦に勝つと、2連勝で突破を決め、15日らの首位ソフトバンクとのCSファイナルステージ(みずほペイペイドーム)進出が決まる。
◆オリックス山下舜平大投手(23)が6回6安打5三振2失点で降板した。ポストシーズン初登板での初先発。プロ5年目の豪腕は初回、3奪三振の快投。初回から飛ばして最速は158キロをマークした。しかし、2回1死三塁から、日本ハム万波中正外野手(25)に先制の左前適時打を許した。さらに4回には郡司裕也捕手(27)に左翼へのソロを浴びた。打線は日本ハム先発・伊藤大海投手(28)を攻略できなかった。2回に2死一、二塁、4回には2死満塁のチャンスを作りながら、あと1本が出なかった。
◆日本ハム郡司裕也捕手(27)が、CS1号を放った。1点リードの4回2死、オリックス先発山下の初球カーブを捉え、左翼コンコースまで運んだ。昨年のCSでは16打数無安打だったが、NPB公認のプロ野球速報アプリ「NPB+(プラス)」によると、打球速度177キロ、角度23度、飛距離119メートルの1発だった。NHKBSで解説した元オリックスの田口壮氏(56)は「とりにいったカーブですよね。そこをしっかりととらえた郡司選手がさすがですよ。スライダー系の曲がり球は得意ですからね」と語った。日本ハムOBの田中賢介氏(44)は「キャッチャーの特権ですよね。キャッチャーって配球読めるのズルいなって思いますよね。絶対に投げないの分かってますから。この場面、何を投げないって消せますからね」と球種を絞り込んだ1発と分析した。
◆レギュラーシーズン2位の日本ハム新庄剛志監督(53)が、2度目のCS出場で初めて白星発進した。2年連続最多勝の先発伊藤大海投手(28)が、7回4安打9三振無失点の快投で、CS初勝利を飾った。伊藤が7回を0点に抑えてCS初勝利。この日は2回の広岡から4回中川まで5者連続奪三振。プレーオフ、CSの5者連続奪三振は13年ファーストS第3戦ウィリアムス(西武)以来2人目のタイ記録。日本シリーズの連続奪三振も74年第6戦村田(ロッテ)94年第2戦槙原(巨人)24年第1戦ジャクソン(DeNA)の5者連続が最多で、ポストシーズンでも5人目のタイ記録となった。
◆レギュラーシーズン2位の日本ハムが同3位のオリックスに先勝し、首位ソフトバンクとのCSファイナルステージ進出へ王手とした。新庄剛志監督(53)は、2度目のCS出場で初めて白星発進となった。2回1死三塁、腰痛から戦列復帰した万波中正外野手(25)が、三遊間を破る先制の左前適時打。難敵のオリックス山下舜平大投手(23)から先手を奪い「好投手相手なので、チャンスは少ないと思います。集中して打席に入ることができました」。さらに、昨季CSで16打席無安打の郡司裕也捕手(27)が、1点リードの4回2死、山下から右越えCS1号を放ち、2点目を加えた。投げては2年連続最多勝の伊藤大海投手(28)が、7回4安打9三振無失点の快投で、CS初勝利を飾った。12日の第2戦に勝つと、2連勝で突破を決め、15日らの首位ソフトバンクとのCSファイナルステージ(みずほペイペイドーム)進出が決まる。
◆日本ハムの万波中正外野手(25)が、復帰戦で持ち前の勝負強さを見せた。腰痛から回復して「7番右翼」で先発出場。2回に先制のタイムリーヒットを放った。2回の先頭で、「5番三塁」に入った郡司裕也捕手(27)が157キロの直球を捉え、右翼フェンス直撃の二塁打でチャンスをつくる。続く6番・田宮裕涼捕手(25)が送りバントを決めて1死三塁とチャンス拡大。ここで打席に入った万波は「数少ないチャンスになるなと思ってましたし郡司さんが長打打ってくれて、三塁っていうところでなんとか前に飛ばして、なんかことがおきてくれたら点入るんじゃないかなと思って打席に入りました」と振り返った。137キロのフォークを泳ぎながらもうまく捉え、三遊間を抜ける左前適時打。難敵・オリックスの山下舜平大投手(23)から貴重な先制点を奪い、これが決勝点となった。「こういう素晴らしいピッチャーから1戦目取れたっていうのは、チームとしてすごい大きいと思うんで、ほんとにうれしく思います」と喜びを語った。万波は昨年のCSファーストステージで土壇場に同点弾を放つなどファーストステージ突破の立役者となり、「CS男」と呼ばれた実績の持ち主。「こういう大きい試合で活躍したいっていうのはありますし。負けれないっていうところで、いつもより気合入る中で、それがほんとにいい風に結果になってるかなと思います」と、特別な舞台での強さを見せた。
◆日本ハムの郡司裕也捕手(27)が、チームメートの清宮幸太郎内野手(26)を巧みにいじって笑いを誘った。郡司は2回の先頭打席で右越えの二塁打を放ち、CS初安打を記録。さらに1点リードの4回2死走者無し、オリックス先発・山下の初球を完璧に捉え、左翼コンコースまで運ぶCS第1号ソロを放った。直前には4番の清宮幸が無死一塁から併殺打に倒れており、郡司はお立ち台で「前を打つ4番の清宮くんがですね、情けないゲッツーを打ちまして。全然4番らしいバッティングができてなかったんで、代わりに4番らしいバッティングをしてやろうと思って打席に入りました」とユーモアを交えて語り、ファンの笑いを誘った。さらに、前日の会見にも言及。「昨日記者会見でボスが『4番清宮くんね』って言っていて。『俺じゃないんだ』と思ったんすけど、打順は関係ないんで常に4番の顔して打席には立ってます」と話し、清宮へのライバル心をのぞかせた。この日の勝利でチームはCSファイナルステージ進出に王手をかけた。郡司は最後に「散々4番の顔とか言ってますけど、ほんと状況ごとに自分が何ができるか考えて仕事を全うしたいなと思います」と真剣な表情で締めくくった。
◆このまま終わるわけにはいかない。CSファーストステージ第2戦。オリックスは宮城大弥投手(24)が先発マウンドに立つ。「もちろん絶対に勝つという強い気持ちを持ってマウンドに上がります」。初戦で勝った場合、第2戦は九里の先発も考えられていた。だが、初戦は0-2で完封負けを喫した。後がない状況を託せるのは、やはりエースしかいない。今季は23試合に登板し、防御率2・39も7勝3敗で2桁勝利を逃した。とはいえ、日本ハム戦に限れば5試合登板で2勝負けなし、防御率2・25。負けたら終わりの土壇場で、最強の切り札を送り込む。短期決戦での好投手攻略は難しい。現にこの日、日本ハム先発伊藤に打線が封じ込まれた。相性のいい打者を並べたが、あと1本が出なかった。ならば、やり返せばいい。2戦目はオリックスが封じ込める番だ。岸田監督は「宮城らしくやってくれたらいい。思う存分、力を出してくれたら。当然ウチのエースですからやってくれると思います」とキッパリ。揺るぎない信頼と期待を言葉に込めた。今季の日本ハム戦は12勝12敗1分けと拮抗(きっこう)している。下克上は苦境を打破してこそ、よりドラマチックになる。しびれる大舞台。宮城も燃えないはずがない。「どのような展開になったとしても、チームが勝つことだけを考えて、マウンドを降りる最後の1球まで全力で腕を振り続けます」。ファイナル進出へ。逆王手へ。エースがハム打線に立ち向かう。
◆オリックスの山下舜平大投手(23)が6回2失点で敗戦投手になった。ポストシーズン初登板初先発。2回、万波に先制打を浴び、4回には郡司にソロを許したが、6回6安打5三振2失点の粘投。ただ、打線の援護に恵まれなかった。「悔しいの一言です。フォークを打たれるのが多かった。読みなのか、こっちの配球なのか。無駄な球もあったので、そこは反省したい」と厳しい表情で振り返った。
◆日本ハム万波中正外野手(25)が"魚雷バット"で値千金の先制打を放った。2回1死三塁、難敵のオリックス山下の低めのフォークを、やや体勢を崩されながらも左前に運んだ。「好投手相手なので、チャンスは少ないと。集中して打席に入ることができた」。この打席だけ「相手投手とかは関係なく。試合前に素振りしてみたら振りやすかったので」と、マルティネスのバットを借りて打席に入り、勝利を呼び込んだ。腰痛で9月27日に登録を抹消され、今月6日に1軍合流したばかり。大事な短期決戦の初戦でしっかり仕事をし「復帰一発目の試合でインパクトを残せた。結果的に決勝点になりましたし、勝ちに直結したのはうれしい。ここからいい流れになってくれたら」。新庄監督は「このシリーズのキーマンになってくれるんじゃないかな」と期待した。昨季のCSファーストステージ(対ロッテ)は、初戦を落として迎えた第2戦の9回1死から起死回生の同点弾を放ち、絶体絶命の危機を救った。今季は「去年のことを思い出したりは、ない。そんなのに浸っている余裕はないです。相手も違うので。新しいシリーズなので、そういう気持ちで入れたかと思います」。過去は振り返らない。前だけを見て突き進む。【永野高輔】
◆勝ってファイナル進出を決める。日本ハム北山亘基投手(26)がCSファーストステージ第2戦(エスコンフィールド)に先発する。先勝し、好ムードの中での登板へ「変にドキドキもせず、でも程よい緊張感で。そんな感じです」と穏やかな口調で話した。10日にエスコンフィールドで投球練習。本拠で調整して臨めることは大きなアドバンテージだ。「試合に入る前の気持ちを作る部分でもそうなんですけど、より鮮明に球場の雰囲気だったり、CS独特のああいう雰囲気のイメージをして入れると思うので、そういう点ではいいのかなと思います」と思い描いた。レギュラーシーズンからは気持ちを微調整する。リーグ3位の4完投をマークしたが、「いけるところまで全力でいくつもりですけど、あんまり僕1人で投げるつもりもない。変に気負いすぎるつもりもない。全員で総力戦で勝つ」。まずは自分の役割をまっとうし、流れをつくる。昨年のCSファーストSは1勝1敗の3戦目に登板。負ければ終戦という状況で勝利を呼び込んだ。「投げる前にも去年のことを思い出せばイメージはふくらむ。去年の経験を生かして試合に入れる」。登板直前のイメトレで、気持ちを高ぶらせていく。【永野高輔】DeNAジャクソン-巨人戸郷翔征 日本ハム北山亘基-オリックス宮城大弥/12日予告先発
◆今季2位の日本ハムが大黒柱の快投でCSファーストステージ突破に王手をかけた。先発した伊藤大海投手(28)が3位のオリックス打線を7回4安打無失点と封じ、自身CS初勝利を挙げた。CSファイナルステージに進出すれば、中5日で17日の第3戦での先発が見込まれる。昨季のCSファイナル、今年のペナントレースと苦汁をなめさせられたソフトバンクにリベンジすべく、エースがチームを勢いづかせた。伊藤が降板後、試合中に発信したコメントは「ワンチーム!」だった。その心は-。伊藤 もうペナント(レース)じゃないんで細かいことを気にしてもしょうがないというか、もう勝つしかないんで。チーム一丸となって、ワンチーム!立ち上がりから、チームのためだけに腕を振った。初回に左翼野村の落球で1死二塁のピンチを背負うも、平然と投球を続けて後続を断った。新庄監督も「ああいうところで味方のミスをカバーするのが、いいチーム。よく踏ん張ってくれました」と絶賛した、最初の勝負どころ。エースは「動じてはいますけど、顔に出さないようにしてました」と当たり前のようにカバー。さらに直球の感じがよくないと試合序盤で判断し、いつもよりカットボールを多投。「いい修正だった」と快投につなげた。1年前の苦い思い出も、大事なファーストステージ初戦のマウンドで生きた。レギュラーシーズンでは初回から雄たけびを上げることも多かった伊藤だが、この日は控えめ。もちろん意図的だった。伊藤 なんか、ここ一番でガッと入りすぎて良かったことって、思い返せば、なかったので。昨季はファイナルステージ初戦に先発も、6回途中4失点で黒星。気合十分だったが、結果は伴わなかったことを踏まえて常に"冷静と情熱のあいだ"でメンタルバランスを保った。「高い授業料を払ったなと思います」と振り返るが、あの時に学んだ立ち居振る舞いが、自身CS初勝利にもつながった。伊藤 チームはもちろん、今日のエスコンフィールド北海道の雰囲気も全体がひとつになっていた、そんな感じはしました。道産子エースの熱投からワンチームで勝ち取った大きな1勝で、ファーストステージ突破に王手。順調なら中5日でファイナルステージ第3戦に臨む見通し。元同僚の上沢との投げ合いとなりそうな次の大一番へ「"愉しみ"ですね」と視線を向けた。【木下大輔】
◆"おたすけ郡司"が4番とエースを援護した。昨季のポストシーズン16打数無安打だった日本ハム郡司裕也捕手(27)が、2回にCS初安打を放つと、1点リードの4回にはCS1号となる左越えソロ。直前に併殺打に倒れた4番清宮幸を救い、好投する同学年の伊藤を助ける1発で白星発進につなげた。首位ソフトバンクとのCSファイナルS進出へ王手をかけた。郡司が昨季CSの悔しさを振り払った。1点リードの4回2死。オリックス山下の変化球を捉え、左翼コンコースまでかっ飛ばした。清宮幸が併殺に倒れた直後の1発。「前を打つ4番の清宮君が情けないゲッツーを打ちまして。代わりに4番らしいバッティングをしてやろうと打席に入りました」とイジると、清宮幸は「僕のゲッツーで相手の気が緩んだのでしょう」と"アシスト"を主張した。好投手からの2点目は、勝利への大きな流れを生んだ。新庄監督も「めちゃくちゃかっこよかったよ」とベンチで出迎え、喜んだ。今季は4月11日の西武戦で代打サヨナラ弾。このときの「さすがにオレ、カッコイイ~」の決めゼリフはグッズ化された。指揮官もシーズン中、度々「かっこいいとこ見せてよ」とイジってくるようになったという。おちゃめな監督の期待通り"カッコイイ~"1本をプレゼントした。昨年のCSは16打数無安打。「いつも通り」と臨んだ反省から、今回は「負けたら終わりという自己暗示をかけて自分自身にプレッシャーをかけ続けながらやっている」。2回の第1打席でCS初安打となる右越え二塁打を放ち「山下君は今年対戦した中でも1、2のピッチャー。最初のいいツーベースで気持ちが楽になりました」と、2安打1打点の活躍で勝利に貢献した。マウンドでは同学年の伊藤が、好調な猛牛打線を相手に快投した。ヒーローインタビューで郡司は「めちゃめちゃ大きい1勝。(伊藤)大海のピッチングが素晴らしかった」と話し、隣に立つエースに「ナイスピッチングです」と賛辞を贈った。レギュラーシーズン終盤、空回りしていた投打の歯車が再び、心地よく回転し始めた。【永野高輔】
◆新庄監督が進化した高級車「ランボルギーニRevuelto(レヴェルト)」に乗って球場入りした。監督就任直後の21年11月のファンフェスで初めてファンの前に登場した際に乗った車の進化版で「ファイターズの選手の進化を"愉しんで"もらえたら」との思いも込めた。さらに着用していた「気愛Tシャツ」はタレント中山秀征からプレゼントされたもので「ありがとうございました」と感謝した。
◆日本ハムのCS初戦勝利の陰の立役者は、生けるレジェンド左腕だった。試合終了直後、新庄監督は「今日は"宮西スペシャル・ウルトラ・ダイナミック(SUD)総合コーチ"が継投をしてくれて」と明かした。抹消中ながら1軍に同行する、史上4人目の通算900登板を果たした中継ぎのスペシャリストが、投手起用を仕切っていた。新庄監督はCSファーストステージの初戦の継投を任せることを「2週間前ぐらいに伝えていた」という。すでに抹消されていた9月26日西武戦(ベルーナドーム)でも予行演習をさせて、この日に備えていた。宮西尚生SUD総合コーチも、事前準備は万全だった。「全部シミュレーションして練習の時点で(出番想定を)選手に伝えていた」。試合の流れを見ながら先発伊藤を7回115球まで引っ張り、8回は田中、9回は斎藤とシミュレーション通りに起用して、最後までスコアボードに0を並べた。試合後は「頭使うんでね、糖分が欲しい」と笑った同コーチはとりあえず1日限定の措置だが、また"登板"する可能性もあり。新庄監督も「見事でしたね。勉強になりました」と笑顔でたたえた。【木下大輔】
◆日本ハム・新庄剛志監督(53)が、ランボルギーニの最新モデル「ランボルギーニ レヴェルト(Revuelto)」で球場入りした。2021年11月、新庄監督が指揮官として初めてファンの前に登場した際に使用した「1984年式ランボルギーニ カウンタック LP5000S」から約4年。「ファイターズの選手たちの進化と車の進化を味わいながら」と車中での気持ちを語った。新庄監督とランボルギーニの〝縁〟は小学時代に遡(さかのぼ)る。「小学校のときにカー消しゴムを机に置いて、プッチンペンで落とし合いしたでしょ?そのときにランボルギーニカウンタックがものすごく強くて。プロ野球選手になったら買うという夢を作って、実際にタイガーズ時代に買って。そこからずっとカウンタックが大好き」と話した。ちなみに「ランボルギーニ レヴェルト」を提供した中古車販売「ティーバイティーガレージ」担当者によると、買い取り査定額は約8000万円という。さらに球場入り時、新庄監督は親交のあるタレント・中山秀征が制作したTシャツをパーカーの上に着用。胸には「気持ちを込めて選手を育ててきたことと、ファイターズファンが愛してくれている」という意味から中山直筆の「気愛」の文字がプリントされていた。(東山貴実)
◆両軍のオーダーが発表された。オリックスは山下舜平大投手(23)がポストシーズン初登板初先発する。今季初登板となった9月7日の日本ハム戦(京セラ)で5回2失点11奪三振と好投を見せており、CSでもチームを勢いづける投球に期待がかかる。パ・リーグ最年長投手の平野佳寿投手(41)はチームに帯同しているが、出場選手登録はされなかった。練習では同僚とキャッチボールなどで調整。ブルペンには入ることはできないが、精神的支柱としてチームを引っ張る。打線は1番に宗、4番に中川を起用し、攻撃的布陣で日本ハム・伊東の攻略を目指す。
◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(26)が前日会見で新庄剛志監督(53)が予告した通り「4番・一塁」で先発出場する。早実高から入団8年目の今季はいずれもリーグ2位の143安打、65打点をマーク。相手先発の山下からは9月7日のオリックス戦(京セラ)で右翼席へ本塁打を放っている。
◆オリックス・山下舜平大投手(23)が先発し、二回に先制点を献上した。先頭の郡司に逆球となった直球を右翼フェンスまではじき返されて二塁打とされた。続く郡司には犠打で送られて1死三塁。万波には低めのフォークを捉えられて先制点を許した。ポストシーズン初登板の山下は一回から最速158キロを計測するなど順調なスタートを切ったが、初めて背負ったピンチをゼロで切り抜けることはできなかった。
◆腰痛が癒え、6日に1軍に再合流した日本ハム・万波中正外野手(25)が「7番・右翼」で先発出場。二回、先制の左前適時打を放った。「集中して打席に入ることができました」1死三塁で迎えた第1打席。カウント1―2からオリックス先発右腕、山下のフォークボールを捉えた。体勢を崩されながらも、前進守備の三遊間を破り「好投手相手なので、チャンスは少ないと思います」と表情を引き締めた。
◆日本ハム・郡司裕也捕手(27)が「5番・三塁」で先発出場し、1―0の四回、追加点となるソロを放った。オリックスの先発右腕、山下の初球、136キロのフォークボールを一閃。左翼ポール際へ運んだ。前打者の4番・清宮幸が二塁への併殺打に倒れており「4番のゲッツーをカバーしました」とユーモアたっぷりに振り返った。
◆オリックス・山下舜平大投手(23)が6回6安打2失点、5奪三振で降板した。二回に郡司に許した右越えの二塁打からピンチを招き、万波にフォークを捉えられて先制点を献上。四回には2死走者なしで郡司に初球のフォークを左翼席に運ばれて追加点を奪われた。直球は常時150キロ超を計測し、最速は158キロ。先発として役割を果たしたが、打線の援護がなく、92球で降板した。
◆オリックスは打線が意地を見せることができず、零封負けを喫した。 二回に連打で2死一、二塁としたが、広岡が空振り三振。四回2死満塁でも広岡が遊ゴロに倒れて好機を生かせなかった。六回以降は一人の走者も出せなかった。 先発の山下は二回に万波に先制打を許すと、四回に郡司にソロを浴びて6回6安打2失点で降板。先発として試合を作ったが、打線が無得点に終わった直後のイニングをゼロでしのぐことができなかった。
◆日本ハムが無失点リレー。伊藤は力のある球で再三のピンチを切り抜け、7回を無失点、9奪三振の力投。打線は二回に万波の適時打で先制し、四回は郡司のソロで加点した。オリックスは打線がつながらず、山下を援護できなかった。
◆〝らしく〟ド派手に登場した。日本ハム・新庄監督がランボルギーニの最新モデル「ランボルギーニ レヴェルト」で球場入り。2021年11月、指揮官として初めてファンの前に登場した際に使用した「1984年式ランボルギーニ カウンタックLP5000S」から4年。「ファイターズの選手たちの進化と車の進化を味わいながら」と車中での気持ちを語った。同車を提供した中古車販売「ティーバイティーガレージ」担当者によると、買い取り査定額は約8000万円。また、親交のあるタレント・中山秀征が制作したTシャツを着用。「気持ちを込めて選手を育ててきたことと、日本ハムファンが愛してくれている」という意味から、胸には中山直筆の『気愛』の文字がプリントされていた。(貴)
◆?レギュラーシーズン2位の日本ハムが第1戦に勝利。パのプレーオフ、CSファーストステージ(S)で第1戦に勝利した球団は、過去20度のうち、16度でファイナルSに進出、突破率は80%。日本ハムが第1戦に勝利した2008年(シーズン3位)、14年(同)はともにファイナルSに進出している。?日本ハム・伊藤大海が二回2死の広岡から四回先頭の中川まで5者連続奪三振。プレーオフ、CSでは13年ファーストS第1戦の西武・ウィリアムスと並ぶ最多記録。日本シリーズでも5者連続が最多記録(1974年第6戦のロッテ・村田兆治、94年第2戦の巨人・槙原寛己、24年第1戦のDeNA・ジャクソンの3人)で、ポストシーズン最多記録となった。
◆日本ハム・万波中正外野手が〝借り物バット〟で、二回1死三塁で先制の左前打を放った。試合前練習でマルティネスの魚雷バットを借りて素振りをしたところ、「すごく振りやすかったので、試合でも使わせてもらった」と明かした。腰痛で9月27日に出場選手登録を外れ、今月6日に1軍再合流。「復帰して一発目の試合でインパクトを残せてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
◆ポストシーズン初登板初先発となったオリックス・山下舜平大投手(23)は、6回2失点で黒星を喫した。「悔しいの一言です」。二回に先制を許し、四回には2死から郡司に左翼席にソロを浴びた。最速158キロを計測したが、「フォークを打たれるのが多かった。読みなのか配球なのか。無駄な球もあったのでそこは反省したい」と話した。
◆打った瞬間、バットを華麗にほうり投げた。昨季のCSは16打数無安打に終わった日本ハム・郡司裕也捕手(27)が1-0の四回2死から豪快に左翼席にCS1号を運んだ。「久々の〝確信〟が出たので、温めてきたバットフリップを出しました。去年の万中(万波中正)のホームランを見て憧れていたので、再現できてよかった」負ければCS敗退が決まる昨年ファーストS第2戦で、万波が1-2の九回に起死回生の同点ソロ。バットを宙に投げた後輩の姿が脳裏に焼き付いていた。あれから1年...。ベンチで出迎えた新庄監督からは「むちゃくちゃ格好良かった」と最大級の賛辞を贈られた。読みが的中した。二回の第1打席で右越え二塁打を放ったことで、打席で大胆になっていた。オリックス先発・山下の球種は直球、カーブ、フォークボールの3つ。「初球から変化球を待っていた」とフォークを完璧に捉えた。その直前、無死一塁で4番・清宮幸が二ゴロ併殺打。「前を打つ清宮君が情けないゲッツーを打ったり、全然、4番の仕事ができていなかったので、代わりに4番らしい打撃をしてやろうと思いました。短期決戦にはキーマンが必要なので、僕がそういう存在になりたい」とにやり。イジり倒された清宮幸が「僕のゲッツーで、相手投手の気が緩んだおかげで打てたホームラン」と応戦するなどムードは最高だ。(東山貴実)
◆3位からの下克上を目指すオリックスが、崖っぷちに立たされた。今季リーグ2位のチーム打率・255を誇った打線が拙攻続きで零敗。岸田監督は悔しさをにじませながら、潔く結果を受け止めた。「接戦になると思っていた。伊藤投手にさすがのピッチングをされた。なかなか打ち崩すのは大変だった」今季14勝で最多勝に輝いた日本ハムのエース伊藤を最後まで攻略できなかった。二回に2死一、二塁、四回には2死満塁の好機を作ったが、いずれも広岡が凡退した。五回には無死一、二塁で紅林に犠打ではなくヒッティングを指示するも、結果は遊ゴロ併殺。指揮官は「つながったら一気に(流れが)来るかな」と期待したが裏目に出て、4番・中川も中飛に倒れた。六回以降は走者を一人も出せなかった。チームは2位で出場した2008、14年のCSファーストステージで、いずれも敗退している。初戦を落とし、あとがなくなったが、2連勝でジンクスを破りたいところだ。「勝たないと終わりなので、やるだけ。(先制点を)取れるように」第2戦も敗れると就任1年目の戦いが終わる岸田監督は、覚悟をにじませた。(織原祥平)
◆第2戦に先発するオリックス・宮城大弥投手は必勝を誓った。「チームが勝つことだけを考えて、最後の一球まで全力で腕を振り続けたい」。今季の日本ハム戦は5試合で2勝0敗、防御率2・25。相手ベンチが揺さぶりをかけてくる可能性もあるが、「まずは自分の投球に集中したい」と冷静に話した。チームの命運を左腕に託した岸田監督は「エースなので、きっとやってくれる」と期待した。
◆「2025 パーソル クライマックスシリーズ(CS)パ」が11日に開幕し、レギュラーシーズン2位の日本ハムが2―0で3位のオリックスに競り勝った。伊藤大海投手(28)が7回4安打無失点、9奪三振と快投し、救援陣も後続を封じて完封リレー。この継投策をベテラン投手に考えさせた新庄剛志監督(53)の大胆な采配も光った。12日の第2戦で勝つか引き分ければファイナルステージ進出が決まる。14勝、195奪三振で投手2冠に輝いたエースが貫禄を示した。大事な初戦で伊藤が7回4安打無失点、9奪三振。2年連続の〝福岡行き〟を手繰り寄せた。「修正しながら丁寧に投げることができた。上出来。少しでも長いイニングを投げようと腕を振った」再三のピンチを切り抜けた。得点圏に走者を背負ったのは7イニングのうち4度。1―0の四回は2死から連続四球で満塁となり、しぶとい打撃を見せる広岡を打席に迎えた。ここで選んだのはカットボール。少し外に動く球で芯を外し、遊ゴロに仕留めた。「小さい(曲がりの)変化球は今季一番多かった。何とかゼロで抑えることができた」と声を張った。闘志を前面に出すスタイルだが、この日はポーカーフェースで雄たけびを封印。「思い返せば(気合が)ガッと入りすぎて良かったことはなかった。冷静さを意識した」。五回のピンチでも同じ球で紅林を遊ゴロ併殺打に。淡々と115球を投げ、本塁を踏ませずバトンをつないだ。田中、斎藤が1イニングずつを抑えて完封リレー。この継投はベテラン左腕の宮西が考えたものだった。プロ通算900試合登板、424ホールドを誇る40歳は9月24日に出場選手登録を抹消されたが、経験を買われてチームに同行。「先発を代えるタイミングが難しかった。自分が投げるより緊張した」と胸をなで下ろした。

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