1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 | 1 | 1 |
楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 0 |
勝利投手:山岡 泰輔(5勝3敗0S) (セーブ:片山 楽生(1勝0敗1S)) 敗戦投手:西口 直人(3勝1敗1S) 本塁打 |

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◆オリックスは2回表、頓宮が適時打を放ち、1点を先制する。その後同点を許すも、延長11回に太田の10号ソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、8番手・山岡が今季5勝目。敗れた楽天は、先発・荘司が9回1失点の快投を演じるも、打線が援護できなかった。
◆オリックスは最終戦を勝利で飾れるか。スタメンが発表された。先発はドラフト3位ルーキーの山口廉王投手(19=仙台育英)。ウエスタン・リーグでは9試合に登板して2勝2敗、防御率2・83をマークし、高校時代を過ごした杜(もり)の都でプロ初登板初先発する。若月健矢捕手(30)とバッテリーを組む。また、CSへ向け、宮城大弥投手(24)と山下舜平大投手(23)がベンチ入りし、リリーフ待機する。打線は中川圭太内野手(29)が「4番左翼」で出場。通算100本塁打に王手をかけている杉本裕太郎外野手(34)は7番に入った。
◆オリックスのドラフト3位ルーキーの山口廉王(れお)投手(19=仙台育英)が1回無失点デビューを飾った。高校時代を過ごした杜(もり)の都でプロ初登板初先発。最速150キロの直球を軸に、カーブ、フォーク、スライダーを豪快なフォームから投げ込んだ。2死から3番黒川に四球を許すも、4番ボイトを直球で三ゴロ。1回17球、無安打、無失点に抑え、白い歯をこぼした。「初球を投げる前までは緊張していたんですが、頓宮さんの良い守備に助けていただいて、そこからは落ち着いて投げることができたと思います。結果としてゼロで抑えることができたことはよかったですし、しっかりと1軍のバッターに負けないように、向かっていくピッチングができたのかなと思います」仙台育英から昨秋のドラフト3位で入団。ウエスタン・リーグでは9試合に登板し、2勝2敗、防御率2・83をマークし、レギュラーシーズン最終戦でデビューの機会をつかんだ。
◆オリックス宮城大弥投手(24)がプロ初の中継ぎ登板で2回3安打1失点、3奪三振にまとめた。ドラフト3位ルーキーの山口廉王投手(19=仙台育英)が1回無失点デビュー。11日からのCSファーストステージを見据え、2回からマウンドに上がった。先頭の楽天浅村に左翼線へ二塁打を浴び、2死後。8番武藤に3球目変化球を中前に運ばれた。3回はテンポよく2死後、四球と左前打で一、二塁。それでも浅村は直球を外角にズバリと決め、見逃し三振に仕留めた。通算115試合で初のリリーフ。4回からは山下舜平大投手(23)が登板した。
◆3年目の楽天荘司康誠投手(24)が自己最多の119球を投じ、今季最終戦を快投で締めた。初回は先頭のオリックス広岡に中前打を打たれたが、続く太田を右飛、最後は紅林を遊ゴロ併殺と6球で3つのアウトを奪った。2回、安打と四球で無死一、三塁とされ、頓宮に先制打を許したが、その後はテンポ良くアウトを重ねる。9回2死一塁では麦谷を三ゴロに抑え、9回6安打1失点でまとめた。9回を投げきるのは23年5月28日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来、自身2度目。来季につながる119球となった。
◆楽天藤平尚真投手(27)が球団新記録の29試合連続無失点を達成した。1-1の延長10回から2番手で登板。オリックス先頭の宗を左飛、森を遊ゴロ、最後は広岡を空振り三振に仕留めた。今季62試合目の登板を3者凡退で締めた。シーズン終盤から抑えに定着した剛腕は、昨季、鈴木翔天投手(29)が打ち立てた28試合連続無失点の球団記録を塗り替えた。
◆楽天村林一輝内野手(27)が、最多安打のタイトルを確定させた。今季最終戦のオリックス戦は4打数無安打だったが、今季は144安打とリーグトップで終えた。前日には2位につけていた日本ハム清宮幸が143安打で今季を終えたため、10年目で自身初のタイトルを決定的にした。村林は「すごく貴重な経験ができた。しっかりタイトルを取れたのはすごく自分としても自信になる」と話していた。最多安打は22年島内、24年辰己に続く球団3人目の快挙。チームの打撃タイトルは20年から6年連続となった。▽楽天村林(最多安打に)「しっかり取り切れたのは来季につながると思う。自分1人の力では取ることができなかった」
◆オリックスはレギュラーシーズン最終戦で延長の末、白星を飾った。1-1の延長11回、太田椋内野手(24)が右中間へ自身初の10号ソロ。74勝66敗3分けの貯金8で終えた。ドラフト3位の山口廉王投手(19=仙台育英)がプロ初登板初先発。最速は150キロを計測し、1回無安打無失点デビューを飾った。2回からはCSを見据え、宮城大弥投手(24)が調整登板。プロ115試合で初のリリーフ登板し、2回3安打1失点。3回からは山下舜平大投手(23)が2回1安打無失点に抑えた。打線は0-0の2回、無死一、二塁から頓宮裕真捕手(28)が左前適時打。1点を先制するも、2回以降追加点を奪えず、延長戦に突入した。6回からは山崎颯一郎投手(27)、7回椋木蓮投手(25)、8回才木海翔投手(25)、9回寺西成騎投手(22)、10回山岡泰輔投手(29)と無失点リレーをつないでいた。
◆自身初の2桁アーチ開幕戦・そして最終戦で一撃炸裂太田椋が第10号勝ち越しホームラン?プロ野球 (2025/10/5)??楽天×オリックス??live on DAZN#オレをみろ#Bs2025 #RakutenEagles #だったらDAZN pic.twitter.com/5tBkb7ODxN
◆楽天が今季最終戦を白星で飾れなかった。2回、先発の荘司康誠投手(24)が安打と四球で無死一、三塁とされると、オリックス頓宮に先制打を浴びた。その裏の攻撃で先頭の浅村栄斗内野手(34)が二塁打を放ってチャンスメーク。なおも2死三塁から武藤敦貴外野手(24)が中前に同点打を運んだ。延長11回に3番手の西口直人投手(28)が太田に決勝弾を浴び、敗れた。荘司は9回119球、6安打1失点と試合を作ったが、5勝目はならなかった。チームは67勝74敗2分けで4年連続の4位フィニッシュとなった。
◆楽天は5日、本拠地の楽天モバイルパークで「2025レギュラーシーズン最終戦セレモニー」を行い、三木肇監督(48)がファンへ向けて感謝の気持ちを口にした。オリックスとの試合は延長11回に、3番手の西口直人投手(28)が決勝弾を浴びて惜敗。67勝74敗2分けの4位で今季を終えた。
◆楽天が「2025レギュラーシーズン最終戦セレモニー」を行った。試合は延長11回に決勝弾を浴びて敗戦。67勝74敗2分けの4位で今季を終えた。マイクの前に立った三木肇監督(48)は「グラウンドにお越しいただいているファンの皆さま、全国の皆さま、たくさんのご声援をいただきありがとうございました」とファンに感謝の意を示した。「チームのために、選手のために力になってくれたコーチ、スタッフ、球団関係者に心からお礼、感謝を伝えたいと思います」と力を込めた。そして、選手に対しては「選手のみんな、今季同じユニホームを着て、みんなと戦えたこと、自分自身貴重な時間となり、いろんな思いになりました。みんなありがとう」と語った。前日、引退試合を行った岡島豪郎外野手(36)にも触れ「彼からもらった言葉、彼の背中から教わったこと。今季、それぞれ置かれた立場で経験、学んだことを必ず生かし、これからも自分磨きに精進してほしいと思う」と期待を込めた。
◆楽天三木肇監督(48)の来季続投が決まった。試合後、石井一久GM(52)が「来年もまたやっていただく」と明かし「一緒にいろんなことに取り組んでくれて、若い選手を成長させてくれた。来年に向けて期待値の上がる選手起用をしてくれている」と評価した。今季は67勝74敗2分けの4位で終了。最終戦後のセレモニーで、三木監督は「選手のみんな、今季同じユニホームを着て、みんなと戦えたこと、自分自身貴重な時間となり、いろんな思いになりました。みんなありがとう」と語っていた。
◆オリックス岸田護監督(44)が25年シーズンを総括した。レギュラーシーズン最終戦を白星で飾り、就任1年目の今季は74勝66敗3分けの貯金8で終えた。開幕前からリリーフ陣に故障者が相次ぎ、森、西川ら打の主軸も一時離脱。それでも12球団最高のチーム打率で5月まで首位を走り、一度も勝率5割を切ることなく、3位を決めた。「去年は5位と奮わなかったところ、中堅、ベテラン、若手も、その悔しさをかえすようなところはすごく成長と言いますか、もう1回奮起したところかなと思います」とたたえた。投手陣では広島からFAで加入した九里亜蓮投手(34)がチームトップの11勝。打線は太田椋内野手(24)と広岡大志内野手(28)が自身初の規定打席に到達するなど、飛躍を遂げた。 11日からは敵地で日本ハムとのCSファーストステージを戦う。「後半でいったら投手陣の調子も上がってきましたし、中継ぎもしっかり形に。打撃陣の方はずっと今年オリックスは打のチームというところはみんなわかっていると思う。そこを前面に出して、全員野球でやっていくしかない」と力を込めた。
◆オリックス太田椋内野手(24)がプロ7年目で初の2ケタ本塁打を達成した。1-1の延長11回。楽天西口の初球、152キロを右中間スタンドへ運び、右拳を握った。今季は開幕楽天戦で左翼へチーム1号2ランを放ってスタート。初めて規定打席に到達し、打率もチームで中川に次ぐ2割8分3厘と飛躍の1年となった。レギュラーシーズン最終打席で大台に到達。「めちゃくちゃうれしい。CSにつなげていければ」とうなずいた。
◆オリックスはレギュラーシーズン最終戦で宮城大弥投手(24)と山下舜平大投手(23)の豪華リレーが実現した。11日からのCSファーストステージで先発が見込まれる宮城は、敵地楽天戦の2回から2番手で調整登板。キャリア115試合で初の中継ぎに「難しかった。CSに向けての準備というイメージでいきました」。2回に2死三塁から武藤に同点打を浴び、3回にも2死一、二塁のピンチ。それでも最後は外角に直球を決め、浅村を見逃し三振に仕留めた。失点こそしたが、岸田監督は「全然心配なく、大丈夫だと思います」とうなずいた。4回からは山下が登板し、2回1安打無失点、1奪三振。今季は腰のコンディション不良で9月に1軍初登板も、この日の最速は157キロと本領を発揮している。チームはレギュラーシーズン最終戦を白星で飾り、74勝66敗3分けの貯金8。指揮官は「勝ちで締めくくれて良かった。(CSに向けて)順調だと思うのであとは思いっきりぶつかっていくだけ」。若き2本柱がCSへ準備を整えた。
◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、1軍でシーズンを完走した。今季最終戦となったオリックス戦は「6番遊撃」で出場し、5打数無安打だったが、規定打席に到達するなど充実のシーズンを過ごした。「シーズン前からこの1年間完走すること、試合に出て、この1年経験を積むことを1つ目標にしていたので、けがなく終われたので、まずはそこが一番かなと思います」と振り返った。今季は122試合に出場し、打率2割6分、3本塁打、27打点、7盗塁、安打数は球団新人2位の112本をマーク。「今の自分の実力からしたらこんなものかなっていうような感じなので、まだまだやることいっぱいあるなっていうのは試合にたくさん使っていただいて感じましたし、来年以降につなげたいなと思います」と力を込めた。ロッテ西川、西武渡部聖、日本ハム達らとの新人王争いへ、自分が今できることは全うした。「もうシーズンは終わったので、また次を見据えてというか、やっていくだけなので。もう願うだけというか」と落ち着いた口調で話した。
◆楽天の石井一久GM(52)が5日、三木肇監督(48)の来季続投を明言した。今季最終戦となったオリックス戦後に取材対応。「来年もまたやっていただくんですけど、これからお願いする前にしっかりと来シーズンの戦い方、今シーズンの戦い方っていうのをすべて一緒に最後に振り返るときにいろんな振り返り方をして、監督と今日話して、じゃあ来年もお願いしますねという話をしたんで」と説明した。今季は67勝74敗2分けで、4年連続の4位で幕を閉じた。それでも、昨季までの2軍監督経験を生かし、若い選手を引き上げた点などを評価した。石井GMは「一緒にいろんなことに取り組んでくれて、若い選手とかを成長させてくれた。チームをうまく血行良くさせてくれることがすごく大事だし、これから来年に向けて期待値の上がる選手起用をしてくれてると思う」と話した。今月23日にはドラフト会議が開催される。ポイントについて問われると「僕もやっぱりピッチングスタッフっていうとこは」と述べた。今季は規定投球回到達者がゼロ。チーム最多勝は古謝と西垣の7勝にとどまった。「打線の方はある程度平均得点は3点以上取れてるっていうところを考えると、リリーフもリーグ平均である程度健闘してくれてるので、やっぱりしっかりとピッチャー中心のドラフトになると思う」と語った。
◆楽天村林一輝内野手(27)が、自身初のタイトルとなる最多安打を獲得した。今季最終戦のオリックス戦は4打数無安打も、リーグトップの144安打。2位につけていた日本ハム清宮幸を1本上回った。「しっかり取り切れたっていうところは来シーズンにもつながるかなと思う」。最多安打は22年島内、24年辰己に続く球団3人目の快挙。チームの打撃タイトルは20年から6年連続となった。周囲への感謝を示した。「自分1人の力では取ることもできなかったであろうし、たくさんサポートしていただいて」。その上で「裏方の皆さんにもたくさん投げていただきましたし、裏で打撃コーチだったり、戦略室の方だったり、たくさんコミュニケーション取ってやらしてもらった結果、取ることができたのはすごくうれしい。僕としても少しは恩返しできたのではないかなと思う」と力を込めた。今季は137試合に出場し、打率2割8分1厘、3本塁打、51打点だった。打率、打点、安打数はいずれも自己最多だった。「課題は毎年毎年見つかるので、しっかりその課題に向き合って、来シーズンにしっかりつなげていけるようにやっていきたい」と意気込んだ。
◆3年目の楽天荘司康誠投手(24)が今季最終戦で意地の熱投を見せた。自己最長タイの9回を自己最多119球、6安打1失点。「前回に引き続きですけど、自分の状態うんぬんよりも、しっかり試合を作っていくっていうところができたゲームだったかなと思う」と冷静に振り返った。初回。先頭のオリックス広岡にいきなり中前打を許したが、落ち着いていた。続く太田を右飛、最後は紅林を遊ゴロ併殺に打ち取り、6球で3つのアウトを奪った。2回に頓宮に先制打を浴びたが、尻上がりに調子を上げてテンポ良くアウトを奪っていった。1-1の同点で9回のマウンドに上がる際はスタンドから「頑張れ、頑張れ、荘司」コールが起きた。「同点だったんで、絶対にこのまま9回を終えたいっていうふうに思ってたんで。ありがたい応援でしたし、自分個人としても、今シーズンの1つの目標として、9回投げ切るというか、120球近く投げたいっていう目標はあった」。最後は9回2死一塁で麦谷を三ゴロに抑え、役目を終えた。9回を投げきるのは23年5月28日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来、自身2度目となった。「毎試合毎試合、このぐらいね、100球超えてもマウンドに立ち続けられるようにっていうのは、そういうピッチャーになりたいなっていう思いはある」と決意を込めた。
◆楽天藤平尚真投手(27)が29試合連続無失点の球団新記録を打ち立てた。相手打線を完璧に封じた。1-1の延長10回から2番手で登板。オリックス先頭の宗を直球で左飛、続く森も直球で遊ゴロに封じる。最後は広岡をフォークで空を切らせた。チーム2位となる今季62試合目の登板で3者凡退締めを決めた。シーズン終盤から抑えに定着した剛腕は、昨季、鈴木翔天投手(29)が打ち立てた28試合連続無失点の球団記録を塗り替えた。「通過点だなと思います。まだ(来季に)持ち越しできるっていうことだったんで、誰も抜けない記録を立てたいなと思います」と、さらなる高みを見据えた。シーズンが終わり、やっと一息つける。「いや、もうシーズン中はたくさん規制というか、お酒も全然飲まなかったですし、食事制限もして、トレーニングも毎日同じようなのをやってたんで。1回ちょっと、3日間ぐらいは一般の方と同じように、休みをちょっとゆっくりしたいなと思います」と笑った。食べたいもの、飲みたいものを問われると「もう別に、そんなお酒、めちゃめちゃ飲むわけじゃないですけど。シーズン中はみんなでご飯をゆっくりお酒飲みながらとかできなかったので。中継ぎの方も、先発の方も。一応、今日(5日)、投手会があるんで、投手会でいいお肉食べて、いいお酒飲んでをしたいと思います」と力を込めた。
◆オリックスのドラフト3位・山口廉王投手(19)がプロ初登板先発し、1回17球を投げ、無安打無失点の堂々のデビューを飾った。一回は直球を3球続けてテンポよく2死とし、黒川に四球を与えたものの、4番・ボイトを三ゴロに打ち取った。最速は150キロだった。山口は今季、仙台育英高からドラフト3位で入団。ウエスタン・リーグで9試合に登板し、2勝2敗、防御率2・83と成績を残し、レギュラーシーズン最終戦での登板のチャンスをつかんだ。東京出身だが、小学低学年から青森に移り、中学からは宮城で育った右腕。〝準地元〟となる杜の都でプロの一歩目を力強く踏み出した。
◆オリックス・宮城大弥投手(24)が二回から2番手で登板し、2回3安打1失点だった。通算115試合目で今回がプロ初の救援登板。二回に2死三塁で武藤に同点打を許し、三回にも2死から一、二塁のピンチを招いたが、浅村を見逃し三振に仕留めてしのいだ。レギュラーシーズン最後の登板を終えた左腕は11日からの2位日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでの先発が見込まれる。四回からは山下が登板。豪華な投手リレーとなった。
◆オリックスは太田の決勝弾でレギュラーシーズン最終戦を白星で締めくくった。高卒右腕のD3位・山口がプロ初登板初先発し、1回無安打無失点の上々のデビュー。2番手は宮城が登板し、2回1失点、3番手・山下は制球に苦労する場面もありながらも2回無失点でまとめた。打線は二回に頓宮が先制打を放ったが、三回以降は無得点が続いた。1-1の延長の十一回に太田が防御率0点台だった楽天・西口から右中間へソロを放ち、勝ち越しに成功。太田はこれで自身初の2桁となる10号でチームを勝利に導いた。チームはレギュラーシーズンの全日程終了。74勝66敗3分の貯金8の3位でフィニッシュ。就任1年目の岸田監督はラストゲームで勝利し、2位日本ハムとのクライマックスシリーズファーストステージへ弾みをつけた。
◆オリックスは1―1の延長十一回に太田のソロで勝ち越し、反撃をかわした。8番手の山岡が5勝目、最後を締めた新人の片山がプロ初セーブを挙げた。山口はプロ初登板で1回を無失点。楽天の荘司は9回を1失点の力投だった。
◆オリックスはレギュラーシーズン最終戦で楽天に競り勝った。74勝66敗3分けの3位で全日程を終了。就任1年目で一区切りを終えた岸田護監督(44)は戦いを総括した。「本当に選手たちが苦しいところ(時期)もしっかり粘ってくれた。去年は5位と振るわなかったけど、中堅どころ、ベテラン、若手も、その悔しさを本当にかえすような(活躍をみせた)ところは、すごく成長したと言いますか、奮起したところかな」開幕前には救援候補だった吉田、宇田川、小木田ら投手陣が続々と故障で長期離脱。手薄となったブルペン陣のやりくりにも苦労しながらも金銭トレードで中日から加入したベテランの岩崎を中心に、才木、入山ら若手も積極的に起用して立て直した。「登録と抹消を繰り返しながら、最後にはしっかり若手がそのチャンスをつかんで出てきてくれたところは本当に良かった」とうなずいた。打線は開幕から太田がけん引。杉本や中川、頓宮、西川ら実績組の活躍に加え、主力の森が長期離脱中は若月が正捕手として攻守でチームを支えた。「MVPはちょっと挙げにくい。全員が本当に頑張ってくれた」とたたえた。2年ぶりにAクラス入りを果たしたチームは3位からの下克上での日本一を目指す。指揮官はポストシーズンへ「(投打ともに)順調だと思うのであとは思い切りぶつかっていくだけ」と気合をみなぎらせた。
◆楽天は5日、三木肇監督(48)が来季も指揮を執ると発表した。今季最終戦となった楽天モバイルパーク宮城でのオリックス戦後に、石井一久ゼネラルマネジャーが「来年もまたやっていただく」と明言した。2軍監督から昇格して5年ぶりに1軍監督として再登板した今季は、67勝74敗2分けで4位だった。三木監督は「お話をいただいたので、しっかりとチームの力になれるように頑張ります」と意気込んだ。
◆楽天の荘司が来季につながる力投を見せた。白星こそつかなかったものの、チームの今季最終戦で自己最長に並ぶ9回を投げて1失点。「本当に最後の最後でいい経験をさせてもらった」と充実感をにじませた。立大からドラフト1位で入団して3年目の今季は先発陣の中心として期待されながら、シーズン途中にコンディション不良もあって4勝4敗。この日は自己最多の119球を投じたホープは「毎試合、100球を超えてもマウンドに立ち続けられる投手になりたい」と言葉に力を込めた。
◆楽天の村林は10年目での初のタイトルが、課題だった打撃での最多安打で獲得となった。「全く想像してなかった。(タイトル)争いをできたことも、その中で取り切れたことも貴重な経験」とかみしめた。遊撃から三塁への守備位置転向にも器用に対応した右打者は、チームの今季4位という結果を受け「来年はどのチームよりも長く野球をすることが目標」と話した。
◆5季ぶりに指揮を執った楽天・三木肇監督(48)の来季続投が5日、決定した。オリックスとの最終戦後、石井一久GM(52)から「お話をいただいたので、しっかりとチームの力になれるように頑張ります」と背筋を正した。今季は67勝74敗2分けで4位にとどまった。シーズン終盤までAクラス入りを争い、黒川、2年目の中島ら若手育成の手腕が評価された。指揮官は、試合後のセレモニーで、ファン、コーチ陣、選手、球団スタッフらに感謝の言葉を述べた。3位オリックスには「まだ戦い(CS)が残っています。ぜひ頑張ってください」とエールを送った。石井GMは、「三木監督をサポートできる組閣に取り組む」と説明した。三木楽天が11日からの秋季練習(楽天モバイルパーク)で始動する。(広岡浩二)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
ソフトバンク |
87 | 52 | 4 | 0.626 (↑0.003) | - (-) |
0 | 551 (+5) | 389 (+2) | 101 (+2) | 98 (-) |
0.257 (-) | 2.390 (↑0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
83 | 57 | 3 | 0.593 (-) | 4.5 (↓0.5) |
0 | 548 (-) | 409 (-) | 129 (-) | 79 (-) |
0.248 (-) | 2.530 (-) |
3 (-) |
ORIX |
74 | 66 | 3 | 0.529 (↑0.004) | 13.5 (-) |
0 | 502 (+2) | 519 (+1) | 100 (+1) | 58 (-) |
0.255 (-) | 3.370 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
67 | 74 | 2 | 0.475 (↓0.004) | 21 (↓1) |
0 | 446 (+1) | 526 (+2) | 70 (-) | 110 (+1) |
0.244 (↓0.001) | 3.370 (↑0.01) |
5 (-) |
西武 |
63 | 77 | 3 | 0.450 (-) | 24.5 (↓0.5) |
0 | 410 (-) | 465 (-) | 80 (-) | 91 (-) |
0.232 (-) | 2.990 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
56 | 84 | 3 | 0.400 (↓0.003) | 31.5 (↓1) |
0 | 441 (+2) | 553 (+5) | 73 (-) | 68 (-) |
0.241 (-) | 3.600 (↓0.01) |
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