西武(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦24回戦(2025.09.27)・ベルーナドーム=
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ソフトバンク
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西武
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勝利投手:有原 航平(13勝9敗0S)
(セーブ:杉山 一樹(3勝4敗30S))
敗戦投手:髙橋 光成(8勝8敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクが2年連続のリーグ優勝を決めた。ソフトバンクは1点を追う2回表、野村の適時打で同点とする。その後5回には栗原と柳町の適時打で3点を挙げ、リードを奪った。投げては、先発・有原が7回1失点の好投で今季13勝目。最後は3番手・杉山が締め、今季30セーブ目を挙げた。敗れた西武は、投打ともに振るわなかった。

◆優勝マジック1のソフトバンクは有原航平投手(33)が先発する。打線では前日26日に同点三塁打を放った近藤健介外野手(32)はコンディション不良のため欠場。柳田悠岐外野手(36)が3試合ぶりに左翼の守備に就く。4番には中村晃外野手(35)が入り、山川穂高内野手(33)は7番に入った。西武に勝つか引き分けで2年連続のリーグ連覇となる。敗れても2位日本ハムがロッテに引き分けるか敗れると優勝となる。

◆この日プロ入り後初めて1軍登録された西武の古川雄大外野手(21)が、さっそく「9番右翼」でスタメン出場する。CS進出の可能性がなくなり、ドラフト1位斎藤らとともに1軍昇格。試合前には「ド緊張です」と笑いながら、全力プレーを誓った。佐伯鶴城(大分)からドラフト2位で入団し3年目になる。1軍の外野陣は西川、渡部聖、長谷川といった近い世代が台頭し、今季は育成契約ながら3人の高校生外野手が入団した。「今まで自分が一番(年齢が)下だったんですけど、それが真ん中(の年齢)になって。下からも追い越される可能性が出てきて、そこで気持ちが切り替わったのはあるかもしれません。下に落ちるのが怖い怖い、だったのが、上に行きたい行きたい、って思えるようになりました」ファームでは勝負強さが光った右の強打者。相手ソフトバンクの優勝がかかる、いつもとは違う雰囲気の試合でデビューする。【金子真仁】

◆ソフトバンク有原航平投手(33)が初回から失点した。1番西川に右越え二塁打を許すと、続く滝沢の三塁への送りバントは内野安打に。無死一、三塁から渡部聖に左前適時打。3連打で1点を失った。その後はネビンを三併殺、山村を二ゴロに仕留め最少失点に抑えた。西武に勝つか引き分けで2年連続のリーグ連覇となる。敗れても2位日本ハムがロッテに引き分けるか敗れると優勝となる。

◆ソフトバンク野村勇内野手(29)が、すぐさま試合を振り出しに戻した。1点を先制された直後の2回2死一、二塁。初球、西武高橋が投じた外角高め150キロ直球を捉え、中前へ運んだ。二塁走者の牧原大成内野手(32)が激走。ホーム生還を見届け、野村は同点適時打に一塁ベース上で雄たけびを上げた。プロ4年目の今季はここまで自己最多の121試合に出場。試合前時点で打率2割6分4厘をマークし、12本塁打、39打点はともにキャリアハイの数字だ。チームは優勝マジック1とし、リーグ連覇の決まる一戦で背番号99が勝負強さを発揮した。

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)が、勝ち越しの一打を放った。1-1の5回1死一、二塁の場面。1ボールからの2球目、西武高橋の真ん中に浮いた145キロフォークを仕留めた。中堅フェンスを直撃する2点適時二塁打だ。「このチャンスを絶対に生かそうと集中しました。しっかり自分のバッティングができたと思います」なおも1死一、三塁から柳町達外野手(28)が右前タイムリー。この回3点を奪った。栗原は試合前時点で9月の月間打率4割、2本塁打、17打点と絶好調。今季は右脇腹を痛めるなど、8月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)から1軍昇格した。勝負のシーズン最終盤で勝負強さを発揮し、打線をけん引している。

◆ソフトバンク1番柳田悠岐外野手(36)が5回も無死一塁からこの日2本目となる右前安打を放ちチャンスを広げ、栗原の勝ち越し2点三塁打につなげた。地元福岡で生中継しているTVQでは、前監督の藤本博史氏(61)が解説。「まだ打球が上がっていない。柳田の打球ではない。つなぐ打撃をしている」と話し、1番起用については「CSでもこの打順でいいんじゃないか。プレーボールで1番柳田、今日は出ていないが2番近藤は相手投手は嫌」と賛成した。「僕が監督の時は『1番は嫌。守ってすぐ打つのがしんどい』って言ってましたけどね」と笑わせた。入団時には2軍打撃コーチで二人三脚で猛練習に付き合ってきた恩師だけに、柳田もついつい本音を言っていたのかもしれない。

◆就任2年目の小久保裕紀監督(53)の今季について、地元テレビ中継TVQで解説する前監督の藤本博史氏(61)は「昨年より柔らかくなった」と表現した。「ベテランは動体視力やキレなんかが落ちてくる。レギュラーを固定していると中堅、若手が入るところがない」と世代交代を進めながら勝ち続ける姿を絶賛した。この日スタメンの川瀬晃内野手(28)、海野隆司捕手(28)、野村勇内野手(28)の成長を喜んだ。川瀬については「(今日決まって)今年の優勝は川瀬がいたからと言ってもいいくらいの活躍。僕の中ではMVP。今年のスローガンのピースのようにピースとしてはまっている。守備は言うことない。今宮クラスにうまい選手」とほめた。

◆ソフトバンクがパ・リーグ2連覇を達成した。小久保裕紀監督(53)は就任1年目から2年連続V。新人監督からの連覇は球団史上初の快挙となった。驚異の底力を見せつけた。開幕直後に近藤が腰の手術で離脱し、柳田、周東、今宮、栗原、正木も不在の時期があった。「飛車・角」に加え「金・銀」まで失い、5月1日には最大借金「7」の単独最下位。絶望的な状況で、冷静な小久保監督は「主力がこれだけケガするか」と苦笑いした。変えられない物事に悩んでも時間がもったいない。小久保監督はそういう考えだった。「もう、いない者はいないんで。自分にいつも言い聞かせていたのは、今預かっている(1軍登録)31名が最強のメンバー。どれだけ主力がケガしても、ホークスの中では今選んでいるメンバーが最強というのを言い聞かせた」。理想は打順固定、主力がどっしりと投打の軸に座ること。かなえられなくても「理想と現実は違う」と言い聞かせた。1日ごとに「最強のオーダー」を組み、柳町、野村、佐藤直、川瀬ら生え抜きの若手がチームを支えた。「勝つ確率を高めることを優先した。選手がどう思うとか、メディアがどう思うとかは考えずに判断した。そこはブレなかった」。圧倒的な勝利が求められるソフトバンクの監督。話題性より勝利を選んできた。その決断の連続が栄冠をもたらした。どん底を経験した小久保ホークスが起死回生の2連覇だ。【只松憲】小久保裕紀(こくぼ・ひろき)1971年(昭46)10月8日、和歌山県生まれ。星林-青学大を経て93年ドラフト2位でダイエー入団。95年本塁打王、97年打点王。03年オフに無償トレードで巨人移籍。07年にFAでソフトバンクに復帰し、12年に現役引退。通算2057試合出場で2041安打、413本塁打、1304打点、打率2割7分3厘。青学時代に92年バルセロナ五輪で銅メダル。13年10月から17年WBCまで侍ジャパン監督。20年オフにソフトバンク復帰。21年は1軍ヘッドコーチ、22、23年は2軍監督。24年から1軍監督を務める。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。福岡ソフトバンクホークス 1938年に南海電鉄を経営母体として創設。44年に近畿日本、46年に近畿グレートリングと改称。47年から南海ホークス。59年には杉浦の4連投4連勝で巨人を破り初の日本一。88年秋にダイエーが買収して本拠地を大阪から福岡に移した。93年に福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)が完成。球団買収により05年からソフトバンクとして参戦。1リーグ時代に2度優勝。パ・リーグでの優勝は今回で21度目(南海10度、ダイエー3度、ソフトバンク8度)。日本シリーズ優勝は17~20年の4連覇など11度。オーナーは孫正義氏。

◆ソフトバンクがパ・リーグ2連覇を達成した。最大のライバルだったのは日本ハムだった。24年はレギュラーシーズン12勝12敗1分けの五分。今季も中盤以降は首位攻防を繰り返してきた。新庄監督と小久保監督は同い年。戦力も拮抗(きっこう)する両者の戦いは、25年もプロ野球ファンを沸かせてきた。開幕前のオープン戦では「そら強力、強力」と警戒していた。優勝争いが意識され始めた8月9~11日はみずほペイペイドームでソフトバンクが3連勝。対照的に8月22~24日はエスコンフィールドで日本ハムが3連勝した。交流戦でも優勝を争ったのは日本ハム。6月22日の最終戦までもつれ込むデッドヒートだった。特にモイネロと伊藤大海による至高の投げ合いの数々は記憶に新しい。小久保監督は新庄監督について、こう話していたことがある。「ファンが楽しむであろうことができる。そういうのって、できない理由を見つけてやらないことが多い。でも新庄監督にはそれができる。できない理由って、それをしたらチームが『ん?』って思うだろうなとか、周りの声、SNSを気にしてできないとかね。でも彼にはそれができる。めちゃくちゃ野球について考えている」残り10試合を切ってのリーグ優勝。独走優勝だった昨年と違い、大接戦だった。今季のカード成績も1試合を残して13勝11敗。ライバル新庄ハムは強かった。【只松憲】福岡ソフトバンクホークス 1938年に南海電鉄を経営母体として創設。44年に近畿日本、46年に近畿グレートリングと改称。47年から南海ホークス。59年には杉浦の4連投4連勝で巨人を破り初の日本一。88年秋にダイエーが買収して本拠地を大阪から福岡に移した。93年に福岡ドーム(現みずほペイペイドーム)が完成。球団買収により05年からソフトバンクとして参戦。1リーグ時代に2度優勝。パ・リーグでの優勝は今回で21度目(南海10度、ダイエー3度、ソフトバンク8度)。日本シリーズ優勝は17~20年の4連覇など11度。オーナーは孫正義氏。

◆西武が敗れ、ソフトバンクのリーグ優勝の歓喜を目の前で見せつけられた。この日は初回、西川愛也外野手(26)滝沢夏央内野手(22)渡部聖弥外野手(23)の3連打で、幸先よく先制した。しかし先発の高橋光成投手(28)が2回に3安打で同点にされると、5回にも4安打を集中され3失点。直球は最速154キロをマークしたものの、甘い球を強く捉えられるケースも多く、5回9安打4失点。本拠地ベルーナドームでの今季ラスト登板はほろ苦い結果になった。9番右翼でプロ初出場した古川雄大外野手(21)はデビュー打席の遊ゴロも含め、3打数無安打。右翼守備ではボールを弾く失策も記録してしまった。

◆ソフトバンクが15年以来、10年ぶりのリーグ連覇を果たした。野手陣では柳町達外野手(28)、牧原大成内野手(32)の活躍ぶりが大きかった。柳町は開幕2軍スタートも、4月1日に1軍昇格。交流戦期間中は打率3割9分7厘で同首位打者を獲得した。7日楽天戦(みずほペイペイドーム)ではプロ6年目で初めて4番に座るなど打線をけん引。自身初の最高出塁率のタイトルも視野に入る。牧原大は25日の敵地楽天戦で規定打席に到達。打率ランキングでトップに浮上するなど、チームのリーグ連覇に大きく貢献した。今シーズンは近藤健介外野手(32)をはじめ、柳田悠岐外野手(36)、今宮健太内野手(34)、周東佑京内野手(29)、栗原陵矢内野手(29)らの主力が故障離脱。チームは波に乗れず、最大借金「7」を抱え、一時は最下位に低迷した。それでも、牧原大、柳町に野村勇内野手(28)、川瀬晃内野手(28)らも台頭。主力の不在をチーム一丸でカバーした。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られますデッドヒートを制した??今年も勝負強かった若鷹軍団ソフトバンク 10年ぶりのリーグ連覇一時は最下位を経験も見事に巻き返す?プロ野球(2025/9/27)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #sbhawks #だったらDAZN pic.twitter.com/0BULI41YjV

◆福岡でテレビ東京系の地元テレビTVQが中継をしていたが中継時間が終了。午後9時からは「出没!アド街ック天国」が始まり、左下の画面で無音の中継継続となった。感動の2年連続リーグ制覇の瞬間、小久保裕紀監督(53)の胴上げの瞬間は無音とはなったが、隣にスコアと祝福のメッセージを添え、生で視聴者に届けることができた。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます名将が7回宙に舞う一時最下位からのV字回復就任2年で連覇へ導いた小久保裕紀監督を胴上げ???プロ野球(2025/9/27)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #sbhawks #だったらDAZN pic.twitter.com/roTkh3qIyN

◆ソフトバンク2番手藤井皓哉投手(29)が8回に登板し1番からの西武打線を相手に2奪三振を含む3者凡退に抑えた。受ける捕手海野と3年前のリベンジを果たした。3年前の10月1日、優勝マジック1で同点の延長11回に登板。同点でも優勝が決まるところで当時西武の山川穂高内野手(33)にフォークをとらえられ、サヨナラ2ランを浴び、その後優勝を逃がした苦い思い出だった。当時監督だった藤本博史氏(61)は地元テレビTVQの解説で「あれは打った山川がすばらしかった。海野も膝ついていたが、相手がいることなので仕方がない。一生懸命やった結果打たれた」と振り返り、この日の投球を見て「フォークも完璧、真っすぐも155。これで安心。トレーナーさんに腰をしっかりもんでもらっていただければ」と腰痛を再発させないようにすれば大丈夫と太鼓判を押した。

◆ソフトバンク後藤芳光球団オーナー代行兼社長(62)が、小久保裕紀監督(53)に来季続投要請を行うことを明言した。小久保監督は就任1年目からリーグ連覇。3年契約3年目の来季に向けて「もちろん、来年も彼にしっかり強いホークスを、もっとお客さんたちが喜んでもらえるエキサイティングなチームを、ぜひそうしてもらえたら」と語った。

◆ソフトバンクがリーグ2連覇を達成した。

◆動画は下記Xロゴをクリックすると見られます去年は独走、今年は僅差を制す小久保裕紀監督インタビュー??「日本ハムは本当に強かった。戦えた事は財産になる」?プロ野球(2025/9/27)??西武×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #sbhawks #だったらDAZN pic.twitter.com/15rBiaQIwU

◆ソフトバンク栗原陵矢内野手(29)が3戦連続の決勝打で連覇を決定づけた。「このチャンスを絶対に生かそうと集中していました」。1-1の5回1死一、二塁。カウント1ボールからの2球目、西武高橋の真ん中高めに浮いたフォークを強振した。中堅フェンス直撃の勝ち越し2点適時打。「しっかり自分のバッティングができた」。失投を逃さず、ひと振りで決めた。勝負の9月で、その存在感は際立った。月間打率3割8分8厘、2本塁打、16打点。右脇腹痛で8月末に1軍復帰した際に、小久保監督から「おいしいところを持っていけ」指令を受け、見事にバットで応えた。「監督のひと言で、自分の覚悟も決まりました。ほんとうにありがたい気持ちでいます。最後グラウンドに立てていたことはうれしいです」と振り返った。今季は開幕1軍も断念し、ケガに苦しんだ背番号24が最後はV戦線を引っ張った。

◆ソフトバンク王貞治球団会長(85)も笑顔で優勝の瞬間を見守った。「去年よりも苦しいシーズンだったが、その分、戦力が広がった感じ。チームとして将来的に楽しみができた」。開幕から故障禍に見舞われたものの、若手の活躍などチーム一丸で連覇を達成。王球団会長もこの日朝の新幹線で仙台から移動し、慌ただしい1日となったが、V歓喜に疲れも吹っ飛んだ。厳しいシーズンを勝ち抜いた小久保監督の戦いぶりに「年々、しっかりしてたくましくなった。大きな監督になった」と絶賛していた。

◆ソフトバンク孫正義オーナー(68)も胴上げに感無量の様子だった。小久保監督から招かれマウンド付近に進み出ると、ナインの手で5度、宙に舞った。チームは10年ぶりとなるリーグ連覇を達成。「最高にうれしいですね。特に今シーズンは苦しいスタートでしたから。喜びはひとしおですね。去年と違う深い喜びがありますね」と笑顔で話した。常にNO・1を義務づける孫オーナーだけに「ただ、ここが我々の終わりじゃない。何としても日本一を目指して、最後までさらに気持ちを引き締めて勝ち取ってほしい」と注文も忘れなかった。

◆ソフトバンクが15年以来、10年ぶりにリーグ連覇を果たした。小久保裕紀監督(53)のもと、今季は強力投手陣が大きなV原動力となった。先発陣は開幕投手の有原航平投手(33)、大関友久投手(27)、上沢直之投手(31)、リバン・モイネロ投手(29)と球団20年ぶり「10勝カルテット」が誕生した。大関はキャリアハイの13勝(5敗)をマークし、防御率1・66をマークするなど飛躍した。モイネロは12勝(3敗)を挙げ、同1・46はリーグトップ。上沢は8月以降、8試合登板で無傷の6連勝と自己最多に並ぶ12勝と移籍1年目から大奮闘した。リリーフ陣では藤井皓哉投手(29)、松本裕樹投手(29)、最終回は杉山一樹投手(27)の勝利の方程式が確立した。松本裕は、最優秀中継ぎ投手が決定的な状況でシーズン通してフル回転。杉山は、ロベルト・オスナに代わって6月以降はクローザーを務め、その責務を果たした。小久保監督は常々「野球はピッチャーです」と強調しており、それを体現する盤石な投手陣だった。

◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)は腰や脇腹のコンディション不良で欠場し、優勝の瞬間ベンチから歓喜の輪へ加わった。前に試合で負傷した箇所で「そこ(ポストシーズン)に向けて出られるように」と、CSに向けて調整する。リーグ連覇に「悔しいもありますけど、本当に改めてすごいチームだなと思います。本当に最後勝ててよかったかなと思います」と笑顔でかみしめた。

◆ソフトバンクがリーグ2連覇を達成した。小久保裕紀監督(53)はシーズン最終盤まで優勝を争った同学年の新庄剛志監督(53)率いる日本ハムの強さを認めた。「やっぱり新庄監督率いる日本ハムが強くて、本当に最後の最後までパ・リーグを盛り上げるという思いで戦ってきましたけども、この後クライマックスシリーズどちら来るかわかりませんけども、またその強いチームと対戦して、またそこを勝ち上がっていかないといけないんでね。ほんとにそういう日本ハムとやれた試合は財産だったと思います」両球団とも80勝を超え、デッドヒートを繰り広げてきた。クライマックスシリーズのファイナルステージでの対決が実現するか。

◆ソフトバンク杉山一樹投手(27)が胴上げ投手となった。4-1の9回から3番手で登板。1死一塁から最後は西武セデーニョを遊ゴロ併殺に仕留め、捕手の海野隆司捕手(28)と抱き合った。「海野に感謝していた。僕が抱っこしたいなと思った」と笑顔だった。リーグトップの30セーブ目をマークし、球団では20年森唯斗(現DeNA)以来となる大台到達となった。「チームが勝っている証拠なので」と振り返った。

◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が日刊スポーツに手記を寄せた。今季は代打専任スタートもシーズン序盤に故障者が多発。急転スタメンを任され、4番としてもチームを支え続けた。8月26日には節目の通算1500安打を達成。プロ18年目、生え抜きのベテランが語るホークスのレギュラーたる姿とは...。中村が自身の生きざまを赤裸々に語った。連覇を達成することができて本当にうれしい。今年は春季キャンプ中に小久保監督と話す機会があり、グラブを置いてバット一本で勝負するという結論に至った。私もそのつもりで準備をしていたので、意見は一致していた。今季だめなら終わりだと思っていたので、自分の中でも決着をつけるために勝負どころでの代打に徹すると決めた。オープン戦では守備に就くことなく開幕を迎えたが、これは初めての経験だった。開幕3連戦は3連敗。さらに近藤が腰痛で離脱した。2カード目は札幌で日本ハム戦。前日、私はいつも通りの移動日を過ごしていたが「明日の昼食後に少し時間が欲しい」と監督から連絡が届いた。そこで大体の察しはついていた。監督からは「スタメンに復帰して欲しい」とお話をいただいた。うれしいことだが不安要素が多く、10秒くらいは返答ができなかった。何年やっても打球を処理するのは不安で、走塁は一番難しいし、怖さも知っている。そこは監督も分かってくださり「守備に就くのはまだ先に」と言葉をいただいた。そしてチームが必要としてくれているのであれば、選手として断る理由はないと思った。好不調はあったが、バットを変えたりコンパクトに強く振る意識を持って試行錯誤を繰り返した。8月26日の楽天戦では1500安打を達成できた。思えば1000本から1500本の間は心身ともに伸び悩む事が多かった。年を重ねて体も変わり、今まで簡単にできていた事が徐々にできなくなっていく難しさを感じた。スタメン落ちも経験し、レギュラーだった分プライドも傷ついた。お酒に逃げることもあったが「へこたれている場合じゃない」と思い、何とか前を向き直してきた。私の長期的な目標は人間として成長していくこと。例えば1試合を行うためにどれだけの人が協力して試合を作り上げるか。当たり前ではない。プロ野球選手でいると、いつも勘違いしそうになる。常に感謝し、自分を律して誠実に生きていくことで人間は成長する。若い頃は感謝の気持ちが薄れたり、結果が出ないと道具に八つ当たりしたこともあった。今ではそれは間違った生き方だと学んだし格好よくない。試合に出られなければ実力不足。道具のせいでもなんでもない。人は逆境に立った時ほど立ち振る舞いに慎重にならないといけないし、逆境の時ほど周りはよく見ている。昨年、私は逆境に立っていた。スタメン出場が減って代打でも結果が出なかった。昔なら投げやりになって練習や準備をおろそかにしていたかもしれないが、絶対にしなかった。後輩たちは私の姿を見ていると思ったし、私がしっかりしていればチームの雰囲気は締まると思った。それも含めて戦力なのだと。今年は18年目で離脱することなくプレーできた。原動力は昨年チームを引っ張った主力たちが序盤に相次いで離脱し「みんなが帰ってくるまでチームを守る」という気持ちだった。小久保監督からスタメン復帰の話があった時から、なんとか優勝争いからはみ出さないようにと思っていた。同時にレギュラーは常に試合に出場する強い選手でないといけないという思いもあった。それを示したかった。歴代の先輩方を見てもそう思っていた。ホークスのレギュラーはどんな姿であるべきなのか。その強さを後輩たちに示したかった。今は全試合出場なんて古くさいのかもしれないが、ホークスで育った私が後輩に伝えていきたいことがある。技術向上はもちろん、強い選手にならなければ競争にも試合にも勝ち続けることはできないということ。生意気だが、そう伝えていきたいと思っている。言葉でも、姿でも。(ソフトバンクホークス外野手)中村晃(なかむら・あきら)1989年(平元)11月5日生まれ、埼玉県出身。帝京から07年高校生ドラフト3巡目でソフトバンク入団。14年に176安打で自身初タイトルの最多安打を獲得。20~23年は前身の南海を含め、球団初となる一塁手部門で4年連続のゴールデングラブ賞を受賞。今季は単年契約で、推定年俸は1億円プラス出来高払い。175センチ、81キロ。左投げ左打ち。

◆西武が敗れ、ソフトバンクのリーグ優勝を目の前で見せつけられた。西口文也監督(53)は「やるからには勝たなきゃ面白くないんでね、ああいうシーンを見るっていうのは面白くはないですよね」と悔しさをかみしめた。指揮官はすでに来季の続投が内定。巻き返しへの燃えたぎるものも「それはもちろんありますよ。選手たちもああいう光景を見ると、そういう気持ちになってくるんじゃないですかね」と話した。CS進出の消滅危機が迫って以降、走攻守で滝沢夏央内野手(22)の意地が存分にプレーで表現されている。この日もマルチ安打、盗塁、好守で光った。それでも胴上げを目撃し「うーん、やっぱり悔しいっすね。うん。なんか、悔しいっすね。優勝目指してたんで。自分がもっと勝利に貢献できてたら。自分に対する悔しさっすね」と絞り出すように感情をつむいでいた。【金子真仁】

◆リーグ連覇したソフトバンクのビールかけが行われた。ビール瓶3000本を用意。孫正義オーナー(68)は「いろんな意味で底力が試される年で最後はどんどん駆け上がっていった」と目を細めた。王貞治球団会長(85)は「チーム防御率リーグ1位、チーム打率もリーグ1位。ホークスの君たちの働きがすばらしかった」とナインをほめた。小久保裕紀監督(53)も「このビールかけだけはエンジョイしましよう!」とあいさつした。鏡開きの後、周東佑京選手会長(29)が「今年最下位も経験しました。その中でもたくさんの方々に支えられて、1軍から4軍までの全部のスタッフの方々が今年、かけがえのないピースとして、今シーズン1年間戦えたのかなと思います。けが人も多かったです。開幕から栗原いない。近藤何してるんだ、柳田さんも何をしてるんだと、僕もそうですけど、何してるんだと思うシーズンが非常に長かったです。その中でも若い力、多くの選手が1軍を経験して、本当に全員の力でリーグ優勝できたと思っています」とあいさつした。「まだまだみなさん、これで終わりじゃありませんよ。あと1回、2回、周東選手会長をこの場に立たせないといけないですよ!みなさん分かってますか?」。オオーというナインの返事を聞くと「よっしゃ、いい返事だ。今日、本当に楽しんで、忘れるまで楽しんでいきましょう」と締めた。「3、2、1、ピース!」でビールかけがはじまった。

◆リーグ連覇したソフトバンクのビールかけが行われた。ソフトバンクの球団オフィシャル中継で柳田悠岐外野手(36)はOBの五十嵐亮太氏(46)に4月のけがの思いを明かした。4月11日ロッテ戦(ZOZOマリン)で自打球が右すねを直撃。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」で長期離脱となった。「すごい痛かった。もう野球したくない。もう痛い思いをしたくない。それくらいでした」と明かした。「(ファーム施設の)筑後で成長してきたとこもあると思っているので、それを短期決戦で出せるように頑張ります」と、ポストシーズンでの大暴れを誓った。

◆ソフトバンクが2年連続のリーグ優勝を果たした。南海、ダイエー時代と合わせて21度目、1リーグ時代を含めて23度目の制覇となった。小久保裕紀監督(53)は球団史上初となる就任1年目からの連覇達成。故障禍の逆境を乗り越え、指針の3カ条を胸に新庄ハムとのデッドヒートを制した。次に目指すのは昨年は手にすることができなかった日本一の称号。小久保ホークスの挑戦はまだまだ続く。耐え抜いた末の頂点。小久保監督は格別な思いだった。昨年も味わったリーグ優勝だが、その重みは違った。「初優勝よりも100倍難しいんだ」。そう表現した王球団会長が1度だけ成し遂げたリーグ連覇。「本当に苦しいシーズンだった。1軍に携わった全ての選手、関係者全員の力がなければ2連覇というのは達成できなかった」。"王チルドレン"はベルーナドームで7度宙に舞い、尊敬する王会長と同じ景色を見た。苦しかった。春先から想定外のアクシデントが多発。柳田、今宮、近藤、周東ら、昨季の独走優勝をけん引した主力が相次いで故障離脱した。開幕スタメンは全員が登録抹消を経験。5月1日には最大借金7の単独最下位。王者にとっては異常事態だった。「そら、指をくわえて見ているわけにはいかない」。柳町、野村ら20代の若手を抜てき。重い決断だった打撃職人・中村の代打専任の方針も曲げた。「Give it your all」。いま、自分が出せる全てを出す。100点は取れなくても100%を出す。春季キャンプでナインに力説した3カ条の1つ。旗印にナインが応え、歴史的V字回復を遂げた。周囲に支えられた。守護神だったオスナは開幕から乱調。大胆な配置転換が頭に浮かんだ。転機は5月下旬。食事の席で王会長から言われた。「そう思うならば好きなように起用しなさい。(オスナと球団が結ぶ大型)契約のことは気にせず。勝てるように選手を使うんだ」。背中を押された。交流戦期間から杉山をクローザーに抜てき。その杉山は「今年出し切ることしか考えてない」。セーブ機会は失敗ゼロ。この日は大台30セーブで優勝の瞬間を締めた。タイトルを争う主力に成長し、小久保ホークスの命運が変わった。コーチ陣に問い続けた。「勝つために何が必要か?」。月1度の食事会。時には酒を酌み交わし意見を求めた。「監督の表情が怖い。選手は見ている」。耳の痛い意見も受け入れた。「いろいろあったんです。人の行動が変わる時には理由がある」。7月19日の西武戦。表情は明らかに変わった。宿敵日本ハム戦では失点しても頬を緩ませた。3カ条2つ目は「Play happy」。勝負の場にいられることを幸せに感じ、「愉しむ」。ベンチの雰囲気が変わった。昨年末、福岡市内の映画館。プライベートでホークスの映画「REVIVAL-2024優勝の軌跡-」を鑑賞した。エンドロール終了後、マスクと帽子を外して「来年こそ日本一になります」と宣言。前方3列目席から高らかに叫び、席を埋めたファンを驚かせた。10年ぶりの連覇は公約への第1歩。3カ条3つ目は妥協しないを意味する「Never settle」。現実に嘆かず、出し切り、愉しみ、究極の向上を目指した。「今日まではリーグ優勝のことしか頭になかった。ここからはいかに日本一を取るかに頭を切り替えます」。小久保監督が頼った羅針盤は日本一の方角に向いた。【只松憲】小久保裕紀(こくぼ・ひろき)1971年(昭46)10月8日、和歌山県生まれ。星林-青学大を経て93年ドラフト2位でダイエー入団。95年本塁打王、97年打点王。03年オフに無償トレードで巨人移籍。07年にFAでソフトバンクに復帰し、12年に現役引退。通算2057試合出場で2041安打、413本塁打、1304打点、打率2割7分3厘。青学時代に92年バルセロナ五輪で銅メダル。13年10月から17年WBCまで侍ジャパン監督。20年オフにソフトバンク復帰。21年は1軍ヘッドコーチ、22、23年は2軍監督。24年から1軍監督を務める。180センチ、82キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。

◆西武は敗れ、ソフトバンクにリーグ優勝の胴上げを見せられた。その優勝チームから2回4奪三振無失点、豆田泰志投手(22)はチームの意地を表現してみせた。この日、今季初めて1軍に昇格。「言っちゃえば、もう崖っぷちの状況とは思ってたので」と吐露する。育成入団から支配下登録されたものの、プロ5年目の今季はなかなか浮上できなかった。むしろ、8月21日の試合までは無失点投球こそ続いていたものの3軍にいた。約1カ月での復活劇。「気持ちの面をしっかり保てて。投げる時の心情、しっかり落ちついて考えることを少なくして。考え込まないように。良くなった心当たりはそこですね」この日も相手のことを過度に考えすぎず「試合だけに集中して、ファームでやってきた良かったことを出せたと思います」と150キロに届く直球で押し込んでいった。自身で表現する崖っぷちからはい上がるに、まずはこの上ないアピールに。「今日みたいに三振多く取ったり、まっすぐ押していったり、自分のいいところを見せて、まだ1軍で戦える投手だとチームに思わせることが大事だと思います」。残り6試合。無心で腕を振り抜く。【金子真仁】

◆ソフトバンクは27日、敵地ベルーナドームで西武を4-1で下しパ・リーグ2連覇を達成した。小久保裕紀監督(53)は就任1年目から2年連続V。新人監督からの連覇は球団史上初の快挙となった。2位日本ハム、3位オリックスの順位も確定。

◆ソフトバンクが15年以来、10年ぶりのリーグ連覇を果たした。野手陣では柳町達外野手(28)、牧原大成内野手(32)の活躍ぶりが大きかった。今シーズンは近藤健介外野手(32)をはじめ、柳田悠岐外野手(36)、今宮健太内野手(34)、周東佑京内野手(29)、栗原陵矢内野手(29)らの主力が故障離脱。チームは波に乗れず、最大借金「7」を抱え、一時は最下位に低迷した。初めて首位に立ったのは7月29日。順位変動の激しいシーズンだった。

◆リーグ連覇したソフトバンクの優勝特番が在福テレビ各局で深夜に放送された。NHKではOBの森脇浩司氏(65)が出演した。小久保裕紀監督(53)は「昨年にはない開放感がありますね。しんどいシーズンだった」と振り返った。「森脇さんにいつも言われていた『立場にふさわしい苦労がつきまとう』っていう言葉が僕の中にズシッとあって、昨年は独走の立場、今年は最下位も経験しながら上がっていく立場、そのふさわしい苦労がつきまとったなという感じですね」と話した。「今年の方が全然おもしろかった。むちゃくちゃおもしろかったです。やりがいがありました。今年は僕が決断したことでどうなるか、大きいのが結構あったんで、それはドキドキですけどおもしろい」と明かした。山川を4番から外す、オスナのクローザーを外す、近藤の腰を早めに手術をさせるといろいろな決断があった。優勝監督インタビューでターニングポイントにあげた川瀬がサヨナラ安打を放った5月2日のロッテ戦では「帰って映像見直したら川瀬晃の時に映像に映り込んだ少年少女がいたんですけど、これがものすごい声を出して応援してくれていたのに、感動して涙が出てきて、そこの映像を集めて選手ミーティングで選手に見せて『オレらにはこんなファンがついてる』って『やるぞ!』って言ったミーティングがあのサヨナラの次の日のミーティングだった」と川瀬の劇的な1打だけでなく、小久保監督にとって思い出に残る1戦だった。

◆リーグ連覇したソフトバンクの優勝特番が在福テレビ各局で深夜に放送された。近藤健介外野手(32)、上沢直之投手(31)がTNCの特番に出演した。ホークス加入1年目で2桁勝利の上沢に近藤は「米国から帰ってきてフォームを崩しているという話を聞いていたので。まず真っすぐが違った。ファウルが取れない。何か違うなと」と明かした。上沢登板時には打率3割8分5厘と援護した近藤は「日本ハムの時からそうだったんですが、たまたま」と笑った。スタジオには人気番組「ゴリパラ見聞録」のゴリけんとパラシュート部隊が参加。斉藤優から「好きな焼き鳥は何ですか」と質問され上沢は「砂肝」、近藤は「もも。タンパク質が」と笑顔で答えた。

◆リーグ連覇したソフトバンクの優勝特番が在福テレビ各局で深夜に放送された。KBCでは森福允彦氏(39)が司会で中村晃外野手(35)、牧原大成内野手(32)が登場。今季は39試合4番を任された中村は「打順はあまり気にしていない」と話ながらも交流戦の6月20日からの阪神3連戦では甲子園で3戦とも「4番・一塁」で出場。「甲子園で4番で出た時はちょっと思い出しましたね」と帝京高校時代を思い出した。今季4番以外の打順で起用されている牧原大は「8月調子よかったので、あるかなと思っていたんですけど。1回でいい。4番だけない。4番になってスコアボードに出たら写真を撮りたい」と4番起用への熱い思いを口にした。現在、チームメートの柳町達外野手(28)と首位打者を争っている牧原大は「柳町は最高出塁率が取れると思うから、それで我慢して」と笑わせた。中村は「達と争ってるのは複雑だとは思うけど、2人とも頑張って」とエールを送った。

◆ソフトバンクが15年以来、10年ぶりのリーグ連覇を果たした。野手陣では柳町達外野手(28)、牧原大成内野手(32)の活躍ぶりが大きかった。今シーズンは近藤健介外野手(32)をはじめ、柳田悠岐外野手(36)、今宮健太内野手(34)、周東佑京内野手(29)、栗原陵矢内野手(29)らの主力が故障離脱。チームは波に乗れず、最大借金「7」を抱え、一時は最下位に低迷した。それでも、牧原大、柳町に野村勇内野手(28)、川瀬晃内野手(28)らも台頭。主力の不在をチーム一丸でカバーした。今シーズンのパ・リーグの順位変動を動くグラフで振り返る。

◆優勝マジックを「1」としているソフトバンクは「1番・左翼」で柳田悠岐外野手(36)がスタメン出場する。24日の楽天戦(楽天モバ)以来3試合ぶりに左翼守備につく。小久保裕紀監督(53)は「守備につくんで、違う負担もあるが行ってもらうしかない」と信頼して送り出す。有原航平投手(33)が13勝目をかけて先発する。

◆西武のドラフト1位・斎藤大翔内野手(18)=石川・金沢高=がこの日のソフトバンク戦(ベルーナ)で1軍に初昇格。チームは前日26日にクライマックスシリーズ進出の可能性が消え、ルーキーにアピールの機会が巡ってきた。「まず一つ、1軍は目標にしていた。今シーズンの目標は達成することができたので、すごくうれしいなって気持ちです」と初昇格の喜びを語った斎藤。前夜に小関2軍監督からの電話で朗報が伝えられた。「正直、驚いた気持ちが大きくて。でもうれしかったので、すぐに親に連絡しました」と初々しい笑顔で明かした。イースタン・リーグでは30試合に出場し、打率・290と結果を残した。「球の速さに慣れてきたのが一番。1軍でも、たくさんの打席数をいただけるように頑張りたい。打撃面では打席のチャンスをもらえたら、どんなピッチャーが来ても立ち向かいたいし、どういう球を投げるのかなっていうのはすごく楽しみなので、挑戦する気持ちで頑張っていきたい」と目を輝かせたドラ1ルーキー。この日はベンチからのスタートとなったが、全ての経験が財産となる。(片岡将)

◆ソフトバンク・野村勇内野手(28)が二回、中前への同点適時打を放った。一回に1点を先制され、0-1と1点を追った二回の攻撃。先頭の柳町達外野手(28)が中前打で出塁し、牧原大の送りバントは決まらず。山川が左飛に倒れ2死となったが、海野隆司捕手(28)が右前に運んで一、二塁とつないだ。同点のチャンスでラストバッターの野村が高橋の初球直球を中前へはじき返し、追いついた。「何とかすぐに追いつこうと、このチャンスを絶対に生かそうと思いました。積極的にスイングを仕掛けることができた結果がタイムリーにつながってくれました。きょう勝って優勝を決められるように頑張っていきます」とさらなる活躍を誓った。

◆ソフトバンク・山川穂高内野手(33)が四回、左翼フェンス直撃の二塁打を放った。この回2死から高橋の152キロをとらえた打球は角度良く上がり、左翼フェンスに直撃。クッションボールが転々とする間に山川は一塁ベースを蹴って二塁に到達した。山川の二塁打は8月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来。その後は本塁打か単打が続いていた。

◆ソフトバンク・栗原陵矢内野手(29)が1-1の五回に勝ち越しの2点二塁打を放った。先頭の野村勇内野手(28)が中前打で出塁。柳田悠岐外野手(36)が右前打で続いて一、二塁とし、川瀬がバントで送れず1死一、二塁の場面で栗原が3度目の打席を迎えた。前の2打席でいずれも三振を喫していた中で打席に集中。1ボールから高橋のフォークボールをとらえて中堅フェンスに直撃する二塁打を放った。2者を返して、送球間に自身は三塁へ進むと、両手を広げて喜んだ。さらに中村が四球を選んで一、三塁。ここで柳町達外野手(28)が右前適時打を放って4-1とした。勝ち越し打の栗原は「このチャンスを絶対に生かそうと集中しました。しっかり自分のバッティングができたと思います。みんなで何とか勝ちを?めるように頑張っていきます」と力を込めた。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げた。試合は先発した有原が一回に先制を許したが、直後の二回に野村の中前適時打ですぐさま同点とした。1-1の五回には栗原の右中間への2点二塁打で勝ち越しに成功。さらに柳町にも右前適時打が出てリードを3点に広げた。有原も二回以降は立ち直り、7回5安打1失点と粘りの投球をみせた。大一番でも、主力と今季台頭した若手が融合して逆転勝ちだ。まさかの開幕3連敗から踏み出したシーズンだった。故障者も続出し、4月を最下位(9勝15敗2分け)で終えるのは前身のダイエー時代の1996年以来、29年ぶりという屈辱だった。5月上旬には借金が今季最多の7に膨らみ、首位とは最大6ゲーム差まで開いたが、得意の交流戦で12勝5敗1分けと快進撃を見せ、6年ぶり9度目の優勝。7月13-29日に1分けを挟んで9連勝し今季初めて単独首位に立つと、その後の日本ハムとの優勝争いを制した。昨年は日本シリーズでセ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAとぶつかり、2連勝したのちに4連敗して散った。5年ぶりの日本一を目指し、クライマックスシリーズ(CS)には10月15日に始まるファイナルステージから出場する。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げてナインの手によって7度、宙に舞った。

◆西武の高橋は5回4失点でKOされ、8敗目を喫して自身の連勝は3で止まった。1点のリードをもらった直後の二回を踏ん張れず野村に同点打を浴びた。五回には栗原、柳町に適時打を許し、3点を勝ち越された。強力ソフトバンク打線に圧倒され、9安打と打ち込まれた。「勢いのあるチームなので全球種をうまく使おうと思い、マウンドに上がった。粘りきることができなかった」と肩を落とした。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げてナインの手によって7度、宙に舞った。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げてナインの手によって7度、宙に舞った。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げてナインの手によって7度、宙に舞った。★球団最大差逆転優勝 開幕7試合終了時点で1勝6敗と大きく出遅れ、5月1日には9勝16敗2分け(勝率・360)の6位と首位(当時オリックス)と最大6ゲーム離された。同2日から7月29日まで45勝18敗2分けと大きく勝ち越し、同日にシーズン初の首位に立つと、31日以降は首位を譲らず優勝を果たした。2リーグ制(1950年)以降、6ゲーム差以上をひっくり返して優勝したのは、2022年のオリックス(11・5差)以来3年ぶり。ソフトバンクはパで21度目の優勝だが、6ゲーム差を逆転優勝したのは球団最大差で、南海時代の64年以来61年ぶり2度目となった。2リーグ制以降、開幕7試合で7連敗して優勝した球団はなく、1勝6敗から優勝したのは、60年の大洋、08年と12年の巨人に次いで13年ぶり4度目で、パでは初めてとなった。★攻撃陣 昨季12球団で唯一の1試合平均4得点台(4・24、607得点)をたたき出した打線だったが、今季は1試合平均得点がリーグ2位の3・82(531得点)。昨季、全試合に先発4番打者で出場した山川が打撃不振、主軸の近藤、栗原、柳田の離脱などもあり、打順の組み合わせは昨季の117通りから、136通り(139試合)に増えてオーダーに苦慮した。代わりに出場機会を得た6年目の柳町が自身最多の127試合に出場し、リーグ2位の打率・297、勝利打点は栗原の12度に次ぐ、チーム2位の10度をマークし勝負強さを発揮。15年目の牧原大もリーグ1位の打率・299と活躍し、野村勇が1年目の22年以来の2桁本塁打を放ち、チーム5位の40打点と選手層の厚さを見せた。★投手陣 チーム防御率はリーグ1位の2・41と投手陣が優勝に大きく貢献した。特に先発陣は大関と有原が各13勝、モイネロと上沢が各12勝と4人が2桁勝利をマークするなど両リーグ最多の計66勝(36敗)を挙げ、貯金30をつくった。ソフトバンク(前身を含む)で4人が2桁勝利を挙げたのは、05年(杉内俊哉18勝、斉藤和巳16勝、和田毅12勝、新垣渚10勝)以来20年ぶりで、4人以上が12勝以上を挙げたのは、63年(5人=森中千香良17勝、杉浦忠とスタンカ14勝、三浦清弘13勝、皆川睦男12勝)以来62年ぶりだった。2桁勝利を挙げた4人に加えて松本晴、大津、前田純が10試合以上に先発。7人を中心にローテーションを形成し抜群の安定感を誇った。他に先発したのは、東浜(6試合)、前田悠(2試合)の2人だけで今季は先発に起用した投手は9人と西武の10人を下回り両リーグ最少人数。昨季の12人からは3人減も減った。ソフトバンクで先発投手の起用人数が10人いかなかったのは、リーグ優勝した11年(9人)以来14年ぶりと強い先発陣を固定できたことが優勝の大きな要因となった。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。マジックナンバーを1として臨んだ西武戦(ベルーナ)で勝利し、小久保裕紀監督(53)は就任1年目からの連覇を成し遂げてナインの手によって7度、宙に舞った。

◆ソフトバンクが27日、2年連続21度目のパ・リーグ制覇を果たした。試合後の午後11時過ぎにはビール3000本やコーラ240本、日本酒4樽などが用意された祝勝会が行われ、開始前には孫正義オーナー(68)も壇上であいさつ。シーズン最終盤まで優勝を争った日本ハム・新庄剛志監督(53)の手腕をたたえる場面があった。「あの日本ハムのね、新庄監督も立派だと思うんですよ。数年前、彼が日本ハムの監督になったとき『えっ、何やるんだろう?』って。『なんかハチャメチャな監督だな』と僕、思ったんですよ。『大丈夫かな』と。『野球をなめとんのか』というぐらいの、そういうスタイルのね。なんか(打順を決める)くじ引きとか、いろいろありましたよね」とまずは〝第一印象〟について言及。そこから「でも、やっぱり、実力を出してきましたよね。日本ハム、強くなりましたよね。ことしシーズン始まって『わぁ!』と。(ソフトバンクとしては)本当に素晴らしいチームとの戦いで、最後まで切磋琢磨して。まあ見事に、やっぱり最後はね、われわれがこういう形でシーズンを勝てた、と。これはね、(小久保)監督にとっても皆さんにとっても一段と自信が深まると思います」と続け、ライバルをたたえた上で鷹ナインをねぎらった。昨年の日本シリーズで、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がったDeNAに敗れたことは、当然、孫オーナーにとっても苦い記憶だ。それだけに「去年の最後の、日本一を取れなかったという悔しさ。僕も本当にそういう悔しい中から学んだことがたくさんありますから。ぜひぜひ。今年はね。その悔しい思いを倍返しといいますかね。10倍返しといいますか、やりましょう、やれると信じてます」と気合を注入した。

◆ソフトバンク・柳町達外野手(28)が本紙に独占手記を寄せた。今季は2軍で開幕を迎えたが、交流戦で12球団トップの打率・397&出塁率・474をマークし、初のMVPを獲得。腰の手術で離脱した近藤の穴を埋める活躍で、チームを勢いづかせた。プロ6年目で一気にブレークし、小久保ホークスに欠かせない存在となった。なんとか優勝を決められてよかったです。今年は去年より頑張ってきたので、優勝できたことは何よりうれしいです。けが人がたくさん出た中、みんなでカバーしあいました。みんなで勝ち取れた優勝です。自分のやるべきことをやって、おのおのが役割を全うして勝つのがプロだと思います。それが一番わかりやすく出た優勝でした。自分も今年は福岡の街にいても、いろんな方に気づいていただけるようになりました。4月にチームが苦しい中でも、たくさんの声援をずっと送ってくださいました。そのおかげで5月から巻き返していけたので、ファンの皆さんの声援は本当に力になります。素晴らしい声援を送ってくれるファンの皆さんのおかげだと思います。オープン戦まで打撃の調子が上がらず開幕は2軍でした。思うような感覚ではないまま、2週間遅れで1軍に加わりましたが、スタメン5試合目だった4月23日のオリックス戦で初本塁打を打って、一気に感覚が戻ってきました。そこから大きなけがなく体調を維持して戦い通せた要因は、今年からウエートトレーニングを生活リズムに取り入れるようになったことです。体の強化やメンテナンスに目を向けて、継続できました。体調を把握して、いい時も悪い時もオーバーワークにならず「自分のやるべき範囲」をしっかりと持ち続けてきました。昨季までは終盤になると体がへたってきて、筋量が大きく落ちてしまうシーズンを送ってきたのを、ウエートトレーニングで改善できました。もう一つは面が平らなクリケット型の黄色いバットで練習したことです。日々、体のズレが生じるものだと思いますが、そのバットでティー打撃をして、ミートポイントがずれないようにスイングの軌道を確認してきました。大事な作業の一つなので、今後も使っていきたいです。

◆エースは俺だ! 証明するには、優勝を決める試合以外にない。ソフトバンク・有原航平投手(33)が魂の投球で7回1失点。13勝目を挙げ、歓喜の輪で笑顔がはじけた。「開幕投手を任されながら、全然、納得できる投球ができなくて...。きょうは自分で決めたいなと思っていました。1点取られましたが、味方がすぐに点を取ってくれたので」開幕投手を託されて、勝利し、最多勝にまで到達した1年前の輝きはない。それどころか、5月中旬には2軍に降格。特に昨年は無双状態だった本拠地で0勝3敗、防御率8・10では、2軍落ちに、言い訳の余地もない。それでも、自分をしっかり見つめ直した。調子の上がらなかった時期は、昨年に比べて圧倒的にツーシームが増えていた。好調だった時期は、真っすぐを軸にした配球に徹していた。原点回帰。その4文字を頭に、自分を取り戻すことに心血を注いだ。「今も、ことしを振り返ったら悪いイメージの試合が思い浮かびます」苦しかった一年を、素直に思い起こす。とはいえ、終わってみれば、2桁勝利投手が4人。その中に自身の名前を連ねた。その軸は、やっぱりエース。野手の故障者が続出し、得点力不足に泣いたチームを救ったのは、まぎれもなく有原だ。次は昨年逃した日本一への挑戦。最強投手陣のリーダーとして、頂点を目指す。(上田雅昭)

◆優勝チームには、こういう選手がいる。同点の五回1死一、二塁。ソフトバンク・栗原陵矢内野手(24)が中越えの2点二塁打を放った。「勝って胴上げ」を一気に近づけた決勝打だ。「最後、グラウンドに立てていたことがうれしいです」故障に苦しんだが、8月下旬に右脇腹痛から1軍復帰すると、小久保監督から激励された。「一番おいしいところを持っていけ」と。オリックスに本拠地でまさかの4連敗を喫し、優勝決定がどんどん伸びた。そして、臨んだ仙台、所沢のビジター3試合。一番おいしい場面でV打!V打!V打!優勝決定後、小久保監督も思わず栗原につぶやいた。「こんなこと、ないで!」それを実現してしまった栗原が、日本一挑戦のキーマンだ。

◆ソフトバンクが27日、パ・リーグ2連覇を果たした。ベルーナドームで西武に4―1で勝ち、南海、ダイエー時代を合わせて21度目、1リーグ時代を含めれば23度目となる栄冠を手にした。今季は主力に故障が相次いで序盤は最下位と低迷したが、就任2年目の小久保裕紀監督(53)の下、日本ハムとの争いを制し、2リーグ制となった1950年以降で、球団史上初めて最大7の負け越しから頂点に上り詰めた。クライマックスシリーズには10月15日開始のファイナルステージから出場し、5年ぶり12度目の日本一を狙う。小久保監督が7度、ベルーナドームに舞った。借金最大7からの優勝は球団史上初。53歳の指揮官は難局から道を開き、就任した2024年に続き、リーグ連覇を達成した。「本当に苦しいシーズンだった。全員の力がなければ2連覇は達成できなかった。胴上げしてもらって、選手たちに感謝の気持ちでいっぱいです」昨オフにFAで扇の要・甲斐が巨人へ移籍。今年3月のオープン戦では栗原が右脇腹を負傷し、球団初の本拠地開幕3連敗を喫した。直後に近藤が腰の手術で離脱。柳田もけがで登録抹消となり、12年ぶりの単独最下位も経験した。4月を終えた時点での最下位も29年ぶり。苦しい戦いが続くなか、小久保監督は4月末、遠征先の宿舎で開いた緊急ミーティングで「普段の振る舞いをおろそかにするな」とナインにげきを飛ばした。監督就任時からチーム全体に向け「勝利の女神は細部に宿る」と訓示してきた。走塁、守備、声出しに至るまで、細部を徹底させ、仲間同士で注意し合う文化を根づかせた。やがてそれは大きな力となった。練習や生活の一つ一つの所作にこそ、勝敗を分ける差が生まれる。その信念を体現させた。右足骨折の周東、右肘痛の今宮も欠いたが、5連敗中だった5月2日のロッテ戦(みずほペイペイ)での劇的なサヨナラ勝利を機に反転攻勢をかけた。「今振り返ると、あの試合がポイントだったかな」。勢いに乗ったチームは6月の交流戦で6年ぶり9度目の優勝を飾り、歴代最多を更新した。特に6年目の柳町が3番打者として打率・397で交流戦の首位打者とMVPを獲得。打線の中軸を担うまで成長した28歳の覚醒が、後半戦の大きな追い風となった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(1↑)
ソフトバンク
84514 0.622
(↑0.003)
-
(-)
4531
(+4)
382
(+1)
93
(-)
97
(-)
0.256
(-)
2.410
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
81563 0.591
(↑0.003)
4
(-)
3542
(+2)
402
(-)
128
(+1)
73
(+1)
0.249
(↓0.001)
2.550
(↑0.02)
3
(-)
ORIX
70643 0.522
(↑0.003)
13.5
(-)
6469
(+2)
492
(-)
95
(+1)
57
(-)
0.254
(-)
3.330
(↑0.03)
4
(-)
楽天
64712 0.474
(↓0.004)
20
(↓1)
6428
(-)
501
(+2)
70
(-)
106
(-)
0.246
(↓0.001)
3.350
(↑0.01)
5
(-)
西武
61733 0.455
(↓0.004)
22.5
(↓1)
6388
(+1)
436
(+4)
77
(-)
88
(+1)
0.232
(↓0.001)
2.940
(↓0.01)
6
(-)
ロッテ
55803 0.407
(↓0.003)
29
(↓1)
5432
(-)
540
(+2)
73
(-)
67
(-)
0.241
(↓0.001)
3.630
(↑0.01)