1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 2 | 0 |
阪神 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:村上 頌樹(13勝4敗0S) 敗戦投手:柳 裕也(3勝5敗0S) |

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◆阪神は初回、佐藤輝と坂本の適時打で一挙4点を先制する。そのまま迎えた3回裏には、坂本が再び適時打を放ち、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・村上が5回1失点と試合をつくり今季13勝目。敗れた中日は先発・柳が振るわず、連勝は3で止まった。
◆阪神は残り4試合になった。中日3連戦のあとは3日空いて10月2日のヤクルト戦がレギュラーシーズン最後。すべて甲子園で戦う。多くの個人タイトルがかかった戦いになる。佐藤輝明内野手(26)は39本塁打、97打点で初タイトルを当確にしている。甲子園で40発、100打点の大台に乗せられるかに興味が移った。32盗塁している近本光司外野手(30)の4年連続6度目の盗塁王もほぼ間違いない。近本は安打数でも5本差の2位につける。出塁率は大山悠輔内野手(30)が5厘差の2位。森下翔太外野手(25)も8厘差の3位につける。投手部門は才木浩人投手(26)が防御率1・55で初タイトルをほぼ手中に収めている。この日先発する村上頌樹投手(27)は最高勝率を狙う。現在12勝4敗で、タイトル条件である13勝にあと1勝。その時点でほぼ当確となる。村上は奪三振も2位に1差でトップ。相手次第になるが「2冠」の可能性を残している。最多勝は才木、村上も2差の2位。やや厳しいか。及川雅貴投手(24)の51ホールドポイント(ホールド+救援勝利)は1差の2位。逆転での最優秀中継ぎ投手賞には、試合展開もカギを握る。近本の盗塁と安打、大山の出塁率をのぞくと、意外にも全員が過去に獲得したことのないタイトルを争っている。
◆阪神先発の村上頌樹投手(27)は初の最高勝率のタイトルをかけてマウンドに上がる。現在12勝4敗で、タイトル条件である13勝にあと1勝。勝った時点でほぼ当確となる。ただ負けた場合は12勝5敗。中5日で10月2日の最終ヤクルト戦(甲子園)でもう1度投げる可能性が出てくる。もう1つのタイトルを取りにいくかも注目だ。奪三振も132でリーグトップだがこちらは大接戦。中日高橋宏斗(23)が1差、巨人山崎伊織(26)が2差と詰まっている。高橋は27日の阪神戦が最終登板になる可能性が高い。山崎は26日に先発。もう1回投げるには中4日になる。ちなみに4位のDeNAアンソニー・ケイ投手(30)は4差で残り登板はあと1とみられる。
◆阪神石井大智投手(28)、豊田寛外野手(28)が出場選手登録された。石井はリーグ優勝翌日の8日にリフレッシュで出場登録を抹消された。48試合連続無失点で日本記録を更新中。連続イニング無失点も球団歴代2位の小山正明の「47」に並んでおり、同1位の藤川球児監督(45)の記録まで2/3回に迫っている。プロ4年目の豊田は今季自己最多の32試合に出場。プロ初打点を含む4打点を挙げるなど、多くの部門でキャリアハイをマークしている。9月10日に2度目の出場選手登録抹消。その後はウエスタン・リーグ6試合にすべてスタメンで出場し、18打数4安打の2打点だった。
◆映画「栄光のバックホーム」に主演する俳優の松谷鷹也(31)と鈴木京香(57)、秋山純監督(62)が、ファーストピッチセレモニーに登場した。11月28日公開の同作は脳腫瘍の闘病の末に亡くなった元阪神外野手、横田慎太郎さんの生涯を描いた。横田さんを演じた松谷が、背番号24のユニホームを着てマウンドから投球。横田さんと同じ左腕から見事なストライク投球を投げ込んだ。9月26日は横田さんの引退試合となった2軍ソフトバンク戦が行われた日。6年前のこの試合で奇跡のバックホームが生まれた。松谷は「特別な日にこうやってファーストピッチやらせていただくことに本当に感謝しています」と語った。母役を務めた鈴木京香は「感激です。今日はよろしくお願いします。慎太郎さん見ていますか?」とマイクを通じて場内に呼びかけた。セレモニー終了後に松谷は「横田さんの引退試合の際の奇跡のバックホームの日だったので、そういうご縁もあります。皆さん、タイガースファンの方もやっぱり慎太郎さんへの思いは強いと思うので、そういう方の分も含めて、慎太郎さんの分まで投げようと思いました」と涙ながらに振り返った。横田さんの現役時代のグラブを使用。「慎太郎さんにいただいたグローブです。『僕が現役の時に使ってた外野のグローブを渡すんで、これで練習してください』とおっしゃってくださったので、撮影でも使わせていただきました」と明かした。
◆4連勝を狙う中日は23日ヤクルト戦(神宮)でプロ初出場、初安打のドラフト3位ルーキー森駿太内野手(18)を6番三塁で2試合連続スタメン出場させる。前日25日は2軍くふうハヤテ戦(ナゴヤ)にも出場し9号ソロを放っている。また、2番には細川成也外野手(27)が入った。高卒4年目の味谷大誠捕手(22)が8番捕手で今季初出場、初スタメンマスクをかぶる。今季2軍では61試合に出場し打率2割2厘、0本塁打、14打点。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が100打点まで残り2打点とした。初回2死二塁で左前打にポトリと落とす適時打で、先制の1点を挙げた。この時点で2位森下翔太外野手(25)に9差のリードをつけた。残りはこの試合を含めて4試合だ。39本の本塁打と合わせた「40本、100打点」へ着々と近づいている。
◆阪神藤川球児監督(45)が「CSモード」の采配をふるった。初回先頭の近本光司外野手(30)が左前打で出塁すると、2番中野拓夢内野手(29)は初球から手堅く犠打を決めた。今月7日に優勝が決まり、個人タイトルもにらみながらその後の試合を戦ってきた。盗塁トップを走る近本は2位に5差と"安全圏"ながら、二盗も考えられた場面だった。ここから打線がつながり初回から大量点を奪った。レギュラーシーズンはこの試合を含めて残り4試合。最終戦は10月2日。阪神が出場するCSファイナルは同15日が初戦。
◆阪神森下翔太外野手(25)が判定を不服とし、コーチが仲裁に入る一幕があった。2回2死、柳裕也投手(31)が投げたカウント1-2からの5球目は膝元に食い込むような143キロ。森下はボールと確信したように見逃したが、球審の白井一行はストライクの判定。森下は不服そうに白井に何かを話しかけた。不満顔でベンチに歩いていく森下に、白井がついていくような形となった。2人の距離が近く、ヒートアップしそうな気配もあったため、ベンチから上本博紀打撃コーチ(39)が飛び出し、2人の間に入って収めた。
◆阪神村上頌樹投手(27)がアクシデントに見舞われた。4点リードの3回2死無走者で、カウント2-1からの4球目チェンジアップを岡林が振り抜くと、打球が右膝付近を直撃。打球は三塁側に転がる内野安打になった。直撃後には顔をしかめ、トレーナーらがマウンドに駆け寄り、ベンチへ下がった。治療後は、スタンドからの拍手を受けながらマウンドに戻り投球を再開した。村上は前日まで、今季12勝で勝率は7割5分で規定投球回到達投手ではトップ。この日13勝目を挙げると勝率タイトルの条件をクリアする。
◆阪神村上頌樹投手(27)が1試合に2度目の打球直撃を受けた。4点リードの5回2死無走者で代打鵜飼の打球が右腕上部に直撃する内野安打。安藤投手チーフコーチ、トレーナーがマウンドに駆け寄ったが、笑顔を見せながら投球練習を行った。ベンチに戻ることなく投球を再開させた。村上は3回2死無走者で、岡林の打球が右膝付近を直撃。はじかれた打球が三塁側に転がる内野安打になった。直撃後には顔をしかめ、安藤コーチ、トレーナーらがマウンドに駆け寄り、ベンチへ下がった。治療後は、スタンドからの拍手を受けながらマウンドに戻り投球を再開していた。村上は前日まで、今季12勝で勝率は7割5分で規定投球回到達投手ではトップ。この日13勝目を挙げると勝率タイトルの条件をクリアする。
◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が8年ぶりの1試合4打点をマークした。プロ2年目だった17年9月8日のDeNA戦(甲子園)以来で、自己最多に並んだ。初回、1点を先制してなお2死満塁で左中間を深々と破る3点二塁打。3回の第2打席でも2死二塁から中前にはじき返して、もう1打点を追加した。ともに相手投手は明大で1学年下の柳裕也(31)だった。今季は3打点(2試合)が最多だった。
◆阪神森下翔太外野手(25)が球審のストライク判定への不服をあらわにし、球審が詰め寄るシーンがあった。2回2死、見逃し三振をした森下は手を振って、球審の白井一行に何かを話しかけた。距離を詰めて緊張感を漂わせながら話す2人に、素早く駆けつけた上本博紀打撃コーチ(39)が間に入って収めた。退場になってもおかしくなかった。公認野球規則8・01「審判員の資格と権限」の(d)には以下のようにある。 「審判員は、プレーヤー、コーチ、監督または控えのプレーヤーが裁定に異議を唱えたり、スポーツマンらしくない言動をとった場合には、その出場資格を奪って、試合から除く権限を持つ」また同8・02「審判員の裁定」の(a)では以下のように記されている。「打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレーヤー、監督、コーチまたは控えのプレーヤーが、その裁定に対して、異議を唱えることは許されない」続けて【原注】として「ボール、ストライクの判定について異議を唱えるためにプレーヤーが守備位置または塁を離れたり、監督またはコーチがベンチまたはコーチスボックスを離れることは許されない。もし、宣告に異議を唱えるために本塁に向かってスタートすれば、警告が発せられる。警告にもかかわらず本塁に近づけば、試合から除かれる」とある。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が大きな目標に「ダブル王手」をかけた。初回2死二塁で左前打にポトリと落とす適時打で、先制の1点を挙げた。さらに、5回無死二塁で右前打を放ち、もう1打点。これが99打点目となった。39本の本塁打と合わせた「40本、100打点」へ、ともに残り1とした。
◆阪神打線が村上頌樹投手(27)のタイトルを力強く後押しした。村上はあと1勝すれば最高勝率のタイトル条件である13勝をクリア。ほぼ勝率トップでの終了が決まる。打線の奮起が必要な試合だった。初回から佐藤輝明内野手(26)の左前への先制打、坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で強力援護。3回も坂本が適時打、5回は佐藤輝が2本目の適時打で、6-1とリードを広げて5回を終了。安定した投球で、野手陣のサポートに応えた村上は5回1失点で交代となった。
◆中日柳裕也投手(31)が阪神打線に今季最短の3回5失点KOされた。初回に佐藤輝の先制打、坂本の走者一掃の適時二塁打で4失点。3回にも1点を失い、この回限りで降板。12日の広島戦で4回6失点、19日ヤクルト戦7回途中4失点に続き、3試合連続で大量失点した。打線も村上の前に5回まで犠飛で挙げた1得点のみ。5回で4つの三振を喫し、村上と最多奪三振のタイトルを争う高橋宏の援護もできなかった。
◆阪神村上頌樹投手(27)が5回82球5安打1失点で今季13勝目の権利を得て降板した。13勝目を手に入れると勝率タイトルの条件をクリア。13勝4敗で勝率は7割6分5厘になる。また、この日は4三振を奪い、奪三振数も136に。2位の中日高橋宏に5差をつけた。村上はこの日、3回、5回に2度の打球直撃を受けながら、降板することなく5回を投げた。
◆阪神石井大智投手(28)が、球団歴代1位の48イニング連続無失点を達成した。4点リードの9回に5番手で登板。先頭森駿、代打辻本を連続で空振り三振で打ち取った。最後は代打ブライトも右飛に打ち取り1回無安打無失点。06年に当時現役の藤川球児監督(45)が記録した47回2/3を上回った。さらに連続試合無失点は、自身の日本記録を更新する49試合とした。石井はリーグ優勝翌日の8日に出場選手登録を抹消。リフレッシュを経てこの日、出場選手登録され、7日広島戦(甲子園)以来のマウンドだったが、きっちり0を並べた。石井は8月13日広島戦(マツダスタジアム)でセ・リーグ記録を更新する39試合連続無失点とすると、同17日の巨人戦(東京ドーム)でプロ野球新の40試合連続無失点を達成。同19日の中日戦(京セラドーム大阪)から、この日まで0を並べて記録を更新し続けている。石井が4月5日巨人戦から48イニング連続無失点。06年藤川(阪神)の47回2/3を抜いて連続イニング無失点の球団新記録となり、プロ野球全体でも8位に進出した。これで今季の石井は52回を投げ自責点1の防御率0・17。シーズン防御率0・00は投球回数の少ない投手に見られるが、防御率0・1台は過去にいない。このまま石井が自責点1で終了すれば初めて0・1点台の投手が誕生する。
◆阪神が序盤に大量得点し、19日DeNA戦(甲子園)以来5試合ぶりの白星を挙げた。初回に一挙4得点。2死二塁から、佐藤輝明内野手(26)が左翼へポトリと落とす先制適時打。続く大山と前川の四死球で2死満塁と好機を広げると、迎えた坂本誠志郎捕手(31)が中越えの3点適時二塁打を放った。さらに3回2死二塁で、坂本がこの日4打点目となる中前適時打。5回は無死二塁から佐藤輝が右前適時打を放ち、これで今季99打点。現在本塁打は39本で「40本塁打、100打点」にダブル王手をかけた。先発の村上頌樹投手(27)は5回5安打1失点で今季13勝目。勝率タイトル獲得の条件をクリアし、7割6分5厘でトップをキープ。ともにトップに立つ奪三振数も、この日の4奪三振で、2位の中日高橋宏に5差の136とした。
◆阪神岩崎優投手(34)が超スローボールでスタンドを沸かせた。4点リードの8回に4番手で登場。先頭上林誠知外野手(30)の1ストライクからの2球目に73キロを計測したスローカーブを投じた。球速が掲示されると、守護神が見せた超遅球にスタンドがざわついた。上林をカウント2-2からの右飛。後続も打ち取る3者凡退で、1回無安打無失点で出番を終えた。
◆阪神石井大智投手(28)が、球団歴代1位の48イニング連続無失点を達成した。06年に当時現役の藤川球児監督(45)が記録した47回2/3を上回った。さらに連続試合無失点は、自身の日本記録を更新する49試合とした。石井が4月5日巨人戦から48イニング連続無失点。06年藤川(阪神)の47回2/3を抜いて連続イニング無失点の球団新記録となり、プロ野球全体でも8位に進出した。これで今季の石井は52回を投げ自責点1の防御率0・17。シーズン防御率0・00は投球回数の少ない投手に見られるが、防御率0・1台は過去にいない。このまま石井が自責点1で終了すれば初めて0・1点台の投手が誕生する。
◆阪神が序盤に大量得点し、19日DeNA戦(甲子園)以来5試合ぶりの白星を挙げた。6-2の最終回に登板した石井大智投手(28)が1回無安打無失点に抑え、球団歴代1位の48イニング連続無失点を達成した。これまでの記録は、06年に当時現役の藤川球児監督(45)が記録した47回2/3だった。試合後の指揮官は「これだけうれしいことはないですね。誇りに思うのと、自分が現役の時に残した記録で、一瞬でも自分がグラウンドに戻ったのような気持ちになりながら今日は見ることができた」と手放しでたたえた。続けて「現役選手が超えていってくれるというのは指導者冥利(みょうり)につきるというか、もしかしたら良い指導者なのかもしれないですね」とジョークで喜びを表現していた。
◆阪神が序盤に大量得点し、19日DeNA戦(甲子園)以来5試合ぶりの白星を挙げた。先発の村上頌樹投手(27)は5回5安打1失点で今季13勝目。勝率タイトル獲得の条件をクリアし、7割6分5厘でトップをキープした。藤川球児監督(45)は「きれいに最後、星を取れたので、やっぱりいいスタートがあればこそ、いいゴールを迎えたというところ」と開幕投手を託した右腕のここまでをたたえた。またトップに立つ奪三振数も、この日の4奪三振で、2位の中日高橋宏に5差の136。指揮官は「まだもうひと登板、チャンスはあるので。奪三振の方がもう少しありますから。彼も意欲的だと思いますけど」と話し、中5日でリーグ最終戦の10月2日ヤクルト戦(甲子園)に登板する可能性も示唆した。
◆阪神岩崎優投手(34)が4点リードの8回に4番手で登板し、1回をぴしゃりと抑えた。試合前に同期入団で、23年に脳腫瘍のため亡くなった横田慎太郎さんを描いた「栄光のバックホーム」の出演者らと対面。「皆さんにごあいさつさせていただきました。力をもらいました」と決意新たに上林、ボスラ-、田中の中軸を3者凡退に斬った。23年のリーグ優勝時は、2点リードの9回に横田さんが使っていた「栄光の架橋」で登場し、歓喜に導いた。この夜も天国に届ける11球となった。
◆阪神坂本誠志郎捕手(31)が村上頌樹投手(27)を攻守で援護した。1点を先制した直後の1回2死満塁で中日先発柳から走者一掃の3点二塁打。3回の好機でも中前に運んで1点を加えた。「(村上)頌樹が勝つことに意味がある試合。そのためにと思って打席に入りました」。リードもさえ、石井大智投手(28)と並んだお立ち台では会心の笑顔を見せた。1試合4打点は17年9月8日DeNA戦(甲子園)以来、8年ぶり3度目で自己最多タイ。「いろんな球を数多く見ていたことも、対応することに関して少しできるようになってきてるんじゃないかな」。今季はキャリアハイの114試合に出場する今季は打撃も好調だ。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が適時打2本と勝負強さを発揮し、藤村富美男と掛布雅之しかなし得ていない球団生え抜き3人目の「40-100」にダブル王手をかけた。「積極的にいきました」。2本とも初球をたたいた。柳相手の初回2死二塁では高々と打ち上げた打球が左前に落ちる先制適時打。「近本さんがチャンスを作ってくれたので何とか、かえそうという気持ちでした」。打線に火が付き、一挙4得点の起点となった。伊藤相手の5回無死二塁では、狭められた一、二塁間を球足速く抜いて、もう1打点。「いいバッティングができました」。これで99打点。39本の本塁打とともに節目の目標まで「1」とした。特別な試合で4番打者らしさを見せた。プロ入り同期の村上に勝ちがつけば勝率タイトルが"当確"になる。投手の勝利は打線の奮起が絶対条件だった。「頌樹にとって大事な試合と分かっていたので。勝ててよかったです」と、誇らしげに大きくうなずいた。残り3試合はいずれも甲子園。本拠地での大台到達の瞬間をファンも待ちわびている。「どちらもあと1。達成できるように、でもいつも通り自分の打撃を心がけたい」。自分に言い聞かせるように話した。きょう27日は奪三振2位で村上を追う高橋宏を再び撃って援護射撃する。【柏原誠】
◆阪神村上頌樹投手(27)が初の最高勝率をほぼ確実にした。自己最多を更新する13勝でタイトル条件をクリア。トップの勝率7割6分5厘は他の追随を許さない。「昨年リーグで一番負けが多かった。勝率や最多勝の争いをできて本当にうれしい。反骨心を出せている」。10勝でMVPと新人王を獲得した翌年は7勝11敗と大失速。完全に輝きを取り戻した1年になった。初回に中日打線を3者凡退に斬ると直後に打線が4点を先制。5回を5安打無四死球、1失点にまとめた。もし負けていれば規定の13勝に届かない土俵際。「『5点くらい入らんかな~』と試合前思っていたら、初回から4点入ってうれしかった。勝てたのが一番なので本当に感謝です」とチームメートに頭を下げた。3回、5回と2度の打球直撃を受けてヒヤリとさせた。顔をしかめたが「当たってから気合が入ったので吹っ切れた。問題なく投げられた」。痛打を良薬にしっかり5回を投げ切った。防御率1位才木、盗塁数1位近本、本塁打、打点トップ佐藤輝も村上と同じ兵庫県民。「兵庫県が頑張っているので最多勝もとれるならとりたい」と燃えた。1位の奪三振数も4個上積みし、2位中日高橋宏に5差をつけて136に伸ばした。藤川監督は「もうひと登板、チャンスはある。奪三振の方がもう少し。彼も意欲的だと思いますけど」と今日27日に先発してくる高橋宏次第では、中5日でシーズン最終戦10月2日ヤクルト戦(甲子園)で登板させる可能性を残した。1位14勝のDeNA東にも1差。開幕投手が3冠でシーズンを締める夢も膨らんできた。【塚本光】
◆阪神石井大智投手(28)が、史上最強リリーバーの称号を手にしようとしている。リフレッシュ休養を経て、今月の7日のリーグ優勝決定以来、中日戦で19日ぶりに1軍復帰。4点リードの9回に登板して2奪三振を含む3人斬りで試合を締め、藤川球児監督(45)を抜いて48イニング無失点の球団新記録を打ち立てた。プロ野球新記録の連続試合無失点も49に更新。虎が誇る0魔神が球界史上初の防御率0・1台フィニッシュでCSに向かう勢いだ。満員の観客に見届けられ、石井がまた藤川球児を超えた。4点リードの9回。10球中8球で直球を選択し、打者3人を力で制圧した。150キロ台連発で、現役時代の指揮官をほうふつとさせる圧巻のオール火の玉斬り。失点の気配すら感じさせず、9回を締めた。「監督がそういう環境を整えてくれて、こういう結果につながった。プラスに捉えて、次に向けてしっかり準備していきたい」リーグ優勝を決めた7日広島戦以来19日ぶりの1軍。2者連続空振り三振を奪い、最後は代打ブライトを右飛に仕留めた。藤川監督を超え、球団新記録となる48イニング連続無失点。現在49試合で日本記録を更新中の無失点試合に続き、またも指揮官の壁を超えた。投げるたび無失点記録を更新した今季。いつも納得の表情は見せなかった。理由のひとつが「諦めた自分」がいたことだ。緊迫した場面を任される中、選んできたのは「投げたい球」より「抑えられる球」。リスクを踏まえ、慎重に1球1球を選んできた。結果につながった一方、理想の投手像との違いを感じていた。「野球をやっていたら『誰もかすりもしない真っすぐを投げる』とか圧倒的に抑えたい。その理想を捨てて結果を出す選択をしてきた。でも野球人としてそこは求めていかなければいけない。僕は臆病なんです」藤川球児が理想の投手だった。球宴での予告ストレートで主砲カブレラから空振り三振を奪うなど、圧倒的なスタイルに学生時代から魅了された。だからこそ、憧れの投球内容で記録を重ねた指揮官と今季の自分に差を感じていた。「空振りを取りにいって、空振りするわけだから。やっぱり憧れていたし、だから記録も何も思っていない。数字だけなんです」迎えたこの日、直球中心の"圧投"で理想に近づき、記録を更新した。藤川監督も喜んだ。「現役選手が超えてくれるのは指導者冥利(みょうり)に尽きる」。8回岩崎、9回石井の起用については「向かっているところがありますから」とCSに含みを持たせた。石井自身も伸びしろを感じている。究極を求め進化を続ける。【波部俊之介】
◆阪神石井大智投手(28)が、球団歴代1位の48イニング連続無失点を達成した。4点リードの9回に5番手で登板。先頭森駿、代打辻本を連続で空振り三振で打ち取った。最後は代打ブライトも右飛に打ち取り1回無安打無失点。06年に当時現役の藤川球児監督(45)が記録した47回2/3を上回った。さらに連続試合無失点は、自身の日本記録を更新する49試合とした。石井にとって、もうひとつの「節目」が重なっていた。昨年誕生した第1子の長男が、今月1歳の誕生日を迎えた。当日朝には、妻と2人でケーキを手作りしたという。まだ生クリームの食べられない愛息のため、材料を工夫しながら調理。家族で幸せな時間を過ごした。「ずっと野球やトレーニングのことをいろいろ考えてしまうけど、子どもの寝顔とかを見られる時は、それを忘れられるというか。寝顔かわいいなとか、身長大きくなったな、とか」3人家族の大黒柱となって迎えた25年シーズン。支えてくれる妻への感謝とともに、父親として、昨季までと違った感情も生まれた。「もっと変わらなきゃいけないなと思うところもある。自分の未熟さというか、そういうところはすごく感じます」。チームのため、家族のために腕を振り続けた1年。日々成長する愛息へ、格好いい背中を見せ続ける。【阪神担当=波部俊之介】
◆阪神の石井大智投手(28)と豊田寛外野手(28)が出場選手に登録された。石井は今季、51試合に登板し、1勝0敗9セーブ35ホールド、防御率0.18。48試合連続無失点は日本記録を更新中で、47イニング連続無失点は2006年に藤川球児(現監督)が記録した球団記録にあと「2/3回」と迫っている。セ・リーグ優勝達成の翌日の8日にリフレッシュを兼ねて登録を抹消されており、2軍戦での登板などを経て、1軍での残り4試合に臨む。豊田は32試合に出場して打率・236(55打数13安打)、4打点。9月10日に登録を抹消されており、約2週間ぶりの登録となる。
◆27日の24回戦に先発する阪神・大竹耕太郎投手(30)はキャッチボールやランニングなどで調整した。現在9勝で3年連続の2桁勝利を懸けて、今季最終登板となる。けがをして出遅れたシーズンとなったが「もっとできたなと思うところもあるし、良かったなってとこもありますし、この1年っていう短期的なところだけ見て野球やってるわけじゃないんで。今後長い野球人生でいい経験にはなったかなと思います」と振り返った。現役ドラフトで2023年にソフトバンクから加入。移籍1年目から3年連続2桁勝利となれば球団では小林繁(1979年22勝、80年15勝、81年16勝)以来となり、偉業に挑む。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発する。村上は中日戦では昨年7月26日(甲子園)から7連勝中で、甲子園に限れば過去6戦全勝と好相性を誇ってきた。現状では今季、132奪三振と勝率・750がリーグトップ。勝率は条件であるシーズン13勝まではあと1勝としており、タイトル獲得に向けても重要な一戦となる。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、一回を無失点で発進した。先頭の岡林を中野の好守による二ゴロに打ち取ると、続く細川は2球で追い込んでから5球目の変化球で空振り三振。さらに3番・上林もフルカウントから緩い変化球でバットの空を切らせ、3人斬りでスタートした。試合前時点で村上は今季132奪三振がリーグトップ。最多奪三振のタイトにおけるライバルは27日に先発する中日・高橋宏が131個で、この日のDeNA戦(横浜)に先発している巨人・山崎が130個とデッドヒートとなっており、逃げきるうえでも好発進となった。
◆映画「栄光のバックホーム」(11月28日公開)に主演する俳優の松谷鷹也がファーストピッチセレモニーを務めた。同作は21歳で脳腫瘍を発症して引退を余儀なくされた元阪神・横田慎太郎さんの生涯を描いた作品。松谷は横田さん役を務め、母役の鈴木京香(57)が見守る中、速球を投げ込んだ。元高校球児の松谷は「甲子園は僕も高校時代からずっと憧れていた場所なので、こういう形で投げられたことに、本当に信じられない気持ちです」と感無量。6年前のこの日は横田さんの引退試合でファンに語り継がれる「奇跡のバックホーム」が生まれた日。「そういうご縁もありますし。タイガースファンの方も、慎太郎さんへの思いは強いと思うんでそういう方の分も含めて、いろんな方、慎太郎さんの分まで投げようと思いました」と声を詰まらせた。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の適時打で先制し、坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で一挙4点を奪った。中日先発・柳の立ち上がりを攻めた。一回先頭の近本が左前打で出塁し、中野拓夢内野手(29)がしっかりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。2死二塁となって4番・佐藤輝が詰まりながらも左前に落とし、先制の適時打とした。佐藤輝はこれで今季98打点とし、シーズン100打点まで残り「2」に迫った。その後も攻撃の手を緩めることなく、四死球で満塁となって坂本が左中間を真っ二つに破る3点二塁打。最高勝率の条件である13勝にあと1勝とリーチをかける先発・村上頌樹投手(27)の背中を押す4点を一回から奪った。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、4-0の三回にアクシデントに見舞われた。この回は味谷、柳を連続で中飛に打ち取ったものの、岡林との対戦ではじき返された打球は鋭いゴロ性で自らの右ひざ付近に直撃(記録は内野安打)。直後は表情をゆがめ、一時は手当てのためにベンチへと下がった。ただ、すぐにマウンドに戻り、投球練習を行ったのちに続投。暴投で走者を二塁にこそ進めたが、細川を2打席連続となる空振り三振に仕留め、この回も無失点で切り抜けた。今季12勝を挙げている村上は試合前時点での勝率・750がリーグトップで、13勝以上というタイトル獲得条件を満たすためにも今回登板に臨んでいる。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の適時打で先制し、坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で一挙4点を奪った。中日先発・柳の立ち上がりを攻めた。一回先頭の近本が左前打で出塁し、中野拓夢内野手(29)がしっかりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。2死二塁となって4番・佐藤輝が詰まりながらも左前に落とし、先制の適時打とした。佐藤輝はこれで今季98打点とし、シーズン100打点まで残り「2」に迫った。その後も攻撃の手を緩めることなく、四死球で満塁となって坂本が左中間を真っ二つに破る3点二塁打。坂本は「打ったのはストレート。みんなでつないで作ったチャンスでしたし、積極的に打ちにいきました。得点できればピッチャーも少しは楽になると思いますし、次の打席も頑張ります」とコメントした。
◆阪神の森下翔太外野手(25)が二回の第2打席で見逃し三振に倒れ、判定に不服な態度を見せた。追い込まれてから内角のボールを見逃したが、白井球審はストライクをコールして見逃し三振に。森下が打席内で右手を振るようなしぐさを見せると、両者が詰め寄った。ベンチから上本打撃コーチが慌てて間に入り、何事もなく森下はベンチへと下がった。
◆阪神は坂本誠志郎捕手(31)の2打席連続となる適時打で追加点を奪った。4-0の三回、1死から大山悠輔内野手(30)が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、2死二塁となって坂本。フルカウントからの6球目をライナーで中堅右にはじき返した。二塁から大山が生還して、一回の3点二塁打に続く打点をマーク。明大の1学年後輩でバッテリーを組んでいた中日・柳から2打数2安打4打点と先輩の威厳を見せ、女房役として村上を助ける5点目をたたき出した。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、勝利投手の権利を手にした。三回までに5点の援護点をもらい、自らは緩急を自在に操った投球で中日打線と勝負。5-0の五回は先頭・森駿の右翼フェンス直撃の三塁打を許すと、1死後に味谷の中犠飛で1点を返された。さらに続く代打・鵜飼のゴロは打球が右半身に直撃する内野安打。三回にも岡林の打球が右膝付近に当たるアクシデントがあった中で心配もされたが、ここは手当てのためにベンチに下がることもせず続投した。岡林に右前打を打たれて一、二塁とされたものの、一発のある細川は8球に及ぶ粘り合いの末に一邪飛に抑えて上回り、この時点で勝利投手の権利が発生した。
◆阪神は坂本誠志郎捕手(31)の2打席連続となる適時打で追加点を奪った。4-0の三回、1死から大山悠輔内野手(30)が左翼フェンス直撃の二塁打で出塁すると、2死二塁となって坂本。フルカウントからの6球目をライナーで中堅右にはじき返した。二塁から大山が生還して、一回の3点二塁打に続く打点をマーク。明大の1学年後輩でバッテリーを組んでいた中日・柳から2打数2安打4打点と先輩の威厳を見せ、女房役として村上を助ける5点目をたたき出した。「打ったのはストレート。フルカウントから粘り強く打てたと思います。集中力を切らさずに最後まで頑張ります」とコメントした。
◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が適時打を放ち、100打点に王手をかけた。5-1の五回、敵失で無死二塁のチャンスを作ると、佐藤輝は右腕・伊藤の変化球を拾って一、二塁間を破る安打とする。森下翔太外野手(25)が二塁から激走して生還し、6-1とリードを広げた。佐藤輝は一回に続いて2本目の適時打でシーズン100打点にあと「1」とした。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、5回5安打1失点で降板した。緩急を駆使した投球で中日打線に立ち向かい、四回まではチャンスらしいチャンスも作らせなかった。5-0の五回は1死三塁で味谷に中犠飛を許して1点こそ返されたが、その後の一、二塁のピンチは細川を一邪飛に打ち取って最少失点。打球が体に当たる2度のアクシデントを乗り越え、勝ち投手の権利を手にして後半戦を救援陣に託した。試合前の時点で勝率・750はリーグトップで、この日に13勝目を挙げればタイトル獲得の条件を満たす。なお、同じくリーグトップの奪三振数はこの日の4つを合わせて計136個となり、2位で27日に登板する中日・高橋宏との差は5個。3位だった巨人・山崎はこの日のDeNA戦(横浜)に先発したが、3回降板で奪三振はなく、6個差となった。
◆阪神・村上頌樹投手(27)が先発し、5回5安打1失点で降板した。三回に岡林の打球を右膝付近に受けるも、続投。1点を失った五回には再び打球を受けるも、最少失点で抑えた。「初回からリードをたくさん貰って投げやすい状況を作ってもらいました。個人のタイトルも意識はしてしまう部分はありましたが、シンプルに勝ちに繋がる投球ができるように投げました。打球を処理できず、2回も身体に当ててしまったのでしっかり捕球できるように練習します」とコメントした。
◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が適時打を放ち、100打点に王手をかけた。5-1の五回、敵失で無死二塁のチャンスを作ると、佐藤輝は右腕・伊藤の変化球を拾って一、二塁間を破る安打とする。森下翔太外野手(25)が二塁から激走して生還し、6-1とリードを広げた。佐藤輝は一回に続いて2本目の適時打でシーズン100打点にあと「1」とした。「打ったのはカーブかな。初球をしっかりととらえることができました。点を取られた後、すぐに取り返せたので良かったです」とコメントした。
◆阪神は投打が噛み合い4試合ぶりの勝利をつかんだ。一回に佐藤輝明内野手(26)の適時打と坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で4点を先行。三回には坂本、五回には佐藤輝が再び適時打。佐藤輝は99打点とし、40本塁打&100打点にリーチをかけた。大量リードをもらった先発の村上頌樹投手(27)は、2度打球が当たるアクシデントがありながらも5回1失点と好投。最高勝率の条件となる13勝目を手にし、13勝4敗の勝率・765としてタイトルを当確させた。九回には石井大智投手(28)が優勝を決めた7日以来の登板。復帰登板を3人で締めて48イニング連続無失点とし、藤川球児監督(45)が持っていた47回2/3を超えて球団新記録を達成した。
◆阪神が快勝。中日戦12勝11敗で1962、2023年に次いで球団3度目のセ5チームに勝ち越す〝完全優勝〟に王手をかけた。2度の打球直撃もあり、5回2失点で降板した村上頌樹投手(27)は最高勝率の条件となる13勝(4敗)に到達。勝率・765でタイトル獲得に大きく前進した。また登録された石井大智投手(28)がリーグ最速Vを決めた7日広島戦(甲子園)以来の登板で、NPB記録を更新する49試合連続無失点で、球団記録の「48回ゼロ封」を樹立した。打線は一回、佐藤輝明内野手(26)の左前打で先制。2死満塁から坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で4点を奪った。三回は坂本の中前打で5点目を追加した。五回無死二塁では佐藤輝が右前適時打で99打点とした。二回2死二塁、森下翔太外野手(25)がカウント1ー2から見送った内角直球へのストライク判定に白井一行球審(47)に詰め寄るシーンもあった。チームは9月11勝8敗1分で月間勝ち越し決定。11勝11敗の6月を除く各月で貯金を重ねた。03、05年の球団最多87勝まで、残り3戦3勝(成績=84勝52敗4分、観衆=4万2584人)。
◆阪神が快勝。中日戦12勝11敗で1962、2023年に次いで球団3度目のセ5チームに勝ち越す〝完全優勝〟に王手をかけた。2度の打球直撃もあり、5回2失点で降板した村上頌樹投手(27)は最高勝率の条件となる13勝(4敗)に到達。勝率・765でタイトル獲得に大きく前進した。また登録された石井大智投手(28)がリーグ最速Vを決めた7日広島戦(甲子園)以来の登板で、NPB記録を更新する49試合連続無失点で、06年藤川球児の「47回?」を抜いて球団新記録の「48回ゼロ封」を樹立した。打線は一回、佐藤輝明内野手(26)の左前打で先制。2死満塁から坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で4点を奪った。三回は坂本の中前打で5点目を追加した。五回無死二塁では佐藤輝が右前適時打で99打点とした。二回2死二塁、森下翔太外野手(25)がカウント1ー2から見送った内角直球へのストライク判定に白井一行球審(47)に詰め寄るシーンもあった。チームは9月11勝8敗1分で月間勝ち越し決定。11勝11敗の6月を除く各月で貯金を重ねた。03、05年の球団最多87勝まで、残り3戦3勝。
◆阪神が快勝。中日戦12勝11敗で1962、2023年に次いで球団3度目のセ5チームに勝ち越す〝完全優勝〟に王手をかけた。2度の打球直撃もあり、5回2失点で降板した村上頌樹投手(27)は最高勝率の条件となる13勝(4敗)に到達。勝率・765でタイトル獲得に大きく前進した。また登録された石井大智投手(28)がリーグ最速Vを決めた7日広島戦(甲子園)以来の登板で、NPB記録を更新する49試合連続無失点で、球団記録の「48回ゼロ封」を樹立した。打線は一回、佐藤輝明内野手(26)の左前打で先制。2死満塁から坂本誠志郎捕手(31)の3点二塁打で4点を奪った。三回は坂本の中前打で5点目を追加した。五回無死二塁では佐藤輝が右前適時打で99打点とした。二回2死二塁、森下翔太外野手(25)がカウント1ー2から見送った内角直球へのストライク判定に白井一行球審(47)に詰め寄るシーンもあった。チームは9月11勝8敗1分で月間勝ち越し決定。11勝11敗の6月を除く各月で貯金を重ねた。03、05年の球団最多87勝まで、残り3戦3勝。
◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)は打球が2度直撃した阪神・村上頌樹投手(27)に言及した。村上の投球内容はいつも通り、真っすぐにキレがあって、変化球の制球も良かった。打球が2度当たってどうなのかなと心配したが、5回まできっちりと仕事をした。22日のヤクルト戦でライナーが右足を直撃した才木からアクシデントが続いている。ただ投手経験者として言わせてもらうと、ピッチャーライナーへの対処はどうしようもない部分がある。才木も村上も、投げ終わりの態勢が極端に悪いわけではない。体全体を使って投げているからこそ、球にあれだけのキレが生まれる。投げてすぐに真正面を向いて打球に備えるように意識すると、出力は落ちてしまう。当たりどころが悪くなければ、大事に至らないケースがほとんど。ポストシーズンでも中心となる二枚看板なので、注意だけはしてほしい。あとは今後に響かないことを祈っている。石井はリフレッシュ期間をへて、また球威が増したようにみえた。そのあたりは藤川監督の配慮が素晴らしい。今後に向けて、個人としても、チームとしてもそれぞれいい形、戦い方ができている。
◆リーグ優勝を果たし、もう一つの虎党の願いが歓声となって甲子園に響いた。圧倒的な成績残してきた阪神・佐藤輝明内野手(26)が大きな数字に手を伸ばす。40本塁打、100打点の偉業へ、2本の適時打で大台まで目前に迫り、5試合ぶりの勝利をもたらした。「(村上)頌樹にとって大事な試合というのは分かっていたので、援護できてよかったです」頼りになる4番は同期右腕の最高勝率のタイトルを決定づけ、うれしそうに笑みを見せた。まずは一回、中日先発・柳の立ち上がりをとらえる。2死二塁からの初球だった。内角の変化球に詰まらされながらも、ふらふらと左翼手の前へ。ポトリと芝生にはずみ、貴重な先制点をたたき出した。さらに5―1となった五回無死二塁では2番手・伊藤の初球の変化球をとらえ、一、二塁間を破る適時打。初対戦の投手にも1球でアジャストし「しっかりイメージをしながら(打席に入った)。初球でいいバッティングができました」とうなずいた。2打点を加えて今季99打点となり、100打点に王手をかけた。さらに同じくリーグトップを独走する本塁打も「39」としており、40本の大台にこちらもリーチ。同一シーズンでの40本塁打、100打点は、球団の生え抜き選手では1985年の掛布雅之以来(40本、108打点)となる。残り3試合でダブル達成を狙う背番号8は、力強く、かつ冷静に甲子園の虎党に誓った。「どっちもあと『1』を達成できるように。でも、いつも通り、自分のバッティングを心がけていきたいと思います」猛虎打線の軸に座り続け、打ちまくって頂点をつかんだ一年。その締めくくりに、偉業を成し遂げる。(中屋友那)
◆阪神・坂本誠志郎捕手(31)本は2017年9月8日のDeNA戦(甲子園)以来8年ぶり、自身3度目の4打点で村上を援護した。「打った瞬間に(外野を)抜けることは分かったので、一塁から『前川頼む、走ってくれ』と願っていました」。まずは1―0の一回2死満塁で左中間真っ二つに破る走者一掃の二塁打でリードを広げ、三回2死二塁の場面でも中前へタイムリー。今季2度目の猛打賞でチームを勝利に導いた。
◆阪神・森下翔太外野手(25)が2試合ぶりにスタメンに復帰。「3番・右翼」の定位置で試合に臨むも中飛、三振。敵失、右飛と無安打に終わった。二回には追い込まれて内角球を見逃すも、白井球審の判定はストライクで見逃し三振に。森下が右手を振って不服な態度を見せたことから不穏な空気となるも、上本博紀打撃コーチ(39)がベンチから飛び出して〝仲裁〟した。試合後、森下は「別に、特に何もないです」と冷静に語った。
◆4点リードの八回に登板した阪神・岩崎優投手(34)は上林からのクリーンアップを危なげなく三者凡退。6試合連続無失点とし、九回の石井大智投手(28)へバトンをつないだ。試合前には2年前に脳腫瘍(しゅよう)で亡くなったドラフト同期の横田慎太郎さんの生涯を描いた映画「栄光のバックホーム」の出演者がファーストピッチセレモニーに登場。「また力をもらえました」と気持ちを新たにした。
◆頌樹のために―。仲間が一つにした思いも背に受け、マウンドで右腕を振った。村上頌樹投手(27)が5回5安打1失点と快投し、今季13勝目をゲット。最高勝率のタイトル獲得への条件を満たし、笑顔をはじけさせた。「試合前は『今日は5点ぐらい入らんかなあ』と思っていたので、まさか初回から4点入っていたので、めっちゃうれしかったです」一回を三者凡退で発進すると、いきなり4点の援護をもらい、勢いに乗った。三回には岡林の打球が右膝付近に当たるアクシデントに見舞われたが「(打球が)当たってから気合が入った。吹っ切れて投げられた」と手当てを受けてから続投。5―0の五回にも犠飛で1点を返された直後に代打・鵜飼の打球が体に当たったものの、その後のピンチを断ち、勝利投手の権利を手にしてここで役目を終えた。勝率・765は13勝目の条件を満たしてれっきとしたリーグトップとなり、最高勝率のタイトル獲得は当確。昨季リーグワーストの11敗(7勝)からの〝逆転劇〟だからこそ手応えは色濃く残る。さらに136奪三振は2位・高橋宏(中日)に5差をつけると同時に、リーグトップ14勝の東(DeNA)には1差と迫った。藤川監督は「奪三振の方がもう少しありますから。彼も意欲的だと思いますけど」とコンディションを確認したうえで、中5日となる今季最終戦の10月2日のヤクルト戦(甲子園)で登板機会を与える可能性を示唆。投手3冠もこの1勝で現実味を帯びた。周りを見渡せば39本塁打&99打点で打撃2冠の佐藤輝、32盗塁の近本、防御率1・55の才木などタイトル獲得の射程圏内にいる者の多くが、兵庫県出身。セ界全体でも首位打者&最高出塁率へリードする広島・小園らが同郷だ。身近に感じられる男たちの存在も、大きな刺激になる。「兵庫県が結構、頑張っているので、最多勝を取れるなら取って、兵庫県(出身者)が(多くタイトルホルダーに)入っているように頑張りたい」マウンドに上がる機会に恵まれれば結果を残し、クライマックスシリーズへ向けてこれ以上ないステップを踏む。(須藤佳裕)
◆甲子園のパワーも力に変えて、1分けを挟んだ連敗は「3」でストップ。阪神・藤川球児監督(45)の采配にも本腰が入った。「向かっているところがありますから。みんながスクラムを組んで、迷うことなく、今日から進み出していますから」一回に打者9人の猛攻で4点を奪い、五回までゲームメークした村上から救援4投手へとつなぐリレーで主導権を渡さず。ポストシーズンをにらむ中でも盤石の戦い方は健在だった。これで2006年に並ぶ球団歴代4位タイの今季84勝目。球団史上最多の87勝にも、残り3戦全勝で手が届く。「ファンの方がこれだけ最後まで入ってくださっているので、有意義に、というところと、勢いを出したいですよね」ただ勝つだけではない。控えている勝負に向けて、強さを示して駆け抜ける。(須藤佳裕)?...阪神は今季84勝目。残り3戦で3勝すれば2003、05年の球団最多87勝に並ぶ?...阪神は9月の戦績を11勝8敗1分けとし、2試合を残して月間勝ち越しを決めた。今季は11勝11敗の6月を除く各月で貯金を重ねた
◆〝ベスト・キッド〟が超えた! 阪神は中日に6-2で快勝し1分けを挟んでの連敗を「3」で止めた。リーグ優勝決定後にリフレッシュを目的に出場選手登録を抹消されていた石井大智投手(28)が、4点リードの九回に昇格即登板し三者凡退。連続イニング無失点の球団新記録「48回」を打ち立てた。2006年の自身の記録(47回?)を抜かれた藤川球児監督(45)も感無量の成長物語だ。またまた球児監督の記録を抜いた。九回、森下が右翼線で飛球をつかむと、石井はマウンドで喜びをかみしめた。世界記録更新中の連続試合無失点を「49」に伸ばし、連続イニング無失点も、2006年に藤川監督が作った球団記録「47回?」を上回る「48」とした。「僕は、監督が環境を整えてくれて、リフレッシュさせてもらって万全の状態で投げさせてもらっている。昔は中継ぎの管理ももちろんないですから。本当に全く比較はできない」石井はリーグ制覇を決めた7日の広島戦(甲子園)で登板すると、翌8日、出場選手登録を外れ調整を一任された。6月下旬には頭部に打球を受けて1カ月離脱。藤川監督は現役時代に10連投も経験し、イニングをまたいだ登板も1度や2度ではなかった。だから自分とは次元が違う、と-。だが、虎党にとっては待ち望んでいた瞬間だった。19日ぶりの1軍マウンド。出番は6-2の九回。石井の名前がコールされると満員のスタンドからは「石井コール」だ。先頭の森駿は3球連続直球で空振り三振。代打・辻本も151キロ直球でバットの空を切らせ、続く代打ブライトは右飛に。わずか10球で3人を片付けた。4月5日の巨人戦(東京ドーム)から48イニング連続無失点。藤川監督の記録を超える39試合連続無失点を達成したのは8月13日の広島戦(マツダ)。それから1カ月半。新たな「石井伝説」となったが、日増しに注目度が高まることが正直、嫌だった。「監督とはレベルも違う。記録が途切れてもいいと思ったこともあった」。石井を奮い立たせたのは知人や友人、独立リーグでNPBを目指して奮闘している選手からのメールやLINEだ。「全部読ませてもらいました。応援してくれている人もいる。頑張らないとだめですね」記録を超えられた藤川監督も、目を細めずにはいられない。「これだけうれしいことはないですね。自分が残した記録を選手たちが超えていくというのは、自分も指導者として自負できるというか。指導法が間違っていなかったという部分でもあると思いますから。『ベスト・キッド』を見ているようで」-。この日は八回は岩崎、九回は石井を指名したが、クライマックスシリーズを見据えての起用か、と問われて「そうですね。これはもう、向かっているところがありますから」と、相手打者によって石井のクローザー起用があることを示唆した。レギュラーシーズンも残り3試合。「これから精度を良くできると思うし、投球内容ももっと上げられる。自分の中で突き詰めて、頑張っていきたい」と石井。次の目標は連続イニング無失点記録を継続したまま、2年ぶりの日本一を祝うことだ。(三木建次)?...阪神・石井は4月5日の巨人戦から48イニング連続無失点とし、2006年の藤川球児の47回?を抜いて球団新記録を樹立した。プロ野球記録は1958年に金田正一(国鉄)がマークした64回?。連続試合無失点は「49」とし、世界記録を更新中
◆ホッとした~! いくら優勝が決まった後のある意味、消化試合とはいえ4試合勝ち星なしは寂しかったよ~。そんな中、先発の村上の防御率、そして奪三振のタイトルを狙うマウンドに一回4点の援護点。やっぱ今年の虎はやるときゃやるわ~! 5回1失点の村上は2冠はほぼ決定!? 石井は本日49試合連続無失点の世界記録&48イニング連続無失点! 藤川監督を超える球団新!!でもそーいうことがそこまで騒がれない...。関西は盛り上がってるのに関東はDeNAと巨人のどっちが2位でCSをやれるかの方が盛り上がってるんだから...何なんだろう~ね? と時には皮肉の一つも言いたくなるわ!!それはさておき、この勝利で対中日戦12勝11敗と勝ち越したのだ!! 残り2試合のうち、1つ取ればセ・リーグ5球団に全て勝ち越しの『完全優勝』。まずはそれを決めましょう!! その後、ほぼDeNAとのCSが決まりなので、打線が線にならない点の巨人を反面教師に戦えば(それができるチームだし)楽勝!楽勝!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
阪神 |
84 | 52 | 4 | 0.618 (↑0.003) | - (-) |
3 | 485 (+6) | 341 (+2) | 90 (-) | 99 (-) |
0.244 (-) | 2.180 (-) |
2 (-) |
DeNA |
69 | 64 | 6 | 0.519 (↑0.004) | 13.5 (-) |
4 | 479 (+5) | 434 (+4) | 103 (-) | 63 (-) |
0.242 (-) | 2.870 (↓0.01) |
3 (-) |
巨人 |
67 | 69 | 3 | 0.493 (↓0.003) | 17 (↓1) |
4 | 441 (+4) | 445 (+5) | 94 (+1) | 51 (-) |
0.248 (-) | 2.930 (↓0.01) |
4 (-) |
中日 |
61 | 76 | 2 | 0.445 (↓0.004) | 23.5 (↓1) |
4 | 390 (+2) | 449 (+6) | 79 (-) | 79 (-) |
0.231 (-) | 2.950 (↓0.01) |
5 (-) |
広島 |
59 | 75 | 5 | 0.440 (↓0.004) | 24 (↓1) |
4 | 436 (+1) | 475 (+11) | 71 (-) | 56 (-) |
0.247 (-) | 3.130 (↓0.05) |
6 (-) |
ヤクルト |
53 | 77 | 6 | 0.408 (↑0.005) | 28 (-) |
7 | 414 (+11) | 538 (+1) | 83 (-) | 58 (-) |
0.235 (↑0.002) | 3.590 (↑0.02) |
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