中日(☆3対0★)ヤクルト =リーグ戦24回戦(2025.09.20)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
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中日
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勝利投手:髙橋 宏斗(7勝10敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝1敗42S))
敗戦投手:小川 泰弘(4勝5敗0S)
  DAZN
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◆中日は3回裏、2死一三塁から相手失策の間に2点を先制する。そのまま迎えた7回には岡林の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、2番手・高橋宏が6回2/3を無失点に抑える好投で今季7勝目。また、引退試合を迎えた岡田は先発で、祖父江は3番手で登板。それぞれ打者1人と対戦し、チームひと筋の現役生活を締めくくった。

◆中日24回戦のスタメンが発表された。20号まであと1本に迫った村上宗隆内野手(25)は、プロ8年目で初めて「1番三塁」として先発出場。 北村恵吾内野手(24)は初めて右翼で「5番右翼」に名を連ねた。先発は5勝目を狙う小川泰弘投手(35)。中日は今季限りで引退を発表した岡田俊哉投手(33)が先発マウンドに上がる。

◆今季限りで引退する中日岡田俊哉投手(33)が現役最後の登板でヤクルト村上から見逃し三振を奪った。先発でマウンドに上がり1番に入った村上に5球を投げた。外角低めに丁寧に直球を投げ込み2ボール2ストライクからの5球目、144キロの直球を外角低めにズバッと投げ込んだ。球審に交代を告げた井上一樹監督(54)がマウンドへ駆け寄り、抱き合った。右翼席からの「岡田コール」に一礼し、ベンチへ笑顔で引き上げた。球場の通路には岡田へ贈られた多数の花が並び、智弁和歌山の1学年後輩西川遥輝外野手(33)、先輩の元ヤクルト武内晋一氏(41)から贈られた花もあった。試合後には、祖父江大輔投手(38)との引退セレモニーが行われる。

◆いざ、さらば16年間戦ってきた不屈の左腕岡田俊哉 気持ちの入った最後の一球?プロ野球(2025/9/20)??中日×ヤクルト??Live on DAZN #オレをみろ #dragons#だったらDAZN pic.twitter.com/WDggA5QEAr

◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)は、プロ8年目で初めて「1番三塁」としてスタメン出場も、わずか1打席のみで退いた。対戦相手は今季限りで現役引退を表明している中日左腕の岡田俊哉投手(33)。村上は打席中、一度もバットを振らず、見逃し三振に終わった。その後、初回の守備から退き、三塁には北村恵吾内野手(24)が入った。この日はヤクルトにとってバンテリンドームでの今季最終戦であり、今オフにメジャー挑戦を表明している村上にとっても同球場での最後の姿となった。村上は今季、上半身のコンディション不良で長期離脱していたが、7月29日のDeNA戦(横浜)で1軍復帰。第1打席で1号ソロを放つなど好調を示し、8月だけで12本塁打を記録するなど後半戦での追い上げを予感させた。だが9月以降はやや低調気味で、5本塁打をマークも14日広島戦(マツダスタジアム)以降は20打席連続無安打。前日19日中日戦では「4番三塁」でスタメン出場も、5回の守備からベンチに退いた。ここまで47試合で打率2割5分9厘、19本塁打、40打点を記録している。

◆今季限りで引退する祖父江大輔投手(38)が8回、3番手として現役最後のマウンドにあがった。登場曲のTOKIO「宙船」がかかり「ピッチャー祖父江」のコールが場内に響くと満員のスタンドからは大歓声が起きた。ヤクルト中村悠平捕手(35)と対戦。いずれも145キロの直球を2球投げ、1ボール1ストライクから、自身の代名詞でもある134キロスライダーを投げたが中前安打を許した。ここで4番手清水と交代。この日先発した引退登板の岡田と同じように井上一樹監督(54)がマウンドへ向かい抱き合った。「祖父江コール」の右翼席へベンチ前で深々と一礼し笑顔で戻った。通算510登板目、しっかりと3球投げ込んだ。

◆中日が連敗を4で止めた。岡田俊哉投手(33)、祖父江大輔投手(38)の引退試合を白星で飾った。3回2死一、三塁から細川成也外野手(27)の三塁ゴロで三塁手北村恵が一塁へ悪送球し2点を先制。7回には2死二塁から岡林勇希外野手(23)が中前適時打を放ち1点を追加した。投げては1回1死から7回まで無失点の高橋宏斗投手(23)が今季7勝目。9回は松山晋也投手(25)が締め42セーブ目を挙げた。引退する岡田は先発で村上から見逃し三振、祖父江は8回に登板し中村悠に中前安打を許した。

◆中日岡田俊哉投手(33)の引退セレモニーに、指導を受けた智弁和歌山の高嶋仁名誉監督(79)が駆けつけ花束を手渡した。2人はしっかりと抱き合った。引退のあいさつで岡田は「プロへの背中を押してくださった高嶋先生。大学進学を希望していた僕に『お前はプロで勝負しろ』と言ってくださいました。あの言葉がなければ今の僕はいません。プロの世界の厳しさやプレッシャーに打ち勝ってこられたのは、厳しくも愛情ある指導をしてくださった先生のおかげです。本当にありがとうございました」と感謝した。

◆中日が連敗を4で止め、岡田俊哉投手(33)、祖父江大輔投手(38)の引退試合を白星で飾った。1回1死から7回まで無失点の高橋宏斗投手(23)が今季7勝目。9回は松山晋也投手(25)が締め42セーブ目を挙げた。

◆今季限りで引退する祖父江大輔投手(38)が8回、3番手として現役最後のマウンドにあがった。ヤクルト中村悠と対戦。得意のスライダーを打たれ中前安打を許し交代した。

◆今季限りで引退する中日岡田俊哉投手(33)が現役最後の登板でヤクルト村上から見逃し三振を奪った。先発でマウンドに上がり1番に入った村上に5球を投げた。2ボール2ストライクからの5球目、144キロの直球を外角低めにズバッと投げ込んだ。

◆中日の岡田俊哉投手(33)と祖父江大輔投手(38)が引退試合で最後の雄姿を見せた。先発の岡田はヤクルトの1番が主砲村上宗隆内野手(25)と聞いて「心臓がバクバクした」とびっくり。5球目に144キロの直球を外角低めにズバッと投げ込み、見逃し三振で354試合登板の有終を飾った。「『ナイスボール!』と球界を代表する打者(村上)からほめてもらった」と感謝した。23年の春季キャンプで右大腿(だいたい)骨を骨折する大けがを負い、一時育成契約となった。「ここに戻ってくることを目標にやってきたので」と涙が止まらなかった。セレモニーでは、プロ入りを後押ししてくれた智弁和歌山・高嶋仁名誉監督(79)から花束を受け取り、また涙があふれた。元セットアッパーの祖父江は3点リードの8回、登場曲TOKIOの「宙船」に乗って通算510試合目のマウンドへ。中村悠平捕手(35)に得意のスライダーを中前に運ばれて降板した。マウンドに来た井上監督から「お前らしいな」とねぎらわれ、祖父江も「いい勝負ができた」と笑った。2人の勇姿がチームを鼓舞し連敗も4でストップ。セレモニーでは先に岡田を胴上げし、祖父江は無視してナインが引き揚げようとするなど、最後まで笑いあり涙あり。岡田は中日一筋16年、祖父江は同12年。人柄もあふれた引退試合に超満員の竜党が酔いしれた。【石橋隆雄】▽中日高橋宏(今季7勝目。先発岡田を受け1回1死から登板。7回まで無失点で祖父江にバトンを渡し)「お世話になった先輩2人だったので、自分の出せる全力で挑んだ。2人がいる時にCSとか、優勝させる立場だったけど、かなわずにすごく悔しい。恩返しという形で投げていきたい」▽中日井上監督(岡田と祖父江の引退試合を勝利で飾り)「昨日は中田翔の引退試合で勝って送れなかった。今日はどうしても勝ちたい気持ちだった」

◆今季限りで引退する中日岡田俊哉投手(33)の引退セレモニーでのあいさつ全文は以下の通り。頭がまっ白なので、書いてきた紙を読ませてください。16年前、ドラゴンズのユニホームに袖を通し、私のプロ野球生活はスタートしました。先輩たちに追い付きたい、どうすれば同じ舞台で戦えるか、16年間自分なりに必死にもがき、考え、やってきました。うれしかった記憶もあります。どん底を味わい、苦しかった記憶もあります。どんな時も僕の背中を押してくださったドラゴンズファンのみなさま、ファンの声援は本当にすごい力があります。本当にありがとうございました。そして今日このバンテリンドームで温かいドラゴンズファンのみなさんの前でユニホームを脱げることを幸せに思います。これまで支えてくださった監督、コーチ、一緒に戦ったチームメート、今日まで体の管理をしてくれたトレーニングコーチ、トレーナー、練習のサポートをしてくださったチームスタッフ、すべての方々のおかげで16年間現役を続けることができました。本当にありがとうございます。この場を借りて改めて感謝を伝えさせてください。小学校2年生から野球を始め、野球中心の生活になり、苦労や迷惑をたくさんかけたと思いますが、好きな野球を目いっぱいやらせてもらい、プロに行きたい自分の意思を尊重してくれた両親、本当に感謝しています。ありがとうございました。プロへの背中を押してくださった高嶋先生、大学進学を希望していた僕に『お前はプロで勝負しろ』と言ってくださいました。あの言葉がなければ今の僕はいません。プロの世界の厳しさやプレッシャーに打ち勝ってこられたのは、厳しくも愛情ある指導をしてくださった先生のおかげです。本当にありがとうございました。16年間一番近くで支えてくれた妻。ここ数年は大きなけがもあり、僕以上に大変だったと思います。でも、いつも前向きな言葉をかけてくれて、僕は前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとう。3人の子どもたちへ。いつもパパの応援をしてくれてありがとう。みんなの笑顔がパパの活力になっていました。これからはパパがみんなを応援する番です。それぞれ夢や目標を持ち、一緒に頑張っていきましょう。そしてあの大けがから再び支配下登録してくれた井上監督をはじめ、復帰させるためにサポートしてくれた方々、『待っています』といつも声をかけてくれたファンのみなさま、僕をまたバンテリンドームのマウンドに立たせていただき、本当にありがとうございました。あの歓声は一生忘れません。最後になりますが、本日、こんなに素晴らしいセレモニーを開いてくださった関係者のみなさま、お付き合いいただいたスワローズ関係者のみなさま、最後まで残ってくださったドラゴンズファン、スワローズファンのみなさまに心より感謝申し上げます。いい時も悪い時も全部含めて幸せなプロ野球人生でした。16年間、本当にありがとうございました。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が「1番・三塁」で先発出場する。

◆中日はともに引退試合の岡田、祖父江ら5投手の無失点リレーで連敗を4で止めた。2番手の高橋宏が6回?を9奪三振で7勝目。三回に失策で2点を挙げ、七回は岡林の適時打で加点した。ヤクルトは八回無死満塁の好機を生かせず。

◆ヤクルトの連勝は2で止まった。村上宗隆内野手が「1番・三塁」でスタメン。しかし、1打席のみで交代した。打線は八回無死満塁、九回1死二、三塁の好機を逃すなど8安打で零封負けを喫した。先発の小川泰弘投手は三回にタイムリーエラーで2点を失いながら6回5安打2失点(自責0)と好投したが、打線の援護に見放されて5敗目(4勝)を喫した。

◆中日一筋で長く活躍した岡田と祖父江が引退登板に臨み、ともに打者1人と対戦した。先発した岡田は糸を引くような外角直球で村上を見逃し三振。大歓声の中で降板すると、ベンチでは涙があふれた。病気や大けがを乗り越えた不屈のサウスポーは、試合後のセレモニーで母校、智弁和歌山高の高嶋仁名誉監督から花束を受け取り「いいときも悪いときも含め、幸せなプロ野球人生だった」と感慨を込めた。2020年の最優秀中継ぎ投手、祖父江はこれが通算510登板目。八回、先頭の中村悠にスライダーを中前打とされるも、晴れやかな笑顔でマウンドを降りた。セレモニーではともにチームを支えた大野、藤嶋から花束を手渡され「最高の仲間と野球ができて僕は幸せ者」と率直な思いを述べた。

◆ヤクルト・高津臣吾監督(56)が試合後、2試合連続で途中交代した村上宗隆内野手(25)について言及。「ちょっと体調がすぐれないので、今は様子を見ているところ。(今季限りで現役引退する)岡田選手が先発するということだったので、打席に立たせました」と説明した。村上は「1番・三塁」で出場し、一回先頭打者として先発した岡田と対戦。一度もバットを振ることなく見逃し三振に倒れ、その裏の守備からベンチに下がった。前日19日にも途中交代した主砲のあす以降について指揮官は「(村上)本人はいきます、いきますとずっといっているけど、明日(の状態を)見て」と話した。この日は、バンテリンドームでの最終戦。今季限りで退任する高津監督は、ヤクルトファンで埋まる左翼スタンドにサインボールを投げ入れ「ちょっと寂しい気もする。最後だと思うのでいろんなことあったなと思い出しました」と回想した。残り11試合。「残り試合をかみしめながら楽しみながら頑張ります」と語った。

◆主砲〝不在〟で打線が沈黙した。ヤクルトは中日・高橋宏の前に七回まで3安打と封じ込まれ、今季15度目の零封負け。高津臣吾監督(56)は「いい投手なので、変化球を(直球と)挟まれるとスイングをさせてもらえなかったですね」と脱帽した。この日は、現役引退する岡田の引退登板ということもあり、村上宗隆内野手(25)をプロ8年目で初めて「1番・三塁」で起用。主砲は一度もスイングすることなく見逃し三振に倒れ、その裏の守備からベンチに下がった。2試合連続で途中交代した主砲について高津監督は「ちょっと体調がすぐれないので。今は様子を見ているところ」と説明した。8月だけで12本塁打を量産した4番を欠く中、名古屋でのシーズン最終戦を勝利で飾れなかった。残り11試合。今季限りで退任する指揮官は「残り試合をかみしめながら、楽しみながら頑張ります」と前を向いた。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
阪神
83503 0.624
(↓0.005)
-
(-)
7474
(+1)
326
(+4)
88
(+1)
98
(+1)
0.244
(↓0.001)
2.150
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
67645 0.511
(↑0.003)
15
(↑1)
7465
(+4)
426
(+1)
101
(+1)
62
(+1)
0.241
(-)
2.880
(↑0.02)
3
(-)
巨人
67663 0.504
(↑0.004)
16
(↑1)
7435
(+3)
430
(+1)
93
(+1)
50
(-)
0.247
(↓0.001)
2.890
(↑0.01)
4
(-)
広島
58735 0.443
(↓0.003)
24
(-)
7428
(+1)
457
(+3)
70
(+1)
56
(+1)
0.247
(↓0.001)
3.080
(-)
5
(-)
中日
59752 0.440
(↑0.004)
24.5
(↑1)
7380
(+3)
441
(-)
75
(-)
79
(-)
0.231
(-)
2.960
(↑0.03)
6
(-)
ヤクルト
50766 0.397
(↓0.003)
29.5
(-)
11392
(-)
531
(+3)
81
(-)
57
(-)
0.232
(-)
3.650
(↑0.01)