1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 1 |
巨人 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | X | 5 | 12 | 0 | 2 |
勝利投手:山﨑 伊織(11勝4敗0S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗43S)) 敗戦投手:大瀬良 大地(7勝9敗0S) 本塁打 |

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◆巨人は1点を追う4回裏、岡本のソロと山崎の適時二塁打で2点を奪い、逆転に成功する。そのまま迎えた6回には、山崎が再び適時二塁打を放ち、2点を追加した。投げては、先発・山崎が7回途中4失点で今季11勝目。敗れた広島は、7回にファビアンの2ランで1点差まで迫るも、反撃は及ばなかった。
◆CS進出へ、広島は負けられない戦いが続く。先発は大瀬良大地投手(34)が務める。今季ここまで22試合に登板し、7勝8敗、防御率3・29。巨人戦に限れば5試合に登板し、2勝2敗、防御率2・32。18年以来7年ぶりの東京ドームでの白星を目指す。打線は「5番一塁」で坂倉将吾捕手(27)を起用。一塁での先発出場は7月27日巨人戦(マツダスタジアム)以来、今季2度目。「8番捕手」でベテラン会沢翼捕手(37)がスタメンマスクを被る。
◆スタメンが発表され、巨人が6試合ぶりに若林楽人外野手(27)を1番に起用した。前回9月11日広島戦(東京ドーム)では4打数1安打で第2打席で二塁打を放っている。先発は山崎伊織投手(26)が自身最多11勝目をかけたマウンドに臨む。前回9月11日の同カード(東京ドーム)では6回6安打2失点で勝ち負けつかず。今回はクライマックスシリーズの進出順位争いも関わってくる。「負けられないですけど、全部。でもそんなに力みすぎずに。気持ちは入ってますけど、しっかりとした試合を。前は先制点取られたんで、先制点取られないことを頑張っていきたいなと思います」と見据える。
◆前巨人軍監督の原辰徳氏(67)が始球式を行った。この日は「侍ジャパンDAY」として開催され、同氏は09年の第2回WBCに日本代表監督を務め、日本は2連覇を達成した。「なんかウオームアップしたいな」。背番号「83」のユニホーム姿でマウンドに歩を進めながら、1度腕を振りたくなった。三塁をみやって投げた先には岡本和真内野手(29)。「ぱっと見たら和真がいてくれたからね」とキャッチボールを行い、岡本は先発の山崎にボールを返す異例の準備が入った。肩慣らしを終えての1球は見事に外角ストライク。「良かったと思いますよ」と笑みを浮かべると、「我々の頃の侍のユニホームというのもね、神々しく。でも何回も回を重ねて若い選手たちがさらに輝いたユニホームにしてくれてる。その中で、私もこうやってそでを通すことができたのは野球人としてありがたく、気持ちがいいですね」と語った。巨人はクライマックスシリーズへ向け現在3位。「これからでしょう。非常に大事なゲームですから。そういう意味ではファンの方も注目してるし、ドキドキもしてるし、選手も監督も同じ気持ちでやってますんで、それでいい結果を出すのはプロとして大事なこと。そこは大いに期待したいですね」とエールを送った。
◆マグロが驚異的なスパートをかけた。全ネタほぼ横一線のスタート。先手をとったのはコハダ。中盤を手前に後続がまくりにかかる。大外のマグロが先頭を猛追。一瞬だけコハダに並ぶと一気に抜き去り独走態勢。最後はコハダ、エビを振り切り1着。2着エビ、3着コハダ、4着タマゴ、5着アナゴの順で入線。9月はマグロが8戦5勝で好調をキープしている。通算成績はアナゴが19勝。マグロ15勝、エビ13勝(白エビ1勝を含む)、タマゴ13勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆巨人岡本和真内野手(29)が自身最長ブランクを抜けた。2点ビハインドの2回無死で迎えた第1打席で、広島大瀬良から打球速度156キロ、飛距離112メートルの12号ソロ。8月23日DeNA戦(東京ドーム)以来90打席ぶりの反撃の1発に「打てて良かったです。次も打って逆転できるように頑張ります」と話した。9月は試合前まで打率3割4分0厘と好調だったが、本塁打が遠かった。22年7月6日からの79打席を超えて、最長の本塁打なし期間となっていた。チームはクライマックスシリーズ2位進出をかけて2位DeNAを追う。必勝態勢の中でようやく飛び出した主砲の1発となった。
◆ブランクを抜けたら連発だった-。巨人岡本和真内野手(29)が2打席連続本塁打で同点に持ち込んだ。2点ビハインドの2回無死で迎えた第1打席で、広島大瀬良から打球速度156キロ、飛距離112メートルで左翼席に運ぶ第12号ソロ。8月23日DeNA戦(東京ドーム)以来90打席ぶりの1発で、自身最長ブランクの本塁打なしを抜け出した。22年7月6日からの79打席を超える快音なしの日々を終え、「打てて良かったです。次も打って逆転できるように頑張ります」と話すと、言葉どおりの結果に結び付けたのは1点ビハインドの4回。今度は131キロのフォークを再び左翼席へ放り込む13号ソロとなった。9月は試合前まで打率3割4分0厘と好調だった。本塁打だけが遠かったが、一挙の連発。クライマックスシリーズ2位進出をかけて2位DeNAを追う必勝態勢の中、勢いをつける2連発となった。
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますケチャップドバドバ変化球を捉えた岡本和真久々一発直後の2打席連続ホームラン??CSへ主砲が目覚めた?プロ野球(2025/9/19)??巨人×広島??Live on DAZN #オレをみろ #ジャイアンツ #だったらDAZN pic.twitter.com/5v6ScxtRRO
◆巨人が最長ブランクを抜けた主砲の連発で勢いをつけ、逆転勝ちを飾った。初回に先発山崎伊織投手(26)が2点を奪われる立ち上がり。悪い流れを即座に変えたのは4番岡本和真内野手(29)だった。2回無死で迎えた第1打席で、広島大瀬良から左翼席に運ぶ第12号ソロ。8月23日DeNA戦(東京ドーム)以来90打席ぶりの1発で、自身最長ブランクの本塁打なしを抜け出すと、4回には左中間席への2打席連続13号ソロで同点。後続が続いて、山崎の適時打で逆転に成功した。山崎は6回にも2打席適時打と自らのバットで追加点を奪い、7回途中4失点で自己最多の11勝目をマークした。1点リードの9回にはライデル・マルティネス投手(28)が球団新記録の43セーブ目。2試合ぶりの白星で借金生活を最短で終え、クライマックスシリーズ2位進出をかけてDeNAを追う。
◆広島の先発大瀬良大地投手(34)が6回5失点でKOされた。2回、巨人岡本和真内野手(29)に12号ソロを許した。4回にも岡本に2打席連続の13号ソロ。さらに2死一、二塁から、相手先発の山崎伊織投手(26)に右翼への適時二塁打を浴びた。6回、再び山崎に2死二、三塁から右翼へ2点滴時二塁打を許し、6回10安打5失点で降板。大瀬良は18年4月15日の白星を最後に、東京ドームでは白星から遠ざかったまま。この日も鬼門を克服できず、今季9敗目を喫した。打線は初回、一塁でスタメン出場した坂倉将吾捕手(27)が先制の適時二塁打を放った。2-5の7回には、サンドロ・ファビアン外野手(27)が左翼席に17号2ランを放り込んで追い上げたが、勝利にはつながらなかった。チームは3連敗で借金は14に膨らんだ。
◆巨人山崎伊織投手(26)が自己最多の11勝をマークした。6回2/3、7安打4失点に「打たれたっすけどね。失点しても今はチームが勝てれば一番いいので」と投球内容には満足しなかった。同点の4回2死一、二塁の打席で右翼線に勝ち越し適時二塁打を放てば、6回2死二、三塁でも右越え2点適時二塁打で2安打3打点。次回登板は26日DeNA戦の見込みで「1週間、丁寧に過ごしてやることやっていきたいと思います」と話した。
◆広島先発の大瀬良大地投手(34)が6回10安打5失点で9敗目を喫した。岡本にソロ2発を許し、投手・山崎にも2本の適時二塁打を浴びた。鬼門・東京ドームでは18年4月15日を最後に14戦連続で勝ち星から遠ざかっている。新井貴浩監督は「岡本の2本は置いといて、投手に2本のタイムリー。本人も思うところがあると思います」と厳しい表情。3連敗で借金14。3位巨人と7ゲーム差。20日にもCS進出の可能性が消滅する。
◆広島の先発大瀬良大地投手(34)が6回5失点でKOされ、今季9敗目を喫した。2回、巨人岡本和真内野手(29)に12号ソロを許した。4回にも岡本に2打席連続の13号ソロ。さらに2死一、二塁から、相手先発の山崎伊織投手(26)に右翼への適時二塁打を浴びた。6回、再び山崎に2死二、三塁から右翼へ2点滴時二塁打を許し、6回10安打5失点で降板。大瀬良は18年4月15日の白星を最後に、鬼門・東京ドームでは白星から遠ざかったまま。これで14戦連続で勝ち星をつかめず、7連敗となった。打線は初回、一塁でスタメン出場した坂倉将吾捕手(27)が先制の適時二塁打を放った。2-5で迎えた7回には、サンドロ・ファビアン外野手(27)が左翼席に17号2ランを放り込んで追い上げたが、勝利にはつながらなかった。チームは3連敗で借金は14に膨らんだ。条件次第では、20日にもCS進出の可能性が消滅する。
◆巨人岡本和真内野手(29)が最長ブランク明けの2連発で勢いづけ、2位DeNAに1ゲーム差とした。20日の広島戦に引き分け以上でCS進出が決まる。試合前だった。「侍ジャパンDAY」で原前監督が始球式を務めた。三塁で見守っていると、突然ボールが飛んできた。定石破りの肩慣らしのキャッチボール。「ナイスボールでした!」。びっくりしながら、笑顔をのぞかせた。月間打率3割4分と好調な9月も、本塁打は8月23日DeNA戦が最後。22年7月6日ヤクルト戦の第4打席から続いた79打席を超える自己最長ノーアーチが続いていた。「本塁打はもちろん打ちたいですけど、ヒットは出てたんで。自分の中で『悪くないな』と思ってやってたんで」と焦りは見せずとも、4番の仕事は重々承知だった。前監督からの無言のエールのような1球を受け止め、和んだ時間が気持ちを乗せてくれたのかもしれない。2回先頭、2点ビハインドの第1打席。広島大瀬良のフルカウントからの外角低めカットボールにバットを伸ばした。崩されながら、力が球に乗る。90打席ぶりの12号ソロは左翼席へ。阿部監督が「スッと飛んでいく。チーム全員がああいう打撃してほしい。完璧じゃなくても本塁打は打てると見せてくれた」と絶賛の1発を放つと、4回はフォークを左中間へ。2打席連発の同点13号ソロで試合を振り出しに戻し、山崎の適時打で勝ち越した。2位死守へ待望の主砲の活躍。「続けていきたいなと思いますね」。2度響かせた久々の快音がラストスパートの号砲となる。【阿部健吾】
◆「侍ジャパンDAY」として開催され、2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表監督として世界一を達成した前巨人監督の原辰徳氏(67)が始球式に登場し、ノーバウンド投球を披露してさわやかな笑顔をスタンドに向けた。背番号83の日本代表ユニホームを着てマウンドに登場すると、おもむろに三塁手・岡本へボールを投げ、スタンドをどよめかせた。「ちょっと1球、ウォームアップしたいなと思って(笑)。何にも(準備を)やっていなかったから。パッと見たら和真(岡本)がいたから」と笑顔で振り返った。マウンドで再会した東海大の後輩、山崎にも「よう頑張ってるね!ただ、これからだぜ」と声をかけたという。現在3位で2位浮上を目指すチームへ「みんなが注目している中でいい結果を残すということがプロとして一番重要なことですから」とエールを送った。現在、原氏は日本シニアオープン選手権に特別承認選手でナショナルオープン初出場を果たしており、第2日のこの日はシニアゴルフ5試合目、12ラウンド目でワーストのスコア「89」でホールアウトしていた。
◆巨人・岡本和真内野手(29)が「4番・三塁」で出場。2点を追う二回の第1打席、大瀬良から左翼席へ12号ソロを放った。岡本は左肘靱帯(じんたい)損傷から8月16日に1軍復帰。同23日に2打席連続本塁打をマークした。以降もコンスタントに安打を放ちながらも本塁打はなく、これが同戦の第3打席以来90打席ぶりの一発となった。
◆巨人・岡本和真内野手(29)が「4番・三塁」で出場。8月23日以来、今季3度目の2打席連続本塁打を記録した。まずは2点を追う二回先頭の第1打席に大瀬良から左翼席へ、同戦以来90打席ぶりとなる12号ソロを放った。続く四回、再び先頭で迎えた第2打席に今度は左中間へ鮮やかなアーチをかけた。
◆大阪桐蔭高出身でプロ7年目の巨人・横川凱投手(25)が、2勝目を懸けて20日の広島戦(東京ドーム)に先発する。前回13日の阪神戦(東京ドーム)で4回3失点と試合を作れなかった左腕は「(これまでの救援から)先発になって慎重に投げてしまっている。(ストライク)ゾーン内で勝負できるように」と誓った。広島打線への対策を問われ「同級生の小園が今すごく調子がいい。そういう打者の前に走者を置かないことが大事」と警戒した。
◆飛躍のシーズンを、最後も1軍で締めくくる。2軍で調整していた巨人・増田陸内野手(25)が8月21日以来、約1カ月ぶりに1軍復帰した。プロ7年目。昨季まで2年間続けて1軍で安打なしに終わった男は、並々ならぬ決意を持って迎えた。開幕2軍スタートながら、4月22日に1軍に昇格すると、3年ぶりの安打、本塁打をマークするなどバットでアピール。主砲の岡本が負傷離脱する中で一塁のレギュラーに定着し、7月3日の阪神戦(甲子園)では「巨人軍第95代4番打者」として自身初の4番でも起用された。出場試合、安打、打点など軒並みキャリアハイを更新した。8月に入って状態を落とし、調子を上げたリチャードや長期離脱から1軍に復帰した岡本と入れ替わるように2軍再調整となったが、イースタン・リーグの優勝にも貢献。正二塁手の吉川が負傷離脱する中で、「自分でも苦手ではない」と二塁守備にも精力的に取り組み、この日も試合前のシートノックで二塁に入った。かねて「熱いきもちで、熱いプレーを」と口にしてきたガッツマン。勝負のシーズン最終盤に情熱のこもった姿で、チームを熱くする。スタメンは外れたが、ベンチから鋭い視線を送った。
◆巨人・山崎伊織投手(26)が過去2年の10勝を超える自己最多の11勝目を目指したマウンドで七回途中4失点。打っては2安打3打点をマークした。チームトップの10勝を挙げている右腕は一回2死一、二塁で5番・坂倉に2点二塁打を浴びて広島にリードを許すも、その後は立ち直りを見せ、六回まで無失点に抑え込んだ。バットでは2-2の四回2死一、二塁で右翼線への勝ち越し適時打、3-2の六回2死二、三塁でライトフェンス直撃の2点二塁打を放ち、自らを援護した。山崎は5-2の七回2死一塁で2番・ファビアンに左翼席への2ランを浴びたところで、11勝目の権利を持ったまま降板。2番手の中川が続く小園を二直に打ち取った。巨人は七回終了時点で広島を5-4とリードしている。
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が5-4の九回に4番手で登板。1回を無失点で締めて今季43セーブ目を挙げ、2013年に西村健太朗がマークした球団最多セーブ記録を12年ぶりに塗り替えた。
◆巨人は0―2の二回に岡本がソロを放ち、四回に岡本の2打席連続のソロと山崎の二塁打で逆転した。山崎は六回にも2点二塁打を放ち、投げても七回途中4失点で自己最多の11勝目。広島は3連敗。大瀬良が誤算だった。
◆巨人は逆転勝ちで勝利5割に戻した。阿部慎之助監督(46)は二回に90打席ぶりの12号ソロ、四回に同点の13号ソロと2打席連発の岡本和真内野手(29)に「いいきっかけになってくれればいいしね。打ちたい気持ちが強くて力みが入っていたのかな。チームの雰囲気を変えてくれた。それがあったからこそ勝てた。完璧(な形)じゃなくてもホームランを打てる。チームの全員がああいう打撃ができるようにしてほしい」と賛辞を送った。また、七回途中7安打4失点の投球と、勝ち越しの適時二塁打を含む2安打3打点で自己最多11勝目をつかんだ山崎伊織投手(26)には「もともと打撃は非凡なものを持っている。自分で楽にしてくれた。ナイスバッティングでしたね」とねぎらった。さらに、2安打2四死球でチャンスメークしたドラフト2位・浦田(九産大)には「一度ファームに落ちてからもすごくいい状態をキープしていますし、痛いかゆいを言わなくなった。それが成長したなと思います」とほめ、同点の四回2死一塁でファウルで粘って四球を選び、9番・山崎の勝ち越し打を呼んだ打席を「8番打者って難しいんですけど、(四回は)ヒットより素晴らしい四球だった」とたたえた。
◆巨人・岡本和真内野手(29)が「4番・三塁」で出場。8月23日以来、今季3度目の2打席連続本塁打をマークするなど、3安打猛打賞の活躍を見せた。まずは2点を追う二回先頭の第1打席、大瀬良から変化球に体勢を崩されながらも左翼席へ、同戦以来90打席ぶりとなる12号ソロを放った。続く四回、再び先頭で迎えた第2打席に今度は左中間へ鮮やかなアーチをかけた。試合前には、始球式を務めた前巨人監督の原辰徳氏(67)が、「ウォームアップしたいなと思って(笑)。パッと見たら和真(岡本)がいたから」と、異例の〝0球目〟として三塁の岡本に向かって投球した。〝無言のエール〟を受けた主砲は「ナイスボールでした」と笑顔で振り返った。
◆巨人の山崎が5年目で自己最多となる11勝目を手にした。5―2の七回2死一塁でファビアンに2ランを浴びて降板し、4失点での勝利となり「いい反省をして次に頑張りたい。チームが勝つことが優先」と胸をなで下ろした。バットでは四、六回に好機で適時打を放ち、自身を助ける2安打3打点の活躍。阿部監督は「もともと打撃は非凡なものを持っている」と目を細めた。
◆巨人・岡本和真内野手(29)が19日、広島23回戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で出場。自己最長ブランクとなる90打席ぶりの一発を含む8月23日以来、今季3度目の2打席連続本塁打を放った。セ・リーグ3位のチームは5―4で逆転勝ちし、勝率5割に復帰。同じ悔しさを味わったからこそ、感じることはある。巨人・岡本は8月に左手親指の付け根を痛め離脱したDeNAの主砲、牧が負傷した直後に『大丈夫か』とメッセージを送っていた。自らも5月に左肘靱帯(じんたい)を損傷して約3カ月、チームを離れており「心配にはなりますよね」と明かす。ライバル球団の主砲であり、グラウンドを離れれば球団の垣根を越えた良き後輩だ。2023年の前回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表で共闘。今年2月の春季キャンプ期間中には、休日に一緒に沖縄でしゃぶしゃぶに舌鼓を打つなど親交は深い。巨人がCS出場を決めれば、この日進出が確定したDeNAとファーストステージで対戦する。今季の最終盤に、最高峰の勝負の実現へ―。復帰を目指してリハビリに励む牧にも良き刺激を与える、主砲の2打席連発となった。(巨人担当・浜浦日向)
◆主砲の本領発揮。巨人・岡本和真内野手(29)が19日、広島23回戦(東京ドーム)に「4番・三塁」で出場。自己最長ブランクとなる90打席ぶりの一発を含む8月23日以来、今季3度目の2打席連続本塁打を放った。セ・リーグ3位のチームは5―4で逆転勝ちし、勝率5割に復帰。本拠地でのクライマックスシリーズ(CS)開催を目指し、2位DeNAと1ゲーム差に迫った。前指揮官の〝無言のエール〟が、主砲のバットに火をつけた。試合開始直前。始球式を務めた原辰徳氏が、ウオーミングアップとして投球前に異例の〝0球目〟を三塁の岡本に向かって投じた。「ナイスボールでした」と受け取った主砲が、約1カ月ぶりの2打席連発で応えた。「本塁打はもちろん打ちたいけど、安打は出ていたので、自分の中で悪くないなと思ってやってきた。続けていきたい」2点を追う二回先頭の第1打席。大瀬良の変化球に体勢を崩されながら左翼席中段まで運んだ。自己最長90打席ぶりとなる12号ソロ。「追い込まれていたので、何とかついていく中で打ててよかった」と振り返った一発を、阿部監督も「完璧じゃなくても本塁打を打てるんだっていうのを見せてくれた。チーム全員がああいう打撃をしてほしい」と絶賛した。四回も変化球を捉え、左中間への同点弾で逆転勝利を呼び込んだ。将来的な米大リーグ挑戦への意欲を示している主砲。メジャー球団のスカウトが、14日のDeNA戦前の練習では岡本の打撃時にバックネット裏で身を乗り出して熱い視線を送るなど、連日大挙している。この日もメジャーのスカウトが視察する前で、高い実力をアピールした。新アイテムも活躍を後押しする。ブラウンが映えるSSK製のバットを自らオーダー。9月から使用を始め、好調を維持している。本拠地でのCS開催をかけ、2位DeNAと1ゲーム差に接近。シーズン最終盤の正念場に、頼みの4番が勢いを加速させた。(浜浦日向)
◆巨人は投手の山崎が3打点。下手な代打より期待できるとは思っていたよ。他の野手は?! と突っ込みたい人もいるだろうね。それでもエモトは、巨人打線の全体の流れに着目した。攻撃のいい形が、表れていたからだ。最大の原因は、岡本の2打席連続本塁打。単にソロ2本、ではない。打線の軸がピタリと定まり、点を稼いでくれるとなると、前後の打者も安心して打席に向かえる。自分本来の役割を思い出させてくれる、とでもいうかな。主役、脇役、それぞれが生きてくる。いい例が8番の浦田。四回に四球で出塁する前に、三塁線ぎりぎりへ絶妙なセーフティーバントを試みた。ファウルになっていなければ、悠々セーフ。こうしたワンプレーが、相手に警戒感とプレッシャーを植え付ける。長打力を望めない小兵には、こういう仕事が求められるわけだ。攻撃のバランスも効いて、1点差の逃げ切り。DeNAとの勝ち負けの裏表は大きい。2位確保へ望みをつなげたね。(サンケイスポーツ専属評論家)
◆巨人は2連勝で貯金1とし、今季の3位以上が確定。2年連続のクライマックスシリーズ(CS)出場を決めた。阿部慎之助監督(46)は「やっぱりね、ファンの皆さんも東京ドームで(CSを)やるっていうのは望んでいるでしょうから。何とか期待に応えられるように最後までやりたい」と語った。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
阪神 |
83 | 49 | 3 | 0.629 (↑0.003) | - (-) |
8 | 473 (+4) | 322 (-) | 87 (+1) | 97 (-) |
0.245 (-) | 2.140 (↑0.02) |
2 (-) |
DeNA |
66 | 64 | 5 | 0.508 (↓0.004) | 16 (↓1) |
8 | 461 (-) | 425 (+4) | 100 (-) | 61 (-) |
0.241 (-) | 2.900 (↓0.01) |
3 (-) |
巨人 |
66 | 66 | 3 | 0.500 (↑0.004) | 17 (-) |
8 | 432 (+5) | 429 (+4) | 92 (+2) | 50 (-) |
0.248 (↑0.001) | 2.900 (↓0.01) |
4 (-) |
広島 |
58 | 72 | 5 | 0.446 (↓0.004) | 24 (↓1) |
8 | 427 (+4) | 454 (+5) | 69 (+1) | 55 (-) |
0.248 (-) | 3.080 (↓0.02) |
5 (-) |
中日 |
58 | 75 | 2 | 0.436 (↓0.003) | 25.5 (↓1) |
8 | 377 (+2) | 441 (+6) | 75 (-) | 79 (-) |
0.231 (-) | 2.990 (↓0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
50 | 75 | 6 | 0.400 (↑0.005) | 29.5 (-) |
12 | 392 (+6) | 528 (+2) | 81 (-) | 57 (+1) |
0.232 (↑0.001) | 3.660 (↑0.02) |
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