1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 |
ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:唐川 侑己(1勝1敗0S) (セーブ:横山 陸人(2勝4敗10S)) 敗戦投手:與座 海人(6勝5敗0S) |

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◆ロッテが接戦を制した。ロッテは2回裏、無死一三塁から山本が犠飛を放ち、先制に成功する。投げては、先発・唐川が7回3安打無失点の好投。その後は廣池、横山のリレーで1点を守り抜き、唐川は今季初勝利を挙げた。敗れた西武は、最終回につくった無死満塁の好機であと1本が出なかった。
◆西武の中堅手西川愛也外野手(26)が守備で精彩を欠いた。2回無死、ロッテ池田のふらふらと上がった打球が、中前にワンバウンドするも後逸。記録は中前打と失策で、三塁まで進塁を許した。その後、無死一、三塁で浅めの飛球を1度捕球するも、送球動作へ移る際に落球。飛距離は出ていなかったが、中犠飛となり三塁走者の生還を許した。痛いミスが重なり、先制点を与えた。
◆ロッテは投手戦を制し連勝した。今季初先発の唐川侑己投手(36)が、圧巻のピッチングを見せた。立ち上がりからテンポよくストライクを先行させ、4回以降は西武打線に一切の安打を許さない完璧な投球で7回3安打5奪三振無失点と好投した。3回に1死一、三塁という最初で最後のピンチを迎えると、落ち着いた投球で三飛と投ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。そこからはギアを一段上げ、変化球中心に打者を翻弄(ほんろう)し、80球を投げ抜いた。打線は2回に無死一、三塁から山本大斗外野手(23)が中犠飛を放ち先制。この1点を守り切った。
◆西武がロッテとの接戦に敗れ、チームの今季勝ち越しがなくなった。2回無死、ロッテ池田の打球が中前にバウンドするも西川愛也外野手(26)が後逸。記録は中前打と失策で、三塁まで進塁を許した。その後、無死一、三塁で山本が放った浅めの飛球を、西川が1度捕球するも、送球動作へ移る際に落球。飛距離は出ていなかったが、中犠飛となり三塁走者が生還。これが決勝点となった。先発の与座海人投手(30)が粘投も、打線が得点圏に進めたのは3回の攻撃のみ。1死一、三塁のチャンスも三飛、投ゴロに倒れた。その後はロッテ投手陣を前に好機をつくれず、3年連続でシーズン勝ち越しがなくなった。
◆ロッテは投手戦を制し連勝した。今季初先発の唐川侑己投手(36)が、圧巻のピッチングを見せた。立ち上がりからテンポよくストライクを先行させ、4回以降は西武打線に一切の安打を許さない完璧な投球で7回3安打5奪三振無失点と好投した。3回に1死一、三塁という最初で最後のピンチを迎えると、落ち着いた投球で三飛と投ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。そこからはギアを一段上げ、変化球中心に打者を翻弄(ほんろう)。4回から7回までは1人の走者も許さず、80球を投げ抜いた。打線は2回に無死一、三塁から山本大斗外野手(23)が中犠飛を放ち先制。この1点を守り切った。吉井理人監督(60)は今季初勝利の右腕に「1軍の相手に結果を出したのは、さすが。真っすぐが良かった。去年に比べて今日の立ち上がりは(球速が)4、5キロ速かった。配球の組み立ても、前半真っすぐで押せるところまで押して、3回り目からは変化球も入れてと基本通りの良い攻めだった」と絶賛した。
◆ロッテが投手戦を制し連勝した。今季初先発の唐川侑己投手(36)は、今季初スタメンの植田将太捕手(27)とバッテリーを組み、安定感抜群の投球を見せた。3回1死一、三塁と唯一のピンチを迎えたが、滝沢をカットボールで三飛、渡部聖をスライダーで投ゴロに打ち取った。7回3安打無失点の快投で今季初勝利を挙げた。お立ち台に上がった唐川は「昨日、植田と組むってわかって。なんとか植田に良い景色を見せたいなと思って。今日こうやって2人で立てているので最高にうれしい」と感慨に浸った。18年目の今季はキャリア最少となる2登板。ファームで過ごした日々を振り返り「植田と2軍で組むことも多くて、ずっと助けてもらってて。植田が本当に活躍してほしい選手の1人だった。僕にとってすごく価値のあること」。苦楽をともにした相棒への思いがこぼれた。6年目でプロ初のお立ち台に上がった植田は「2軍でずっと一緒に組ませていただいて、唐川さんのおかげで僕も成長できた。僕が何かしたっていうよりは、唐川さんが本当に良い球を投げ続けてくれたので、そのおかげ」と先輩をたたえた。目に涙を浮かべながら「これから活躍できるように頑張りたい」と力強く話した。
◆西武がロッテとの接戦に敗れ、チームの今季勝ち越しがなくなった。先発の与座海人投手(30)が8回4安打1失点(自責0)の完投も、打線の援護なく5敗目を喫した。「全体的には最少失点というところは良かったが、チームが負けてしまった部分は自分の責任でもある。2回の1点をどうにか防ぐことができていれば結果は変わっていたと思います」と振り返った。2回無死、ロッテ池田の打球が中前にバウンドするも西川愛也外野手(26)が後逸。記録は中前打と失策で、三塁まで進塁を許した。なお無死一、三塁から、今度は山本の浅めの中飛を捕球後、送球に移る際に落球。飛距離は出ていなかったが三塁走者が生還し、これが決勝点となった。西口文也監督(52)は「ちょっと迷いもあって前に出るのが遅かったようには感じますけどね、何とか体に当てるなり、グローブに当てるなりしてね、何とかひとつ止めて欲しかったというところですね」と話した。打線は、9回無死満塁の好機も捕邪飛、空振り三振、遊ゴロで生かせず。西口監督は「最後のチャンスを何とかものにして、与座に勝ちをつけたかった」と唇をかんだ。
◆「高校BIG3」最後のとりでは、まだまだ健在だ。ロッテ唐川侑己投手(36)が今季初先発し、7回3安打無失点と好投。24年9月10日オリックス戦以来、1年ぶりの白星を手にした。今季限りでの現役引退を表明した中日中田翔とヤクルト由規投手兼育成担当コーチとともに、甲子園で活躍して鳴り物入りでプロ入りした右腕。持ち味のテンポの良さとコントロールで、西武打線を封じ込めた。ベテラン右腕・唐川が、衰え知らずの存在感を示した。立ち上がりからテンポ良くストライクを重ね、西武打線を翻弄(ほんろう)。4回以降は1人の走者も許さず、完璧なマウンドさばきを披露した。「今日はできすぎでした」と控えめに振り返ったが、安定感が光っていた。今季、中田翔が引退を発表。かつてヤクルトの由規と並び"高校BIG3"と呼ばれた同世代の仲間がまた一人ユニホームを脱ぎ、ついに唐川が最後の一人となった。仲間の決断に敬意を表すと「節目っていうのはあると思うんで、人に支えてもらっていい方向に」と語った。その言葉には、長く現役を続けてきた唐川ならではの重みがあった。支えてもらった1人が、今季限りでの引退を発表した同僚の美馬だ。コロナ禍でチーム練習が制限されていた時期、2人は時間を分け合って汗を流した。「うまくいかない時って、つい後ろ向きなことを言っちゃう。でも美馬さんは『そういうこと言うもんじゃない。どうせ一生懸命やるなら、やったほうがいい』って言ってくれて。僕にもそうですし、若い選手にも分け隔てなく同じ言葉をかけるすてきな人です」。この日が1軍2試合目の登板で、今季は主に2軍で過ごした。それでも、下を向かずに練習に明け暮れた。技術だけでなく、心構えも先輩右腕から学んだ日々が、支えの1つになっている。今度は唐川が、後輩を支える立場となった。この日の女房役は、2軍でもバッテリーを組んだ植田。2人で西武打線を80球で3安打に封じ、お立ち台で並んだ。初のお立ち台で感極まる姿に「なんとか植田に、いい景色を見せたかった。今日こうやって2人で勝てたのが最高にうれしい」と、日焼けが残る精悍(せいかん)な表情を崩した。悔しさも苦しさも知るからこそ、勝利の喜びはひときわ大きい。「ヒーローインタビューの雰囲気って、なかなか味わえるものじゃない。でもこれがあるから『プロ野球選手を続けてよかった』って心から思える。報われたのかなって思うし、僕自身もうれしいです」。仲間の引退を見送り、後輩にバトンを渡しながらも、唐川はなおも進化を続けている。【星夏穂】○...植田が初めてのお立ち台で涙を見せた。先発の唐川含む3投手を好リードし完封勝ちに貢献。「唐川さんとは2軍でずっと一緒に組ませていただいて、唐川さんのおかげで僕も成長できた。いいピッチングをしてもらえて最高の気分」と語った。「僕が野球をできているのは家族の支えあって。またこれから活躍できるように頑張りたい」と決意を込めた。▽ロッテ吉井監督(唐川に)「配球の組み立ても前半真っすぐで押せるところまで押して、3まわり目からは変化球も入れてといういい攻めだった。去年に比べて今日の立ち上がりは4、5キロ速かったので、もっと良くなるかもしれない」
◆レギュラーシーズンも最終盤。ロッテは残り10試合を切り、注目は個人成績の行方に。中でもドラフト1位の西川史礁外野手(22)の新人王への挑戦は予断を許さない。23日の西武戦(ZOZOマリン)に「1番・左翼」で先発した西川はこれで6試合連続での1番での出場。規定打席の443には試合前時点で、あと37に迫っており、平均4・1打席で到達する計算。1番での起用が続くならば十分に可能な数字となっている。現状の打率・278はオリックス・中川と並ぶリーグ7位相当。西川自身は「自分自身、3割を打ちたいっていうのは1番にあるんで、規定打席よりも毎打席ヒットを打てるように、どうあるべきかというのを試合中も常に考えてやってます」と大目標を掲げる。3割には今後の9試合で5割ほどのハイペースで打ち続ける必要があるが、大台到達の場合は現状の数字では首位打者に躍り出ることになる。新人王争いは楽天で守備の負担が大きい遊撃のレギュラーを担った宗山や、勝負強さで中軸を担いながら2ケタ本塁打を放った西武・渡部聖、優勝争いを繰り広げるチームで7勝を挙げている日本ハム・達らとの高いレベルの競争。タイトルは混沌の新人王争いの上でもインパクト絶大となる。ハードルは高いが、シーズン最終盤に結果を求められ続ける緊張感は、ルーキーにとって何よりの成長の糧となる。(片岡将)
◆今季初先発のロッテ・唐川侑己投手(36)が7回3安打無失点の好投。白星の権利を持って降板した。6月11日の広島戦(ZOZOマリン)以来、3カ月ぶりの1軍のマウンドとなった唐川。 「チャンスを貰うことができたので、自分のできることをしっかりやって、チームが勝てるように頑張ります」と話していた通り、出番に飢えたベテランが完璧なピッチングを披露した。手元で微妙に動くカットボールを中心に、スライダー、カーブ、チェンジアップを巧みに織り交ぜて西武打線に的を絞らせず。7回を3安打無四球、わずか80球で終える効率的なピッチングで攻撃の糸口すらつかませなかった。二回に山本の中犠飛で得た先制の1点を守って2番手の広池にマウンドを譲った。
◆ロッテは先発の唐川侑己投手が今季初勝利(1敗)を挙げた。唐川は無四球と制球が安定し7回無失点の好投を見せた。打線は二回、山本大斗外野手の中犠飛で先制。救援陣も得点を許さず、最後まで1点を守り切った。
◆西武の与座は1失点完投したものの打線が沈黙したため、5敗目を喫した。「勝負事なのでそういう時もある。1点を防げていれば、結果は変わっていたかもしれない」と悔しさを押し殺した。二回の失点は失策絡みで、自責点は0。持ち味の緩急をつけた投球でロッテ打線を手玉に取った。今季は調子の波が少なく、シーズン終盤でも好調を維持。「初回から投げ込めている感じがあった。安定して投げられた」と手応えも口にした。
◆6年目の植田が今季初スタメンのマスクを被り、唐川ら3投手を無失点に導く好リード。3打数無安打ながらお立ち台に呼ばれ、感極まった姿を見せた。唐川が「何とか植田にいい景色を見せたいって思って、こうやって2人で勝てて最高にうれしい」と喜べば、植田も「2軍でずっと組ませていただいて、唐川さんのおかげで僕も成長できた」と大先輩の気遣いに表情をゆがませた。
◆プロ18年目のロッテ・唐川侑己投手(36)が西武戦に今季初先発し、7回無失点で初白星を手にした。今季ここまでわずか1登板のベテランは、ようやく巡ってきたシーズン最終盤のマウンドで確かな力を示した。最速148キロのカットボールを中心にカーブ、スライダー、チェンジアップを低めに集めて80球で7回を封じ、「自分でも期待以上のパフォーマンスが出せた」と胸をなでおろした。前回登板は6月11日の広島戦。延長十一回から投げて2回4失点で敗戦投手となり、同13日に抹消されていた。実はこの登板で古傷の右膝を痛め、1カ月超のリハビリを余儀なくされていた。実戦復帰は9月に入ってから。その間に同い年の中日・中田が引退を表明。なかなか巡ってこないチャンスに、唐川自身も「支えがなく、自分一人なら心は折れていた」と周囲のサポートに感謝する。一方で自身の投球に手応えも感じている。「今日いいものが出たので、これをもっとブラッシュアップして、もっと質も高めて、コンスタントに出せるピッチャーになりたい。それに向けてしっかり手を抜かずに、真摯(しんし)に向き合ってやっていきたい」。19年目に向け、ベテランの火は、まだ消えない。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
80 | 51 | 4 | 0.611 (↓0.004) | M5 (↑1) |
8 | 509 (-) | 375 (+1) | 92 (-) | 97 (-) |
0.254 (↓0.001) | 2.430 (↑0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
79 | 55 | 3 | 0.590 (↓0.004) | 2.5 (-) |
6 | 528 (-) | 392 (+7) | 124 (-) | 71 (-) |
0.249 (↓0.001) | 2.570 (↓0.04) |
3 (-) |
ORIX |
69 | 63 | 3 | 0.523 (↑0.004) | 11.5 (↑1) |
8 | 463 (+1) | 486 (-) | 93 (-) | 57 (-) |
0.254 (-) | 3.340 (↑0.02) |
4 (-) |
楽天 |
64 | 67 | 2 | 0.489 (↑0.004) | 16 (↑1) |
10 | 422 (+7) | 481 (-) | 70 (+2) | 105 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.310 (↑0.03) |
5 (-) |
西武 |
60 | 70 | 3 | 0.462 (↓0.003) | 19.5 (-) |
10 | 377 (-) | 415 (+1) | 74 (-) | 86 (-) |
0.233 (↓0.001) | 2.860 (↑0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
53 | 79 | 3 | 0.402 (↑0.005) | 27.5 (↑1) |
8 | 421 (+1) | 534 (-) | 72 (-) | 67 (-) |
0.239 (↓0.001) | 3.670 (↑0.03) |
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