ソフトバンク(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦24回戦(2025.09.18)・みずほPayPayドーム福岡=
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日本ハム
01010000021000
ソフトバンク
01000002X3601
勝利投手:松本 裕樹(5勝1敗0S)
(セーブ:杉山 一樹(3勝3敗28S))
敗戦投手:古林 睿煬(2勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1-2で迎えた8回裏、栗原のソロで同点とする。さらに1死満塁の好機をつくると、代打・川瀬が押し出し四球を選び、リードを奪った。投げては、7番手・杉山が今季28セーブ目。敗れた日本ハムは、打線が相手を上回る10安打を放つも、つながりを欠いた。

◆日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(25)が出場選手登録された。中継ぎ待機することになりそうだ。古林睿煬は6月3日阪神戦(エスコンフィールド)の登板中に左内腹斜筋損傷を負い、戦列離脱していた。リハビリを経て10日のイースタン・リーグ西武戦(カーミニーク)で実戦復帰。球数は16球で1回2安打無失点、直球の最速は153キロだった。来日1年目の今季は4月下旬から先発ローテに加わり、ここまで5試合登板で2勝1敗、防御率2・70。最速157キロを誇る台湾の「火球男」がシーズン最終盤に復活した。

◆プロ野球史上139人目となる通算1500安打を達成したソフトバンク中村晃外野手(35)が、試合前に連盟表彰を受けた。場内から温かい拍手が送られ、帽子を取って一礼した。中村は8月26日の楽天戦(弘前)に「4番一塁」で先発出場。8回2死の第4打席で右越えソロを放ち、プロ18年目で達成した。また、4日オリックス戦(みずほペイペイドーム)でプロ通算1000奪三振をマークした上沢直之投手(31)も表彰された。移籍1年目の今季はここまで11勝(6敗)を挙げ、防御率2・66をマーク。チームの首位快走に大きく貢献している。

◆ソフトバンクの大関友久投手(27)が、2回0/3 6安打1失点で降板した。2回に2死満塁から押し出し四球を与え、先制点を献上。3回は先頭打者の4番郡司に遊撃の内野安打で出塁を許し、続く清宮幸に右前打を浴びて無死一、二塁のピンチを招いたところでマウンドを後にした。大関は試合前時点で今季12勝(6敗)を挙げ、防御率1・70をマーク。みずほペイペイドームでは無傷の9連勝中だったが、得意の本拠地では今季最短の降板となった。それでも、2番手で登板した松本晴投手(24)が好リリーフでこの回を無失点。万波を空振り三振に仕留め、続く山県は二ゴロ併殺に打ち取った。小久保裕紀監督(53)の勝負手が実った。

◆日本ハム北山亘基投手(26)の初の規定投球回(143回)到達は次回登板にお預けとなった。7回1死まで投げたところで、2番手上原に継投した。前回登板までで136イニングに登板しており、この日の試合で7回を投げきれば、4年目での初の規定到達だったが、2死を残しての交代となった。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが2位日本ハムとの直接対決を制して5連勝。優勝マジックを一気に2つ減らして7とした。2回に先制を許すも、直後に柳町の犠飛で同点。1-1の4回に再び勝ち越されたが終盤に逆転した。これで日本ハムとのカード成績は13勝11敗とし、1試合を残して2年ぶりの勝ち越しが決まった。2位に4・5ゲーム差は今季最大。リーグ連覇に大きく近づく白星になった。

◆1軍昇格した日本ハム古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(25)が6月3日阪神戦以来3カ月ぶりに登板した。1点をリードした8回に3番手で登板。先頭の中村を捕邪飛に打ち取るも、続く栗原に左越えソロを浴び、追い付かれた。さらに1死一、二塁で海野に四球を与え満塁のピンチを招いたところで、降板となった。来日1年目の今季は4月下旬から先発ローテに加わり、すべて先発で5試合に登板し2勝1敗、防御率2・70の成績を残していたが、6月3日阪神戦(エスコンフィールド)の登板中に左内腹斜筋損傷を負い、戦線離脱していた。6試合目で来日初のリリーフ登板だったが、ほろ苦いものとなってしまった。

◆ソフトバンクが勝利し、今季80勝目を挙げた。ソフトバンクが逆転で今季80勝目。2年目の小久保監督は昨年91勝しており、1年目から2年連続80勝以上した監督は15、16年工藤監督(ソフトバンク)に次いで2人目。工藤監督は1年目の15年が90勝で優勝も、16年は83勝の2位。監督1年目から2年続けて80勝以上挙げて優勝すれば初めてになる。

◆優勝争いが佳境に入ったパ・リーグは、首位ソフトバンクが、2位の日本ハムとの直接対決を制し、優勝マジックを7に減らした。残る直接対決は残り1試合で、リーグ連覇へ1歩前進した。3位オリックスは5位西武にサヨナラ負け。4位楽天は序盤の大量失点が響き6位ロッテに大敗した。【ソ】大関、松本晴、木村光、ヘルナンデス、藤井、松本裕、杉山【日】北山、上原、古林睿煬、田中詳細速報【ソフトバンク】大関友久3回途中1失点で今季最短降板、2番手松本晴好救援 小久保監督勝負手【西】今井、ウィンゲンター、平良【オ】山下、岩崎詳細速報【ロ】種市、小野、沢田【楽】岸詳細速報【ロッテ】美馬学、楽天ファンにも「感謝」引退会見「何をするにも、背中を押してもらえた」【ロッテ】序盤の猛攻で快勝 種市篤暉は7回無失点で5連勝、9試合連続クオリティースタート【楽天】連勝3で止まる、逆転でのCS進出へ痛い敗戦 岸孝之は7失点完投で6敗目【動くグラフ】2強パ・リーグ、CS進出かけ3位争い過熱!今季の順位変動ソフトバンク大関友久、03年に11連勝した斉藤以来の本拠地2桁連勝なるか/見どころ

◆2位日本ハムが首位ソフトバンクに逆転負けを喫し、ゲーム差は4・5に広がったが、オリックスが敗れたため、クライマックスシリーズを本拠地で開催できる2位以上が確定した。

◆日本ハムは痛恨の逆転負けで目指す逆転Vが遠のいた。日本ハム新庄剛志監督(53)は「いやぁ、いい試合だった。さすが1位、2位の試合っていう感じでした。まあ、負けはしたけど...ね、相手が強かった」と素直に首位ソフトバンクをたたえた。勝負手が実らなかった。左内腹斜筋損傷で戦列を離れていた台湾の"火球男"こと古林睿煬(グーリン・ルェヤン)を1点リードの8回に投入も栗原に同点弾を浴びた。指揮官も「ボール悪くなかったんすよ、グーリンも。あそこでホームラン出ますか!? ってね」と嘆くしかなかった。継投がはまらず、ソフトバンクに対してはシーズンの負け越しも決定した。ここから猛追して勝率で並んでも覇権を奪えない、さらに崖っぷちに立たされた。リーグで一番、試合消化が早い日本ハムは残り10試合で、2試合多く残すソフトバンクに4・5ゲーム差。「何を言ったって10なんだから(笑い)。思いっきり、もう全力を出し切って。もう10勝って気持ちでやっていきます」。この日、3位オリックスが敗れて2年連続で2位以上は確定。ただ、昨季を超えるにはミラクル10連勝を目指すしかない。【木下大輔】

◆日本ハム先発の北山亘基投手(26)が6回1/3を1失点と好投も、自身初の10勝目、残り7イニングに迫っていた規定投球回(143回)到達ともに、次回登板までお預けとなった。7回1死一、二塁のピンチを招いたところで、2番手上原に継投。北山は「寿命が縮まるような、緊迫した試合展開でしたが、何とか先発投手の役目を果たせたと思います。7回に火消しをしてくれた上原さんに感謝したい」と話した。

◆ソフトバンク杉山一樹投手(27)がピシャリと試合を締めた。8回裏に逆転に成功。1点リードの9回にマウンドに上がりきっちり3人で締めた。「しびれました。逆転してくれたので勝ちで終われるようにいつもと変わらず投げた」。最後は1発のあるレイエスを空振り三振に仕留め、マウンドで力強くガッツポーズ。リーグトップの28セーブ目も手にした。「チームが勝てば何でもいい。セーブは後からついてくるもの」。新守護神は最後まで腕を振り続けるつもりだ。

◆日本ハム上原健太投手(31)の好火消しも勝利にはつながらなかった。7回1死一、二塁のピンチで登板。周東に死球を与え1死満塁と、さらに窮地に陥ったが近藤、牧原を連続で空振り三振に切って取った。「(先発の)北山から擦れ違いさまに『お願いします』と。『じゃあ抑えて来るわ』って言ってしまったからには抑えないと。まだ優勝が決まったわけではない。最後まで諦めずに、またこういう場面で投げるイメージをしていきたい」と気を引き締めた。

◆日本ハム野村佑希内野手(25)がチームの全2打点を挙げた。2回2死満塁で押し出し四球を選び先制点。同点の4回2死二塁で中前適時打を放った。先制の四球の2球前には、左翼ポール際にあとわずかで満弾という大きな打球を放ち「最後ちょっと切れちゃいましたが、いいスイングではあった。あの打球を打った後に、なかなか長打打てるボールは来ないだろうと、切り替えられた」と振り返った。

◆パ・リーグ首位のソフトバンクが土壇場で2位日本ハムを寄り切った。1点ビハインドの8回1死の場面に栗原陵矢内野手(29)が起死回生の7号ソロを放ち、なお1死満塁で代打の川瀬晃内野手(28)が決勝の押し出し四球をもぎとった。5連勝でリーグ最速80勝に到達し、2位に今季最大4・5ゲーム差。優勝マジックを7まで減らした。さあ、リーグ連覇へ-。一気にカウントダウンを加速させる。着弾を確認すると、栗原が右こぶしを突き上げた。スタンドの大歓声を背に、ダイヤモンドを周回。起死回生のアーチに三塁ベースを回ったところで破顔し、雄たけびを上げた。「ちょっと興奮してます。記憶がないというか...。気づいたら振っていて、気づいたらガッツポーズしていたので」一振りで試合を振り出しに戻した。1点を追う8回1死の第4打席だ。「自分のスイングをと思って打席に入った」。3番手の古林睿煬の初球だ。外角低め152キロ直球を振り抜いた。高々と舞い上がった打球は右翼ホームランテラス席へ飛び込んだ。「野球人生においても、しびれるホームランだった」。自画自賛の1発を皮切りに、さらに1死満塁から最後は代打川瀬が押し出し四球を選んだ。3時間46分のロングゲームで逆転勝ちした。腹をくくっている。残り28試合となった8月29日だ。右脇腹痛のファーム調整から1軍に復帰。「もう、やると決めた以上は言い訳にならない」。状態は万全ではなくても、最後は覚悟を決めた。チームはリーグ連覇へ、シーズン最終盤に突入。「チームの勝ちに貢献したい」。形にこだわらない。その一心で結果のみを求め続ける姿勢がある。勝負の9月で状態は右肩上がりだ。月間打率4割2分6厘、2本塁打、11打点をマーク。昨シーズンは月間MVPを受賞した暦だ。「好調? まだまだです」。常に謙虚で、慢心はない。2回無死一塁で右翼二塁打を放ち、6回は2死一塁から中前打をマーク。2戦連続の3安打猛打賞だ。プロ11年目。主軸としての自覚も十分で、頼もしい存在だ。2位新庄ハムとの直接対決を制し、優勝マジックは2つ減って「7」とした。5連勝で着々と連覇の2文字が見えてきた。「こういうところで戦えていることに幸せを感じる」。試合後のお立ち台では「絶対優勝します」と宣言。2年連続で歓喜のゴールテープを切るまで-。背番号24が勝利に導く一打に徹する。【佐藤究】

◆奇跡の逆転Vへ、目指すは"ミラクル10連勝"だ。2位日本ハムは終盤の継投が決まらず、首位ソフトバンクに逆転負けを喫し、ゲーム差が「4・5」に広がった。9年ぶりのリーグ優勝への道はかなり険しくなったが、新庄剛志監督(53)は残り10試合で「もう10勝って気持ちでやっていきます」と宣言。この日、2年連続の2位以上は確定したが、昨季を超える望みは捨てずに勝ち続けることを誓った。痛恨の黒星を喫した直後、新庄監督は率直な思いを一気に吐露した。新庄監督 いやぁいい試合だった。さすが1位、2位の試合っていう感じでした。まあ、負けはしたけど...ね、相手が強かった。いい粘りをして...あそこでホームラン出ますかってね。振り返ったのは1点リードの8回。サプライズで送り込んだのは台湾の"火球男"こと古林睿煬(グーリン・ルェヤン)だった。左内腹斜筋損傷からこの日、1軍復帰したばかりの最速157キロ右腕を投入した。先頭の中村には154キロをマークするなど、指揮官も「ボール悪くなかったんすよ、グーリンも。スピードガンっていうより、球の出どころとかキレとか」とセットアッパー起用に手応えを感じた直後に、落とし穴。栗原に同点弾を献上。さらに1死満塁の大ピンチを背負って降板し、救援した田中が代打川瀬に決勝の押し出し四球を与えた。満を持して繰り出した勝負手は実らなかったが、この悔しい負けも糧にするしかない。新庄監督 7回に(先発した)北山くんも出し切ってくれたんで「さぁ、グーリン頼むぞ」っていうところで打たれてしまいましたけど、本人が一番悔しいと思う。この「やり返す」っていう気持ちが、ものすごく大事になってくるから。ソフトバンクに対しては2年ぶりにシーズンの負け越しも決定した。ここから猛追して勝率で並んでも覇権を奪えない、さらに崖っぷちに立たされた。残り10試合で4・5差でも、可能性がある限り、追い求めなければいけない。新庄監督 何を言ったって10なんだから(笑い)。思いっきり、もう全力を出し切って。もう10勝って気持ちでやっていきます。この日、3位オリックスが敗れて2年連続で2位以上は確定した。ただ、昨季は見られなかった景色を見るための大航海は続く。目指すは"ミラクル10連勝"だ。【木下大輔】

◆ソフトバンクは「2番・DH」で近藤健介外野手(32)が9月14日のオリックス戦(京セラD)以来、3試合ぶりにスタメンで出場する。14日の試合で腰の張りを訴えて九回に代打を送られ、以後2試合で出場はなかった。日本ハム先発・北山との今季対戦成績は7打数1安打。大関友久投手(27)が今季13勝目をかけて先発する。

◆17日の西武戦(みずほペイペイ)まで3試合続けて2桁安打と打線が活発だったソフトバンクは、球界を代表するスラッガーの復帰で打線の厚みは一層増した。2試合欠場していた近藤健介外野手が「2番・DH」で3試合ぶりにスタメン出場した。「打撃のほうは大丈夫だが、守備はまだ全然確認できていないところがある」フリー打撃を再開した17日の試合前練習時にそう話していた。体調は万全ではない中でチームを支える打撃を目指す。14日のオリックス戦の試合中に腰の張りを訴えて九回の打席で代打を送られ途中交代。2試合ベンチを温め、3試合ぶりにスタメン復帰となった。今季は開幕3連戦に先発したが、腰痛が再発して3月末に登録抹消となり、4月上旬に腰のヘルニアの手術を受けた。5月27日に復帰後、終盤に入り8月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)で左脇腹の違和感を訴え途中交代。その後の試合では守備につかずDHでの起用が主になった。「これだけけがをするシーズンは今までなかったけど、ここまできたら後はやれるか、やれないか、しっかり自分の体と相談しながらできることをしていきたい」と自分の打撃技術でチームの力になれるよう努力を続ける。一回の第1打席は追い込まれてから6球ファウルで粘るなどしたが空振り三振。三回の第2打席でも空振り三振に倒れた。(上阪正人)

◆ソフトバンクは1-2と1点を追う八回、栗原陵矢内野手(29)の右中間越えのソロで2-2の同点に追いついた。1死走者なしでこの日4度目の打席に立ち、日本ハム3番手・古林の初球をたたいた。大きな打球が右中間へ上がり、ホームランテラスに飛び込んだ。前夜17日の西武戦(みずほペイペイ)は3安打3打点。この日も二回の第1打席で二塁打、六回の第3打席で中前打を放って快音を響かせるなど絶好調モードとなった。

◆ソフトバンクが終盤に逆転して競り勝ち、連勝を5に伸ばした。優勝マジックを7とし、2位日本ハムに対して今季勝ち越しを決めた。ゲーム差は今季最大の4?5となった。打線は1点を追った二回に柳町達外野手(28)の犠飛で追いついた。しかし四回、2番手松本晴投手(29)が2死二塁から野村に中前適時打を許して勝ち越される。しかし1点を追う八回、1死で栗原陵矢内野手(29)が右中間越えソロを放って同点に追いつくと、さらに1死満塁として代打・川瀬晃内野手(28)が代わった田中正から四球を選んで逆転に成功。九回は杉山一樹投手(26)が登板し、ゼロに抑えた。

◆ソフトバンクが5連勝で80勝目。貯金を今季最多の33とし、日本ハム戦の勝ち越しを決めた。1―2の八回に栗原のソロと代打川瀬の押し出し四球で2点を奪った。杉山はリーグトップの28セーブ目。日本ハムは継投が決まらなかった。

◆日本ハムの北山は6回?を投げて1失点と試合をつくった。自身初の2桁となる10勝目こそ持ち越しとなったが、大一番で堂々の好投を見せ「寿命が縮まるような緊迫した試合展開だった。何とか先発投手の役目を果たせた」と安堵した。一回から球速は155キロを計測。二回に制球を乱して犠飛で1点を失ったが、三回以降は立て直す。2―1の七回は1死一、二塁のピンチを招いて降板したものの、後を受けた上原が無失点で切り抜けた。今季は力投が続くソフトバンク戦で、またも好相性ぶりを示した。

◆ソフトバンクの杉山がリーグ単独トップの28セーブ目を挙げた。2点を奪って3―2と逆転した直後の九回に7番手で登板。「しびれた。逆転してくれたので勝ちで終われるように」と、力のある直球と鋭く落ちるフォークボールで三者凡退で試合を締めた。不振などに苦しむ守護神オスナに代わり、6月から抑えに定着。持ち前の度胸と強い体でマウンドに上がり続け「チームが勝てたら何でもいい。セーブは後から付いてくるもの」と頼もしかった。

◆ソフトバンクが連覇へ大きく前進した。2位日本ハムとの大事な直接対決で競り勝ち、優勝へのマジックナンバーを一気に2つ減らして「7」とした。栗原陵矢内野手(29)が終盤に執念を見せた。1-2の八回1死、初球を狙いすまし、同点の7号ソロを右中間席へたたき込んだ。「一塁ベースを見ていなかった。ずっと打球を追っていたので。出したことのない声の高さを出しながら塁を回っていた。野球人生においてもしびれるホームラン」次打者の柳町も二塁打で続いた。さらに連続四球で塁が埋まると、代打川瀬の押し出し四球で勝ち越し。五回までわずか1安打。六、七回も得点圏に走者を置きながらホームが遠かったが、重苦しい展開を栗原の一振りが変えた。故障から8月下旬に復帰後、勝負の9月に貢献を続けるプロ11年目。二回の三塁守備では、大関が押し出し四球で1点先制を許し、なお2死満塁でレイエスの強烈なゴロに反応して飛びつき、ピンチを救った。小久保監督は「栗原に尽きる。同点弾と、二回の守備も抜けているとワンサイドゲームになっていた」とたたえた。今季12勝の大関を三回途中で早々と降板させ、勝ちパターンの救援陣を投入。勝負を懸けた采配も実り、「大変有利になったと感じる」と興奮を抑えられない様子だった。5連勝で2年連続の80勝に到達。20日からは本拠地で今季15勝3敗2分けと〝カモ〟にしているオリックスとの4連戦。最短で23日に優勝が決まる。栗原は「最後まで熱い熱い戦いが続く」と充実感に浸った。(上阪正人)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
80474 0.630
(↑0.003)
M7
(↑2)
12504
(+3)
366
(+2)
90
(+1)
95
(-)
0.255
(-)
2.440
(-)
2
(-)
日本ハム
77533 0.592
(↓0.005)
4.5
(↓1)
10513
(+2)
374
(+3)
122
(-)
68
(+2)
0.250
(-)
2.530
(-)
3
(-)
ORIX
65633 0.508
(↓0.004)
15.5
(↓1)
12454
(+1)
481
(+2)
89
(-)
56
(+2)
0.256
(↓0.001)
3.400
(↑0.01)
4
(-)
楽天
62652 0.488
(↓0.004)
18
(↓1)
14410
(-)
468
(+7)
66
(-)
104
(-)
0.247
(-)
3.360
(↓0.03)
5
(-)
西武
58683 0.460
(↑0.004)
21.5
(-)
14364
(+2)
409
(+1)
72
(-)
86
(-)
0.234
(↑0.001)
2.910
(↑0.02)
6
(-)
ロッテ
51773 0.398
(↑0.004)
29.5
(-)
12409
(+7)
519
(-)
70
(-)
66
(-)
0.240
(↑0.001)
3.680
(↑0.03)