楽天(☆3対2★)西武 =リーグ戦25回戦(2025.10.04)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:古謝 樹(7勝7敗0S)
(セーブ:藤平 尚真(2勝2敗12S))
敗戦投手:髙橋 光成(8勝9敗0S)

本塁打
【西武】渡部 聖弥(12号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天は1点を追う3回裏、ボイトの適時二塁打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後同点を許すも、8回に宗山の犠飛で再びリードを奪った。投げては、先発・坂井が5回1失点の投球。なお、引退試合を迎えた楽天・岡島は8回に代打で登場。見事ヒットをマークし、ファンに最後の雄姿を見せた。

◆楽天の後輩選手たちが、今季限りで現役引退する岡島豪郎外野手(36)の"歴代登場曲メドレー"で球場を沸かせた。1番中島大輔外野手(24)が、いきものがかりの「笑ってたいんだ」、2番村林一輝内野手(27)が、ET-KINNGの「PRIDE」、3番黒川史陽内野手(24)が、HOME MADE 家族の「流れ星~Shooting Star~」、9番太田光捕手(28)が、hitomiの「LOVE2000」を使用した。また、球場正面などには巨人田中将大投手(36)、白鴎大の後輩にあたる阪神大山悠輔内野手(30)、平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)、松井稼頭央氏(49)、今江敏晃氏(42)、サンドウィッチマンらゆかりの人々から贈られた祝い花が、ところ狭しと並んだ。この日の試合後には岡島の引退セレモニーが予定されている。

◆プロ初先発した楽天坂井陽翔投手(20)が、プロ初勝利の権利をつかみ、マウンドを降りた。1軍ではデビュー戦となった昨年10月6日オリックス戦(楽天モバイルパーク)以来だった。3回1死一、三塁から西武渡部聖に先制の適時内野安打を許したが、4回、5回はいずれも3者凡退。5回を89球、4安打1失点に抑えた。坂井は「登板前に石井コーチと、なるべく早いカウントで追い込めるようにしていこうと話をしていました。それができた部分もあれば、できなくてカウントを悪くしてしまった部分もあったので、今後の課題かなと思います。ただ、最少失点で5回までいけたのはひとまずよかったです」とホッとした表情で話した。滝川二(兵庫)から23年ドラフト2位で入団。前日の西武戦では、同期で同3位の日当直喜投手(20)がプロ初勝利を挙げている。

◆西武のペナントレース全日程が終了した。楽天に連敗し、最終成績は63勝77敗3分けで借金14の5位だった。昨季の借金42からは大きく改善したが、6月終了時点では貯金5だっただけに、シーズン後半の失速は顕著だった。この日の今季最終戦は高橋光成投手(28)が先発。1点をリードする3回に四球、自身の悪送球が2つ続いて(ともに記録は失策)無死満塁に。ボイトの適時打などで2失点を失った。打線は8回、渡部聖弥外野手(23)の12号ソロで2-2の同点に追いついたものの、その裏に決勝点を奪われた。

◆今季限りで現役引退する楽天岡島豪郎外野手(36)が、"引退試合"で本拠地のファンに最後の勇姿を見せた。8回先頭。村林の代打としてコールされると、大歓声が起きた。涙を流しながら打席に立ち、同じ群馬出身の西武高橋と対戦。直球を中前にはじき返した。通算1011試合目の出場で813安打目を放った。続く黒川の打席で二塁封殺となり、ベンチに引き揚げる際には球場全体から大きな拍手が送られた。9回からは右翼の守備に就き、「岡島豪郎」コールが送られた。試合後には岡島の引退セレモニーが予定されている。

◆楽天が西武を破り、今季限りで現役引退する岡島豪郎外野手(36)の"ラスト試合"を勝利で花を添えた。3回に先制を許したが、その裏の攻撃ですぐに逆転した。無死満塁から二ゴロの間に同点とすると、ルーク・ボイト内野手(34)の左翼フェンス直撃の適時二塁打で勝ち越した。8回に再び追いつかれたが、その裏にドラフト1位の宗山塁内野手(22)が1死満塁から決勝犠飛を決めた。また、岡島は"引退試合"となった一戦の8回に、同じ群馬出身の西武高橋から中前打を放ち、有終の美を飾った。2番手の古謝樹投手(24)は3回3安打1失点でチームトップタイの7勝目を挙げた。

◆西武の奥村剛球団社長(58)が4日、今季最終戦となった楽天戦の試合後、楽天モバイルパーク内で報道陣に対応した。すでに来季続投が内定していた西口文也監督(53)については「(試合後に)正式に西口監督を呼んで、来季もぜひ指揮を執ってほしいというお願いをして、了承をいただいたということですので、このたび皆様方にもご報告をさせていただきます」と正式に来季契約を更新することを表明した。メジャー挑戦への希望を持っている高橋光成投手(28)については「すごく気になるところだと思いますけど、とにかく今、シーズン終わったばかりですので、これからそういった話し合いにもなろうかというふうには思います。特に高橋選手については今年国内FAも取得しましたので、しっかりと話し合いの場を持っていかなきゃいけませんし、皆さん方がいま報道されている今井選手についても。お話があればしっかりと話をしていくという形になるかと思います」と今井達也投手(27)の名前にも触れながら回答した。

◆西武西口文也監督(53)の来季続投が正式決定した。最終戦後、奥村球団社長が通達した。西口監督は「守り勝つ野球だけではやっぱり10勝、20勝という差はなかなか埋まっていかないんで。やっぱり野手にはこの秋、フィジカル面からしっかりやってもらう」と秋季練習へ意気込んだ。奥村社長は鳥越、仁志両コーチら外部招聘(しょうへい)のコーチ陣の働きぶりも高く評価した。

◆楽天村林一輝内野手(27)が最多安打のタイトルをほぼ確実にした。この日の西武戦は3打数無安打だったが、1試合を残して144安打をマーク。2位につけていた日本ハム清宮幸が143本で今季を終え、自身初タイトルが、ほぼ手中に。「今日、タケさん(岡島)の引退試合でそれどころじゃなかった。とりあえず個人としては、すごく貴重な経験ができた。自分としても自信になる」と胸を張った。若手時代からお世話になった岡島が、この日"引退試合"を迎えた。引退が発表された直後から、先輩の登場曲であるザ・ベイビースターズの「SUNDAY」を使うなど感謝の気持ちを表現してきた。同点の8回。村林の代打として岡島が今季初打席に立つと、中前打。その背中を目に焼き付けた背番号6は「タケさんが『打席、ごめんね』って言ってくれて。その後、『お前の打席、もらえて良かったよ』って言ってくれた。これ以上ない言葉だったかなと思う」と胸に刻んだ。遊撃や三塁を主戦場に堅守を武器にして活躍してきたが、10年目の今季はシーズン終盤まで首位打者争いに絡むなど、打撃面が開花した。「自分のコントロールできるところをコントロールして、自分の中で整理をつけて臨んでいる」。メンタルの安定も、好成績の要因だ。チームは4年連続の4位が確定しているが、来季の逆襲に向けて決意を新たにした。「タケさんの魂をしっかり受け継いでいきたいなと改めて思った」。今季は残り1試合。楽天を背負う存在に成長した村林が、最後まで全力で駆け抜ける。【山田愛斗】

◆今季限りで14年の現役生活に終止符を打つ楽天岡島豪郎外野手(36)が、引退セレモニーに臨んだ。球場の大型スクリーンには歴代の登場曲メドレーをBGMにこれまでの軌跡を振り返る映像が流れ、目に涙をためながら見入る姿があった。マイクの前に立った岡島は冒頭で「14年間、岡島豪郎を応援してくれた皆さま、本当にありがとうございます。2012年、久米島キャンプからスタートして、プロ野球の厳しさ、すごさを感じました。とにかく3年は頑張ろう。そんな思いをしたのを今でも覚えています。とにかく必死に練習に食らいつき、2013年、リーグ優勝、日本一を達成することができました」と話した。家族やチームメートにも感謝を述べ「僕は引退に後悔はありません。ただ、もう1度優勝したかった。これからはいちファンとして、ここにいるファンの皆さんと優勝の光景を見守りたいと思います。そして、ファンの皆さんとは、いい時も悪い時も同じ景色を見てきました。その声、声援にどれだけ助けられたかわかりません。これからも選手たちに熱い声援を送ってあげてください。本当にありがとうございました」と力を込めた。この日、岡島は8回に村林の代打として登場。同じ群馬出身の西武高橋から現役ラスト安打となる中前打を放った。

◆今季限りで14年の現役生活に終止符を打つ楽天岡島豪郎外野手(36)が、魂の現役ラスト安打を放った。涙が止まらなかった。2-2の8回。村林の代打としてコールされ、球場全体から大歓声が起きた。現役ラスト打席は西武高橋光成投手(28)と対戦。カウント2-1から直球を中前に運び、通算813安打目をマークした。岡島は「本当に当たってくれて良かったんですけど、本当に高橋くんがめちゃくちゃ気を使って投げてくれたので、群馬県人として誇りに思います」と感謝した。

◆今季限りでユニホームを脱ぐ楽天岡島豪郎外野手(36)が、引退会見に臨んだ。楽天一筋14年。プロ野球選手として悔いのない現役生活を送った。「本当に自分1人ではここまでこられなかったというのはまず第一に思っていて、ファンの皆さんもそうですけど、どんな時でも背中を押してもらったというか、本当に声援が力になったので感謝しています」引退を決断した時期については「5月から6月くらいかな。ちょっと自分では厳しいなっていうのは感じてきて、体もそうですし、思ったように動かなくなってきたというか、そのへんから本当に迷っていました」と明かした。入団直後はプロで活躍する自信はなかったという。「本当に入った時に3年頑張ろうと思ってたんで、それぐらいちょっとレベルの差というのを感じていたので、まさかそこから14年できるとは1ミリも思っていなかったですね」と、しみじみと振り返った。星野仙一元監督との出会いも大きかった。「やっぱり星野さんに使ってもらって、結果で恩返しできるようにとやってこれたというのが、僕の中では一番の原動力かなと思います」と力を込めた。会見が終わると岸、鈴木大、則本、村林、小深田ら総勢17人のチームメートがサプライズで現れた。球団によると引退会見に登場した選手数は過去最多だという。岡島は「多すぎでしょ(笑い)。花束も重かったし。でも本当、ありがたいですね。かわいいやつばっかりなんで、そういうやつがこれからのイーグルスを引っ張ってくれると信じているんで。頑張ってもらいたいです」と期待を寄せた。

◆チーム一筋14年の楽天岡島豪郎外野手(36)が"引退試合"で有終の美を飾った。8回に村林の代打で登場。同じ群馬出身の西武高橋と対戦し、4球目を中前にはじき返した。通算1011試合目の出場で813安打目をマーク。9回には右翼と左翼の守備にも就き、最後は同学年の鈴木大と交代した。「14年間、本当に悔いなくやった。ヒット打っても全然やりたいとは思わない」と、すがすがしかった。

◆西武高橋光成投手(28)が今季最終戦に敗れた。自身の連続失策から2失点。自身は8勝9敗、チームも5位で「シーズンが終わって悔しい結果になってしまった」としながら「今はとにかく休みたいです」とやり切った表情を見せた。かねてメジャー挑戦への思いが強く、球団には今オフのポスティングシステムでの移籍容認を今後あらためて要請予定。高橋は「大事なこと。しっかり考えたい」としている。

◆西武は今季の全日程を終えた。最後は楽天に連敗し、63勝77敗3分けで借金14の5位だった。西口文也監督(53)は「前半はうまくいったけれども、やっぱり7月以降でちょっと夏バテしちゃったんで、そこは課題じゃないですね。夏場以降というところが」と振り返った。4番を務めたタイラー・ネビン外野手(28)とセットアッパーを務めたトレイ・ウィンゲンター投手(31)の貢献度は大きく、ともにすでに来季の契約更新が決まって帰国している。一方でエマニュエル・ラミレス投手(31)、レアンドロ・セデーニョ内野手(27)、J・D・デービス内野手(32)の3選手は、Bクラス確定後もチームに帯同した。西口監督は最終戦の試合後、3人の評価の方向性が定まってきたかという問いかけに「その通りでございます」としつつ「球団と話し合って、今後どうするかというのは検討していくということですね」と話すにとどめた。リリーフ右腕のラミレスは27試合で防御率1・01。今季は勝ち試合での登板は少なかったものの、23試合連続無失点など日本野球にしっかり適応。残留へ向け、今後も交渉を継続することが有力だ。途中加入のデービスは打率2割4厘、3本塁打と、故障もあったとはいえ自慢の打棒を発揮しきれず。この日の最終戦も本人からコンディション不良の申し出があり、ベンチ入りを外れた。来季は契約を更新しない可能性もありそうだ。セデーニョへの判断が注目されるところ。4番候補は速球に対応できず、打率1割台続きで3度の2軍調整を経験。それでも8月下旬に昇格後は30試合で打率2割7分、5本塁打、16打点で長打も多かった。

◆楽天が3連勝。2―2と追い付かれた直後の八回に代打・岡島の安打から好機をつくり、宗山の犠飛で勝ち越しに成功した。2番手で3回を投げた古謝が7勝目、藤平は12セーブ目をそれぞれマークした。西武は継投が裏目に出た。

◆プロ最後の打席に入り、大粒の涙を流す。楽天・岡島豪郎外野手(36)が八回先頭、代打で登場し中前打。スタンドはこの日一番の大歓声に包まれた。九回は右翼と左翼の守備に就いた。「球場へ向かう朝の車の中でもスピーチのことばかり考えていた。本当にうまくできるのかな」。この1週間、引退セレモニーのあいさつを猛特訓も、失敗の連続。本番では約5分30秒、一度も?むことなく、セリフを忘れず、関係者や家族への感謝の思いを言い切った。チームメートの手で7度宙に舞った。2013年球団初のリーグ優勝&日本一戦士の松井稼頭央、銀次らから花束を手渡された。村林、小深田、鈴木翔らが男泣きし、人望の厚さがうかがえた。「本当にすっきりしている。純粋に14年間悔いなくやり切った」。また一人、生え抜きの人気者が去る。さらば、岡島!(広岡浩二)

◆西武の高橋は今季最終戦で先発し、コースを丁寧に突いて八回途中まで3失点と力投したが9敗目を喫した。1―0の三回に自らの2失策が絡み2失点。八回は同じ群馬県出身で現役引退する岡島と対戦するために続投。中前打を許して降板し「いい打者だとあらためて感じた」と敬意を込めた。0勝11敗に終わった昨季から再起し、8勝を挙げて2年ぶりに規定投球回に到達した。それでもチームは5位に終わり「悔しい結果になってしまった。とにかく休みたい」と振り返った。

◆楽天・村林は3打数無安打だったが、1試合を残して今季144安打で、パ・リーグ最多安打のタイトル獲得が決定的となった。「今日は岡島さんの引退試合でそれどころじゃない」と前置きし「貴重な経験で、すごく自信になる」と語った。4打席目は尊敬する岡島に代打を譲った。「岡島さんの魂を受け継いでいく」と力を込めた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86524 0.623
(-)
-
(-)
1546
(-)
387
(-)
99
(-)
98
(-)
0.257
(-)
2.400
(-)
2
(-)
日本ハム
83573 0.593
(↓0.004)
4
(↓0.5)
0548
(-)
409
(+3)
129
(-)
79
(+1)
0.248
(↓0.001)
2.530
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
73663 0.525
(-)
13.5
(-)
1500
(-)
518
(-)
99
(-)
58
(-)
0.255
(-)
3.390
(-)
4
(-)
楽天
67732 0.479
(↑0.004)
20
(↑0.5)
1445
(+3)
524
(+2)
70
(-)
109
(+1)
0.245
(-)
3.380
(↑0.01)
5
(-)
西武
63773 0.450
(↓0.003)
24
(↓0.5)
0410
(+2)
465
(+3)
80
(+1)
91
(-)
0.232
(-)
2.990
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
56833 0.403
(↑0.004)
30.5
(↑0.5)
1439
(+3)
548
(-)
73
(-)
68
(-)
0.241
(-)
3.590
(↑0.02)