1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
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広島 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 9 | 0 | 1 |
巨人 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | X | 4 | 10 | 0 | 2 |
勝利投手:大勢(8勝4敗1S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗41S)) 敗戦投手:島内 颯太郎(3勝2敗1S) 本塁打 |

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◆巨人が4連勝。巨人は1-3で迎えた4回裏、岸田の2ランで同点とする。その後8回には代打・坂本の犠飛で1点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・森田が5回3失点。4番手・大勢が今季8勝目を挙げた。敗れた広島は、打線が中盤以降の好機を生かせなかった。
◆5月以来の4連勝を狙う巨人は、投手以外は5試合連続同じオーダーで臨む。先発森田駿哉投手(28)は8月27日の広島戦(マツダ)では、5回途中3失点で3敗目を喫した。前日調整では「積極的に来るバッターも多いですし、追い込まれたら粘る選手も多いので、そこは根気負けしないように。うまくいかないこともあると思うので、その場その場で自分ができる最善のことをやりたい」と話し、リベンジに燃えている。
◆声優の三石琴乃(57)と田中美海(29)がファーストピッチに登場した。「劇場版ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイスナイター」の山田たえ役の三石、星川リリィ役の田中は、それぞれの役につけられる『ゾンビ番号』にちなんだ背番号を背負い、マウンドへ上がった。見事なノーバウンド投球を披露した三石は「緊張したんですけど、楽しかったです。(点数は)90点です」と満足そう。巨人ファンでもあり「日本一、今年はまだ諦めていないので最後まで応援します。勝って勢いをつけてほしい」とエールを送った。惜しくもワンバウンド投球に終わった田中だが「まさかマウンドに立てると思っていなかった」と感慨深げだった。
◆広島が巨人に競り負けて6連敗となり、自力CSが消滅した。1回に2点を先制した打線は1点差となった4回、菊池の4号ソロでリードを広げた。だが、その裏に先発大瀬良が岸田に2ランを浴びて同点に追いつかれた。中継ぎ勝負となった終盤8回。3番手島内が1死満塁から代打坂本に犠飛を打ち上げられ、勝ち越しを許した。
◆広島が巨人に競り負けて6連敗となり、自力CS進出が消滅した。同点の8回に3番手島内が先頭への四球から1死満塁とされ、代打坂本に決勝犠飛を浴びた。先発大瀬良は1回に2点の援護点をもらいながら、直後にソロを被弾。さらにリードを2点に広げた4回も、その裏に岸田に同点2ランを浴びた。投打がかみ合わず、連敗から抜け出すことはできなかった。CS圏内の3位DeNAとのゲーム差は6に広がった。
◆巨人坂本勇人内野手(36)が、全集中の一打で決勝点を奪った。同点の8回に代打で登場。広島島内から値千金の決勝犠飛をマークした。前夜、右手に打球を当ててヒヤリさせた巨人岸田行倫捕手(28)も4回に7号同点2ランを含む2安打2打点で躍動した。チームは1点差で競り勝ち、5月以来の今季3度目の4連勝。9月に入ってからは3カード連続の勝ち越しを決め、8月25日以来の貯金1をつくった。短期決戦を見据えた最終盤で勝負手が決まってきた。湧き上がる興奮を静めた。8回1死満塁。前打者・中山の申告敬遠が合図だった。一塁側ベンチ裏の坂本は、一呼吸してグラウンドへの階段を上がった。「ああいう場面での代打。いきなり0が100になるんで」。出はやしと4万人の大歓声に迎えられる。「打席に立ってからですよ。立ったらやっぱり、どういうシチュエーションでも気持ちは入る。何も変わってないんじゃないですかね。スタメンで出ている時と」とスイッチの妙は心得ている。広島島内-会沢のバッテリーとの"一騎打ち"。5球連続の直球勝負に食らいつく。「どこかでチェンジアップがきそうかなと思ってたけど、なかなかこなかった。会沢に完全に裏かかれながらだったんですけど、最後にちゃんと頭にあったのでね」と追い込まれても反応できた。外角低めに落ちる"獲物"を、体勢を崩されながらも捉えた。夏場以降は代打での出場が増えた。8月15日阪神戦からは9試合連続で代打の切り札を担う。今季の代打成績は16打数5安打1本塁打、打率3割1分3厘で9打点をマーク。現役最多のプロ通算2446安打のレジェンドは「本当に初めて経験してますけど、後から出ている選手っていうのは本当に大変なんだなと、今初めて知りました。本当にね、全員で戦ってるんで」とお立ち台で言った。この日、唯一で最大の注目を集めた打席を満喫した。左翼に打ち上げた打球の行方と三塁走者の増田大の生還を見届けると右手を突き上げ、ガッツポーズをつくって笑った。阿部監督も「そういう時のためにいてくれてるので。とても大きいですね」と信頼を寄せる。戦いは続く。「どういう役割になるかわかんないですけど、求められたところで頑張れるようにやっていきます」と坂本。勝負の火は、まだ消えていない。【為田聡史】
◆巨人岸田行倫捕手(28)は攻守に躍動した。1-3の4回2死一塁、カウント2-2から直球を振り抜いた。打球は左中間スタンドへ届き、7号同点2ランとなった。「次のバッターにつなぐという意識で打席に入って。結果的にホームランになったんで、良かった」。守備でも6回以降、4人の投手をリードし無失点リレーで逃げ切った。前日にはファウルボールが右手に直撃するアクシデントも、影響を感じさせず。「痛みを感じるのは試合に出ているということ。うれしく思いますし、自分の仕事を全うしたい」と力強く話した。
◆巨人は終盤に勝ち越し、4連勝を決めた。3-3の同点で迎えた8回、先頭泉口友汰内野手(26)がフルカウントから四球を選ぶと、岡本和真内野手(29)が左前打で続いた。その後、内野ゴロと故意四球で1死満塁の好機をつくると、代打坂本勇人内野手(36)が決勝の左犠飛を放った。投手陣は先発森田が5回3失点で降板するも、その後は4投手の継投で無失点リレー。8回に登板した4番手の大勢投手(26)が8勝目を挙げた。阿部慎之助監督(46)は「やっぱり代打って難しいですから。もう最高の結果じゃないですか。(ベテランの存在は)とても大きいですね」と決勝打の坂本をたたえた。9月に入り、3カード連続の勝ち越しを決め、8月25日以来の貯金1をつくった。
◆巨人・山瀬慎之助捕手(24)、岡田悠希外野手(25)が1軍の試合前練習に合流した。9日のカード初戦でスタメンマスクを被った岸田が三回の守備中、菊池のファウルボールがワンバウンドで股間を抜け、背後に置いていた右手に当たるアクシデントに見舞われた。治療後にフル出場したが、コンディションに不良があった場合に備えて山瀬が合流したとみられる。岸田はこの日、通常通りアーリーワークで体を動かしている。
◆人気声優の田中美海、三石琴乃が始球式に登場した。劇場版「ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス」(2025年10月24日公開)で星川リリィ(ゾンビィ6号)役の田中と、山田たえ役(同0号)の三石はそれぞれ背番号06、00のユニホーム姿で登板。田中はワンバウンドで、三石はノーバウンドで投球し、観客席をどよめかせた。田中は「逸れたボールを選手が華麗に捕ってくださった。(野球を)まったくやったことがなかったけど、届いたので80点」と喜び、三石は「緊張したけど楽しかった。90点」と振り返った。
◆巨人・山崎伊織投手(26)がキャリアハイの11勝目を懸け、11日の広島戦(東京ドーム)に先発する。前回5日の中日戦は8回2安打1失点と好投し、中5日で迎えるマウンド。チームとして2位死守が求められる中、「チームも大事な時期なので、しっかりとチームの勝ちにつながるピッチングをしたい。状態が悪くても良くても、粘り強く投げること」と意気込んだ。
◆スタメンマスクは手放さない。巨人・岸田行倫捕手(28)が「5番・捕手」で15試合連続で先発出場し、二回の第1打席で大瀬良から中前打を放った。痛みに負けないタフさが際立つ。9日のカード初戦。三回の守備中に菊池のファウルボールがワンバウンドで股間を抜け、背後に置いていた右手指に当たるアクシデントに見舞われ、ベンチ裏で治療を受けた。フル出場したが、試合後は右手中指に包帯を巻いて球場を去った。「大丈夫です」と語る表情には出場への執念がにじんでいた。7年目の昨季、チーム内の捕手で最多、キャリアハイの88試合に出場し、リーグ優勝に貢献した。しかし、昨オフにソフトバンクからFAで経験豊富な甲斐が加入。今季序盤は出場機会を譲ったが、「準備は怠らないようにしていた。出ない時でもしっかり考えながら見ていた」とチームの30試合目で初先発を果たして以降、打撃でアピールして出番を増やした。8月23日のDeNA戦で、甲斐が右手中指を骨折して離脱し、岸田の出番が続いている。捕手はファウルチップで体中に打撲を負うのが宿命だ。今季は両足の太ももに直撃し、足を引きずるほどに痛んだ時期もあるが「しようがないです」と弱音は吐かない。この日はコンディションに不良があった場合に備えて2軍から捕手の山瀬が合流したが、登録は見送られた。懸命につかんだ正捕手の座に、岸田が食らいつく。(谷川直之)
◆巨人・岸田行倫捕手(28)が四回2死一塁から、左中間へ7号同点2ランを放った。9日のカード初戦。三回の守備中に菊池のファウルボールがワンバウンドで股間を抜け、背後に置いていた右手指に当たるアクシデントに見舞われ、ベンチ裏で治療を受けた。フル出場したが、試合後は右手中指に包帯を巻いて。「大丈夫です」と球場を去っていた。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が3-3の八回1死満塁で代打起用され、広島・島内から左犠飛。勝ち越し点を刻んだ。前打者の中山が敬遠され、ベンチから坂本が姿を現すと場内は割れんばかりの歓声。カウント2-2からタイミングを崩されながらもチェンジアップに食らいつき、代走で出ていた三塁走者の増田大がヘッドスライディングで生還した。坂本は笑顔でガッツポーズし、ベンチの仲間から手荒い祝福を受けた。前回出場の9月6日の中日戦(バンテリンドーム)では九回2死満塁で同点打。2打席続けてしびれる場面で大仕事をやってのけた。
◆巨人が競り勝って4連勝。1―3の四回に岸田の2ランで追い付き、八回に代打・坂本の犠飛で勝ち越した。4番手の大勢が8勝目、九回を締めたマルティネスが41セーブ目をそれぞれ挙げた。広島はリードを守れず6連敗を喫した。
◆巨人が4連勝で8月24日以来17日ぶりに貯金1とした。阿部慎之助監督(46)は3-3の八回1死満塁で代打で起用し、決勝の左犠飛を放った坂本勇人内野手(36)を「そういうときのためにいてくれている。とても大きい存在。向こうだっていい投手が出てきていますし、最高の結果じゃないですか」とほめちぎった。自身も現役晩年に務めた代打の切り札の役割。七回1死一、二塁では大城卓が代打で三飛に倒れた。阿部監督は「大城も凡打したけど、ああなる気持ちも分かるし、力み上げて打っているその気持ちは自分も分かる。そこをなんとか乗り越えて、どうあそこでいいパフォーマンス出すか。やっぱり代打って難しいですから」と語った。
◆巨人は岸田行倫捕手(28)が四回に逆転の7号2ランを放つと、八回に代打・坂本勇人内野手(36)が勝ち越し犠飛を放ちチームを4連勝に導いた。以下、坂本のヒーローインタビュー。--勝ち越し犠飛を放ちガッツポーズで笑顔でベンチに「ああいう緊迫した場面だったんで、まずホッとしたっていう気持ちと、チームの勝ちに貢献できてよかった」--八回に出場するとファンから大声援「今日もすごい大歓声で打席に立たせてくれたので、期待に応えたいなと思って。日々頑張っていてよかったと思います」--打席を振り返って「普段から(一緒にお立ち台に立った)岸田さんにバッティング教えてもらっているので」--今は代打という大きな役目を担って「初めて経験してますけど、後から出ている選手っていうのは大変なんだなっていうのは、初めて知りました。そういう選手も全員で戦ってるんで、(今後も)どういう役割になるかわからないですけど、求められたところで頑張れるようにやっていきます」
◆巨人は岸田行倫捕手(28)が四回に同点の7号2ランを放つと、八回に代打・坂本勇人内野手(36)が勝ち越し犠飛を放ちチームを4連勝に導いた。以下、岸田のヒーローインタビュー。--四回の打席を振り返って「次のバッターにつなぐという意識で打席に入って、結果的にホームランだったんで良かったなと思います」--今日もマルチヒット「もうあんまり気にしてないんで、1打席1打席を大事に、必死に食らいついてやっていきたいなと思います」--最近は5番に座っている「それも全然意識してなくて、任された場所で自分の力をしっかり発揮できるように頑張ります。」--同点に追いついた後は捕手として、相手打線を無得点に抑えた「接戦が続いているんで、粘って粘っていけば、こういう風に逆転もできますし、守備では粘りっていうのは大事だと思うんで、これからもしっかり頑張っていきたいと思います」--今後の試合に向け「残り試合少ないですが、全部勝つで気でいくので、みんなで一緒に戦いましょう」
◆?巨人・坂本が同点の八回に代打で登場し、決勝点となる勝ち越し犠飛。勝利打点は7月11日のDeNA戦(横浜)以来、今季4度目。通算163度となり、2リーグ制(1950年)以降の巨人では王貞治の289、長嶋茂雄の259に次ぐ、並んでいた阿部慎之助の162を抜いて単独3位となった。?マルティネスが41セーブ目を挙げ、巨人のシーズンセーブ数で2008年のクルーンと並ぶ歴代2位(外国人投手最多タイ記録)となった。球団最多は13年の西村健太朗の42。8月5日のヤクルト戦から11試合連続セーブをマークし、98年の槙原寛己の10試合を抜く球団新記録。
◆巨人・坂本勇人内野手(36)が3-3の八回1死満塁で代打で登場し、決勝の左犠飛を放った。カウント2-2から、最後は低めのチェンジアップに体勢を崩されながらも外野まで運んだ。「どこかでチェンジアップがきそうかなと思っていたが、なかなかこなかった。(相手捕手の)会沢に完全に裏かかれながらだったんですけど、最後にちゃんと頭にあった」代打で坂本の名前がコールされると、場内は割れんばかりの大歓声に包まれた。坂本は「野球選手として本当にありがたいことですし、ああいうファンの方の声援はモチベーションを上げてくれてるなと改めて感じます」と感謝した。
◆「5番・捕手」で先発した巨人・岸田行倫捕手(28)が、1-3の四回2死一塁から7号同点2ランを放った。前夜の守備中にファウルボールが右手指に当たるアクシデントもあったが、出場を継続。「痛みを感じるのは、試合に出られているということなのでうれしく思います。しっかり自分の仕事を全うしたい」と頼もしく語った。
◆〝必殺仕事人〟が仕留めた。3-3の八回1死満塁、巨人・坂本勇人内野手(36)が代打起用され、島内から決勝の左犠飛を放った。「大歓声で打席に立たせてくれたので、なんとかこの期待に応えたいと。日々頑張っていてよかった」前打者の中山が敬遠され、ベンチから坂本が飛び出ると、東京ドームの4万超の観衆から勝利を確信したような大歓声が上がった。「聞こえました。モチベーションを上げてくれているなと改めて感じます」。6日の中日戦(バンテリンドーム)の九回2死満塁で、代打で同点打を放って以来の出番で再びチームを救った。三塁手・岡本の復帰後は、プロ19年目で初めてベンチスタートの日々が続く。「あとから出ている選手は本当に大変なんだなと、初めて知りました。体の準備だけ、あまり気負わずしています」。試合の前半はベンチから戦況を見つめ、勝敗を決する1打席に備える。慣れない役目も、新たな経験として取り組んでいる。自身も現役晩年に代打の切り札だった阿部監督は「そういうときのためにいてくれている。とても大きい存在。最高の結果じゃないですか」と〝弟分〟をほめちぎった。クライマックスシリーズ(CS)進出を目指すチームは4連勝し、リーグ2位を堅守。8月25日以来の貯金1とした。勝負強さが代名詞の背番号6が、代打というポジションで新境地を見いだしている。(谷川直之)
◆3-3の八回1死満塁で巨人・坂本勇人内野手(36)が代打で起用され、決勝の左犠飛を放った。坂本はベンチスタートの現状を受け入れ、試合に出ていないときもチームのためを考えている。最近は時々、〝暴れん坊〟リチャードのメンター(指導役)にもなる。凡退時、悔しさのあまりベンチをたたいたり、奇声を上げたりと感情的な26歳に「2打席打てんでも、次打ったら今日の打率・333やで」、「守備、切り替えていけよ」とささやいて励ます。「びっくりするから急にデカい音出すな!」と笑って叱るときもある。自身に代わって内野のレギュラー格となったリチャードにも「かわいいやつ」と寄り添い、活躍を後押し。坂本が求めるのはチームの勝利。ライバルは自分自身だからだ。昔から貫くポリシーを胸に、自分がやるべきことに全力を注ぐ。(巨人担当キャップ・谷川直之)

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