1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 1 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 10 | 1 | 1 |
巨人 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 6 | 8 | 2 | 1 |
勝利投手:戸郷 翔征(6勝8敗0S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗40S)) 敗戦投手:床田 寛樹(9勝10敗0S) 本塁打 |

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◆巨人は1点を先制された直後の1回裏、岡本と中山の適時打で逆転に成功する。なおも満塁の好機でリチャードのグランドスラムが飛び出し、この回に一挙6点を奪った。投げては、先発・戸郷が5回4失点で今季6勝目。敗れた広島は、先発・床田が初回に痛い6失点を喫した。
◆広島床田寛樹が巨人戦に先発。このカードは通算22試合を投げて7勝7敗を残すが、球場別の内訳はマツダスタジアムで5勝3敗、東京ドームで2勝3敗、地方球場で1敗。敵地巨人戦で白星を挙げたのは17年4月12日、19年5月24日で、20年以降は7試合登板して0勝3敗(勝敗なし4度)と勝ち星に恵まれず。セの本拠地の中では最も白星から遠ざかる球場となっているが、今日は勝てるか。
◆8月24日のDeNA戦以来、約2週間ぶりに東京ドームに帰ってきた巨人は、4試合連続同じオーダーで3連勝を狙う。広島先発の左腕床田に対し左打者を5人起用した。なかでも2番トレイ・キャベッジ外野手(28)は前回対戦の8月26日に敵地マツダスタジアムで本塁打を放っている。6試合連続安打中と好調の助っ人がチームに勢いをもたらすか。
◆巨人トレイ・キャベッジ外野手(28)が、拙守で足を引っ張った。1回1死、広島ファビアンの中前打をワンバウンドしてから捕球しようとしたが、グラブの先に当ててファンブル。軽率なプレーで二塁進塁を許した。1死二塁から続く小園の右翼二塁打であっさり先制点を献上。先発の戸郷翔征投手(25)は味方にも足を引っ張られ、不穏な立ち上がりとなった。
◆1回に6失点した広島先発の床田寛樹投手(30)が直後の2回に自身初本塁打となる2ランホームランを放った。中4日から中6日に変更となって迎えた登板は立ち上がりにつまずいた。1回1死から5者連続安打で2点を逆転を許すと、なお1死満塁からリチャードに満塁本塁打を浴びた。前回2回7失点したDeNA戦に続く序盤の大量失点となった。それでも2回無死一塁で向田打席では1ボールから巨人戸郷の高め真っすぐをフルスイングして右翼席に運んだ。今季すでに12安打を記録するなど打撃好きな床田は本塁打も目標に掲げていた。待望の1発にも1回の投球内容もあり、ダイヤモンド1周後も笑顔はなかった。
◆巨人リチャード内野手(26)が弾丸ライナーでグラウンドスラムを決めた。1点リードの1回1死満塁、広島床田のツーシームを、目いっぱい腕を伸ばしてバットのやや先で捉えた。打球はあっという間に左翼席に突き刺さった。8月24日DeNA戦以来となる9号満塁弾。満塁弾は8月19日ヤクルト戦に続き、今季2本目となった。1点を追う1回の攻撃は打線が連なった。2番キャベッジが中越え二塁打で出塁すると、泉口、岡本和、岸田、中山、リチャード、吉川と7者連続安打で攻め立て、一挙6点のビッグイニングとなった。
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◆10秒足らずの負けられない戦いがある。大本命が独走でゴール板に飛び込んだ。スタートで大外で陣取ったマグロが"圧走"した。号砲と同時に飛び出すと、アナゴ、エビの追走を横目に先頭を引っ張った。タマゴ、コハダには大きく差をつけ、トップスビードに乗ったままフィニッシュ。2着アナゴ、3着エビ、4着コハダ、5着タマゴ。通算成績はアナゴが19勝。エビ13勝(白エビ1勝を含む)、タマゴが12勝、マグロが12勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆巨人岸田行倫捕手(28)がアクシデントに見舞われた。3回2死、広島菊池の打席で先発戸郷翔征投手(25)のカウント2-2からの5球目。148キロ直球をファウルした当たりがかがんだ股の下で跳ねて、後ろ手にした右手を襲った。指先を押さえるようにしてしゃがみ込む姿に、ドームに緊張感が走った。コーチが駆け寄り、治療のためにいったんベンチへ。その後にキャッチボールで感覚を確かめ、大事には至らずにゲームに戻った。
◆巨人が初回の大量得点を守って3連勝を飾り、12試合ぶりに借金を生活を抜け出した。1点ビハインドの1回裏に、打線が今季最長のつながりをみせた。広島床田に対し、2番トレイ・キャベッジ外野手(28)の中堅への二塁打を皮切りに、次々に安打が生まれた。4番岡本和真内野手(29)の適時打で同点、中山礼都内野手(23)の適時打で逆転すると、一気に畳み掛けたのはリチャード内野手(26)。1死満塁で弾丸ライナーの9号満塁弾を放ち、「みんながいい形でつないでくれたので、気持ちで打ちました。最高の結果になってよかったです」とこの回に一挙に6点を挙げた。2番から8番まで7連打は今季最長だった。先発戸郷翔征投手(25)は初回に失点、逆転してもらった後の2回にも床田にプロ初となる1号2ランを浴びながら、5回8安打8奪三振4失点(自責3)で何とかゲームを作り、6勝目(8敗目)を手にした。
◆広島は先発床田寛樹投手(30)の1回6失点が響き、巨人3連戦を落とした。4日DeNA戦からの連敗は5となった。2位巨人とのゲーム差は6・5に広がり、3位DeNAとのゲーム差も5ゲームに広がった。先発床田がまたも立ち上がりにつまずいた。中4日から中6日に変更となって迎えた登板。1回1死から5者連続安打で2点を失い逆転を許すと、なお1死満塁からリチャードに満塁本塁打を浴びた。前回2回7失点したDeNA戦に続く序盤の大量失点が試合を重くした。それでも2回無死一塁では床田が自ら巨人戸郷の高め真っすぐを右翼席に運んだ。1号2ランで3点差とすると、5回にも1点を奪って2点差としたが、追いつくことはできなかった。CS争いに踏みとどまるためにも、これ以上負けられない状況となった。
◆巨人マルティネス投手(28)が98年槙原に並ぶ球団記録の10試合連続セーブで、中日時代の昨年(43S)に続き2度目のシーズン40セーブをマーク。巨人で40セーブ以上は08年クルーン41S、13年西村42Sに次いで3人目。40セーブを2度以上は岩瀬(中日)5度、藤川(阪神)2度、サファテ(ソフトバンク)3度に次いで4人目となり、2球団で記録したのは初めて。
◆広島は先発床田寛樹の1回6失点が響き、巨人3連戦を落とした。4日DeNA戦からの連敗は5となった。床田は1回1死から5者連続安打で2点を失い、なお1死満塁からリチャードに満塁本塁打を浴びた。前回2回7失点したDeNA戦に続く序盤の大量失点。2回以降は7回まで無失点投球も、10敗目となった。2位巨人とのゲーム差は6・5に広がり、CS圏内の3位DeNAとのゲーム差も今季最大5ゲームに広がった。
◆広島先発の床田寛樹投手(30)がまたも立ち上がりに捕まった。1回1死から5者連続安打で2失点。なお1死満塁からはリチャードに満塁弾を浴びた。前回2回7失点したDeNA戦に続く、1回6失点。2回無死一塁では自らプロ初本塁打を記録するも笑顔なし。2回以降は7回まで無失点に抑えただけに「6点じゃなく、3点とか2点に抑えていれば勝てた」と悔やんだ。5連敗で借金は今季最多13。CS圏内の3位とのゲーム差も最大5ゲーム差に広がった。
◆巨人リチャード内野手(26)が初回1死満塁から、広島先発床田のツーシームを捉えた。弾丸ライナーの打球はあっという間に左翼席へ。自身初の2桁本塁打に王手をかける9号グランドスラム。「みんながつないでくれたので絶対に打つと思って打席に入りました」。自軍ベンチに笑顔で迎え入れられた。8月24日DeNA戦では「太田胃散」の看板直撃弾を放ち、試合前にはその1発によるビッグボードホームラン賞として同社から賞金100万が贈られた。使い道は「叙々苑。ご褒美で焼き肉食べます」と即答。「毎月食費で出費がすごいのでありがたいです」とパワーの源である食費をゲットし、ノリに乗っていた。5月にソフトバンクから電撃トレードで加入し、出場試合数はキャリアハイを更新し続けている。1軍の舞台で経験を重ね「疲れはある」と本音を漏らすが「それよりも感謝。使ってもらってるんで。使ってもらっているうちに期待しているものを1本でも多く出せるように」と充実したシーズンを、最後まで走り切る覚悟はできている。3位DeNAとは1・5ゲーム、4位中日とは6ゲーム差。熾烈(しれつ)なCS争いのなか、チームは3連勝。「絶対に(2位で)行くぞ」。2位死守へ、ロマン砲が打線を引っ張る。
◆大本命が連勝街道を突っ走った。全ネタほぼ横一線のスタート。マグロが中盤手前で半貫リードする。タマゴが猛追。コハダが加速して2位に浮上。マグロが逃げ切り態勢に入る。下位争いはエビとアナゴが譲らない。マグロが逃げ切って1着。2着コハダ、3着タマゴ、4着エビ、5着アナゴの順で入線。通算成績はアナゴが19勝。エビ13勝(白エビ1勝を含む)、マグロが13勝、タマゴが12勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。
◆セ・パ両リーグは9日、10日の予告先発投手を発表した。セ・リーグ巨人・森田―広島・大瀬良(東京ドーム)ヤクルト・ランバート―中日・金丸(神宮)阪神・伊藤将―DeNA・東(甲子園)パ・リーグ楽天・内―西武・隅田(楽天モバイルパーク宮城)
◆巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が「2番・中堅」で出場。一回に痛恨の失策を犯し、先制点につながった。一回1死無走者。ファビアンの詰まった打球に前進してきたキャベッジは、途中で躊躇しワンバウンドでの捕球を試みたが、弾んだ打球をまさかのポロリ。その間に一気に打者走者に二塁進塁を許すと、戸郷が悪い流れを断ち切れず、続く小園に適時二塁打を打たれ先取点を許した。
◆巨人・リチャード内野手(26)が「7番・一塁」で出場。一回1死満塁で左翼席へ、8月19日のヤクルト戦(神宮)以来、今季2度目のグランドスラムを放った。一回に1点を先取された直後、2番からリチャードの満塁弾を含む7連打で一挙6得点で逆転。前回8月26日の対戦で1失点完投勝利を許した床田に対し、猛攻撃を仕掛けた。
◆10日の広島戦に先発する巨人・森田駿哉投手(28)は、ブルペンで投球練習を行うなど調整した。8月27日(マツダ)に先発登板し、五回途中7安打3失点(自責2)で黒星を喫した広島打線との再戦に「積極的に来る打者も多いし、追い込まれたら粘ってくる選手も多い。そこは根気負けしないように。その場で自分ができる最善のことをやりたい」と意気込んだ。
◆巨人・岸田行倫捕手(28)が「5番・捕手」で出場。三回2死で菊池のファウルボールがワンバウンドで股間を抜け、背後に置いていた右手に当たるアクシデントが発生した。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、トレーナーとともにいったん、ベンチへと下がった。治療を受けてプレーを続行。巨人の捕手では甲斐拓也が8月23日に右手を骨折し離脱。以降の全試合で先発マスクを被る岸田も離脱となれば、大きな痛手となる事態だった。
◆巨人・戸郷翔征投手(25)が一回、広島・床田寛樹投手(30)に右翼席への1号2ランを浴びた。6勝目をかけて先発した戸郷は一回に小園の右翼線への適時二塁打で先制を許したが、その裏に味方打線がリチャードの9号満塁弾など7連打で一挙6点を奪い、逆転。大量援護を受けた戸郷だったが、二回無死一塁で打席に迎えた投手の床田への高めの146キロ直球を豪快に右翼席へ放り込まれ、スコアは3-6と迫られた。好打で知られる床田は9年目、通算305打席目でのプロ初本塁打となった。
◆セ・リーグ2位の巨人が一回に逆転し、食らいつく広島を振り切った。3連勝を決めた阿部慎之助監督(46)は一回の6得点を「素晴らしい集中力。久しぶりの大量得点になった」とたたえた。一回に先発の戸郷が1点を先制されるも、その裏に2番・キャベッジから怒涛の7連打で6得点。2-1と逆転したあとに7番・リチャードが左中間席へ9号満塁本塁打を放り込んだ。阿部監督は「当たれば飛んでいく。それが当たりましたね。打席を与えている中で勉強中じゃないですかね」とうなずいた。先発の戸郷は二回に投手の床田に2ランを浴びるなど5回8安打4失点(自責3)も、打線の援護で6勝目を手にした。指揮官は「本人も満足はしていないと思いますけど、課題は明確なので次につなげてほしい。球種が少ない分、精度を上げないといけない。これだけやられたシーズンは初めてですし、そこを何とか乗り越えてほしい。助けてくれる人はいないので、自分で乗り越えてほしい」と復調を願った。7日に阪神がリーグ優勝を決め、リーグ2連覇を逃したが「優勝は優勝でぶっちぎられたので(阪神の)強さは認めざるを得ないけど、短期決戦で戦うチャンスをつかみにいかないといけない。そこだけ」と、クライマックスシリーズから始まるポストシーズンでの逆襲を誓った。
◆巨人・リチャード内野手(26)が今季2度目のグランドスラムを放ちチームを勝利に導いた。チームは3連勝で勝率を5割に戻した。以下、リチャードのヒーローインタビュー。--一回、チームが逆転して満塁で迎えた打席「みんながつないでくれたんで、うわって思いながら、でも絶対打つと思って強い気持ちで入りました」--バットの先に当たったように見えたのに、なぜあんなに強い打球に「今日はちょっと重いバットを使ってたんで、それで飛んだのかなと思います」--スタンドに入った時の気持ちは「うわって感じです」--クライマックスへ負けられない試合が続く「1試合1試合絶対勝つっていう強い気持ちで挑んでます」--明日以降の戦いに向けて「まだまだ熱い試合するので、球場に足を運んでもらって、熱い応援よろしくお願いします」--東京ドームでのクライマックスシリーズを信じてるファンへ一言「絶対にいくぞー!」
◆セ・リーグ2位の巨人が一回に逆転し、食らいつく広島を振り切った。3連勝を決めた阿部慎之助監督(46)は一回の6得点を「素晴らしい集中力。久しぶりの大量得点になった」とたたえた。?巨人が一回に7連打で6得点。1イニング6得点は3月29日のヤクルト戦の二回(東京ドーム)以来で、一回では2023年8月13日のDeNA戦(東京ドーム)以来2年ぶり。?1イニング7安打以上は、昨年6月4日のロッテ戦の三回(12安打、東京ドーム)以来。一回にマークしたのは、04年9月11日のヤクルト戦(東京ドーム)以来21年ぶりで、一回の7者連続安打は1954年9月29日の広島戦(高松市立中央)以来71年ぶり。?マルティネスは中日で43セーブを挙げた昨年に続く40セーブ。複数回マークしたのは、中日・岩瀬仁紀(5度)、ソフトバンク・サファテ(3度)、阪神・藤川球児(2度)に次いで4人目で、2球団で記録したのは初。巨人でシーズン40セーブ以上を挙げたのは、2008年のクルーン(41)、13年の西村健太朗(42)に次いで12年ぶり3人目。チーム127試合目での到達は西村の133試合目を抜く球団最速。?リチャードの満塁本塁打は8月19日のヤクルト戦(神宮)に次いで今季2本目。巨人でシーズン複数本放ったのは、23年の大城卓三(2本)以来2年ぶり。移籍1年目の選手では19年の炭谷銀仁朗(2本)以来6年ぶり。
◆広島の床田は9年目で初めて満塁本塁打を浴びるなど、立ち上がりに6失点し自己ワーストの10敗目を喫した。一回1死から岡本、中山の適時打、リチャードの満塁からの一発を含む7連打を許した。二回以降は1安打に抑えたものの「初回で試合が決まっちゃった」と肩を落とした。得意の打撃では二回に戸郷の直球を右翼席に運んでプロ初本塁打をマーク。だが3年連続の2桁勝利にはつながらず「配球を変えていかないと」と反省した。
◆自慢のパワーで勝利を呼んだ。ソフトバンクから今季途中にトレードで巨人へ加入したリチャード内野手(26)が、一回に9号満塁弾。追い込まれてから粘り、フルカウントで変化球に体勢を崩されながらも左翼席へ、今季2発目のグランドスラムを運び「みんながつないでくれたんで、絶対打つと強い気持ちで入った。気持ちっス」と胸を張った。試合前、8月24日のDeNA戦で放った東京ドームの左翼席上部にある「太田胃散」の広告看板を直撃する特大弾のビッグボードホームラン賞として、同社から賞金100万円が贈られた。体重123キロの大砲は使い道について「叙々苑!」と即答。「毎月、食費で出費がすごい。本当にありがたい」と感謝した。ここまで自己最多を大きく更新する61試合に出場。総合胃腸薬「太田胃散」の社長らを前に、贈呈式では「最近は痛いところが増え、痛み止めを飲んだら胃が痛い。トレーナーによく胃薬をもらっているので、胃薬をもらいたい」と〝おねだり〟した。シーズン終盤、疲労はあるが「それより感謝とか、使ってもらっているので、その期待しているものが一本でも多く出せるようにしたい」と心に刻む。一回に失策がらみで先取点を許した直後に、リチャードの満塁弾を含む7連打6得点の逆転劇。今季2度の完投勝利を許した〝天敵〟の床田を打ち崩し、セ・リーグ2位のチームは3連勝で勝率を5割に戻した。阪神の優勝でリーグ連覇は逃したが阿部監督は「もう、ぶっちぎられたんでね。強さは認めざるを得ないけど、また短期決戦ができるチャンスをつかみにいかないといけない」と本拠地でのクライマックス・シリーズ開催を目指し気持ちを切り替えた。(浜浦日向)
◆巨人の戸郷は5回8安打4失点(自責点3)と苦しみながらも打線の援護を受け、6勝目(8敗)を挙げた。自身2連勝となったが、二回には相手先発の床田にプロ初本塁打となる2ランを許すなど課題を残し、「(白星は)野手の方のおかげ。反省することは多いですが、修正して次回登板までにいい準備ができるように」と、笑顔はなかった。
◆巨人の守護神、ライデル・マルティネス投手(28)が中日に在籍した昨季から2年連続、史上初となる2球団でのシーズン40セーブを達成した。今季51試合目の登板で、九回を三者凡退で締めた右腕は「チームメートは家族のような存在。仲間がアウトを1つでも取ってくれて勝てたらうれしい」といい、ブルペンの柱としてチームを支えている。
◆自慢のパワーで勝利を呼んだ。ソフトバンクから今季途中にトレードで巨人へ加入したリチャード内野手(26)が、一回に9号満塁弾。リチャードはソフトバンクから5月にトレードで加入したが、結果を残せず6月に2軍降格。7月の再昇格後もノーアーチと苦しんでいた。同21日の阪神戦。「岡本さんのパワーを借りたかった」と当時、リハビリで東京ドームを訪れていた岡本から一部の野球用具を拝借した。主砲の〝パワー〟を授かったリチャードは、その試合で放った劇的な同点3ランを皮切りに、2本の満塁弾を含む9本塁打、32打点と大きく飛躍を遂げた。岡本の1軍復帰後、8月22日のDeNA戦では初のアベック弾をマーク。「岡本さんとホームランが打ててよかった」と喜びを爆発させていた。(巨人担当・浜浦日向)
◆勝ったとはいえ、巨人には投打に不安が残る。戸郷はもともと〝野手投げ〟タイプ。そこへもってきて、ますますバックスイングが小さく、もはや〝手投げ〟の状態だった。真っすぐのスピードも明らかに去年より落ちるから、フォークボールにも手を出してもらえない。内容は厳しいね。勝ちパターンのリリーフがようやく整ってきた今、課題は先発がゲームを作ること。ローテーション投手も寂しくなっているのだから余計、エースがしっかりしないことには、クライマックスシリーズ(CS)は勝ち抜けないよ。打線も一回、めったにない集中打を見せたと思ったら、二回以降はパタッと止まる。追加点を取りにいく攻撃ができないようでは、全体に盛り上がりが出てこない。4番に戻った岡本も、タイミングはいまひとつだ。とにかく巨人には、何としても貯金を増やしてもらわないと。借金を背負ってのCS出場権となると、言いたくないことを、言わざるを得なくなる。「出るな!」とね。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
優勝 (-) |
阪神 |
78 | 46 | 3 | 0.629 (↓0.005) | - (-) |
16 | 437 (-) | 299 (+3) | 80 (-) | 93 (-) |
0.244 (↓0.001) | 2.120 (-) |
2 (-) |
巨人 |
62 | 62 | 3 | 0.500 (↑0.004) | 16 (↑1) |
16 | 399 (+6) | 390 (+4) | 84 (+1) | 48 (-) |
0.246 (-) | 2.770 (-) |
3 (-) |
DeNA |
59 | 62 | 5 | 0.488 (↑0.005) | 17.5 (↑1) |
17 | 419 (+3) | 403 (-) | 92 (-) | 60 (-) |
0.239 (↓0.001) | 2.930 (↑0.02) |
4 (-) |
中日 |
56 | 68 | 2 | 0.452 (↓0.003) | 22 (-) |
17 | 357 (+2) | 398 (+3) | 74 (-) | 76 (-) |
0.230 (-) | 2.890 (↓0.01) |
5 (-) |
広島 |
54 | 67 | 5 | 0.446 (↓0.004) | 22.5 (-) |
17 | 388 (+4) | 420 (+6) | 64 (+1) | 53 (-) |
0.245 (-) | 3.070 (↓0.03) |
6 (-) |
ヤクルト |
46 | 70 | 6 | 0.397 (↑0.006) | 28 (↑1) |
21 | 356 (+3) | 483 (+2) | 76 (-) | 52 (-) |
0.232 (-) | 3.600 (↑0.02) |
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