ヤクルト(☆8対1★)阪神 =リーグ戦23回戦(2025.09.21)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:山野 太一(4勝3敗0S)
敗戦投手:伊藤 将司(4勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(11号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは2回裏、山田のソロと並木の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた5回には、山田が適時二塁打を放つなど打者12人の猛攻で一挙6点を加え、リードを広げた。投げては、先発・山野が7回無失点9奪三振の力投で今季4勝目。敗れた阪神は、先発・伊藤将が精彩を欠いた。

◆阪神藤川球児監督(45)が期待のドラ1ルーキーに「強さ」を求めた。20日のDeNA戦(甲子園)で、2-0の7回にマウンドに上がったのは、伊原陵人投手(25)。7回は3者凡退に抑え、直後に味方が1点をかえすも、回またぎとなった8回。1死一塁からオースティンに2ランを浴びた。伊原は15日中日戦(甲子園)に続き、回またぎでの失点。指揮官は「伊原も、かわそうとしても、もうかわせる時期じゃないし。そのあたりは勉強で、かわす技より強さを、来年に向けて、いま勉強している。そこに尽きると思いますけどね」と、相手に打ち勝つ強さが出てくることを期待した。「それは新人だから通りかかっていることだし、うまさというものは、時期はもう過ぎているので、次は強さを身につけるということがこれからは必要になる」。それも高いポテンシャル、「うまい」技術を知っているからこその要望だ。伊原はリリーフとしてシーズンをスタートし、その後先発へ。9月上旬から再びブルペンの一員となった。ポストシーズンを含めたここからは「強さ」もキーになりそうだ。

◆阪神茨木秀俊投手(21)、豊田寛外野手(28)が1軍に合流した。茨木は1軍昇格となればプロ初だ。帝京長岡高(新潟)から22年ドラフト4位で入団した右腕。3年目の今季はウエスタン・リーグ6試合で5戦に先発し防御率4・62の1勝3敗となっている。プロ4年目の豊田は今季、自己最多の32試合に出場。プロ初打点を含む4打点を挙げるなど、多くの部門でキャリアハイをマークしている。9月10日に2度目の出場選手登録抹消。その後はウエスタン・リーグ4試合にすべてスタメンで出場し、14打数3安打の2打点だった。代わって椎葉剛投手(23)、楠本泰史外野手(30)がSGLでの2軍残留練習に合流した。

◆阪神茨木秀俊投手(21)が、プロ入り後初めて出場選手登録された。帝京長岡高(新潟)から、22年ドラフト4位で入団した。3年目の今季は春季キャンプ中の故障で出遅れ、ウエスタン・リーグでは7月5日のくふうハヤテ戦で初登板。6試合に登板し5戦先発で、防御率4・62の1勝3敗となっている。8月28日の同中日戦では5回1失点、今月7日の同広島戦では6回1失点と直近2試合で好投していた。伊藤将司投手(29)、島本浩也投手(32)、長坂拳弥捕手(31)も出場選手登録された。伊藤将はこの日の先発。島本は今季4度目の登録で、ここまで13試合で防御率2・45だった。長坂は3度目の昇格(2度目は「脳振とう特例」)で、今季の1軍での出場がまだない。この日1軍に合流した豊田寛外野手(28)は、出場選手登録されなかった。代わって前日20日のDeNA戦で今季初黒星を喫した高橋遥人投手(29)、椎葉剛投手(23)、楠本泰史外野手(30)が出場選手登録を抹消された。

◆22日のプロ野球予告先発は以下の通り。ヤクルト青柳晃洋-阪神才木浩人(神宮=18時)<パ・リーグ>日本ハム伊藤大海-ロッテ河村説人(エスコンF=14時)ソフトバンク大津亮介-オリックスA・エスピノーザ(みずほPayPay=18時)

◆この日1軍に登録された阪神茨木秀俊投手(21)が、ベンチ入りを果たした。登板となれば、プロ3年目で初となる。今季ファームでは6登板中、5試合が先発登板。リリーフで登板したのは0回2/3を投げた、7月5日くふうハヤテ戦のみとなっている。先発は伊藤将司投手(29)が中10日でマウンドに上がる。

◆ヤクルト青柳晃洋投手(31)が古巣相手に新加入後、初勝利を目指す。22日阪神戦(神宮)に先発する。21日、神宮こぶし球場で調整し、「タイガースというところで思うところはいっぱいある。去年まで一緒にやっていたメンバーなので、やりにくさはあると思う。ただ試合が始まってしまえば、スワローズの一員なので、関係なく勝ちに持っていけるようなゲーム展開にできたらいい」と気持ちを高めた。日本球界復帰後、初登板だった15日広島戦(マツダスタジアム)は4回4安打8四死球の4失点と乱れた。「この間はストライクが入らなかったところが一番」と制球面の修正を施し、中6日でマウンドに向かう。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)はベンチスタートとなった。19日からの中日2連戦(バンテリンドーム)ではコンディション不良で途中交代していた。この日の試合前練習ではフリー打撃を行わず、ティー打撃、キャッチボールなどで汗を流した。「4番三塁」には北村恵吾内野手(24)が名を連ねた。北村恵は3年目で初の4番スタメンとなった。

◆ヤクルトOBの五十嵐亮太氏(46)が始球式を行った。この日は「JAるもい」の協賛試合。北海道・留萌市出身の五十嵐氏は背ネームに「JA RUMOI」とプリントされたユニホームでマウンドに立った。現役さながらの快速球を高めに投げ込み、球場をどよめかせた。「(打席の阪神)近本選手に何かがあってはいけないと思って、『なるべく打席の端に立ってください』とお願いをして、それなりのボールを投げられたのではないかと思います」と笑顔で振り返った。自身は20年に引退したが、同世代のヤクルト石川が来季も現役続行を決めた。チームのファンクラブの盛り上げ役である「クルーナビゲーター」を務める五十嵐氏は「いつまでも元気にやってもらいたい。外から応援、サポートできたらいいなと思っています」とエールを送った。北海道の北部に位置する故郷もPRした。「日が沈む瞬間など景色がものすごくいい。数の子、ウニなど海のものは全体的においしい。メロンなど果物もシーズンによって、一通りそろう。生で食べられるトウモロコシやお米もある。食べ物が全ておいしい」と熱く語った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(33)が3カ月ぶりの猛打賞を決めた。2回先頭、阪神伊藤将の内寄り140キロ直球に鋭く体を回転させ、左翼席に運んだ。「思い切って打ちにいきました。先制できてよかったです」と試合を動かした。この1発で勢いに乗った。3回2死は右翼フェンス直撃の二塁打、5回1死一、二塁は左翼フェンス直撃の適時二塁打と続いた。山田の猛打賞は6月13日ロッテ戦以来だった。19日からの中日2連戦で途中交代していた村上がベンチスタートとなった中で、山田が固め打ちで打線をけん引した。

◆5回が終了して間もなく、神宮球場に大粒の雨が降り始めた。直後にビジョンでは翌日22日の両チームの予告先発投手が発表。ヤクルトからは雨男でも知られ、昨季まで阪神に在籍した青柳晃洋投手(31)の名前が告げられていた。阪神打線は直前5回の守りで一挙6失点。8点ビハインドで前半戦を折り返したところだった。6回1死で3番森下の打席中に、雨足がさらに強まり、一時試合が中断。両軍がベンチに下がり、グラウンドにはシートが敷かれた。

◆阪神伊藤将司投手(29)は大乱調で、8試合ぶりの勝利をつかめなかった。立ち上がりから不安定。2回に山田哲人内野手(33)に先制ソロを浴びた。5試合連続の被本塁打となった。この回さらにもう1失点。その後なんとかペースをつかんだかに見えたが、5回に7本の長短打でもう5点を与えた。打者9人、2死一、二塁としたところで交代を告げられた。被安打14はプロ5年目でワースト。代わった工藤泰成投手(23)が走者を1人かえし、伊藤将は8失点。これも自己ワーストとなった。7月13日に4勝目を挙げて以来、白星から遠ざかっている。ここ3試合は5失点、6失点、8失点とまとまって打たれており、好調時の安定感からはほど遠い投球が続く。CSファイナル、日本シリーズへ欠かせない左腕だけに状態が心配される。

◆大雨で一時中断となっていたゲームが、再開された。グラウンドに敷かれていたシートが撤去され、ヤクルト先発の山野が再びマウンドへ上がった。8点を追う6回1死で、3番森下翔太外野手(24)の打席中に雨が土砂降りに。20分間の中断を挟み、フルカウントからの試合再開。再開直後、山野の"初球"を捉え、中前打で出塁した。

◆8点ビハインドの6回から、阪神がバッテリー変更を敢行した。先発伊藤将、2番手工藤の後を受けて、3番手には高卒3年目の茨木秀俊投手(21)がプロ初登板。スタメンマスクをかぶっていた坂本から、この日1軍登録された長坂拳弥捕手(31)に交代。長坂は今季初出場となった。また、一塁の守備も大山からヘルナンデスへの変更が告げられた。

◆3年目の阪神茨木秀俊投手(21)が1軍デビュー戦で2回無失点と好投した。この日、初めて出場選手登録されると、0-8の6回に3番手で登板した。5回にスタンバイを終えていたが、雨天中断で待たされた。難しい状況で先頭から失策、四球でピンチになったが、左飛、バント失敗の捕ゴロ、中飛で無失点に抑えた。7回のマウンドに上がる直前に再び中断。またも目前で待たされた。だが2番からの打順を3人で抑えて大きな歓声を浴びた。北海道出身で、高校は新潟の帝京長岡に進学。日本ハムで投手として活躍した芝草宇宙監督(56)のもとで成長し、22年ドラフト4位でプロ入り。3年目の今年は春季キャンプで主力組に抜てきされるなど期待が高かったが、そのキャンプ中に上半身のコンディション不良を発症し、7月まで試合復帰がずれ込んだ。弟の佑太投手(19)も帝京長岡で活躍。昨年の育成ドラフトでロッテに指名された。芝草監督は帝京(東京)で甲子園でノーヒットノーランを達成。現在、常総学院(茨城)の指揮を執る島田直也監督(55)とはプロ入り同期で「SSコンビ」として人気だった。

◆神宮球場の雨脚が再び強まり、7回表終了時点で、この日2度目の中断が発表された。ダイヤモンドには軽トラが入り、各ベース上にはシートが敷かれた。5回終了時点で大雨が振りだし、6回1死の時点で一時中断。約20分間を挟み、再び試合が再開されていた。現在、阪神が8点を追う展開となっている。

◆38分間の雨天中断を挟み、試合が再開された。降っていた雨が7回表終了時点でさらに強まり、両軍ベンチへ。6回表の途中にも20分間の中断を挟んでおり、この日2度目となった。それでも、午後9時半ごろに雨脚が弱まり、シートが撤去。グラウンドには土がまかれ、午後9時35分から試合再開となった。試合中断の時間は、計58分間となった。

◆大雨の中、阪神小幡竜平内野手(25)がバースデー安打を決めた。7回の守備から出場し、8回無死二塁の初打席。雨が降りしきる中で左翼席からバースデーソングが演奏された。この日が25歳の誕生日。祝福に応えるように、ヤクルト松本健から右前打を放った。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が13打席ぶりにHランプをともした。8回1死一塁の第4打席。雨が降りしきる中、松本健の直球を捉えた。一、二塁間を破る右前打で、好機を拡大させた。疲労蓄積によるコンディション不良で17、18日の広島2連戦は欠場。19日のDeNA戦から復帰したが、2戦連続で無安打が続いていた。15日中日戦(甲子園)以来の安打で、復帰後では初安打となった。

◆ヤクルトが雨中の決戦で大勝した。2回は先頭の山田哲人内野手(33)の11号ソロで先制すると、並木秀尊外野手(26)の左前適時打で追加点を奪った。5回は打者12人の猛攻で一挙6得点と打線がつながった。1死一、二塁から山田が左翼フェンス直撃の適時二塁打を放つと、古賀優大捕手(27)の左越え適時二塁打、岩田幸宏外野手(28)の右前適時打など1イニングに7安打を集中した。村上がベンチスタートとなった中、打線が活発で5回までに8得点と阪神先発伊藤将を攻略した。投げては山野太一投手(26)が好投。7回7安打9奪三振無失点で4勝目を挙げた。6回表途中には20分間、7回裏攻撃前には38分間の降雨中断を挟んだ。雨中の一戦を制し、借金を25とした。

◆阪神が、2度の雨天中断を挟み4時間超となった一戦で、7点差をつけられ連敗を喫した。先発の伊藤将司投手(29)がともに自己ワーストの被安打14、8失点で3敗目。2回に山田に先制ソロ本塁打を浴びると、5回に打者一巡の攻撃を許し5点を与え、なおも2死一、二塁で降板した。さらに代わった工藤泰成投手(23)も連続四死球で、押し出しでさらに1点を与えた。打線は中盤までつながらず。8点を追う8回、先頭の近本光司外野手(30)が中堅へ二塁打を放つと、小幡竜平内野手(25)が右前打で続き無死一、三塁。続く森下翔太外野手(25)が中犠飛を放ち1点をかえしたが、この得点のみにとどまった。また、この日初めて出場選手登録された、3年目の茨木秀俊投手(21)が6回に3番手でプロ初登板。味方の失策も絡んで無死一、二塁とピンチを招くも、後続を打ち取り無失点で初登板を飾った。

◆ヤクルト山田哲人内野手(33)が11号の先制&決勝ソロを含む3安打2打点と暴れた。2回先頭、阪神伊藤将の内寄り140キロ直球を左翼席に運んだ。3回2死は右翼フェンス直撃の二塁打、5回1死一、二塁は左翼フェンス直撃の適時二塁打で続いた。「自分のポイントでスイングできている」と6月13日ロッテ戦以来、3カ月ぶりの猛打賞を決めた。19日からの中日2連戦で途中交代していた村上がコンディション不良で欠場。主砲不在の懸念を、猛打で吹き飛ばした。「僕自身1年間、もがいていますが、今日のような打撃を続けていきたい」。6回、7回と2度、計58分の雨天中断を挟んだ一戦で、15安打8得点の大勝をけん引した。

◆阪神打線の終盤の反撃も及ばず、7点差をつけられて連敗を喫した。大量8点を追う8回、近本、小幡の連打から無死一、三塁と好機をつくり、森下の中犠飛で1点をかえすも、この得点のみにとどまった。藤川監督は前夜に「最後に2試合、東京でいい試合をして、横浜でもいい報告をして」と話していたが、この日はファンを喜ばせることができなかった。7回まで散発7安打に抑え込まれたものの、前日20日DeNA戦で3安打止まりだった打線が、3試合ぶりの2桁安打。さらに、疲労蓄積によるコンディション不良で17、18日の広島2連戦を欠場した佐藤輝も、久しぶりのHランプをともした。8回1死一塁で松本の初球をはじき返す右前打を放ち、復帰後12打席目で目覚めの安打。残り6試合で40本塁打まであと2、100打点まであと4。エンジン全開で到達といきたい。

◆阪神の茨木秀俊投手(21)と豊田寛外野手(28)が試合前練習に合流した。茨木は今季、上半身のコンディション不良により開幕に出遅れたが、7月に復帰。ウエスタンで先発した直近2試合は、計11イニングを投げて2失点と結果を残した。出場選手登録されれば、初昇格となる。豊田は10日の抹消後、ウエスタンで5試合に出場し、打率・214だった。

◆阪神が7選手を入れ替えた。伊藤将司投手(29)、島本浩也投手(32)、茨木秀俊投手(21)、長坂拳弥捕手(31)が登録された。伊藤将は登録即先発。高卒3年目右腕の茨木は初昇格となった。今季はけがの影響で出遅れたが、ファームでは6試合に登板して1勝3敗、防御率4・62。初登板に期待がかかる。代わって椎葉剛投手(23)、高橋遥人投手(29)、楠本泰史外野手(30)が抹消となった。

◆阪神・才木浩人投手(26)が先発する25回戦に向けてキャッチボールなどで調整した。23試合に先発して12勝6敗、防御率はリーグトップの1・60を記録する。勝てば昨季に並ぶ自己最多13勝だが「勝ち星のキャリアハイは別に全然狙ってないんで。とりあえずしっかりゼロで抑えることだけ」とコメント。相手先発は昨季まで阪神に所属した青柳。元同僚との対戦について、「あんまり見ない角度なんで(打席に立つのは)ちょっと怖いですけど(笑)。でも対戦で投げ合えるのは、すごい楽しみなんで、お互いマウンドを楽しんで投げられたら」と話した。

◆阪神は伊藤将司投手(29)が中10日で先発。今季5戦2勝負けなし、防御率0・72を誇るヤクルト打線を相手に、7月13日以来の勝利となる5勝目を目指す。坂本誠志郎捕手(31)が「8番・捕手」で3試合ぶりのスタメン出場。初の1軍昇格となった茨木秀俊投手(21)もベンチメンバーに入った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が、上半身のコンディション不良から1軍復帰後初めてスタメンから外れた。20日の中日戦(バンテリンD)では、今季限りで現役引退する中日・岡田が先発で引退登板に臨んだこともあり、プロ8年目で初の「1番・三塁」で出場。一度もバットを振らずに見逃し三振に倒れ、そのままベンチに下がっていた。高津監督は主砲について「ちょっと体調がすぐれないので、今は様子を見ているところ」と話していた。この日は、室内練習場でティー打撃は行ったが、フリー打撃は実施しなかった。主砲の代役4番には北村恵吾内野手(24)が座った。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(33)が二回に先制の11号ソロを放った。阪神・伊藤が投じた140キロの速球を完璧に捉え、左翼席までかっ飛ばした。ダイヤモンドを一周すると、ベンチ前ではベンチスタートの村上らから両手を上にあげる〝山ポーズ〟で出迎えら、笑みを浮かべた。18日の巨人戦(神宮)以来の一発で先発の山野を援護した。

◆阪神・伊藤将司投手(29)が先発し、二回に先制点を献上した。先頭の山田に対してカウント1-1からの3球目、140キロの直球を完ぺきにとらえられると、打球は一直線で左翼席に着弾。被弾後も投手の山野を含めて3安打を浴び、2点目を奪われた。

◆赤丸急上昇中の若武者が燕の〝第114代〟4番に抜てきされた。中大出身のヤクルト・北村恵吾内野手(24)がプロ3年目で初めて「4番・三塁」で先発出場した。「目の前の一試合一試合、限られたチャンスをものにできるように日々の練習から頑張っていきたい」1軍合流した8月3日の阪神戦(神宮)に代打で出場し、昇格即本塁打をマーク。少ないチャンスで結果を残し続け、試合前まででキャリアハイの35試合に出場し、打率・259、4本塁打、14打点。「体調不良」で2試合連続で途中交代した主砲・村上の〝代役〟として4番を託された。勝負強い打撃が魅力の右打者だが、グラウンド外では〝甘党男子〟の一面を持つ。遠征の移動中に寄ることが多いという「スターバックスコーヒー」では、ブラックコーヒーではなく必ず甘めの飲料を注文。「コンビニならシュークリームですけど、一番はクレープですね」。心身のリフレッシュには欠かせない、至福のひとときだ。阪神の主軸打者としてセ・リーグ連覇に貢献した森下とは中大時代の同級生。「今はまだまだ足下にも及ばないですけど、いずれ自分もレギュラーをはって、スワローズの中心メンバーとして優勝に導ける選手になりたい」。躍動する同級生を刺激に、自身の地位を確立していく。(樋口航)

◆ヤクルト・青柳が22日の阪神戦(神宮)で先発する。日本球界復帰後初登板となった前回15日の広島戦(マツダ)では、8四死球と制球に苦しみ4回4失点で黒星を喫した。昨季まで在籍した古巣の阪神を相手に本拠地初登板する横手投げ右腕は「タイガースというところで思うところはいっぱいある。やりにくさはあると思うが、勝ちに持っていけるゲーム展開にできたら」と気合を入れた。

◆阪神・伊藤将司投手(29)が先発し、五回途中KO。ともに自己ワースト更新の14安打8失点という乱調だった。二回に山田の先制ソロ弾など4安打で2点を失うと、相手が3番からの攻撃となった五回は4連打など計7安打を集められて、回の途中で降板。代わった2番手・工藤が連続四死球でさらに得点を許し、8-0とされた。伊藤将は7月13日のヤクルト戦(甲子園)を最後に白星から遠ざかっており、これで登板8試合連続勝ちなし。試合前時点で今季のヤクルト戦は5試合すべてでクオリティ・スタート(先発で6回以上、自責3以内)の2勝無敗、防御率0.72と好相性だったが、飲み込まれてしまった。

◆ヤクルト―阪神は降雨のため一時中断となった。六回、阪神の攻撃が始まったタイミングで雨脚が強まる。1死から森下翔太外野手(25)の打席でフルカウントとなったところで球審が両軍の選手をベンチへと引き揚げさせ、午後8時14分から中断となった。0-8とビハインドを強いられているが、スタンドからは雨にも負けずに虎党からの大歓声が起こった。

◆「JAるもい ワーキングイベント」が開催され、ヤクルトOBで北海道・留萌(るもい)市出身の五十嵐亮太氏(46)が始球式を務めた。昨年の同イベントと同様に背中の名前部分は「IGARASHI」ではなく「JA RUMOI」と書かれた背番号53のユニホームを着用して〝登板〟。球速こそ表示されなかったが、現役時代をほうふつとさせる剛速球を投げ込んだ五十嵐氏は「147キロくらいは出ていたかなと。歓声聞いたでしょ。あの歓声は僕が現役のときに150キロを投げたときの歓声なので、それに近いくらい出ていたんじゃないかな」と報道陣の笑いを誘った。大役を終えた後は、地元の留萌市の魅力について熱弁。「景色もすごいですし、海の食べ物もおいしい。特にかずのことかウニとかも夏の時期はすごくおいしい。果物もシーズンによっては結構そろうし、牛も育てている、羊も育てている。お米もすごくいいお米もできるので、そこにいるだけで何でも手に入るのが留萌。日本海沿いなんですけど、バイクで走るとめちゃくちゃ気持ちいい。バイクを乗る人は北海道に行く中で留萌を入れてもすごくいいと思う。あと留萌のマークはハート形。ハートのいい人が多いのも魅力」と故郷のPRも忘れなかった。

◆阪神の高卒3年目右腕・茨木秀俊投手(21)がプロ初登板を果たした。0-8の六回、神宮のマウンドに茨木が上がった。雨で中断の直後で、ジャンプしてスパイクの土を落としながら投球練習を行った。佐藤輝明内野手(26)の失策、続く古賀にも四球を与えたが、ここから落ち着いていた。岩田を中飛にとると、山野のバントを坂本が好フィールディングで三塁封殺。最後は並木を中飛に打ち取り、プロ初めてのイニングでスコアボードに「0」を刻んで、ほっとしたような表情でベンチへ戻った。

◆阪神は投打ともに振るわず、大敗を喫した。先発の伊藤将司投手(29)が乱調。二回に山田にソロ本塁打を浴びると、さらに適時打でもう1点を失う。さらに五回にも集中打を浴びて一挙6失点を喫し、キャリアワーストとなる14安打8失点で3敗目となった。打線もヤクルトの先発・山野の前に大苦戦。八回に森下翔太外野手(25)の犠飛で1点を返すも反撃はここまでだった。六回には高卒3年目右腕の茨木秀俊投手(21)がプロ初登板。2イニングを投げ、無失点投球を披露し、1軍デビューを果たした。

◆ヤクルトは山野が切れのある球で7回無失点、9奪三振で自己最多4勝目。二回に山田の一発などで2点先取し、五回には山田、古賀、岩田の3連続タイムリーなどで6点を加えた。

◆ヤクルトは山野が切れのある球で7回無失点、9奪三振で自己最多4勝目。二回に山田の一発などで2点先取し、五回には山田、古賀、岩田の3連続タイムリーなどで6点を加えた。阪神は伊藤将が14安打を浴びて8失点と低調だった。

◆阪神が完敗。伊藤将司投手(29)は7月13日ヤクルト戦(甲子園)での無傷の4勝目後、8戦3敗となった。二回に山田哲人内野手(33)に先制ソロを浴びた後、山野太一投手(26)にも安打を許すなど、2点を献上。五回には山田の適時二塁打など4本のタイムリーを集められて降板した。さらに2番手工藤泰成投手(23)が押し出し死球を与え、6点を失った。六回に登録即マウンドの高卒3年目の茨木秀俊投手(21)は佐藤輝明内野手(26)の失策と四球で迎えた無死一、二塁をしのぎ、七回も投げ、2回無失点でプロ初登板を終えた。佐藤輝は八回1死一塁での右前打が15日中日戦(甲子園)での38号本塁打以来、13打席ぶりヒットとなった(成績=83勝51敗3分、観衆=2万9375人)

◆?ヤクルト・山田が二回に決勝点となる今季11号本塁打。勝利打点は8月20日の巨人戦(神宮)以来、通算100度目(今季6度目)となった。ヤクルト(前身を含む)で勝利打点を100度以上マークしたのは、古田敦也(130)、若松勉(123)、池山隆寛(101)に次いで4人目。?山田の1試合3長打は自身最多タイで、2022年6月18日の広島戦(二塁打2、本塁打1、神宮)以来3年ぶり12度目。阪神戦では16年9月10日(本塁打3、神宮)以来9年ぶり4度目で、広島戦の3度を抜いた最多回数。

◆阪神が完敗。伊藤将司投手(29)は7月13日ヤクルト戦(甲子園)での無傷の4勝目後、8戦3敗となった。二回に山田哲人内野手(33)に先制ソロを浴びた後、山野太一投手(26)にも安打を許すなど、2点を献上。五回には山田の適時二塁打など4本のタイムリーを集められて降板した。さらに2番手工藤泰成投手(23)が押し出し死球を与え、6点を失った。六回に登録即マウンドの高卒3年目の茨木秀俊投手(21)は佐藤輝明内野手(26)の失策と四球で迎えた無死一、二塁をしのぎ、七回も投げ、2回無失点でプロ初登板を終えた。佐藤輝は八回1死一塁での右前打が15日中日戦(甲子園)での38号本塁打以来、13打席ぶりヒット。藤川球児監督(45)の試合後のコメントは短かった(成績=83勝51敗3分、観衆=2万9375人)ーーファンも最後まで残っている中で、八回の攻撃など最後まで集中力高く戦った「そうですね。ゲームは完敗で、天気も雨で。ファンの方には最後まで応援していただきましたし、ゲームも最後までできてよかったな、というところですから、またあした、切り替えて頑張りたいな、と思います」

◆阪神・伊藤将が4回?を投げて被安打14、8失点で今季3敗目(4勝)。投手が1試合に14安打も浴びたのは今季最多タイで、9月5日の楽天・古謝樹(対ソフトバンク、敗戦投手、5回、8失点)に次いで2人目。阪神の投手では2005年7月12日の井川慶(対ヤクルト、6回、被安打14、4失点)以来20年ぶりだが、井川は勝利投手となった。敗戦投手になったのは、1993年10月1日の中西清起(対中日、8回、5失点)以来32年ぶり。阪神の投手の9イニング試合の1試合最多被安打は44年8月27日の若林忠志の17(対阪急)。

◆ヤクルトは山野が切れのある球で7回無失点、9奪三振で自己最多4勝目。二回に山田の一発などで2点先取し、五回には山田、古賀、岩田の3連続タイムリーなどで6点を加えた。

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)は凡打後の阪神・佐藤輝明内野手(26)の姿に苦言を呈した。阪神OBとして、どうしても気になることがある。それは佐藤輝が三振したあと、凡退したあとに見せる情けない姿だ。タイミングが合わず、打ち取られるのは仕方がない。だが佐藤輝の何とも言いようのない姿を、ずっと見せらると、寂しい思いに駆られる。今の佐藤輝は本塁打王、打点王のタイトルを目前にして、堂々たる「阪神の顔」になっている。「阪神の顔」には弱い部分は見せてほしくない。私自身もタテジマに袖を通して、阪神ベンチで戦ってきた。その間、何人もの4番を、「阪神の顔」を見てきた。田淵幸一さんがいて、掛布雅之がいた。ブリーデンという助っ人もいた。彼らは、絶対に情けない姿は見せなかった。三振すれば、相手投手をにらみつけたりしていた。それが戦う者の姿勢であり、ベンチにいて、勇気づけられたことが何度もあった。阪神の4番は求められるものも多いのは事実。でも、堂々たる4番になっている佐藤輝には、ある時はにらみつけ、ある時は淡々と、平然とアウトになってもらいたい。阪神のOBが、ファンが、そんな姿を待っていると思う。投げる方では伊藤将が心配だ。悪い球を投げているわけではない。一番苦しんだ時期に比べるとフォームも安定してきている。ただ、先発投手は一番意識するのは勝ち星。勝てない時期が続くと、悶々とした気持ちになり、調子を取り戻せなくなる傾向が強い。パワー系ではなく、コーナーワークで勝負するタイプだから、微妙な狂いがより影響する。今の伊藤将は、負の連鎖が続いて、内心もイライラしていると思う。この状況でCSに向けて、立て直していけるか、不安要素は多い。阪神の先発候補は村上、才木、大竹、高橋がいて、さらに候補は何人もいる。現状での比較なら伊藤将がCSで先発メンバーに入っていけないだろう。期待している投手だから、復調を心から願っているが...。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
阪神
83513 0.619
(↓0.005)
-
(-)
6475
(+1)
334
(+8)
88
(-)
98
(-)
0.244
(-)
2.200
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
68645 0.515
(↑0.004)
14
(↑1)
6472
(+7)
428
(+2)
102
(+1)
63
(+1)
0.242
(↑0.001)
2.870
(↑0.01)
3
(-)
巨人
67673 0.500
(↓0.004)
16
(-)
6437
(+2)
435
(+5)
93
(-)
50
(-)
0.248
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
4
(1↑)
中日
60752 0.444
(↑0.004)
23.5
(↑1)
6385
(+5)
443
(+2)
77
(+2)
79
(-)
0.231
(-)
2.960
(-)
5
(1↓)
広島
58745 0.439
(↓0.004)
24
(-)
6430
(+2)
464
(+7)
70
(-)
56
(-)
0.247
(-)
3.100
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
51766 0.402
(↑0.005)
28.5
(↑1)
10400
(+8)
532
(+1)
82
(+1)
58
(+1)
0.233
(↑0.001
3.630
(↑0.02)