阪神(☆4対0★)DeNA =リーグ戦23回戦(2025.09.19)・阪神甲子園球場=
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DeNA
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阪神
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勝利投手:早川 太貴(2勝0敗0S)
敗戦投手:ジャクソン(10勝7敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(23号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は4回裏、高寺の適時打に相手失策が絡み、2点を先制する。その後は、5回に森下がソロを放つと、6回には代打・ヘルナンデスの適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・早川が6回無失点の好投で今季2勝目。敗れたDeNAは、打線が相手を上回る8安打を放つも、無得点とつながりを欠いた。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)の起用法が、にわかに注目度を増してきた。18日の広島戦(マツダスタジアム)で待望の来日1号本塁打。再昇格した最初の試合で2安打と結果を出した。ヘルナンデスは5月25日から交流戦期間を含む約1カ月間、三塁のレギュラー格で出場。その間は佐藤輝明内野手(26)が右翼、森下翔太外野手(25)が左翼を守るシフトを組んだ。ヘルナンデスの攻撃力に期待しての布陣だった。今回はコンディション不良の佐藤輝の穴をカバーする緊急措置。ただ、このままヘルナンデスが打力を発揮すれば、交流戦中に試した布陣の再現も可能性が出てくる。日本シリーズのDHも含めた、ポストシーズンの貴重なオプションになるかもしれない。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が、1軍に合流した。リーグ優勝決定から2日後の今月9日に出場戦登録抹消。2軍降格後は5試合に先発出場し、15日のウエスタン・リーグ中日戦では3安打1打点と活躍した。出場選手登録されれば、最短10日での1軍再昇格となる。今季は70試合にすべて遊撃でスタメン出場。途中出場も合わせて、82試合で打率2割1分8厘だった。原口文仁内野手(33)、栄枝裕貴捕手(27)が、ウオーミングアップまでには試合前練習に姿を現さなかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が、試合前練習に参加した。疲労蓄積による「コンディション不良」で、前日18日までの広島2連戦では2試合連続でベンチ外となっていた。この日はグラウンドでウオーミングアップ。三塁でノックを受けた後、室内練習場に向かった。大きな問題はなさそうな様子で練習。守備練習までは、普段通りに近いメニューとなっている。前日までの2日も試合前練習には参加し、体を動かしていた。

◆阪神岩崎優投手(34)小幡竜平内野手(24)、早川太貴投手(25)が出場選手登録された。岩崎はここまで49試合で防御率1・69。リーグ3位の31セーブを挙げている。7日の広島戦で9回に登板し、3者凡退で胴上げ投手。リーグ優勝決定翌日の8日に出場選手登録を抹消され、調整を続けていた。小幡は8月以降の打率が1割5分9厘と不振で、リーグ優勝決定2日後の9日に出場選手登録抹消。2軍降格後は5試合に先発出場し、15日のウエスタン・リーグ中日戦では3安打1打点と活躍した。最短10日での1軍再昇格となった。今季は70試合にすべて遊撃でスタメン出場。途中出場も合わせ82試合で打率2割1分8厘だ。2軍調整中は「一番は打撃で、打席数しっかり立つというところをメインにやっていた」と明かし「しっかりやるべきことやって、試合に臨みたい」と燃えた。育成ドラフト3位ルーキーで7月に支配下昇格の早川は、この日プロ2度目の先発マウンドに上がる。前回の1軍登板は、8月27日のDeNA戦(横浜)。5回1失点でプロ初勝利を挙げていた。代わって湯浅京己投手(26)、原口文仁内野手(33)、栄枝裕貴捕手(27)が、出場選手登録を抹消された。湯浅はここまで39試合で防御率2・60。前日18日の広島戦では6回に登板し、2死満塁のピンチを招き降板していた。この日は試合前の全体練習に参加した。原口は今季4度目、栄枝は2度目の出場選手登録抹消。ともに試合前練習から姿を現さなかった。

◆疲労蓄積による「コンディション不良」だった、阪神佐藤輝明内野手(26)が、3試合ぶりにスタメンに復帰した。前日18日までの広島2連戦(マツダスタジアム)では、2試合連続でベンチ入りメンバーから外れていた。試合前練習には3日連続で参加。前日はトレーナーと短めのキャッチボールや置きティー打撃を実施し、同日中に帰阪していた。この日はグラウンドでウオーミングアップを行い、三塁で守備練習。その後は、室内練習場で体を動かしていたとみられる。3試合ぶりの、3番森下翔太外野手(25)、4番佐藤輝、5番大山悠輔内野手(30)のクリーンアップ。1番に近本光司外野手(30)、2番では中野拓夢内野手(29)が出場。今季何度もみられた1番近本から5番大山までの並びは13日巨人戦以来、5試合ぶりとなった。

◆甲子園のLED光線に照らされ、鮮やかなピンクが映えた。審判団4人がピンクのシャツを着てグラウンドに登場した。NPBは日本生命保険相互会社が取り組む「がん啓発活動」に協力。19日と20日に行われる両リーグの全10試合で、審判が特別ユニホームを着用する。

◆阪神森下翔太外野手(25)の内野手ばりの好守に拍手が起こった。初回いきなり無死一、三塁のピンチ。筒香嘉智外野手(33)の詰まった打球が右前に上がった。落ちると思われたが、猛チャージした森下が腕を伸ばしてダイレクトキャッチ。さらに、飛び出していた一塁走者を刺すために、ジャンピングスローで一塁に送球した。一塁は間に合わなかったが、三塁走者はタッチアップできず。プロ2度目の先発の早川太貴投手(25)を救った。早川はなお続くピンチを併殺で切り抜けた。

◆3試合ぶりにグラウンドに戻ってきた阪神佐藤輝明内野手(26)に大声援が送られた。スタメン紹介の際に客席全体から歓声が上がり、2回の第1打席も「テ~ル!」の大合唱が起こった。佐藤輝は疲労によるコンディション不良のため17日、18日の広島戦(マツダスタジアム)を欠場。状態が心配されていたが、この日の試合前には「僕は元気です」と宣言していた。出場は2本塁打、5打点と大爆発した15日の中日戦(甲子園)以来だけにファンの期待も余計に高まった。

◆コンディション不良から3試合ぶりに復帰した阪神佐藤輝明内野手(26)が超美技を披露した。3回1死、蝦名達夫外野手(27)の痛烈な三塁線への打球を豪快な横っ跳びで押さえた。すぐに立ち上がると自慢の強肩でノーバウンド送球。ややそれたが、一塁の大山悠輔内野手(30)が難なく打者走者にタッチした。今季は守備面でも進境著しい。ネット上では「GG(ゴールデングラブ賞)確定」と早くも初栄誉に言及する声も出ている。

◆阪神小幡竜平内野手(24)が最短10日で1軍に再昇格した。8月以降の打率が1割5分9厘で、今月9日に2軍降格。ウエスタン・リーグ5試合に先発出場し、15日中日戦では3安打1打点だった。打撃を中心に取り組み、打席数を重ねて調整。残り10試合でのポストシーズンへのアピールに向けて「しっかり頑張りたい」と燃えた。リーグ優勝決定翌日8日に抹消の岩崎、この日先発の早川も出場選手登録された。入れ替わる形で湯浅、栄枝、原口の3選手が出場選手登録抹消となった。

◆阪神育成ドラフト3位ルーキー早川太貴投手(25)が、プロ3打席目で初犠打を決めた。3回1死一塁の第1打席。バントの構えで初球を転がし、一塁走者をきっちり二塁に送った。7月に支配下昇格を果たした右腕。この日はプロ2度目で、甲子園では初の先発マウンドに上がった。初回は、無死一、三塁のピンチを背負ったが無失点。4回まで、相手に点を与えない投球を続けている。

◆阪神高寺望夢内野手(22)が持ち前の打撃センスを発揮した。0-0の4回2死一、二塁。打線が打ちあぐねていたアンドレ・ジャクソン投手(29)にカウント2-2と追い込まれたが、低めのチェンジアップに崩されず、完璧にとらえて一、二塁間を抜いた。二塁走者が生還。さらに悪送球の間に一塁走者もかえり、一挙2点を先制。DeNAも、ジャクソンもCSファイナルで戦う可能性がある相手。高寺にとっては大きなアピールとなった。

◆DeNAアンドレ・ジャクソン投手(29)が4回3安打2失点(自責1)で早々に降板した。何らかのアクシデントが発生したとみられる。勝てば球団歴代外国人投手で最多の11勝目となるジャクソンだったが、4回に2死一、二塁のピンチを招くと、阪神高寺に右前適時打を浴びて先制点を献上した。その際に中継プレーに入った林がホーム返球をキャンセルして腕の振りを止めようとしたが、勢い余ってボールを離してしまった。カバーに入ったジャクソンがバックネット付近へ慌ててボールを追いかけるも、一塁走者も生還した。直後、トレーナーや大原チーフ投手コーチが何らかの異変を察知してマウンドへ。ジャクソンは1球投球練習して状態を確認して続投し、梅野を申告敬遠、9番投手早川を一ゴロに仕留めていた。しかし5回2死一塁の場面で代打加藤が送られて降板。CSに向けた先発の軸としても期待されるだけに、状態が心配される。

◆25本も間に合うか角度よく左中間へ2試合連発!森下翔太 第23号ソロホームラン?プロ野球 (2025/9/19)??阪神×DeNA??Live on DAZN #オレをみろ #阪神タイガース #だったらDAZN pic.twitter.com/TlxWLquIf3

◆阪神育成ドラフト3位ルーキー早川太貴投手(25)が、無傷の2勝目の権利を得た状態でマウンドを降りた。ここまで3試合に登板し、防御率0・00だ。7月に支配下昇格を果たした右腕。この日はプロ2度目で、甲子園では初の先発マウンドに上がった。初回は無死一、三塁のピンチを招いたが、DeNA3番筒香を右飛、4番ビシエドを遊ゴロ併殺で無失点。3者凡退は3回のみで、初回を合わせて計3度の併殺。2、4、5、6回で安打を許し、走者を背負う場面も多かったが、点を失わずに粘った。6回を6安打1死球3奪三振の無失点。「2度目の先発でいい緊張感のなかで投げることができた。終始野手のみなさんの守備に助けてもらい、なんとか0点で抑えることができました。自分の持ち味でもあるゴロアウトがしっかり取れたところはよかったです」と振り返った。3回1死一塁の第1打席。バントの構えで初球を一塁へ転がし、プロ初犠打を決めた。

◆阪神森下翔太外野手(25)が2試合連発の23号を放った。2-0の5回2死。山崎康晃投手(32)に対して2ボールからの3球目、やや低めの146キロをジャストミート。速度174キロ、角度26度の打球が左中間スタンドに飛び込んだ。この3試合で5打点の量産ぶりで今季88打点。年間ペースは93だが、残り8試合で大台到達の可能性も出てきた。

◆阪神育成ドラフト3位ルーキー早川太貴投手(25)が、甲子園初先発でDeNA打線を6回6安打無失点に抑え、プロ2勝目を手にした。初先発初勝利を挙げた8月27日DeNA戦(横浜)も5回無失点。クライマックスシリーズで対戦する可能性もあるDeNA相手に好投で、CS先発へアピールした。打線は疲労蓄積による「コンディション不良」だった、佐藤輝明内野手(26)が、3試合ぶりに「4番三塁」でスタメンに復帰した。3試合ぶりに3番森下翔太外野手(25)、4番佐藤輝、5番大山悠輔内野手(30)のクリーンアップを結成。1番に近本光司外野手(30)、2番では中野拓夢内野手(29)が出場。今季何度もみられた近本から5番大山までの並びは13日巨人戦以来、5試合ぶりのそろい踏みになった。0-0の4回2死一、二塁で7番左翼で先発出場の高寺望夢内野手(22)がDeNA先発ジャクソンから一、二塁間を抜く適時右前打を放ち先制。さらに悪送球の間に一塁走者もかえり、一挙2点を先取した。5回には森下が2試合連続の23号ソロで加点。18日広島戦で来日1号を放ったラモン・ヘルナンデス内野手(29)が6回2死三塁で代打で登場し、右前適時打を放った。

◆DeNAの今季最長の連勝が6でストップしたが、広島も敗れたため、4年連続でのCS出場が決定した。先発のアンドレ・ジャクソン投手(29)が4回3安打2失点(自責1)で早々に降板した。勝てば球団歴代外国人投手で最多の11勝目だったが、4回に2死一、二塁のピンチを招くと、阪神高寺に右前適時打を浴びて先制点を献上した。その際に中継プレーに入った林がホーム返球をキャンセルして腕の振りを止めようとしたが、勢い余ってボールを離してしまった。バックネット付近に転々とするボールを拾いにカバーに入ったジャクソンだったが、人工芝に足を取られて転倒。その間に一塁走者も生還した。直後、トレーナーや大原チーフ投手コーチが何らかの異変を察知してマウンドへ。ジャクソンは1球投球練習して状態を確認して続投し、梅野を申告敬遠、9番投手早川を一ゴロに仕留めていた。しかし5回2死一塁の場面で代打加藤が送られて降板。CSに向けた先発の軸としても期待されるだけに、状態が心配されるが「最後のイニングまでは自身の思うようなプランで投球できたので悔しいです。また次回登板までにコンディショニングを整えて、自身のプランを遂行できるようにしていきたいです」と前向きなコメントを残した。打線はリーグ優勝を支えた阪神投手陣を攻略できず。3度先頭打者が出塁するも、3併殺など拙攻でチャンスを逸した。連勝はストップしたが、広島が巨人に敗れたため、セ・リーグの順位規定によって3位以上が確定。三浦大輔監督(51)就任2年目の22年から4年連続でのCS出場が決定した。

◆DeNAの今季最長の連勝が6でストップしたが、広島も敗れたため、4年連続でのCS出場が決定した。打線はリーグ優勝を支えた阪神投手陣を攻略できず。3度先頭打者が出塁するも、3併殺など拙攻でチャンスを逸した。連勝は止まったが、三浦大輔監督(51)就任2年目の22年から4年連続でのCS出場が決まった。DeNAのセ・リーグ3位以内、4年連続のCS出場が確定した。残り8試合に全敗しても、勝率で4位以下の広島、中日、ヤクルトに抜かれない。広島には66勝72敗5分けの同率で並ばれる可能性があるが、この場合は直接対決も12勝12敗1分けで並び、規定により交流戦を除いたリーグ内対戦成績でDeNAが上となる。DeNAの4年連続Aクラスは97~01年(5年連続)以来、球団史上2度目。

◆DeNAのアンドレ・ジャクソン投手(29)がアクシデントで緊急降板した。4回2死一、二塁、阪神高寺に右前適時打を浴びて先制点を献上。中継に入った林の悪送球をカバーしにいくもバックネット付近で人工芝に足を取られて転倒。今季最短タイの4回2失点(自責1)で降板し、三浦大輔監督は「下半身に違和感があったのであそこで代えました。トレーナーに確認してもらって明日の様子見てになる」と説明した。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が3試合ぶりに「4番三塁」で先発復帰した。この日は「三塁」で存在感を発揮。3回1死の守備で、DeNA蝦名の三塁線を抜けようかという痛烈な打球を倒れ込みながらつかまえた。起き上がって一塁大山に送球し、俊足の1番打者をアウトにして先発の早川を助けた。「ちょっとね、初回は追いつけなかったので、次はいいプレーできたんでよかったです」と試合開始の直後、蝦名に三遊間を抜かれて左前打にされた"借り"を返した。疲労蓄積による「コンディション不良」で、前日18日までの広島2連戦(マツダスタジアム)は欠場。この日はグラウンドで三塁の守備練習を行い、「僕は元気です!」と先発出場への準備を進めていた。「4番」としては2試合連続無安打に終わるも、打撃の感覚のずれなどは「大丈夫です」と不安を一蹴した。

◆カンッと乾いた音が響きわたった。26度の低い角度で飛び出した阪神森下翔太外野手(25)の打球は失速せず、左中間席に届いた。出迎えた佐藤輝とのエルボータッチもばっちり。2試合連発の23号ソロ。力投を続ける早川に、最高のプレゼントを贈った。2-0の5回2死。山崎の低めの146キロ直球を強くすくい上げた。山崎とは過去3度しか対戦がない。直前にツーシームを見て、軌道を確認。2ボールとカウント有利となり、パワースイングをかけた。「走者もいなかったので思い切っていきました。自分のスイングで捉えることができました」と胸を張った。ここ3戦5打点の量産ぶりで、自己最多の打点を88まで伸ばした。残り8試合。96打点でトップを走る佐藤輝、そして3桁の大台にどこまで迫れるか。モチベーションは高い。4回は「ジャクソン投手からは簡単にはチャンスは作れない。なんでもいいから出ようと思った」と出塁に徹して中前打。高寺の一打で先制のホームを踏んだ。「20」にのぼる勝利打点だけでなく、3番打者らしく、あらゆる形で得点を生み出す。9月は打率3割9分9厘と好調だが「日々の修正とかも含めて、調子うんぬんで片付けないようにしている」と話したように、試行錯誤の毎日。いわゆる「不調」を感じても、その日のベストを探る。レギュラーで試合に出る責任を改めてかみしめる3年目だ。変わらず続ける練習もある。5月上旬、チームに「新戦力」が加わった。森下の要望でメディシンボールが1個追加された。重さは既存のものと同じ3キロだが、1・5倍ほど大きい。これを使って体幹や真っすぐの姿勢を意識したルーティンを行う。故障防止だけでなく、安定したフォーム固めにも役立てている。守備でも初回無死一、三塁で筒香の詰まった飛球に猛チャージで好捕。早川を救った。「走攻守、全部トップレベルでやりたい」が目指す選手像。25歳が、チームの中核をなす1人となっている。【柏原誠】

◆DeNAが今季18度目の完封負けで今季最長の連勝が6でストップしたが、広島も敗れたため4年連続でのCS出場が決定した。三浦大輔監督(51)は就任2年目から球団史上初となる4年連続Aクラス入りを達成も「そこが目標じゃない。かといって何か変わるわけでもないのでまた明日に向けて準備していきます」と地に足をつけた。シーズン最終盤にして勢いに乗った。宮崎敏郎内野手(36)、牧秀悟内野手(27)という主軸を欠く中でも9月はこれで12勝4敗。安定した先発陣に加えて打線では蝦名達夫外野手(27)ら上位打線が出塁して筒香嘉智外野手(33)、タイラー・オースティン内野手(34)、ダヤン・ビシエド内野手(36)ら中軸がかえす形ができつつある。一方でCSファイナルの舞台となる甲子園での完封負けは不安要素を残した。阪神のルーキー早川太貴投手(25)らリリーフ陣から相手打線より多い8安打を放ちながらも無得点。3度先頭打者が出塁するも、3併殺など拙攻でチャンスを逸した。林琢真内野手(25)の悪送球や松尾汐恩捕手(21)のブロッキングミス(記録はワイルドピッチ)なども失点につながった。指揮官は「流れもありますし、先制できずにミスしていればこういう展開になる」と悔やんだ。3位以上は確定も、3位巨人とは1ゲーム差に縮まった。2位死守でCSホーム開催へ、残りは8試合だ。【小早川宗一郎】DeNAのセ・リーグ3位以内、4年連続のCS出場が確定した。残り8試合に全敗しても、勝率で4位以下の広島、中日、ヤクルトに抜かれない。広島には66勝72敗5分けの同率で並ばれる可能性があるが、この場合は直接対決も12勝12敗1分けで並び、規定により交流戦を除いたリーグ内対戦成績でDeNAが上となる。DeNAの4年連続Aクラスは97~01年(5年連続)以来、球団史上2度目。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が連日の打点をマークした。6回2死三塁で、代打出場。左腕坂本の初球チェンジアップを捉え、一、二塁間を破る右前適時打を決めた。前夜には敵地広島戦で来日初本塁打を放っており、2試合連続で結果を残した。「監督に言われたところで先発でも代打でも出るだけ。どこでも準備はしているし、言われたところで結果が出せるように準備し続けたいよ」と力を込めた。

◆阪神高寺望夢内野手(22)が6試合ぶりのスタメン出場で決勝打を放った。「7番左翼」で、11日DeNA戦以来となる先発起用。0-0の4回2死一、二塁。カウント2-2から、先発ジャクソンの沈むチェンジアップを引っ張り込んだ。一、二塁間を破る甲子園初タイムリー。中継プレーが乱れた間に、一気に一塁走者も生還した。「得点圏でしっかり打てたので。特に何も狙っていなかったんですけど、来たボールをしっかり打つことができました」。8回の守備からは、近本に代わって甲子園では初となる中堅の守備もこなした。

◆阪神岩崎優投手(34)が12日ぶりの登板を3者凡退で締めくくった。4点リードの9回にマウンドへ。4番ビシエド、代打神里、6番度会の3人から凡打を築いた。8日にいったん出場選手登録を抹消され、この日から1軍再登録。リーグ優勝を決めた7日広島戦以来の登板で、無失点投球を見せた。「今日はあまりアレでしたけど。しっかりまたCSに向けてやっていきたいと思います」と振り返った。

◆あるぞCS抜てき! 阪神新人の早川太貴投手(25)が甲子園初勝利を挙げた。6連勝中だったDeNA打線を6回6安打無失点に抑え、プロ2勝目。初先発初勝利を挙げた8月27日からDeNA相手に2試合計11イニング無失点で防御率0・00を維持した。クライマックスシリーズ(CS)の登板に向けたアピールにも成功だ。チームは4連勝でシーズン83勝に到達。球団最多まであと4勝とした。早川はほほ笑みながら大歓声を浴びた。甲子園での初勝利。初めて本拠地でお立ち台に上がった。「前回もうれしかったんですけど、ファンの皆さんと一緒に、本拠地で勝ててすごくうれしいです。すごく楽しかったです」7月に支配下昇格し、プロ2度目で甲子園では初の先発。初回無死一、三塁から筒香を右飛、ビシエドを遊ゴロ併殺。ピンチをしのいだ。3者凡退の3回以外は安打を許すも、計3度の併殺など粘った。「野手の方の声掛けもファンの方の声援もすごかった。ピンチもピンチな感じがせず強気にいけた」。6回6安打無失点。先発デビューから2戦2勝で防御率0・00をキープした。国立の小樽商科大を卒業後、北広島市役所で勤務の右腕。不完全燃焼だった野球への気持ちが、NPBの舞台までつれてきた。大麻高3年夏、大会の約1カ月前に右肘を骨折。試合に出られず最後の夏が終わった。大学3年時の20年シーズンはコロナ禍。緊急事態宣言発出等があり練習すらあまりできなかった。4年秋はリーグ戦があったが、制限は大きいまま引退した。「プロより、できるところまでやりたい。せっかく頑張ってきたのに、やりきれないまま終われない」プロへの気持ちも少しあったが、とにかく燃え尽きるまで野球をしたい。公務員になるための勉強中の同3年時に、社会人クラブチームへの入団を決意。「球速150キロ到達」などを目標に設定した。そこで球速等の技術の成長を実感。「上の世界でやりたい」と現実的に思うようになった。ルーキー右腕が躍動し、チームは28度目の完封勝利。4連勝で球団シーズン最多タイ87勝も見えてきた。藤川監督は「良さが十分に出た投球でしたね」と評価した。2度の先発はともに2位DeNA相手で好投。CSで対戦する可能性もある球団で「チャンスをもらえたときにしっかり投げられるように次につなげたい」。先発の駒が豊富な虎の投手陣だが、抜てきされる可能性はゼロではない。育成出身右腕のシンデレラストーリーはまだ終わらない。【塚本光】早川太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日生まれ、北海道・江別市出身。大麻高から小樽商大に進学。卒業後は北広島市役所で働き、社会人クラブチームのウイン北広島と北広島市職労野球部(軟式)に所属。トライアウトを経て昨季はウエスタン・リーグくふうハヤテでプレー。24年育成ドラフト3位で阪神に入団し7月13日に支配下昇格。右投げ右打ち。185センチ、95キロ。支配下昇格後の今季推定年俸は420万円。▽阪神梅野(早川のピッチングについて)「本当によかったと思う。四球を出さないテーマを掲げながら、しっかり攻めていく。いろんな球を使いながら粘り強くナイスピッチングだった」▽阪神安藤投手チーフコーチ(先発2戦2勝の早川について)「落ち着いて投げられた。落ち着いてダブルプレー取れたし。最高のピッチングができたのかなと思います」

◆あるぞCS抜てき! 阪神新人の早川太貴投手(25)が甲子園初勝利を挙げた。6連勝中だったDeNA打線を6回6安打無失点に抑え、プロ2勝目。初先発初勝利を挙げた8月27日からDeNA相手に2試合計11イニング無失点で防御率0・00を維持した。クライマックスシリーズ(CS)の登板に向けたアピールにも成功だ。チームは4連勝でシーズン83勝に到達。球団最多まであと4勝とした。早川はキャッチボールから、再現性を高めた。プロ8年目で今季3勝負けなしの高橋ら、先輩の球を受けると「そこで自分との差を一番感じる。長くやってる人ほど、安定した球を狙ったところに投げていく」。基本の重要性を肌で感じた。前回の1軍登板の8月27日DeNA戦ではプロ初先発初勝利。ただ、これまでとの違いを誰に投げる時も感じた。甘いコースにいったボールは、アウトになっても強い打球にされた。「マグレは続かない。長くやる上で何回も対戦しないといけない。安定して投げられないと難しい」緊張も怖さも味わい、プレッシャーがかかる中での安定感が必要と痛感。キャッチボールで質の高い球を投げ続けられなければ、本番で本領を発揮できない。意識をより高くして練習。同じDeNA相手に、前回より安定した投球を披露した。【阪神担当=塚本光】

◆阪神の小幡竜平内野手(24)が甲子園の試合前練習に合流した。9日に出場選手登録を抹消されているため、登録されれば最短での昇格となる。9日以降、ウエスタンでは5試合に出場し、打率・316(19打数6安打)。15日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)では3安打1打点をマークしていた。

◆阪神の小幡竜平内野手(24)、早川太貴投手(25)、岩崎優投手(34)が19日、出場選手登録された。小幡は9日に抹消されて以来、最短での昇格。9日以降、ウエスタンでは5試合に出場し、打率・316(19打数6安打)をマークしていた。「一番は打撃の部分を見直した。やるべきことをやって試合に臨みたい」。この日のDeNA戦(甲子園)に先発する早川は8月28日以来、岩崎は9月8日以来の登録となった。代わって、原口文仁内野手(33)、栄枝裕貴(27)、湯浅京己投手(26)が出場選手登録を抹消された。

◆コンディション不良のため2戦連続で阪神の佐藤輝明内野手(26)が15日の中日戦(甲子園)以来、3試合ぶりにスタメンに復帰した。40発、100打点を狙う主砲が先発は早川太貴投手(25)が務める。プロ初先発となった8月27日の同戦(横浜)では5回無失点の好投でプロ初勝利をつかんだ。甲子園初先発のマウンドで2勝目をつかむ。

◆20日のDeNA戦(甲子園)に先発する阪神・高橋遥人投手(29)は甲子園の試合前練習に参加。キャッチボールや短距離ダッシュなどで調整した。「しっかりと試合を作りたいっていうのが一番。前回はそれができなかったので二度同じことはしないようにしたい」前回登板の13日、巨人戦(東京ドーム)では中山、岸田から被弾するなど今季ワーストの3回6失点(勝ち負け付かず)を喫した。今季ここまで3勝0敗。4勝目を目指す。「普段は打たれた試合をめちゃくちゃ見るわけではないが、今回は見なきゃいけないなと思って見た。マウンドで感じたことと客観的に見て(感じたことを比較して)どうなんだろうと」対戦するDeNAは19日の試合前時点で2位につけ、ポストシーズンでも対戦する可能性が高い。左腕は「あまりそういうのは考えずにいきたい。内も外も使って、攻めていけたらなと思います」と平常心で臨む。

◆阪神・早川太貴投手(25)が先発し、一回のピンチを乗り越えた。先頭・蝦名に左前にはじき返されると、続く桑原には右前へのテキサスヒットを打たれ、いきなり無死一、三塁のピンチを招いた。それでも筒香を浅い右飛に打ち取ると、4番・ビシエドは内角球で詰まらせて遊撃へのゴロを打たせ、注文通りのダブルプレー。1軍での甲子園初先発で早速訪れた窮地を乗り越え、大きな拍手を浴びた。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が「4番・三塁」で出場。三回に好守を披露した。1死走者なしでDeNAの1番・蝦名が放った打球が三塁線を襲った。しかし、この痛烈なゴロを佐藤輝は破らせなかった。ラインに向かって果敢に飛び込み、見事にダイビングキャッチ。すぐさま起き上がって一塁へ送球し、ボールはやや浮いたものの一塁・大山が蝦名にタッグし、アウトにした。抜けていれば長打となってピンチを迎えていただけに、甲子園初先発となる早川を助けるビッグプレーだった。佐藤輝は疲労を考慮されて17、18日の広島2連戦(マツダ)を欠場しており、この日にスタメンで復帰。ファンがプレーする姿を待ちわびていた中で、まずはグラブでファンを魅了した。

◆阪神が四回に先制。高寺望夢内野手(22)が右前に適時打を放った。2死一、二塁の好機でジャクソンのチェンジアップを振り抜いた。鋭い打球は一、二塁間を抜け、右前へ。二走・森下が一気にホームへ生還した。さらに相手の守備の乱れもあって、一走・大山が2点目の生還を果たした。高寺はこの日「7番・左翼」で11日のDeNA戦(甲子園)以来のスタメン出場。途中出場した18日の広島戦(マツダ)から2試合連続安打で、打点はリーグ優勝を決めた7日の広島戦(甲子園)以来だった。左翼の定位置獲得を狙う若虎がポストシーズンに向け、自慢の打撃でアピール。「打ったのはチェンジアップ。必死に食らいつきました。ツーアウトでしたし、思い切ってスイングできたと思います。」と振り返った。

◆DeNAのドラフト1位・竹田祐投手(26)=三菱重工West=が4勝目をかけて、20日の阪神戦(甲子園)に先発する。大阪・履正社高3年時に準優勝した2017年の選抜大会決勝以来のマウンドに「広いし、やっぱりみんなが憧れる甲子園。投げられることに喜びを感じながら投げたい」と登板を心待ちにした。阪神とは今季初対戦。「すごく強力な打線。長いイニングを投げようとかじゃなく、一つ一つのアウトを積み重ねていきたい」と力を込めた。

◆阪神・森下翔太外野手(25)が五回に左中間スタンドへ23号ソロを放った。「走者もいなかったので思い切っていこうと思っていました。しっかり自分のスイングでとらえることができました」。この回から登板した山崎の146キロ直球を振り抜いた。白球は左中間スタンドへ一直線。18日の広島戦(マツダ)に続く2試合連続弾でリードを3点に広げた。これが今季88打点目。3試合連続安打&打点と若き大砲が絶好調だ。

◆球団の歴史に名を残す。DeNAのアンドレ・ジャクソン投手(29)が先発した。前回12日のヤクルト戦で7回無失点と好投して10勝目に到達。2017年のウィーランド、23年のバウアーに並び球団の外国人投手としてはシーズン最多勝利となり、「記録を塗り替えられるように頑張りたい。11勝、12勝を目指して頑張っていきたい」と滑らかな口調で話した。来日2年目で明るくユーモアのある発言も印象的。全体練習でひとり、野手陣にまじってノックを受ける場面もあれば、8月29日には横浜スタジアムで初本塁打も放って喜びを爆発させた。7月のオールスター戦では、阪神勢と積極的にコミュニケーションを図ることもあった。「阪神戦に結構投げている。対戦がたくさんある分、よく知っているような感覚になるが、ちゃんと話すのは初めて」と笑い、「冗談でからかったり、そういう絡みができたのですごく楽しかった。昔から知っていたような感じで話ができた」と初の球宴を楽しんでいた。シーズンも最終盤となり、リーグ優勝を決めた相手はどこよりも高い壁となった。「野球は真剣になりすぎてしまう時があるけど、やっぱり楽しみたい」。しかし、四回に安打と四球で2死一、二塁のピンチを招き、高寺に適時打を許すと、守備の乱れも重なり2点を先制された。ジャクソンは五回の打席で代打を送られ、4回3安打2失点で降板。11勝目はならなかった。

◆阪神・阪神・早川太貴投手(25)が先発し、6回6安打無失点と粘投した。安打で走者を背負う場面こそ多かったが、緩急を駆使した投球でDeNA打線に挑み、肝心のホームは踏ませなかった。一回無死一、三塁では筒香を浅い右飛、ビシエドは内角球で詰まらせて遊ゴロ併殺にそれぞれ打ち取り、無失点発進。四回も1死一塁で松尾を三ゴロ併殺に仕留めるなど、打たせて取る投球でゼロを並べた。五回に森下が左中間ソロを放ってリードが3点に広がり、グラウンドを整備を挟んで臨んだ六回は先頭の蝦名に左前打を許すと、桑原との対戦は95キロの変化球がすっぽ抜けて死球となり、またもピンチ。ただ、ここでも筒香を遊ゴロ併殺に抑えると、ビシエドには三ゴロを打たせ、難所を乗り越えた。右腕の1軍での先発登板は、5回2安打無失点でプロ初先発初勝利を挙げた8月27日のDeNA戦(横浜)以来で、甲子園ではプロ初。今回は3併殺を打たせ、これでDeNA打線には計11回無失点とし、勝利投手の権利を手に七回以降のマウンドを救援陣に託した。早川は「2度目の先発で、いい緊張感の中で投げることができました。終始、野手のみなさんの守備に助けてもらい、なんとかゼロ点で抑えることができました。自分の持ち味でもあるゴロアウトがしっかりと取れたところはよかったです」とコメントした。

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)が六回2死三塁の好機で代打出場。左腕・坂本の初球チェンジアップを逆方向にはじき返し、右前適時打を放った。ヘルナンデスは18日に1軍昇格。同日の広島戦(マツダ)に「6番・三塁」で出場し、今季134試合目で待望の来日1号を放っていた。これが甲子園での初タイムリー。ポストシーズンに向け、助っ人が存在感を増してきた。■ヘルナンデスの談話 「打ったのはチェンジアップ。チャンスの場面に代打で使ってもらったので積極的に打ちにいったよ。期待に応えることができてよかったし、チームメイトもファンのみんなも喜んでくれたから嬉しいね。」

◆阪神が快勝。育成D3位から今年7月に支配下契約を勝ち取り、甲子園初先発となった早川太貴投手(25)が6回6安打無失点の好投で2勝目をあげた。早川は一回無死一、三塁では筒香を浅い右飛、ビシエドは内角球で詰まらせて遊ゴロ併殺にそれぞれ打ち取り、無失点発進。8月27日にプロ初勝利をあげたDeNA打線を再び封じ、2連勝となった。九回は岩崎がリーグ優勝を果たした7日の広島戦(甲子園)以来の登板。リフレッシュのため、出場選手登録を抹消されていたが、この日1軍に再昇格し、危なげなくスコアボードにゼロを刻んだ。打線は三回に高寺の右前適時打で先制すると、五回に森下が2試合連続となる23号ソロを放って中押し。六回には代打のヘルナンデスがタイムリーを放って効果的に得点を重ねた。疲労を考慮され、2試合連続でベンチ外となっていた佐藤輝も「4番・三塁」で先発出場。3打数無安打に終わったが、守備で軽快な動きをみせるなど問題なく戦列に復帰した。阪神は4連勝で貯金は34。今季83勝目をあげた。

◆オリックス、阪神で通算176勝を挙げ、引退後も両チームでコーチを務めたサンケイスポーツ専属評論家の星野伸之氏(59)は、先発して勝利投手となった阪神・早川太貴投手(25)を高く評価した。CSで再戦の可能性があるDeNAに対して、阪神は早川が2試合続けて好投した。プラスアルファの戦力として大きい。勢いに乗っているDeNA打線に一回、いきなり連打を浴びて無死一、三塁。冷静に投げるのが難しい状況だったが、筒香はスライダーで詰まらせて浅い右飛。ビシエドもツーシームで詰まらせて、計算通りの遊ゴロ併殺。ルーキーらしくない落ち着きがある。その後も、ピンチは招くのが、ここ一番で狙ったコースに投げて、計3併殺。同じ相手に2試合連続の好投は、意外に難しいし、DeNAから見たら、嫌なイメージだけが残っただろう。独特の投球フォームが相手を惑わせている。テークバックの際に、タメが長い。腕の振りもいい。打者が慣れるのに時間がかかるタイプかもしれない。阪神は先発がそろっているから、CSでの先発の可能性は微妙だが、短期決戦は先発は早めに交代させるケースはある。その際に長いイニングを任せられる投手だ。もちろん、先発させても面白い。ポストシーズンに向け、使い勝手のいい投手が加わった。

◆阪神は4連勝で貯金は34。今季83勝目をあげた。甲子園初先発となった早川太貴投手(25)が6回6安打無失点の好投で2勝目。打線は森下翔太外野手(25)の2試合連続となる23号ソロなどで援護した。(成績=83勝49敗3分、観衆=4万2601人)

◆阪神が無失点リレーで4連勝。新人早川が走者を再三背負っても3併殺打に仕留めるなど六回まで投げて2勝目。四回に高寺の適時打などで2点先制し、五回は森下の一発で加点した。拙攻のDeNAは今季最長の連勝が6で止まった。

◆阪神が今季28度目のゼロ封勝利。03、05年の球団最多87勝まで、残り8試合で4勝とした。四回2死一、二塁での高寺望夢内野手(22)の右前適時打が敵失も重なり、2点を先取。五回には森下翔太外野手(25)が今季4度目の2試合連続本塁打で3点目を加え、六回2死一、二塁では代打ラモン・ヘルナンデス内野手(29)の右前適時打で突き放した。甲子園初先発で6回を投げた早川太貴投手(25)は2連勝。再登録された岩崎優投手(34)が九回を3人で締めた。蓄積疲労によるコンディション不良で2戦連続ベンチ外からスタメン復帰の佐藤輝明内野手(26)は3打数無安打1四球。また早川、岩崎に加えて小幡竜平内野手(24)が登録され、湯浅京己投手(26)、栄枝裕貴捕手(27)、原口文仁内野手(33)が再調整となった。

◆白球をフルパワーで追いかけた。快音響かずとも、好守連発。阪神・佐藤輝明内野手(26)がグラウンドに帰ってきた。「もう全然、問題なく。いいプレーができたのでよかったです」疲労を考慮されて17、18日の広島戦(マツダ)をベンチ外。18日は試合前に球場を離れた。この日は試合前の打撃練習こそ室内で行ったが、「4番・三塁」で先発復帰。三回1死は蝦名の痛烈なゴロをダイビングキャッチし、アウトに。続く桑原の打球もランニングスローで軽快にさばいた。3打数無安打も、計5度の守備機会で光った。藤川監督は佐藤輝の状態について「グラウンドに出て最後の方までプレーしていたので。どうでしょうね」と多くを語らなかったが、華麗な守備&フルスイングが問題のないことを物語る。欠場による打撃の感覚のズレについても、佐藤輝は「大丈夫です。大丈夫です」とうなずいた。大台の40本塁打&100打点まで、残り8試合で2本塁打&4打点。次は快音で復活を証明する。(原田遼太郎)

◆阪神は梅野隆太郎捕手が早川と2試合連続でバッテリーを組み、2勝目を導いた。「粘り強くイメージ通りゴロを打たせるというのができていたと思う。ナイスピッチングでした」。前回と同じDeNA打線相手に、前回を上回る好投で応えたルーキー。女房役は「丁寧に。四球を出さないということをテーマに掲げて、しっかり攻めていく気持ちを持ってくれ、という中で、その通りの投球をしてくれた」と賛辞は尽きなかった。

◆阪神・高寺望夢外野手が11日のDeNA戦(甲子園)以来の先発起用に応えた。四回2死一、二塁でジャクソンのチェンジアップを捉え、先制の右前適時打。敵失も重なって2点を先制し「得点圏で打てたので、よかった」と胸を張った。八回からは甲子園では初の中堅守備も経験。初のお立ち台にも呼ばれ、トラッキーのぬいぐるみをゲットした。「初入手です。きょうは一緒に寝ます」と笑顔だった。

◆低めの直球をすくい上げると、広い左中間席に白球は飛び込んだ。打球速度174キロ。阪神・森下翔太外野手(25)が2試合連続となる23号2ラン。9月4発目で打点は88に伸ばした。虎のミスター・セプテンバーだ。「ランナーもいなかったので思い切っていこう、と。しっかり自分のスイングでとらえることができた」2-0の五回2死走者なし。この回から登板した山崎の146キロをフルスイングした。18日はマツダスタジアムの左翼スタンド後方にあるネットへの特大アーチ。「(残り試合も)引き続き、頑張りたい」と最後までベストを尽くすと宣言。有言実行の一発だった。

◆また、ハマった! 阪神はDeNAに4-0で今季28度目の無失点勝利。4連勝で今季最多の貯金34とした。育成ドラフト3位で入団した早川太貴投手(25)=くふうハヤテ=が6回6安打無失点で今季2勝目。甲子園プロ初先発登板で快投した。クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで対戦する可能性があるDeNAに11イニング無失点。なまら楽しみ!渾身の81球だった。甲子園でプロ入り初の先発登板とは思えないほど、堂々としていた。初勝利を挙げた8月27日に続き、DeNAを相手に6回6安打無失点。11イニング連続無失点というキラーぶりを見せつけた。「雰囲気にも飲まれずに自分の投球ができた。(CSでは)もしかしたら自分もチャンスをもらえるかもしれない。よかったところと悪かったところをしっかりと反省して、次につなげたい」打たせて取る投球が光った。一回、蝦名、桑原に連打を浴びて無死一、三塁のピンチを招いたが、8月以降11本塁打の筒香をスライダーで右飛。続くビシエドは「一番の武器」と語る右打者に食い込むツーシームで併殺に仕留めた。六回にも安打と死球で無死一、二塁を背負うも「腕を振って低めにいけばゴロを打たせられるかな」とニヤリ。筒香を併殺、ビシエドを三ゴロに退けた。「自分も調子が悪くなかった。ピンチでもピンチな感じがしなくて、ずっと強気でいけた」

◆阪神・ヘルナンデスが2夜連続で結果を出した。六回2死三塁で代打出場。左腕・坂本の初球を右前にはじき返した。「準備はできていた。あの場面はランナーをかえすことが一番大事だし、それがチームに貢献できる仕事」。18日の広島戦(マツダ)は先発出場し、来日1号ソロ。この日は甲子園初適時打を放ち「監督に言われたところで結果が出せるように準備し続けたい」と力を込めた。

◆阪神・岩貞は七回に2番手で登板。1死から度会に中前打を許したが、石上を右飛、林を二ゴロに仕留めた。「しっかり準備できていたと思います」。早川の2勝目をアシストし、自身も8試合連続無失点。ポストシーズンに向け、さらに状態を上げていく。

◆1軍に復帰した阪神・岩崎は九回をパーフェクト投球で締めた。ビシエドを1球で遊飛に、代打・神里は三ゴロに、最後の度会は75キロの超遅球も投げながら二ゴロに斬った。「またここからしっかりと、ポストシーズンに向けてやっていきたい」。リーグ優勝達成翌日の8日からリフレッシュを目的で抹消されていた。藤川監督は「パフォーマンスがしっかりと出ていた」と目を細めた。

◆6連勝で甲子園に乗り込んできたDeNAもあっさり返り討ちした。早々とリーグ優勝を決めても、強さに衰えなしだ。優勝の余韻に浸り、幸せな気分を満喫している虎党のみなさまも、そろそろクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの相手が気になり出した頃では。当番デスク・阿部祐亮は王道の意見で〝あのチーム〟希望だった。「やっぱり巨人でしょう。阪神といえば巨人ですし、甲子園で巨人を倒して日本シリーズ進出。そして日本一へ。一番盛り上がるはず。ファンも見たいでしょうし」2014年、CSファイナルに勝ち上がった阪神が、東京ドームで巨人に4連勝して日本シリーズに進んだ際のトラ番サブキャップだった阿部デスク。あの時のG倒の快感も、阪神ファンの盛り上がりも知っている。「どこが相手でも一緒でしょう。圧倒的な力で勝ってきたことしの阪神なら。DeNAが勝ち上がってきたら、少しは気になりますが...」現在のトラ番サブキャップ・原田遼太郎はクールに答えつつ、〝気になるチーム〟は正直に挙げてくれた。シーズンをぶっちぎったタテジマ軍団に、死角はない...と思いたい。ただ、現行のCS制度では、ある一定の時期だけ強ければ、日本一になれるシステムだ。その一定の時期だけメチャクチャに強さを発揮して日本一に駆け上がったのが、昨年のDeNAだ。変な表現だが「10月の戦い方」を一番熟知しているのが三浦監督かもしれない。ミスターオクトーバー(?)は最終的には球界最高の勲章・正力賞まで獲得してしまったのだから。

◆ルーキー早川太貴、いいね~!! 8月27日のプロ初先発勝利が5回無失点! そして、本日は6回をまたもや0点に抑えて2勝目。オメデトウ!!さすが、北海道北広島市の元公務員、税金で給料をいただいていただけに、ムダがな~いの3併殺!! プロの投手より公務員の方が向いてるんやないの? ウソ、ウソだよ~! これからも得意のツーシームを武器にムダのない白星をドンドン頼むでェ!いや~実は俺、恥ずかしながら大勘違いをしてました~。CSファイナルの相手でDeNAだけはご勘弁...。だって、本日先発のジャクソンはこの試合前まで対阪神2勝(1敗)で防御率2・35、さらに東は1・50、おまけにケイなんて顔を見るのもイヤな0・57と押さえ込まれてんのよ~。イヤだ、イヤだ、絶対にDeNAはダメ~!!と思ったけど...、冷静に考えたら、彼らはファーストステージで放っちゃうんだもんね(願わくば、第3戦までいってくれ~)。DeNA、来て来て! 打っては、森下が佐藤輝が休んでいる間に4安打に22号、サトテルが戻ってきた本日も23号と2連発! CSで4番の座を狙っとんのとちゃうか~!! ま、それもええわ!!(笑)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
阪神
83493 0.629
(↑0.003)
-
(-)
8473
(+4)
322
(-)
87
(+1)
97
(-)
0.245
(-)
2.140
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
66645 0.508
(↓0.004)
16
(↓1)
8461
(-)
425
(+4)
100
(-)
61
(-)
0.241
(-)
2.900
(↓0.01)
3
(-)
巨人
66663 0.500
(↑0.004)
17
(-)
8432
(+5)
429
(+4)
92
(+2)
50
(-)
0.248
(↑0.001)
2.900
(↓0.01)
4
(-)
広島
58725 0.446
(↓0.004)
24
(↓1)
8427
(+4)
454
(+5)
69
(+1)
55
(-)
0.248
(-)
3.080
(↓0.02)
5
(-)
中日
58752 0.436
(↓0.003)
25.5
(↓1)
8377
(+2)
441
(+6)
75
(-)
79
(-)
0.231
(-)
2.990
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
50756 0.400
(↑0.005)
29.5
(-)
12392
(+6)
528
(+2)
81
(-)
57
(+1)
0.232
(↑0.001)
3.660
(↑0.02)