日本ハム(★3対7☆)西武 =リーグ戦20回戦(2025.09.12)・エスコンフィールド北海道=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:髙橋 光成(7勝7敗0S)
敗戦投手:達 孝太(7勝2敗0S)

本塁打
【西武】セデーニョ(3号・8回表3ラン)
【日本ハム】レイエス(29号・9回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武は0-0で迎えた4回表、外崎と山村の適時打で2点を先制する。そのまま迎えた8回には、セデーニョの3ランなどで一挙5点を奪い、相手を突き放した。投げては、先発・高橋光成が9回途中3失点の力投で今季7勝目。敗れた日本ハムは、救援陣が精彩を欠いた。

◆日本ハムの守護神、柳川大晟投手(22)が再び出場選手登録を抹消された。今季は8月24日にリフレッシュを目的として抹消されたが、4日に戦列復帰。復帰初戦は再昇格当日の4日ロッテ戦(ZOZOマリン)で、7点リードの9回に登板し、1回1安打1四球無失点。さらに9日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)は4点リードの9回に登板し、山川に21号ソロを浴びて登板23試合ぶりの失点を喫したが、1回1安打1失点でリードを守りきっていた。この日の試合前練習も参加していたが、再登録から9日目で再離脱となった。4年目の今季は6月途中から抑えを任され、ここまで37試合登板、2勝1敗7ホールド11セーブ、防御率1・02をマークしている。

◆試合前練習中に、日本ハム新庄剛志監督(53)が今川優馬外野手(28)に送球指導を行った。今川が打撃、走塁練習を終えると左翼付近でスタート。新庄監督が見守る中、山田バッテリーコーチを相手に、最初は60メートル程度から始まり、徐々に短くしながらスローイングをさせた。指揮官は時折、自ら手本を見せながら約5分間、走り込みながら投げる実戦的な動きも加えながらの"新庄流送球塾"となった。11日の試合後、外野のスペシャリストだった指揮官は打撃好調な今川の守備について、以下のように話していた。「今後のことを考えたら、やっぱり打つだけじゃなく、守備も大事にしていかないとレギュラーを取れないってことは伝えました。これからずっと出るためには、スローイング。(元ヤクルトの)飯田さんとか(元巨人)高橋由伸君のように。1回(腕を)下に降ろさずにキャッチャーの投げ方。カットまで素早く投げてくれたらいいんで。どうしても足の動きと手のリリースポイントまで合わないから、慌てて前が小さくなってしまうから、どうしてもワンバンしてしまうじゃないですか。あれを、まずは軽めに60メーターぐらいの感覚さえ覚えてもらったら治るんじゃないかなという考えで」指揮官直伝のスローイングを学んだ今川は「トップを早く作って、しっかり前で投げるというところですね。低い角度から徐々に上げてくっていうのを調整しながらという練習でした。ボスも『最初からすぐはできない』と言っていたので、すぐにできるとは思ってないですけど、しっかり自分でも練習して、1日も早く習得できるように頑張りたいです」と意気込んだ。今川は4カ月ぶりに出場した9日ソフトバンク戦から2試合連続猛打賞と打撃では猛アピール中だが「2試合連続で6回(終了後)で代わっちゃっている。最後まで出られれば、もう1打席立てる可能性もある。1打席でも多く立てるように、守備も走塁も全部含めて突き詰めていきたいです」と、気を引き締めた。

◆札幌を拠点に活動するアイドルグループ「タイトル未定」の多田萌加(25)が、ファーストピッチに臨んだ。メンバーの冨樫、谷、山下とともに来場。多田は「小さな頃からの夢でした。喜びをかみしめながら頑張りたい」と、スカートを振り乱し投じた1球は、山なりながら、ノーバンでキャッチャーのミットにおさまった。大役を果たした多田は両手を突き上げ「一生の思い出になります」と、感激していた。

◆西武は12日、本拠地ベルーナドームの人気NO・1グルメを決める総選挙「キングオブ獅子まんま」で「宮木牧場のローストビーフ丼」が総合グランプリに輝いたと発表した。宮木牧場の担当者は「ファンの皆さまに選んでいただけたこと、本当にうれしく、そして何より感謝の気持ちでいっぱいです。いつも応援してくださり本当にありがとうございます。これからも『変わらないおいしさ』と『変わらない想い』を大切に、心を込めて商品をご提供してまいります」と感謝を口にした。記念として同店スタッフが27日の日本ハム戦(ベルーナドーム)のセレモニアルピッチに登板する。また「コスパ部門」は2年連続でライオンズキッチンの「獅子から」が、「映え部門」はエルズキッチンの「隅田知一郎のひだまりパフェ」がグランプリを受賞した。隅田は「とてもうれしく思っています。地元長崎のカステラやミルクセーキなど、味ももちろんですが見た目でも楽しめるパフェとなっています。残りの試合も、ぜひ僕のひだまりパフェを楽しんでください」と喜びを口にした。同イベントは8月1日から31日の期間で行われ、ファンからの総投票数は過去最多の8万8997票に及んだ。グランプリはもちろん、10人が当選する投票者プレゼントD賞の「オリジナルビッグチェーンネックレス・ライオンズ焼きバージョン」が、ビッグチェーンネックレス(通称クソデカネックレス)を愛用する西武ファンたちに、そのプレミアぶりから話題になっていた。グランプリ決定を受け、通称"クソデカ焼き"について、球団担当者は「たくさんのご投票、ありがとうございました。オリジナルビッグチェーンネックレスは当選者の方々に順次発送しております」とコメントした。【金子真仁】

◆首位追走へ負けられない試合で、先発達が必死で踏ん張った。初回先頭の西川にいきなり右前打を許し、送りバントで1死二塁のピンチを背負うも、後続を断ち無失点。2回1死から山村に四球を与えるも、続くセデーニョを併殺に打ち取り、切り抜けた。3回まで無失点。粘りの投球も、4回に足を絡められ、失点を許した。4回無死一塁、一塁走者の滝沢に二盗を許すと、外崎に中前適時打を許し先制点を献上。無死一塁で4番ネビンを三振に切って取るも、この間に、今度は外崎に二盗を許し1死二塁。2死二塁から山村に左中間を抜ける適時二塁打を浴び、痛い2点目を与えてしまった。チームにとっても達個人にとっても、極めて大事な試合だった。前日11日オリックス戦に勝利し、2連勝。首位ソフトバンクと2ゲーム差に縮めたばかり。チームの雰囲気について達は「ほぼ負けたら終わりなんで、勝つことしか考えてないんじゃないですか。みんな割り切って勝ちに向かってるんじゃないかなと」。優勝争い大詰め。重責を感じながらの登板だった。個人としても前回登板した4日ロッテ戦は6回5安打無失点で後半戦初勝利となる7勝目を挙げた。新人王争いをかけた勝負どころの一戦へ「勝たないと2ケタは無理。全部勝ちます」と意気込んでいたが、2点を先制される展開。初回に6点を奪った前日11日と異なり、序盤からの攻勢とはならず、達は7回6安打2失点での降板となった。

◆日本ハム柳川大晟投手(22)が12日、腰の違和感のため出場選手登録を抹消された。9日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)の9回に登板後、患部に違和感を覚えたという。11日オリックス戦(同)もベンチ入りメンバーから外れていた。最短抹消期間の10日間で戦列に戻ることを目指す。登録抹消は今季2度目。8月24日にリフレッシュを目的として抹消され、4日に再登録されたばかりだった。今季は6月途中から抑えを任されて37試合登板、2勝1敗7ホールド11セーブ、防御率1・02をマークしている。

◆西武が日本ハム4連戦の初戦に勝利した。ここまで5度対戦してきた日本ハム達に対し、打者2巡目となる4回、2番の滝沢夏央内野手(22)が内野安打で出塁し即、二盗にも成功。3番外崎修汰内野手(32)の適時打で生還すると、その外崎も盗塁し、2死後に山村崇嘉内野手(22)の適時打で2点目のホームを踏んだ。しばらく2点差が続いていたものの、8回に日本ハムのリリーフ陣を攻め、タイラー・ネビン外野手(28)と渡部聖弥外野手(23)の適時打でさらに貴重な2点を加えた。2死一、二塁からはレアンドロ・セデーニョ内野手(27)がダメ押しの3号3ランをバックスクリーンにたたき込んだ。先発の高橋光成投手(28)はカットボールとスライダーの投げ分けが効果的で、5回まで被安打2、球数も60球と順調に進行。7回には1死一塁で、強打者の5番清宮を迎えたが、そこもスライダーで空振り三振に仕留めた。これで自身の今季成績を7勝7敗のタイに戻した。

◆2位日本ハムが西武に敗れ、試合がなかった首位ソフトバンクとのゲーム差が「2・5」に広がった。自慢の海賊打線が西武高橋光成投手(28)の前に沈黙。7回2失点と試合をつくった達孝太投手(21)を援護できなかった。8回には2番手の宮西尚生投手(40)がタイラー・ネビン外野手(28)に適時打を浴び、3番手の生田目翼投手(30)がレアンドロ・セデーニョ内野手(27)に3号3ランを浴びるなど一挙5失点。投打がかみあわず、大敗した。達は6度目の先発となった西武戦で初黒星となる2敗目。チームの連勝は2で止まった。勝ってソフトバンクにプレッシャーをかけたかったが、逆に優勝マジックを1つ減らして「14」にしてしまった。

◆2位日本ハムが西武に敗れ、試合がなかった首位ソフトバンクとのゲーム差が「2・5」に広がった。自慢の海賊打線が西武高橋光成投手(28)の前に沈黙。新庄剛志監督(53)も試合後は「今まで見た高橋君のなかでも今日は一番よかった。あれはなかなか打てない」とコメント対応したように完敗で、7回2失点と試合をつくった達孝太投手(21)を援護できなかった。8回には2番手の宮西尚生投手(40)がタイラー・ネビン外野手(28)に適時打を浴び、3番手の生田目翼投手(30)がレアンドロ・セデーニョ内野手(27)に3号3ランを浴びるなど一挙5失点。9回にフランミル・レイエス外野手(30)の29号ソロから5連打などで3点を返したが、及ばなかった。達は6度目の先発となった西武戦で初黒星となる2敗目。チームの連勝は2で止まった。勝ってソフトバンクにプレッシャーをかけたかったが、逆に優勝マジックを1つ減らして「14」にしてしまった。

◆2位日本ハムが、首位ソフトバンクが試合のない日に痛恨の黒星を喫した。西武高橋の前に打線が8回まで無得点。一方で、先発の達は4回に2点を先行され、8回には宮西と生田目が打ち込まれて一挙5失点。9回にレイエスの29号ソロからの5連打で高橋の2年ぶり完投を阻止するのが精いっぱいで、連勝は2でストップ。ソフトバンクの優勝マジックを1つ減らして「14」としてしまった。試合後、新庄監督の取材対応はなかった。球団を通じて「今まで見た高橋君のなかでも今日は一番よかった。あれはなかなか打てない」とコメントしたのみだった。勝って首位とのゲーム差を詰めてプレッシャーをかけたかったが、逆に半歩後退。残りはソフトバンクより2試合少ない15試合で2・5差。まだ逆転優勝の可能性は大いに残すが、デッドヒートのなかでの"独り負け"は手痛い。

◆西武の高橋光成投手(28)は質問のジャンルを変えなければいつまでも「黒木さんのおかげです」と答え続けそうなほど、2番手黒木に感謝した。今季初完封目前も、9回無死から本塁打&3連打で降板。結局3失点したものの先輩右腕が食い止め「次はしっかり最後を締めて、気持ちよくヒーローインタビューをしたい」と苦笑いした。カットボールとスライダーを投げ分けながら攻め込むスタイルで、好調ハム打線を崩した。「今日は本当にかみ合っていたので。また新しい投球だったかな」と振り返る。「9回はちょっと忘れてください」と願いながら、無四球投球にも「どんどんゾーンで勝負できました」と球威への手応えを口にした。自主トレもともにする"弟子"の右腕渡辺が、6日のロッテ戦でプロ初完封を挙げた。「かわいい後輩ですし、プロ初完封、マダックスというところで本当に刺激になりました」。昨季は黒星地獄を知った。実績があっても、停滞せず常に前進したいと日々励む。残り19試合で現在5位。「まだまだシーズン終わってないので、しっかり全部勝って1つでも上に行きたいなと思います」。これで7勝7敗。自身の勝ち越しがかなえば目標に近づく。【金子真仁】

◆今季124試合目にして、西武のレアンドロ・セデーニョ内野手(27)は誰もが待ち望んだような放物線を飛ばした。「7番DH」で出場した8回の第4打席。2点が追加された勢いで打席へ。日本ハム生田目のツーシームを完璧に捉え、バックスクリーンまで運んでみせた。「本当に久しぶりだったので、打ててまずはホッとしてるとともに、チームに貢献できたことが本当にうれしいです」8回表の攻撃が終わり、西武ファンから「レアンドロ!」コールが起きると、ベンチから乗り出して後方のファンたちにこぶしを突き上げてみせた。仙台での楽天戦でフェンス間際の左飛を飛ばし、この日の第3打席もバックスクリーンまで1メートルという特大の中飛に。「あれで自信がついて、自分の理想の形で打てたのが良かったです」フロントもファンも皆、「4番セデーニョ」を描いてシーズンに入った。3度の2軍落ち。打率はまだ2割に届かない。「長打が求められていると思うので、打って結果がなかなか出なくてけっこうへこみました」でもタイラー・ネビン外野手(28)らに励まされ、2軍戦でも家族が観戦に訪れ、心折れずにここまでやって来た。試合前には日本ハム・レイエスから3本、バットをもらった。3本ともこの日の試合で使った。西口監督にも仙台で焼き肉をごちそうしてもらった。「またお願いします」とこの日の試合後にもお願いした。この夜のようなアーチを開幕から何本も飛ばせていれば、チームも自身も今、違う局面で戦っていたかもしれない。でも前を向くしかない。「自分のいい形で打てればチームに貢献できると思う」と信じ、流れを変えようと動く。「ファンの皆さんが熱くて、本当にいいファンの方が多くて。それもライオンズの大好きなところ」熱い獅子たちのシーズンは、まだ終わっていない。【金子真仁】

◆首位を追う日本ハムが負けられない試合を落とした。5位西武に敗れ、試合がなかったソフトバンクとのゲーム差が「2・5」に広がった。達孝太投手(21)は7回6安打2失点と踏ん張ったが、援護がなく、前回登板まで5戦3勝0敗と"お得意様"にしていた西武相手に初黒星を喫した。チームにとっても達にとっても痛い敗戦となった。8勝目を逃し、「何としても先制点を許さないと思って投げていましたが、4回の投球が悔やまれます。中継ぎ陣の方々にいい流れでつなぐことができず負担をかけてしまい申し訳ない気持ちです」と悔やんだ。3回まで無失点投球も、4回に足を絡められて失点した。無死一塁で滝沢に二盗を許すと、外崎に中前適時打で先制点を献上。さらに続くネビンの打席で外崎にも二盗を許した。その後2死二塁となって山村の左中間適時二塁打で2失点目。盗塁の走者にどちらも生還を許した。「走られても抑えたらいいやろっていうタイプなんで。でも抑えられなかったのは、磨かないといけないものがある。(試合後に)映像を見たら、ちょっと予備動作みたいなのもあったんで、その辺ですね」と改善点を挙げた。11日オリックス戦は初回に6点を挙げた"海賊打線"も8回まで無得点。援護が得られない中で7回2失点と粘り、収穫もあった。「今日は結構、カット(ボール)も投げてたんですけど。遅い真っすぐみたいな感じで。その辺、バッターもね、この球何だろう? みたいな感じになって。使えそうな球を使っていきたい」。残された登板で、さらに進化した達を披露する。残り15試合で7勝。2ケタ勝利は極めて厳しい状況になったが「結構すっきりしますね。変なプレッシャーから解放されたんで。(大事なのは)もう次の試合」。気持ちを切り替え、もう1度、勝利への流れをつかみにいく。【永野高輔】

◆西武の背番号54、黒木優太投手(31)は平然と準備を始め、平然と整えた。今季25試合目の登板だ。でも登板がなくても肩を作った試合はもっとある。油断の心はない。高橋光成投手(28)が完封ペースだったこの夜も。「今日の光成だったら(最後まで)行ってくれるかな」と思いつつも。「もしかしたら(登板が)あるかもしれないっていう心づもりはいつもあるので、しっかり心の準備と体の準備はしてました」高橋が9回先頭のレイエスに本塁打され、さらに3連打で無死満塁。まだ6点のリードがあったが、流れを止めるべく黒木がマウンドを託された。その初球、日本ハムの代打水谷に低めカットボールを適時打にされる。のみ込まれるような空気。でも表情は平然と。「とどめを打たれたとしても、後ろに平良がいるっていう安心感があるので、僕は自分のできることを一生懸命出し切ろうと思って投げました」続く矢沢を3球連続フォークで併殺打に。その間にもう1点を失ったが、最後は万波を抑えた。高橋は何度も「黒木さんのおかげです」と繰り返した。オリックスでのプロ1年目から50試合以上に投げた。右肘のトミー・ジョン手術も受けた。経験豊富な右腕の趣味は海釣り。焦らない、慌てない。31歳にして達観ぶりが頼もしい。球数は7球。失点や自責点は自分には記録されない一方で、点差が開いているからセーブもホールドも付かない。でも。「ほんとに、光成とチームに勝ちがつかないことが一番あれなので。光成にもチームにも勝ちがついたので良かったと思います」黒木はそれがうれしい。【金子真仁】

◆北海道を拠点に活動する女性アイドルグループ「タイトル未定」の多田萌加(25)が試合前に行われたファーストピッチセレモニーに登場した。セットポジションから豪快なフォームでノーバウンド投球を披露。北海道・網走市出身の多田は「本当に毎朝、毎晩練習していたのでノーバウンドでいけてよかったです。一生の思い出になりました。ありがとうございました」と笑顔で振り返った。

◆日本ハム・加藤貴之投手が13日の西武戦に先発する。対西武は6回5安打2失点で黒星を喫した5月3日以来、約4カ月ぶりで「久しぶりに西武に投げる。足を使う打者も本塁打を打つ打者もいる」と警戒を強めた。逆転優勝へ、負けられない戦いが続く。33歳のプロ10年目左腕は「本当に一戦一戦が大事。一生懸命、頑張りたい」と意気込みを語った。

◆日本ハムは反撃が遅れて敗れた。四回に2点の先行を許し、八回は救援投手が崩れて5失点。九回にレイエスのソロ本塁打などで追い上げたが届かなかった。西武の高橋は7勝目を手にした。九回に乱れて2季ぶりの完投は逃した。

◆西武の外崎が先制打を含む2安打を放ち、勝利に貢献した。0―0の四回無死二塁では達の低めの変化球をうまく捉え、鋭い打球で投手の足元を抜ける中前適時打。八回にも三塁へのバント安打で好機を演出し、5得点につなげた。これで3試合連続の複数安打となり「コンスタントに捉えられている」と手応えを口にした。8月30日から3番打者としての出場が続く中で、ベテランが状態を上げてきた。

◆西武・高橋光成投手(28)が優勝争いを繰り広げる日本ハム打線を封じた。8回0/3を投げて9安打3失点で7勝目(7敗)を挙げた。2年ぶりの完封目前の九回、先頭レイエスに左越えソロを被弾。その後、連打を浴びて無死満塁のピンチを招いて降板し、ヒーローインタビューでは「モヤっとしますね。投げ切りたかった。九回はちょっと忘れてください」と複雑な心境を吐露した。後味は悪かったが、確かな手応えを得た。「どんどんゾーンの中で勝負ができた」と今季初めて四死球がなかった。最速154キロの直球と鋭く曲がるカットボールを軸に三者凡退のイニングを4度作り「今日は全部(の球種が)よかった」とうなずいた。後輩の快投に刺激を受けた。オフに自主トレーニングをともにする24歳の渡辺勇太朗投手が6日のロッテ戦(ベルーナ)で100球未満での完封をさす「マダックス」でプロ初完投勝利をマーク。「刺激になりましたし、自分もという気持ちになった」と力に変えた。「次の登板はしっかりと最後を締めて気持ちよくヒーローインタビューをしたい」と高橋。今の右腕に昨季0勝(11敗)に終わった面影はない。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
75474 0.615
(↓0.006)
M14
(-)
17479
(+95)
352
(+81)
89
(+21)
93
(+15)
0.252
(↑0.001)
2.420
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
74513 0.592
(↓0.027)
2.5
(↓2.5)
15488
(+108)
356
(+100)
113
(+21)
65
(+15)
0.250
(↑0.002
2.500
(↓0.24)
3
(-)
ORIX
64583 0.525
(↑0.004)
11
(↓1.5)
18441
(+106)
463
(+105)
87
(+25)
54
(+9)
0.259
(↑0.003)
3.430
(↓0.01)
4
(-)
楽天
59632 0.484
(-)
16
(↓3)
19393
(+118)
448
(+125)
62
(+21)
102
(+12)
0.247
(↑0.004)
3.360
(↓0.23)
5
(-)
西武
57643 0.471
(↑0.013)
17.5
(↓2)
19342
(+88)
376
(+89)
63
(+19)
84
(+21)
0.233
(↑0.005
2.830
(↓0.11)
6
(-)
ロッテ
48743 0.393
(↓0.005)
27
(↓6)
18386
(+100)
497
(+115)
69
(+20)
63
(+22)
0.238
(↑0.005)
3.720
(↓0.01)