西武(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦25回戦(2025.09.28)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:大津 亮介(6勝2敗0S)
(セーブ:木村 光(0勝0敗1S))
敗戦投手:隅田 知一郎(10勝10敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】佐藤 直樹(5号・8回表ソロ)
【西武】ネビン(20号・2回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは1点を追う3回表、緒方と川瀬の適時打で2点を奪い、逆転に成功する。その後は、7回に庄子の適時打、8回には佐藤直のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大津が5回1失点で今季6勝目。敗れた西武は、打線が3安打1得点と沈黙した。

◆前夜にリーグ連覇を成し遂げたソフトバンクのスタメンが発表された。前日スタメンで出場していた柳田悠岐外野手(36)、山川穂高内野手(33)、中村晃外野手(35)、牧原大成内野手(32)がベンチスタート。投手陣では藤井皓哉投手(29)、松本裕樹投手(29)、杉山一樹投手(27)がベンチ外となった。

◆西武のドラフト1位ルーキー、斎藤大翔内野手(18)が「1番遊撃」でプロ初スタメン出場。1回無死からのプロ初打席で左翼ポール際に大飛球を放った。カウント1-1からソフトバンク大関の内角高め、146キロの直球をとらえ、飛距離十分の打球を放ったが惜しくもファウルに。スタンドはどよめきと歓声が起こった。1スイングでポテンシャルの高さを見せたが、続くスライダーで空振り三振。CS放送「フジテレビTWO」で解説した西武OBの松沼博久氏(72)は「いい当たりで振り抜いているので、ホームランにしてあげたいくらいですよね。三振はピッチャーとの実力の差が出たところなんですけど、あの大きなファウルが自信になってくれたら、次の打席に期待できますね」と語った。斎藤は高い守備力などを評価され、金沢高(石川)から昨秋ドラフト1位で入団。3軍出場を経て、2軍では主に「1番遊撃」として出場し打率2割9分をマークしている。

◆今年5月に巨人から交換トレードで加入したソフトバンク大江竜聖投手(26)が、19年のプロ初登板からの連続試合無敗記録を歴代2位タイの「164」に伸ばした。1点リードの6回から2番手で登板。先頭に四球を与えるも、後続をきっちり抑え、1回を無安打無失点2奪三振と好投した。今季はここまで15試合に登板し、0勝0敗、防御率0・57をマークしている。 連続試合無敗記録の歴代1位は元巨人などで活躍した公文克彦の182試合となっている。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)が28日、出場選手登録を抹消された。近藤は下半身のコンディション不良により、リーグ優勝を決めた27日の西武戦は欠場していた。さらに小久保監督は背部痛で欠場が続く周東佑京内野手(29)についても「(周東)佑京は抹消します」と29日以降の登録抹消を明言。ともにポストシーズンに向けてコンディションを整える。

◆リーグ連覇から一夜明け、ソフトバンクが5連勝で今季最多を更新する貯金34とした。首位打者のタイトル争いを繰り広げる牧原大成内野手(32)が3打数1安打を放ち、リーグトップの打率2割9分9厘とした。一方で、同2位の柳町達外野手(28)は2打数無安打。同2割9分5厘と、牧原大を4厘差で追う展開となった。試合前、小久保裕紀監督(53)は「(柳町と牧原大を)部屋に呼んで話をしました。『2人で決着つけろ。恨みっこなしで正々堂々と、お前ら2人で勝負しなさい』と」と明かし「なかなかチーム内で(首位打者争い)できるものじゃない」と語った。この日は、柳町が「4番DH」でスタメン出場。2回先頭で一ゴロ、4回先頭では空振り三振に倒れた。牧原大は6回2死で柳町のところで代打出場し、中前打をマーク。7回2死満塁では一ゴロ、9回2死一塁の場面で二ゴロだった。シーズンも、残り3試合。小久保監督は「残り試合は(打順)2、3番で全部立たせる」と2人の起用法を明言し、平等に競わせるつもりだ。牧原大が逃げ切るのか、柳町がひっくり返すのか。注目のタイトル争いとなりそうだ。

◆ソフトバンク・ドラフト2位の庄子雄大内野手(22)がプロ初打点を記録した。「9番遊撃」で約2カ月ぶりのスタメン出場を飾ると、7回1死一塁の第3打席で左翼への適時二塁打。「久しぶりのスタメンですが、結果を意識せずに練習で取り組んできたことを思い切ってしようと試合に入りました。栗原さんや先輩方に今日初打点をあげようと話していた中でタイムリーを打つことができて良かったです」と笑みを浮かべた。

◆2人で決着をつけなさい! ソフトバンク小久保裕紀監督(53)がリーグ2連覇から一夜明けた28日、首位打者争いを繰り広げる2人に"ガチンコ対決"を指令した。牧原大成内野手(32)がパ・リーグトップとなる打率2割9分9厘をマークしており、同2位の柳町達外野手(28)は同2割9分5厘で追う。指揮官は両選手に「恨みっこなしで、正々堂々と2人で勝負しなさい」とメッセージを送った。試合は敵地西武戦に完勝し、5連勝で今季最多の貯金34とした。グラウンドに姿を見せた小久保監督の表情は穏やかだった。前夜は記者会見、ビールかけ、テレビ収録と慌ただしい時間を駆け抜けた。夕食を取ったのは午前2時半過ぎ。疲れもあるだろうが、それでもリーグ制覇から一夜明けたこの日、すぐさま新たな指令を出していたことを明かした。「部屋に呼んで話をしました。『2人で決着をつけろ。恨みっこなしで、正々堂々とお前ら2人で勝負をしなさい』と」2人とは首位打者争いを繰り広げる牧原大と柳町のことだ。牧原大はこの日、6回2死から代打出場して中前打をマークした。3打数1安打で打率を2割9分9厘に上げ、3割の大台も目前に迫る。一方の柳町は「4番DH」で先発出場。2回先頭で一ゴロ、4回先頭では空振り三振に倒れた。打率を2割9分5厘と1厘落とし、牧原大に4厘差をつけられた。シーズンは残り3試合。30日の本拠地日本ハム戦、10月3日の同オリックス戦、同5日の敵地ロッテ戦のみとなる。小久保監督は2人に打席数を平等に与え、最後まで競わせていくつもりだ。「残り試合は(打順)2、3番で全部立たせる。4打席は回るでしょうから」と明言した。柳町は「2人で争えることを楽しみながら頑張りたい。自分のことに集中したい」と気合十分。牧原大は「普通に頑張るだけです」と自然体で臨む。指揮官は「なかなかチーム内で(首位打者争いを)できるものじゃない」と白熱の対決を期待した。ともに首位打者のタイトルは未経験。牧原大が逃げ切るのか、柳町がひっくり返すのか。リーグ制覇を達成し、今度はチーム内のリーディングヒッター争いにも注目が集まる。【佐藤究】

◆ソフトバンク大津亮介投手(26)が5回を2安打4奪三振1失点で今季6勝目を挙げた。2回先頭で西武ネビンに先制ソロを被弾し、26イニングぶりの失点を許した。それでも3回以降はわずか1安打投球。コースを丁寧に突き、ポストシーズンでの先発登板をアピールした。「試合をつくることを意識しました。CS、日本シリーズで投げられるように」と力を込めた。

◆ソフトバンク佐藤直樹外野手(27)が今季5号ソロを含むプロ初の4安打1打点を記録し、ポストシーズンへ猛アピールした。2点リードで迎えた8回2死。カウント1-1からの3球目、西武隅田の内角高め146キロ直球をフルスイングした。打球は左翼スタンドへ。「少し詰まったんですが『いってくれ』と思った。ギリギリ入って良かったです」と笑顔だった。1打席目から快音が止まらなかった。3回に先頭で右翼へ三塁打、続く5回、7回もともに先頭で中前打を放った。好左腕から4安打の固め打ち。小久保監督も目を丸くし「隅田からあんなに打てるのに、他のピッチャーを打てないのが不思議でしょうがない」と冗談まじりに奮闘ぶりに目を細めた。前夜にリーグ連覇を決め、チームは早くもポストシーズンに目を向けている。小久保監督は「今日からの試合はCSに向けてのメンバー選びの意味合いもある」とベンチで目を光らせる。佐藤直も「アピールをする立場」と現状を理解しているだけに「結果を出すことができて良かった」。19年ドラフト1位入団も23年オフに育成降格を経験。どん底からはい上がった苦労人が、短期決戦へ存在感を示していく。

◆ソフトバンクが5連勝。0―1の三回に緒方、川瀬の適時打で逆転。七回に庄子が適時二塁打でプロ初打点を挙げ、八回は佐藤直がこの日4安打目となる5号ソロを放った。大津が6勝目。木村光はプロ初セーブ。西武の隅田は10敗目。

◆今季初の中5日で臨んだソフトバンクの大津は、5回2安打1失点で6勝目を挙げた。二回に先頭のネビンにソロを浴びたが、以降はテンポ良くアウトを重ねた。優勝を決めた翌日の難しいマウンドでも「自分だけは今日勝てば優勝だと言い聞かせた」と気持ちを切らさずに投げきった。前日に参加したビールかけでは、お酒を口にせず登板に備えた。これで自身4連勝と好調を維持しており、クライマックスシリーズに向けても「投げられるようにアピールできた」と納得の投球だった。

◆西武のドラフト1位・斎藤大翔(ひろと)内野手(18)=石川・金沢高=が「1番・遊撃」でプロ初出場。一回に「全然狙っていなかった球だったけど、うまくさばけた」と左翼ポール際に大飛球を放ってスタンドを沸かせたが、4打数無安打に終わった。「七回ぐらいでバテバテで、めっちゃ疲れました。でも、すごい声援をもらえて楽しかったです」。初々しく振り返った斎藤。プロ初安打はお預けとなる中、「(1軍の投手は)球の強さ、変化球の切れが全然違った。(今日の自己採点の)点数は0点ですけど、でも、対応していけるなと。無理だとは思わなかった」と手応えも口にした。

◆西武・隅田知一郎投手(26)が8回を11安打4失点で10敗目(10勝)。プロ1年目から4年連続2桁敗戦となり、球団では西鉄・太平洋時代の1972~75年に加藤初が記録して以来、50年ぶりとなった。ただ、本人は「勝ちも負けも投げていたら付くことなので、正直、言葉はないっスね」。自己最多の143球については「今シーズン最後の登板でしたし、来年もっとよくなりたい一心で...」と汗をぬぐった。

◆ソフトバンクの牧原大と柳町が激しい首位打者争いを繰り広げている。打率2割9分9厘の牧原大を4厘差で柳町が追っており、この日の1安打で2022年の自己最多安打に並んだ牧原大は「普通に頑張るだけ」と淡々と振り返った。小久保監督は試合前、2人を呼び「2人で決着をつけろ。恨みっこなしで正々堂々と」と話したという。残り3試合は両選手を2番か3番で全打席に立たせるといい、柳町は「2人で争えることを楽しみながら頑張れたら」と控えめに意気込んだ。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
ソフトバンク
85514 0.625
(↑0.003)
-
(-)
3535
(+4)
383
(+1)
94
(+1)
98
(+1)
0.257
(↑0.001
2.400
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
82563 0.594
(↑0.003)
4
(-)
2546
(+4)
405
(+3)
128
(-)
76
(+3)
0.250
(↑0.001)
2.530
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
71643 0.526
(↑0.004)
13.5
(-)
5479
(+10)
497
(+5)
95
(-)
58
(+1)
0.255
(↑0.001)
3.340
(↓0.01)
4
(-)
楽天
64722 0.471
(↓0.003)
21
(↓1)
5433
(+5)
511
(+10)
70
(-)
106
(-)
0.246
(-)
3.380
(↓0.03)
5
(-)
西武
61743 0.452
(↓0.003)
23.5
(↓1)
5389
(+1)
440
(+4)
78
(+1)
89
(+1)
0.231
(↓0.001)
2.940
(-)
6
(-)
ロッテ
55813 0.404
(↓0.003)
30
(↓1)
4435
(+3)
544
(+4)
73
(-)
67
(-)
0.241
(-)
3.630
(-)