楽天(☆7対6★)西武 =リーグ戦24回戦(2025.10.03)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:日當 直喜(1勝0敗0S)
敗戦投手:平良 海馬(4勝2敗31S)
  DAZN
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◆楽天が劇的なサヨナラ勝利。楽天は4-6で迎えた9回裏、無死満塁からボイトが適時打を放ち、試合を振り出しに戻す。なおも1死二三塁の場面で宗山の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、6番手・日當がプロ初勝利。敗れた西武は、守護神・平良が誤算だった。

◆高卒2年目の楽天大内誠弥投手(19)が、本拠地初登板で力投した。西武戦でプロ2度目の先発。初回1死から四球と安打で一、三塁とされ、4番セデーニョの中犠飛で先制を許す。2回1死満塁では西川に左前適時打を浴びた。3回は先頭セデーニョを中飛、山村をスライダーで見逃し三振、デービスをカーブで空振り三振に封じた。5回を投げきり、ベンチに戻ると三木監督とグータッチをかわした。地元の日本ウェルネス宮城から23年ドラフト7位で入団。1軍初登板した6月7日巨人戦(東京ドーム)は4回61球、1安打無失点で、この日は5回96球、4安打2失点でまとめた。若き右腕は「1、2回は四球を出してしまったんですけど、3回以降は工夫して、意識を変えて、落ち着いて投げることができた。課題も見つかったので、来年に向けてまたたくさん練習します」と力を込めた。

◆楽天は5位西武にサヨナラ勝ちし、4位が確定した。初回にセデーニョの犠飛で先制されると、2回には西川の適時打で2点目を奪われた。1-2の8回には1死満塁から佐藤太に走者一掃の三塁打を浴び、さらに野選で追加点を献上。この回、4失点を喫した。その裏の攻撃で21年ドラフト1位の吉野創士外野手(21)の2点適時打などで3点を返して反撃。9回無死満塁からルーク・ボイト内野手(34)が同点打、最後はドラフト1位の宗山塁内野手(22)が今季2度目のサヨナラ打を決めた。若い力が奮闘した。プロ2度目の登板で本拠地デビューした先発の大内誠弥投手(19)は5回96球、4安打2失点と力投した。宗山は2回、7回、9回に右前打を放ち、球団新人単独2位の112安打をマーク。ドラフト6位の陽柏翔(ヨウ・ボウシャン)内野手(20)は、6回のプロ初打席で初安打を放った。8回は吉野がプロ初打点となる適時打を記録した。

◆楽天2年目右腕の日当直喜投手(20)プロ初勝利を挙げた。4-6の9回表に登板すると、2三振を含む3者凡退に抑えた。その裏、味方打線がつながり、無死満塁でボイトが2点左前適時打を放ち同点。さらに宗山がサヨナラ打を放った。日当に白星がついた。楽天はこれで2試合を残し、今季の4位が確定した。日当は東海大菅生から23年ドラフト3位で入団。1年目の昨季は1試合に登板した。

◆21年ドラフト1位の楽天吉野創士外野手(21)が、本拠地デビュー戦でプロ初適時打&プロ初打点を刻んだ。8回の守備から途中出場。その裏、2死満塁で打席に立った。西武山田の初球カットボールを中前にはじき返して、2点適時打を決めた。「チームも勢いに乗っている中で、チャンスで自分に回ってきて、絶対打ってやるという強い気持ちを持ちながら打席に入った結果、いい結果になったんで良かった」と、うなずいた。吉野は9月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)の8回にプロ初安打を記録。そして、この日は初打点を決めてみせた。

◆西武がサヨナラ負けし、今季の5位が確定した。2点リードの9回、クローザーの平良海馬投手(25)が2四球と3安打で3点を奪われた。この日はアンダースローの与座海人投手(30)が今季最後のマウンドへ。楽天打線のタイミングを崩し、フライアウトを量産させた。6回無失点で勝利投手の権利を得て降板した。打線は制球に苦しむ楽天大内に対し、初回にレアンドロ・セデーニョ内野手(27)の犠飛で先制。2回には西川愛也外野手(26)が適時打で追加点を挙げた。7回に1点を返されたものの、8回に佐藤太陽内野手(23)の走者一掃の3点適時三塁打などで4点を挙げたが、平良がまさかの乱調だった。西武は4日の楽天戦(楽天モバイルパーク)が今季最終戦となる。

◆水も滴るイイ男歓喜のウォーターシャワーにこの笑顔宗山塁 今日3本目はサヨナラ打イーグルスが最大5点差をひっくり返す?プロ野球 (2025/10/3)??楽天×西武??Live on DAZN#オレをみろ #RakutenEagles #だったらDAZN pic.twitter.com/1NfKpAQA4S

◆セーブ王をこの日に確定させた西武平良海馬投手(25)が打たれ、まさかのサヨナラ負けを喫した。それでも年間で31セーブ。西口監督も「後ろに平良がいるっていう安心感があって、それを1年間しっかり務めてくれた」と働きを評価した。チームは今季5位が確定。「個々の課題はいろいろあるので、秋季キャンプや練習でつぶしていければと思います」と巻き返しを誓った。4日が今季最終戦になる。

◆西武の平良海馬投手(25)の最多セーブのタイトルが確定した。平良の同タイトル獲得は初めて。2日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で今季31セーブ目を挙げた。残り2試合となっている30セーブのソフトバンク杉山がこの日、オリックス戦で勝利したもののセーブを挙げられず、平良を最終的に上回ることができなくなった。タイトルについては「それについては良かったかなと思います」としたものの、この日は2点リードの最終回に登板し、まさかのサヨナラ負けで敗戦投手に。大阪からの移動ゲームだったことや、めまぐるしく変わる試合展開に「そういうのもちょっとあったかなと思います」とした。23年、24年と先発投手を任されていた平良は今季、クローザーに転向。夏場以降は球速も上がり、2日の登板でも160キロをマークした。「1年間、継続してやってこられたのは大きいこと。今日は点を取られたけど、そういう日もありながらの1年でした。今日の失点は来年にしっかり生かして、もうちょっと変化球とかを改善できるようにしていきたいです」と話した。

◆西武はサヨナラ負けしたものの、ルーキーの佐藤太陽内野手(23)が一時は楽天を突き放す3点適時三塁打を放った。「7番遊撃」でスタメン出場し、第3打席までにマルチ安打。さらに1点差の8回1死満塁で打席に立ち、ライナーでセンターオーバーの痛烈な打球。走者一掃の三塁打になった。「気楽に入ってみようと思って入りました。結果が出てよかったです」と振り返った。昨秋育成ドラフト2位で入団し、シーズン途中に支配下登録。一度2軍再調整を経験したものの、シーズン最後に再び1軍昇格した。「自分自身、来年は1軍に定着できるようにしていきたいので、やっぱり結果ほしいです」と貪欲だ。すでに来季の続投が内定している西口文也監督(53)は「また面白い選手が出てきたってところじゃないですかね。来年楽しみですね」と期待していた。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が今季2度目のサヨナラ打で、4年連続の4位を確定させた。同点の9回1死二、三塁。西武の守護神・平良のチェンジアップを右前にはじき返し、試合を決めた。「その前の先輩方がつないでくださったので、なんとかその時、自分のできることをやろうと思って打席に入りました」と殊勲打を運んだ。5月22日の西武戦でサヨナラ犠飛を放っているが、今回は安打で正真正銘のサヨナラ打となった。「やっぱり勝つ瞬間、あの喜びっていうのはうれしいものがありますし、前回のサヨナラは犠牲フライだったので、今回ヒットでタイムリーでサヨナラできて良かったなと思います」と、うなずいた。この日は2回、7回にも右前打を放って、猛打賞で今季30度目のマルチ安打をマークした。「全体的に悪くないかなと思うので、あと試合は残ってるので、明日以降も一生懸命頑張りたいと思います」。110安打の07年渡辺直人(現2軍監督)を抜いて、球団新人単独2位のシーズン112安打とした。

◆高卒2年目の楽天日当直喜投手(20)が、今季初の1軍登板でプロ初勝利を手にした。2点ビハインドの9回から6番手で登板。先頭渡部聖、児玉をいずれもフォークで連続三振、最後は山村を直球で二ゴロに仕留め、3者凡退で流れを呼び込んだ。その裏の攻撃で宗山塁内野手(22)のサヨナラ打など味方が3点を挙げ、白星をつかんだ。宗山とともにお立ち台に上がった日当は「今年はファームでずっと投げていてうまくいかないことの方が多かったんですけど、大先輩の藤平さんとかに聞いて、いろいろ試行錯誤しながらやって、最後の最後に結果が出たので、すごくうれしい気持ちです」と力を込めた。勝利の立役者となった若き右腕は「ここまで育ててくれたお父さん、お母さんに感謝の気持ちを伝えたいなと思います」と笑顔を見せた。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、球団新人2位タイの110安打目を放った。西武戦に「6番遊撃」で出場。2回2死走者なしの第1打席、与座の7球目、真ん中低めカーブを右前にはじき返した。続く鈴木大の打席で得点にはつながらなかったものの、二盗を成功させた。今季110安打目で07年渡辺直人(現2軍監督)に並んだ。1位は16年茂木栄五郎(現ヤクルト)の118安打となっている。

◆楽天鈴木大地内野手(36)が、チームを去る同学年2人の思いを背負ってグラウンドに立った。2回2死二塁の第1打席。この日戦力外が発表された島内宏明外野手(35)の登場曲、TUBEの「海の家」で打席に入った。5回1死一塁の第2打席では、今季で戦力外の阿部寿樹内野手(35)の登場曲、サザンオールスターズの「彩~Aja~」で打席へ。いずれも凡退したが、粋な演出で島内、阿部との絆の深さを示した。

◆楽天ドラフト6位の陽柏翔(ヨウ・ボウシャン)内野手(20)が、プロ初打席で初安打を放った。2点を追う6回先頭。太田の代打で打席に立った。西武与座の7球目、131キロ直球にうまく合わせて左前に落とした。一塁に到達すると手をたたき喜びを表現した。1軍初出場で結果を残したルーキーは「打った球種はわからないです。とにかく反応で打ちました。この打席で必ず初ヒットを打つんだという気持ちで入りました。打てて最高です」と笑顔で話した。陽は日本ハムや巨人で活躍したオイシックス陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)の親戚にあたる。

◆楽天鈴木大地内野手(36)が、チームを去る同学年3人の登場曲を背負って打席に立った。まずは2回の第1打席。この日、戦力外が発表された島内宏明外野手(35)の登場曲、TUBEの「海の家」を使用した。5回の第2打席では今季で戦力外の阿部寿樹内野手(35)の登場曲、サザンオールスターズの「彩~Aja~」で打席に立ち、粋な演出で球場のファンを驚かせた。7回の第3打席では今季限りで現役引退する岡島豪郎外野手(36)の登場曲、ザ・ベイビースターズの「SUNDAY」を使用。8回の第4打席は自身の登場曲であるFUNKY MONKEY BABYSの「告白」で締めた。試合後、同学年3人の登場曲を使った思いを聞かれた鈴木大は「うまく言えないですけど、阿部は僕より後に来ましたけど、タケ(岡島)と島内なんかは優勝の時のフルメンバーですし、功労者なんで、3人それぞれ同級生、野手ってことで僕はすごくいい刺激で、いい関係でやらしてもらってたので」と明かした。その上で「こんなことでしかね、なかなか気持ちは伝えられなかったんですけど、それぞれの登場曲が流れたらね、喜んでくれるファンの方も絶対いたはずなので。4打席回ってこなかったらどうしようと思ったんですけど、回ってきてくれたのでみんなしっかり、全部流れてくれて良かったですね」と力を込めた。

◆楽天が逆転サヨナラ勝ちし、4位が確定した。4―6の九回にボイトの2点適時打で追い付き、なお1死二、三塁から宗山の適時打で勝負を決めた。九回を抑えた日当がプロ初勝利。西武は抑えの平良がつかまった。

◆西武の平良海馬投手が初の最多セーブを獲得することが3日、確定した。楽天モバイルパーク宮城での楽天戦で救援失敗し31セーブにとどまったが、残り試合で他の投手が上回る可能性がなくなった。平良は沖縄・八重山商工高から2018年にドラフト4位で入団し、20年に54試合に登板し防御率1・87で新人王に輝いた。22年には35ホールドポイントで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
86524 0.623
(↑0.003)
-
(-)
1546
(+10)
387
(+2)
99
(+4)
98
(-)
0.257
(↑0.001)
2.400
(-)
2
(-)
日本ハム
83563 0.597
(-)
3.5
(↓0.5)
1548
(-)
406
(-)
129
(-)
78
(-)
0.249
(-)
2.520
(-)
3
(-)
ORIX
73663 0.525
(↓0.004)
13.5
(↓1)
1500
(+2)
518
(+10)
99
(+1)
58
(-)
0.255
(-)
3.390
(↓0.05)
4
(-)
楽天
66732 0.475
(↑0.004)
20.5
(-)
2442
(+7)
522
(+6)
70
(-)
108
(+2)
0.245
(-)
3.390
(↓0.02)
5
(-)
西武
63763 0.453
(↓0.004)
23.5
(↓1)
1408
(+6)
462
(+7)
79
(-)
91
(+1)
0.232
(-)
3.010
(↓0.03)
6
(-)
ロッテ
55833 0.399
(-)
31
(↓0.5)
2436
(-)
548
(-)
73
(-)
68
(-)
0.241
(-)
3.610
(-)