楽天(★2対8☆)西武 =リーグ戦23回戦(2025.09.21)・楽天モバイルパーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:隅田 知一郎(10勝9敗0S)
敗戦投手:藤井 聖(6勝6敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(8号・6回裏ソロ)

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◆西武は2回表、長谷川と古賀悠の適時打などで3点を先制する。その後は、3回にセデーニョが適時打を放つと、5回以降にも3本の犠飛などで着実に得点を重ね、終わってみれば15安打で8得点を挙げた。投げては、先発・隅田が6回2失点の好投で今季10勝目。敗れた楽天は、投打ともに振るわなかった。

◆楽天藤井聖投手(28)が2試合連続で早いイニングでの降板となった。西武戦に先発。いきなり初回1死二塁を招いたが、タッチアップを狙った二塁走者西川を中堅手の武藤が好返球で刺し、ピンチを切り抜けた。しかし、2回1死一塁から山村の中越え二塁打と武藤のファンブルが絡み先制されると、長谷川、古賀悠にも適時打を浴びた。3回先頭の滝沢に左前打を打たれたところで降板。3回途中6安打4失点(自責2)でKOされ、藤井は「大事な試合を任されているにも関わらず、先発の役割を果たせなくて申し訳ないです」と悔しそうに話した。前回登板の14日ロッテ戦では4回途中1失点で降板していた。

◆楽天村林一輝内野手(27)が、今季限りで引退する岡島豪郎外野手(36)の登場曲で打席に立った。1回無死一塁で迎えた第1打席。岡島が日曜日限定で使用していたザ・ベイビースターズの「SUNDAY」で打席に入った。3回の第2打席も同様だった。楽天一筋14年の岡島はこの日、今季限りで引退することが球団から発表されていた。村林はお世話になった先輩の思いを背負い、試合に臨んだ。

◆楽天は5位西武に完敗し、CS進出が遠のいた。先発の藤井聖投手(28)が振るわなかった。2回1死一塁から山村の中越え二塁打と中堅手の武藤のファンブルが絡み先制を許すと、長谷川、古賀悠にも適時打を浴びた。3回途中6安打4失点(自責2)と試合を作れなかった。リードを5点に広げられた直後の5回に村林一輝内野手(27)が左前適時打、6回に浅村栄斗内野手(34)が左中間に8号ソロを放って反撃。しかし、7回に1失点、8回にも2失点と終盤に突き放された。今カードは1勝2敗と負け越し、3位オリックスとのゲーム差を縮めることに失敗した。

◆西武は打線がつながり、カード勝ち越しを決めた。楽天先発の藤井を早々にノックアウトした。2回、直近5試合で打率3割超えと絶好調の山村崇嘉内野手(22)が、中越え適時二塁打を放って先制。続く13試合ぶりスタメンの長谷川信哉外野手(23)が中前適時打を放ち、2点目を追加した。さらに古賀悠斗捕手(26)の左前適時打でこの回3得点とし、序盤から主導権を握った。その後も得点を重ね、チームは4試合ぶりの2ケタ安打で快勝した。投げては隅田知一郎投手(26)が、6回2失点で自身初の2ケタ勝利をマーク。4回以外のイニングで走者を許すも、鋭く落ちるフォークやカーブで要所を締めた。6回、浅村にソロ本塁打を浴びたがリードを守り切った。これで隅田は10勝9敗、今季チーム初の2ケタ勝利投手となった。チームは残り11試合時点で、60勝69敗3分とした。

◆楽天村林一輝内野手(27)が"恩人"への感謝の思いを込め、いつもと違う登場曲で全打席に立った。西武戦に「2番遊撃」で先発。1回無死一塁で迎えた第1打席、今季限りで現役引退する岡島豪郎外野手(36)が日曜日限定で使用していたザ・ベイビースターズの「SUNDAY」が球場に流れた。第2、3、4打席でも同曲を使い、スタンドには「タケロー」と叫ぶファンもいた。5点を追う5回2死二塁では、隅田のフォークを左前にはじき返す適時打で意地を見せたが、試合は序盤、終盤の失点が響いて力負けした。試合後、岡島の登場曲を使った思いを問われた村林は「自分自身、すごくお世話になった人ですし、自分が野球をこうやってできているのもタケさんのおかげといっても過言ではないので、すごく尊敬しているのでそういったところですね」と話した。楽天一筋14年で球団初の日本一にも貢献した岡島は、この日、今季限りで引退することが球団から発表されていた。

◆楽天三木肇監督(48)が、今季限りで現役生活に終止符を打つチーム一筋14年のベテランに敬意を示した。この日、球団から岡島豪郎外野手(36)が現役引退することが発表された。三木監督は「彼自身がいろんな思いの中で決断したことだから正解だと思いますし、本当にいろんな思いの中で決めたと思いますんで、まずは心からお疲れさんって」と、ねぎらいの言葉を口にした。「たくさん僕も学ばさせてもらったし、人としても大好きだし、プレーヤーとしても泥臭くね、ほんとに1球に執着持ってできるプレーヤーだったんでね、すごく心強い。ほんとに信頼のおける貴重な選手だった」と、その存在感をたたえた。続けて「また次のステージに向けて頑張ってもらいたいと思いますし、残り、プレーヤーとしての期間が少しありますんで、最後、いい時間を過ごしてもらいたいと思います。お疲れさんと、ありがとうという思いでいっぱいですね」と力を込めた。岡島豪郎(おかじま・たけろう)1989年(平元)9月7日生まれ、群馬・千代田町出身。関東学園大付-白鴎大を経て、11年ドラフト4位で楽天入団。捕手で入団も13年は外野の一角を担い、主に1番打者として球団初の日本一に貢献。16年オールスター出場。サヨナラ打通算7度は銀次と並ぶ球団最多。176センチ、82キロ。右投げ左打ち。

◆西武隅田知一郎投手(26)はプロ入り後「10勝目」がかかる試合で8度、足踏みしていた。先発した楽天戦で6回5安打2失点。9度目にようやく。「ファンの皆さんにはすごく歯がゆい思いをさせてしまったんですけど、期待に応えられて良かったです」と笑顔が光った。自身は9勝9敗、チームは59勝69敗3分けでのこの日。白黒で印象がガラッと変わるマウンドで「10勝&60勝」を得た。今井とのダブルエースと期待されたプロ4年目の今季、5月を終えて6勝2敗。OB松坂大輔氏の「シーズン序盤は良くなくても何とか最低限で踏みとどまれるように」との助言を上回るペースで投げたが、疲労もあって白星ペースは落ちてきた。ただ、基盤はしっかり作ってきた。同じくOB工藤公康氏のフォームを理想とする。「工藤さんは柔らかいマウンドであのフォーム。それを硬いマウンドでもやりましょうっていうのが今年のテーマです」。球場ごとの傾斜への対応法も「1個1個あります」というこだわり具合。そこに5球種を掛け合わせ、高い次元で投球を組み立てる。だから本来はもっと勝てる。「もっと成長した姿を見せられるように」と誓い、追求は続く。【金子真仁】

◆楽天はCS進出が遠のく痛恨の1敗を喫した。西武3連戦を1勝2敗と負け越し、3位オリックスとのゲーム差は4に広がった。3点を先制された直後の2回2死一、三塁、西武先発の隅田知一郎投手(26)と対した武藤敦貴外野手(24)が3球三振に倒れるなど序盤の好機を逸した。先発の藤井聖投手(28)も3回途中6安打4失点(自責2)でゲームメークできなかった。5回に村林一輝内野手(27)が適時打、6回に浅村栄斗内野手(34)が8号ソロを放つなど反撃したが、チームとして隅田を6回5安打2得点と攻略できなかった。この日1安打の中島大輔外野手(24)は「(相手に)先制点を取られて、いいピッチャーほど点数に余裕があると、どんどん投げてくるというか、テンポ良くこられるのがバッターとしては難しかったりする」と強調。「打たれたらいけないと思えば思うほど、甘くくるもんだと思いますし、フォアボールも増えるので、先に点を取れなくて相手のピッチャーを調子良く投げさせてしまった感じですかね」と振り返った。

◆西武の隅田が6回を5安打2失点で、プロ4年目で初の10勝目を挙げた。打線は二回に長谷川の適時打などで3点を先取。その後も3本の犠飛などで得点を重ねて突き放した。楽天は藤井が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。

◆楽天が連敗を喫し、3位・オリックスとのゲーム差が4に広がった。藤井が先発し、2回0/3を6安打4失点(自責点2)で6敗目。二回は4長短打に味方の失策が絡んで3失点し「大事な一戦で責務をまっとうできず、すごく申し訳ないです」と反省。三木監督は「味方のミスもあったが、捉えられた数も多かった」と語った。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
80494 0.620
(↓0.005)
M7
(-)
10509
(+1)
373
(+2)
92
(-)
97
(+1)
0.255
(-)
2.450
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
79533 0.598
(↑0.003)
2.5
(↑1)
8528
(+7)
383
(+2)
124
(+2)
71
(+1)
0.251
(↓0.001)
2.540
(-)
3
(-)
ORIX
67633 0.515
(↑0.003)
13.5
(↑1)
10461
(+2)
486
(+1)
92
(+2)
57
(+1)
0.255
(-)
3.390
(↑0.01)
4
(-)
楽天
63672 0.485
(↓0.003)
17.5
(-)
11415
(+2)
481
(+8)
68
(+1)
105
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.340
(↓0.02)
5
(-)
西武
60693 0.465
(↑0.004)
20
(↑1)
11377
(+8)
414
(+2)
74
(-)
86
(-)
0.234
(↑0.001
2.880
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
51793 0.392
(↓0.003)
29.5
(-)
10418
(+2)
534
(+7)
71
(-)
66
(-)
0.240
(-)
3.720
(-)