1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 6 | 1 | 1 |
ヤクルト | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:戸郷 翔征(7勝8敗0S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗42S)) 敗戦投手:奥川 恭伸(4勝8敗0S) 本塁打 |

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◆巨人が逆転勝利。巨人は2点を追う2回表、リチャードの2ランで同点とする。続く3回には、泉口の犠飛で1点を加え、勝ち越しに成功した。投げては、先発・戸郷が6回4安打2失点の好投で今季7勝目。敗れたヤクルトは、先発・奥川が試合をつくれず、打線も振るわなかった。
◆巨人が初回の攻撃で凡ミスに泣いた。2連敗中で3位に転落した直後の試合。ヤクルト先発奥川に対し、1死から2番トレイ・キャベッジ外野手(28)が四球で出塁。続く泉口友汰内野手(26)は左飛となったが、キャベッジは二塁を回って進塁しており、一塁に戻れずにアウトとなった。アウトカウントを間違えていたと思われるボーンヘッドで、無得点で1回を終えることになった。
◆巨人戸郷翔征投手(25)が課題の立ち上がりに捕まった。先頭打者のヤクルト浜田に149キロ直球で空振り三振を奪うスタートも、続く長岡に右中間を破られる二塁打を打たれると、連続四球。1死満塁で5番オスナに初球の直球を左前に運ばれて2失点を喫した。「初回の立ち上がりはすごく大事になると思いますし。球数がある程度いったとしても1イニングでも多く、1人でも多くのアウトを取れれば一番」。登板前日16日に自戒していた。前回登板の9日広島戦(東京ドーム)では2回までに3失点を念頭にしての警戒だったが、前々回の9月2日ヤクルト戦(東京ドーム)でも紙一重の1回だった。この日と同じように連続四球で1死満塁のピンチを招いていた。オスナを三併殺に仕留めて0点で終えていたが、同じような展開となった今回は逆の結果が待っていた。その後は三振、三ゴロで終えて1回を2失点で終えた。チームはCSファーストステージ本拠地開催に向けて2位を目指す。「2位で何とかCSに行かないといけないと僕らは思っています。そのために1試合1試合が大事になるんじゃないかなと思います」と見据えていた先発登板で厳しい立ち上がりとなった。
◆巨人リチャード内野手(26)が2試合ぶりの11号2ランを放った。2点ビハインドの2回2死一塁でヤクルト奥川の内角直球を捉えた当たりは高々と中空へ。神宮に詰めかけた観客が首を後ろに曲げて見上げる中、滞空時間たっぷりの一発が左翼席に飛び込む貴重な同点弾となった。14日のDeNA戦(横浜)ではプロ8年目で初の2桁本塁打となる10号ソロをマークした。翌15日の同カードではキャリア初の盗塁も決めた。「気持ちと集中力」を口癖にし、「毎日一緒のことというか、やることを同じにすることで、試合にいつもと同じように入っていけるこことが多い。あんまりブレないようにするために、そういうのを意識してやってます」と取り組みがはまっている。5月にトレード加入してから新境地を切り開き続けるロマン砲が、終盤戦で存在感を増してきた。
◆ヤクルト奥川恭伸投手(24)が6年目で初となる危険球退場となった。5回1死一、二塁。巨人岡本への初球の直球がヘルメットのつばに直撃した。岡本は気色ばみ、奥川は帽子を取って謝罪した。危険球が宣告され、奥川は4回1/3を6安打4失点で5勝目はならなかった。
◆巨人岸田行倫捕手(28)がアクシデントで途中交代した。2点リードの8回無死一塁で迎えた第4打席。ヤクルト木沢が投げた150キロシュートにバントの構えから打ちにいったが、内角をえぐったボールが右肩付近に直撃。その場で倒れ込み、あおむけで足をばたつかせた。その後に自力で立ち上がったが、ベンチに下がった後に小林誠司捕手(3636)が一塁代走に送られ、途中交代となった。5回には岡本和真内野手(29)がヤクルト先発奥川の直球をヘルメットつば付近に受ける死球もあった試合。奥川が危険球で退場となった場面に続くアクシデントに、場内は騒然となった。
◆球場がどよめいた。8回無死一塁、巨人岸田が右腕付近に死球を受け、倒れ込んでもん絶した。そのままベンチに下がり負傷交代。阿部監督は代走にベテランの小林誠司捕手(36)を起用した。この試合は5回に岡本和真内野手(29)がヤクルト先発の奥川からヘルメットのつばに死球を受けた。危険球で退場処分となったマウンドの奥川をにらみつける一幕もあった。
◆巨人大勢投手(26)がシーズン自己最多の試合出場を刻んだ。2点リードの8回に3番手で登板し、今季58試合目。新人だった22年に記録した57試合を超えた。先頭打者のヤクルト村上を156キロ直球で二ゴロ、オスナを空振り三振、北村を三ゴロと3者凡退に仕留めた。今季はセットアッパーとして「8回の男」を任されてきた。昨年までの抑えとは調整や疲労の質も違う新たな役回りでチームを支え続けた。前回登板となった9月10日広島戦(東京ドーム)では、勝利数(8勝)と合わせた球団記録タイの49ホールドポイントを記録。「今シーズン調子も悪い中、ここまでそういう記録は積み重ねてるのも、野手の皆さんが守ってくれたりしてるおかげだ。本当に感謝したいなと思いますし、残り試合はよりいいパフォーマンスを発揮して、しっかりチームに貢献したいなと思ってます」と誓っていた。終盤戦、CSへ「早寝、早起き、朝ごはん」と体調管理に務める鉄人右腕。「マウンドでしっかりと自分のパフォーマンスを発揮できるように、野球のことだけ考えて毎日過ごしたい」という日々で、過去の自分を超える記録を打ち立てた。
◆最下位のヤクルトが129試合目にしてCS出場の可能性が完全消滅した。引き分け以下でCS出場が絶たれる一戦で巨人に競り負けた。3年連続のBクラスが確定した。先手は取った。初回1死満塁からホセ・オスナ内野手(32)の左前2点適時打で先制した。ただ、そのまま試合の主導権を握ることができなかった。先発奥川恭伸投手(24)がリードを守り切れなかった。2回に2死一塁から同点の2ランを浴び、先制点の援護をすぐに吐き出した。3回は1死一、三塁から右犠飛で勝ち越された。5回は1死一、二塁で岡本に与えた頭部付近への死球が危険球と判定され、退場処分となった。奥川は5回途中6安打4失点で8敗目。初回の先制点を生かせず、逆転負けを喫した。2年連続5位からの巻き返しを目指し、今季は「捲土重来2025」をスローガンに掲げた。だが開幕前に塩見と村上、4月下旬には長岡も離脱するなど故障者が続出。4月26日以降は最下位に沈んだまま低空飛行を続けた。8月31日の広島戦(神宮)に敗れ、優勝の可能性が消滅。残り14試合を残し、CS出場の可能性も途絶えた。
◆巨人が連敗を2で止めて勝率を5割に戻し、クライマックスシリーズ2位進出への負けられない戦いで白星をつかんだ。先発の戸郷翔征投手(25)が課題の初回に2失点する展開も、2回にリチャード内野手(26)が流れを変えた。2死一塁でヤクルト奥川の内角直球を捉えた当たりは高々と舞い上がり、左翼席に飛び込む2試合ぶりの11号2ラン。貴重な同点弾となった。その後、3回に泉口友汰内野手(26)の犠飛で勝ち越し、5回にも追加点を挙げた。戸郷は2回以降はしぶとくアウトを重ねて6回122球で4安打2失点で今季7勝目(8敗)。以降は救援陣が無失点リレーでつなぎ、最後はライデル・マルティネス投手(28)が13年に西村健太朗が作った球団記録に並ぶ42セーブ目を挙げて締めた。
◆残り14試合を残し、CS出場の可能性が完全消滅した。借金は今季ワースト27となった。先発奥川が5回に危険球退場となり、4回1/3を6安打4四死球の4失点で降板。打線は初回の2点以降はゼロ行進で沈黙した。3年連続のBクラスが確定した高津監督は「今はCS(消滅)に関しては、ちょっとコメントはなかなかないです。残念ですと言うしかない」と唇をかんだ。球団は今オフの村上のポスティングシステムを利用したメジャー挑戦は変わらず容認する。主砲が抜ける中で再建の道を探っていく。▽ヤクルト山田(CS出場が完全消滅し)「悔しい。それが最初に出てきますね。悔しいという思いが」
◆巨人の救援コンビが記録を打ち立てた。8回に3番手で登板した大勢投手(26)は今季58試合目。先頭の村上から3者凡退に仕留め、新人だった22年の57試合を超え、勝利数(8勝)も合わせた50HPは球団新記録に。「長い歴史の中に名前を残せるのはうれしい」と喜んだ。9回には今季加入のライデル・マルティネス投手(28)が42セーブ目で、13年西村健太朗の球団記録に並んだ。「けがなくしっかりシーズンを投げきることが一番チームにとっても大事」と見据えた。
◆最下位のヤクルトが129試合目にしてCS出場の可能性が完全消滅した。引き分け以下でCS出場が絶たれる一戦で巨人に競り負けた。3年連続のBクラスが確定した。高津臣吾監督(56)は「う~ん。何と言ったらいいんだろうな...。ちょっと今はCSに関してはちょっとコメントはなかなかないです。残念ですと言うしかない」と唇をかんだ。試合は先手こそ取った。初回1死満塁からホセ・オスナ内野手(32)の左前2点適時打で先制した。ただ、そのまま試合の主導権を握ることができなかった。先発奥川恭伸投手(24)がリードを守り切れなかった。2回に2死一塁から同点の2ランを浴び、先制点の援護をすぐに吐き出した。3回は1死一、三塁から右犠飛で勝ち越された。5回は1死一、二塁で岡本に与えた頭部付近への死球が危険球と判定され、退場処分となった。奥川は5回途中6安打4四死球の4失点で8敗目。初回の先制点を生かせず、逆転負けを喫した。奥川について、高津監督は「まずコントロールが悪い。指にかかったボールが少ない。やっぱり抜けたり、引っかかったりする球が多いので、技術的なところは置いといて、感覚的なところが、ちょっとボケてるのかなっていう感じに見えました。これほどヤス(奥川)が制球に苦しむというのは、やっぱり何かが狂っているのは間違いないと思う」と改善を求めた。2年連続5位からの巻き返しを目指し、今季は「捲土重来2025」をスローガンに掲げた。だが開幕前に塩見と村上、4月下旬には長岡も離脱するなど故障者が続出。4月26日以降は最下位に沈んだまま低空飛行を続けた。8月31日の広島戦(神宮)に敗れ、優勝の可能性が消滅。残り14試合を残し、CS出場の可能性も途絶えた。
◆巨人山口寿一オーナー(68)が阿部慎之助監督(46)の来季続投を明言した。17日、都内ホテルで行われたオーナー会議に出席。同会議後の囲み取材で「来年も、もちろん阿部監督で立て直してもらうということですね」と話した。来季は3年契約の3年目となる。19年に現役引退した阿部監督は、2軍監督、1軍ヘッド兼バッテリーコーチをへて、23年10月に監督に就任。就任1年目の24年シーズンは、前年4位のBクラスから4年ぶり39回目のセ・リーグ優勝に導いた。この日のヤクルト戦後、阿部監督は「(来季続投と)そう言っていただいたのでね。まずは2位を死守するためにまだまだ最後まで頑張りたいなと思います」。連敗を2で止めて65勝65敗1分けで勝率を五分に戻した。昨季はセ・リーグ制覇しながら、クライマックスシリーズ(CS)でDeNAに後塵(こうじん)を拝した。雪辱を期す今季は独走Vを許した。CS進出を確定させ、下克上での5年ぶりの日本シリーズ進出、さらに12年以来13年ぶりの日本一に挑む。
◆ロマン砲の特大アーチで劣勢を跳ね返した。巨人リチャード内野手(26)が、11号同点2ランを放った。2点を追う2回2死一塁。ヤクルト奥川の内角直球を捉え「左翼ポールギリギリ。残ってくれ」。神宮の夜空に高々と上がった打球の行方を見届けると、左手人さし指を天に突き上げた。逆転勝利につなげる1発を「気持ちです!」と振り返った。14日DeNA戦(横浜)では自身初のシーズン2桁本塁打となる10号をマークした。育成出身では21年の甲斐の12本が最多。当時ソフトバンクで同僚だったリチャードは「いつかは抜きたいと思っていた。でもまだ通過点。あまり気にすることなくプレーしたい」とさらなる高みを目指す。チームは15日に2位を争うDeNAとの直接対決で連敗し、8月2日以来の3位に転落した。その直後の大事な一戦。価値ある1発に阿部監督は「前に飛べばなんとかなるんだけど、その後の打席がからっきしだったからね。そういうところは勉強ですよね」と評価と課題を挙げた。2位DeNAとは1ゲーム差。残り10試合。まだまだ、こんなもんじゃない。【山本佳央】
◆巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が一回、走塁ミスを犯した。1死から四球で出塁し、続く泉口は左翼やや後方への飛球を放った。左翼が捕球したとき、一走のキャベッジは二塁ベースを大きく回っており、一塁に戻ろうとしたが走塁死となった。
◆ヤクルトの助っ人、ホセ・オスナ外野手(32)が一回に先制2点打をマークした。「5番・一塁」で先発出場し、一回1死満塁の好機で迎えた第1打席。巨人先発の戸郷が投じた初球の直球を引っ張り、左前への2点適時打とし「チャンスだったので、積極的に打ちにいきました。いいところに飛んでくれた」とうなずいた。
◆巨人・リチャード内野手(26)が11号同点2ランを放った。0-2の二回2死一塁。カウント1-1からヤクルト・奥川の直球を捉え、大きなフォロースルーとともに打球は左翼ポール際へ高々と舞い上がった。長い対空時間を経て、G党が陣取る左翼席へ着弾。2試合ぶりの一発となった。「気持ちです! 打席の前もみんなに情報をもらっていたので、あとは気持ちで打ちました」と振り返った。舞台となった神宮での今季成績は、試合前時点で打率5割(12打数6安打)、2本塁打、9打点。相性の良さを発揮した。
◆ヤクルト・奥川恭伸投手(24)が危険球による退場処分を受けた。2-3の五回1死一、二塁で、4番・岡本に投じた初球、146キロの直球がヘルメットのつば付近に当たった。死球を受けた岡本はマウンドの奥川に対し、にらみつけるような鋭い視線を送り、球場は騒然となった。奥川は帽子をとって神妙な面持ちで頭を下げて謝罪。審判に「危険球退場」を告げられ、ベンチに下がった。
◆巨人・岸田行倫捕手(28)が死球受け、途中交代した。八回無死一塁、バントの構えからバスターを試みた際、ヤクルト・木沢のシュートが右胸付近に直撃。その場に倒れこみ、脚を動かしながら苦悶。しばらく立ち上がることができず、小林が代走に送られた。
◆巨人が3連敗を阻止した。0―2の二回にリチャードの2ランで追い付き、三回は泉口の犠飛で勝ち越した。五回にも追加点。戸郷は6回を2失点で7勝目。マルティネスが42セーブ目を挙げた。ヤクルトは4位以下が確定した。
◆セ・リーグ3位の巨人は逆転勝ちで連敗を2で止め、勝率5割に戻した。この日、山口オーナーから来季の続投を明言された阿部慎之助監督(46)は「そう言っていただいたので、まずは2位を死守するためにまだまだ最後まで頑張ります」と宣言した。先発の戸郷は6回122球、5四球と制球に苦しみながらも4安打2失点で7勝目(8敗)。ベンチで右腕に降板を告げた際にグータッチを交わした阿部監督は「途中、村上のときになんかやっとエンジンがかかってきたかな。最初からあれぐらい大胆にいってくれればいいと思うんだけどね」と語った。打線ではリチャードが二回に左翼ポール際へ高い弾道で放り込む11号同点2ラン。阿部監督は「前に飛べばなんとかなるんだけど、その後の打席がからっきしだったからね。そういうところは勉強ですよね」と注文もつけた。
◆巨人は先発の戸郷翔征投手が(25)が6回2失点で7勝目(8敗)を挙げた。打線は二回にリチャード内野手(26)の11号2ランで追いつくと、三回に泉口友汰内野手(26)の右犠飛で勝ち越した。以下、戸郷のヒーローインタビュー。--試合を振り返って「チームの先発が苦しい状況でなんとか6回投げ切れて良かったなと思います。ただ、課題は明確なので、突き詰めてやっていきたい」--一回に2失点もその後はスコアボードに0を並べた「大胆に攻めるところと引くところを明確にしたことが、0に抑えられた要因だと思います。野手のおかげでこの勝利があったと思うので、感謝したい」--リチャードが同点2ラン「すぐ追いついてくれてピッチャーとしてはすごい助かりますし、また一から組み立てていけるなと思うと、試合運びにはすごい重要なポイントでした」--六回、無死一、二塁のピンチ「先頭をヒットで出してしまったので、なんとか一人一人抑えていこうと岸田さんとも話していたので、0に抑えられて良かった」--9月に入って自身3連勝「前半だいぶ苦しんだので、なんとか3連勝することができました。僕だけの力ではないので、チームに感謝しながら、残り試合、全て勝てるように頑張りたいと思います」--最後にファンに向けて「一試合一試合勝って、東京ドームでCSを戦えるように頑張りますので、たくさんのご声援よろしくお願いします」
◆巨人・岸田行倫捕手(28)が八回の打席でバスターを試みた際にヤクルト・木沢の直球を右肩付近の腕の内側に死球を受け、悶絶して代走と交代した。試合後、岸田は「(腕が)しびれました。骨とかじゃないので、たぶん大丈夫だと思います」と18日の出場へ意欲を示した。チームの捕手は甲斐も右手中指骨折でリハビリしており、岸田まで離脱となれば大きな痛手となるだけに懸念される。
◆巨人が3連敗を阻止した。0―2の二回にリチャードの2ランで追い付き、三回は泉口の犠飛で勝ち越した。五回にも追加点。戸郷は6回を2失点で7勝目。マルティネスが42セーブ目を挙げた。ヤクルトは4位以下が確定した。
◆大きなフォロースルーで、高々とアーチを描いた。0-2の二回2死一塁、巨人・リチャード内野手(26)が左翼ポール際へ同点の11号2ラン。豪快な一発で試合を振り出しに戻した。「打った瞬間は切れるかなと思った。本当にギリギリだったので、残ってくれと思いながら(打球を)見ていました」5月にソフトバンクからトレードで加入し、7本だったキャリアハイを更新し続けている大砲。チームメートの甲斐と西武・松原が持つ、育成出身選手のシーズン最多12本塁打まで1本とした。残り10試合で「いつかは抜きたいなと思っていて、実際、目の前にある」と記録更新へ意欲を示しつつ、「通過点だと思っている。気にすることなくプレーしたい」と口元を引き締めた。阿部監督は一発をたたえながらも「その後の打席がからっきしだった。そういうところは勉強です」と2打席連続三振、右飛に倒れた第2打席以降にクギを刺した。3位のチームは連敗を2で止めたが、2位のDeNAも勝利したためゲーム差は1のまま変わらず。本拠地でのクライマックスシリーズ開催へ、一戦必勝でシーズン最終盤を戦い抜く。(原田優介)
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が4-2の九回を三者凡退に封じ、2013年に西村健太朗がマークした球団最多42セーブに並んだ。八回は、自身の加入で抑えから配置転換された大勢が無失点投球で42ホールド目。8勝と合わせて50ホールドポイントとし、球団記録を更新した。マルティネスは「大勢のおかげで、リードした状態で九回を投げられている。彼の存在は本当に大きい」と感謝した。
◆巨人・戸郷翔征投手(25)が6回で122球を要しながら2失点にまとめ、自身3連勝で7勝目を挙げた。一回に2点を失ったが、二回以降は無失点に封じ「大胆に攻めるところと、引くところを明確にしたことがゼロに抑えられた要因。何とか6回を投げ切れてよかった」とうなずいた。シーズン序盤は2軍再調整を経験。「前半はだいぶ苦しんだ。残りの試合、全て勝てるように」と言葉に力を込めた。
◆巨人の強力な救援陣が球団の歴史に名を残した。八回に登板した大勢は、16年のマシソンを抜いて球団新記録となる50ホールドポイント。昨季までの抑えからセットアッパーに転向して新記録を樹立し「長い歴史の中に名前を残せるのはうれしいこと」と喜びを語った。抑えのマルティネスは九回を3人で終わらせ、2013年の西村に並ぶ球団記録の42セーブ目をマーク。「いつも自分の投球に集中してやってきた結果」と胸を張った。

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
阪神 |
81 | 49 | 3 | 0.623 (↑0.003) | - (-) |
10 | 462 (+6) | 320 (+1) | 83 (-) | 96 (+1) |
0.244 (↑0.001) | 2.160 (↑0.01) |
2 (-) |
DeNA |
65 | 63 | 5 | 0.508 (↑0.004) | 15 (-) |
10 | 454 (+1) | 417 (-) | 99 (-) | 61 (+1) |
0.241 (-) | 2.880 (↑0.03) |
3 (-) |
巨人 |
65 | 65 | 3 | 0.500 (↑0.004) | 16 (-) |
10 | 427 (+4) | 420 (+2) | 90 (+1) | 49 (-) |
0.247 (↓0.001) | 2.870 (↑0.01) |
4 (-) |
広島 |
58 | 70 | 5 | 0.453 (↓0.004) | 22 (↓1) |
10 | 421 (+1) | 442 (+6) | 68 (-) | 55 (-) |
0.248 (-) | 3.040 (↓0.01) |
5 (-) |
中日 |
58 | 73 | 2 | 0.443 (↓0.003) | 23.5 (↓1) |
10 | 371 (-) | 428 (+1) | 75 (-) | 78 (+1) |
0.231 (↓0.001) | 2.930 (↑0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
48 | 75 | 6 | 0.390 (↓0.003) | 29.5 (↓1) |
14 | 381 (+2) | 526 (+4) | 80 (-) | 55 (+1) |
0.231 (↓0.001) | 3.710 (↓0.01) |
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