| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 6 | 9 | 1 | 0 |
DeNA | 3 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 0 | 1 | X | 9 | 18 | 0 | 2 |
|
勝利投手:武田 陸玖(1勝0敗0S) (セーブ:中川 虎大(0勝1敗1S)) 敗戦投手:石山 泰稚(3勝3敗14S) 本塁打 | |||||||||||||
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◆DeNAは1点を追う3回裏、松尾の適時打で同点とする。その後5-5となって迎えた6回には佐野の3ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・武田がプロ初勝利。敗れたヤクルトは、投手陣が振るわなかった。なお、この試合でDeNA・筒香が日米通算250本塁打を達成した。
◆DeNA筒香嘉智外野手(33)が日米通算250号を放った。1-0の初回1死二塁、ヤクルト先発小川の外角フォークを捉えた。美しい放物線を描いた打球はバックスクリーンへ。2試合連発となる20号2ランで、球場を沸かせた。「通算250号という事で、ここまで支えてくれた方々や日々一緒に戦ってくれるチームメートやスタッフの皆さんに感謝したいです。個人的には記念の1本になりましたが、この後もチームが勝利するためにできる事を全力でしていきたいです!」とコメントした。2019年以来となるシーズン20発に到達し、日米通算250号を達成した。シーズン最終戦で節目となる1発を決め、主砲の力を見せつけた。
◆DeNA三浦大輔監督(51)は、ヤクルトとの最終戦に球団史上3人目の記録が懸かる。今季限りの退任が決まっており、公式戦で指揮を執るのは最後となる。ここまで5年間の監督通算成績は342勝342敗30分け。勝てば通算勝率が5割を超え、負ければ5割を下回り、引き分けなら5割ちょうどとなる。DeNAで通算勝率が5割を超えている監督は、球団初年度の1950年の渡辺大陸氏(貯金1=勝率5割4厘)と1998~2000年の権藤博氏(貯金33=勝率5割4分1厘)の2人だけ。最終戦に勝てば、三浦監督は球団史上3人目の通算勝率5割超えを達成し、選手として現役時代もDeNAでプレーした監督では初となる。ちなみに、勝率5割は92年途中から監督代行を務めた江尻亮氏がいる。借金1(勝率4割9分9厘)は、16~19年のアレックス・ラミレス監督がいる。【斎藤直樹】
◆ドラフト4位ルーキーの田中陽翔内野手(19=健大高崎)がプロ初安打を決めた。「8番遊撃」でプロ初スタメン。3点を追う2回1死満塁、DeNAバウアーの高め137キロカットボールを捉え、右翼線への二塁打を放った。二塁ベース上で両手を挙げた。3点を先制された直後のチャンスに、強気にファーストストライクから仕掛けた。「球種を問わず浮いてきた球は全部打ちにいこうと思って打席に入りました。いい結果になってくれて良かったです」と振り返った。7月に1度1軍昇格したが、2打席2三振の見逃し三振で約1週間でファーム再調整となった。プロ初打席だった7月8日DeNA戦では代打で登場。ウィックの158キロ直球に見逃しで3球三振に倒れた。その試合後。スマートフォンが鳴った。相手は宮本慎也氏(54=日刊スポーツ評論家)だった。「あれが普通だと思わないと1軍ではやっていけないぞ」と激励された。もともと宮本氏の長男恭佑(法大)と小学生時はスワローズジュニア、中学生時は東練馬シニアでチームメートだった縁で、親交があった。そのレジェンドからの言葉を胸に刻み、158キロを普通と思えるようにバットを振ってきた。真っすぐを意識しながら、変化球に対応する力を磨いてきた。健大高崎では3年春に全国制覇を達成。イースタン・リーグでは75試合出場の打率2割5分4厘、2本塁打、20打点と次世代を担う存在と期待される。あの屈辱の見逃し三振から85日。再び巡ってきた1軍の打席で結果を導いた。
◆DeNA武田陸玖投手(20)がプロ初登板を果たした。5-4の6回、4番手でマウンド上がった。先頭中村悠に145キロ直球をはじき返され左前打を許したが、続く西村は三ゴロ、田中は一ゴロに打ち取った。しかし2死二塁から、代打鈴木叶に中前適時打を浴び同点に追いつかれた。なおも2死一塁で、捕手の松尾が鈴木叶の盗塁を阻止し、最少失点にとどめた。1回2安打1失点で降板。試合前には「一番自信があるのはストレート。トップレベルの選手の中でどれだけ通用するか体験したい。しっかり攻めていきたい」と意気込んでいた。直球の最速は147キロを計測し、打者に向かっていく姿勢を見せた。投打の二刀流として期待され、外野手としてもプレーしていた2年目左腕は、先月4日に投手専念を発表。投打ともに1軍出場はなく、レギュラーシーズン最終戦で初登板を果たした。
◆DeNAバウアーは3回4失点で降板した。初回は3者凡退の立ち上がりを見せた。しかし2回、安打と四球で1死満塁のピンチを作ると、ヤクルト田中にプロ初安打となる2点適時二塁打を許した。さらに、投手の小川に右犠飛、続く1番岩田に左翼線への適時二塁打を許し、4失点。3回にも2つの四球を与えるなど、安定感を欠く投球となった。「全体的に状態は良かったと思います。変化球含めてどの球種も質は良かったのですが、反省点はコマンドがあまり良くなかったことだと思います。引き続きチームに貢献できるようにがんばります」と反省点を口にした。背中の筋けいれんから復帰し、8月21日広島戦以来の1軍マウンドに上がった。三浦大輔監督(51)は先発右腕について「状態を上げるように取り組んできたところ」と話していたが、3回で68球を要し、苦しい内容に終わった。
◆ヤクルトがDeNAに打ち負け、5年ぶりの最下位が確定した。先発の小川泰弘投手(35)が5回11安打5失点と乱調だった。初回は1死二塁から佐野に左前適時打で先制点を奪われると、さらに1死二塁から筒香に2ランを浴びるなど立ち上がりからリズムに乗れなかった。同点に追い付いた直後の6回は2番手・石山泰稚投手(37)が佐野に3ランを献上した。打線は3点を追う2回に4得点を奪って、1度は前に出た。1死満塁からドラフト4位新人の田中陽翔内野手(19=健大高崎)が右翼線への2点適時二塁打で反撃。さらに小川の右犠飛、岩田幸宏外野手(28)の左翼線適時二塁打で1挙4得点を奪った。1点を追う6回は代打の鈴木叶捕手(19)が中前適時打。3点を追う7回は1死二塁から北村恵吾内野手(24)が左前適時打でくらいついた。ただ6回までの8失点は重かった。
◆DeNAがヤクルトを逆転し、今季最終戦に勝利した。今季限りで辞任する三浦大輔監督(51)は、公式戦では有終の美を飾った。在任5年間の通算成績を343勝342敗30分けとし、球団史上3人目の勝率5割以上の監督となった。今季は71勝66敗6分けだった。DeNAは1回、佐野恵太の適時打と筒香嘉智の2ランで3点を先制した。筒香の今季20号は、日米通算250号のメモリアルアーチとなった。2回に先発のバウアーが一挙4失点と崩れて逆転されたが、3回に松尾汐恩の中前適時打で同点に追いついた。5回に林琢真の中犠飛で勝ち越すも、6回表にプロ初登板となった武田陸玖が同点に追い付かれた。しかし、6回裏に佐野が左翼へ15号勝ち越し3ランを放った。このままリードを守ったため、武田にプロ初登板初勝利が転がり込んだ。DeNAのプロ初登板初勝利は今季の竹田祐以来だが、高卒では18年の京山将弥以来7年ぶりとなった。DeNAで通算勝率が5割を超えた監督は、球団初年度の1950年の渡辺大陸氏(貯金1=勝率5割4厘)と1998~2000年の権藤博氏(貯金33=勝率5割4分1厘)以来3人目となった。選手として現役時代もDeNAでプレーした監督では初となる。最終戦は3万3801人の観客が集まった。DeNAは25年の主催試合での観客動員数が236万411人となり、球団史上最多を更新した。過去最多は24年の235万8312人だった。
◆中日井上一樹監督(54)の来季続投が1日、正式に発表された。朝田憲祐球団本部長が公表した。今季は3年連続最下位から4位に順位を上げた。主力の福永、細川、木下、高橋周ら故障者が続出。石川昂、村松の不振と構想通りにいかない中、上林、ボスラー、山本、ルーキー石伊らでしのいだ。投手では松葉、大野らベテランが奮起。新守護神松山の大車輪の活躍もあった。だが、借金15は昨年の立浪政権最終年と同じ。8月まで13年ぶりのCS進出を争ったが、9月に失速した。朝田球団本部長は「ファンのみなさまには深くおわびします」とコメントした。井上監督も「苦しかった。4位というよりもCSに出られなかった」と悔しそうに話した。2年目の来季は待ったなしの結果が求められる。
◆DeNA高卒ルーキーの田内真翔内野手(18)がプロ2打席目でプロ初安打を放った。2点リードの8回先頭、元DeNAのヤクルト阪口に追い込まれながらも、スライダーを中前にはじき返した。一塁ベース上でやや照れ笑いを浮かべながらも、喜びをあらわに。記念ボールは一塁側ベンチに届けられ、先輩たちも笑顔で祝福していた。前日9月30日の同戦では代打でプロ初打席に立って初球をスイングするも、詰まって遊直に。それでも積極果敢な姿勢に三浦大輔監督(51)は「詰まってましたけどね。結果どうこうよりも、しっかりとスイングをかけたということが非常に良かったと思います」と姿勢をたたえていた。
◆DeNAはレギュラーシーズン最終戦を勝利で飾った。試合後のセレモニーではは、今季限りで辞任する三浦大輔監督(51)がファンに向けてあいさつを行った。
◆今季限りでの退任が発表されているヤクルト高津臣吾監督(56)が、敵地では異例の粋な演出で送り出された。横浜スタジアムのビジョンにて、6年間指揮を執った高津監督の活躍をたたえる映像が映し出された。最後には「高津臣吾監督 横浜スタジアムでの熱い戦いをありがとうございました」とメッセージが贈られた。高津監督が両チームのファンへサインボールを投げ入れると、球場全体が『高津』コール、拍手に包まれた。また、DeNA三浦大輔監督(51)から花束が贈られ、握手を交わした。
◆ヤクルトはDeNAに打ち負け、5年ぶりの最下位が確定した。高津臣吾監督(56)は「(最後に)7連勝目指していたんだけど...こっそりと。(今日は小川、石山の)ベテラン2人がやられちゃったんでね。最後まで勝ちにこだわって、勝負にこだわって。少し楽しみながら頑張りますよ」と受け止めつつ、残り3試合に目を向けた。先発の小川泰弘投手(35)が5回11安打5失点と乱調だった。初回は1死二塁から佐野に左前適時打で先制点を奪われると、さらに1死二塁から筒香に2ランを浴びるなど立ち上がりからリズムに乗れなかった。同点に追い付いた直後の6回は2番手・石山泰稚投手(37)が佐野に3ランを献上した。打線は3点を追う2回に4得点を奪って、1度は前に出た。1死満塁からドラフト4位新人の田中陽翔内野手(19=健大高崎)が右翼線への2点適時二塁打で反撃。さらに小川の右犠飛、岩田幸宏外野手(28)の左翼線適時二塁打で一挙4得点を奪った。1点を追う6回は代打の鈴木叶捕手(19)が中前適時打。3点を追う7回は1死二塁から北村恵吾内野手(24)が左前適時打でくらいついた。ただ、9失点は重かった。田中、鈴木叶だけでなく、3年目左腕の坂本拓己(21)がプロ初登板で1回無失点と結果を残した。敗戦の中で、若手のアピールが光った。高津監督は「ピッチャーも投げることができて、若手もヒットを打つこともできたし、残り3試合ですが、非常に楽しみな存在で見ていきたい。今はできないことの方が多いけど、すごくいい経験をしているんじゃないかなと思います」と話した。この日は相手のDeNAの本拠地最終戦でもあった。試合後のセレモニーでは、退任が決まっている高津監督のリーグ制覇2度の功績をたたえる映像もサプライズで流れた。高津監督は「この球場には意外と思い出がたくさんあって、今日みたいにバカバカ打たれるシーンばかりが頭に浮かぶんだけど(笑い)、最後に何て言うのかな、サプライズをやっていただき、本当に感謝しています。これからCSが始まりますけど、下克上と言っていいのか分からないですけどね。2年連続で、頑張ってほしいなと思いますね。本当に感謝しています」と言った。
◆DeNAは1日、前日9月30日ヤクルト戦(横浜)の1回の走塁で足を痛めて途中交代したダヤン・ビシエド内野手(36)が左半腱様筋肉離れと診断されたと発表した。ビシエドは前日の1回2死、投前へボテボテのゴロを打ったが、ヤクルト山野がボールを拾い損ねて内野安打に。その際に一塁へ走り出したところで左足を痛め、足を気にしながらなんとか一塁にたどり着いた。顔をしかめて左足のもも裏を気にしながらトレーナーと歩いてベンチへ。そのまま代走フォードが送られて交代となっていた。
◆DeNA武田陸玖投手がプロ初登板初勝利を挙げた。5-4の6回、4番手でマウンドに上がると、力強い直球を中心に攻めの姿勢を貫いた。1回2安打1失点で同点に追いつかれたが、直後の攻撃で味方が勝ち越し、うれしい初白星。初登板にも動じなかった。「マウンド立ったら全然緊張しなくて。周りが見えて、楽しかった」。20歳とは思えない堂々とした姿で躍動した。11球のうち9球が直球。最速は147キロを計測し、一番自信のあるボールで打者に向かった。「良さを全力で出せてよかった」と充実した表情で振り返った。投打の二刀流として期待されたが、先月4日に投手専念を発表。「今のままだったら、力になれない。いい経験をさせてもらって、課題が見えたので、来年につながれるよう頑張りたい」。2年目左腕が新たなスタートを切った。
◆ヤクルトのドラフト4位・田中陽翔内野手(19)=健大高崎高=がプロ初安打初打点を記録した。3点を追う二回1死満塁。DeNA先発・バウアーが投じた137キロの変化球をとらえ、右越えの2点二塁打を放った。プロ通算3打席目で値千金の一打に塁上で笑みを浮かべた。田中の一打を足掛かりに一挙4点を奪い逆転に成功した。かつてヤクルトなどで通算79試合に登板した田中充(たかし)氏を父に持つ大型内野手。将来のレギュラー候補として期待されているホープが初スタメンで大仕事をやってのけた。
◆DeNA・筒香嘉智外野手(33)が「4番・三塁」で出場し、一回に1点を先制してなお1死二塁で日米通算250本塁打となる20号2ランをバックスクリーンにたたき込んだ。フルカウントからの7球目、外角高めに浮いた小川のフォークボールを逃さなかった。2試合連発となる節目のアーチ。「ここまで支えてくれた方々や日々一緒に戦ってくれるチームメートやスタッフの皆さんに感謝したい」と謙虚に語った。
◆ヤクルト・青柳晃洋投手が2日に古巣の阪神戦(甲子園)に先発する。阪神とは9月22日にも対戦し、5回を2失点。高津監督は再戦について「もう演出です」と〝親心〟を見せており、昨季まで9年間在籍した古巣のホーム、甲子園のマウンドに立つ。今季最終登板で移籍後初勝利を目指す右腕は「本当に監督の計らいですし、僕自身もすごい楽しみ」と胸を高鳴らせた。
◆ポストシーズンの登板に望みをつなげるか。DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が、シーズン最終戦のヤクルト戦で8月21日以来のマウンドに上がった。リーグ優勝のキーマンとして、2年ぶりにDeNAに復帰。だが試合前時点で4勝10敗、防御率4・34。2年前は10勝4敗、防御率2・76と好成績を残しており、今季は期待に応えられなかった。不振の一因となったのが、離脱理由となった背中のけいれん。三浦監督は同部位の痛みについて、「ピッチングは全身を使いますから。ボールの質にも影響します」と説明する。2軍では実戦登板はなく、トレーニングとライブBP(実戦形式の投球練習)で調整を積んだ。「ウエートトレーニングをして、普段よりも背中に余計な負担をかけないようにメカニクスを整えた。それを見つけるまでに時間がかかった」と語る。並行して出力が上がりきらずにいた直球の質の改善も計ってきた。11日にクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージが開幕。エースの東、ジャクソン、ケイと盤石の3本柱がいる中、救援での登板可能性もゼロではない。辞任する指揮官について、「いつもやさしくしてくれた」と感謝する助っ人。2年前は出場できなかったポストシーズンに向け、「できれば投げたい」と見据えている。(阿部慎)
◆8月21日以来の登板となったDeNAのトレバー・バウアー投手(34)が3回4失点で降板した。初回に筒香の20号2ランなどで3点の援護をもらったが、直後に崩れた。連打と四球で無死満塁とすると、高卒ルーキーの田中に右翼線を破るプロ初安打の2点適時二塁打を献上。その後も犠飛と適時打で計4失点となり逆転を許した。続く三回は得点圏に走者を置きながら無失点で切り抜けたが、続く四回は2番手・平良がマウンドに上がった。2年ぶりの復帰となった今季は試合前時点で4勝10敗で防御率4点台。背中のけいれんで約1カ月半にわたり離脱していた。
◆燕のホープが一振りで結果を残した。ヤクルトのドラフト4位・田中陽翔内野手(19)=健大高崎高=が「8番・遊撃」でプロ初先発し、いきなり初安打初打点をマークした。「球種問わず、浮いてきた球は全部打ちにいこうと思って打席に入った。良い結果になってくれてよかった」0-3の二回1死満塁で巡ってきた第1打席。バウアーが投じた137キロの変化球をとらえ、右越えにはじき返す2点二塁打を放った。プロ通算3打席目での待望のHランプ。この一打を皮切りに打線が奮起し、一挙4点を奪った。高校3年春には選抜大会優勝に貢献した左打者が仕事をやってのけた。経験を糧に成長して1軍の舞台に戻ってきた。9月30日に今季2度目の1軍昇格。主力の故障離脱が相次いだ7月にも高卒新人では12球団で一番乗りの1軍昇格を果たしたが、代打での2打席はともに見逃し三振。初打席はDeNA・ウィックの前に3球三振を喫し「見たことのない球だった」とほろ苦いデビューを飾った。ファームでは1軍投手の球に対応するため、打席内での意識の持ち方を一から見つめなおした。今季限りで現役引退を表明した川端慎吾から練習法や心構えの助言を仰ぎ引き出しを増やした。1年目の今季はファームで75試合に出場し、打率・254、2本塁打、20打点。確かな手応えを胸に1軍での雪辱に燃えていた。「1軍でどうするかを探りながらやっていけたら。初球からどんどん振っていきたい」。将来が楽しみな背番号54が小雨がぱらつく横浜で輝きを放った。(樋口航)
◆DeNAの2年目、武田陸玖投手(20)が1点を勝ち越した直後の六回から4番手で登板し、1軍デビュー。1回2安打1失点だった。2死二塁から打ち取った当たりが中前に落ちる適時打となり、ほろ苦いデビュー戦となった。山形中央高からドラフト3位で入団。高校通算31本塁打を誇り、プロでは外野手登録で投打二刀流に挑戦していたが、9月から投手に専念する。将来性豊かな左腕は切れのある直球で相手のバットをへし折り、潜在能力の一端を見せた。
◆ヤクルト・坂本拓己投手(21)が七回に3番手でプロ初登板し、1回1安打無失点に抑えた。直球の最速は149キロをマーク。3年目左腕が上々のデビューを果たした。北海道の離島・奥尻島の出身で、知内高から2023年にドラフト4位で入団。今季はイースタン・リーグで17試合に登板し、1勝4敗、防御率3・40の成績を残し、9月30日に1軍初昇格していた。先頭・林からプロ初の三振を奪うと、続くフォードは中飛。蛯名に右翼フェンス直撃の二塁打とされたが、最後は東妻を中飛に抑えた。
◆DeNAが打ち勝った。5―5の六回に佐野が勝ち越し3ランを放った。筒香は一回に2戦連発となる20号2ラン。4番手の武田はプロ初登板勝利となり、九回を締めた中川がプロ初セーブを挙げた。ヤクルトは最下位が確定した。
◆シーズン最終戦に臨んだDeNAは、今季の主催試合(横浜スタジアム70試合、HARD OFF ECOスタジアム新潟1試合)の観客動員数が球団記録を更新したことを発表した。今季は236万411人で、昨季記録した歴代1位の235万8312人を上回った。
◆DeNAが打ち勝った。5―5の六回に佐野が勝ち越し3ランを放った。筒香は一回に2戦連発となる20号2ラン。4番手の武田はプロ初登板勝利となり、九回を締めた中川がプロ初セーブを挙げた。ヤクルトは最下位が確定した。
◆DeNAが打ち勝った。5―5の六回に佐野が勝ち越し3ランを放った。筒香は一回に2戦連発となる20号2ラン。4番手の武田はプロ初登板勝利となり、九回を締めた中川がプロ初セーブを挙げた。ヤクルトは最下位が確定した。以下にDeNAのデータ。?DeNA・筒香が今季20号本塁打。シーズン20本塁打以上はメジャー移籍前の2019年(29本)以来6年ぶり7度目。DeNA(前身を含む)で7度以上は松原誠(9度)、桑田武、田代富雄、村田修一(各8度)に次ぐ5人目。左打者では最多。?NPB通算232本とメジャー通算18本を合わせて日米通算250本塁打に到達。日米通算250本塁打は、今年5月23日のカブス・鈴木誠也(対レッズ、通算269本=日182、米87)に続く8人目。?三浦監督の監督通算成績は343勝=球団歴代3位=342敗30分け(勝率・501)、1勝勝ち越して終えた。DeNAの監督で通算勝利数が同敗戦数を上回ったのは、渡辺大陸(1950年、勝ち越し1=69勝68敗3分け)、権藤博(98-00年、同33=219勝186敗2分け)に次いで3人目。
◆高卒2年目のDeNA・武田陸玖投手が救援で1軍初登板を果たし、プロ初勝利を挙げた。DeNA(前身を含む)投手の初登板勝利は8月16日の竹田祐(1年目、先発、対中日)に続く今季2人目。高校から直接入団した投手の初登板勝利は、2018年4月1日の京山将弥(2年目、先発、対ヤクルト)以来7年ぶり10人目で、救援勝利で達成したのは、1961年4月8日の大崎隆雄(1年目、対広島)、97年7月6日の横山道哉(2年目、対広島)に次いで28年ぶり3人目。
◆DeNAが打ち勝った。5―5の六回に佐野が勝ち越し3ランを放った。筒香は一回に2戦連発となる20号2ラン。4番手の武田はプロ初登板勝利となり、九回を締めた中川がプロ初セーブを挙げた。ヤクルトは最下位が確定した。
◆8月21日以来の先発だったDeNAのトレバー・バウアー投手(34)は3回4失点。3-0で迎えた二回は、ルーキーの田中にプロ初安打となる適時二塁打を許すなど一挙4失点と崩れた。2年ぶりにチームに復帰した今季は4勝10敗、防御率4・51。3四球を与えるなど「制球があまり良くなかった。引き続きチームに貢献できるように頑張ります」とコメントした。
◆異例のサプライズだった。横浜スタジアムでの今季最終戦を終えると、ビジョンには今季限りで退任するヤクルト・高津監督の足跡をたどる映像が流れ、場内からは「高津コール」が起こった。指揮官は「この球場、意外と思い出がたくさんあって、本当に感謝しています。これからCS(クライマックスシリーズ)が始まりますけど2年連続で、頑張ってほしい」とDeNAにエール。三浦監督からは花束を渡された。
◆北海道の離島、奥尻島出身で、知内高からヤクルト入団3年目の左腕・坂本拓己投手(21)がプロ初登板を果たした。七回に3番手で登板すると、先頭・林からプロ初の奪三振。蝦名に右越え二塁打とされたが、1回1安打無失点に抑え、直球の最速は149キロをマークした。「思い切って投げることだけ意識してマウンドに上がりました。悪いところは修正して、いいところはどんどん伸ばしていけるようにしたい」と汗をぬぐった。
◆DeNAは1日、ヤクルト最終戦(横浜)に9-6で打ち勝ち、レギュラーシーズン最終戦を締めくくった。今季限りで辞任する三浦大輔監督(51)は、試合後のセレモニーで優勝を逃したことをファンに謝るとともに、日本一を目標に掲げた。4番に入った筒香嘉智外野手(33)は、日米通算250本塁打を達成。11日に始まる巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(横浜)へ弾みをつけた。4番に入った筒香が、豪快な一発でレギュラーシーズン最終戦を飾った。日米通算250本塁打となる20号2ラン。一回に1点を先制してなお1死二塁で、外角高めに浮いた小川のフォークボールを逃さず、バックスクリーンに運んだ。2試合連発となる節目のアーチに「今年中に打ててよかった。ここまで支えてくれた方々に感謝したい」と謙虚に語った。米球界からDeNAに舞い戻ったのは昨年4月。5年ぶりの古巣復帰に際し、電話越しに熱意を伝えてくれたのが三浦監督だった。「最初に声をかけてくださって、本当に帰って来てほしいと伝えていただいた」。その言葉に胸打たれ、慣れ親しんだ背番号25のユニホームに再び袖を通した。33歳の大黒柱は三浦監督の今季限りでの退任を受けて「もちろん、さみしい。優勝できなかったのは選手の責任」と神妙な面持ちで語った。「最後にもう一回、監督にいい景色を見せられるようにしたい。笑顔で終わってもらえるように選手が頑張らないといけない」とナインの思いを代弁した。
◆ヤクルトは2020年以来、5年ぶりの最下位が決まった。その中でドラフト4位・田中陽翔内野手(19)=群馬・健大高崎高=が初安打初打点を記録。「積極的に振れてよかった。(サイ・ヤング賞投手から打てて)いい思い出になった」と笑みを浮かべた。「8番・遊撃」でプロ初先発。二回1死満塁でバウアーの変化球を捉え、右越えの2点二塁打を放った。ロッテ、ヤクルトで通算79試合に登板した田中充(たかし)氏を父に持つ183センチの大型遊撃手が、通算3打席目で節目を迎えた。7月、高卒新人では12球団一番乗りで1軍に昇格し、代打でデビュー。DeNA・ウィックの160キロに迫る速球に対応できず、3球三振を喫した。試合後、中学時に所属した東練馬シニア時代から親交のある球団OBの宮本慎也氏から「あれが普通だと思わないと1軍ではやっていけないぞ」と叱咤激励された。ファームでは、今季限りで引退する川端に助言をもらいながら、1軍投手の速球と変化球への対応力を磨いた。「あの経験のおかげ」。2度目の昇格で巡ってきたスタメン起用に結果で応えた。(樋口航)
<セ・リーグ順位表推移>
| 順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 優勝 (-) |
阪神 |
84 | 54 | 4 | 0.609 (-) | - (-) |
1 | 490 (-) | 350 (-) | 91 (-) | 100 (-) |
0.245 (-) | 2.220 (-) |
| 2 (-) |
DeNA |
71 | 66 | 6 | 0.518 (↑0.003) | 12.5 (↑0.5) |
0 | 510 (+9) | 456 (+6) | 110 (+2) | 66 (+2) |
0.247 (↑0.002) | 2.940 (↓0.03) |
| 3 (-) |
巨人 |
70 | 69 | 4 | 0.504 (↑0.004) | 14.5 (↑0.5) |
0 | 463 (+5) | 461 (+2) | 96 (-) | 53 (+1) |
0.250 (↑0.001) | 2.950 (↑0.01) |
| 4 (-) |
中日 |
63 | 78 | 2 | 0.447 (↓0.003) | 22.5 (↓0.5) |
0 | 403 (+2) | 463 (+5) | 83 (+1) | 80 (-) |
0.232 (-) | 2.970 (↓0.02) |
| 5 (-) |
広島 |
59 | 77 | 5 | 0.434 (-) | 24 (-) |
2 | 439 (-) | 488 (-) | 71 (-) | 57 (-) |
0.246 (-) | 3.180 (-) |
| 6 (-) |
ヤクルト |
55 | 78 | 7 | 0.414 (↓0.003) | 26.5 (↓0.5) |
3 | 432 (+6) | 556 (+9) | 87 (-) | 61 (+1) |
0.235 (-) | 3.600 (↓0.03) |



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