1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 13 | 0 | 0 |
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:大津 亮介(5勝2敗0S) 敗戦投手:エスピノーザ(5勝8敗0S) |

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◆ソフトバンクは3回表、柳町と中村の適時打で3点を先制する。その後5回に柳町の犠飛で加点すると、続く6回には海野の適時打でリードを広げた。投げては、先発・大津が6回無失点の好投で今季5勝目。敗れたオリックスは、打線が中盤までの好機を生かせなかった。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(31)が5試合ぶりにスタメンから外れ、ベンチスタートとなった。近藤は前日14日の同戦で「3番DH」で先発出場。9回無死二塁の打席で代打を送られ、試合後に小久保裕紀監督(53)は「腰の張りが強いので。明日は様子を見るかもしれない」と話していた。この日はグラウンドに姿を見せるも、別メニューで調整していた。
◆オリックスは「大阪マーヴェラススペシャルデー」として開催し、バレーボール大同生命SVリーグで初代女王に輝いた大阪マーヴェラス田中瑞稀(29)、林琴奈(25)、宮部愛芽世(23)が試合前セレモニーに登場した。主将の田中が始球式に登板。大きく振りかぶり、ノーバウンド投球を決めた。初の大役を務め、「すごく緊張したんですけど、しっかりボールを届けることができたので良かった。野球選手ってすごいなと思いました」と笑みを浮かべた。2連覇を目指すレギュラーシーズンの開幕が近づく。「スポーツで大阪を盛り上げていきたいと思っていますし、野球、バレー関係なく、スポーツ選手にしか届けられないこともきっとあると思う。ぜひバレーの会場にも応援に来てもらって、勇気や感動をお届けできるように」と力を込めた。
◆ソフトバンク近藤健介外野手(32)が5試合ぶりにスタメンから外れ、ベンチスタートとなった。近藤は前日14日の同戦で「3番DH」で先発出場。9回無死二塁の打席で代打を送られ、試合後に小久保裕紀監督(53)は「腰の張りが強いので。明日は様子を見るかもしれない」と話していた。この日はグラウンドに姿を見せるも、別メニューで調整した。
◆3位オリックスは首位ソフトバンク戦で8連敗を喫した。2位日本ハムが勝利したため、2年連続のV逸が決定した。0-0の3回、先発のアンダーソン・エスピノーザ投手(27)が2死一、二塁からソフトバンク柳町に中前へ先制打を献上。続く中村にも右中間へ2点適時二塁打を浴びた。5回にも犠飛で1点を失い、4回2/3を6奪三振8安打4失点で降板した。打線は5回まで毎回安打で出塁するも得点ならず。3点を追う3回には紅林弘太郎内野手(23)の中越え二塁打で2死三塁の好機をつくったが、後続が打ち取られた。これでソフトバンク戦は今季3勝15敗2分け。この日も攻略の糸口をつかめなかった。
◆首位を走るソフトバンクがオリックスとの同一カード3連勝を飾り、自力で優勝マジックを1つ減らして11とした。0-0で迎えた3回2死一、二塁で3番柳町達外野手(28)が中前へ先制適時打を放った。なおも同一、三塁から4番中村晃外野手(35)は右越え2点適時打をマーク。5回には1死一、三塁から柳町の中犠飛でさらに1点を追加し、6回にも1点を奪った。投げては先発の大津亮介投手(26)が6回5安打無失点で今季5勝目をマーク。5回まで毎回走者を背負うも、粘りの投球でホームは踏ませなかった。チームは対オリックスで破竹の8連勝とし、5試合を残して15勝3敗2分けの好相性ぶりだ。
◆3位オリックスは128試合目で2年連続のV逸が決定した。岸田護監督(44)は「全員悔しいと思っていますけど。また次。まだまだ目標がありますからね。1戦1戦やっていきます」。CS進出が次の目標となる。今季17度目の完封負けで、首位ソフトバンク戦8連敗。「守りに入ったらやられるというところはこの3連戦全部そうじゃないですか」と厳しい表情だった。これで同戦は今季3勝15敗2分け。4位楽天とは3ゲーム差に迫られた。
◆ソフトバンク先発の大津亮介投手(26)が6回100球を投げ、5安打、無失点で5勝目を手にした。5回まで毎回安打を許したものの、連打を許さない粘り強い投球でホームを死守。自慢のチェンジアップにフォークも交えた変化球、さらに緩急も使ってオリックス打線を封じ込んだ。「走者を出しながらの投球になってしまいましたが、粘ることだけ考えて投げていた。(味方が)早い回から点を取ってくれたので、余裕を持って投げることができた」。8月27日楽天戦(秋田)から失点はなく、これで18イニング連続無失点で自身3連勝。着実にチームをV軌道に乗せた。後半戦に入って白星を積み重ねる右腕への、小久保監督の信頼も高まっている。「ヒットは打たれたけども、打たれながら粘りの投球。得点圏に行ってもしっかり粘ることができた」と称賛した。
◆オリックスがソフトバンクに敗れ、2年連続のV逸が決定した。この日、オリックスより上位のソフトバンクと日本ハムが勝ったが、オリックスは両チームに対してまだ数字上の逆転の可能性はわずかに残している。ではなぜ、優勝が消滅したのか。ソフトバンクと日本ハムの直接対決があと2試合残っているためだ。この2試合で、ソフトバンクが1勝もしくは1分以上すると、残りを全敗してもオリックスが残り試合を全勝したときの勝率を上回る。逆に日本ハムが2勝した場合は、最終勝率がオリックスと並ぶ可能性がある。パ・リーグの順位決定の規定では<1>直接対決の勝率上位<2>リーグ内勝率(交流戦を除いた成績)で上位<3>前年順位が上位の順で順位を決める。<1>は12勝12敗1分で五分、<2>も両チームとも交流戦は11勝7敗だったのでリーグ内勝率も同じになる。すると<3>の比較になり、昨年は日本ハムが2位、オリックスは5位だったので日本ハムが上位になる。このことから、ソフトバンクと日本ハムの直接対決2試合がどんな星取りになっても、オリックスが両チームを上回る可能性がなくなり、V逸が決定した。
◆ソフトバンク柳町達外野手(28)が2試合連続の決勝打を含む、3安打2打点の大暴れだった。0-0の3回2死一、二塁で中前へ先制適時打。初回には2死から中前打を放ち、5回1死一、三塁では中犠飛、最後は7回1死で右前打の固め打ち。「自分のやるべきことに集中する打席にできればいい結果がついてくる」と振り返った。勝利打点はここまで9を数え、山川、栗原に並んでチームトップとなった。
◆ソフトバンク中村晃外野手(35)が、亡き恩師にささげる魂の一打を放った。1点リードの3回2死一、三塁から右越えの2点適時二塁打をマーク。オリックス・エスピノーザのツーシームを仕留め、4番の勝負強さを発揮した。9月15日は5年前、コンディショニング担当の川村隆史さんがくも膜下出血のため55歳で亡くなった日。特別な日に白星を勝ち取り、優勝マジックを1つ減らして11とした。亡き恩師へささげる一打に、中村は感情を抑えられなかった。ベース上で何度もこぶしを握り、雄たけびも上げた。この日にかける思いは人一倍、強かった。「もちろん(特別な思いが)ありました。川村さんの力も借りて勝てたのかなと思います」気持ちをバットに乗せた。1-0の3回2死一、三塁。「何としてでも(走者を)かえしたいと思った」。カウント1-1からの3球目だった。エスピノーザの真ん中低めツーシームをシャープに振り抜く。打球は右翼フェンスを直撃し、2点適時二塁打に。4番の仕事を果たす1本を放った。負けられない一戦だった。5年前の20年9月15日。コンディショニング担当を務めていた川村さんがくも膜下出血で急死した。55歳だった。「本当に恩師の1人です。いつも困った時にはすごく助けてもらった」07年の入団時から世話になった。トレーニング方法なども教えてもらい「まだ元気でプレーできているのも川村さんのおかげかなと思うので」。試合前は自身のインスタグラムを更新し、川村さんへの感謝の思いをつづった。21年以降の命日は計4試合で9打数4安打、打率4割4分4厘としっかり結果を残す。特別な日に今年も勝ち、小久保監督も胸をなで下ろした。「昨日(中村)晃とも話したけど、去年も苦しい試合を勝ったよね、と。勝利を報告できて良かったです」。昨年の9月15日の同戦も3-0で勝った。チームはオリックス戦に8連勝し、優勝マジックを1つ減らして11に。中村は試合後のヒーロー・インタビューで、川村さんの似顔絵入りTシャツを手にフラッシュライトを浴びた。「あとは、もうみんなで。勝つことを目的に戦っていければ」。天国の川村さんに、チーム一丸でリーグ連覇を届ける。【佐藤究】
◆オリックス・曽谷龍平投手(24)、山岡泰輔投手(29)が出場選手登録を抹消され、椋木蓮投手(25)が登録された。曽谷は14日のソフトバンク戦の二回に海野の折れたバットが胸部に直撃し、降板。試合中に病院へ直行し、「胸部の打撲」と診断された。この日は練習に参加した後、ソフトバンク・海野のもとに行き、あいさつと握手を交わして無事を報告した。
◆バレーボール女子の大阪マーヴェラス(大阪M)の田中瑞稀(29)が始球式を務め、ノーバウンド投球を成功させた。「すごく緊張したけど、しっかりボールを届けることができたのでよかった。野球選手ってすごいなって思った」大阪Mは昨季、SVリーグ初代女王に輝いた強豪。2連覇に期待がかかる今季の開幕まで1カ月を切った。頼れるキャプテンは「目標は2連覇。試合を重ねるごとにチームとして強くなって最終的に(優勝という)結果を残せることができればうれしい。毎試合ハードワークして自分たちの良さを存分に出したい」と意気込んだ。この日の試合は「大阪マーヴェラススペシャルデー」として開催され、大阪Mの林琴奈、宮部愛芽世(あめぜ)も試合前に登場し、両軍に花束を贈呈した。また先着2万人にオリジナルうちわが配布される。オリックスと同じく大阪を本拠地とするプロスポーツチームの一員として田中は「スポーツで大阪を盛り上げていきたい。ぜひ、バレーの会場にも応援に来てもらって、勇気や感動をお届けできるように」とスポーツの発展を願った。
◆ソフトバンクは三回に「3番・左翼」の柳町達外野手(28)の中前適時打で先制し、さらに「4番・一塁」の中村晃外野手(35)が右翼線に2点二塁打を放って3-0とリードした。先頭の海野隆司捕手(28)が中前打を放って出塁。2死後に暴投で得た2死二塁で柳町はフルカウントからスライダーをとらえた打球は鋭く中前に抜けて先制点を挙げた。続く中村がカウント1-1から放った打球は右中間奥への大きな当たりとなり、2者を生還させた。柳町は「先制のチャンスを絶対に生かそうと集中しました。タイムリーと大事な先制点に?がってよかったです」と喜び、中村は「先制したいい流れに続いて思い切っていくことができました。大きい追加点となるタイムリーになってよかったです。勝ちに結びつけられるように頑張ります」と話した。
◆ソフトバンク・海野隆司捕手(28)が4-0の六回に左前に適時打を放って追加点を挙げた。牧原大成内野手(32)が安打で出塁し、山川穂高内野手(33)が三塁線を破る安打を放ってつくった無死一、三塁。海野はオリックス2番手・川瀬の初球チェンジアップを左前に運んだ。欲しかった中押し点となる一打に「とにかく追加点をと打席に入りました。積極的にスイングを仕掛けにいくことができた結果が、タイムリーに?がってくれたと思います。いい展開にもってくることができたので、このままいい形で勝てるように頑張っていきます」と喜んだ。先発した大津亮介投手(26)は6回5安打無失点と好投し、5点リードで2番手・ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(28)に後を託した。
◆ソフトバンクが零封勝ちを収めて3連勝。オリックス戦は8連勝となった。打線は三回に柳町達外野手(28)の適時打で先制。さらに中村晃外野手(35)の2点二塁打で3-0とリードした。五回に柳町の犠飛で1点を加え、六回には海野隆司捕手(28)が左前適時打を放って5-0とした。先発・大津亮介投手(26)は6回5安打無失点と好投。「ランナーを出しながらの投球になってしまいましたが、粘り強く投げることができたと思います。早い回から点を取ってくれたので、気持ち的に余裕を持って投げることができました。援護してくれた野手の方に感謝したいです」と振り返った。大津の降板後は七回をダーウィンゾン・ヘルナンデス投手(28)、八回を藤井晧哉投手(29)、九回は尾形崇斗投手(26)が登板して無失点でつないだ。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
78 | 47 | 4 | 0.624 (↑0.003) | M11 (↑1) |
14 | 490 (+5) | 356 (-) | 89 (-) | 95 (-) |
0.254 (↑0.001) | 2.400 (↑0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
77 | 51 | 3 | 0.602 (↑0.004) | 2.5 (-) |
12 | 509 (+12) | 368 (+5) | 121 (+3) | 66 (-) |
0.250 (-) | 2.530 (↓0.02) |
3 (-) |
ORIX |
64 | 61 | 3 | 0.512 (↓0.004) | 14 (↓1) |
15 | 445 (-) | 474 (+5) | 87 (-) | 54 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.420 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
61 | 64 | 2 | 0.488 (↑0.004) | 17 (-) |
16 | 407 (+5) | 459 (+4) | 66 (+1) | 103 (-) |
0.247 (-) | 3.340 (↑0.02) |
5 (-) |
西武 |
57 | 67 | 3 | 0.460 (↓0.003) | 20.5 (↓1) |
16 | 354 (+5) | 397 (+12) | 68 (+2) | 86 (+2) |
0.233 (↑0.001) | 2.870 (↓0.02) |
6 (-) |
ロッテ |
49 | 76 | 3 | 0.392 (↓0.003) | 29 (↓1) |
15 | 397 (+4) | 511 (+5) | 70 (-) | 63 (-) |
0.239 (-) | 3.720 (↑0.01) |
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