1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 9 | 1 | 1 |
ソフトバンク | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 | 1 | 0 | 1 | X | 10 | 14 | 0 | 4 |
勝利投手:東浜 巨(4勝2敗0S) 敗戦投手:佐藤 一磨(1勝1敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆投打のかみ合ったソフトバンクが快勝。ソフトバンクは初回、柳町の2ランで先制する。そのまま迎えた5回裏には、栗原のグランドスラムなどで一挙6点を奪い、相手を突き放した。投げては、2番手・東浜が今季4勝目。敗れたオリックスは先発・佐藤が乱調で、打線もつながりを欠いた。
◆ソフトバンク谷川原健太捕手(28)が放った今季3号ソロで、球団通算9500本塁打を達成した。6-0の5回1死の場面。カウント2-2からの7球目、オリックス佐藤が投じた外角低めスライダーを右翼スタンドへ運んだ。試合前時点で同9500本塁打まで残り3本だった。0-0の初回無死一塁で柳町達外野手(28)が先制2ラン。5回1死満塁では栗原陵矢内野手(29)が満塁本塁打をかっ飛ばした。さらに、6回1死からは柳田悠岐外野手(26)がソロ本塁打と同9501本塁打目となった。
◆オリックスは本塁打4本を浴び、ソフトバンク戦の連勝が4で止まった。先発の佐藤一磨投手(24)は3発を浴びるなど5回途中10安打8失点KO。2年目の堀柊那捕手(20)とバッテリーを組んだが、ソフトバンク打線を止められなかった。佐藤は「3回、4回など、いいところもあったと思いますが、カウント負けしてからホームランを打たれてしまうなど、反省することばかりの登板になってしまいました。大量失点だけはなんとか防ぎたかったです。自分の力不足です」と反省した。5回にソフトバンク東浜から堀が中前へプロ初安打を放つも、無得点に終わった。0-8の8回、紅林弘太郎内野手(23)が左翼に9号2ラン。27日の楽天戦(京セラドーム大阪)で右かかと付近に死球を受けた森友哉捕手(30)は5試合ぶりの出場で1安打を放った。だが、中盤の大量失点が響いた。CSファーストステージを突破すれば戦うソフトバンクに大敗。5日は楽天との今季最終戦(楽天モバイルパーク)を迎える。
◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が1安打2打点で出塁率を3割8分2厘とし、初タイトルの最高出塁率を決定的にした。0-0の初回無死一塁で、オリックス先発佐藤から右翼席へ先制決勝の6号2ラン。「内角の難しい球でしたが、思い切っていくことができました」と技あり打ににっこりだ。打率は2位の2割9分2厘で、首位打者は同僚牧原大に譲ることになったが、60四球はリーグ最多。慶大から入団して6年目、大ブレークでリーグ2連覇に貢献した。
◆高卒2年目のオリックス堀柊那捕手(20)がプロ初安打を放った。「8番捕手」でプロ初スタメン。5回1死一塁で、ソフトバンク東浜の6球目、高めのシンカーをつまりながらも中前に運んだ。報徳学園(兵庫)から23年ドラフト4位で入団。9月4日の同戦(みずほペイペイドーム)で捕手としてプロ初出場した際には「しっかり守って、打てるようなキャッチャーになりたい」と決意を新たにしていた。この日、捕手としては、高卒6年目の佐藤一磨投手(24)とバッテリーを組み、5回途中10安打8失点。プロの厳しさを味わいながら経験を積んだ。チームは今季ソフトバンク戦に7勝16敗2分けと大きく負け越した。
◆右肩のコンディション不良で独自調整を続けていたソフトバンクのロベルト・オスナ投手(30)が、約4カ月ぶりに1軍復帰した。7回の1イニングを投げ西野、広岡を連続で右飛。続く堀は152キロの直球で空振り三振に仕留めた。わずか7球で3人を料理した。「内容的にはよかった。(1軍に)戻ってこられてよかった」。笑顔で振り返り、手応えも十分だった。
◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が有原、モイネロ、大関に続き、チーム4人目の規定投球回(143回)をクリアした。残り1/3回でオリックス戦に先発し、初回先頭の森を真っすぐで中飛に仕留めて到達。2回は太田、杉本、西野と3者連続三振に斬った。2回29球で1安打無失点、計3奪三振で降板の快投だった。移籍1年目の今季は自己最多タイの12勝(6敗)を挙げ、防御率2・78の安定感。8月以降は負けなしの6連勝でリーグ連覇に貢献した。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が初の首位打者を確実にした。みずほペイペイドームでのレギュラーシーズン最終戦に「3番二塁」で出場。マルチ安打で1位の打率を3割4厘に上げて2位の同僚柳町らを引き離し、3打席立って年間の規定打席も初めてクリアした。プロ15年目の初戴冠で、育成出身選手が打撃主要3部門のタイトルを獲得すれば史上初になる。リーグ連覇に貢献した遅咲きの苦労人が、14安打10得点の本拠地快勝締めにも一役買い、超満員の鷹党を喜ばせた。目指してきた長年の念願が成就した。5回1死一、二塁の第3打席だった。コツン。牧原大が横に寝かせたバットにボールを当てると、一塁へ全力疾走。セフティーバントで、執念の二塁内野安打をもぎ取った。この日3打席目で、プロ15年目で初となる年間の規定打席をクリア。初回はオリックス佐藤から左前打を放ち、3打数2安打で打率を3割4厘に上げ、首位打者のタイトルに当確をともした。「今まではチームのためにだったんですけど...。優勝してからはチームに申し訳ないですけど、自分のことで精いっぱいでした」。チームの勝利を最優先に考え続ける男が、思わず本音をもらした。チーム内バトルを制した。試合前時点で牧原大が打率3割1厘で、柳町が2割9分3厘。2番柳町はこの日5打数1安打で、2割9分2厘に下降した。レギュラーシーズン1試合を残し、1分2厘の差をつけた。本拠地最終戦のセレモニーで小久保監督も「今日まで(首位打者を)争った柳町と牧原。今日で勝負あったと思います。牧原おめでとう!」と両雄の大健闘をねぎらった。スタンドのファンからは拍手が送られ、牧原大は帽子を取って頭を下げた。レギュラーシーズン最終戦の5日ロッテ戦(ZOZOマリン)は欠場することが決まった。「まずは規定打席に乗って、打率3割を切らなくてホッとしています」と堂々の成績でフェニッシュした。苦節15年だ。10年に熊本・城北から育成ドラフト5位で入団。育成出身選手が打撃3部門の主要タイトルを獲得すれば史上初となる。育成出身での規定打席&3割到達も初めてで、背番号8が新たな歴史を刻むことになる。「育成選手の目標になってほしいと思ってやっていた」と胸を張った。さらに同期には千賀(現メッツ)、甲斐(現巨人)の2人がいた。ともに育成選手からはい上がってきた同志でもある。牧原大は「やっぱ千賀、(甲斐)拓也に追いつけた。拓也も打撃タイトルを取ったことがないと思うので。目立つのは(千賀、甲斐の)2人だったので。胸を張って同期で一緒にやってきたって言える」と喜びをかみしめた。夏場から一気に加速した。8月は出場24試合で打率3割8分5厘、3本塁打、18打点で初の月間MVPを受賞。初球からスイングを仕掛ける超積極打法で安打を量産してきた。選んだ四球は7個だけ。過去に1桁四球で首位打者を獲得した選手もいない。打って塁に出ることを身上に、リーグ2連覇に大きく貢献した。チームは15日からCSファイナルステージに臨む。CS突破、その先の日本一へ。パ王者のリーディングヒッターが短期決戦でも快音を響かせる。【佐藤究】▽ソフトバンク栗原(6回に球団9499号の8号満塁弾)「打ったのは真っすぐです。しっかりと自分のスイングができたと思います。満塁の好機で結果を出すことができてよかったです」▽ソフトバンク柳田(約6カ月ぶりの3号ソロは球団9501号)「打ったのは真っすぐ。しっかりと自分のバッティングができたと思います。久しぶりにホームランを打つことができてよかった。とにかくCSに向けて頑張っていきます」
◆3位オリックスはソフトバンク戦5連勝でCSへ勢いづけられるか。この日はスタメンを大幅に入れ替えた。「1番DH」で森友哉捕手(30)が5試合ぶりに復帰。9月27日の楽天戦(京セラドーム大阪)で右かかと付近に死球を受け、打撲と診断されていた。通算100本塁打に王手をかける杉本裕太郎外野手(34)は「5番右翼」で出場する。先発は佐藤一磨投手(24)。前回9月21日の同戦(みずほペイペイドーム)では5回5安打無失点で今季初勝利。高卒2年目の堀柊那捕手(20)とバッテリーを組む。
◆高卒2年目のオリックス堀柊那捕手(20)がプロ初安打を放った。「8番捕手」でプロ初スタメン。2点を追う5回、1死一塁でソフトバンク東浜の6球目、高めのシンカーを中前に運んだ。報徳学園(兵庫)から23年ドラフト4位で入団。9月4日の同戦(みずほペイペイドーム)で捕手としてプロ初出場した際には「しっかり守って、打てるようなキャッチャーになりたい」と決意を新たにしていた。この日は高卒5年目の佐藤一磨投手(24)とバッテリー。初回、ソフトバンク柳町に2ランを浴びるも、2回以降は無失点に抑えていた。
◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)が443打席に達し、シーズン年間の規定打席が確定した。「3番二塁」でスタメン出場。2-0の5回1死一、二塁でこの日3打席目に立ち、プロ15年目で自身初めて到達した。22年に打率3割1厘も、規定までは2打席足りなかった。本人も「規定打席」にこだわりを持っており、1つの目標を達成した。試合前時点で、ここまでリーグトップの打率3割1厘。初回の第1打席では左前打を放ち、5回は1死一、二塁で内野安打をマークした。育成出身選手では初の首位打者のタイトル獲得が視野に入っている。
◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が、自身2年ぶりの規定投球回(143回)に達した。前回登板までに142回2/3を投げており、初回先頭の森を中飛に打ち取って到達した。2回は太田、杉本、西野と3者連続三振。2回29球を投じ1安打無失点、3奪三振でマウンドを後にした。移籍1年目の今季は自己最多タイの12勝(6敗)を挙げ、防御率2・78をマーク。8月以降は負けなしの自身6連勝でリーグ連覇に大きく貢献した。チームでは有原航平投手(33)、リバン・モイネロ投手(29)、大関友久投手(27)がすでに規定投球回に到達しており、上沢で4人目となった。
◆オリックスは2年目・堀柊那捕手(20)が「8番」でプロ初の先発出場する。今季は9月4日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)で八回の守備からプロ初出場を果たすと、10月1日の西武戦(京セラ)でも守備で途中出場していた。「1番・DH」で森友哉捕手(30)が先発。9月27日の楽天戦(京セラ)で死球を受けて途中交代。その後は欠場が続いていたが5試合ぶりの試合復帰となった。
◆ソフトバンク・柳町達外野手(28)が一回、右翼ポール際へ先制の2ラン本塁打を放った。オリックス先発の佐藤に対して、先頭打者の柳田が四球で出塁。柳町はカウントから内角高めの直球を引っ張りこんで右翼ポール際のスタンドに突き刺した。「インコースの難しいボールでしたが、思い切っていくことができた結果がホームランにつながってくれました。いい形で先制することができてよかったです」と声をはずませた。直前の打率は・293でスタート。同・301の牧原大と初の首位打者争いを争っており、最後の最後まで快音を響かせ続ける。
◆オリックス・堀柊那捕手(20)が五回にプロ初安打を放った。「8番」で初のスタメン出場となり、プロ初打席となった三回は遊ゴロに倒れ、第2打席は五回1死一塁で迎えた。ソフトバンク東浜に対してカウント1-2からシンカーに食らいつき、詰まりながらも中前へ落ちるヒットとなり、1死一、二塁へとチャンスをつないだ。兵庫・報徳学園高から2023年秋のドラフトで4位指名され、2年目のシーズン終盤でスタメンマスクの機会をつかんだホープにとってうれしい初安打となった。
◆ソフトバンク・牧原大成内野手(32)が五回、技ありのバント内野安打を決めた。1死一、二塁で迎えた第3打席で、オリックス佐藤に対し初球でセーフティバントを敢行。佐藤の左脇を抜ける絶妙の打球となった。二塁・西野が逆シングルで捕球して送球するも、牧原大は一足先に一塁ベースを駆け抜けた。一回の第1打席では左前打を放ち、マルチ安打をマークした。今季通算打席数は443となり、シーズン規定打席に到達。第3打席時点で・304とし、自身初の首位打者のタイトルを大きく手繰り寄せた。
◆ソフトバンクは2-0で迎えた五回、栗原陵矢内野手(29)と谷川原健太捕手(28)に2者連続アーチが飛び出すなどして一挙6得点を奪い、8-0と大きくリードを広げた。この回先頭・野村勇内野手(28)の左前打からつくった1死満塁から山川穂高内野手(33)が押し出し四球を選んで3-0。なお1死満塁で栗原が2ボールから直球を狙い打ちし、右中間ホームランテラスに飛び込む8号満塁本塁打を放った。栗原のグランドスラムは今季初。さらに続く谷川原がカウント2-2からカーブを右翼席に運ぶ3号ソロを放ってさらにもう1点を追加。佐藤をKOした。
◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(36)が8-0の六回に3号ソロを放った。1死走者なしでカウント1ストライクからオリックス3番手・山田の直球を逆方向へ飛ばし、左中間席最前列へ飛び込む3号2ランとなった。4月11日の敵地でのロッテ戦で自打球を当てて右脛骨骨挫傷で離脱する前の4月1日の日本ハム戦(エスコンF)で2号ソロを放って以来、6か月ぶりの本塁打。9月22日のオリックス戦(みずほペイペイ)で戦列復帰して36打席目で待望の大きな当たりが飛び出した。「しっかりと自分のバッティングができたと思います。久しぶりにホームランを打つことができてよかったです。とにかくCSに向けて頑張っていきます」と喜びを語った。
◆七回表からセンター奥のスコアボードの表示が同じ画面のまま動かない異変が発生した。七回表先頭で打席に立った西野真弘内野手(35)と、3番手で登板した松本晴投手との顔写真が並んだ画面のまま次のメンバーの表示に移行しなくなった。イニングスコアの得点表示も六回を終えた時点で止まり、場内に「ただいまホークスビジョンの調整中です」とのアナウンスが繰り返され、七回途中からは画面が消えた状態になり、試合が続いた。
◆ソフトバンクは今季本拠地最終戦で10ー2と大勝を収めた。一回に柳町達外野手(28)の6号2ランで先制。五回に1死満塁から押し出し四球で1点を加えると栗原陵矢内野手(29)が満塁本塁打、谷川原健太捕手(28)が右越えソロを放って6点を挙げて大量リードを奪った。六回には柳田悠岐外野手(36)が左中間越えに約6か月ぶりの本塁打となる3号ソロを放ち、2点を返された八回にもD2位・庄子雄大内野手(23)が適時二塁打を放って1点を加えた。打線は14安打10得点と打ち込み、投げては先発の上沢直之投手(31)から6人の投手がつなぎ、失点は八回に紅林に2ランを許したのみにとどめた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
ソフトバンク |
86 | 52 | 4 | 0.623 (↑0.003) | - (-) |
1 | 546 (+10) | 387 (+2) | 99 (+4) | 98 (-) |
0.257 (↑0.001) | 2.400 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
83 | 56 | 3 | 0.597 (-) | 3.5 (↓0.5) |
1 | 548 (-) | 406 (-) | 129 (-) | 78 (-) |
0.249 (-) | 2.520 (-) |
3 (-) |
ORIX |
73 | 66 | 3 | 0.525 (↓0.004) | 13.5 (↓1) |
1 | 500 (+2) | 518 (+10) | 99 (+1) | 58 (-) |
0.255 (-) | 3.390 (↓0.05) |
4 (-) |
楽天 |
66 | 73 | 2 | 0.475 (↑0.004) | 20.5 (-) |
2 | 442 (+7) | 522 (+6) | 70 (-) | 108 (+2) |
0.245 (-) | 3.390 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
63 | 76 | 3 | 0.453 (↓0.004) | 23.5 (↓1) |
1 | 408 (+6) | 462 (+7) | 79 (-) | 91 (+1) |
0.232 (-) | 3.010 (↓0.03) |
6 (-) |
ロッテ |
55 | 83 | 3 | 0.399 (-) | 31 (↓0.5) |
2 | 436 (-) | 548 (-) | 73 (-) | 68 (-) |
0.241 (-) | 3.610 (-) |
コメント