オリックス(☆4対0★)楽天 =リーグ戦24回戦(2025.09.29)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
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勝利投手:九里 亜蓮(11勝8敗0S)
敗戦投手:ハワード(5勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】福永 奨(1号・2回裏2ラン)

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◆オリックスが3連勝。オリックスは初回、中川の犠飛で幸先良く先制する。続く2回裏には福永のプロ初本塁打となる2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・九里が9回3安打無失点の快投。今季初完封で11勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が沈黙した。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、今季の新人最速でシーズン規定打席に到達した。オリックス戦に「6番遊撃」でスタメン出場。2回無死一、二塁の第1打席は一ゴロだったが、規定となる443打席に達した。規定打席について問われた宗山は「行ければいいですし、チームの状況もあるので、とにかく出た試合は一生懸命やろうというような感じでいます。そこは1つクリアできればいいかなと思ってます」と話していた。今季は試合前時点で117試合に出場し、打率2割6分3厘、3本塁打、25打点をマークしている。

◆4年目のオリックス福永奨捕手(26)がプロ1号2ランを放った。1-0の2回1死一塁。楽天ハワードの5球目、カットボールを左翼スタンド中段に運んだ。「うまいことバットに乗ってくれました。練習してきたことが出せてよかったです!(プロ初本塁打について)うれしいですけど、とにかくこの試合に勝ちたいです!」九里亜蓮投手(34)の先発試合ではこの日が初めてのスタメンマスク。ベンチに戻ると、2人で抱き合った。

◆楽天スペンサー・ハワード投手(29)が、2試合連続アクシデントで緊急降板した。0-3の4回1死。オリックス来田に1球目を投じた際に顔をしかめた。捕手太田が石井投手コーチ、トレーナー、通訳を呼び、治療のため1度ベンチに引き揚げたが、そのまま降板となった。3回1/3を56球、3安打3四死球3失点だった。前回23日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では右腕の張りにより7回途中で降板。登板前日はその部位について「問題ない」と強調していたが、2試合連続アクシデントでマウンドを降りた。この日が来日初の中5日での登板となったが「アメリカでは普通ですし、よくやっていたので間隔としては問題ない」と自信を示していた。

◆楽天は今季最長タイの6連敗で、借金が今季ワーストの9に膨らんだ。2カード連続で同一カード3連敗となった。初回、先発スペンサー・ハワード投手(29)がオリックス中川に左犠飛で先制を許す。2回は福永に2ランを浴び、リードを3点に広げられた。ハワードは4回1死の場面で1球目を投じた際に顔をしかめ、緊急降板。3回1/3を56球、3安打3四死球3失点でマウンドを降りた。無傷の5連勝中だったが、今季初黒星を喫した。ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が新人最速でシーズン規定打席に到達。ともに初昇格したドラフト5位の吉納翼外野手(23)、21年ドラフト1位の吉野創士外野手(21)が1軍デビューを飾り、今後につながる要素もあったが、打線が沈黙した。

◆3位オリックスは4位楽天戦5連勝を飾った。初回、太田椋内野手(24)と紅林弘太郎内野手(23)の連打で1死二、三塁とし、4番中川圭太内野手(29)の左犠飛で1点を先制した。さらに2回には福永奨捕手(26)がプロ1号の2ランを放ち、3-0とした。先発の九里亜蓮投手(34)は9回129球を投げ3安打無失点。2回から5回まで毎回走者を許すも、得点は与えなかった。チームの勝ち頭は、移籍後初完封で11勝目を挙げた。今3連戦は山下舜平大投手(23)、宮城大弥投手(24)、九里で3連勝。10月11日からクライマックスシリーズファーストステージを控えるチームが投打ともに状態を上げている。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、今季の新人一番乗りでシーズン規定打席に到達した。オリックス戦に「6番遊撃」でフル出場。2回無死一、二塁の第1打席は一ゴロに倒れたものの、出場118試合目で規定となる443打席をクリアした。「まずは規定に立てたことはうれしいですし、それだけチャンスをいただいているので、本当にありがたいなと思います」と首脳陣に感謝した。1年目の今季は残り4試合となった。「変わらずにいい準備をして、ゲームにいい入りをして、とにかく内容にこだわっていければなと思います」と力を込めた。宗山について、三木肇監督(48)は「非常に素晴らしいというか、(規定打席を)1つクリアできたことは選手として価値があるというか、彼はよく頑張っている証拠だと思います」とたたえた。▽楽天吉野(1軍デビューし)「変な緊張感もなく、いつも通りにプレーできたと思うんで良かった」▽楽天吉納(1軍初出場)「1試合を通して経験できたので、明日からしっかり結果にこだわりたい」

◆楽天スペンサー・ハワード投手(29)が、右腕の張りで2戦連続緊急降板となった。中5日でオリックス戦に先発し、3回1/3を56球、3安打3四死球3失点。無傷の5連勝中だったが、今季初黒星を喫した。「中5日とか、そういうところは関係なくて、こういう結果になるのは野球なのかなっていうふうに思います」と振り返った。2試合連続でアクシデントに見舞われた。0-3の4回1死。オリックス来田に1球目を投じた際に顔をしかめ、異変を訴えた。治療のため1度ベンチに戻ったが、そのまま降板した。ハワードは「ここ数日間、(右)腕の張りはちょっとあって、なんとか乗り越えて頑張ろうと思ったんですけど、ちょっとまた強く出てしまったかなと」。前回23日の日本ハム戦(エスコンフィールド)に続いて、右腕の張りによりマウンドを降りることになった。

◆2人の若手外野手が1軍デビューを飾った。ドラフト5位の吉納翼外野手(23)、21年ドラフト1位の吉野創士外野手(21)が、この日のオリックス戦からプロ初昇格。ともに初安打は持ち越しも新たな1歩を踏み出した。「8番右翼」でスタメン出場した吉納は2三振含む3打数無安打だった。「1試合を通して経験できたので、明日からしっかり結果にこだわりたい。経験はもう今日だけで、明日からしっかり結果にこだわっていきたい」と振り返った。吉納は3回の右翼守備で中川の飛球をフェンスにぶつかりながら好捕した。「守備の方が緊張したんですけど、2軍の外野守備コーチにもすごく守備を頑張るっていうことで一緒にやっていたので、守備に関してはいいところを見せられたんじゃないかなと思う」とうなずいた。「7番中堅」で先発した吉野も3打数無安打に倒れた。それでも「変な緊張感もなく、いつも通りにプレーできたと思うんで良かった」と話した。明日30日は吉野の地元千葉でロッテ戦(ZOZOマリン)だ。「なんとか自分の中でも1本出したいという気持ちもあるんで。その前にも、やっぱりチームが勝利するためにも自分が活躍できるように、1日1日大切にやっていきたい」と力を込めた。

◆オリックス九里亜蓮投手(34)が今季初完封で11勝目を挙げた。4年目の福永と初バッテリー。2回から5回まで毎回走者を許すも、緩急を使い分け、3安打無失点に抑えた。8回までに114球を投じながら最終回を志願。広島から移籍し、チームトップの164回1/3を投げて11勝。鉄腕右腕はCSに向け「自分が狙ったところに投げきれていないので課題としてしっかり修正して迎えないといけない」と気を引き締めた。

◆オリックスは29日、岸田護監督(44)と来季契約を締結することを発表した。この日の練習前に福良GM、小浜球団本部長が正式要請し、承諾。指揮官は「身が引き締まる思い」と力を込めた。就任1年目の今季は開幕前からリリーフ陣に故障者が相次ぎ、森、西川ら打の主軸も一時離脱。それでも5月まで首位を走り、試合前時点で71勝64敗3分け。昨季5位から3位に順位を上げ、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出を決めている。小浜本部長は「コーチ陣らと力を合わせて、選手たちが活躍できる環境をしっかり作ってくれた。1度も5割を割ることなく3位を確定してくれた」と12球団最年少監督の手腕を評価した。10月11日からはCSファーストステージが始まる。同本部長は「日本シリーズの挑戦権を得ることができたのでシーズンと変わらず、思い切ってやってほしい」と期待を込めた。

◆4年目のオリックス福永奨捕手(26)がプロ1号2ランを放った。1-0の2回1死一塁。楽天ハワードの5球目、カットボールを左翼スタンド中段に運んだ。ベンチのナインは大盛り上がり。岸田護監督(44)も「ビックリしました」とにっこり。ベンチに戻ると先輩らの歓迎を受け、先発の九里亜蓮投手(34)と抱き合った。「高校、大学とキャプテンをやっていて、あんまりいじられてなかったんですけど、ここに来てすごいいじられていて、僕自身もどういうキャラなのかわからない部分はあるんですけど(笑い)。でも出た時にはすごくみんなが喜んでくれているなというのは実感していますし、なんとか必死に食らいついていきたい」捕手としては、九里と初めてバッテリーを組んだ。事前に映像を確認し、日頃から九里とバッテリーを組む若月健矢捕手(29)にもアドバイスをもらい臨んだが「緊張の方が大きかった」。今季初完封を挙げた九里は「最初の方は僕が首を振ったりする回数が多くて、ちょっと困らしてしまったかなと思うんですけど、本当にいろんなボールを使いながらしっかりリードしてくれた」とうなずいた。序盤こそ四球を出す場面がありながら3安打無失点。「亜蓮さんがどんどん話しかけてくれるので、勉強になった1日。受けていて楽しかった。初めて組ませてもらって、ゼロで抑えられたというのは自信にしていきたい」ホームランボールは「いつもプラスの言葉をかけてくれる」という両親に渡すつもり。若月、森友哉捕手(30)の背中を追いかけ、「同じポジションなんですけど、すごく良くしていただいている」と感謝。それでも4年目として「いつまでもこの立場ではいたくない。しっかり負けずに、打つ方でも守りの方でも、両方頑張りたい」。決意を新たにした。【村松万里子】

◆パ・リーグで最多安打のタイトル争いが熾烈(しれつ)を極めている。初の打撃タイトルを狙う楽天・村林一輝内野手(27)は一回の第1打席は遊ゴロ、三回の第2打席は投ゴロに終わった。「残り試合は少ない。シーズン最後まで、集中して全力で挑むだけです」。28日時点で1位・村林が141安打、2位は日本ハム・清宮幸の140安打、3位は西武・ネビンの139安打、4位は日本ハム・レイエスが132安打で続いている。村林は、7月中旬に打率・320以上の高打率を維持するなど、リーグトップを走っていた。28日時点で132試合に出場し、打率・285。一時より成績は落ちたものの、10年目で大きく飛躍した。ライバルの西武・ネビンはこの日のロッテ戦(ベルーナ)の二回先頭で左越え本塁打を放った時点で140安打とし、2位タイに浮上。一方、村林は五回の第3打席で中飛に倒れた。

◆オリックスは投打で奮起し、3連勝。8月23日から楽天に5連勝とした。一回に中川が先制犠飛を放つと、二回にはスタメンマスクをかぶった4年目の福永が左翼へプロ初本塁打となる2ランで加点した。先発の九里は要所を締めて9回を3安打無失点に抑え、広島から移籍後初完封で11勝目を挙げた。9月のチーム戦績はこれで12勝11敗。30日は試合がないため、月間勝ち越しが決まった。

◆楽天は吉野と吉納がそろってプロデビューを果たしてフル出場したが、ともに3打数無安打に終わった。吉野は埼玉・昌平高からドラフト1位で入団して4年目の外野手。二回1死一、三塁で遊ゴロ併殺打に倒れるなど九里に手玉に取られ「変化球の切れや真っすぐの質が2軍と全然違った」と実感を込めた。早大からドラフト5位入団のルーキー吉納は右翼に就き「守備ではいいところを見せられた。経験はきょうだけで、明日からは結果にこだわりたい」と意気盛んだった。

◆楽天D1位・宗山塁内野手(22)=明大=が「6番・遊撃」で先発出場し、4打数無安打。二回の第1打席(結果は一ゴロ)でシーズンの規定打席となる443打席に到達した。今季の12球団の新人で初。ここまでを「引き出しは増えたかなと思う」と振り返った。三木監督は「1年目で遊撃の守備位置で到達できたことは素晴らしい。頑張ってきた証拠」とたたえた。チームは6連敗で借金が9に膨らんだ。

◆オリックスの九里が広島から移籍後初完封を果たした。レギュラーシーズン最後の先発機会で切れのある球で翻弄して3安打に抑え、129球で片付け「最終回は無理を言って投げさせてもらったので良かった」と安堵の表情を浮かべた。多くのイニングを投げられる持ち味を移籍1年目から発揮し、チームトップの164回?を投げ、ただ一人の2桁勝利の11勝目。クライマックスシリーズに向け「きょうは5四球を出してしまった。狙ったところに投球できるようにする」と頼もしかった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85514 0.625
(-)
-
(-)
3535
(-)
383
(-)
94
(-)
98
(-)
0.257
(-)
2.400
(-)
2
(-)
日本ハム
82563 0.594
(-)
4
(-)
2546
(-)
405
(-)
128
(-)
76
(-)
0.250
(-)
2.530
(-)
3
(-)
ORIX
72643 0.529
(↑0.003)
13
(↑0.5)
4483
(+4)
497
(-)
96
(+1)
58
(-)
0.255
(-)
3.320
(↑0.02)
4
(-)
楽天
64732 0.467
(↓0.004)
21.5
(↓0.5)
4433
(-)
515
(+4)
70
(-)
106
(-)
0.245
(↓0.001)
3.390
(↓0.01)
5
(-)
西武
62743 0.456
(↑0.004)
23
(↑0.5)
4391
(+2)
440
(-)
79
(+1)
90
(+1)
0.232
(↑0.001)
2.920
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
55823 0.401
(↓0.003)
30.5
(↓0.5)
3435
(-)
546
(+2)
73
(-)
67
(-)
0.241
(-)
3.620
(↑0.01)