1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 5 | 9 | 13 | 0 | 1 |
DeNA | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 8 | 14 | 0 | 3 |
勝利投手:平内 龍太(1勝1敗0S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗45S)) 敗戦投手:伊勢 大夢(0勝5敗13S) 本塁打 |

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◆巨人が逆転勝利で連敗を止めた。巨人は4点ビハインドで迎えた9回表、岡本と中山の適時打で1点差に迫る。なおも続く好機で佐々木が2点適時打を放ち、土壇場で試合をひっくり返した。敗れたDeNAは、9回まで試合を優位に進めるも、6番手・伊勢が誤算だった。
◆DeNAにまたもアクシデントが襲った。5点リードの7回、2番手で宮城滝太投手(25)が登板。先頭の巨人中山を3球三振に奪うも、続く浦田へ4球連続ボールで四球を与えた。直後、大原チーフ投手コーチとトレーナーがベンチから出てきて、異変を訴えてベンチ裏に治療に下がった。そのまま緊急降板。3番手で佐々木千隼投手(31)が2試合連続の緊急登板となった。宮城は今季ここまで49試合に登板して防御率1・93、14ホールドの好成績を残しており、ブルペンを支える存在だった。故障者が続出している。この日には東克樹投手(29)とタイラー・オースティン内野手(34)が出場選手登録を抹消された。東は前日26日の巨人戦に先発するも、同点の6回先頭、2球を投げたところで左手の指先を気にするしぐさを見せて緊急降板。オースティンも前日の同戦後、7回の走塁で足を気にするしぐさを見せ、8回の守備からベンチに下がっていた。中継ぎ陣ではローワン・ウィック投手(32)が26日に上半身のコンディション不良で抹消されたばかり。長期離脱中でCSでの復帰を目指す牧、宮崎に加えて主力の離脱が相次いでいる。
◆巨人が土壇場で大逆転に成功し、望みをつないだ。2位DeNAとの直接対決。前日26日に続き2連敗を喫すれば、レギュラーシーズン3位が確定し、本拠地東京ドームでのCS開催の可能性が消滅する寸前だった。4点ビハインドで迎えた9回表。DeNA伊勢に1死から4番岡本和真内野手(29)の適時打で2点を返し、さらに7番中山礼都内野手(23)の適時打で1点差に追い上げた。代打の坂本勇人内野手(36)が粘って四球で2死満塁に。続く途中出場で9番に入っていた佐々木俊輔外野手(25)が右前に放った2点適時打でこの回一挙5点を挙げ、9-8と逆転を果たした。立ち上がりから劣勢を強いられた試合だった。先発のフォスター・グリフィン投手(30)が今季最短の2回4安打4失点でノックアウト。2番手の西舘勇陽投手(23)も2被弾で4回を終えて1ー6と差を広げられていた。チームは連敗を3で止めた。DeNAとのゲーム差は2・5。逆転2位へは残り3試合、1つも負けられない戦いになる。
◆DeNAが悪夢のような逆転負けで2位確定には届かなかった。4点リードの9回に伊勢大夢投手(27)が一挙5失点。勝利目前で試合をひっくり返され、引き分け以上で2位確定だった一戦で足踏みとなった。序盤から好調な打線が躍動した。1回1死一、三塁、ビシエドが中犠飛を放って先制すると、2死一、二塁から松尾が左前適時打。2回には2死一塁から桑原が左翼へ6号2ランを放ち「田代コーチの助言で打つ事ができました! このまま勢いに乗っていきたいです!」とリードを広げた。1軍復帰登板の巨人グリフィンを2回4失点でKOさせた。3回には佐野の14号ソロ、4回には無死二塁から右翼への適時打を放ってさらにリードを拡大。先発のジャクソンは6回5安打1失点で球団歴代外国人投手最多の11勝目の権利を持って降板した。7回には2番手の宮城がアクシデントで緊急降板するなど、リリーフ陣が捉えられて3失点。2点差に迫られるも、8回無死一塁からは蝦名が右翼席へ7号2ランを放ってリードを4点差に広げて最終回へ突入した。しかし、9回に登板した伊勢が1死から捕まった。連打と四球も重なってピンチを拡大すると、1点リードの2死満塁から、佐々木に逆転の2点適時打を浴びた。1イニング持たず、2/3回5安打5失点で試合をひっくり返された。とはいえ有利な状況は変わらない。残り3試合で1試合でも引き分け以上で自力の2位が決まる。全敗したとしても、巨人が残り3試合で3連勝しない限りは2位が確定する。
◆巨人が9回に5点を奪う土壇場の大逆転で、望みをつないだ。2位DeNAとの直接対決。前日26日に続き2連敗を喫すれば、レギュラーシーズン3位が確定し、本拠地東京ドームでのCS開催の可能性が消滅する寸前だった。阿部慎之助監督(46)は「みんなの意地を見ました。なんとかしてやろうっていうね、思いが多分全員が持ってくれてたんだと思います」と言った。巨人は4-8で迎えた9回表に5点を挙げ逆転勝ち。巨人が9回に4点差以上を一気にひっくり返して勝ったのは18年8月19日中日戦(1-5→6-5)以来だが、前回は本拠地の東京ドームで9回裏に5点を挙げてサヨナラ勝ち。今回のように敵地の9回表に4点差逆転は、中日球場での52年9月23日名古屋戦(1-5→6-5)以来、73年ぶり。
◆繋いで繋いで繋いだ芸術的なバットコントロール佐々木俊輔 逆転タイムリーヒット※この回、4点差をひっくり返す?プロ野球(2025/9/27)??DeNA×巨人??Live on DAZN #オレをみろ #ジャイアンツ#だったらDAZN pic.twitter.com/JAtAqLTNUx
◆巨人が土壇場で大逆転に成功し、望みをつないだ。2位DeNAとの直接対決。前日26日に続き2連敗を喫すれば、レギュラーシーズン3位が確定し、本拠地東京ドームでのCS開催の可能性が消滅する寸前だった。阿部慎之助監督(46)は「みんなの意地を見ました。なんとかしてやろうっていうね、思いが多分全員が持ってくれてたんだと思います」と言った。4点ビハインドで迎えた9回表。DeNA伊勢に1死から4番岡本和真内野手(29)の適時打で2点を返し、さらに7番中山礼都内野手(23)の適時打で1点差に追い上げた。代打の坂本勇人内野手(36)が粘って四球で2死満塁に。続く途中出場で9番に入っていた佐々木俊輔外野手(25)が右前に放った2点適時打でこの回一挙5点を挙げ、9-8と逆転を果たした。阿部監督は「自信にしてほしいしね。それで満足せずにね、継続して努力してほしいなと思います」と期待した。立ち上がりから劣勢を強いられた試合だった。先発のフォスター・グリフィン投手(30)が今季最短の2回4安打4失点でノックアウト。2番手の西舘勇陽投手(23)も2被弾で4回を終えて1ー6と差を広げられていた。チームは連敗を3で止めた。DeNAとのゲーム差は2・5。逆転2位へは残り3試合、1つも負けられない戦いになる。「相手からしたら多少はね、嫌な印象も持たせられたんじゃないかなと思いますし。まだまだチャンスあるので、もう全て勝つつもりでやりたいなと思います」と締めた。
◆2位確定が目前に迫ったDeNAに悪夢が待っていた。4点リードの9回に伊勢大夢投手(27)が一挙5失点。1点リードに迫られた2死満塁の場面で、巨人佐々木に逆転の2点適時打を浴びて降板した。勝てば2位確定となる3位巨人との直接対決だったが、足踏みとなり、三浦大輔監督(51)は「相手も必死ですし、あそこは伊勢にかけたんですけど、無理させてしまった。申し訳なかったです」と言葉を絞り出した。故障者も続出してCSに向けての不安要素が残る。7回に2番手の宮城が上半身の違和感で緊急降板。ここまで49試合に登板してブルペンを支えてきただけに離脱となれば大打撃となる。さらに前日26日の巨人戦で緊急降板した東が上半身のコンディション不良、走塁で痛めたオースティンが下半身の違和感で出場選手登録を抹消された。中継ぎ陣ではウィックが26日に上半身のコンディション不良で抹消されたばかり。それでも打線は好調を維持して9月だけで貯金10を積み上げる。残り3試合でDeNAが3連敗かつ巨人が3連勝しない限りは2位が確定する。「しっかりと明日につなげてやっていきます」と指揮官。あと1つ、なりふり構わずに取りにいく。【小早川宗一郎】
◆巨人岡本和真内野手(29)が今季初の1試合4安打をマークした。2回無死の第1打席で二塁内野安打を放つと、4回無死の第2打席は右翼線への二塁打。6回無死の第3打席も左翼フェンス直撃の安打を放ち、3打席連続安打で猛打賞を記録した。7回の第4打席は1死満塁のチャンスで打席に入り、DeNA入江から押し出し四球をもぎ取った。最終9回の1死二、三塁で迎えた第5打席はDeNA伊勢から2点適時打を放った。4打数4安打3打点の活躍でチームの大逆転勝利に貢献した。打率も3割2分9厘まで上昇。試合後には「打ててよかったなと。残り(試合)も少ないですし、また明日も頑張りたいなと思います」と話し、球場を後にした。巨人阿部監督(9回に5得点で逆転勝利)「みんなの意地を見ました。まだまだ(2位の)チャンスがあるので、全て勝つつもりでやりたいなと思います」
◆勝利に貢献するために構えを変えた。巨人佐々木俊輔外野手(25)は1つを念じた。「前に飛ばそう」。ただ、試行錯誤の新スイングを信じる。膝を折ってしゃがむ以前の姿ではなく、上体を立てた。9回2死満塁。4点差で迎えた最終回は、仲間の連打で1点差に迫っていた。苦しむDeNA伊勢の2球目、外角低めに沈むフォークに右手を合わせ、右前に運んだ。「体が反応してくれた」。決勝の2点適時打に拳を振った。敗戦なら3位確定の窮地を救った。「バランスが良い中で、軸が残ったまま振れている」。好感触があった。8月27日の敵地での広島戦。室内練習場で阿部監督が投げる球を打ち続けた。「力があるのに長打が出ていない」。指揮官の助言に、見た目は大胆に変えた新フォームを模索し始めた。その後の2軍でも「自分の中に落とし込んで」力を伝える術を求めた。21日に再昇格し、出番を待っていた。今季のグラブにつけるロゴを選ぶ際、「一番人気のないものはどれですか」と聞いた。誰のまねでもない独自性こそ大事にする。スイングも同じ。「今までやってきた野球人生の中で変えるのは、怖いことは1つもない」と恐れない。逆転で本拠地開催がかかる2位へ、残り3戦全勝が必須。「全試合勝ってCSを(東京)ドームでできるように頑張ります!」。終盤戦のチームの力に-。独自を磨き、土壇場で思いを実らせた。【阿部健吾】
◆巨人は一回、右ひざ痛から復帰した先発のフォスター・グリフィン投手(30)がビシエドに中犠飛、松尾に適時打を許し2点を先取された。これで9月は20試合目で、一回の失点は4試合連続、計14試合と巨人投手陣にとって〝鬼門の初回〟となっている。
◆巨人のフォスター・グリフィン投手(30)が右ひざ痛から復帰し、8月2日のDeNA戦以来となる1軍登板を迎えたが、2回4安打4失点、わずか48球で降板した。一回に先頭蝦名の右前打から1死一、三塁とされ、ビシエドに中犠飛、松尾に適時打を浴びて2点を先取された。二回は2死無走者から蝦名に四球を与えると、続く桑原に左翼席へ2ランを打たれた。その裏に打順が回り代打を送られ、三回から捕手の岸田に代わり小林が入りバッテリーごと交代となった。
◆好調DeNA打線が止まらない。巨人先発・グリフィンを2回4失点KOした。一回に松尾の適時打、二回に桑原の6号2ランなどでマウンドから引きずり下ろした。続く三回には、2番手・西舘から佐野の14号ソロで追加点を挙げた。引き分け以上なら2位が決まり、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージの本拠地での開催を手中に収める。桑原は「打ったのはストレートです。田代コーチの助言で打つ事ができました! このまま勢いに乗っていきたいです!」と笑顔で振り返った。
◆巨人・岡本和真内野手(29)が「4番・三塁」で出場。3打席連続安打を放ち、今季7度目の猛打賞をマークした。いずれもDeNA先発のジャクソンから放ったもので、右腕に対して驚異の今季対戦打率・636(11打数7安打)。10月11日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでも対決が見込まれる相手に対し、レギュラーシーズン最後の対戦で嫌な印象を植え付けた。
◆巨人は5点を追う七回、代打オコエが適時打。代わった入江に対し2者連続の押し出しで2点差に詰め寄ったが、なお1死満塁の好機に途中出場で5番に入っていた小林が打席に立つもインフィールドフライで走者動けず。続くリチャードも空振り三振に倒れた。
◆DeNAのD1位・竹田祐投手(26)=三菱重工West=が5勝目をかけて28日の広島戦に先発する。これまでビジター4戦4勝。4球団から勝ち星を挙げており、今回が初のマツダスタジアムでの登板となる。好調を維持するルーキーは、「たまたまです。準備を怠らずにしっかりやればいい結果もついてくる」と冷静に登板を見据えた。
◆セ・リーグ3位巨人は2位DeNAとの今季最後の直接対決で九回に5得点しての大逆転勝利。連敗を3で止め、引き分け以下で3位が確定していた背水の陣で劇的勝利を収め、阿部慎之助監督(46)は「みんなの意地を見ました。そうですね、相手からしたら多少は嫌な印象も持たせられたんじゃないかなと思いますし。まだまだチャンスはあるので、もう全て勝つつもりでやりたい」とうなずいた。右膝痛からの復帰登板となった先発のグリフィンが2回4失点で降板するなど序盤は劣勢だったが、1-6と5点を追う七回に代打オコエの適時打と2つの押し出し四球で4-6。八回に平内が蝦名に痛恨の2ランを被弾して4-8で九回を迎えた。1死からキャベッジの内野安打を皮切りに、打者一巡の猛攻で5得点。7-8に追い上げて2死満塁で途中出場の佐々木が逆転の2点右前打を放った。指揮官は「なんとかしてやろうという思いを全員が持ってくれていたので。(佐々木は)自信にしてほしい。満足せずに継続して努力してほしい」と語った。その裏は守護神マルティネスが1点リードを守り切った。DeNAとのゲーム差は再び2.5ゲーム差に縮まった。シーズンは残り3試合。逆転2位へ崖っぷちの状況は変わらないが、クライマックスシリーズ・ファーストステージの相手に強烈な印象を与える逆転勝利となった。
◆巨人が4―8の九回に岡本と佐々木が2点打を放つなど、打者11人の猛攻で5点を奪って逆転し、連敗を3で止めた。6番手の平内が今季初勝利を挙げ、マルティネスが45セーブ目。DeNAは伊勢が誤算で連勝が3でストップ。
◆DeNAが巨人に逆転負けして、2位確定は持ち越しとなった。一回にビシエドの犠飛で先制すると、松尾の左安打で追加点。二回には桑原の6号2ラン、三回には佐野の14号ソロなど四回までに6点を奪って主導権を握った。先発ジャクソンは6回1失点。七回に入江の2者連続押し出し四球などで3失点と2点差に迫られたが、八回に蝦名が右翼に7号2ランを放ち、再び突き放す。だが九回が誤算だった。抑えの伊勢が2死満塁から佐々木に逆転の2点右前打を許すなど5失点。一気に試合をひっくり返された。三浦監督は「伊勢に無理をさせてしまった。申し訳ない」と語り、「明日も試合はある。切り替えて入っていけるように」と語った。
◆?巨人が4点を追う九回表に5点を挙げて逆転勝利。九回に4点差を逆転して勝ったのは、2018年8月19日の中日戦(九回表終了1-5→裏6-5)以来7年ぶり。九回表に4点差を逆転して勝利したのは、1952年9月23日の名古屋戦(八回裏終了1-5→最終6-5、中日球場)以来73年ぶり。?四回裏終了時点で最大5点差。5点差からの逆転勝ちは、3月28日のヤクルト戦(5点差=六回表終了0-5→最終6-5、東京ドーム)、7月21日の阪神戦(5点差=五回表終了0-5→最終6-5、同)に次いで今季3度目。2リーグ制(1950年)以降、巨人が5点差以上の逆転勝ちをシーズン3度記録したのは初めて。これまでは54、74、2004、08、19年の各2度が最多だった。
◆巨人・オコエ瑠偉外野手(28)が5点を追う七回1死一、三塁で代打で出場。三遊間を破る適時打を放った。これでDeNAの佐々木千隼に対して、今季2打数2安打。楽天時代から通算7打数7安打と驚異的な相性の良さを見せている。
◆DeNA-巨人のシーズン最終戦は巨人が勝利し、DeNAの2位決定はお預けとなった。DeNAは28日の広島戦(マツダ)に勝ち、もしくは引き分けなら、巨人の勝敗に関係なく2位が確定する。負けても巨人がヤクルト戦(神宮)に引き分けか負けで2位が決まる。巨人が2位になるには残り3試合を全勝し、DeNAが全敗することが条件。
◆DeNAの東克樹投手(29)とタイラー・オースティン内野手(34)が27日、それぞれ上半身のコンディション不良と右膝の違和感で出場選手登録を外れた。東は26日の巨人戦で六回途中に降板。左手の指先を気にするしぐさを見せていた。今季はリーグ最多の14勝を挙げ、2年ぶりの最多勝が濃厚となっている。オースティンは同日の七回の走塁で痛めたもようで、八回の守備から交代していた。宮城滝太(だいた)投手(25)は27日の巨人戦の七回に登板し、2人目の打者に四球を与えた後に上半身の違和感で緊急降板した。今季は登板50試合で4勝1敗14ホールド、防御率2・09。
◆DeNAは巨人に逆転負けして、2位確定は持ち越しとなった。二回には桑原の6号2ラン、三回には佐野の14号ソロなど四回までに6点を奪って主導権を握った。先発ジャクソンは6回1失点。八回に蝦名が右翼に7号2ランを放ち、再び突き放す。だが九回、伊勢が5失点。試合をひっくり返された。
◆4番の巨人・岡本和真内野手(29)が今季初となる1試合4安打の固め打ち。九回に2点打を放つなど3打点を挙げた。全打席出塁で勝利に貢献し「打ててよかった。残り(試合)も少ないし、また明日も頑張りたい」とうなずいた。ヤンキース、レイズ、ホワイトソックスなど米大リーグ6球団のスカウトが視察する前で、将来的なメジャー挑戦への意欲を示している主砲が実力を発揮した。
◆DeNAは最大5点リードをひっくり返されて敗れ、2位確定は持ち越しとなった。8-4の九回は伊勢が5安打と2四球を集められて逆転を許した。2連投で、この日は32球。三浦大輔監督(51)は不振の入江に代わって抑えを務めている伊勢に「かなり無理をさせてしまった。申し訳なかった」と責めなかった。主導権をつかんだはずだった。桑原、佐野の本塁打などで四回までに6点を挙げ、先発ジャクソンは6回1失点と好投。だが、リリーフ陣に疲労は隠せなかった。6―1の七回1死一塁で宮城が上半身の違和感を訴えて降板し、流れが一変。この回に3点を失い、九回に伊勢がつかまった。プロ入り後ワーストの5失点となった右腕は「自分の中でも経験がない。嫌なイメージを持たないように切り替えたい」と必死に前を向いた。残り3試合で3位巨人とは2・5ゲーム差。28日の広島戦(マツダ)に勝つか、引き分けでもクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを本拠地で開催する権利を得る。三浦監督は「しっかりと切り替えて集中して入っていけるように」と視線を前に上げた。(阿部慎)
◆意地の逆転劇! セ・リーグ3位の巨人は27日、DeNA最終戦(横浜)に9-8で逆転勝利し、連敗を3で止めた。4-8で迎えた九回に途中出場の佐々木俊輔外野手(25)が2点打を放つなど、打者11人の猛攻で5点を奪って逆転。引き分け以下でDeNAの2位が確定していた窮地で、わずかな望みをつないだ。崖っぷちでドラマを起こした。3得点して7-8とした九回2死満塁。佐々木のライナーの打球が右前で弾んだ。敵地で悲鳴が沸き起こる中、2者が生還。険しい表情だった阿部監督が思わず笑顔で手をたたき、ほえた。「みんなの意地を見ました。何とかしてやろうという思いを全員が持ってくれていた。(佐々木は)自信にしてほしい」引き分けでも、クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを本拠地で開催できる2位浮上が消滅する背水の陣。1-6の七回に3点を返すも、八回に平内が蝦名に2ランを被弾。重苦しい雰囲気が漂った4-8の九回、岡本の2点打、中山の適時打、そして佐々木の逆転打。5安打などを集めて一挙5点を奪った。試合時間は4時間5分。増田大以外の全野手を使い切る死闘に勝利した。佐々木の決勝打には阿部監督の教えが詰まっていた。伊勢のフォークボールにタイミングを外されても、力任せにならず右腕一本でバットを操作。同じ左打者だった指揮官が「体勢を崩されても終わりじゃない。そこから芯に当てればヒットになるんだ」と日頃から選手に説く理論を体現した打撃を、ここ一番で披露した。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
阪神 |
84 | 53 | 4 | 0.613 (↓0.005) | - (-) |
2 | 488 (+3) | 346 (+5) | 91 (+1) | 100 (+1) |
0.244 (-) | 2.200 (↓0.02) |
2 (-) |
DeNA |
69 | 65 | 6 | 0.515 (↓0.004) | 13.5 (-) |
3 | 487 (+8) | 443 (+9) | 106 (+3) | 63 (-) |
0.243 (↑0.001) | 2.910 (↓0.04) |
3 (-) |
巨人 |
68 | 69 | 3 | 0.496 (↑0.003) | 16 (↑1) |
3 | 450 (+9) | 453 (+8) | 95 (+1) | 52 (+1) |
0.249 (↑0.001) | 2.970 (↓0.04) |
4 (-) |
中日 |
62 | 76 | 2 | 0.449 (↑0.004) | 22.5 (↑1) |
3 | 395 (+5) | 452 (+3) | 81 (+2) | 79 (-) |
0.232 (↑0.001) | 2.950 (-) |
5 (-) |
広島 |
59 | 76 | 5 | 0.437 (↓0.003) | 24 (-) |
3 | 437 (+1) | 478 (+3) | 71 (-) | 56 (-) |
0.247 (-) | 3.130 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
54 | 77 | 6 | 0.412 (↑0.004) | 27 (↑1) |
6 | 417 (+3) | 539 (+1) | 85 (+2) | 58 (-) |
0.235 (-) | 3.570 (↑0.02) |
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