ロッテ(★1対2☆)楽天 =リーグ戦25回戦(2025.09.30)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0000000202500
ロッテ
0001000001910
勝利投手:泰 勝利(1勝0敗0S)
(セーブ:藤平 尚真(2勝2敗11S))
敗戦投手:高野 脩汰(5勝3敗0S)
  DAZN
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◆楽天が逆転勝利。楽天は1点を追う8回表、村林の適時二塁打で同点とする。なおも続く好機で黒川が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・泰がプロ初勝利。一方のロッテは、引退試合を迎えた美馬が先発登板。打者1人を三振に抑え、有終の美を飾った。

◆この日、引退試合を迎えるロッテ美馬学投手(39)に球界関係者からなど大量の花が届いた。楽天時代にともにプレーした巨人田中将、今江敏晃氏、則本に加え、巨人阿部監督、上原浩治氏、松井稼頭央氏、パドレス松井など球界関係者に加えてサンドウィッチマンからも花が届けられ、美馬の人望の厚さがうかがえた。

◆ロッテの美馬学投手(39)が最後のマウンドに立った。登場曲、槇原敬之の「僕が一番ほしかったもの」が流れるなか、長男のリタくんと手をつないで登場。リタくんは始球式でマウンドの数メートル手前からノーバウンド投球を披露し、球場を沸かせた。美馬はマウンドに上がると帽子を取り、深々と一礼。ロッテ、楽天両軍から大きな拍手が送られた。対戦相手は楽天時代の元チームメート、浅村。初球は140キロのストライク。続く139キロの球で空振りを奪い、あっという間に2ストライクを奪った。だが2-2からの1球は浅村の背後を抜ける暴投。さらにフルカウントからの球も背中の後ろを通過したが、浅村はバットを振り空振り三振。美馬は苦しそうに表情をゆがませながらも最後まで全力投球で投げきった。

◆ロッテ美馬学投手(39)の引退試合で「中大リレー」が実現した。先発の美馬は、現役最後のマウンドに立つと、楽天時代のチームメートでもある1番打者・浅村との対戦に臨んだ。初球は140キロの直球でストライク。続く139キロの速球で空振りを奪い、最後はフルカウントから浅村の背中を通る投球となったが空振り三振に仕留めた。スタンドからは大きな拍手が起こり、万雷の拍手に送られて美馬はマウンドを降りた。続いてアナウンスされたのは沢村拓一投手(37)。名前が呼ばれると観客席から一段と大きな歓声が響いた。沢村は直球主体の力強い投球で、2人の打者を危なげなく打ち取り、役割をきっちりと果たした。ベンチへ戻る際には、美馬と握手を交わし、先輩と後輩による「中大リレー」を完成させた。この日のZOZOマリンには多くの観客が詰めかけ、美馬のラスト登板を見届けた。美馬から沢村への継投は、引退試合を象徴するシーンの1つとなった。

◆ロッテは、この日の引退試合を迎える美馬学投手(39)のため、球場内外を特別仕様に彩った。スタジアム正面に「MANABU MIMA LAST GAME 09.30 2025」の文字が大きく掲げられ、現役時代の投球シーンや笑顔など数々の写真がコラージュされた特設ボードが設置された。来場者が足を止め、記念撮影をする姿も見られ、引退試合を象徴するフォトスポットとなっていた。さらに国旗掲揚ポールには、美馬の背番号「15」の旗が翻り、集まったファンの目を引いた。球団公式X(旧ツイッター)やインスタグラムも、試合当日に合わせてプロフィル画像を背番号「15」に変更。SNS上でも「美馬ラストゲーム」を盛り上げる取り組みが行われ、ファンからは多くの反応が寄せられた。

◆ありがとう、美馬学楽天で作った栄光。ロッテで見せた勇志。誰もあなたのことを忘れません。?プロ野球 (2025/9/30)??ロッテ×楽天??live on DAZN#オレをみろ#chibalotte #だったらDAZN#RakutenEagles #だったらDAZN pic.twitter.com/g2M6PAgeyv

◆ロッテの美馬学投手(39)が最後のマウンドに立った。マウンドに上がると帽子を取り、深々と一礼。ロッテ、楽天両軍から大きな拍手が送られた。対戦相手は楽天時代の元チームメート、浅村。初球は140キロのストライク。続く139キロの球で空振りを奪い、あっという間に2ストライクを奪った。だが2-2からの1球は浅村の背後を抜ける暴投。さらにフルカウントからの球も背中の後ろを通過したが、浅村はバットを振り空振り三振。美馬は苦しそうに表情をゆがませながらも最後まで全力投球で投げきった。引退登板を終え「3球目に肘が...。本当に最後までやり切れたのかなと思います。本当にアサ(浅村選手)ごめんって感じです。本当に本当にごめんって感じです。でも自分としては本当に投げられなくなるまでやれたかなと思います」と振り返った。

◆ロッテ植田将太捕手(27)が、プロ6年目でついに待望のプロ初安打を記録した。3回の第1打席、相手は楽天のベテラン右腕・岸。フルカウントからの直球に力強くバットを振り抜くと、打球は高々と舞い上がり、中堅手の前にポトリと落ちて中前打となった。スタンドからは大きな歓声が沸き起こり、球場全体が温かい拍手に包まれた。ベンチへ戻るとチームメートから次々と祝福のハイタッチを受け、喜びを分かち合った。「とにかく振りに行きました! 1本打つことができて本当に良かったです」と振り返った。

◆楽天が最下位ロッテに逆転勝ちし、連敗を6で止めた。1点を追う8回先頭。21年ドラフト1位の吉野創士外野手(21)がプロ初安打を放ち、代走武藤敦貴外野手(24)が送られた。2死一、二塁と好機を広げ、村林一輝内野手(27)が左越えに22打席ぶり安打となる同点二塁打。なおも2死二、三塁から黒川史陽内野手(24)が左前に勝ち越し打を決めた。先発の岸孝之投手(40)は6回73球、6安打1失点。2番手で1安打無失点に抑えた21年ドラフト4位の泰勝利投手(21)がプロ初勝利を挙げた。この日は楽天にも在籍したロッテ美馬が引退試合を迎え、打者1人と対戦した。浅村栄斗内野手(34)が14年8月28日以来、11年ぶりに1番で出場。美馬との最後の対決は空振り三振だった。今季はホームで残り3試合となった。

◆21年ドラフト4位の楽天泰勝利(たい・かつとし)投手(21)が、プロ初勝利を手にした。1点ビハインドの7回に2番手で登板。ロッテ先頭の池田を三ゴロ、続く安田はスライダーで空振り三振に抑えた。友杉に2死から右前打を打たれたが、捕手石原が友杉の二盗を阻止し、3つ目のアウトを奪った。1回22球、1安打無失点1奪三振で流れをつくった。8回の攻撃で村林一輝内野手(27)が同点打、黒川史陽内野手(24)が勝ち越し打を決めた。泰は8月13日にプロ初昇格。2軍に1度降格も、今月19日に再昇格し、1軍5試合目の登板で初勝利を飾った。

◆ロッテは接戦をものにできず4連敗となった。引退登板の美馬学投手(39)は元チームメートの浅村を抑え、最後の登板を終えた。2回から登板したブライアン・サモンズ投手(30)は6回無失点と試合を作った。8回に登板した高野脩汰投手(27)が2死一、三塁から村林、黒川に連打を浴び逆転を許した。打線は4回に1死二塁から池田来翔内野手(25)が右中間への二塁打で先制したがその後はつながらなかった。

◆21年ドラフト1位の楽天吉野創士外野手(21)が、地元千葉でプロ初安打を決めた。ロッテ戦に「7番中堅」で出場。プロ初昇格した前日から2試合連続でスタメン起用された。0-1の8回先頭。4番手・高野脩の4球目、直球を捉えて中前に痛烈な打球をはじき返した。6打席目でプロ初安打を刻み、代走武藤が送られた。千葉・浦安市出身。昌平(埼玉)では高校通算56本塁打を放った将来の主砲候補だ。プロ入り後は負傷で離脱する期間もあったが、今季は2軍戦で99試合に出場し、打率2割5分、3本塁打、29打点をマーク。コンスタントにプレーし、大きな経験を積んだ。プロ初安打に吉野は「あまり覚えていないです。でもその打席は自分の中で『いけるかも』という感覚があり、それがうまくはまってくれてよかったです。今日は家族が見に来てくれているのでその前で打つことができてよかったです。これからは1本でも多く打てるように頑張ります」とホッとした表情で話した。

◆試合終了後、ロッテ美馬学投手の引退セレモニーが行われ、楽天銀次アンバサダー、ヤクルト嶋ヘッドコーチ、楽天則本、パドレス松井、巨人ウィーラー巡回打撃コーチ、巨人田中将からメッセージが送られた。楽天銀次アンバサダー「美馬さん15年間のプロ野球生活お疲れさまでした。心も体も、そして肩・肘も本当にボロボロだと思います。しっかり体を休めて、この先最高の人生にしてください。美馬さんとの思い出は2013年、楽天イーグルスで一緒に日本一を取ることが出来ました。本当に美馬さんの活躍がなければ、この優勝はなかったと思います。最高の野球人生を一緒に歩むことが出来、自分自身も本当にすごく幸せです。これからも共に前を向いて頑張って参りましょう! 銀次でした!」ヤクルト嶋ヘッドコーチ「学、現役生活お疲れさまでした。楽天に入団した時は最初中継ぎをやっていたのですけれど、そこから先発に転向してクライマックス・日本シリーズで大活躍して2ケタも勝つときに一緒にマスクを被って、喜び合えた瞬間は今でも忘れません。ロッテに移籍してからも、故障もありながらも良いピッチングをしているのをテレビで見ていました。これから、今まで学んだこと・経験したことを若い選手に伝えていくのも、学の仕事だと思います。今日はロッテファン、そしてお世話になったイーグルスファンの皆さんの前で、たくさん泣いていい花道を飾ってもらってください。本当に現役生活お疲れさまでした」楽天則本「美馬さん15年間のプロ野球生活お疲れさまでした。僕、個人としては学生時代に東京ガス時代の美馬さんを見て、体を目いっぱい使って相手バッターを圧倒する姿に感銘を受け、美馬さんみたいになりたいと思って学生時代を過ごしたことを今でも覚えています。楽天に入ってまさか一緒にプレーできるとは思ってもいなかったので、すごくうれしかったですし、一緒にプレーをしてとても優しく、常に前向きな美馬さんの姿を見て、僕も頑張ろうと思えましたリハビリ期間も長かったプロ野球生活ではあったかと思いますが、一生懸命やっている美馬さんの姿を見て僕も育ってきたので、僕もすこしでも長く続けられるように、美馬さんの姿をいつも胸に刻みながら頑張りたいと思います。本当に現役生活お疲れさまでした」パドレス松井「美馬さん15年間玄関お疲れさまでした。サンディエゴ・パドレスの松井裕樹です。美馬さんとは楽天イーグルスで6年間一緒にプレーさせていただきました。一緒に食事に行ったり、ゴルフに行ったり、いろいろな話をしたり。練習中に楽天の星トレーナーを、則本さん・辛島さんと一緒にいじって、何げない時間をすごく楽しく過ごさせてもらっていました。こんなに素晴らしく、優しい先輩はほかにいないなと思っております。美馬さんの後輩になった野球選手だったり、みんな同じ気持ちだと思うのですが、本当に美馬さんのことが大好きです。また大好きな美馬さんと一緒に同じユニホームを着て野球をしたり、同じ時間を過ごせたらいいなと思っております。美馬さんのような先輩に、美馬さんのような男に、美馬さんのようなパパに、なれるよう僕も一生懸命頑張りたいと思います。まずは、15年間戦った体をしっかり休めて、大好きな家族と共に充電して、また次のステップに進んでもらいたいと思っております。15年間本当にお疲れさまでした」巨人ウィーラー巡回打撃コーチ「美馬さん、ありがとう。引退するのが本当に残念だよ、ただ一言メッセージを贈りたい。5年間、最高のチームメートでいてくれてありがとう。共に戦った素晴らしい思い出を胸に、引退後の生活を楽しんでね!ありがとう」巨人田中将「皆さんこんにちは、読売ジャイアンツの田中将大です。美馬さん、現役生活15年間、本当にお疲れさまでした。美馬さんとは楽天イーグルスでチームメートとして一緒に戦いました。中でもやはり2013年、日本一になったシーズンというのは、お互いに先発としてシーズンを戦い抜きました。美馬さんは日本シリーズMVP、第7戦での投球が日本一を引き寄せてくれたと思っております。今年、2軍戦ではありましたが投げ合う機会がありまして、その時も状態を上げていく調整段階だという話をゲーム前にしたのを覚えているのですが、美馬さんの方が結局は7イニングを投げてしっかり抑えられていたというのを見て、まだまだいけるんだというのが、ものすごく印象に残りました。なので、引退されるというご連絡をいただいた時はものすごく驚きました。長年の現役生活で体を酷使されてきたと思いますので、まずはご家族と一緒にゆっくり体を休めてほしいなと思います。そして、野球界のために何かしらまた携わっていただきたいなと僕は思います。15年間お疲れさまでした」

◆ロッテは接戦をものにできず4連敗となった。引退登板の美馬学投手(39)は元チームメートの浅村を抑え、最後の登板を終えた。吉井理人監督(60)は「美馬さんの場合は、プロ野球生活大成功だと思うんで、『引退おめでとう』と言わせてもらいました。勝負根性の塊みたいなピッチャーで、マウンドでの勝ちへの執着心はすごいものがありました。それはぜひ見習って、引き継いでほしい」と若手投手に期待した。2回から登板したブライアン・サモンズ投手(30)は6回無失点と試合を作ったが、8回に登板した高野脩汰投手(27)が2死一、三塁から村林、黒川に連打を浴び逆転を許した。打線は4回に1死二塁から池田来翔内野手(25)が右中間への二塁打で先制したがその後はつながらなかった。引退試合を勝利で飾ることは出来なかったが、吉井監督は「毎試合毎試合勝ちにこだわってやってるんで、今日はまた違うプレッシャーがあったと思う。その中で自分のピッチングができるかっていうのはプロ野球選手として一番大事なこと。今日は高野がやられてしまいましたけども、これを経験に生かしてほしい」と期待した。

◆21年ドラフト4位の楽天泰勝利(たい・かつとし)投手(21)が、プロ初勝利を手にした。1点ビハインドの7回に2番手で登板。ロッテ先頭の池田を三ゴロ、続く安田はスライダーで空振り三振に抑えた。友杉に2死から右前打を打たれたが、捕手石原が友杉の二盗を阻止し、3つ目のアウトを奪った。1回22球、1安打無失点1奪三振で流れをつくった。8回の攻撃で村林一輝内野手(27)が同点打、黒川史陽内野手(24)が勝ち越し打を決めた。泰は8月13日にプロ初昇格。2軍に1度降格も、今月19日に再昇格し、1軍5試合目の登板で初勝利を飾った。「こういうキンキン(緊迫した)試合で投げられて、抑えて勝ちがついた。野手の方も打ってくれた」。勝利球を手にして「すごいうれしい1球というか、大事な1球になるかなって感じです」と喜びをかみしめた。

◆限界まで腕を振り抜いた。ロッテ美馬学投手(39)が、ファンと仲間たちに見守られながら、引退登板のマウンドに立った。対戦相手は楽天時代の元チームメート、浅村。初球から140キロの速球でストライクを奪いあっという間に2ストライクを奪ったが、2-2からの1球は浅村の背後を抜ける暴投。さらにフルカウントからの球も背中の後ろを通過した。それでも浅村はバットを振り、空振り三振。美馬は苦しそうな表情を浮かべながらも、6球を全力で投げ切った。「3球目で肘が飛んでしまって。アサ(浅村)にすごい迷惑かけてしまったんで、申し訳なかったなと思います。本当に最後、限界だったのかなと思うんで、そこまでできたのが本当に幸せだった」とかみしめた。"優しい"。人柄を問われると、誰もがそう答える。だが本人は「全然そんなことないですよ」と照れ笑いを見せる。「母は人が集まるような人で、人のために生きる人でした。それを見て育ったからか、自然と自分もそう考えるようになったのかもしれません」と、静かに振り返った。多くのファンが球場に詰めかけ、その厚い人望を象徴するかのように、登板後の拍手は止むことなく続いた。「自分としては、本当に投げられなくなるまでやれたと思います」。15年間のプロ野球人生が幕を閉じた。【星夏穂】

◆引退登板をおこなったロッテ美馬学投手(39)が、楽天時代のチームメートである巨人・田中将の日米通算200勝を祝福した。「ずっと見てました。200勝して、めちゃくちゃうれしかったですね。『僕は走れるとこまで走り続けます』っていうのは言ってたんで。この先もずっとたくさん勝ってほしいな。スーパースターで大エースなんで、本当に最後投げれなくなるまで、最後までやってもらいたい」と思いを託した。同日に引退試合と記録の達成を迎えたことについては、「すごい縁がありますかね。あと岸さんが先発してたりとか、いろんな縁がつながって今があって、ほんとに幸せだと思います」と語った。引退セレモニーの最後には楽天の選手も交じって行われた8回の胴上げについては、「本当に幸せをかみしめてるような感じですかね。なかなかこんなことないですし、本当にお世話になった両チームで、こういう形で送り出してもらって、本当に幸せだなっていうのを感じてました」と振り返った。

◆今季限りでの現役引退を表明しているロッテ・美馬学投手(39)が古巣の楽天戦(ZOZOマリン)に先発。1番の浅村を空振り三振に打ち取り、現役生活にピリオドを打った。最後のマウンドの前には長男の叶(りた)君(5)と手をつないで登場。マウンドの手前から始球式のボールを投じた叶君は見事なストライク投球で球場を沸かせた。打者1人との対戦予定だった美馬は、楽天時代から幾度となく相対してきた浅村(西武→楽天)と対戦。初球、2球目は140キロのストライクだったが、限界を超えている右腕が悲鳴をあげたのか、徐々にボールが乱れ、5球目は浅村の背中側を通る130キロのボール球に。最後は123キロの暴投を浅村があえて空振りして三振に倒れた。美馬は「ごめん」と浅村にわびた。吉井監督がマウンドで右腕とハグを交わし、交代を告げる。マウンドへ走って上がった中大の後輩でもある沢村ともハグを交わし、ボールを手渡した美馬。キャップを取ってファンにあいさつする右腕には球場全体から温かい拍手が送られた。「3球目に肘が...。本当に最後までやり切れたのかなと思います。本当にアサ(浅村)ごめんって感じです。本当に本当にごめんって感じです。でも自分としては本当に投げられなくなるまでやれたかなと思います」。悔いを残さず、やり切った15年の現役生活だった。美馬 学(みま・まなぶ) 1986(昭和61)年9月19日生まれ、39歳。茨城県取手市(旧藤代町)出身。藤代高では2年春に選抜大会出場。中大、東京ガスを経て2011年にドラフト2位で楽天入団。初の開幕投手を務めた17年に自己最多の11勝を挙げた。19年オフ、国内フリーエージェント(FA)権を行使してロッテ移籍。9月9日、A現役引退を発表した。169センチ、75キロ。右投げ左打ち。既婚。年俸4000万円。背番号15。

◆楽天が逆転勝ちで連敗を6で止めた。0―1の八回、先頭打者の吉野の安打から好機を広げ、村林の適時二塁打、黒川の適時打で2点を奪ってひっくり返した。2番手の泰がプロ初勝利。ロッテは4番手の 高野脩が踏ん張れなかった。

◆引退登板を終えたロッテ・美馬学投手(39)は、日米通算200勝を達成した巨人・田中将大投手(36)に「この先もずっとたくさん勝ってほしい」とエールを送った。楽天時代の同僚で、この日の美馬の引退セレモニーにはビデオメッセージを寄せていた田中将の偉業達成は降板後の美馬も気になっていたという。「ずっと見てました。200勝して、めちゃくちゃうれしかったっすね」と、痛む右ひじをさすりつつ節目の1勝を笑顔で祝福した。「(田中将は)『僕はもう走れるとこまで走り続けます』っていうのは言ってたんで。この先もずっとたくさん勝ってほしい。僕の中でもみんなもそうですけど、スーパースターで大エースなんで。本当に最後投げられなくなるまで、最後までやってもらいたいなと思います」と美馬流のエールで激励していた。

◆ロッテは、引退の美馬と沢村で一回を零封し、二回からサモンズが6回無失点と好投したが、4番手の高野修がつかまり逆転負けを喫した。4連敗で借金は再び今季ワーストの28に逆戻りした。吉井監督は「今日のように、また違うプレッシャーがあったと思うが、その中で自分のピッチングができるかっていうのは1番大事なこと。これを経験に生かしてほしい」と、糧とするように注文を付けた。

◆今季限りでの引退を表明しているロッテ・美馬学投手(39)が古巣の楽天戦(ZOZOマリン)に先発。先頭の浅村から空振り三振を奪って15年間のプロ野球人生にピリオドを打った。右腕はすでに限界を超えていた。2球のストライクの後、「肘が飛んじゃいました」と美馬。浅村の背中を通るようなボールが続き、6球目に浅村があえてボール球に手を出して空振り三振。浅村に何度も「ごめん」と謝った場面に人柄が浮かんだ。試合後のセレモニーでは「プロ野球選手になるのは無理だといわれていたが、大好きな野球を仕事にできて本当に幸せな15年間でした」とあいさつ。両チームからの胴上げで最後を締めくくり「本当に幸せをかみ締めているよう。なかなかこんなことはないですし、本当にお世話になった両チームで、こういう形で送り出してもらって、本当に幸せ」と何度も頭を下げた。今後に関しては「まずは肘の検査から」と冗談めかしてけむに巻いたが、家族との癒しの時間が待っている。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85524 0.620
(↓0.005)
-
(-)
2536
(+1)
385
(+2)
95
(+1)
98
(-)
0.256
(↓0.001)
2.400
(-)
2
(-)
日本ハム
83563 0.597
(↑0.003)
3
(↑1)
1548
(+2)
406
(+1)
129
(+1)
78
(+2)
0.249
(↓0.001)
2.520
(↑0.01)
3
(-)
ORIX
72643 0.529
(-)
12.5
(↑0.5)
4483
(-)
497
(-)
96
(-)
58
(-)
0.255
(-)
3.320
(-)
4
(-)
楽天
65732 0.471
(↑0.004)
20.5
(↑1)
3435
(+2)
516
(+1)
70
(-)
106
(-)
0.245
(-)
3.370
(↑0.02)
5
(-)
西武
62743 0.456
(-)
22.5
(↑0.5)
4391
(-)
440
(-)
79
(-)
90
(-)
0.232
(-)
2.920
(-)
6
(-)
ロッテ
55833 0.399
(↓0.002)
30.5
(-)
2436
(+1)
548
(+2)
73
(-)
68
(+1)
0.241
(-)
3.610
(↑0.01)