広島(★2対7☆)阪神 =リーグ戦25回戦(2025.09.18)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:大竹 耕太郎(9勝3敗0S)
敗戦投手:髙 太一(3勝2敗0S)

本塁打
【阪神】森下 翔太(22号・3回表2ラン),ヘルナンデス(1号・6回表ソロ),大山 悠輔(10号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆阪神は3回表、森下の2ランで先制する。その後3-2となって迎えた6回にヘルナンデスのソロが飛び出すと、続く7回には大山が2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・大竹が5回2失点と試合をつくり今季9勝目。敗れた広島は、投打ともに精彩を欠いた。

◆阪神森下翔太外野手(25)が初タイトルを狙える位置に浮上してきた。前日17日に4安打、1四球と全5打席で出塁。出塁率を3割5分4厘に上げ、リーグ3位になった。1位は、この日が今季最終対決となる広島の小園海斗内野手(25)の3割6分1厘。十分に追いつける差だ。今季の森下は21本塁打、85打点と主要2部門でリーグ2位の大躍進。得点、OPSも佐藤輝明内野手(26)に次ぐ2位と貢献度のほどが分かる。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が1軍に合流した。前日17日の広島戦では、「4番三塁」が定位置の佐藤輝明内野手(26)が今季初のベンチ外。試合前練習には参加し、この日も他の選手らとともに球場入りした。来日1年目のヘルナンデスは主に一塁や三塁でプレー。1軍ではここまで39試合出場で打率2割、まだ本塁打を放っていない。8月10日に3度目の出場選手登録抹消。以降ウエスタン・リーグでは一塁や三塁のスタメンなどで出場していた。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が、他の選手らとともに球場入りした。前日17日の広島戦で今季初のベンチ外。試合前練習には参加し、グラウンドや室内練習場で体を動かしていた。同日は「アクシデントか?」の問いにほほ笑みながら口をチャックで閉じるポーズ。「体調の問題か?」と問われても「どうでしょうかね」とはぐらかしていた。藤川監督は同戦の終了後、佐藤輝に関して「超人ではないということですね。体調調整だけで休ませることはないですから」と話していた。今季は主に「4番三塁」としてリーグ優勝に貢献。リーグトップ38本塁打、96打点の成績を残している。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が試合前練習に参加した。前日17日の広島戦では、今季初めてベンチ入りメンバーから外れていた。本隊に同行して球場入り。グラウンドで体を動かした一部選手を除いて、他の野手陣とともに室内練習場でウオーミングアップ。森下翔太外野手(25)らと会話するなど、笑顔も見せながら体を動かした。その後はトレーナーと短めのキャッチボール。続けてトレーナーと話しながら置きティー打撃を行い、フリー打撃は実施しなかった。今季は主に「4番三塁」としてリーグ優勝に貢献。リーグトップ38本塁打、96打点の成績を残している。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が、2試合連続でベンチ入りメンバーから外れた。前日17日の広島戦で今季初のベンチ外。藤川球児監督(45)は試合後に佐藤輝に関して「超人ではないということですね。体調調整だけで休ませることはないですから」とコンディション不良を示唆していた。この日は本隊に同行して球場入り。室内練習場で試合前練習に参加した。トレーナーとともにキャッチボールや置きティー打撃を行い、フリー打撃は実施しなかった。室内練習場から引きあげる際には「やれることをやります」と話していた。

◆阪神大山悠輔内野手(30)が2戦連続で4番に座った。今季は主に「4番三塁」で打線をけん引してきた佐藤輝明内野手(26)が、2戦連続でベンチ外。代わって務めた4番のポジションで、前夜の試合も左前打を放っていた。また、「6番三塁」ではこの日1軍再昇格を果たしたラモン・ヘルナンデス内野手(29)が出場。8月7日中日戦(バンテリンドーム)以来のスタメン出場となった。

◆レギュラーシーズン最後の対決。阪神の元チームメートでもある阪神藤川球児監督(45)と広島新井貴浩監督(48)はプレーボール直前のメンバー表交換で、にこやかに一言、言葉を交わし、握手した。4月20日の対戦で広島岡本駿投手(22)が阪神坂本誠志郎捕手(31)に頭部死球。藤川監督がベンチを血相を変えて飛び出し、両軍入り乱れて、あわや乱闘の騒ぎに。警告試合が宣告された。約1カ月後の次のカードで両監督が笑顔で握手を交わして「和解」していた。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)の2試合連続ベンチ外を受け、山下幸志チーフトレーナーが現状を説明した。「疲労がたまっている状態。コンディション不良ということですね。数日間は回復にあてないとダメかな、というところで外してもらっています。また明日以降、確認しながらチームの方には報告していこうかなと思います」と明かした。特定の箇所に問題があるわけではなく、「全体的なコンディション不良」と話した。ケアや回復を優先し、この日のうちに帰阪する予定。今後は練習量を少しずつ増やしながら様子を見ていく。現状、医療機関で受診する予定もない。この日は室内練習場で試合前練習に参加。トレーナーとともにキャッチボールや置きティー打撃を行い、フリー打撃は実施しなかった。室内練習場から引きあげる際に本人は「やれることをやります」と話していた。

◆阪神中野拓夢内野手(29)が珍しい内野安打でチャンスを作った。3回の先頭。左腕・高太一投手(24)の厳しい内角球を打ちにいったが、スイングを途中で止めた。だがバットの根元にボールが当たり、絶妙なセーフティーバントのように三塁方向に転がった。中野は遅れて走り出したが、一塁セーフ。処理した高の悪送球も誘って、二塁に進んだ。その後、森下翔太外野手(25)の先制2ランが飛び出した。

◆阪神森下翔太外野手(25)の勢いが続いている。3回無死二塁で、先制の22号2ランを左翼席に放り込んだ。左腕・高太一(24)のカウント2-1からの真ん中やや内寄り直球を強振した。高々と上がった打球は左翼席の最上段まで飛んでいった。森下は振り切ったバットをしばらく下ろさず、その場で打球の行方を見つめる「確信」弾だった。前日17日も4安打2打点と大当たりだった。これで、ともにリーグ2位の本塁打を22本、打点を87に伸ばした。佐藤輝明内野手(26)が欠場しているこの2試合を3番打者が引っ張っている。このリードを守って逃げ切れば、今季20度目の勝利打点となる。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が18日、出場選手登録された。8月9日以来の1軍合流。同日の広島戦(マツダスタジアム)では「6番三塁」で先発した。佐藤輝がコンディション不良で2試合連続ベンチ外になったための補充。CSメンバー生き残りへ「練習をたくさんしてきた。チームに貢献できるようにやれれば」と力を込めた。代わって井坪陽生外野手(20)が出場選手登録を抹消された。

◆阪神木浪聖也内野手(31)がポストシーズンの正遊撃手へ、好アピールを続けている。4年ぶりの5番だった前日に続いて「5番」でスタメン。守備は遊撃に入った。2回先頭の第1打席でさっそく右前打。まずバットでアピールした。前日は決勝の中前打を放っている。今季、遊撃で70試合に先発している小幡竜平(24)が打撃不振のため2軍調整中。熊谷敬宥内野手(29)も調子を落とし、23年優勝時の正遊撃手だった木浪にもチャンスが巡ってきている。

◆阪神中川勇斗捕手(21)が気合のヘッドスライディングで得点をつかんだ。2-0の4回に、先頭で中前打で出塁。2死二塁から近本光司外野(30)の右前打でホームに走った。末包昇大外野手(29)から好返球が帰ってきたが、頭から飛び込んで判定セーフ。広島がリクエストしたが、リプレー映像では右手がわずかに早く滑り込んでいるように見えた。判定は変わらず3点目となった。前日17日に2安打していた中川は2試合連続のマルチ安打となった。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)に来日1号が飛び出した。3-2の6回の第3打席で、中崎翔太投手(33)の初球の144キロを左越えに運んだ。来日1年目。92打席目での初アーチだった。コンディション不良で欠場した佐藤輝明内野手(26)の代役として、急きょ、広島に呼び寄せられた。この日、約1カ月ぶりに出場選手登録され「6番三塁」でスタメン。1打席目からさっそく左前打を放っていた。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)が9勝目の権利を手に降板した。5回を5安打2失点。1点リードの6回表にヘルナンデスの1号ソロで加点したこともあり、6回の打席で代打高寺が送られた。大竹は11日DeNA戦では2年ぶり完封勝利を挙げたばかり。広島戦は前日まで6戦5勝1敗と好相性を続けている。勝てば3年連続2桁勝利にリーチをかけることになる。

◆阪神大山悠輔内野手(30)が8年連続2桁本塁打をマークした。7回2死一塁、テイラー・ハーン投手(31)の155キロをたたき、右翼ポール際に低い弾道で放り込んだ。3ボールからスイングをかけるなど剛腕ハーンとの力勝負になった。最後はフルカウントから外角高めに投げ込んできた直球を強くとらえた。これが今季10号。18年から続く連続2桁アーチを8年に伸ばした。阪神の生え抜きでは岡田彰布の12年連続以来。今季は主に5番だったが、4番での1発は昨年9月7日以来となった。

◆広島が阪神に連敗し、今季阪神戦は6勝19敗に終わった。阪神にシーズン19敗を喫するのは、03年以来3度目で13の借金は過去最多となった。先発高は2回無死満塁は無失点で切り抜けたものの、3回無死一塁から森下に内角直球を左翼席に運ばれ2点の先制を許した。4回も2死二塁から近本に右前適時打を浴びて失点。最短5回3失点で降板となり、2敗目を喫した。打線は天敵大竹から3点を追う5回に中村奨とファビアンの連続適時打で2点を返して、一時は1点差に迫った。だが6回以降、中継ぎ陣が失点を重ね、打っていくしかない打線も反撃ムードをつくることができなかった。

◆阪神が主砲佐藤輝明内野手(26)を欠きながら3連勝を飾り、敵地での広島最終2連戦を2連勝で締めた。阪神の広島戦シーズン19勝は最多タイとなった。佐藤輝はコンディション不良で2戦連続ベンチ外。大山悠輔内野手(30)が2戦連続で4番を任され、この日出場選手登録されたばかりのラモン・ヘルナンデス内野手(29)が「6番三塁」でスタメン出場した。打線は3回無死二塁、3番の森下翔太外野手(25)が広島先発高から先制の22号2ラン。森下は今季の打点を87に伸ばし、球団生え抜き右打者で初めてプロ3年目の200打点超えを果たした(201打点)。1点差に詰め寄られた6回には先頭ヘルナンデスが2番手中崎の初球を左翼スタンド上段に運び、来日1号ソロ。7回には大山が今季4番での1号。8年連続2桁アーチとなる10号2ランでダメ押しした。先発大竹耕太郎投手(30)は5回5安打2失点で9勝目。3年連続2桁勝利にリーチをかけた。2点差の6回2死満塁で登板した及川が代打秋山を三振に仕留め、15試合連続ホールドでセ・リーグ2位の数字に並んだ。藤川球児監督(45)が持つ同リーグ1位の17試合連続ホールドに2差とした。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が長いトンネルを抜けた。代走から出場し、9回に回ってきた最初の打席で鈴木健矢投手(27)の内角球に詰まりながら左前にしぶとく落とした。28打席ぶりの安打。9月4日の第4打席から続いたノーヒットをようやく抜けた。

◆広島が阪神との最終戦に力負けし、03年以来3度目のシーズン阪神戦ワーストタイ19敗を喫した。借金13は過去最多となった。先発高が3回無死二塁から森下に内角直球を左翼席に運ばれ、2点を先制された。4回は2死二塁から失点。5回に1点差に迫ったものの、中継ぎ陣が失点を重ねてリードを広げられた。新井監督は「すべての面において、力の差を感じさせられたシーズンだった」と認めるしかなかった。

◆阪神佐藤輝明内野手(26)が18日の広島戦(マツダスタジアム)で2試合連続のベンチ外となった。疲労蓄積によるコンディション不良も明らかになった。藤川監督は今季広島最終戦の直後、「本人もゲームに出たかったし、選手たちと一緒に(広島のファンに優勝を)報告したかったと思いますけど、ちょっとコンディションのことがありますから。また1日1日体が良くなるように、先に(関西に)戻しました」と主砲の胸中を気遣った。この日は本隊に同行して球場入り。室内練習場で試合前練習に参加した。森下らと談笑するなど和やかな雰囲気でウオーミングアップ。短めのキャッチボールを行ったあと、置きティー打撃で状態を確認した。ただ、フリー打撃は行わなかった。佐藤輝本人は室内練習場から引きあげる際、「やれることはやります」とほほえんだ。山下チーフトレーナーは「数日間は回復にあてないとダメかな、というところで外してもらってます」と状態を説明。特定の箇所に問題があるわけではなく、「全体的なコンディション不良」と明かした。ケアなどを優先し、この日のうちに帰阪。出場選手登録は抹消されておらず、医療機関での受診予定もない。大事には至っていないとみられ、今後は少しずつ練習量を増やしながら様子を見る。現在、ともに自己最多でリーグトップの38本塁打、96打点。40本塁打、100打点への期待も高まる中、あくまでCS、日本シリーズに向けた"充電"を最優先する。

◆阪神藤川球児監督(45)が試合後、2試合連続でベンチ外となった佐藤輝明内野手(26)の胸中を気遣った。主砲は疲労蓄積によるコンディション不良があり、この日のうちに帰阪。指揮官は「本人もゲームに出たかったし、選手たちと一緒に(広島のファンに優勝を)報告したかったと思いますけど、ちょっとコンディションのことがありますから。また1日1日体が良くなるように、先に(関西に)戻しました」と言葉を並べた。

◆今季阪神との最終戦も敗れ、03年以来、同カードシーズンワーストタイ19敗を喫し、過去最多13の借金で終えた。先発高が3回無死一塁から森下に内角球を左翼席に運ばれ先制を許すと、4回は2死二塁から失点。5回に1点差に迫ったものの、中継ぎ陣が失点を重ねてリードを広げられた。

◆阪神大山悠輔内野手(30)が8年連続で2桁本塁打をクリアした。4-2の7回2死一塁、左腕ハーンの155キロをたたき、右翼ポール際に低い弾道で放り込んだ。3ボールから狙い定めてスイングするなど剛腕と力勝負。最後はフルカウントから外角高めをとらえた。「後ろにつなぐ意識をもって自分のスイングを心がけました。追加点につながる結果になってよかったです」と納得の表情だ。6回の守備では、及川のスーパー救援で広島の勢いを食い止めていた。その直後の2点だけに、与えたダメージは倍増だった。今季10号。プロ2年目、18年からの2桁アーチをまた継続した。阪神の生え抜きでは岡田彰布の12年連続以来。5番打者として打点を求められている今年は長打よりもケース打撃を優先。本塁打が出にくい役回りでも、ここぞの1発がチームの力になっている。佐藤輝が欠場したこの2試合は昨年までの指定席「4番」に入った。4番での1発は昨年9月7日以来だった。「チームが勝ったことが一番。残り試合も少なくなってきているので、しっかり1試合1試合を大事にして、やっていきたいと思います」。次なる戦いをにらみながら、1球に集中している。【柏原誠】

◆阪神畠世周投手(31)が地元広島で2試合連続の無失点投球を披露した。7回に登板。1安打は許したが、最後はモンテロを力強い速球で中飛に。出身は呉市。今回が阪神移籍後、初の地元登板だった。「3人で切りたかったけど、ゼロで帰ってこられるようにと思っていたので。両親は見つけられなかったけど、多分いたと思います。いい姿を見せられたと思います」と照れた。

◆阪神近本光司外野手(30)が復帰2試合目も活躍した。2-0の4回2死二塁から鋭い当たりの右前打。展開的に大きな1点となった。「中川がよく走ってくれて、ナイススライディングもあっての追加点ですね」と後輩の好走塁をたたえた。死球による左前腕負傷で2試合ベンチ外だったが、前日17日の復帰戦で2安打。この日も初回先頭で四球、好捕を見せるなど攻守に目立った。

◆阪神ラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日1号で佐藤輝の代役を勤め上げた。この日、8月9日以来の出場選手登録。佐藤輝がコンディション不良で2試合連続ベンチ外となり、「6番三塁」で先発出場した。1点リードの6回、先頭で広島中崎の初球144キロを左翼席上段まで運び、来日92打席目でお待たせの初アーチ。ベンチではナインに荒々しく祝福された。「すごくいい1日になったね。監督が信じて使ってくれて、下(2軍)でもコーチが付き添ってくれて、練習をたくさんしてくれたおかげで打てました。みんなに感謝したい」。ヘルナンデスの昇格に伴い、井坪陽生外野手(20)が出場選手登録を抹消された。

◆阪神大竹耕太郎投手(30)は3年連続2桁勝利に王手だ。5回を5安打2失点で今季9勝目。「中5日をさせてもらったり、そういう計らいがあって投げる権利があると思うので。(2桁勝利を)達成するために頑張りたい。CSに向けてもいい登板できるように、右肩上がりのイメージでやっていきたい」。すでに2桁勝利を挙げている才木、村上のダブルエースを追いかける。▽阪神工藤(5点リードの8回に登板。1回1安打無失点)「本当に1試合1試合、一喜一憂しないで。もう忘れて、次からまた初登板くらいの気持ちで頑張りたいと思います」

◆阪神中川勇斗捕手(21)が2試合連続のマルチ安打でまたアピールに成功した。「7番左翼」で先発し、2回は三遊間を抜き、4回は先頭で中前打。二塁走者として近本の右前打で本塁突入。ヘッドスライディングで右手を滑り込ませて生還した。「チームが勝つために自分は何をすればいいかをしっかり考えている。いい結果が出ているので続けていきたいです」とうなずいた。

◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が長いトンネルを抜けた。代走から出場し、9回に回ってきた最初の打席で鈴木の内角球に詰まりながら左前にしぶとく落とした。9月4日の第4打席以来、28打席ぶりの安打。久しぶりの一打に「いや、別にそんなに(感想は)ないです。打てたことはよかったですけど、また次打てるように頑張ります」と落ち着いて話した。

◆猛虎の無敵リリーバーは石井だけじゃない! 阪神及川雅貴投手(24)が敵地広島戦で貫禄十分の"火消し"を披露し、セ・リーグ2位タイの15試合連続ホールドを記録した。2点リードの6回2死満塁で代打秋山を見逃し三振に仕留めた。現役時代の藤川監督が05年に記録した同1位17試合連続ホールドまで残り2試合。抜群の安定感でチームを3連勝に導き、指揮官の背中はもう間近だ。圧巻の火消しだった。独特なフォームから投じられた及川の直球は、糸を引くように坂本のミットに吸い込まれた。球審の手が上がり、百戦錬磨の代打秋山が全く反応できずに見逃し三振。絶体絶命の場面をあっさり封じ、ひょうひょうとベンチへ歩を進めた。「開き直るしかないと思うので。バッターの反応を見ながら、ゾーンに投げる時と落としきる時と。しっかり投げ分けができた」2点リードの6回2死満塁。2番手湯浅が招いたピンチを任された。両リーグトップの今季63試合登板。1ボール2ストライクから、149キロ真っすぐを外角ストライクゾーンに突き刺した。念じるようにベンチで見つめた湯浅を救い、先発大竹の今季9勝目も死守。仲間を救った4球だ。これで15試合連続ホールド。「緊迫したところで投げさせてもらっている証しだと思う」と感謝を口にした。11年の中日浅尾拓也らに並んでセ・リーグ歴代2位タイ。藤川監督が現役時代の05年に記録した同1位17試合にもあと2試合まで迫った。ホールドポイントも今季49個目となり、リーグ1位巨人大勢にも1差と肉薄。自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞の獲得も見えてきた。及川の投球フォームは誰に教わったわけでもない。二段モーション禁止の高校時代を経て、プロ入り後から自ら作りあげてきた。膝の使い方や重心の位置など、細かいポイントがたくさんある繊細な動作。だからこそつまずいても周囲に助言を求めるのではなく、まずは自分で考え抜くことを大切にしている。「やっぱり人それぞれの感覚が絶対にあると思うので。そういった意味でも他の人のマネもしないし、まずは自分で考えるという思考になる。そこはこだわりかもしれない」着実に磨いてきた投球術で、最強ブルペンの一角を担う高卒6年目。藤川監督も「大変な場面だったと思います。変わらずやることですね」とこの日の投球を評価した。連続無失点試合のNPB記録を塗り替えた石井だけではない。若き左腕も、抜群の安定感で堂々のシーズンを駆け抜ける。【波部俊之介】

◆猛虎の無敵リリーバーは石井だけじゃない! 阪神及川雅貴投手(24)が敵地広島戦で貫禄十分の"火消し"を披露し、セ・リーグ2位タイの15試合連続ホールドを記録した。2点リードの6回2死満塁で代打秋山を見逃し三振に仕留めた。現役時代の藤川監督が05年に記録した同1位17試合連続ホールドまで残り2試合。抜群の安定感でチームを3連勝に導き、指揮官の背中はもう間近だ。及川は今夏、人知れず初心に返っていた。「1試合1試合にかける思い、1球1球に対する姿勢やプレーは自分たちも見直さなきゃいけない」夏の甲子園で8強入りした母校・横浜高の奮闘をスタンドから生観戦。高校球児の執念からエネルギーをもらったのだ。横浜高は今春のセンバツで日本一を達成。シーズン開幕直後の吉報は先輩左腕の心身を突き動かした。4月中旬から5月中旬にかけて11試合連続無失点を記録。いつだって後輩たちの躍動はモチベーションとなっている。自身は高校時代に3度、甲子園に出場している。1年夏からマウンドを任され、2年夏、3年春と3年連続で聖地に立った。初めて降り立った時に「テレビの世界」と感じた舞台は今や職場。高校時代は最後まで「慣れることはなかった」という緊張感も、堂々と楽しんでいるように映る。【阪神担当=塚本光】

◆阪神森下翔太外野手(25)はバットを持ったまま、白球の行方をじっと見つめた。左翼席上段を越え、防球ネット直撃の特大弾。"確信歩き"で豪快に節目の打点を挙げた。「打点は前のバッターが塁に出ないといけない。そういうのも積み重なり、ここまで来られて良かった」0-0の3回無死二塁。広島先発高の145キロ直球を思い切り振り抜いた。1打席目に空振り三振を喫した左腕から今季22号先制2ラン。「1打席目は三振してしまった。今回は絶対に打つ、と強い気持ちで打席に入った」。プロ3年目で通算201打点目。球団生え抜きの右打者で岡田彰布の同199打点を超え、初200打点超えだ。ドラフト1位指名を受けた前監督の記録を更新。両リーグ最多20度目の決勝打も球団歴代単独2位となった。ここぞの一打につながる集中力。その片りんを東海大相模高時代から見せていた。2年時の17年、春季神奈川大会の期間中。周りから声をかけられても聞こえないほど、自分の世界に没頭して練習していた。「今のは違うな」と自問自答しながらバットを振り続ける姿。同高を春夏計4度の甲子園優勝に導いた恩師の創志学園・門馬敬治監督(55)も驚きを隠せなかった。「すごかった。そんな姿は見たことがなかった。後にも先にも森下だけ」オリオールズ菅野、広島田中ら多くのプロ野球選手を育ててきた同監督がそう語るほどの集中力は今、さらに磨きがかかっている。 前日17日の同戦も4安打2打点。佐藤輝が2戦連続ベンチ外となった中、打線をけん引した。「自分もチームに貢献しているというのをしっかり見せられた。引き続き頑張りたい」。前回優勝時の23年は日本シリーズで新人歴代最多7打点で日本一に貢献した。今年もさらなる歓喜を味わうため、勝負強さを光らせる。【塚本光】

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)が試合前に1軍に合流。井坪陽生外野手(21)の姿がなかった。ヘルナンデスは39試合に出場して打率・200。8月10日に出場選手登録を抹消後は2軍で調整し、三塁で先発出場することもあった。17日の同戦で今季初のベンチ外となった佐藤輝明内野手(26)は球場に姿を見せた。試合後に藤川監督が「体調調整だけで休ませることはない。超人ではないということですね」と何らかのアクシデントがあったことを示唆。今季38本塁打、96打点でリーグ2冠に輝く主砲の出場可否が注目される。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が試合前練習に参加。室内練習場で汗を流した。雨の影響でチーム全体が室内で調整。佐藤輝はストレッチを済ませると軽いジョギング、キャッチボールを行い、打撃練習はティー打撃のみを行った。 主砲は17日の同戦で今季初のベンチ外。試合後に藤川監督が「体調調整だけで休ませることはない。超人ではないということですね」と話していた。状態が心配される中、佐藤輝は練習後、「できることをやります」と話した。

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)が出場選手に登録された。8月10日に抹消されて以来約1カ月ぶりの1軍登録となり、「練習はたくさんしてきたので、チームは優勝しましたけど引き続き勝利は大事になると思うので、そこに貢献できるようにやれれば」と力を込めた。代わって井坪陽生外野手(20)を抹消。打率・167と苦しみ、17日の広島戦でも出場機会がなかった。

◆17日の24回戦でベンチを外れていた佐藤輝明内野手(26)は、この日もベンチ入りメンバーから外れた。試合前練習には参加してキャッチボールやティー打撃を行い、「できることをやります」と話していた。4番には2試合続けて大山悠輔内野手(30)が座り、「6番・三塁」にはこの日昇格したばかりのラモン・ヘルナンデス内野手(29)が起用された。3年連続の2桁勝利まで2勝とする大竹耕太郎投手(30)が先発する。

◆阪神・佐藤輝明内野手(26)が2試合連続でベンチ外となった。山下チーフトレーナーが取材に応じ、「疲労が溜まっている状態。どこかというよりコンディショニング不良のため、数日間回復にあてないといけないということで、外してもらった。ケアと回復を優先させるために本日帰阪してもらい、また明日以降は確認しながら、チームに報告していく」と説明した。佐藤輝はこの日、試合前練習に参加。室内練習場で軽いジョギング、キャッチボール、打撃練習はティー打撃のみを行った。練習後、「できることをやります」と話していた。山下トレーナーは「中途半端になるよりも、そこ(試合出場)は監督と相談させていただいて、最終的には監督に決断していただいた。医療機関を受診するとかそこまでのレベルではない」と続けた。

◆阪神は二回に無死満塁の好機を作るも先制とはならなかった。初対戦となった左腕・高から木浪が右前で出塁。さらにこの日1軍に合流したばかりのヘルナンデスも左前、さらに中川も左前打と3連打で無死満塁と絶好のチャンスを作る。しかし坂本が空振り三振に倒れると、大竹も二ゴロで本塁封殺。1番にかえって近本も空振り三振に倒れ、得点を挙げることができなかった。

◆阪神が森下翔太外野手(25)の22号2ランで先制に成功した。三回、先頭の中野が内野安打で出塁すると、敵失も絡んで無死二塁とチャンスを作る。一回に続く得点圏に走者を置いて打席に入った森下は4球目の直球をとらえた。打った瞬間にスタンドインを確信する一発は、左翼スタンド奥の防球ネットに突き刺さる特大の22号。ゆっくりとダイヤモンドを1周した。「打ったのはストレート。中野さんがチャンスメークしてくれて、1打席目は三振してしまったので、今回は絶対に打つ、と強い気持ちで打席に入りました。良いスイングができたと思います」これで森下はプロ通算201打点となった。球団では2023年の佐藤輝明ただ一人だった入団3年目での200打点に到達。虎の右打者では初となる偉業を達成した。

◆阪神は近本光司外野手(30)の適時打で追加点を奪った。2-0の四回、先頭の中川が中前打で出塁すると、1死から大竹が犠打を決めて2死二塁とチャンスを作る。3巡目となって近本が右前にはじき返した。二塁走者・中川は一気に本塁に突入。広島の右翼・末包からはストライク返球が返ってきたが、中川がヘッドスライディングでタッチをかいくぐった。広島ベンチからリクエスト検証が要求されるも、判定は覆らず。リードオフマンのバットと若虎の執念で、3-0とリードを広げた。

◆阪神の先発・大竹耕太郎投手(30)が五回に2点を失った。四回までは完璧な投球を進めていたが、3-0の五回に連打を浴びた。先頭の菊池に左前打とされると、1死後石原には死球を与えてしまう。2死一、二塁にまでこぎつけるも、中村奨、ファビアンに連続適時打を浴びて2点を失った。その後も2死一、三塁で好調の小園との対決となったが、1球で中飛に仕留めて追加点は許さず。スコアは3-2と1点差となって後半戦に入った。

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(30)が、来日1号ソロを放った。2点を奪われ3-2と1点差に詰め寄られた直後の六回。この回からマウンドに上がった中崎の初球を仕留めた。打球はライナーで左翼席へ一直線。来日92打席目で初の一発に右手を突き上げ、笑顔でダイヤモンドを1周した。コンディション不良でベンチ外となった佐藤輝の代役でこの日から広島に合流し、即スタメンとなった助っ人が、いきなり結果を出した。「打ったのはストレート。初めてのHRだからとてもうれしいね。自分が打てるゾーンを意識して打席に入ったけど、しっかり集中して打つことができたよ」と胸を張った。

◆広島の、苦杯を飲まされ続けた藤川阪神との一戦は、今季最終戦を迎えた。圧倒的な強さでリーグ優勝を果たした虎とのレギュラーシーズンラストマッチ。本拠地マツダスタジアムで意地を見せたい新井カープだが、主導権を握られてしまった。試合前の時点で対戦成績は6勝18敗。チームの借金が「12」であることを考えると、阪神戦の負け越しがそのままチームの成績につながっている。新井監督は「野手は1番から5番までしっかり固定されているし、投手も才木とか村上とか、ブルペンも石井とかもそうだし、投手も野手も軸となる選手がしっかりしている。軸となる選手がたくさんいる。層が厚いというころにつながるし、純粋に強い」と強敵を分析。開幕前には自チームもスタメンを固定できることを理想に掲げていたが、シーズン終盤になっても模索する日々が続いている。しかし、高卒8年目でついに飛躍の兆しを見せる中村奨が1番・中堅に定着しつつあり、投手でもこの日先発の大卒2年目の高と若手や中堅が存在感を見せ始めた。高は今季ここまで6試合で3勝1敗、防御率2・15。今季初対戦の阪神相手に三回に森下に先制2ランを浴び、四回にも1点を奪われるが持ち味であるストライク先行の投球を継続。5回3失点で降板したが、セ・リーグを制した打線対戦から得た経験を糧に、成長へとつなげていく。(西垣戸理大)

◆阪神が大山悠輔内野手(30)の一発で2点を奪い、リードを4点に広げた。4-2で迎えた七回。2死から森下が安打で出塁すると、2死一塁で打席に立った大山が、3番手・ハーンの高め155キロ直球を逆方向へはじき返した。「打ったのはストレート。後ろに繋ぐ意識を持って、自分のスイングを心掛けました。追加点に繋がる結果になって良かったです」打球は風にも押されてぐんぐん伸び、ポール際に飛び込む今季10号2ラン。これで2年目の2018年から8年連続2桁本塁打とした。

◆先発した高太一投手(24)は5回3失点で今季2敗目を喫した。高は今季初対戦となった阪神打線に対し、立ち上がりから先頭打者の出塁を許す投球が続き、三回には無死二塁から森下の2ランで先取点を奪われた。四回にも追加点を奪われ、5回3失点で降板した。広島投手陣は六回に中崎、七回にはハーンが本塁打を打たれるなど阪神打線の攻撃力を止められなかった。打線は五回に2死一、二塁から中村奨、ファビアンの連続適時打で1点差としたが、それ以上の追加点は奪えなかった。

◆阪神が広島との今季最終戦で大勝を収めた。佐藤輝明内野手(26)はコンディション不良のため2試合連続のベンチ外となったが、打線が一丸となってカバーする。三回に森下翔太外野手(25)の22号2ランで先制すると、四回にも近本光司外野手(30)の適時打で追加点。六回には昇格即スタメンで起用されたラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日1号ソロ、七回には大山悠輔内野手(30)に10号2ランが飛び出し、八回には中野拓夢内野手(29)の適時打で駄目押し点。15安打7得点と打線が爆発した。先発の大竹耕太郎投手(30)は5回2失点で9勝目を挙げ、3年連続の2桁勝利に王手。六回2死満塁では及川雅貴投手(24)が見逃し三振を奪う好救援で、リーグトップの巨人・大勢に1差とする49HPとした。今季の広島戦は19勝6敗で終了。リーグ王者として、最終戦まで圧倒的な強さを見せつけた。

◆阪神が63、03年に並ぶ球団最多の広島戦19勝で今季の戦いを終えた。三回無死一塁、森下翔太外野手(25)の22号本塁打で2点を先取。四回2死二塁から近本光司外野手(30)の右前打で3点目を挙げた。1点差に迫られた直後の六回はラモン・ヘルナンデス内野手(29)の来日1号で突き放した。七回2死一塁では大山悠輔内野手(30)の10号2ランで加点し、八回は中野拓夢内野手(29)の左前打で7点目を奪った。5回2失点の大竹耕太郎投手(30)は9勝目(3敗)。3年連続2桁勝利に王手をかけ、広島戦成績を20戦15勝2敗とした。大山は入団2年目の18年から8年連続2桁アーチ。また熊谷敬宥内野手(29)は九回の左前打が28打席ぶり安打。疲労によるコンディション不良で2戦連続ベンチ外の佐藤輝明内野手(26)は本隊から離れて帰阪した。チームは82勝で03、05年の年間最多87勝まで、残り9戦5勝。

◆今季の阪神最終戦も勝利は遠かった。試合後、広島・新井貴浩監督(48)は悔しさをにじませた。阪神戦の負け越しがレギュラーシーズンの借金の数に直結。「すべての面において、力の差を感じさせられたシーズンだったかな」と唇を噛んだ。三回に森下の2ランで先制を許し、その後も投手陣が阪神打線の猛攻を止められなかった。打線は五回に2得点を奪うが、反撃もここまで。5回3失点で今季2敗目を喫した先発の高については「最初ちょっと真っすぐがいつもよりね、ちょっと球威がないのかなと感じた」と分析し、「登板重ねるごとに相手もやっぱりいろいろ研究してくるし、そこをまた乗り越えていってもらいたい」と成長を求めた。

◆近鉄、西武で主砲として465本塁打&2452安打をマークし、西武コーチ時代には清原和博らを育てたサンケイスポーツ専属評論家・土井正博氏(81)は阪神打線の成長に目を細める。やられたらやり返す。一流打者に必要な部分を森下が見せてくれた。1打席目、内角を攻められて、中途半端なスイングで三振に終わった。2打席目でどうするか、注目していたが、同じく内角を見事にさばいて本塁打。相手バッテリーとの駆け引きにも勝ち、踏み込むか、さばくか、どうするかの勘もさえている。すべての面でいい方向に向かうのは、一流の証明だ。各打者も経験を重ねて力をつけている。1番から5番まで固定の打線を組めたのが、ことしの阪神の勝因だが、6番以下の候補も、今は誰を出しても遜色がない。そんな中で、木浪が復調しているのは頼もしい。一時期は引っ張りばかりで形を崩していたが、広角に打てるようになっている。もともと、この打撃ができていた選手だ。短期決戦に向けては、6番以下はエンドランもあり、バントもあり、1点をもぎ取る、つなぎの野球が必要になってくる。中川、高寺、小野寺ら、いろんな攻撃を託せる選手が成長している。ここから先は監督の腕の見せどころだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆阪神が本塁打攻勢で3連勝。三回に森下翔太外野手(25)の2ランで先制し、3―2の六回はラモン・ヘルナンデス内野手(29)の来日1号のソロ、七回に大山悠輔内野手(30)の2ランで突き放した。大竹耕太郎投手(30)が5回2失点で9勝目。広島は阪神戦を球団ワーストに並ぶ19敗(6敗)で終えた。(成績=82勝49敗3分、観衆=2万141人)

◆先発した高太一投手(24)は5回3失点で今季2敗目を喫した。

◆?...阪神・森下翔太は2打点を挙げて通算201打点とした。球団でプロ入り3年目までに200打点に到達するのは、佐藤輝(240)以来2人目で、右打者では初。?...森下は今季20度目の勝利打点をマーク。球団最多は1985年にバースが記録した22度。?...阪神は今季の広島戦で19勝6敗。1963、2003年に記録した同戦のシーズン最多勝利に並んだ。

◆?...2023、24年に2桁勝利を挙げた阪神・大竹耕太郎が今季9勝目。3年連続で2桁勝利を達成すれば、球団では16―18年のメッセンジャー以来。日本選手では13―15年の藤浪晋太郎(現DeNA)以来で、左腕では11―13年の能見篤史以来。?...大竹は今季の広島戦で7試合登板して6勝1敗、防御率2・76。通算15勝目(2敗)。

◆阪神のラモン・ヘルナンデス内野手(29)が来日92打席目で初アーチを放った。六回に中崎の直球を左翼席に運んだ。コンディション不良で2試合連続ベンチ外となった佐藤輝の代役で、この日1軍昇格して「6番・三塁」で出場。本塁打を含む2安打とハッスルし「きょうは僕にとっていい一日となった。まだ試合が続くので、しっかりと準備をして戦いたい」と声を弾ませた。球団では、所属が投手のバッキーのみだった1966年以来となる外国人選手の本塁打ゼロとなる珍事を134試合目で回避した。

◆阪神・近本光司外野手(30)は2-0の四回2死二塁で右前に運んだ。際どいタイミングも二走・中川が頭から滑り込んで生還。リプレー検証でも判定は覆らず、出場6試合ぶりの打点に「中川がよく走ってくれて、ナイススライディングもあっての追加点ですね」と後輩の激走をたたえた。リーグ2位タイの150安打目も、2安打を放ったトップの小園(広島)とは6本差に開いた。

◆2試合続けて左翼で先発した阪神・中川勇斗捕手(21)が起用に応えた。二回無死一、二塁で「打てのサインだったので、対応して打ちました」と左前打で好機を拡大。四回先頭では中前打を放って貴重な追加点の起点となった。前日に続くマルチ安打を記録し「チームが勝つために自分は何をすればいいかをしっかり考えて、いい結果が出ている。続けていきたい」と胸を張った。

◆阪神・大山悠輔内野手(30)が七回2死一塁でハーンの155キロを捉え、右翼席へ10号2ランを放った。「チームが勝ったことが一番。残り試合も少ないし、一試合一試合を大事にしてやりたい」。球団では、金本知憲(2003―11年の9年連続)以来、生え抜きでは岡田彰布(1980―91年の12年連続)以来となる8年連続の2桁本塁打を達成。佐藤輝不在の中、2試合連続で4番を任された主砲が頼もしく結果を出した。

◆今年のレギュラーシーズンでは最後の広島戦で、鯉キラーが本領を発揮した。先発した阪神・大竹耕太郎投手(30)は緩急を巧みに操り相手を翻弄。5回2失点で今季9勝目を挙げ、3年連続2桁勝利に王手をかけた。「本当に野手の皆さんと中継ぎの皆さんの力で勝たせてもらった。ありがたいと思います」一回を三者凡退に抑えて打線に勢いを呼び込んだ。森下の2ラン、近本の適時打で援護を受け、四回までスコアボードにゼロを並べる。しかし3点リードの五回に安打と死球で得点圏に走者を背負うと、中村奨、ファビアンに連続適時打を浴びて19イニングぶりに失点。1点差に迫られて、直後の打席で代打を送られた。現役ドラフトで2023年から虎に加わった大竹は、2年連続で2桁勝利をマーク。3年連続を目指すシーズンだったが、2月に下肢の張りで離脱。リハビリを乗り越え、5月に戦線に復帰した。「もうけがしたところは気にならないけど、けがをしたという事実はある。そのあたりのコンディションはより気遣いながらやっています」プロ3年目に左肘を痛めて離脱を経験したものの、8年間で大きなけがの経験は今回を含めて2度のみ。オフから常に体と対話し、向き合い続けることで、万全の状態でマウンドに立つことができている。「けがをしないような体の使い方を1月にしっかりやっている。肩肘の負担は年々減っているのかなって思いますね」年齢、そして1軍での登板を重ねる中で「20代前半だったら寝とけば回復するっていうのが、今はそういうわけにもいかなくなった」と体の変化も実感。体幹の使い方や可動域に気を使いながら調整を行う。今季は出遅れ、その後も間隔をあけるための登録抹消期間が計1カ月以上ありながらも、白星を積み上げてきた。9月に入って中5日で先発するなど首脳陣からのバックアップも受け3連勝し、ついにあと1勝だ。「そういう計らいがある限り、達成するために頑張りたい。CSに向けてもいい登板できるように、さらに右肩上がりのイメージでやっていきたいです」6勝1敗と今年も鯉キラーとしてフル回転した大竹。3年連続2桁勝利、2年ぶりのポストシーズン登板に向けて、限られたチャンスをものにする。(萩原翔)?...2023年に12勝、24年に11勝と2桁勝利を挙げた阪神・大竹が今季9勝目。3年連続で2桁勝利を達成すれば、球団では16―18年のメッセンジャー以来。日本選手では13―15年の藤浪晋太郎(現DeNA)以来で、左腕では11―13年の能見篤史以来?...大竹は今季の広島戦で7試合登板して6勝1敗、防御率2・76。通算15勝目(2敗)

◆阪神・工藤泰成投手(23)がプロ初登板を果たしたマツダのマウンドで成長した姿を見せた。八回に登板すると、先頭の末包に中前打。それでも菊池を空振り三振、佐々木を二ゴロ併殺に仕留めた。「走者を出した後は今後も大事になる。一喜一憂しないと決めたので、次も初登板のような気持ちで頑張りたい」。3月29日の広島戦(マツダ)では?回で3四球1失点。あのときの悔しさと緊張感を胸にまたマウンドで腕を振る。

◆俺に任せろ!! 阪神は広島に7―2で快勝し、3連勝で球団歴代5位タイの82勝目を挙げた。三回に森下翔太外野手(25)が特大の22号2ランを放ち、主砲の佐藤輝がコンディション不良で2試合続けて欠場した中で力を発揮した。球団では佐藤輝以来、2人目となるプロ3年目で通算200打点を突破。20度目の勝利打点もマークした若虎はどこまでも貪欲だ。今年最後の広島に特大の放物線を描いた。またも森下がヒーローだ。3月にV奪還へスタートを切ったマツダスタジアムでの最終戦。主砲の不在も、心配はいらない。虎党をとりこにする一発が、左翼席の上を越えた。「中野さんがチャンスメークしてくれて、1打席目は三振してしまったので、今回は絶対に打つ、と強い気持ちで打席に入った。いいスイングができたと思います」佐藤輝がコンディション不良で2試合連続のベンチ外。兄貴分の欠場をカバーするかのように、背番号1が躍動した。初対戦の高に対して一回は1死二塁で空振り三振に倒れたが、お返しのチャンスはすぐにやってきた。三回無死二塁。低めの直球を振り抜いた。打った瞬間に確信する一発は、左翼スタンドを越えて防球ネットに直撃。先制の22号2ランが決勝打となり、両リーグトップ20度目の決勝打点となった。これで今季87打点。1年目の41、2年目の73と合わせて201打点とした。プロ3年目での200打点突破は、球団では佐藤輝明だけ。右打者では初だ。田淵幸一、掛布雅之、岡田彰布らレジェンドも届かなかった記録を成し遂げた。「打点というところは、前のバッターが塁に出ないと意味がない。そういうのも積み重なって、よかったのかなと思います」1年間、自らの体と向き合ってベストパフォーマンスを続けてきた。広島での2連戦はいずれも雨の影響を受けて室内で打撃練習が行われたが、2日とも打撃投手のケージには入らなかった。入念なストレッチで体をほぐし、正面から下手で投げてもらってバットを振った。「自分のやりたいことは十分にできる」。自らの調整に責任を持ち、最善の準備を尽くして臨んでいた。

◆阪神・及川が満塁のピンチで救援に成功。セ・リーグ歴代2位タイの15試合連続ホールドを達成した左腕は胸を張った。「緊迫した場面で投げさせてもらっている証しだと思う」4-2の六回2死満塁で湯浅からバトンを受けた。代打・秋山を変化球で追いこむと、外角低めの149キロ直球で見逃し三振を奪った。「開き直るしかないと思って。バッターの反応を見ながらしっかり投げ分けられた」。2005年に藤川球児がマークしたセ・リーグ記録の17試合まであと2とし、49ホールドポイント目でトップの大勢(巨人)に1差に迫った。及川は「残り9試合。(今の調子を)しっかり継続していけたら」とセ・リーグ記録更新、初タイトル獲得へ気合を入れ直した。(三木建次)

◆七回に代走で出場した阪神・熊谷が九回1死一塁で、28打席ぶりの安打となる左前打を放った。「打てたことはよかった。また次打てるように頑張ります」。シーズン序盤は代走や守備固めがメインも、8月中旬から主に遊撃手としてスタメン出場が増加。日本一を目指すポストシーズンに向け、ここからまた状態を上げていく。

◆広島・呉市出身の阪神・畠が、地元で好投を披露した。6-2の七回に4番手で登板して1安打を許しながらも零封。連投も問題なく、8試合連続無失点で防御率0・00を継続した。「しっかり出たところをゼロで帰れるように今後も頑張っていきたい」。今季最後の広島2連戦で両親が観戦に訪れ「いい姿を見せられたと思います」と笑顔だった。

◆まずは藤川監督に謝罪!! 前日俺はここで「何で虎党が40号を待ち望んでいる佐藤輝をベンチから外すんやー!!」と声を荒らげたけど、本日もベンチ外すってことは...単なる休養じゃなくて体調不良? まさか故障? とにかく俺の情報収集ミスのフライングでした。「スミマセンでしたー!!」俺の失態をゴマかす訳じゃないけど、サトテルちゃんの代わりにサードに入ったヘルナンデスが来日初ホーマーって...野球って面白れ~!!(でも内心、助っ人打者アーチ0本の珍記録Vも良かったのに~の俺がいたんだけどね、今度はヘルナンデスにスマン!!)でもサトテルちゃん、もし故障だったらムリは絶対にダメや!! この先、CS、日本シリーズという大仕事が待ってんだから!! ちゅ~か、ヘルナンデス、外国人助っ人なのにこの時期に来日初ホーマーって逆にスゴくね~? この1本はサトテルちゃんに付けて39号アーチでいいんじゃね~。あ! またまたヘルちゃんゴメ~ン!大竹も3年連続2ケタ勝利に王手の9勝!! 若虎中川の2安打に高寺もヒットに盗塁、わが阪神に消化試合なし!! なのだ。

◆あれっ、ガラガラのスタンドで阪神が戦っている。見慣れない風景だった。雨の影響もあったのか? それとも...。真っ赤に染まってきたマツダスタジアムが空席だらけ。3位との差が開いたとはいえ、まだクライマックスシリーズ進出の可能性は消えていない。カープファン、見捨てるのは早いよ!タイガースファン、いま、タテジマを見るなら、マツダに行けばいいかもョ。あっ、昨夜が広島vs阪神の今季最終戦か。残念!年中、満員御礼の甲子園でチケット入手が困難な虎党からすれば、実にもったいない光景に映った。17日は雷雨により試合開始が1時間10分遅れる〝大惨事〟だった。新聞記者には原稿の締め切り時間という最大の〝敵〟が存在していて、雨が降ろうが、雪が積もろうが、締め切りを遅らせて待ってくれることはあり得ない。昨夜は優秀なトラ番部隊がテキパキと原稿を書き上げて、事なきを得たが、それでもやっぱり「開始遅れ」や「中断」という言葉は大嫌い。「中止」は早く仕事が終わったりするので意外に嫌いではない。豪雨は深夜も続いたそうで、18日のマツダスタジアムは全面シートが掛けられて、両チームの練習は室内練習場で行われた。マツダが誕生する以前の旧広島市民球場は、球場内に室内練習場がなく、雨天の場合は車で10分ぐらいの距離にある、打者が2人ぐらいしか打てない室内練習場で待機するしかなかった。選手はなんと、横の児童公園で雨の中、ランニング、アップ、キャッチボールして、監督は近くの喫茶店でトラ番記者と雑談しながら時間をつぶす...。いま思えば、よく、そんな環境で我慢していたなぁと思う。

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(-)
阪神
82493 0.626
(↑0.003)
-
(-)
9469
(+7)
322
(+2)
86
(+3)
97
(+1)
0.245
(↑0.001
2.160
(-)
2
(-)
DeNA
66635 0.512
(↑0.004)
15
(-)
9461
(+7)
421
(+4)
100
(+1)
61
(-)
0.241
(-)
2.890
(↓0.01)
3
(-)
巨人
65663 0.496
(↓0.004)
17
(↓1)
9427
(-)
425
(+5)
90
(-)
50
(+1)
0.247
(-)
2.890
(↓0.02)
4
(-)
広島
58715 0.450
(↓0.003)
23
(↓1)
9423
(+2)
449
(+7)
68
(-)
55
(-)
0.248
(-)
3.060
(↓0.02)
5
(-)
中日
58742 0.439
(↓0.004)
24.5
(↓1)
9375
(+4)
435
(+7)
75
(-)
79
(+1)
0.231
(-)
2.960
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
49756 0.395
(↑0.005)
29.5
(-)
13386
(+5)
526
(-)
81
(+1)
56
(+1)
0.231
(-)
3.680
(↑0.03)