1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 2 | 1 | 0 | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 8 | 14 | 0 | 0 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:モイネロ(12勝3敗0S) 敗戦投手:ヤフーレ(2勝6敗0S) |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ソフトバンクは初回、柳町の犠飛などで幸先良く2点を先制する。続く2回表に川瀬の適時打で1点を加えると、4回にも川瀬の適時打が飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・モイネロが7回1失点の好投で今季12勝目。敗れた楽天は、先発・ヤフーレが精彩を欠いた。
◆ソフトバンクのモイネロが楽天戦に先発登板。今季の同投手はここまで11勝を挙げるが、対戦チーム別の勝ち数は西武戦で4勝、日本ハム戦で4勝、ロッテ戦で1勝、オリックス戦で1勝、交流戦で1勝。対戦したパ・リーグ5球団の中で楽天戦だけ白星がない。楽天戦は2試合を投げて0勝1敗の防御率2・25だが、登板中の援護点は13イニングで1点だけ。好投しても白星に結びつかない展開が続いているが、今日は勝てるか。
◆ソフトバンク藤井皓哉投手(29)が腰痛のため仙台遠征に同行せず1軍本隊から外れた。出場選手登録は抹消しない方針で、岩井俊介投手(24)が代わって1軍昇格。石塚綜一郎捕手(24)が出場選手登録を抹消された。藤井は今季50試合に登板し、2勝3敗、18ホールド、2セーブ、防御率1・47をマーク。勝ちパターンの一角としてチームを支えていた。チームは優勝マジックを5とするも、20日からの9連戦でオリックスに4連敗を喫した。試合前、小久保裕紀監督(53)は「個人もチームも満身創痍(そうい)。でも、昨日までの過去は終わり。今日です」と話した。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が今季初めて1番起用され、復帰3試合目で左翼守備に就く。4月11日の敵地ロッテ戦で右すね付近に自打球が直撃。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」の診断を受け、長期離脱を余儀なくされた。22日の本拠地オリックス戦から1軍復帰。復帰後は2試合連続「2番DH」でスタメン出場していた。チームは優勝マジックを5とするも、9連戦の初戦から4連敗中。敵地仙台で負の流れを断ち切りたいところだ。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(36)が復帰後初安打をマークした。今季初の「1番」で先発出場。初回先頭の第1打席だ。カウント2-1からの4球目、楽天のヤフーレが投じた内角低め直球を捉え、右翼へ二塁打を放った。柳田は4月11日のロッテ戦(ZOZOマリン)で右すね付近に自打球が直撃。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」の診断を受け、長期離脱を余儀なくされた。22日の本拠地オリックス戦で約5カ月ぶりに1軍復帰。復帰後は2試合連続「2番DH」で出場するも、7打数無安打、1四球だった。
◆ソフトバンク打線が初回に19イニングぶりの得点を挙げ、2点を先制した。今季初めて「1番」起用の柳田悠岐外野手(36)が右翼への二塁打で出塁した。続く、2番近藤健介外野手(32)、3番栗原陵矢内野手(29)も安打でつなぎ、3連打で無死満塁とした。4番中村晃外野手(35)の二ゴロ間に1点を奪い、なおも1死満塁から柳町達外野手(28)はきっちり左犠飛を放った。前カードのオリックス4連戦では計6度の満塁機で無得点に終わるなど、直近2試合は完封負け。現在4連敗中とちぐはぐな攻撃が続いていたが、敵地仙台で鮮やかな先制攻撃を見せた。
◆楽天ミゲル・ヤフーレ投手(27)が、ソフトバンク打線に早々にKOされた。8月17日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来、1カ月ぶりの先発。初回、柳田、近藤、栗原といきなりの3連打で無死満塁とされると、中村の二ゴロの間に先制点を献上する。続く柳町には左犠飛を打たれた。2回は川瀬に適時打を浴び、3回は3者凡退に抑えたものの、4回は先頭への死球を起点に1死二、三塁とピンチを背負ったところで降板。その後、2番手の津留崎大成投手(27)が川瀬の適時打と野選で追加点を奪われた。4回途中6安打5失点でKOされたヤフーレは「大事な時期に任せてもらった試合で踏ん張ることができず申し訳ないです」と悔しそうに話した。
◆もう大丈夫だ頼もしすぎる男が復活の狼煙柳田悠岐 マルチ安打で途中交代?プロ野球(2025/9/24)??楽天×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #sbhawks#だったらDAZN pic.twitter.com/8ymZKkRSfo
◆さあ、優勝マジック4! ソフトバンクが連敗を4でストップし、自力で優勝マジックを1つ減らして4とした。初回から先手を取った。1番柳田悠岐外野手(36)から3連打で無死満塁とし、4番中村晃外野手(35)の内野ゴロ間に19イニングぶりの得点を挙げた。なおも1死満塁で柳町達外野手(28)がきっちり左犠飛を放ち、この回2点を先制。さらに2回に1点、4回は2点を追加した。5-1で迎えた6回は無死満塁から近藤健介外野手(32)の左翼フェンス直撃の2点適時二塁打などで3点を奪った。投げては先発のリバン・モイネロ投手(29)が自身2連勝で、キャリアハイの今季12勝目をマークした。試合のなかった2位日本ハムとは3ゲーム差とし、リーグ連覇へ前進した。
◆楽天が首位ソフトバンクに完敗し、CS進出が厳しくなった。序盤につまずいた。初回、先発ヤフーレがいきなり3連打を許し、4番中村の二ゴロの間に先制点を献上。続く柳町には左犠飛で得点された。ヤフーレは2回、4回にも失点し、4回途中6安打5失点でKOされた。4点ビハインドの6回から3番手で登板した則本昂大投手(34)は、無死満塁から近藤に左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を打たれるなど3失点し、悪い流れを止められなかった。この日は3位オリックスの試合がなかったが、ゲーム差は5に拡大した。今季は残り9試合。オリックスとの直接対決を4戦残すものの、この1敗でAクラス浮上の可能性が遠のいた。
◆ソフトバンクが連敗を4でストップし、自力で優勝マジックを1つ減らして4とした。ソフトバンクの最短26日V条件 ソフトバンクが勝って優勝へのマジックナンバーを4とした。最短で26日にもリーグ連覇が決まる。26日のV条件はソフトバンクが25、26日楽天戦に○○の場合、日本ハムが西武に●●か△●。ソフトバンク○△なら日本ハム●●(順不同)。
◆楽天太田光捕手(28)が、今季初の3安打で気を吐いた。「8番捕手」で先発。まずは3回1死の第1打席で、ソフトバンク・モイネロの直球を捉え、左中間へチーム初安打となる二塁打を放った。4回1死一、二塁では、モイネロのチェンジアップを右前に運ぶ適時打で1点を返した。「あそこの場面は右方向とかではなくて、本当になんとか食らいついてって感じだった。たまたまいいところに飛んでくれた」と振り返った。8回先頭では2番手木村光の直球を中前にはじき返し、今季103試合目の出場で初の3安打をマークした。「今年初めての3本なんですけど、それよりも試合中は守備のことで頭いっぱいで。本当、打席の時しかバッティングのことを考えてなかった状態だったので、何が良かったかを振り返って、また次につなげたい」と引き締めた。チームは首位ソフトバンクに完敗。試合のなかった3位オリックスとのゲーム差が5に広がり、CS進出が遠のいた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)が不屈の猛打賞だ。腰の張りを抱えながら2番DHで出場し、3安打2打点。5-1の6回無死満塁では左翼越え2点適時二塁打でダメを押した。「1点を返されて、流れ的にも何とか追加点をという気持ちでした。自分のバッティングをすることができました」。規定未到達も打率は再び3割に乗った。
◆高卒4年目左腕の楽天泰勝利投手(21)が、2度目の1軍登板で奪三振ショーを見せた。7点ビハインドの8回から5番手で登板。まずはソフトバンク先頭川瀬をスライダーで見逃し三振に封じる。続く緒方は152キロ直球で見逃し三振。近藤には152キロ直球を左前にはじき返されたが、最後は栗原を152キロ直球で中飛に抑えた。9回も続投し、1軍では初の回またぎとなった。先頭の中村に中前打を許すも、後続をぴしゃりと断った。柳町を150キロ直球、牧原大を151キロ直球、野村をチェンジアップでいずれも3者連続三振。2回を27球、2安打無失点、5奪三振でまとめた。1軍デビュー戦となった8月16日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)は1回を3安打1失点、1奪三振。そこで出た課題を生かし、新球のスライダーを習得した。首位相手に快投した泰は「前回投げて、真っすぐで空振りとファウルを取れるから、ファームで逆にその真っすぐを生かすことを練習してきた。そこでスライダーを出せたので。スライダーでカウントも空振りも三振も取れたんで、課題としていたところが出せたかなと。まだ精度は、高さとかは全然なんですけどって感じですね」と振り返った。試合後、報道陣に囲まれた泰に対し、通りかかったソフトバンク左腕ヘルナンデスが「ナイスピッチング」と絶賛した。今後に向けて泰は「徐々に自分のポジションを上げていければいいかなと思う。結果とともに」と力を込めた。チームは首位ソフトバンクに完敗。試合のなかった3位オリックスとのゲーム差が5に広がり、CS進出が遠のいた。
◆さあ、優勝マジック4! パ・リーグ首位のソフトバンクが連敗を4で止め、優勝マジックを4に減らした。柳田悠岐外野手(36)が18年以来7年ぶりに1番打者として出場し、初回先頭二塁打で決勝点をお膳立て。「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」から復帰後初安打、初打点、初マルチ安打で勝利に貢献した。最短優勝は26日の敵地楽天戦。試合のなかった2位日本ハムとは3ゲーム差となり、小久保ホークスの連覇がはっきり見えてきた。プレーボール直後、杜(もり)の都に響いた柳田の快音が、沈黙の打線を目覚めさせた。1回先頭。切り込み隊長が鋭い打球を右翼線に弾ませた。1軍復帰後9打席目で初安打だ。「点が入ったので、まずは役に立てて良かったです」。二塁打でチャンスメークし、19イニングぶり得点の起点になった。背部痛で欠場が続く周東に代わって1番左翼で出場。レギュラーシーズンでの1番起用は18年7月10日の日本ハム戦(東京ドーム)以来、7年ぶりだった。近藤、栗原が連打で続き、無死満塁の絶好機で中村が二ゴロ、柳町の犠飛で2点を先制。柳田は「今日は守備のことしか考えてなかった。逆にそれがよかったのかな」。復帰後初守備で緊張も、打席では余計な力が抜けた。チームは前カードのオリックス4連戦では11度の満塁機会で無得点だったが、初回で屈辱の呪縛を解いた。4回1死一、三塁では遊ゴロで5点目を呼び、6回には右前打で1イニング3得点につなげた。復帰後初安打に続き、初打点、初マルチ安打。4月の「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」から再起した男が本来の姿に戻ってきた。左翼守備では捕球するごとにベンチが沸き「老人扱いされました」と苦笑い。「でも良かったです。やっぱり勝てれば楽しい」。14安打8得点の快勝を素直に喜んだ。連敗を4で止め、6日ぶりに優勝マジックを自力で一つ減らした。9連戦は5戦目で初白星となり、M4。試合のなかった日本ハムと3ゲーム差に広がり、最短26日にリーグ連覇が決まる。ゴールテープはハッキリと見えてきたが、3年前を知る柳田に慢心はない。22年はM1から連敗フィニッシュで、最終的にオリックスに大逆転優勝を許した。当時キャプテンだった柳田にとって忘れられない記憶だ。「もう1戦1戦という気持ちは変わらないですし、また明日」。2位チームに猛追を受ける状況は22年と同じ。日本ハムを振り切り、優勝を決めるまでは気を緩めない。小久保監督も「1つずつ」と勝ってかぶとの緒を締めた。【只松憲】ソフトバンクの最短26日V条件 ソフトバンクが勝って優勝へのマジックナンバーを4とした。最短で26日にもリーグ連覇が決まる。26日のV条件はソフトバンクが25、26日楽天戦に○○の場合、日本ハムが西武に●●か△●。ソフトバンク○△なら日本ハム●●(順不同)。
◆ソフトバンク川瀬晃内野手(28)が3安打2打点で勝利に貢献した。2-0の2回1死三塁で右前適時打を放つと、4回は中前打、6回は三塁線への絶妙なバントで内野安打をもぎ取った。「効果的なタイムリーで、いい展開にもってくることができて良かったです」。シーズン44安打はキャリアハイを更新。目標の100試合出場にもあと5試合に迫った。
◆ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が先発転向2年目でキャリアハイの12勝目を挙げた。7回を4安打1失点、計6奪三振の快投。5回に1点を失うも、要所を締め、最少失点に抑え込んだ。対楽天では今季3度目の対戦で初白星をマーク。防御率は両リーグトップの1・46だ。4連敗の沈滞ムードを吹き飛ばす快投で、チームの優勝マジックも1つ減って4。26日にもリーグ連覇が決まる。余力十分だった。7回2死。93球目。2ボールから真ん中高めの149キロ直球で鈴木大を二飛に仕留めた。最後は球威で押し切り、7回を4安打1失点、6奪三振の快投劇だ。4連敗中のチームを救い、キャリアハイの12勝目を手にした。「結果、内容も良かった。こういう数字(12勝目)に満足している。チームが優勝に近づく勝利になって良かった」仙台の涼しい秋の夜風を心地よさそうに浴びながら、すいすいと打ち取った。打者25人と対戦。初球ストライクは17人で、5球以内での決着は24人とテンポの良さが際立った。先頭打者の出塁を許したのも1点を失った5回のわずか1イニングだけ。直球が走り、縦、横の2種類のスライダーもさえた。代名詞のカーブで緩急もつけ、対楽天は今季3度目の対戦で初白星となった。「すごくいいチームだし、ホームだとすごく強いイメージ。そういうチームに勝てて良かった」9日日本ハム戦(エスコン)では6回途中7失点KO。前回登板の西武戦は5回1失点も、どこか本調子ではない。調整方法を見直し「ピッチングのボリューム(量)を変化させたのも良かった」と工夫し、敵地のマウンドで仁王立ちした。防御率1・46は両リーグトップ。あと1勝で最高勝率の条件にも達する。先発転向2年目。背番号35のすごみは増していくばかりだ。ナイスガイな一面もある。北海道で打ち込まれた2日後、今月11日にU18の開催地の沖縄に足を運んだ。母国のキューバ代表を激励し、譲り受けたチームメートの山川、周東のバットなどの野球道具も送った。左腕は「キューバは国の状況が良くなく野球道具だけでなく物がないので。少しでも力になりたい思いだった」。故郷では英雄であり、憧れの存在でもある。チームは連敗を4で止め、優勝マジックを自力で1つ減らして4とした。最短Vは26日だ。最強左腕は「こういう(優勝争いの)環境で投げるのはいい経験になる」と胸を張る。次回は、中5日で日本ハム戦での先発も視野に入れる。頼れる男はシーズン最後まで懸命に腕を振る。【佐藤究】ソフトバンクの最短26日V条件 ソフトバンクが勝って優勝へのマジックナンバーを4とした。最短で26日にもリーグ連覇が決まる。26日のV条件はソフトバンクが25、26日楽天戦に○○の場合、日本ハムが西武に●●か△●。ソフトバンク○△なら日本ハム●●(順不同)。
◆ソフトバンクは、CSかかる楽天に快勝。連敗4で止め優勝マジック「4」に。ソフトバンクは最短26日にもV。【ソ】○モイネロ(12勝3敗) 木村光 尾形【楽】●ヤフーレ(2勝6敗) 津留﨑 則本 加治屋 泰【本】ソフトバンク・モイネロ、楽天戦今季初白星なるか 援護点は13イニングで1点だけ/パ見どころ
◆楽天が首位ソフトバンクに完敗し、CS進出が遠のく手痛い黒星を喫した。1カ月ぶりに先発したヤフーレが大乱調となった。初回、いきなり3連打を許し、4番中村の二ゴロの間に先制点を献上。続く柳町に左犠飛で追加点を挙げられるなど、4回途中6安打5失点でKOされた。4点ビハインドの6回から3番手で登板した則本昂大投手(34)は、無死満塁から近藤に左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を浴びるなど3失点し、悪い流れを止められなかった。三木肇監督(48)は「なんとか守りで粘りながらっていうところが、1つの考えの中ではあったんだけども、先に点を取られて、向こう優位に進んでしまったところが今日はちょっと苦しい展開に、モイネロ投手だったしね、と思いますね」と振り返った。打線もモイネロの前に7回4安打1得点と沈黙した。三木監督は「対策はバッティングコーチを含めていろいろしてくれていたんだけども、結果につながった選手たちもいたし、つながりとしては、ちょっとなかなかつながせてくれなかったというか」と話した。その上で「結果から学ぶというか、次に進めることは大事だと思う」と続けた。この日試合のなかった3位オリックスとのゲーム差は5に広がった。今季は残り9試合。オリックスとの直接対決を4試合残すものの、この敗戦でCS進出の可能性が遠のいた。
◆ソフトバンクは「1番・左翼」で柳田悠岐外野手(36)がスタメン出場する。右足すねのけがから戦列復帰した22日と翌23日のオリックス戦では2戦連続でDHで出場し、快音なしに終わったが、4月6日の西武戦(みずほペイペイ)以来となる左翼の守備につき、打線の先頭を託された。リバン・モイネロ投手(29)が自己最多となる12勝目をかけて先発する。
◆ソフトバンク・川瀬晃内野手(28)が二回に右前適時打を放った。2-0の二回、先頭の野村が左翼への二塁打で出塁すると、海野が犠打を決めて1死三塁。続く川瀬が放った打球は一、二塁間を破って右前へ。9月4日のオリックス戦(京セラ)以来となる適時打で3-0とし、試合の主導権を握った。「初回にいい攻撃で先制をして、そのいい流れの中で思い切って自分のスイングができました。自身として、チームとしてもなかなかタイムリーが出ていなかったので、大きい追加点となるタイムリーになってよかったです」と声を弾ませた。
◆ソフトバンク・川瀬晃内野手(28)が四回にこの日2本目となるタイムリーを放った。3-0で迎えたこの回、先頭の牧原大が死球で出塁。野村が中前でつなぎ、海野が犠打を決めてつくった1死二、三塁。ヤフーレに代わった2番手・津留崎に対し、川瀬がカウント2-2から直球を中前に運んで4-0。さらに1死一、三塁で柳田が放った遊撃への当たりが野選となり5-0とリードを広げた。2回の右前適時打に続き、2打席連続タイムリーの川瀬は「1本タイムリーが出て、いいイメージをもって打席に入ることができました。効果的なタイムリーと、いい展開にもってくることができてよかったです。このままいい形で勝てるように頑張っていきます」と力を込めた。
◆負けられない一戦で試合をつくれなかった。ヤフーレが先発し、3回?を投げて6安打5失点で降板。「大事な時期に任せてもらった試合で、踏ん張ることができず申し訳ないです」と悔しがった。首位ソフトバンク3連戦の初戦に抜てきされた。1軍では8月17日の日本ハム戦(楽天モバイルパーク)以来、約1カ月ぶりのマウンドで、首脳陣の期待に応えられなかった。23日時点で、3位オリックスを4・5ゲーム差で追走。大逆転でのクライマックスシリーズ(CS)出場を狙うには、オリックスとの残り4試合の直接対決を前に、ゲーム差を縮めておきたい。三木監督は試合前に、「残り試合は少なくて、10試合しかない。オリックスさんの順位は正直、気になるが、一試合一試合を無駄にせず、必死に戦っていきたい」と口元を引き締めていた。味方打線は、相手先発のモイネロを攻めあぐね四回まで1安打無失点。0-5の五回1死一、二塁から、太田が右前にポトリと落ちる適時打を放って、ようやく1点を返した。しかし、六回に3点を失い、1-8と大量リードを許す苦しい展開だ。
◆「2番・DH」でスタメン出場したソフトバンク・近藤健介外野手(32)が5-1の六回に左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。この回から登板した則本から先頭の海野が四球を選んで出塁。川瀬のセーフティーバントが三塁への内野安打となり、続く柳田が右前打を放って無死満塁とした後、近藤の逆方向に放った強い打球は左翼フェンスを直撃。2者を迎え入れて7-1とした。近藤は2本のソロ本塁打を放った20日のオリックス戦(みずほペイペイ)以来4試合ぶりに打点をマークした。打線はさらに中村晃外野手(35)の中犠飛で8-1と大量リードを奪った。
◆ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手(29)は7回4安打、6奪三振で1失点と好投した。立ち上がりの2イニングを三者凡退で滑り出すと、三回には太田にセンターへの二塁打を許したが、後続を断った。四回は再び三者凡退に抑えた。五回に太田に適時打を許して1点を失ったが、打線が六回までに8点の大量リードを奪う援護を受け、六、七回と三者凡退に抑えてマウンドを降りた。「チームの優勝に一歩近づく投球ができたかなと思います。チームが連敗している中でも、自分の投球ができたのでよかったです」と汗をぬぐった。
◆ソフトバンクが14安打8得点と打ち勝って連敗を4で止め、優勝へのマジックナンバーを「4」とした。一回、無死満塁から中村晃外野手(35)の二ゴロの間に1点を先制。さらに柳町達外野手(28)の犠飛で2-0とリードした。二回には川瀬晃内野手(28)の適時打で1点を追加。四回にも川瀬の適時打などで2点を加えてリードを広げた。六回には近藤健介外野手(32)の2点二塁打、中村の犠飛で3点を加えて8-1と突き放した。先発したリバン・モイネロ投手(29)は7回4安打1失点と好投し、来日して9シーズンで自己最多の12勝目を挙げた。
◆楽天は大敗を喫し、試合のなかった3位オリックスとのゲーム差が5に広がった。直接対決がまだ4試合あるとはいえ、逆転でのクライマックスシリーズ進出に向け、残り9試合で厳しい状況に立たされた。8月17日以来の先発だったヤフーレは立ち上がりから崩れ、四回途中5失点。楽にさせてしまった相手先発の難敵モイネロからは、1点しか奪えなかった。三木監督は「先に点を取られて、向こう優位に進んでしまった」と険しい表情だった。
◆楽天は3位オリックスとのゲーム差が5に広がった。先発のヤフーレが3回?を投げて6安打5失点で6敗目。「大事な時期に任せてもらったのに踏ん張ることができず申し訳ない」と猛省した。チームにとって光明は八回から登板した4年目の泰が2回無失点、5奪三振に抑えたこと。三木監督は「まだまだ伸びしろがある」と評価した。
◆ソフトバンクが14安打8得点の猛打で連敗を「4」で止め、2連覇へのマジックナンバーを「4」とした。「点が入ったんで、まずは役に立ててよかった」右足すねのけがから5カ月ぶりに戦列復帰して3戦目の柳田がほっとした顔をみせた。2018年以来となる1番で起用され、2安打1打点。期待に応え、沈黙していた打線に火をつけた。一回先頭で右翼線二塁打を放ち、中村の二塁ゴロの間にチーム3試合ぶりの得点となる先制のホームを踏んだ。四回には1死一、三塁から遊撃へ放った当たりが野選となり打点をマーク。六回にも右翼へ安打を放ってマルチ安打だ。4月6日西武戦(ベルーナD)以来となる左翼の守備でも、飛球を捕っただけでベンチも大盛り上がり。「(周りは)〝老人扱い〟してますけど、よかった。迷惑をかけないように、守備のことしか考えてなかった」。六回の守備から退いたが、4連敗していたチームを勢いづけるには十分。36歳の主砲が完全復活を印象づけた。試合のなかった2位・日本ハムとのゲーム差を3とし、最短優勝は26日。小久保監督が「一戦一戦です」と気を引き締めながら、鷹がラストスパートに入った。(上阪正人)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
81 | 51 | 4 | 0.614 (↑0.003) | M4 (↑1) |
7 | 517 (+8) | 378 (+3) | 92 (-) | 97 (-) |
0.255 (↑0.001) | 2.440 (↓0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
79 | 55 | 3 | 0.590 (-) | 3 (↓0.5) |
6 | 528 (-) | 392 (-) | 124 (-) | 71 (-) |
0.249 (-) | 2.570 (-) |
3 (-) |
ORIX |
69 | 63 | 3 | 0.523 (-) | 12 (↓0.5) |
8 | 463 (-) | 486 (-) | 93 (-) | 57 (-) |
0.254 (-) | 3.340 (-) |
4 (-) |
楽天 |
64 | 68 | 2 | 0.485 (↓0.004) | 17 (↓1) |
9 | 425 (+3) | 489 (+8) | 70 (-) | 105 (-) |
0.247 (-) | 3.350 (↓0.04) |
5 (-) |
西武 |
60 | 71 | 3 | 0.458 (↓0.004) | 20.5 (↓1) |
9 | 377 (-) | 420 (+5) | 74 (-) | 86 (-) |
0.233 (-) | 2.880 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
54 | 79 | 3 | 0.406 (↑0.004) | 27.5 (-) |
7 | 426 (+5) | 534 (-) | 73 (+1) | 67 (-) |
0.241 (↑0.002) | 3.640 (↑0.03) |
コメント