1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 1 | 2 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:佐藤 一磨(1勝0敗0S) (セーブ:マチャド(3勝6敗26S)) 敗戦投手:有原 航平(12勝9敗0S) 本塁打 |

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◆オリックスは2回表、頓宮のソロが飛び出し、先制に成功する。そのまま迎えた5回には、紅林がソロを放ち、リードを広げた。投げては、先発・佐藤が5回無失点と試合をつくり今季初勝利。敗れたソフトバンクは、打線が再三の好機を生かしきれず、最終回の1得点のみに終わった。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が試合前の打撃練習を取りやめた。何らかのアクシデントがあった模様。トレーナーと話し込み、渋い表情でベンチ裏に下がった。先発メンバーからも外れてベンチスタートとなった。今季の周東は下半身のコンディション不良に悩まされながら1軍出場を続けている。96試合に出場し、打率2割8分6厘、3本塁打、36打点、リーグトップ35盗塁でチームをけん引していた。
◆3位オリックスは今季初のソフトバンク戦2連勝なるか。スタメンが発表された。前日、自打球が当たった西川龍馬外野手(30)は右脛骨(けいこつ)骨折の診断を受け、出場選手登録を抹消。「1番中堅」ではルーキーの麦谷祐介外野手(23)が出場し、広岡大志内野手(28)は今季2度目の3番に座る。ソフトバンク先発の有原からは今季2安打を放っている。先発は今季2度目の1軍登板となる佐藤一磨投手(24)。13日のウエスタン・リーグ広島戦(富田林BS)では6回無失点で10勝目。高卒6年目左腕が快投でチームを勢いづける。
◆ソフトバンクは好機で凡退が続いた。1回に2死満塁、3回に2死満塁、4回は1死一、三塁のチャンスで無得点。前日20日の同戦は8回に無死満塁の絶好機を作りながら無得点に終わり、直後の9回に勝ち越しを許した。オリックス打線は2回に頓宮、5回に紅林のソロが飛び出した。一発攻勢でソフトバンクが劣勢に回っている。
◆優勝マジック7のソフトバンクはオリックスに連敗。奇跡の逆転Vを狙う2位日本ハムは、連勝で2・5差に詰め寄った
◆高き理想を胸に抱く中川圭太 フェンス激突キャッチからの好送球今季初勝利の佐藤一磨は笑顔?プロ野球(2025/9/21)??ソフトバンク×オリックス??Live on DAZN #オレをみろ #Bs2025 #だったらDAZN pic.twitter.com/VXL0oJNk7p
◆ソフトバンクが連敗を喫した。日本ハムが勝利したため、優勝マジック7は2日連続で足踏み。ゲーム差は2・5に縮まった。1、3、4回に得点圏に走者を置きながら無得点。8回は無死満塁で後続が凡退した。0-2の9回は川瀬の中越え二塁打、笹川が中前適時打を放って1点差に迫り、なおも1死二塁まで粘ったが、柳町の左翼への大飛球が中川に捕球され、飛び出していた二塁走者の笹川が戻れず「ダブルプレー」で試合が終わった。小久保監督は試合後「そんな簡単に勝たせてもらえない。経験のある選手はいいけれど、若い選手も出ている。若い選手はこういう優勝争いをしている中で、ワンプレーがどれだけ大事かを感じていると思う」と語った。また、欠場した周東佑京内野手(29)については「ちょっと明日は厳しいかもしれない。これから報告を受けます」と話すにとどめた。みずほペイペイドームでお得意様だったオリックスに連敗。22日の同戦に向けては「連敗を止める? それしかないです」と語った。
◆首位ソフトバンクが2連敗を喫した。みずほペイペイドームでの連敗は、4月29日~5月1日に3連敗を喫して以来、約4カ月半ぶりとなった。打線が再三の好機をいかせなかった。1回、3回、4回に得点圏に走者を置いたが無得点。先発有原は2回と5回にソロアーチを浴びるなど、劣勢に回った。8回は無死満塁の好機で栗原が空振り三振、牧原大が一邪飛、代打山川が見逃し三振に倒れた。ソフトバンクは自力で優勝マジック7を減らすことができなかった。日本ハムが勝利したため、優勝マジックは2日連続の足踏みで、ゲーム差は2・5に縮まった。
◆3位オリックスは今季初のソフトバンク戦2連勝を飾った。今季2度目の先発となった佐藤一磨投手(24)は初回、先頭の野村に遊撃内野安打を許すと、けん制悪送球でいきなり無死三塁のピンチを迎えた。さらに2四球で2死満塁とされるも、最後は牧原大を142キロ直球で空振り三振に仕留めた。直後の2回。6番頓宮裕真捕手(28)がソフトバンク有原のフォークを左翼へ12号ソロ。1点を先制した。佐藤は3回に2死満塁、4回も1死一、三塁のピンチを招きながら無失点。「とにかくバッター1人1人としっかり勝負するということを考えて投げました。ランナーを背負うことが多く、苦しいピッチングになってしまいましたが、何とかゼロで粘ることができてよかったです。バックのみなさんの良い守備に助けていただいたおかげです」。5回5安打無失点の粘投で、今季初勝利の権利を手にした。打線は5回、紅林弘太郎内野手(23)が内角のシュートを左翼へ7号ソロを放ち、2-0と援護した。だが、8回。4番手の岩崎翔投手(35)が無死満塁のピンチを招き、山崎颯一郎投手(27)と交代。最後は代打山川を150キロ直球で見逃し三振。前日20日に続き、2日連続で無死満塁を火消しに成功した。
◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)がオリックス戦を欠場した。18日の日本ハム戦で死球を受けた背中に痛みが出たという。周東は「試合でもダメだろうなと思ったので。ティー打撃は大丈夫でしたけど、最後、強めに振った時におかしかったので。無理だろうなと思いながら」と現状を説明した。22日以降については「分からないです。明日(22日)来てみて痛くなかったらいけるし、痛かったら厳しいかなという感じです」と話すにとどめた。
◆オリックス山崎颯一郎投手(27)が2戦連続の無死満塁斬りで、チーム今季初のソフトバンク戦2連勝に導いた。2-0の8回。4番手の岩崎翔投手(35)が無死満塁のピンチを招いたところでマウンドへ。5番栗原を153キロ直球で空振り三振。続く牧原大はスプリットで一邪飛。最後は代打山川を150キロ外角直球で見逃し三振に仕留めた。前日20日の同戦も無死満塁の8回に登板し、空振り三振、中飛、見逃し三振に抑えており、2日連続の火消し。敵地に集まったオリ党から大歓声が上がった。現役時代は先発、中継ぎ、抑えで433試合に登板した岸田護監督(44)は「素晴らしい投球。なかなか無失点で帰ってくるなんてできないんですけどね、2試合連続で本当に助かっています」と絶賛した。23年の胴上げ投手は14球で料理。前日と同じ場面に「自分でもびっくりしました」と目を丸くした。今季1勝目を挙げた先発の佐藤一磨投手(24)も先輩の快投に「球が本当に次元が違う。見ていてめちゃくちゃ楽しかった。最後もとんでもない真っすぐですごかったです」と大興奮。CS進出を目指すチームに頼もしい男が帰ってきた。
◆ソフトバンクは3度あった満塁機で、無得点に終わった。2点を追う9回裏。先頭で代打川瀬晃内野手(28)がコールされた。今季、何度もラッキーボーイ的な活躍を見せた男だけに、今度こそ「流れ」が変わる...と思っていたら7球粘って中越え二塁打。続く代打笹川吉康外野手(23)が中前適時打。1点差となり、笹川も送球間に二塁進塁した。だが1死後、柳町達外野手(28)の左飛で大きく三塁を回った笹川の帰塁が間に合わず、ゲームセット。まさかの暗転となった。連敗したとはいえ、焦ることはない。ただ「日本一」奪回の目標を掲げている小久保ホークスとしては、ミスを看過せず次戦以降の大きな反省点としなければならない。試合後、王会長も珍しく厳しい表情だった。「まあ、常時出ていない人だからね。ちょっとね。すんなりいかないんだよ。勝つというのはそんなに簡単なことではないからね」。最後に走塁ミスを犯した笹川を責めることはなかったが、あらゆる場面での状況判断や、プレー中の集中力...。V戦線の中で、さらに求め続けてもらいたかったことだろう。「プロ」としてグラウンドに立っている以上、ベテランも若手もない。あってはならないミスだろうが、笹川にとってはいい経験になったのではないだろうか。痛恨の失敗も、大いなる飛躍へ向けた糧とすればいい。王会長は「もう今日は終わったんだからね」と言って球場を後にした。
◆CS進出を目指すオリックスに激震が走った。西川龍馬外野手(30)が出場選手登録を抹消。前日20日のソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で自打球が当たり、同日に福岡市内の病院で右脛骨(けいこつ)骨折の診断を受けた。岸田護監督(44)は「チームにとっては痛いですけど、いるメンバーで戦うしかないですから」と話した。前日まで96試合に出場し、打率3割1分でリーグトップ。残り11試合でシーズンの規定打席到達には31打席を残しており、自身初の首位打者獲得は厳しくなった。
◆オリックス佐藤一磨投手(24)が今季初白星を挙げた。4回2失点だった8月20日の日本ハム戦(エスコンフィールド)以来の1軍登板。初回、先頭のソフトバンク野村に遊撃内野安打を許すと、けん制悪送球でいきなり無死三塁のピンチを迎えた。さらに2四球で2死満塁。それでも最後は牧原大を142キロ直球で空振り三振に仕留めた。「ピンチピンチだったので開き直ることができました」3回に2死満塁、4回も1死一、三塁のピンチを招きながら無失点。「苦しいピッチングになってしまいましたが、何とかゼロで粘ることができてよかった」。頓宮裕真捕手(28)と紅林弘太郎内野手(23)のソロアーチで2点の援護をもらい、今季初勝利の権利を手にした。岸田護監督(44)は「タイミングをうまく外せていて良かったと思います」とたたえた。昨季6月9日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発、初勝利して以来の白星。今季は2軍戦でウエスタン・リーグ最多の10勝を挙げ、チャンスをつかんだ。「与えられたところでやってきたからこの結果になったと思う。今度は1軍で投げたらどうかというのをもっと考えてやっていくべきだなと思います」と引き締めた。CS進出を目指すチームにまた1人左腕が加わった。「もちろん与えられたところで全うする準備は常にするべき。どういう立場でも呼んでいただけるようにしっかりアピールしていきたい」と力を込めた。【村松万里子】
◆ソフトバンクが本拠地で約4カ月半ぶりの連敗を喫し、リーグ連覇へ2日連続の足踏みとなった。打線が再三の好機で凡退。2点を追う8回は無死満塁の絶好機で無得点に終わり、9回は1点差に詰め寄りながら笹川の痛恨の走塁死でゲームセット。日本ハムが勝ったため、ゲーム差は2・5に縮まった。最短優勝は25日の敵地楽天戦以降。連敗ストップへ、22日は柳田悠岐外野手(36)が1軍に合流する見込みとなった。大歓声が、一瞬のうちに悲鳴に変わった。9回。1点差に迫り、なおも1死二塁のチャンスだった。柳町が左翼へ大飛球を打ち上げたが、オリックス中川がフェンス際で間一髪捕球した。二塁走者の笹川は大急ぎで二塁に戻るも間に合わず、アウト。痛恨の「ダブルプレー」で試合は幕を閉じた。小久保監督は冷静な口調で「最後は走塁が悪いですけどね。まぁ、そんなに簡単に勝たせてはもらえないということ」と敗戦を受け入れた。貯金10以上を稼いでいる得意のオリックス戦で、痛恨の連敗。本拠地での連敗は4月29日~5月1日に日本ハムに喫して以来、約4カ月半ぶりとなった。「経験のある選手はいいでしょうけど、若い選手が出ながらこういう優勝争いをしている。若い選手はワンプレーがどれだけ大事かを感じているところ」。笹川は1点差に迫る中前適時打を放っただけに、次戦以降の奮起を促した。痛かったのは0-2の8回だった。オリックス岩崎を攻め立て、無死満塁の絶好機を作った。同点、逆転への期待が高まる中、オリックスベンチは山崎をマウンドへ。栗原が空振り三振、牧原大が一邪飛、頼みの代打山川が見逃し三振に仕留められた。前日20日の同戦も無死満塁から登板した山崎に無得点に封じられ、2日連続で同じ光景が繰り広げられた。9連戦は連敗スタート。指揮官は「それしかないです」と22日の3戦目で連敗ストップを誓った。同戦からは「右脛骨(けいこつ)骨挫傷」から再起を目指す柳田が1軍に合流する見込み。チームの顔の復活で流れを変えたい。2位の日本ハムが勝ち、優勝マジック7は2日連続変動なし。ゲーム差は2・5に縮まり、最短優勝は25日の敵地楽天戦以降に延びた。新庄ハムの足音が再び聞こえてきた。【只松憲】
◆3位オリックスは今季初のソフトバンク戦2連勝を飾った。15日まで同戦8連敗を喫していた中、2戦連続で1点差ゲームをものにした。岸田護監督(44)は「本当にみんなが勝ちたいという気持ちが全面に出ているからこそ、良い試合になると思います」とナインをたたえた。今季2度目の先発となった佐藤一磨投手(24)は初回と3回に2死満塁とされるなど、再三のピンチ。それでも5回無失点と粘り、今季初勝利を挙げた。打線は頓宮裕真捕手(28)と紅林弘太郎内野手(23)のソロ本塁打2本で加点。8回には山崎颯一郎投手(27)が2日連続の無死満塁で登板し、無失点に抑えた。首位ソフトバンクに2連勝。4位楽天が敗れ、ゲーム差は4に広がった。CS進出圏内死守を目指すチーム。この日、西川龍馬外野手(30)が右脛骨(けいこつ)骨折で離脱も、指揮官は「総力戦ですよね、ここまできたら」と語気を強めた。
◆ソフトバンクは「9番・中堅」で佐藤直樹外野手(27)が9月14日のオリックス戦(京セラD)以来となるスタメンで出場する。14日の試合では2打席連続空振り三振に倒れ途中交代。9月7日の楽天戦(みずほペイペイD)以来の快音を響かせたい。有原航平投手(33)が今季13勝目をかけて先発する。
◆オリックス・佐藤一磨投手(24)が5回5安打無失点の力投で今季初勝利の権利を保持して降板した。一回に先頭の野村の内野安打から自らの牽制悪送球(記録は投手の失策)なども絡んで2死満塁のピンチを招いたが、牧原大を空振り三振に仕留めてしのいだ。その後も得点圏に走者を進められながらも要所を締めて無得点で責任投球回の5回を投げ切った。190センチの長身左腕は2020年に横浜隼人高から育成ドラフト1位で入団。昨年6月に支配下登録され、同9日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発初勝利をマークした。今季はウエスタン・リーグで最多の10勝を挙げる好成績を残し、この日2度目の1軍登板のチャンスをつかんだ。
◆ソフトバンクは2点を追う八回、無死満塁の絶好機をものにできなかった。この回から登板したオリックス4番手・岩崎に対し、先頭の柳町達外野手(28)が四球で出塁。続く近藤健介外野手(32)が左中間を破る二塁打でつなぎ、中村が四球を選んで無死満塁。絶好機で打席を迎えた栗原は代わったオリックス5番手・山崎の前に三球三振。この日3度目となる満塁機での打席となった牧原大は一邪飛に倒れた。2死満塁となり、3試合連続スタメンを外れた山川穂高内野手(33)が代打で打席へ。しかし、カウント2-2から外角低め直球にバットが出ず、見逃し三振に倒れた。
◆オリックスは投打で粘り強さを見せて連勝した。ソフトバンク戦の連勝は今季初で昨年6月27、7月9―10日で3連勝して以来となった。今季2度目の先発となった佐藤は再三のピンチを招きながらも5回5安打無失点の力投を見せた。打線は二回に頓宮、五回に紅林がソロを放って2点を先取。八回に4番手・岩崎が無死満塁のピンチを招き、山崎にスイッチ。5番・栗原からの好打順を打ち取って無失点で乗り切った。九回には守護神マチャドが1点を返されたが、好守備に助けられて逃げ切った。チームはソフトバンク先発の有原に試合前時点で昨季から7連敗を喫していたが、ようやく土をつけた。CS進出を争う4位楽天との差を4に広げた。
◆ソフトバンクは競り負けて2連敗。先発・有原航平投手(33)は二回に頓宮に左越えソロ、五回には紅林に左越えソロを浴びてリードを許した。打線は満塁機を3度つくりながらものにできず、2点を追った九回に代打・川瀬晃内野手(28)の二塁打を放つと途中出場の笹川吉康外野手(23)のセンターへの適時打で1点を返した。なお無死二塁の好機も生かせなかった。
◆ソフトバンクは接戦を落として2連敗。優勝マジックは「7」のままとなった。打線は八回まで再三の決定機を逃して得点を奪えず、九回に途中出場の笹川吉康外野手(23)の適時打で1点を返すのがやっとだった。「(連敗は)想定通り。そんな簡単に勝たせてはもらえない」達観したような語り口で小久保裕紀監督(53)が振り返った。3度の満塁機をものにできず10残塁を喫した。一回、三回の2死満塁では牧原大成内野手(32)が空振り三振と二ゴロ。八回無死満塁でも栗原陵矢内野手(29)が空振り三振、牧原大が一邪飛、代打・山川穂高内野手(33)が見逃し三振に倒れた。九回は1点差としてなお1死二塁の同点機だったが、柳町達外野手(28)の左飛で飛び出した二塁走者・笹川が帰塁できない走塁ミス。併殺でゲームセットとなった。リーグ連覇へは〝生みの苦しみ〟もあって当然。小久保監督は「経験がある選手はいいけど、笹川らは優勝争いの中で(いかに)ワンプレーが大事かを感じていると思う」とチーム全体で糧とするよう求めた。(上阪正人)
◆オリックスは2戦連続で1点差で勝利。ソフトバンクに今季初めて連勝し、岸田護監督(44)は「みんな勝ちたいという気持ちが全面に出ているからこそ、いい試合になると思う」と手応えを語った。先発の育成出身6年目左腕の佐藤が再三のピンチを招きながらも要所を締めて5回無失点の力投を見せれば、八回無死満塁で登板した山崎が連日の好リリーフを見せた。指揮官は完璧な火消しで勝利を呼び込んだ山崎の活躍に「すばらしい投球。なかなか無失点で帰ってくるなんてできない。2試合連続で本当に助かる」と最敬礼した。クライマックスシリーズ進出を争う4位楽天とは4ゲーム差。シーズンは残り10試合と佳境となる中、主力の西川が骨折で離脱したが、「ここまできたら総力戦。チームにとっては痛いけど、いるメンバーで戦うしかない」と前を向いた。
◆スーパーリリーフで窮地を救った。オリックス・山崎颯一郎投手(27)が2戦連続で無死満塁の大ピンチを華麗に火消し。チームの2連勝に貢献し、白い歯をこぼした。「(連日の満塁での好投は)自分でもびっくり。変化球(のコース)を間違えないように意識した」2―0の八回にベテランの岩崎翔投手(35)が無死満塁のピンチを招き、山崎に出番が回ってきた。登板時に岸田護監督(44)から言葉をかけられたが「あまり覚えていない」ほど集中力は高まっていた。まずは栗原を153キロの直球で空振り三振に斬ると、牧原大を一邪飛。代打・山川は外角直球で見逃し三振に仕留めて完璧な救援を披露した。20日も八回無死満塁で登板し、無得点に抑えて勝利に貢献。連日の好投に岸田監督は「素晴らしい投球。なかなか無失点で帰ってくることなんてできない」とべた褒めした。2023年に53試合に登板し、リーグ3連覇に貢献した最速160キロの剛腕に、ようやく本来の輝きが戻ってきた。昨季は7試合登板にとどまり、不完全燃焼の一年を過ごした。昨年11月の秋季キャンプでは、毎日のように午後の個別練習で岸田監督ら首脳陣から助言をもらいながら、投球フォームや体の使い方などを試行錯誤。今季に入っても継続し、ファームで取り組んできた股関節を意識した投げ方が実を結び始めている。チームは難敵ソフトバンクに今季初の連勝。4位楽天との差を4に広げ、クライマックスシリーズ(CS)進出へ前進した。「チームに迷惑をかけてばかりだったので、少しでも貢献できるように」復調の兆しを見せる山崎が、リリーフエースとしてチームを支える。(織原祥平)
◆育成出身6年目左腕のオリックス・佐藤一磨投手(24)が5回5安打無失点の力投で今季初勝利を挙げた。「しっかり打者と勝負できた」。一回に自らの失策も絡んで2死満塁のピンチを招いたが、ゼロでしのいだ。二回以降も要所を締め、昨年6月9日の巨人戦(東京ドーム)以来となるプロ2勝目。CS進出を見据えるチームの戦力になるため「アピールしていきたい」と力を込めた。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
80 | 49 | 4 | 0.620 (↓0.005) | M7 (-) |
10 | 509 (+1) | 373 (+2) | 92 (-) | 97 (+1) |
0.255 (-) | 2.450 (↑0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
79 | 53 | 3 | 0.598 (↑0.003) | 2.5 (↑1) |
8 | 528 (+7) | 383 (+2) | 124 (+2) | 71 (+1) |
0.251 (↓0.001) | 2.540 (-) |
3 (-) |
ORIX |
67 | 63 | 3 | 0.515 (↑0.003) | 13.5 (↑1) |
10 | 461 (+2) | 486 (+1) | 92 (+2) | 57 (+1) |
0.255 (-) | 3.390 (↑0.01) |
4 (-) |
楽天 |
63 | 67 | 2 | 0.485 (↓0.003) | 17.5 (-) |
11 | 415 (+2) | 481 (+8) | 68 (+1) | 105 (+1) |
0.246 (↓0.001) | 3.340 (↓0.02) |
5 (-) |
西武 |
60 | 69 | 3 | 0.465 (↑0.004) | 20 (↑1) |
11 | 377 (+8) | 414 (+2) | 74 (-) | 86 (-) |
0.234 (↑0.001) | 2.880 (↑0.01) |
6 (-) |
ロッテ |
51 | 79 | 3 | 0.392 (↓0.003) | 29.5 (-) |
10 | 418 (+2) | 534 (+7) | 71 (-) | 66 (-) |
0.240 (-) | 3.720 (-) |
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