オリックス(★5対6☆)西武 =リーグ戦25回戦(2025.10.02)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
0020020105510
勝利投手:今井 達也(10勝5敗0S)
(セーブ:平良 海馬(4勝1敗31S))
敗戦投手:曽谷 龍平(8勝8敗0S)
  DAZN
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◆西武は2回表、仲田の適時二塁打などで4点を先制する。その後5-2となって迎えた4回には、渡部聖の適時打が飛び出し、再びリードを広げた。投げては、守護神・平良がリーグ単独トップの31セーブ目。敗れたオリックスは、先発・曽谷が試合をつくれなかった。

◆3位オリックスは本拠地最終戦で白星を飾れるか。スタメンが発表された。外野は左翼に来田涼斗外野手(22)、中堅が麦谷祐介外野手(23)、右翼は渡部遼人外野手(26)と若手が出場。前日1日に特大アーチを放った太田椋内野手(24)はスタメンを外れ、大里昂生内野手(26)が「9番二塁」に入った。先発は9勝目を狙う曽谷龍平投手(24)。西武今井達也投手(27)と投げ合う。

◆西武の仲田慶介内野手(26)がプロ初打点を挙げた。この日は「7番右翼」でスタメン出場し、迎えた2回1死一、二塁の第1打席。左腕のオリックス曽谷に対し、両打ちの仲田は右打席へ。外角直球を強く打ち返し、右翼線への適時二塁打とした。試合中、球団広報を通じて「チャンスの場面だったので積極的に振りに行きました。先制点を挙げることができて良かったです」とコメントを寄せた。仲田はソフトバンクを退団し、昨オフに西武と育成契約。シーズン開幕直前に支配下登録され、今季は前日までに87打席に立っていたものの、まだ打点はなかった。直後に古賀悠斗捕手(26)に2点適時打が生まれ、相手ミスもあり、古賀悠は一気にホームへ。仲田のひと振りを機に、一気に4点をもぎ取った。

◆西武のドラフト1位ルーキー、斎藤大翔内野手(18)がプロ5打席目でうれしい初安打をマークした。この日は「9番遊撃」でプロ2試合目のスタメン出場。2回に4点を先制し、なおも1死走者なしで打席へ。オリックス曽谷の低めスライダーにうまくヘッドを走らせ、中堅左への安打に。一塁上で笑顔を見せると、左翼席の西武ファンからは「おめでとう!」の祝福が響いた。金沢高(石川)の好守の遊撃手として評価され、昨秋ドラフトでは再々入札で西武が1位指名。3軍や2軍で実戦経験を積み、9月27日に初めて1軍昇格。同28日のデビュー戦は本塁打性のファウルも放ちながら、4打数3三振に終わっていた。

◆西武の渡部聖弥外野手(23)がプロ1年目の規定打席到達を確定させた。今季439打席で迎えたこの日、第3打席までで2安打し、7回表の第4打席で年間規定打席となる「443」に到達した。西武の新人選手がプロ1年目にシーズン規定打席に到達したのは、17年の源田壮亮以来で通算10人目。渡部聖は「本当にホッとしているというか、初めはちょっと(到達かどうか)ギリギリだった中で、規定打席に立つのは1年間出続けた証にもなりますし」と笑顔。「シーズン最後に打率を上げてこられたのは自分の中で一番大きいです」と最近の復調も喜んだ。「レギュラー不在」と西口文也監督(53)が明言してキャンプインした今季、ここまででタイラー・ネビン外野手(28)西川愛也外野手(26)長谷川信哉外野手(23)の3人が規定到達を確定させている。外崎修汰内野手(32)は到達有力とみられていたが、右手首の負傷で離脱し415打席でシーズン終了。滝沢夏央内野手(22)はこの日の第4打席を終えたところで428打席。残り2試合となっており、到達が厳しそうだ。

◆西武が勝利し、エースの今井達也投手(27)が3年連続のシーズン2桁勝利を決めた。この日は打線が序盤から大きく援護。2回に仲田慶介内野手(26)のプロ初打点となる適時打で先制すると、古賀悠斗捕手(26)の2点適時打なども含め、一気に4点を取った。3回には仲田の2打席連続適時打、4回には渡部聖弥外野手(23)の適時打でさらに1点ずつ加点した。多くの援護をもらう中、今井は3回には大里の適時三塁打などで2点、6回にも若月の2点適時二塁打を許し、6回4失点で降板。それでも山田陽翔投手(21)らリリーフ陣が何とかリードを守り切った。「9番遊撃」でスタメン出場したドラフト1位の斎藤大翔内野手(18)はうれしいプロ初安打をマーク。渡部聖はルーキーながら年間の規定打席到達を確定させた。

◆3位オリックスは本拠地最終戦を勝利で飾ることはできなかった。それでも打線は渡部遼人外野手(26)と大里昂生内野手(26)の快足コンビで得点。リリーフ陣は片山楽生投手(22)、入山海斗投手(25)、東松快征投手(20)が無失点リレーと若手が躍動した。守備のミスが絡み、2回に4失点した。先発の曽谷龍平投手(24)が2回に1点を先制され、なお1死二、三塁。西武古賀悠に中前へ2点適時打を浴び、中堅手・麦谷祐介外野手(23)の本塁送球を受けた捕手の若月健矢(29)が、一塁へ悪送球。ボールが右翼線を転々としている間に、打者走者の古賀悠も生還した。打線は若手が持ち味を発揮した。5点を追う3回、先頭の渡部が四球で出塁。9番大里が西武今井の高め直球を右中間へ適時三塁打。二ゴロ間に大里も生還し、この回2点を返した。曽谷は5回9安打6失点(自責5)で降板。7月11日の日本ハム戦(エスコンフィールド)でキャリアハイの8勝目を挙げて以降、7戦連続で勝ち星なしとなった。6回はルーキーの片山、7回入山、8回東松、9回山崎颯一郎投手(27)と無失点でつないだ。6回には若月の右中間への2点適時二塁打で4-6。8回は四死球と敵失で1点差に迫ったが、あと1歩及ばなかった。3日は、9月23日まで4連勝を挙げたみずほペイペイドームでソフトバンクと戦う。

◆西武今井達也投手(27)が3年連続の2桁勝利を挙げた。今季の最終登板はオリックス相手に6回4失点ながら「今日は援護もありましたし、そこに感謝ですね」と序盤に6得点の打線に頭を下げた。1年の締めくくりながら特別な感慨はない。「○○だから○○」が好きじゃない。「休み前だから全力で、とか言う人いるじゃないですか。その日以外は意識しないのかって。いつもやれよって話じゃないですか」。そんな持論をこの日も全力投球で表現した。24試合で2554球を投げ10勝5敗、防御率1・92。163回2/3で178奪三振。「イニングより多く三振を奪いたい」の目標もクリアした。日本を代表する右腕に海外からも注目は集まるが、自分の仕事をこなすだけ。「チームがあと2試合、残ってるんで。しっかり応援していい形でシーズン終われるようにしていきたいなと」。それもエースの仕事だ。

◆オリックスは本拠地最終戦の試合後にセレモニーを行った。岸田護監督(44)とコーチ陣、選手がマウンド付近に整列。指揮官はCSファーストステージからの下克上へ「チーム一丸となって勝ち進んで、京セラドームでまた試合ができるようにがんばってきます」と力強く宣言。本拠地のファンの大歓声が響いた。

◆オリックスは接戦となった本拠地最終戦に敗れた。先発の曽谷龍平投手(24)が5回9安打で自己ワーストタイの6失点。今季8勝を挙げ、ポストシーズンでも先発として期待されるだけに、岸田護監督(44)は「今日はちょっと調子が良くはなさそうでしたね。また考えます」と首をかしげた。0-0の2回は1死一、二塁から西武の仲田に右翼線へ適時二塁打。さらに中前適時打に味方の失策も絡み、この回4点を失った。「なんとか1点でも少なく粘り強く投げていきたかったんですが、フォアボールが絡んでの失点など、反省点ばかりになってしまいました」。指揮官も「球自体はトラックマン上でも、大きなところはなさそうには見えたんですけどね。ちょっと不安そうに投げている表情には見えました」と話した。また、前日1日に左脇腹に違和感を訴えて降板し、この日出場選手登録を抹消されたアンダーソン・エスピノーザ投手(27)は近日中に検査を受ける見込み。岸田監督は「様子を見ながらになりますけど、まだはっきりしたところまではいってない。(時間を要する)可能性はあるかもわかりません」と説明。1年間先発ローテーションを守ってきた助っ人右腕が、ポストシーズンを前に離脱の危機に直面した。先発陣に不安が残る中、最善を尽くす。

◆オリックスはレギュラーシーズンのホーム最終戦を白星で飾ることができなかった。先発の曽谷は二回に2本の適時打を許すなど4失点。三、四回にも失点してプロワーストタイとなる5回6失点(自責5)と炎上した。2位日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに臨む先発の候補の一人だった左腕は今後へ不安が残る内容となった。 打線は三回に大里の適時打などで2得点し、六回には若月の2点打。八回にもチャンスで頓宮が一塁手強襲の打球を放ち、1点差とした(記録は失策)。九回に西武の守護神の平良から1死二塁の好機を作ったが、あと一本が出なかった。

◆西武は先発の今井達也投手がが6回4失点で10勝目(5敗)を挙げ、3年連続2桁勝利を飾った。打線は二回、仲田慶介内野手のプロ初打点となる先制打などで4点を先行して逃げ切った。平良海馬投手がリーグ単独トップの31セーブ目を挙げた。

◆オリックスはレギュラーシーズンのホーム最終戦を終え、セレモニーを行った。チームを代表して就任1年目の岸田護監督(44)がスピーチした。「今年は去年のくやしさを糧に取り組んできました。スタートダッシュはうまくいったんですけども、その後にけが人だったり、連敗だったり、苦しい時期があったんですけど、選手たちが最後まで情熱を持って熱く戦い抜いてくれた。優勝こそできなかったですけど、なんとかクライマックスシリーズ出場を勝ち取ってくれました。これからも厳しい戦いがまだ続いていきいます。またチーム一丸となって勝ち進んで京セラドームでまた試合ができるように頑張っていきますので引き続き熱い声援をよろしくお願いします」などと思いを語り、プレーオフの戦いに向けてファンの前で意気込みを語った。

◆西武の仲田が4年目でプロ初打点を挙げた。「7番・右翼」で出場し、0―0の二回1死一、二塁で曽谷が投じた初球の速球を振り抜いた。8月10日以来の安打が右翼線への適時二塁打となり「今季中には(初打点を)と思っていた。良かった」と喜んだ。三回にも2打席連続適時打となる左前打を放った。2022年に育成ドラフト14位でソフトバンクへ入団。昨季1軍デビューを果たしたが戦力外となった。育成選手として西武に加入し、開幕直前に支配下選手へ昇格。「思い切って自分のスイングをすることだけを考えた」と満足げ。両打ちで内外野を守れる26歳の苦労人が存在感を示した。

◆オリックス・曽谷龍平投手(24)は自己ワーストタイとなる5回6失点(自責5)で8敗目を喫し、これで自身5連敗となった。前半戦だけで自己最多の8勝をマークするなど好調だったが、後半はコンディション不良や折れたバットが胸部に直撃するアクシデントにも見舞われて約3カ月間白星がないままシーズンのラスト登板を終えた。曽谷は「なんとか1点でも少なく粘り強く投げていきたかったのですが、四球が絡んでの失点など反省点ばかりになってしまった」と猛省。悩める左腕に岸田監督は「調子が良くなさそうだった。ちょっと不安そうに投げているのかな」と心配そうな表情で語った。レギュラーシーズン終了からクライマックスシリーズまで実戦が限られている中で指揮官は「(曽谷の復調のために)最善の策を考えてやっていきたい」と話した。

◆オリックス・来田涼斗外野手(22)が死球を受け、ヒヤリとする場面があった。四回1死で打席に立った来田は、今井の3球目の内角直球を打ちに行こうとしたところ、バットを引こうとする前に左手首付近に直撃。苦悶の表情を浮かべた後、ベンチ裏に下がって治療し、グラウンドに戻ってプレーを続行した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85524 0.620
(-)
-
(-)
2536
(-)
385
(-)
95
(-)
98
(-)
0.256
(-)
2.400
(-)
2
(-)
日本ハム
83563 0.597
(-)
3
(-)
1548
(-)
406
(-)
129
(-)
78
(-)
0.249
(-)
2.520
(-)
3
(-)
ORIX
73653 0.529
(↓0.004)
12.5
(↓0.5)
2498
(+5)
508
(+6)
98
(-)
58
(-)
0.255
(↓0.001)
3.340
(↓0.01)
4
(-)
楽天
65732 0.471
(-)
20.5
(-)
3435
(-)
516
(-)
70
(-)
106
(-)
0.245
(-)
3.370
(-)
5
(-)
西武
63753 0.457
(↑0.004)
22.5
(↑0.5)
2402
(+6)
455
(+5)
79
(-)
90
(-)
0.232
(-)
2.980
(↓0.01)
6
(-)
ロッテ
55833 0.399
(-)
30.5
(-)
2436
(-)
548
(-)
73
(-)
68
(-)
0.241
(-)
3.610
(-)