巨人(☆3対1★)広島 =リーグ戦24回戦(2025.09.20)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:横川 凱(2勝0敗0S)
(セーブ:マルティネス(3勝2敗44S))
敗戦投手:森 翔平(7勝7敗0S)

本塁打
【広島】中村 奨成(8号・4回表ソロ)
【巨人】岡本 和真(14号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は2回裏、岡本のソロで先制する。同点とされて迎えた4回には、リチャードの押し出し死球と浦田の適時打で2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・横川が5回1失点で今季2勝目。敗れた広島は、先発・森が試合をつくるも、打線が4安打1得点と沈黙した。

◆今季の巨人横川凱はここまで23試合登板して1勝0敗の防御率2・37。57イニングを投げて被打率2割5分7厘だが、対戦打順別成績を出すと、3番に23打数9安打、4番に24打数9安打、5番に21打数9安打で3~5番には68打数27安打の被打率3割9分7厘。クリーンアップ以外は被打率1割8分8厘と好成績なだけに、相手中軸をどう抑えるかが課題だ。

◆巨人田中将大投手(36)が三度目の正直に挑む。東京ドームでの試合前練習に参加。先発が見込まれる21日の中日戦(バンテリンドーム)に備え、キャッチボールなどのメニューをこなし「ドラゴンズ打線に対してしっかりとプランを持って。あとはしっかり自分にコントロールできることをコントロールするっていう、もうそこだけです」と意気込んだ。日米通算200勝に王手をかけてから2試合足踏みが続いている。8月28日広島戦(マツダスタジアム)は2回5失点。15日DeNA戦(横浜)では6回2失点の好投も、味方の援護なく敗戦投手となった。「前回負けてしまったので、今回はしっかり勝てるように。自分の仕事をちゃんとしたいなと思います」と意気込んだ。相手先発は同学年の大野雄大投手(36)の見込み。巨人移籍後初登板&初勝利をマークした4月3日以来の投げ合いとなるが「(大野は)10勝しているピッチャーなので。彼もケガとかでなかなか投げられない時があって、今またこうやって2桁勝つというのは、本当にすごいと思う。でも、明日は明日でこっちは勝たなければいけない」と話した。田中将は現在日米通算199勝を挙げ、節目の200勝まであと1勝に迫っている。今季ここまでの田中将の1軍登板4月3日、中日戦=5回5安打1失点○(198勝目)4月17日、DeNA戦=2回7安打6失点●5月1日、広島戦=3回8安打3失点8月7日、ヤクルト戦=5回2/3 3安打2失点8月13日、中日戦=5回7安打3失点8月21日、ヤクルト戦=5回3安打1失点○(199勝目)8月28日、広島戦=2回6安打5失点●9月15日、DeNA戦=6回5安打2失点

◆日本テレビ五十嵐にいかアナウンサー(22)がファーストピッチに登場した。この日の試合は「日テレジータスデー」として開催されている。五十嵐アナウンサーは、日テレジータスで毎週木曜日に放送中の「オードリーのNFL?楽部」の新アシスタントを務めている。ワインドアップのダイナミックな投球フォームから放たれたボールはノーバウンドで捕手まで届き、ガッツポーズ。スタンドからは大きな拍手が送られた。その後、オードリー春日俊彰(46)の代表的なギャグの1つでもある「トゥース!」のポーズも披露。笑顔でグラウンドを後にした。

◆巨人岡本和真内野手(29)が2試合連続となる先制の14号ソロを放った。2回の第1打席で広島先発の森に対し、カウント0-2から126キロのスライダーに合わせ、広島ファンで埋まった左翼席中段へ運んだ。ベンチに戻ると、仲間も祝福に笑顔で応えた。前夜も第1打席に90打席ぶりの12号ソロを打っていた。自身最長だった79打席アーチなしを超えるブランクを抜けると、続く第2打席でも左中間へ13号ソロを打ち込み、大暴れしていた。9月は打率3割7分0厘と好調を保つ。「ホームランはもちろん打ちたいですけど、ヒットは出てたんで、まあ、自分の中で、悪くないなと思ってやってたんで、まあ、続けていきたいなと思います」。手応えの中で焦らずに待っていた本塁打。2戦3発とし、クライマックスシリーズ2位進出をかけて2位DeNAを追う中で、勢いを加速させていく。

◆完全に目覚めた岡本和真 2試合連発この力感で放り込む?プロ野球 (2025/9/20)??巨人×広島??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ #だったらDAZN pic.twitter.com/Ip5VJnkr27

◆日本テレビ五十嵐にいかアナウンサー(22)がファーストピッチに登場した。この日の試合は「日テレジータスデー」として開催されている。五十嵐アナウンサーは、日テレジータスで毎週木曜日に放送中の「オードリーのNFL?楽部」の新アシスタントを務めている。ワインドアップのダイナミックな投球フォームから放たれたボールはノーバウンドで捕手まで届き、ガッツポーズ。スタンドからは大きな拍手が送られた。その後、オードリー春日俊彰(46)の代表的なギャグの1つでもある「トゥース!」のポーズも披露。笑顔でグラウンドを後にした。ファーストピッチを終え「マウンドに上がる時は『なんとか皆さんにアメフトを伝えよう』と自分に言い聞かせて気持ちを落ち着かせていたんですが、投げ終わって気づいたんですけど、手が震えていて、たぶん脚もつっている気がします。それぐらい緊張していたのかなと思います。このファーストピッチを通して、オードリーのNFL?楽部のことを知っていただけたらうれしいですし、これをキッカケにぜひ初心者の方でもアメフトを好きになっていただけるとうれしいです」と話した。

◆巨人岡本和真内野手(29)の2試合連続弾で沸く中、「すしレース」はアナゴが鮮やかな逆転勝利を収めた。レース前から注目を集めた。マグロとエビは兄弟であることがアナウンスされた。史上初!? の兄弟対決が実現したレースは、エビがロケットスタートを決めた。他の4貫は横一線。中盤にかけて、アナゴとコハダがエビを猛追した。勝負はこの3貫によるデッドヒートとなったが、最後はアナゴが接戦をものにして1着でゴール。2着コハダ、3着エビ、4着タマゴ、5着マグロの順で入線。アナゴは大台の今季20勝に到達した。通算成績はアナゴが20勝。マグロ15勝、エビ13勝(白エビ1勝を含む)、タマゴ13勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。

◆巨人大勢投手(26)が鉄腕に並ぶ球団記録を樹立した。8回に5番手で今季60試合目のリリーフ登板。先頭の広島菊池を空振り三振、佐々木には内野安打を許したが、野間を三併打に打ち取った。今季44ホールド目(8勝4敗1セーブ)とし、山口鉄也・現2軍投手チーフコーチが12年に記録した球団最多記録に並んだ。17日ヤクルト戦(神宮)では、マシソンが16年に記録した49ホールドポイント(HP)の球団記録を9年ぶりに更新する50HPも達成した。今季は「8回の男」として、新人だった22年の57試合出場を超えて躍動する左腕。球団史に名を刻んでいく。

◆広島が今季6度目の4連敗を喫した。CS進出の可能性が消滅。2年連続Bクラスが決まった。昨年9月は5勝20敗と失速したが、今年も5勝12敗と大きく負け越し。借金も15に膨らんだ。先発森翔平投手(27)が2回、巨人岡本和真内野手(29)に2試合連続の先制の14号ソロを許した。同点に追いついた直後の4回には、2死満塁からリチャード内野手(26)に押し出し四球。続く浦田俊輔内野手(23)に中前適時打を打たれ、2点を失った。5回5安打4三振3失点で降板。今季7敗目を喫した。打線は中村奨成外野手(26)が4回、左翼席に今季8号ソロを放った。今季、同カード5本目のアーチで一時は同点に追いついたものの、後が続かなかった。

◆日テレG+で解説を務めた元巨人の江川卓氏(70)が、広島の育成出身左腕の辻大雅投手(21)に期待を寄せた。高卒3年目の辻は、今年7月に支配下登録を果たし、ここまで1軍では13試合に登板。この日は2点ビハインドの7回、3番手としてマウンドに上がり、東京ドームデビューを果たした。辻は先頭の浦田に右前打を許したが、続く増田大には全球直球で押し切り、3度のファウルで打球を上げさせて犠打失敗に終わらせた。丸には直球で二ゴロ、キャベッジには直球と変化球を織り交ぜ、最後はカットボールで空振り三振。上位打線を相手に無失点で切り抜けた。江川氏は「ゆっくりしたカーブがありますし、ストレートも非常にキレがある。良いピッチャーだと思いますね」と、将来性に期待を寄せた。

◆ジャイアンツがCS進出確定試合を締めたのはマルティネス44セーブ目はキャリアハイ?プロ野球 (2025/9/20)??巨人×広島??Live on DAZN#オレをみろ #ジャイアンツ #だったらDAZN pic.twitter.com/ZNtfHevFVe

◆巨人が広島に2連勝し、CS進出が決定した。2回に岡本和真内野手(29)が左翼席への14号ソロを放ち先制。同点に追いつかれた直後の4回には、2死満塁からリチャード内野手(26)の押し出し四球と浦田俊輔内野手(23)の中前適時打で勝ち越しに成功した。阿部慎之助監督(46)は「リチャードもデッドボールですけど、立派な打点なので。そのあとの浦田もよく打ってくれましたね」と4回の勝ち越し場面を振りかえった。投げては、先発の横川凱投手(25)が8月22日DeNA戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりとなる今季2勝目をマークした。4回に先頭の中村奨に左翼席へのソロ本塁打を浴びたが、5回3安打1失点とゲームメーク。降板後には「インサイドをうまく使い、ゲームは作れたかなと思います」と振り返った。リリーフ陣もリードを守り切って接戦をものにした。8回に5番手としてマウンドに上がった大勢投手(26)は、球団タイ記録となる今季44個目のホールドをマークした。

◆巨人が広島に2連勝し、CS進出が決定した。主砲が2試合連続弾を放ち、チームを勢いづけた。岡本和真内野手(29)が2回無死から左翼席への14号ソロを放ち先制。同点に追いつかれた直後の4回には、2死満塁からリチャード内野手(26)の押し出し四球と浦田俊輔内野手(23)の中前適時打で勝ち越しに成功した。投げては、先発の横川凱投手(25)が8月22日DeNA戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりとなる今季2勝目をマークした。4回に先頭の中村奨に左翼席へのソロ本塁打を浴びたが、5回3安打1失点とゲームメーク。降板後には「インサイドをうまく使い、ゲームは作れたかなと思います」と振り返った。リリーフ陣もリードを守り切って接戦をものにした。8回に5番手としてマウンドに上がった大勢投手(26)は、球団タイ記録となる今季44個目のホールドをマークした。

◆巨人が広島に2連勝し、CS進出が決定した。監督就任以来、2年連続のポストシーズン決めた阿部慎之助監督(46)は「やっぱりファンのみなさんも東京ドームでやるっていうのは望んでいるでしょうから。期待に応えられるように最後までやりたい」と力を込めた。主砲が2試合連続弾を放ち、チームを勢いづけた。阿部監督も「大きなホームランだった」と脱帽。岡本和真内野手(29)が2回無死から左翼席への14号ソロを放ち先制した。同点に追いつかれた直後の4回には、2死満塁からリチャード内野手(26)の押し出し四球と浦田俊輔内野手(23)の中前適時打で勝ち越しに成功した。阿部監督は「リチャードもデッドボールですけどね、立派な打点なので。そのあとの浦田もよく打ってくれた」と4回の攻撃を振り返った。投げては、先発の横川凱投手(25)が8月22日DeNA戦(東京ドーム)以来、約1カ月ぶりとなる今季2勝目をマークした。4回に先頭の中村奨に左翼席へのソロ本塁打を浴びたが、5回3安打1失点とゲームメーク。降板後には「インサイドをうまく使い、ゲームは作れたかなと思います」と振り返った。阿部監督は「3-2がちょっと多いかなと思ったんですけどよく粘った。勝ちがついたことでね、良い自信にしてほしい」と左腕の粘りをたたえた。リリーフ陣もリードを守り切って接戦をものにした。8回に5番手としてマウンドに上がった大勢投手(26)は、球団タイ記録となる今季44個目のホールドをマークした。

◆広島が今季6度目の4連敗を喫した。CS進出の可能性が消滅。2年連続Bクラスが決まった。昨年9月は5勝20敗と失速したが、今年も5勝12敗と大きく負け越し。借金も今季ワーストの15に膨らんだ。先発森翔平投手(27)が2回、巨人岡本和真内野手(29)に2試合連続となる先制14号ソロを許した。同点に追いついた直後の4回には、2死満塁からリチャード内野手(26)に押し出し四球。続く浦田俊輔内野手(23)に中前適時打を打たれ、2点を失った。5回5安打4三振3失点で降板。今季7敗目を喫した。打線は中村奨成外野手(26)が4回、左翼席に今季8号ソロを放った。今季、同カード5本目のアーチで一時は同点に追いついたものの、後が続かなかった。

◆ドラフト2位ルーキーの浦田俊輔内野手(23)が本拠地初適時打を放ち、2年連続のCS出場を決める大事な一戦で勝利に貢献した。絶対的二塁手の吉川尚輝内野手(30)の離脱後、二塁を任されている浦田は、この日も「8番二塁」で6試合連続のスタメン出場。 4回には前打者のリチャードの押し出し死球で勝ち越し、なおも2死満塁の好機で打席に立った。「今まで悔しい思いをした分、ここで絶対打ってやり返そう」と広島先発森の直球を中前にはじき返し、貴重な追加点を挙げた。一塁上では何度もこぶしを突き上げ、大きく感情を出した。「いい形で先輩のみなさんに回していただいた。ヨコさん(横川凱)が頑張って投げていたので、援護しようと思い切り打ちました」と気持ちで打った。浦田は開幕1軍入りを果たすも3試合で結果を残せず抹消。5月に再昇格したが、打撃が振るわず再び2軍行きとなった。それでもファームで2割8分とコツコツ安打を重ね、炎天下の中で準備を続けてきた。そして迎えたシーズン終盤、再々昇格を果たし、ようやくバットでチームに貢献した。残り7試合。チームはレギュラーシーズンを2位で終えて、ポストシーズンでは本拠地でCSを迎えることを目指す。「先は考えず、1試合1試合を大事に戦っていけば最後に結果はついてくる。また切り替えて、明日に臨みたい」と力を込めた。浦田俊輔(うらた・しゅんすけ)2002年(平14)8月30日生まれ、長崎市出身。海星で2年夏に甲子園出場。九産大では1年春からベンチ入りし、2年秋から正遊撃手。4年春秋MVP、首位打者1度、盗塁王3度。24年ドラフト2位で巨人入団。開幕戦に代打で初出場し、5月6日阪神戦でプロ初安打。今季推定年俸1200万円。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。▽巨人横川(5回3安打1失点で4試合ぶり白星となる2勝目)「(無四球に)今までで一番思い通りに投げられました。最低限、役割を果たせたのは良かった」▽巨人マルティネス(中日時代の昨季の自己記録を更新する44セーブ目)「悪い時からしっかり立ち直ってやってこられた。気持ちの面で自信が一番大事」

◆44回目も同じだった。3つのアウトを取った巨人大勢投手(26)は、感謝の気持ちで野手陣とグラブタッチ。「今日もゲッツーを取ってもらって。本当に皆さんのおかげ」。2点リードの8回に今季60試合目のリリーフ登板。広島佐々木に内野安打を許したが、続く野間を三ゴロ併殺に仕留め、今季44ホールド目を挙げた。12年山口鉄也の球団最多記録に、昨季までの抑えからセットアッパーを任された1年目で並んだ。「僕はまだ8回としては1年。山口さんは何年も続けられている。自分もそういう選手になれるように」と力を込めた。

◆巨人岡本和真内野手(29)が2試合連続の14号ソロで10試合ぶりの先制点をもたらした。2回に広島森の126キロスライダーに合わせ、最後は左手1本で左翼席中段へ運んだ。「うまく当たってくれて良かった」と振り返る一発は、自身最長ブランクを抜ける90打席ぶりの本塁打だった前日19日の第1打席のリプレーを見るようだった。これで2戦3発とし、阿部監督も「昨日のがすごい良いきっかけになったんじゃないですかね」と予見。最終盤に主砲のアーチ祭りが始まりそうだ。

◆下克上への切り札になるかもしれない。巨人ドラフト2位ルーキーの浦田俊輔内野手(23)が、1点を勝ち越した直後の4回2死満塁から本拠地・東京ドームで初打点となる中前適時打を放った。14日DeNA戦(横浜)から6試合連続で先発出場を続ける"つなぎの8番"。試合後には、自身初のお立ち台にも上がり、4万人を超える観衆からの大歓声を浴びた。チームは広島に2連勝し、2年連続のCS進出を決めた。強い気持ちでバットを振り抜いた。1点リードの4回2死満塁。浦田は追加点のチャンスで打席に入り「今まで悔しい思いをした分、ここで絶対打って絶対やり返そうという気持ちで」と自らを奮い立たせた。広島森の直球を捉えた打球は中前へ。本拠地東京ドームでの初適時打に雄たけびをあげながら一塁に到達し「気持ちで打ててよかった」と喜んだ。見違える姿で1軍に戻ってきた。約4カ月間の2軍暮らしでは「矢野さん(2軍打撃チーフコーチ)であったり、(橋本)到さん(2軍打撃コーチ)に高いレベルの技術を教えていただいた。2軍での積み重ねかなと思います」。直球に振り負けないスイングを身につけた。13日の1軍昇格後は7試合で打率3割3分3厘。この日も直球をはじき返し「力強さは開幕の時と比べたらちょっとは強くなったかな」とうなずいた。1軍レベルを初めて体感した時のことは鮮明に覚えている。3月1日のヤクルトとのオープン戦2連戦で1軍初昇格。2試合とも代走で出場したが、盗塁死と一塁けん制でタッチアウトとなった。最悪のデビュー戦。だが、必死に前を向いた。「(走塁死した時の動画を)50回ぐらい見返しました」と反省と修正の繰り返し。「それがあったから一塁けん制の戻り方であったり、盗塁のスライディングの仕方であったりを修正できた」と胸を張る。チームは2連勝でCS進出を決めたが、不安材料もある。正二塁手の吉川、バックアップ的役割の門脇が負傷離脱中。シーズン最終盤に来て内野手の離脱が相次いでいる。そんな状況での躍動に、阿部監督は「自分の持ち味を出そうと思ってやっている姿も見られますので。継続してほしい」と評価する。「絶対2位でクライマックスに行けるように」と浦田。走攻守と3拍子そろったルーキーが巨人のキーマンになるかもしれない。【水谷京裕】

◆巨人・岡本和真選手(29)が2戦連発となる14号先制ソロを放った。0-0の二回無死。カウント0-2からスライダーを捉えると、最後は左手一本で左翼席へ放り込んだ。19日の広島戦(東京ドーム)では、自己最長ブランク90打席ぶりとなる2打席連続本塁打を放っていた。

◆巨人は1―1と追い付かれた直後の四回、リチャードの押し出し死球と浦田の適時打で2点を勝ち越した。横川が5回1失点で2勝目、マルティネスが自己最多の44セーブ目。広島は4連敗。中村奨のソロだけで打線が振るわなかった。

◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が九回に登板。1回無失点で2点差を守り、リーグ単独トップの44セーブ目を挙げ、昨季マークした中日時代のキャリアハイを更新した。新天地で自己最多記録を塗り替え「今までやってきたことが結果につながった。振り返ったら良いときもありましたけど、悪いときもあった。こういう記録にたどり着いたってことは、その悪いときからしっかり立ち直ってやってこられたんだなって。そういう風に思います」と語った。

◆広島は4連敗を喫し、今季4位以下が確定した。就任3年目の新井監督は、2年連続でクライマックスシリーズ進出を逃し「そこももちろん頭に入っている」と静かに話した。残り7試合へ「今まで以上に若い選手にチャンスが来る。すぐに結果が出るとは思っていないし、思い切ってやってくれればいい」と若手起用の方針を示した。既にこの日の試合前には、ベテランの会沢を出場戦登録から外し、高校出で3年目捕手の清水を登録。若手切り替えへ手を打っていた。

◆巨人・岡本和真内野手(29)が2試合連続の14号ソロを放った。前日と同じ二回先頭の第1打席。再び外寄りの変化球にやや泳がされながらも、最後は左腕一本で巧みに左翼席へ先制弾を運び「追い込まれていたので、うまく当たってくれてよかった」と振り返った。2位・DeNAと1ゲーム差。本拠地でのCS開催を目指し「みんなそういう気持ちでやっている」と言葉に力をこめた。

◆巨人は20日、広島24回戦(東京ドーム)に3―1で勝利し、セ・リーグ3位以内が確定。2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。ドラフト2位・浦田俊輔内野手(23)=九産大=が「8番・二塁」で出場し、2安打1打点。3戦連続マルチ安打をマークした。CS本拠地開催を争う2位DeNAを1ゲーム差で追走し、残り7試合にラストスパートをかける。悔しさを晴らすように塁上で拳を握り、ほえた。浦田が放った打球は中前へ抜け、貴重な追加点。東京ドームのお立ち台へ初めて上がると、大歓声を一身に受けた。「今まで悔しい思いをした分、ここで絶対打って絶対にやり返そうという気持ちで1軍に来た。今日はいい形でバットも出せてよかった」四回、リチャードの押し出し死球で2-1と勝ち越して、なお2死満塁の場面。「体を張って気持ちを見せてくれたので、自分も気持ちでいこうと決めて打席に入りました」と、甘く入った直球を迷わずたたいた。七回にも右前打を放ち、3戦連続マルチ安打をマークした。九産大から入団した今季、開幕1軍入りを果たすも4月上旬に出場選手登録を抹消された。5月に再昇格。しかし、同6日の阪神戦に三塁で先発すると、一塁への送球がそれ、捕球しようと腕を伸ばした岡本が走者と交錯して左肘を負傷。主砲の長期離脱を招く形となった。以降は長い2軍生活。気持ちが落ち込むこともあったが、「監督、コーチ、スタッフの方々、トレーナーさん、家族にたくさん励ましていただいた」と周囲の支えに感謝。「やり返そうと決めていた」と闘志を燃やしてチャンスを待った。不動の二塁手だった吉川に加え、門脇も負傷離脱。代わって今月13日に再昇格した浦田は、翌14日から6試合連続「8番・二塁」で先発に抜擢(ばってき)された。50メートル5秒8の俊足を誇る身長171センチの左打者が、1軍復帰後は打率・333と活躍。シーズン最終盤に頭角を現したキーマンを阿部監督は「自分の持ち味を出そうと思ってやっている姿もある。思いきってやってくれればいい」とたたえた。チームは2連勝し、1ゲーム差で追う2位DeNAの背後にピタリとつける。残り7試合のうち直接対決は2試合。「先のことは考えず一試合一試合、大事に戦って最後に結果がついてくれば」と浦田。本拠地でのCS開催を目指し、獅子奮迅の活躍でチームを勢いづける。(原田優介)

◆巨人は20日、広島24回戦(東京ドーム)に3―1で勝利し、セ・リーグ3位以内が確定。2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。ドラフト2位・浦田俊輔内野手(23)=九産大=が「8番・二塁」で出場し、2安打1打点。3戦連続マルチ安打をマークした。ここぞの勝負強さは、長崎・海星高時代から健在だ。浦田には〝鉄人伝説〟がある。2年夏の地方大会1、2カ月前にバットを振りすぎて左手首を疲労骨折。それでも出場を志願し、2回戦では同点の八回に値千金の決勝本塁打を放った。「手術するレベルでしたし、正直痛みはマックスだった。でも出たい気持ちが強かった」当時2年生のレギュラーはただ一人。3年生は「バントだけでいい。俺たちが打つから」とカバーすることを約束し、「浦田にスイングさせずに勝つ」を合言葉にチームが結束した。「いざというときは振ろうと思っていた」と浦田。左手の握力は50キロ台から20キロ台まで低下していたが、覚悟の大会初スイングでアーチを描いた。そのまま勝ち進んで甲子園大会に出場。卒業後は九産大を経てプロへの道を切り開いた。約4カ月ぶりに1軍の舞台に立ち、連日、ガッツポーズが目立つ活躍。激しい2位争いの中、ガッツマンの勝負強い打撃が光る。(巨人担当・原田優介)

◆巨人・岡本の充実ぶりには、目を見張るものがある。二回の先制本塁打は、前日19日の2発と同じく、抜いた変化球に対応したもの。フォームを崩されることなく、しっかりと前で捉えた。打球の角度のつけ方といい、まさにホームランバッターらしい打撃だった。三塁の守備でも一回、先頭・中村奨の強いゴロを逆シングルで止め、一塁へ測ったようにワンバウンド送球。九回1死一塁では、ファビアンの三塁線への痛烈なゴロをダイビングキャッチし、これもワンバン送球。チームを救う美技だった。私も一塁手だったから、よくわかる。打撃が好調だと、特に一、三塁手は、守備もよくなるものだ。実は前日の試合前、岡本と話す機会があった。体調は?と聞くと「いいです」。調子は?にも「いいです」。ふだん、状態がよくてもその通りに言わず、むしろ「よくない」と答えるイメージがあったので少し意外だった。コンディションがいいから、ますます体も動く。あの言葉にウソはなかったと思う。岡本にはクライマックスシリーズのことも聞いた。「横浜スタジアムの〝圧〟はすごいので、嫌です」と。これもホンネなら、2位浮上へ躍起になって働くことだろう。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
阪神
83503 0.624
(↓0.005)
-
(-)
7474
(+1)
326
(+4)
88
(+1)
98
(+1)
0.244
(↓0.001)
2.150
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
67645 0.511
(↑0.003)
15
(↑1)
7465
(+4)
426
(+1)
101
(+1)
62
(+1)
0.241
(-)
2.880
(↑0.02)
3
(-)
巨人
67663 0.504
(↑0.004)
16
(↑1)
7435
(+3)
430
(+1)
93
(+1)
50
(-)
0.247
(↓0.001)
2.890
(↑0.01)
4
(-)
広島
58735 0.443
(↓0.003)
24
(-)
7428
(+1)
457
(+3)
70
(+1)
56
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.080
(-)
5
(-)
中日
59752 0.440
(↑0.004)
24.5
(↑1)
7380
(+3)
441
(-)
75
(-)
79
(-)
0.231
(-)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
50766 0.397
(↓0.003)
29.5
(-)
11392
(-)
531
(+3)
81
(-)
57
(-)
0.232
(-)
3.650
(↑0.01)