1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 4 | 9 | 0 | 0 |
楽天 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:上沢 直之(12勝6敗0S) (セーブ:杉山 一樹(3勝4敗29S)) 敗戦投手:西垣 雅矢(7勝1敗0S) |

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◆ソフトバンクは3点を追う6回表、柳町の2ランが飛び出し、1点差に迫る。続く7回には、近藤と栗原の連続適時打で2点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、先発・上沢が7回3失点の好投で今季12勝目。敗れた楽天は、先発・古謝が試合をつくるも、救援陣がリードを守れなかった。
◆ソフトバンクは今日26日にも2年連続のパ・リーグ優勝が決まる。26日に決まるパターンは3パターン。ソフトバンクが楽天に○の場合、日本ハムが西武に△か●。ソフトバンク△の場合は日本ハム●でも決着する。そのほかのパターンは27日以降に伸びる。この日は楽天-ソフトバンクが楽天モバイルパーク、西武-日本ハムがベルーナドームで行われる。試合開始はともに午後6時。27日は西武-ソフトバンクがベルーナドーム、ロッテ-日本ハムがZOZOマリンで行われる。ソフトバンクの優勝マジックは2。2位日本ハムとは4ゲーム差がついている。
◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が大一番のマウンドを託された。勝利か引き分けの場合、日本ハムの結果次第では連覇の可能性がある敵地楽天戦に先発。中5日のマウンドとなり、前日25日は「そういう機会に投げることはめったにないので、楽しんで投げられたらいいなと思います」と意気込んでいた。移籍1年目の今季は21試合に先発し、11勝6敗、防御率2・72と先発陣を支えてきた。8月からは自身5連勝中で、7試合連続のクオリティースタート(QS=6回以上、自責3以下)と好調を維持している。上沢にとっては移籍1年目で悲願の優勝が目前に見えてきた。「本当にみんなで頑張ってきた証なので。優勝するところまでしっかり投げることが大事かなと思います」。7回1/3以上を投げれば規定投球回(143回)にも到達。12勝目を手にすれば自己最多タイとなる。
◆優勝マジック2のソフトバンクはタイトル争いにも多くの選手が絡んでいる。投手部門では防御率1位にモイネロ(1・46)、奪三振2位にモイネロ(172三振)、勝利数2位に大関(13勝)、同3位にモイネロ、有原(12勝)、最高勝率1位に大関(7割2分2厘)、セーブ数2位に杉山(28セーブ)。松本裕は前日25日に今季43ホールドポイント(HP)をマークし、最優秀中継ぎ投手賞のタイトルを確定させた。打撃部門では牧原大が現時点での規定打席に到達して打率3割はトップ。最高出塁率1位に柳町(3割8分2厘)、盗塁1位に周東(35盗塁)がいる。投打で好成績を残すナインの活躍でリーグ連覇を手繰り寄せたい。
◆ソフトバンク小久保裕紀監督(53)が就任1年目からのリーグ連覇に"王手"をかけた。現在は優勝マジック2。26日にソフトバンクが楽天に○の場合、日本ハムが西武に△か●。ソフトバンク△の場合は日本ハム●でも優勝が決まる。しかし小久保監督は冷静。前日25日の勝利後は「自力であと2勝すれば優勝。勝つことだけを考える」とコメントした。日本ハムの結果にかかわらず、残り6試合で2勝するという姿勢だ。昨年もM2の状況から2連勝し、他球団の結果に左右されず自力で優勝を決めた。最短優勝よりも、足元を見つめながら白星をつかんでいく。<ソフトバンクの日程>9月26日 敵地・楽天戦9月27日 敵地・西武戦9月28日 敵地・西武戦9月30日 本拠地・日本ハム戦10月3日 本拠地・オリックス戦10月5日 敵地・ロッテ戦
◆優勝マジック2のソフトバンクは今季11勝の上沢直之投手(31)が先発する。今日リーグ連覇をする条件は、ソフトバンクが楽天に勝ち、日本ハムが西武に引き分けるか負けた場合。また、ソフトバンク引き分けの場合は日本ハムが負けた場合となる。舞台となる仙台には王貞治球団会長(85)も駆けつけた。
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、史上49人目となる通算350二塁打を達成した。ソフトバンク戦に「5番一塁」で出場。1点リードの1回2死一塁、上沢の150キロ直球を中越えに運んだ。フェンス直撃の適時二塁打で一塁走者のボイトが一気に生還した。イニング間に三塁側ベンチ前で記念ボードを掲げ、チームメートやスタンドのファンから拍手が送られた。浅村は「1つの節目である350二塁打を達成でき、とてもうれしく思います。若い頃から、ホームランというよりも、外野の間を抜く打球や、外野の頭を越える打球を意識してバッティングに取り組んできました」と振り返った。「今シーズンはファームも経験し苦しい時期もありましたが、あらためて自分と向き合えたことが、この記録につながったと感じています。これからもチームのため、1本1本積み重ねていければと思います」と続けた。今季は4月に通算300本塁打、5月に通算2000安打、6月に通算2000試合出場と数々の節目を迎えている。
◆優勝マジック2のソフトバンクは楽天先発左腕の古謝に5回まで3安打無得点に抑え込まれている。5回まで毎回走者を出すものの、三塁すら踏めない状況が続いている。今季対古謝には3試合で1勝2敗と2つの黒星をつけている。前回9月5日の対戦では5回14安打8失点と打ち込んでいた。先発上沢直之投手(31)は初回に2点、2回に1点と序盤に3失点。3点を追う展開が続いている。2位日本ハムは5回表までで7対4とリードしている。今日リーグ連覇をする条件は、ソフトバンクが楽天に勝ち、日本ハムが西武に引き分けるか負けた場合。また、ソフトバンク引き分けの場合は日本ハムが負けた場合となる。
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が1回2死一塁、中越えに適時二塁打を放った。通算350二塁打とした。通算350二塁打=浅村(楽天) 26日のソフトバンク25回戦(楽天モバイルパーク)の1回、上沢から中越え二塁打を放って達成。プロ野球49人目。初二塁打は西武時代の10年3月31日のソフトバンク2回戦(西武ドーム)で岩崎から。
◆楽天古謝樹投手(24)が初の100投球回をクリアし、試合を作った。毎回、走者を背負いながら粘った。2回に無死一、二塁のピンチを作られたが、後続のソフトバンク牧原大を中飛、野村を空振り三振、海野を遊ゴロで切り抜けた。5回は2死から柳田に二塁打を打たれたが、最後は近藤を二ゴロに封じた。6回、先頭栗原に中前打を運ばれ、無死一塁としたところで2番手の宋家豪投手(33)に交代。ベンチに引き揚げた古謝は三木肇監督(48)としばらく話し込む場面があった。6回途中4安打1失点で降板した2年目左腕は「ランナーは出してしまいましたが、要所要所で打者としっかり勝負することができました。先制点を与えることなく、まずは試合を作ることができて良かったです」と落ち着いた表情で話した。今季イニング数を「104」に伸ばし、自身初の100投球回をクリアした。
◆ソフトバンクが7回に一気に逆転した。1点を追う1死一塁、近藤健介外野手(32)が楽天3番手西垣のフォークをとらえ、中堅フェンス直撃の同点三塁打。「達(柳町)のホームランからいい流れになり、何とかここで追いつきたいと思いました。しっかり自分のスイングができたと思います。何とか勝ちきれるように頑張ります」とコメントした。流れに乗り続く栗原陵矢内野手(29)が初球を右翼線へ。連続三塁打を狙ったが相手の好返球に刺されアウト。しかし、初球フォークをとらえた鮮やかな勝ち越し二塁打となった。2位日本ハムは西武をリード中。今日リーグ連覇をする条件は、ソフトバンクが楽天に勝ち、日本ハムが西武に引き分けるか負けた場合。また、ソフトバンク引き分けの場合は日本ハムが負けた場合となる。
◆3点を追う6回、ソフトバンク柳町達外野手(28)が自己最多を更新する5号2ランを放った。1死一塁、2ボールから楽天2番手宋家豪投手(33)の148キロ直球をバックスクリーンへたたき込んだ。「3点ビハインドの展開で、とにかくつないでいく意識だけでした。結果的に真っすぐを完璧に捉えることができ、2点をかえすホームランと最高の形になって良かったです」とコメント。8月3日楽天戦(みずほペイペイドーム)以来、自身41試合ぶりの1発は1点差に追いつく貴重なアーチとなった。ソフトバンク打線は5回まで楽天先発の古謝に3安打無失点に抑えられていたが、6回先頭の栗原が中前安打を放つと楽天ベンチは宋家豪に継投した。柳町は「ここから何とか逆転し、勝ちにもっていけるように頑張っていきます」と力強く語った。2位日本ハムは6回にも1点を追加し西武をリードしている。今日リーグ連覇をする条件は、ソフトバンクが楽天に勝ち、日本ハムが西武に引き分けるか負けた場合。また、ソフトバンク引き分けの場合は日本ハムが負けた場合となる。
◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が7回7安打3失点、8奪三振で降板した。初回に2点を失った。楽天先頭の中島に左翼線へ二塁打。2死三塁となり、4番ボイトへの3球目、カーブを左前に運ばれた。続く5番浅村に中堅フェンス直撃の適時二塁打。さらに、2回には中島の左犠飛で3点目を献上した。勝利か引き分けの場合、日本ハムの結果次第では連覇の可能性がある1戦。序盤に3失点も、3回以降は無失点に抑えた。打線が6回に柳町達外野手(28)の2ラン、7回には近藤健介外野手(32)と栗原陵矢内野手(29)の連続適時打で4-3と逆転した。
◆楽天は首位ソフトバンクに逆転負けで3連敗。CS進出へ追い込まれた。継投が誤算となった。3点リードの6回。先発古謝樹投手(24)が先頭栗原に中前打を打たれたところで降板した。2番手の宋家豪投手(33)が1死一塁から柳町に2ランを被弾し、1点差に迫られた。7回には西垣雅矢投手(26)が1死一塁から近藤に同点の適時三塁打を許し、続く栗原に勝ち越しの適時二塁打を浴びた。打線は初回にルーク・ボイト内野手(34)、浅村栄斗内野手(34)の連続適時打で2点を先制。2回に中島大輔外野手(24)の左犠飛で3点差にしたが、試合をひっくり返された。試合のなかった3位オリックスとは5・5ゲーム差。最短で明日27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で敗れれば、CS進出の可能性が完全消滅する。
◆ソフトバンクが楽天に逆転勝利し、自力で優勝へのマジックを1に減らした。2位日本ハムが西武に勝ったため、リーグ連覇は27日西武戦にお預けとなった。先発の上沢直之投手(31)は初回に2点を失った。楽天先頭の中島に左翼線へ二塁打。2死三塁となり、4番ボイトへの3球目、カーブを左前に運ばれた。続く5番浅村に中堅フェンス直撃の適時二塁打。さらに、2回には中島の左犠飛で3点目を献上した。それでも3回以降はきっちりと立て直し、追加点を与えず。7回7安打3失点、8奪三振で降板した。打線は3点を追う6回。1死一塁から柳町達外野手(28)が楽天2番手宋の148キロ直球をバックスクリーンへ5号2ラン。7回には近藤健介外野手(32)と栗原陵矢内野手(29)の連続適時打で4-3と逆転した。
◆2位日本ハムが西武に勝ったため、ソフトバンクのリーグ連覇はお預けとなった。試合前時点でマジックは2。この日リーグ連覇をする条件は、ソフトバンクが楽天に勝ち、日本ハムが西武に引き分けるか負けた場合。また、ソフトバンク引き分けの場合は日本ハムが負けた場合だった。ソフトバンクの優勝は27日以降に持ち越しとなった。ソフトバンクは打線が3点を追う6回。1死一塁から柳町達外野手(28)が楽天2番手宋の148キロ直球をバックスクリーンへ5号2ラン。7回には近藤健介外野手(32)と栗原陵矢内野手(29)の連続適時打で4-3と逆転した。
◆Ⅴ王手のソフトバンクは楽天に逆転勝ちしM「1」に。奇跡の逆転Vへ負けられない日本ハムは西武に勝利。
◆ソフトバンクが楽天に逆転勝ちし優勝マジックを1とした。2位日本ハムが西武に勝ったため、この日の優勝決定とはならなかった。27日はベルーナドームで午後6時から西武と対戦する。先発は有原。ソフトバンクは2位日本ハムの結果にかかわらず西武に引き分け以上で優勝となる。
◆ソフトバンクC内野手(29)が2戦連続の決勝打を放った。7回近藤の適時三塁打で同点に追いついた直後、楽天西垣の初球フォークをとらえ一塁線を破った。三塁を狙いアウトとなったが「いい流れの中で思い切っていくことができた。上沢さんが踏ん張っている中で、勝ち越し適時打になってよかった」と鮮やかな逆転打となった。6回には5回まで無得点と苦戦していた先発古謝から中前安打を放ちマウンドから引きずり下ろした。
◆ソフトバンクのパ・リーグ連覇の行方は有原航平投手(33)に託された。優勝マジック1で迎える27日西武戦(ベルーナドーム)に先発する。「とにかくチームが勝てるように自分のやることに集中して粘り強く投げます」と意気込んだ。8回2失点だった21日のオリックス戦から中5日の登板。チーム3連勝中の勢いに乗って好投を誓った。
◆あと1つ、勝って決める! パ・リーグ首位のソフトバンクが優勝マジックをついに「1」とした。楽天に同一カード3連勝。日本ハムが勝利し胴上げはお預けも、27日の敵地西武戦で引き分け以上なら2位日本ハムの結果にかかわらず連覇が決まる。中5日で先発した上沢直之投手(31)が7回3失点でキャリア最多タイの12勝目。移籍1年目右腕が見せた「命懸け」の粘投で小久保ホークスが王手をかけた。ゲームが終わり、コーチ陣と握手を交わす小久保監督は興奮気味だった。仙台最終戦。ファンが待つ右翼席へのあいさつも先陣を切って歩いた。一足早く日本ハムが勝利したが、ソフトバンクも並んで勝利。「自力であと2勝」と語っていた指揮官は、言葉通りに勝ってM1。「あと1勝です」。正真正銘の王手をかけた。上沢の熱投が勝利を呼び込んだ。中5日のマウンドで魂の98球。2回までに3失点も尻上がりに調子を上げた。打線が7回表に逆転すると「命懸けで投げました。なんて言ったらいいんだろう...。本当に命がかかってるぐらいな気がしてました」と全身全霊を注いだ。代打堀内を左飛、小郷を空振り三振、中島を見逃し三振に仕留めてほえた。「3点差をひっくり返してもらって『次の回に失点しました』ってなったら流れも悪くなるし、雰囲気も悪くなる。死ぬ気でいきました」。7回3失点で自己最多タイの12勝目。自身6連勝で、規定投球回到達にも残り1/3に迫った。胴上げこそお預けになったが、27日に引き分け以上で連覇が決まる。この日がナイターゲームで、当日ベルーナドームへの移動ゲームとなるが、ここまで来れば疲労も関係ない。ZOZOマリンで戦う日本ハムの結果に関係なく、自力で栄冠をつかむことができる。同一カード3連勝で勝利のバトンをつないだ上沢。新加入右腕は「やっぱりなんか特別な気持ちだった。すごく楽しかったです」と心地よい汗をぬぐった。27日はシーズン139試合目。最終盤までもつれたペナントレースのゴールは目の前だ。単独最下位から意地の2連覇へ。ベルーナドームで小久保監督が舞う。【只松憲】
◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)が7回に同点の適時三塁打を放った。1点を追う7回1死一塁、楽天3番手西垣のフォークをとらえると、中堅フェンスを直撃。クッションボールが転がっている間に三塁を奪った。「(6回の)達(柳町)の本塁打からいい流れになり、何とかここで追いつきたいと思った。しっかり自分のスイングができた」とさすがの勝負強さだった。
◆楽天は崖っぷちに立たされた。首位ソフトバンクに序盤の3点リードをはね返され、まさかの逆転負けで3連敗。CS進出が大きく遠ざかる黒星となった。継投が裏目に出た。3点リードの6回。力投していた先発古謝樹投手(24)が、先頭栗原に中前打を許したところで降板した。2番手の宋家豪投手(33)が1死一塁から柳町に2ランを被弾。1点差に追い上げられた。7回は勝ちパターンの西垣雅矢投手(26)がつかまった。1死一塁から近藤に同点の適時三塁打、続く栗原に勝ち越しの適時二塁打を食らった。古謝が降板したタイミングについて、三木肇監督(48)は「課題はもちろんあるんですけど、交代のところも結果、こうなってくるとね、あれだけど。いろいろ、こちらにも事情というか、理由はありますから。いろいろと」と説明した。この日試合のなかった3位オリックスとは5・5ゲーム差に広がった。最短で明日27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で敗れれば、CS進出の可能性が完全消滅し、4位以下が確定する。三木監督は「1試合1試合、必死に戦うだけだから。明日も移動してオリックスさん相手にしっかり準備して、必死に戦います」と話した。
◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が、逆転劇を呼び込むキャリアハイの今季5号2ランを放った。「完璧でした」と自画自賛の1発は3点を追う6回1死一塁の場面だ。2ボールからの3球目、楽天の2番手宋が投じた真ん中高め148キロ直球をフルスイングした。打球はバックスクリーンへ飛び込み「『入ってくれ』とは思っていた。ほんとうに入ってくれて良かった」と会心だ。ベンチに戻ると、こぼれる笑みを抑え切れなかった。2回無死一塁では右前打をマークし、8回は先頭で左前打を放った。全方向にきっちり打ち分けての固め打ち。3安打猛打賞は今季10度目。9月は月間打率3割5分1厘。1本塁打、12打点とバットが止まらない。それでも、慢心はない。「あと残り(5)試合、自分のできることに精いっぱい集中したい」。謙虚な姿勢が、また頼もしい。首位打者も狙える位置にいる。ここまでシーズン通算打率2割9分4厘。トップの牧原大は同3割とその背中を追う。チームメート同士のタイトル争いに「牧原さんの方が明らかに有利なんで。僕は楽な気持ちで追いかけていけたらなと」と笑顔で話した。さらに59四球はリーグトップで、出塁率3割8分5厘と最高出塁率のタイトルが視野に入る。今季は開幕2軍スタートも、今では中心選手として打線をけん引する。ナインは3連勝で、優勝マジックは、いよいよ1。M7が点灯していた時点では「まだちょっと遠いんで。自分のできることに集中したい」。足元を見つめながら1つ、2つと着実に減らしてきた。今日にもリーグ連覇が決まる状況に「1まで来たので。勝って優勝を決められたらなと思います」。27日から敵地西武戦。自力で歓喜のゴールテープを切るつもりだ。【佐藤究】
◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22)が、マルチ安打とヘッドスライディングで魅せた。「7番遊撃」で出場。2回先頭でソフトバンク上沢の147キロ直球を右前にはじき返した。続く太田の打席で二盗を決めてチャンスメーク。なおも1死一、三塁の場面で、三塁走者の宗山は中島の左犠飛でヘッドスライディングで生還した。「あそこは間一髪になると、やっぱり頭から行った方がセーフになりやすい。それは頭には入っていました」と冷静に振り返った。4回無死一塁では左前打で好機を広げ、今季29度目のマルチ安打を記録した。「まあ良かったところもありましたし、もったいないところもあったので、それは次に生かせたらなと思います」。6、9回の凡退を悔やんだが、シーズン規定打席に残り9とした。3位オリックスとのゲーム差は5・5に開いた。最短で27日のオリックス戦(京セラドーム大阪)に敗れれば、CS進出の可能性が完全消滅する。「やることは一緒なので。とにかく自分はもういい準備をして、次のファーストプレーに備えて、いいイメージを持ってやりたいなと思います」と引き締めた。
◆楽天浅村栄斗内野手(34)が、プロ野球史上49人目の通算350二塁打を達成した。1点リードの1回2死一塁、ソフトバンク上沢の150キロ直球を捉え、中堅フェンス直撃の適時二塁打を放った。「いい形で捉えることができたので、結果的に二塁打になって良かったなと思います」と振り返った。今季は4月に通算300本塁打、5月に通算2000安打、6月に通算2000試合出場と数々の節目を迎えた。そして今回は二塁打でも記録を打ち立てた。「入団当初はホームランバッターではなかったので、とにかく外野の間を抜くようなバッティングをできるように、日々練習は取り組んできたので。今まで1本ずつ積み重ねてきて良かったかなと思います」と力を込めた。
◆優勝マジックを「2」としているソフトバンクは「6番・中堅」で牧原大成内野手(32)がスタメン出場する。25日の試合で137試合時点での規定打席に到達して終了後に打率.300でリーグ首位打者に立った。残り試合で4打席ずつ立てば初の規定打席クリアとなる。ソフトバンクが勝つか引き分けると、日本ハムが敗れた場合は2年連続のパ・リーグ優勝が決まる。上沢直之投手(31)が12勝目をかけて先発する。
◆高く舞い上がった打球が、中堅手のグラブをかすめフェンスに直撃した。楽天・浅村栄斗内野手が史上49人目となる通算350二塁打を達成した。「一つの節目を達成でき、とてもうれしく思います」1点を先制した一回なお2死一塁。ソフトバンク先発、上沢の2球目、150キロの直球を強振し適時二塁打。一走・ボイトが激走して生還。先発した2年目左腕、古謝を援護した。プロ入り後から本塁打ではなく、外野手の間を抜く打球を意識して打撃に取り組んできた。今季は2軍降格し「苦しい時期もあった。改めて自分と向き合えたことが、この記録につながった」と明かした。敗北すれば、ソフトバンクがリーグ優勝する可能性を残す一戦。さらに、試合のない3位オリックスとのゲーム差は5・5に広がり、大逆転でのCS出場が後退する。2-0の二回1死一、三塁では、中島の左犠飛で加点。楽天は序盤で試合の流れを引き寄せた。チームは27日からのオリックス3連戦(京セラ)に向けて勢いに乗りたい。(広岡浩二)
◆ソフトバンク・柳町達外野手(28)が3点を追った六回、バックスクリーンに2ランを放った。先頭の栗原が中前打で出塁して、山川が三振を喫した1死一塁。カウント0-2から2番手・宋の直球を力強くとらえた。高々と上がった打球は中堅フェンスを越えた。「3点ビハインドの展開で、とにかくつないでいく意識だけでした。結果的に真っ直ぐを完璧にとらえることができ、2点を返すホームランと最高の形になってよかったです。ここから何とか逆転し、勝ちにもっていけるように頑張っていきます」と気合を込めた。
◆ソフトバンクは2-3と1点を追った七回、近藤健介外野手(32)の適時三塁打と栗原陵矢内野手(29)の適時二塁打が出て4-3と逆転した。この回から登板した3番手・西垣に対して先頭・川瀬が四球を選んで出塁。柳田が三振に倒れた後、近藤は2-1からフォークボールをとらえた大きな打球が中堅フェンスを直撃。クッションボールが転々とする間に川瀬が同点のホームイン。打った近藤も一気に三塁へ進んだ。さらに続く栗原が初球のフォークボールを引っ張ると打球が右翼線へ抜け、三塁走者・近藤が勝ち越しのホームを踏んだ。近藤は「達(柳町)のホームランからいい流れになり、なんとかここで追いつきたいと思いました。しっかり自分のスイングができたと思います。何とか勝ち切れるように頑張ります」とうなずいた。
◆ソフトバンク・上沢直之投手(31)は7回を投げて3失点で降板した。一回、先頭・中島にレフトへの二塁打を許すと、1死からボイトに左前適時打、浅村に中堅フェンス直撃の二塁打を打たれて2点をリードされた。二回にも2本の安打と盗塁などで1死二、三塁を招くと中島の犠飛で追加点を奪われた。三回は三者凡退。四回は1死二、三塁のピンチを招いたが、小郷を左飛、中島を空振り三振に抑えて切り抜けた。五回、六回は三者凡退。直前に味方打線が2点を取って逆転した七回は太田を左飛に抑え、小郷をフォークボールで空振り三振に斬ると、中島には外角いっぱいへのツーシームを投げ切り見逃し三振に仕留めた。八回から松本裕樹投手(29)が登板した。「早い回に先制を許してしまいましたが、三回以降は粘り強く投げることができたと思います。野手の方が逆転してくれた七回は命がけで投げました。このままチームが勝てるように応援します」と汗をぬぐった。
◆首位のソフトバンクが逆転勝ちし、2位の日本ハムも勝利したため、ソフトバンクの2連覇へのマジックナンバーは一つ減って「1」となった。試合は3点を追うの六回、柳町達外野手が5号2ランを放ち追い上げると、七回に近藤健介外野手と栗原陵矢内野手の連続適時打で試合をひっくり返した。先発の上沢直之投手が7回3失点で自己最多タイの12勝目(6敗)。杉山一樹投手ががリーグ最多に並ぶ29セーブ目を挙げた。
◆楽天・浅村栄斗内野手が一回、中堅フェンス直撃の適時二塁打を放って史上49人目となる通算350二塁打を達成。今季は2軍降格を経験し「苦しい時期もあった。改めて自分と向き合えたことが、この記録につながった」と明かした。27日の3位オリックス戦に敗れるとクライマックスシリーズへの道が断たれる。三木監督は「必死に戦うだけ」と語った。
◆パ・リーグ首位のソフトバンクは26日、楽天最終戦(楽天モバイルパーク)に4-3で逆転勝ち。「5番・左翼」で出場した柳町達外野手(28)が0-3の六回に5号2ランを放つなど3安打2打点で勝利に貢献した。2位の日本ハムも西武に勝ったため、2連覇へのマジックナンバーは1つ減って「1」となった。27日は西武と対戦する。首位・ソフトバンクと2位・日本ハムがともに勝利したため、ソフトバンクの優勝へのマジックナンバーは1つ減って1となった。27日にソフトバンク(対西武)が勝つか引き分けなら無条件で2年連続のリーグ優勝が決まる。負けても日本ハム(対ロッテ)が引き分けもしくは負けで優勝が決定する。なお、ソフトバンクが負け、日本ハムが引き分けの場合は残り試合をソフトバンクが全敗、日本ハムが全勝で最終勝率が・597で並ぶが、直接対決でソフトバンクがシーズン勝ち越しを決めているため、ソフトバンクの優勝となる。
◆鷹がVに爪を引っかけた。ソフトバンクは3点を先行されながら、鮮やかな逆転勝ちで楽天に敵地で3連勝。優勝へのマジックナンバーを「1」とし、いよいよ最後の詰めにこぎつけた。「(感触は)完璧でした。『頼む、入ってくれ』と思っていました」0-3とリードされていた六回、沈滞ムードを吹き飛ばしたのは柳町のバットだった。1死一塁、2ボールから宋の直球を振り抜いた打球は中堅バックスクリーンへ。8月3日以来となるシーズン自己最多の5号2ランで1点差。これで勢いづいた打線は、七回に近藤の適時三塁打と栗原の適時二塁打で逆転した。「チームが優勝するために自分のできることに精いっぱい集中したい」3安打の固め打ちで打率を・294に上げた。首位打者争いでは、25日に規定打席に到達してトップに躍り出たばかりの牧原大(・300)を6厘差で追う2位。通算打数は牧原大の404に対して柳町は425。残り5試合で4打数ずつ立った場合、残り5試合で牧原大より安打を7本以上多く打つことが必要だ。「マキさん(牧原大)の方があきらかに有利。楽な気持ちで追いかけていけたら」首位打者のタイトル獲りも楽しみだが、小久保監督は柳町の本塁打のキャリアハイが5本であることに「恥ずかしい。上を目指さないと。外野手でしょ」と発破をかけるように言い放った。ともあれ、柳町の活躍もあり、チームは27日の西武戦(ベルーナ)に勝つか引き分けると無条件で連覇が決まる。指揮官は「あと1勝です」と勝利だけを追求する。(上阪正人)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
83 | 51 | 4 | 0.619 (↑0.002) | M1 (↑1) |
5 | 527 (+4) | 381 (+3) | 93 (+1) | 97 (-) |
0.256 (-) | 2.420 (-) |
2 (-) |
日本ハム |
80 | 56 | 3 | 0.588 (↑0.003) | 4 (-) |
4 | 540 (+8) | 402 (+5) | 127 (+1) | 72 (-) |
0.250 (↑0.001) | 2.570 (↓0.02) |
3 (-) |
ORIX |
69 | 64 | 3 | 0.519 (-) | 13.5 (↓0.5) |
7 | 467 (-) | 492 (-) | 94 (-) | 57 (-) |
0.254 (-) | 3.360 (-) |
4 (-) |
楽天 |
64 | 70 | 2 | 0.478 (↓0.003) | 19 (↓1) |
7 | 428 (+3) | 499 (+4) | 70 (-) | 106 (+1) |
0.247 (↑0.001) | 3.360 (-) |
5 (-) |
西武 |
61 | 72 | 3 | 0.459 (↓0.003) | 21.5 (↓1) |
7 | 387 (+5) | 432 (+8) | 77 (+2) | 87 (-) |
0.233 (-) | 2.930 (↓0.04) |
6 (-) |
ロッテ |
55 | 79 | 3 | 0.410 (-) | 28 (↓0.5) |
6 | 432 (-) | 538 (-) | 73 (-) | 67 (-) |
0.242 (-) | 3.640 (-) |
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