日本ハム(☆5対4★)西武 =リーグ戦21回戦(2025.09.13)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:杉浦 稔大(2勝2敗0S)
敗戦投手:山田 陽翔(2勝3敗1S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(5号・4回表ソロ)
【日本ハム】レイエス(30号・1回裏ソロ),今川 優馬(2号・3回裏ソロ),石井 一成(5号・4回裏2ラン)

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◆日本ハムが熱戦を制した。日本ハムは2-1で迎えた4回裏、石井の2ランで追加点を挙げる。その後は同点を許すも、延長11回に清宮幸の適時打が飛び出し、サヨナラ勝利を収めた。投げては、7番手・杉浦が今季2勝目。敗れた西武は、9回に追いつく粘りを見せるも及ばなかった。

◆日本ハムの高卒4年目右腕、畔柳亨丞投手(22)が今季初昇格した。「素直にうれしいですし、やっぱり優勝争いしてる中で、こうやって力になるってことは自分の中でとてもいい経験になると思う。優勝できる1つのピースに自分もなりたいなっていう風に思います」と意気込んだ。12日に入団同期の同学年右腕でクローザーの柳川大晟投手(22)が腰の違和感のため抹消されたことを受けての緊急昇格。「結構、急ぎめで、こっちに来たっていう感じですね」と2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷から駆けつけた畔柳は「しっかり自分のパフォーマンスが出せるように頑張りたい」と話した。今季は主に先発としてイースタン・リーグで13試合に登板(先発10試合)、1勝3敗、防御率3・45。直近では7日DeNA戦(横須賀)で4回1/3、74球を投げて4安打1失点だった。

◆日本ハム今川優馬外野手(28)が自身の活躍を大号泣して喜んでくれた"球界の大先輩"と笑顔で再会した。この日、エスコンフィールドを訪れた野球解説者の高木豊氏(66)と試合前練習中に談笑。「ほんと『よかったなぁ』っていうことを伝えられました」という今川もうれしそうに再会を喜んだ。高木氏は3日前に更新した自身のYouTubeチャンネルで、9日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)で再昇格即スタメン出場した今川の大活躍を涙ながらに伝えていた。今川もしっかりチェック済みだった。「もちろん見ました。(高木氏は)ずっと気にかけてくださっていて、連絡も時々いただいたりしてたんで」と感謝した。この日は互いに笑顔ばかりで「豊さん、また泣くかなと思ったんですけど」と冗談交じりに振り返った今川だが、いつも気にかけてくれる大先輩の前で「なんとか、いいとこ見せたいですね」と意気込んでいた。

◆3人組の男性歌謡コーラスグループ「純烈」がファーストピッチセレモニーに登場した。リーダーの酒井一圭(50)がマウンドへ。メンバーが左翼後方のタワー11内にあるサウナから見守る中、見事なノーバウンド投球を披露した。「今日は大事な試合。ぜひ白星を」とチームにエールを送った。試合後にはスペシャルミニライブも行われる予定で、「純烈らしく歌いながら握手しに行きたい」と話していた。

◆本塁打数リーグトップを独走する日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が、節目の30号を放った。1回2死の第1打席、西武渡辺勇太朗投手(24)の149キロ直球を右翼ポール際へ運ぶ先制弾。「きょうは朝から冴えていました。モチベーションを高く試合に臨めています。30号は本当にうれしい。チームと家族に感謝したいです」。12日西武戦の最終打席で29号を放っており、2打席連発で大台に到達した。日本ハムで30本塁打に到達するのは20年中田翔(31本)以来。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます怪力主砲逆方向へ引っ張ったようなあたりフランミル・レイエス 前日から2打席連続ホームラン?プロ野球(2025/9/13)??日本ハム×西武??Live on DAZN #オレをみろ #lovefighters#だったらDAZN

◆日本ハム石井一成内野手(31)がミスをカバーするアーチを放った。1点リードの4回1死一塁、西武渡辺から右翼へ5号2ランを放った。嫌な雰囲気を取り払う一発だった。4回に1点差に迫られて始まった攻撃。先頭の6番野村佑希内野手(25)が敵失で出塁すると、新庄剛志監督(53)は五十幡亮汰外野手(26)を代走で起用。さらに7番田宮裕涼捕手(25)に送りバントのサインを出したが2球連続ファウルで決められず、遊ゴロで代走五十幡が二塁でアウトとなった。指揮官が思い描いた展開にならなかったが、9日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)の6回に送りバントが決められず、続く山県秀内野手(23)の3号2ランに救われていた石井が今度は味方を救う一発。石井は「打ったのはカーブです。追加点が欲しい場面だったので、思い切って振りました。八木さん、打ちましたよ!」と、9日に折れたバットが左側頭部に直撃して入院中の八木裕打撃コーチ(60)へ向けてもメッセージを送った。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますさぁ反撃だ3試合連続マルチ安打中と絶好調外崎修汰 第5号ソロホームラン?プロ野球(2025/9/13)??日本ハム×西武??Live on DAZN #オレをみろ #seibulions#だったらDAZN

◆西武が敗れ、今季125試合目にしてリーグ優勝の可能性が完全消滅した。この黒星によって、西武が残り18試合に全勝し、首位ソフトバンクがこの日のナイターを含む残り17試合に全敗しても、勝率や直接対決の関係上、西武はソフトバンクの順位を上回ることができなくなった。19年を最後にリーグ優勝から遠ざかる。昨季はシーズン91敗の歴史的大敗で、前監督も途中休養に。途中から監督代行を兼任した渡辺久信GM(60)も退団。OBの西口文也監督(52)が昨オフに就任し、広池浩司球団本部長(52)が現場トップに。チームは再建期に入った。今季は低い下馬評で始まったものの、今井達也投手(27)隅田知一郎投手(26)の両先発とクローザー平良海馬投手(25)を軸とした高い投手力を背景に、7月中旬までは貯金状態を維持。一時期は首位争いにも絡んだ。しかし交流戦明けから失速。近年、主力野手のFA流出が相次いだことで打力の低下は著しく、投手陣の疲れとともに負けが込んだ。新外国人タイラー・ネビン外野手(28)の活躍や西川愛也外野手(26)の台頭など明るい材料もあったものの、上位球団ほどの選手層はまだなく、力負けも顕著になっていった。西武はこの日の試合を終え、57勝65敗3分けで借金8の5位。仮に3位オリックスと同じ「貯金6」(13日夕方時点)レベルに届くためには、残り18試合を15勝3敗または16勝2敗と大幅に勝ち越す必要がある。

◆日本ハムが劇的なサヨナラ勝利で長時間ゲームを制した。1回にフランミル・レイエス外野手(30)、3回には今川優馬外野手(28)、4回に石井一成内野手(31)が本塁打を放ち試合を優位に進めたが、勝利目前の9回に21試合連続無失点中だった上原健太投手(31)が2点差を追いつかれる苦しい展開。それでも延長11回、2死満塁の好機をつくり、清宮幸太郎内野手(26)が中前へサヨナラ打を放った。お立ち台に上がった清宮幸は「しびれてます。体中が震えてます」と喜びを表現。「もう負けられないんで。勝つしかないんで。勝ちにこだわっていきたいです」と話した。チームは今季9度目のサヨナラ勝ち。新庄剛志監督(53)にとっては、昨季の勝ち星に並ぶ就任4年目で最多のシーズン75勝目。デーゲームで勝ち、ナイターを戦う首位ソフトバンクには、この段階で0・5ゲーム詰め寄って2ゲーム差とした。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますこの時期は内容より結果4時間半超のロングゲームに終止符清宮幸太郎 サヨナラタイムリー?プロ野球(2025/9/13)??日本ハム×西武??Live on DAZN #オレをみろ #lovefighters#だったらDAZN

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が西武滝沢夏央内野手(22)の成長ぶりを大絶賛した。チームは1点リードの9回2死満塁で滝沢に同点の左前適時打を打たれ、延長戦に持ち込まれた。新庄監督は「滝沢くんもね、あの場面で(よく打った)。しっかり年を重ねるごとに成長して。あの体でね、ほんとに野球をしてる少年の子たちに勇気を与える選手ですよね」と称賛した。滝沢は球界最小兵の身長164センチ。12日も日本ハムは2安打2盗塁をマークされていた。

◆西武が延長11回の末に敗れ、今季125試合目にしてリーグ優勝の可能性が完全消滅した。報道陣に問われた西口文也監督(52)は「なくなりましたか」とし「やるからには上を目指したわけで、その可能性はなくなりましたけど、ここ最近、本当にいい形ができているので、そこは継続してやっていければと思います」と前を向いた。19年を最後にリーグ優勝から遠ざかる。昨季はシーズン91敗の歴史的大敗で、前監督も途中休養に。OBの西口監督が昨オフに就任し、チームは未来を見すえた再建期に入った。とはいえシーズン序盤は今井、隅田の両先発、クローザー平良を軸とした投手力を背景に、7月中旬までは貯金状態を維持していた。交流戦明けから失速し、残り18試合で借金は8に。CS進出も可能性は残るがかなり苦しい。それでも西口監督は「ここ最近は(課題とするチャンスでの)あと1本も出始めているので、自信を持ってやってくれれば」。この日も選手層の厚い日本ハムに対し、9回に滝沢の適時打で一時は同点に追いついた。昨季はこの時点で借金43。「大丈夫です。大丈夫と思いたい!」。指揮官は主語は言わなかった。"ライオンズの近未来は"に聞こえた。【金子真仁】

◆本塁打数リーグトップを独走する日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が、節目の30号を放った。1回2死の第1打席、西武渡辺の149キロ直球を右翼ポール際へ運んだ。「きょうは朝からさえていました。モチベーションを高く試合に臨めています。30号は本当にうれしい。チームと家族に感謝したいです」。球団では20年中田以来となる大台到達となった。レイエスがリーグ最速のシーズン30号。日本ハムで30本以上は20年に31発の中田以来で、外国人選手では17年に32発のレアード以来。レイエスは10、20号もリーグ一番乗り。10~30号すべてリーグ一番乗りは、球団では72年大杉、78年ミッチェル、81年ソレイタに次いで44年ぶり4人目。

◆日本ハムが今季9度目のサヨナラ勝利で逆転Vへの希望をつないだ。チームの今季最長ゲームとなる4時間40分の総力戦を制した新庄剛志監督(53)は「ここまで来たら誰が打ったとか、誰が打たれたとか(関係ない)。もう全員で勝ちを取りに行く。それしかないですね」。これで今季75勝目。新庄体制では昨季に並ぶ最多勝利数となった。どんな展開でも、勝てたことが大きい。「もう勝たないといけない。(勝つことが)当然という気持ちで選手全員がやっている。負けるっていう意識は全くないですね」。2点リードの9回に追いつかれての延長戦。それまでに送りバントの失敗や守備でのミスもあった。決して、いい内容のゲームではなかったが、結果が全ての時期だ。延長11回2死満塁の場面も清宮幸太郎内野手(26)が「打つと思いましたよ。決めるだろうなって。なんとなく」。根拠はない。まさに勘ピューター。念が通じたように、最後はレギュラーに据える背番号21が決めてくれた。負けられない試合は、まだまだ続く。この日は踏ん張れたが、新庄監督は勝ってかぶとの緒を締めた。「バントのミス、守備のミス、走塁のミス、フォアボールとか、そういうところはしっかりやっていかないと痛い目に遭う」。シーズンは残り14試合。どの試合も、どのプレーも、どの1球も、しびれる場面の連続だ。首位ソフトバンクとのデッドヒートを制するには、凡事徹底が大前提。やれることを尽くして、最後に笑う。【木下大輔】

◆日本ハム新庄剛志監督(53)が西武西川愛也外野手(26)のスーパープレーに舌を巻いた。同点の9回2死一塁の場面。清宮幸が打った中堅後方への大きなフライを、前進守備だった中堅西川が全力疾走で追って好捕した。新庄監督は「西川くん、タッチダウン?」とアメフトを引き合いにするほど、懸命に打球を追う姿を回想。「何メートル走ったよ。たぶん43メートルぐらい走って、ボール捕って、アウトカウントも(勘違い)。いやいや、もうあれは間違えるぐらいの気持ちじゃないと無理です。あれはいいプレーでしたね。素晴らしかったね」と大絶賛した。現役時代は名中堅手だった新庄監督は「ちょっと低いぐらいの方が捕りやすいんですよ」と難しい打球だったと説明。チームは逆転優勝へ向けて負けられない試合が続くが、好プレーには敵味方関係なく、称賛を送る新庄監督の姿勢は、この日も変わらなかった。

◆日本ハムが劇的な今季9度目のサヨナラ勝利で4時間40分のロングゲームを制した。1回にフランミル・レイエス外野手(30)、3回には今川優馬外野手(28)、4回に石井一成内野手(31)が本塁打を放ち試合を優位に進めたが、勝利目前の9回に21試合連続無失点中だった上原健太投手(31)が2点差を追いつかれた。それでも延長11回、2死満塁の好機をつくり、清宮幸太郎内野手(26)が中前へサヨナラ打を放った。

◆4時間20分の激闘に決着をつけたのは日本ハム清宮幸太郎内野手(26)だった。延長11回2死満塁の第6打席。西武山田から、二遊間を破る自身今季初のサヨナラ打。9回に2点差を追いつかれる苦しい展開の中、優勝争いを繰り広げるチームを救う劇的打となった。右手人さし指を突き立てて駆け出し、ヘルメットを脱ぎ捨てた。自身今季初のサヨナラ打で激闘にケリをつけた清宮幸は、飛び跳ねて向かってくる万波と水谷を抱き留めた。「なんかいつも喜ぶ側だったんで、やっぱみんなが飛び出てくるところを見てたらうれしかったです」。延長11回2死満塁。カウント2-1から、西武山田の低め変化球を中前に転がした。逆転Vへ、貴重な白星を拾う一打に、本拠地ファンは酔いしれた。新庄監督から直接声をかけられた。同点に追い付かれた9回、2死一、二塁で打席に向かう前のことだった。「『頼むぞ』みたいな感じで言われた」。高めに浮いた変化球をとらえ、清宮幸らしい放物線で中堅後方を襲った大飛球だったが、西川のグラブに収まり結果は中飛。延長戦に突入した。「あそこの期待に応えられなかった。でも、なんて言うんですかね...期待してるぞみたいな、そういうボスの姿みたいなのがずっと脳裏に焼き付いていた」。再び巡ってきたサヨナラ機。「2回はないぞって」。覚悟を決め、バットを振り抜いた。エスコンフィールドが歓喜に沸いた頃、ナイターの首位ソフトバンクもすでに試合が始まっていた。清宮幸は「もう負けられないんで。勝つしかないんで。勝ちにこだわっていきたいです」と言った。首位で折り返し、7月末に追い越され、離され、それでも食らい付く。絶対王者とのマッチレースは、最終局面を迎えている。それでも若い選手が多いベンチ内は「いつも通りだと思います。みんな明るくやってますし、全然気負ってないと思う」。ファンの希望を乗せて続けてきた大航海も、残りは14試合。清宮幸はお立ち台で声を上げた。「1試合も落とせません。みなさん一緒に優勝しましょう!」。9年ぶりの頂点へ向け、しっかりと帆を張った。【本間翼】

◆日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が「3番・DH」で先発出場し、一回に先制ソロを放った。前夜の最終打席から2打席連発となる一発で今季30号に到達。球団でシーズン30本塁打以上は2020年に31本をマークした中田翔(現中日)以来の快挙となった。「きょうは朝からさえていました。モチベーションを高く試合に臨めています」カウント2―1から西武の先発右腕、渡辺の149キロの直球を一閃。右翼ポール際へ運び「30号は本当にうれしい。チームと家族に感謝したいです」と振り返った。

◆「2番・中堅」で先発出場の日本ハム・今川優馬外野手(28)が1―0の三回、追加点となる2号ソロを放った。9日のソフトバンク戦(エスコン)以来、出場3試合ぶりにアーチを描いた。1ボールから西武の先発右腕、渡辺の146キロの直球を振り抜き、右翼席へ突き刺した。この日の試合は人気漫画「ONE PIECE」とコラボしており「また一歩ラフテル(作中の大秘宝が眠る最後の島)に近づきました。最後まで気を引き締めて、執念で戦います」と振り返った。

◆日本ハムがサヨナラ勝ち。4―4の延長十一回に2四球とレイエスの安打で満塁とし、2死後に清宮幸が中前に適時打を放って勝負を決めた。西武は九回に2点差を追い付く粘りを見せたが、7番手の山田が制球難から崩れた。

◆日本ハムがサヨナラ勝ち。4―4の延長十一回に2四球とレイエスの安打で満塁とし、2死後に清宮幸が中前に適時打を放って勝負を決めた。?日本ハムのサヨナラ勝ちは8月24日のソフトバンク戦(○1-0、十回=奈良間の単打)以来、今季9度目。オリックスの10度(12日現在)に次ぐ両リーグ2番目の回数。?チームは今季75勝目(51敗3分け)を挙げて、14試合を残して昨年の勝利数に並んだ。75勝以上を挙げたのは前身を含めて12度目。2016年の87勝が球団記録で、1961年の83勝、06年と09年の82勝と80勝以上は過去4度。?レイエスがリーグ一番乗りとなる今季30号本塁打。日本ハムの選手がリーグ最速で30号を放ったのは、16年のレアード(最終39本)以来9年ぶり10人目(15度目)。日本ハムの選手がシーズン30本塁打以上を記録したのは、20年の中田翔(31本)以来5年ぶりで、外国人選手では17年のレアード(32本)以来8年ぶり。?レイエスは本拠地・エスコンで23本目の本塁打。日本ハムの選手が本拠地で23本以上放ったのは、81年のソレイタ(後楽園=24本)以来44年ぶり2人目。

◆西武はサヨナラ負けを喫した。九回に滝沢の適時打などで2点差を追い付き、延長戦に持ち込む粘りを見せたが、延長十一回に登板した7番手の山田が乱れた。連続四球と安打などで2死満塁となり、清宮幸に変化球を中前に運ばれた。西口監督は「九回の粘りは今後につながる。しっかりとした戦いを最後までやっていく」と前を向く。今季の日本ハム戦は8勝12敗1分けとなり、シーズン勝ち越しはなくなった。

◆「3番・DH」で先発出場した日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が一回、前夜の最終打席から2打席連発となる先制の30号ソロを放った。球団のシーズン30本塁打以上は2020年に31本をマークした中田翔(現中日)以来。右翼ポール際へアーチを描いた来日2年目のスラッガーは「30号は本当にうれしい。チームと家族に感謝したいです」と喜んだ。

◆清宮が決めた!! パ・リーグ2位の日本ハムは13日、西武に5―4でサヨナラ勝ち。清宮幸太郎内野手(26)が延長十一回2死満塁で中前適時打を放ち、チームで今季最長となる4時間40分の熱戦を制した。チームは今季75勝。新庄剛志監督(53)が2022年に就任して以降では、昨季の勝利数と並んで最多となった。千両役者の背番号21が、今季チーム最長となる4時間40分の接戦に決着をつけた。4―4の延長十一回2死満塁で5番・清宮幸が試合を決めるサヨナラ打。一塁ベースを踏み、チームメートから手荒い祝福を受けた。本拠地のお立ち台に上がると、興奮気味に声を弾ませた。「いや、もうしびれています。体中、震えています」ファーストスイングで仕留めた。打者有利のカウント2―1からの4球目、138キロのツーシームをたたいた。鋭い打球は二遊間を突破。エスコンフィールド北海道での初勝利となった2023年4月1日以来、自身2本目のサヨナラ打に「これ以上ない場面で、いいところを見せられました」と胸を張った。新庄監督の熱い言葉が背中を押した。4-4の九回2死一、二塁のサヨナラ機。指揮官から「頼むぞ」と声を掛けられた。この打席は相手のファインプレーに阻まれて中飛に倒れたものの、十一回の好機で期待に応えた。「最後の打席のときは会話はなかったですけど、ボスの姿みたいなものはずっと脳裏に焼き付いていました」。期待しているからこそ、あえて清宮幸に厳しく接する新庄監督は「決めるだろうなって。打つと思いましたよ」と目を細めた。チームはロングゲームを制し、4年目を迎えた新庄政権では昨季に並ぶ最多のシーズン75勝をマーク。V戦線に残った。新庄監督が「もう、ここまできたら、誰が打ったとか、誰が打たれたとか(関係ない)。全員で勝ちを取りにいく」と声を張れば、殊勲の清宮幸も「僕たちは勝つしかできない。一戦一戦、戦うだけ」と力強く呼応した。雌雄が決するまで、戦い抜く。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
76474 0.618
(↑0.003)
M13
(↑1)
16481
(+2)
353
(+1)
89
(-)
94
(+1)
0.253
(↑0.001)
2.410
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
75513 0.595
(↑0.003)
2.5
(-)
14493
(+5)
360
(+4)
116
(+3)
66
(+1)
0.250
(-)
2.500
(-)
3
(-)
ORIX
64593 0.520
(↓0.005)
12
(↓1)
17442
(+1)
465
(+2)
87
(-)
54
(-)
0.258
(↓0.001)
3.410
(↑0.02)
4
(-)
楽天
59642 0.480
(↓0.004)
17
(↓1)
18397
(+4)
454
(+6)
63
(+1)
102
(-)
0.248
(↑0.001)
3.380
(↓0.02)
5
(-)
西武
57653 0.467
(↓0.004)
18.5
(↓1)
18346
(+4)
381
(+5)
64
(+1)
84
(-)
0.233
(-)
2.830
(-)
6
(-)
ロッテ
49743 0.398
(↑0.005)
27
(-)
17392
(+6)
501
(+4)
70
(+1)
63
(-)
0.239
(↑0.001)
3.720
(-)