日本ハム(☆7対4★)ソフトバンク =リーグ戦23回戦(2025.09.09)・エスコンフィールド北海道=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0300000014901
日本ハム
00211300X71003
勝利投手:伊藤 大海(14勝6敗0S)
敗戦投手:モイネロ(10勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】山川 穂高(21号・9回表ソロ)
【日本ハム】山縣 秀(2号・4回裏ソロ),今川 優馬(1号・5回裏ソロ),山縣 秀(3号・6回裏2ラン)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆日本ハムは2-3で迎えた4回裏、山縣のソロで同点とする。その後は5回に今川のソロで勝ち越しに成功すると、6回には山縣の2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・伊藤が7回3失点の好投で今季14勝目。敗れたソフトバンクは、先発・モイネロが精彩を欠いた。

◆首位ソフトバンクは2位日本ハムとの直接対決を迎える。優勝マジックは「15」で日本ハムに勝利すれば「M13」。5ゲーム差に拡大することができる。次の日本ハムへの1勝は大きな意味を持つ。現在このカードは12勝10敗でソフトバンクがリード中。あと1勝で年間のカード勝ち越しが決定する。これは今後の優勝争いに向けても有利。仮に2球団が最終勝率で並んだ場合、パ・リーグの規定では「当該球団間の対戦勝率」で順位が決定する。つまり年間カードを勝ち越しているチームが上にいく。ソフトバンクとしては接戦を繰り広げる日本ハムにまずは勝ち越しを決めておきたい。昨季は日本ハムと12勝12敗1分けで痛み分けに終わった。9日の予告先発はリバン・モイネロ投手(29)。日本ハムには今季7試合先発して4勝0敗、防御率0・87。安定感抜群の左腕で白星を目指す。

◆日本ハム今川優馬外野手(28)が5月18日以来、114日ぶりに1軍へ合流した。2軍では規定打席未満ながら打率4割1分4厘(133打数55安打)、7本塁打、28打点をマーク。ずっと好調を維持してきた。出場選手登録される見通しで、本拠地開幕戦のリベンジにも期待がかかる。この日のソフトバンクの予告先発はモイネロだ。開幕1軍入りを果たした今川は「開幕前にボス(新庄監督)から(4月1日に対戦が予想される)『モイネロ、行くよ』って言われていた」と今季初スタメンだった4月1日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)でモイネロ攻略を託されたが、3打数無安打に終わり、チームも敗れた。その後は4月9日に1度目の抹消、5月6日に再昇格も同19日に2度目の抹消と波に乗れなかった今川。しかし、自身の代名詞"執念"でファームで再び1軍から声がかかるのを待ちながら、驚異の数字を残し続けてきた。首位ソフトバンクとの負けられない一戦で再々昇格して即スタメンなら、4月1日に味わった悔しさを晴らす大活躍でチームを勝利に導きたい。

◆日本ハム今川優馬外野手(28)が1軍昇格し、いきなり「2番・中堅」でスタメンに名を連ねた。5月18日以来114日ぶりの1軍合流で、先発出場は5月14日オリックス戦以来118日ぶりとなる。2軍では規定打席未満ながら打率4割1分4厘(133打数55安打)、7本塁打、28打点をマーク。好調を維持した状態で合流し「緊張感ある今、優勝争いまっただ中の中で呼んでいただいて、すごくうれしい気持ちと、結果残さなきゃっていう責任もある」と、気を引き締めた。チームは前カードのオリックス戦で3連敗し、この日直接対戦する首位ソフトバンクとは4ゲーム差まで離された。大事な一戦を前に招集された意義は十分、理解している。「ファームにいる期間もずっと、僕が最後、優勝へのラストピースだと思って、信じてやりたいなと思っていた。それが今このタイミングで上がってきたってことは、そういう僕が今日活躍することによって、勢いに乗ることもあると思う。そういうところをずっと考えながら鎌ケ谷でやってました」。この日は人気漫画とコラボした「ONE PIECE DAYS-エスコンフィール島の冒険-」初日。今川が逆襲への"ONE PIECE"になれるか、注目だ。

◆人気漫画「ONE PIECE」のキャラクター、モンキー・D・ルフィがファーストピッチに臨んだ。ぐるぐると右腕を回し気合を入れて投球も、リリースポイントが大幅にずれ、力なく一塁側にコロコロと転がった。だがFビレッジアンバサダーの滝谷美夢に感想を求められると、手応え十分と言わんばかりに右手でサムアップして、応えてみせた。この日は人気漫画とのコラボ企画「ONE PIECE DAYS-エスコンフィール島(トウ)の冒険-」初日。15日までの期間中、アプリ「ONE PIECE BASE」の機能の1つ「似顔絵メーカー」で、作者尾田栄一郎氏が書いたかのような似顔絵に変換された日本ハム選手の手配書が、各所に登場する。

◆ソフトバンク山川穂高内野手(33)がスタメンから外れた。7月19日の西武戦以来、38試合ぶり。山川は今季打率2割2分3厘、20本塁打、55打点。本塁打と打点は8月20日の西武戦以来記録していなかった。左脇腹に違和感を訴えていた近藤健介外野手(32)は「2番DH」で出場。スタメン出場は9試合ぶりとなった。勝てば日本ハムに年間カード勝ち越しが決まる。

◆首位ソフトバンクと2位日本ハムの直接対決はソフトバンクが先手を取った。0-0の2回2死一、二塁で海野隆司捕手(28)が先制打。伊藤の直球を右中間に運び2点を呼び込んだ。なお2死二塁では高卒5年目の笹川吉康外野手(23)が中前適時打。前回対戦で9回無失点と封じられた伊藤から1イニング3点を奪った。先制打の海野は「(先発の)モイネロに何とか援護点をという気持ちだけでした。伊藤投手からなかなか打つことができていなかったので、いいところで打つことができて良かったです。ポイントとなる先制点を取ることができたので、このあとはしっかりとモイネロをリードし、ファイターズとの大事な試合を勝ちにもっていけるように攻守ともに頑張っていきます」とコメントした。

◆日本ハムのエース伊藤大海投手(28)が、2回にまさかの3失点を喫した。首位ソフトバンクとの直接対決に先発。初回は最速154キロをマークするなど3者凡退の立ち上がりだったが、2回に集中打を浴びた。1死から5番柳町、6番栗原に連打を浴びて1死一、二塁とされた。7番川瀬は見逃し三振で2死までこぎ着けたが、8番海野に右中間を破られる先制の2点適時二塁打を献上。さらに9番笹川にも中前適時打を許して、今季ワーストタイの1イニング3失点となった。ソフトバンク・モイネロと今季6度目の投げ合いは、厳しい立ち上がりとなった。

◆114日ぶりに1軍復帰した日本ハム今川優馬外野手(28)が新庄剛志監督(53)の期待に応えた。この日から再々昇格を果たし、即「2番中堅」でスタメン出場。1回はソフトバンク・モイネロの前に空振り三振だったが、3点を追う3回無死二塁では左翼線へ反撃ののろしを上げる適時二塁打。二塁ベースへは"執念"のヘッドスライディングで到達し、これが今季初打点となった。さらに3番レイエスの左前打で三塁へ進むと、4番郡司の犠飛で本塁へ再びヘッドスライディングで生還した。今川は「この日をずっと待っていました。もっともっと援護できるように、打ちます。執念」とコメントした。2軍では規定打席未満ながら打率4割1分4厘(133打数55安打)、7本塁打、28打点をマーク。ようやく1軍から声がかかった道産子の今川は、試合前に「緊張感ある今、優勝争いまっただ中の中で呼んでいただいて、すごくうれしい気持ちと、結果残さなきゃっていう責任もある。ファームにいる期間もずっと、僕が最後、優勝へのラストピースだと思って、信じてやりたいなと思っていた。それが今このタイミングで上がってきたってことは、そういう僕が今日活躍することによって、勢いに乗ることもあると思う。そういうところをずっと考えながら鎌ケ谷でやってました」と熱き思いを語っていた。きっちりと結果を残し、"執念"たっぷりの2連続ヘッドスライディングで劣勢だったチームを鼓舞した。

◆ソフトバンク先発のリバン・モイネロ投手(29)が日本ハムの1発攻勢に沈んだ。3-0の3回。先頭水谷に左翼線二塁打を浴びると、続く今川にも左翼への適時二塁打を献上。レイエスにも左前打で3連打となり、無死一、三塁で4番郡司に左犠飛を与えた。3-2となり、4回は1死走者なしで山県に2号ソロを献上。同点に追いつかれ、5回は今川に勝ち越しソロを浴びた。さらに6回は山県にこの日2発目となる2ランを浴びた。モイネロは6回途中8安打7失点でKO降板。1試合3被弾、1試合7失点はともに来日ワーストとなった。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます笑顔がはじけとぶ??山県秀 プロ第2号はモイネロ撃ち!ルーキーのドデカい一発で振り出しに?プロ野球(2025/9/9)??日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られます苦しみ抜いた先に栄光はある?本日、約4か月ぶりの一軍昇格今川優馬 2022年以来の今季第1号HR?プロ野球(2025/9/9)??日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN

◆日本ハム今川優馬外野手(28)が開業3年目のエスコンフィールドで初アーチを放った。同点の5回先頭で、ソフトバンク・モイネロの147キロ直球を左中間スタンドへ運ぶ、値千金の勝ち越し1号ソロ。「(伊藤)大海が投げる時は打つんですよ。この3年間は打ててなかったんですけど、絶対にまたいつかと思っていました。絶対勝ちましょう。執念」。自身にとっても22年9月17日ロッテ戦(札幌ドーム)以来、1088日ぶりの本塁打となった。この日から再々昇格を果たし、即「2番中堅」でスタメン出場。1回は空振り三振だったが、3点を追う3回無死二塁では左翼線へ反撃ののろしを上げる適時二塁打で今季初打点。「この日をずっと待っていました。もっともっと援護できるように、打ちます。執念」とコメントしていたが、続く第3打席でも最高の結果を残した。

◆日本ハム山県秀内野手(23)が球場を騒然とさせる同点弾を放った。1点を追う4回1死。カウント2ボールからソフトバンク・モイネロの147キロ直球を捉え、左翼ブルペンを越えてコンコースまで届く2号ソロを運んだ。「打席に入る前にボス(新庄監督)からアドバイスをもらっていたので、応えることができてよかったです。内容は企業秘密です」とコメントした。右手でガッツポーズをつくりながらダイヤモンドを一周する、守備が得意なルーキーの意外性あふれる1発に新庄監督も笑顔。驚愕(きょうがく)の完璧なアーチに場内はしばらく、どよめきが収まらなかった。

◆日本ハム山県秀内野手(23)が、ソフトバンクの好投手モイネロから自身初となる2打席連発の3号を放った。1点リードの6回1死一塁、カウント1-2から147キロの高め直球を振り抜くと、打球はぐんぐん伸びて左翼スタンドに吸い込まれた。「追い込まれていたので、三振は仕方ないと割り切ったことが最高の結果になったと思います。自分が一番驚いています」とコメントした。1点を追う4回1死での第2打席では、147キロ直球を捉え、左翼ブルペンを越えてコンコースまで届く同点の2号ソロ。5回の今川の3年ぶり1号で勝ち越した後、今度は"守備の人"が2発目をかっ飛ばし、球場を騒然とさせた。

◆2位日本ハムがレギュラーシーズンでは本拠地最後の首位ソフトバンク戦を制し、ゲーム差を3に詰めた。1点を追う4回1死で山県秀内野手(23)がソフトバンク先発のモイネロから2号ソロ。5回先頭では4カ月ぶりに1軍昇格した今川優馬外野手(28)が3年ぶりの1発を放ち、勝ち越した。山県は6回1死一塁で初の2打席連発となる3号2ランを放ち、先発の伊藤大海投手(28)を援護した。 伊藤は7回125球を投げ、6安打7三振3失点で12球団トップの14勝目を挙げた。

◆<日本ハム-ソフトバンク>9日エスコンフィールドエスコンフィールドが騒然となるアクシデントが起こった。8回1死。ソフトバンク近藤が二飛を放ったが、その際に折れたバットの上側部分が日本ハムベンチに座っていた八木裕打撃コーチの頭部付近に直撃。試合が中断し、八木コーチは球団関係者に付き添われてベンチ裏に下がった。新庄監督も心配そうな表情を浮かべ、近藤も日本ハムベンチまで駆け寄った。

◆首位ソフトバンクが2位日本ハムとの直接対決に敗れた。優勝マジック「15」は減らすことができず足踏み。日本ハムとのゲーム差は「3」に縮まった。2回に3点先制したが先発のリバン・モイネロ投手(29)が誤算だった。3回に3連打と犠飛で2失点。4回は山県に同点ソロ、5回は今川に勝ち越しソロを浴びた。さらに6回は山県に2発目となる2ランを浴びた。モイネロは6回途中8安打7失点で3敗目。1試合3被弾、7失点はともに来日初だった。逆転負けで日本ハムとのカードは12勝11敗となり、年間カード勝ち越しはお預けとなった。ソフトバンクは10日の移動日をはさんで、11日は敵地ロッテ戦が控えている。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますキラー爆誕か!?パリーグNo.1左腕からなんと2打席連発??山県秀 4回に続く第3号ホームラン?プロ野球(2025/9/9)??日本ハム×ソフトバンク??Live on DAZN #オレをみろ #lovefighters #だったらDAZN

◆日本ハム今川優馬外野手(28)が1088日ぶりの1発を放ち、解説の球団OB鶴岡慎也氏(44)は感動した様子だった。今川はこの日に1軍再々昇格し、「2番中堅」でスタメン出場。ソフトバンク左腕モイネロに対し、0-3の3回無死二塁から左翼線への適時二塁打を放つと、3-3の5回無死では、147キロの直球を左中間席へ飛び込む1号勝ち越しソロとした。今川の本塁打は22年9月17日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、実に1088日ぶりとなった。「GAORA」で解説を務めた鶴岡氏は「完璧じゃないですかね。今川の気持ちがこの2打席、本当に入ってて。ウルッときますね。彼の悔しさなんかを(想像すると)ね。いろいろあったでしょうけど」と感動した様子だった。今川は6-3の6回2死一塁でも中前へ適時打を放ち、3安打3打点の活躍でチームを勝利に導いた。

◆折れたバットが頭部に直撃した日本ハム八木裕打撃コーチ(60)は、札幌市内の病院で検査を受けることになった。球団によると意識はあり、会話もできる状態。今後については、検査結果を踏まえて判断する。アクシデントが起きたのは8回1死。ソフトバンク近藤が二飛を放った際に折れたバットの上側部分が、一塁側ベンチに座って打球の行方を見ていた八木コーチの左側頭部に直撃した。試合も一時中断。近藤も一塁側ベンチまで駆け寄って心配する中で、八木コーチは球団関係者に付き添われてベンチ裏へ下がっていた。新庄剛志監督(53)も試合後は取材対応を取りやめ。「八木さんが心配なので今日は(取材対応は)なし。あとは活躍した選手に聞いてあげて」と勝利しながらも異例の対応となった。

◆2戦連続スタメン出場のソフトバンク笹川吉康外野手(23)が第1打席で適時打を放った。2回、8番海野の先制2点二塁打の直後。2死二塁から中前にはじき返すタイムリー。「海野さんが先制の一打を放ってくれて、いい流れの中で思い切っていくことができました」。1軍復帰して6試合で計4打点を挙げるなど勝負強さを発揮している。

◆ソフトバンク8番海野隆司捕手(28)の2点先制打も勝利に結びつかなかった。2回2死一、二塁から伊藤のストレートを強振。右中間へ走者一掃のタイムリー二塁打を放った。「(先発の)モイネロに何とか援護点をという気持ちだけでした。伊藤投手からなかなか打つことができていなかったので、いいところで打つことができてよかった」。笑顔で快打を振り返ったが、終わってみれば逆転負け。4点差をつけられ、7回には代打を送られ途中交代。試合後は厳しい表情だった。

◆先発メンバーから外れたソフトバンク山川穂高内野手(33)が意地の1発を放った。4点を追う9回2死走者なしの場面で8番谷川原の代打で登場。カウント2-1から4球目の直球をバックスクリーンに運ぶ21号ソロ。8月20日の西武戦以来、約20日ぶりのアーチに三塁側ベンチ前では小さく「どすこいポーズ」を決めた。「シーズン30本塁打は何とか打ちたい」と言い続ける主砲だけに、スタメン落ちも集中力は失わなかった。

◆首位ソフトバンクが2位日本ハムにまさか、まさかの逆転負けを喫した。先発のリバン・モイネロ投手(29)が3点リードを守れず6回途中7失点でKO。新庄ハムお得意の1発攻勢に沈み、1試合3被弾、7失点はともに来日ワーストとなった。優勝マジック「15」は変わらずM点灯後初の足踏み。日本ハムとのゲーム差は「3」に縮まった。信じがたい光景だった。試合前までモイネロの防御率は1・08。日本ハム戦に限定しても7試合先発して4勝0敗、防御率0・87だった。しかしそんな好データは無情にも覆ってしまう。敵地エスコンフィールドが魔境と化した。2回に3点先制。援護をもらったモイネロだが、3回に3連打と犠飛で2失点。同点こそ許さなかったが、ここから日本ハムお得意の1発攻勢に沈んだ。3-2の4回、山県に同点ソロを献上。5回は1軍昇格即スタメンだった今川に勝ち越しソロ、6回は山県にこの日2発目となる2ランを浴びた。すべてストレートをはじき返されてスタンドイン。モイネロは「状態は普通でした。でも(日本ハムとの)対戦も多かったので、そういう意味で相手の準備もよかったと思います」と振り返り、今季8度目で日本ハム打線に捕まった。6回途中8安打7失点で3敗目。1試合3被弾、7失点はともに来日ワーストを更新してしまった。試合後、小久保裕紀監督(53)は「打った方がすごくない?」と素直に脱帽した。2打席連発の山県は早大出身のドラフト5位ルーキーで、東京6大学リーグでの通算本塁打は「0」だった。難攻不落のモイネロが"伏兵"にやられてKO降板。指揮官は「こんな日もありますよ。今日まで防御率1・0点台でしょ」とこれまで先発陣を引っ張ってきた左腕をかばった。2位との直接対決で優勝マジック「15」を減らすことができなかった。5日に「M18」が点灯して以来、足踏みをするのは初めて。日本ハムとのゲーム差は「3」に縮まった。残り18試合でM15、3差。次戦に向けて切り替えるしかない。日本ハムとは12勝11敗となり、年間カード勝ち越しはお預けとなった。指揮官は「最後までもつれる」とシーズン最終盤でのV決着を覚悟している。モイネロで落とした事実は痛いが、ソフトバンクは前に進むしかない。【只松憲】

◆日本ハムのルーキー山県秀内野手(23)が、ソフトバンクの好投手モイネロから人生初となる2打席連続本塁打を放った。1点を追う4回1死で同点の左越え2号ソロ。1点リードの6回1死一塁でも左越えに3号2ランを放った。「自分が一番驚いています。両親の結婚記念日が9月9日だったので、祝砲になって良かった」。8回1死で左前打を放ち、初の猛打賞も記録した。

◆日本ハム先発の伊藤大海投手(28)が7回6安打7三振3失点で、12球団トップの14勝目を挙げた。今季6度目となったモイネロとの対決を制しての勝利。奪三振数も170に伸ばし、2位モイネロの162に差をつけた。「逆風張帆という言葉が今のファイターズにぴったりと思って、その言葉を思いながら投げました。3点取られた後すぐ点を取りかえしてくれた野手に、みんなに感謝したい」と話した。

◆2位日本ハムが、伏兵の3発で首位ソフトバンクとの直接対決を制した。新庄剛志監督(53)が114日ぶりに1軍へ呼び戻して「2番中堅」で即スタメン起用した今川優馬外野手(28)が、3年ぶりのアーチを含む3打点と大暴れ。指揮官が試合中に助言を送ったルーキー山県もプロ初の1試合2本塁打をマークし、難敵モイネロを攻略した。連敗を3で止め、ゲーム差も「3」に縮めた大きな1勝を逆転Vへの起点とする。新庄監督が満を持して1軍へ呼び戻した道産子スラッガーに、覚悟を求めた。2番中堅でスタメン起用した今川が1回に空振り三振を喫した直後。「迷ったら、代えるからね」。そのひと言を胸に、今川は再びモイネロに挑んだ。3点を追う2回無死二塁の場面。144キロのカットボールを迷いなく振り切って、左翼線へ適時二塁打。これが今季初打点。劣勢の展開をはね返す起点となった。114日ぶりに再昇格した今川は、常に心の準備をしていた。ファームでは打率4割1分4厘、7本塁打、28打点と好成績をキープ。それでも1軍に呼ばれない中で「僕が最後、優勝へのラストピースだと思って鎌ケ谷でやってきた」と自らを奮い立たせていた。昇格の吉報は、札幌の自宅に帰省していた8日に受け取った。「買い物をしてたらマネジャーから電話かかってきて『お、マジか』みたいな」と喜びと驚きもありながら、2軍のある千葉・鎌ケ谷へ戻らず北海道に"残留"。「このタイミングで昇格したことは、すごく意味があることだと思っている」。新庄監督を始め、チーム全体の期待に応えるように5回には3年ぶりのアーチも放った。指揮官は、ルーキー山県にも試合中に助言を与えていた。1点を追う4回。打席へ向かう前の山県に、何かをささやいた。「内容は企業秘密です」とベールに包んだ山県は、左翼へ同点2号ソロ。さらに6回にも3号2ランと2打席連発で期待に応えた。新庄監督は試合後「八木さんが心配なので今日は(取材対応は)なし。あとは活躍した選手に聞いてあげて」とコメント対応。8回の守備中、ソフトバンク近藤の折れたバットが左側頭部に直撃した八木打撃コーチを気にかけた。同コーチは札幌市内の病院で検査を受ける予定だが意識はあり、会話できる状態だという。心配ごとはあるが、負けられない試合は制した。新庄監督が築いた勝てる集団には、まだ底力がある。首位ソフトバンクに十分、インパクトを与える1勝となった。【木下大輔】

◆これまでの悔しさをぶつけるように、目いっぱいバットを振り抜いた。日本ハムの5年目、今川優馬外野手(28)が約4カ月ぶりに1軍昇格し、「2番・中堅」で即スタメン出場。0―3の三回無死二塁に適時二塁打を放ち、反撃ののろしを上げた。「この日をずっと待っていました。もっともっと援護できるように」試合前の時点でリーグトップの防御率1・08を誇るソフトバンクのエース、モイネロを捉えた。カウント3―1から144キロのカットボールを一閃。左翼線を破り、ヘッドスライディングで二塁に滑り込むと、手でベースをたたいて喜びを爆発させた。長い2軍生活だったが、気持ちが折れることはなかった。2軍では出場49試合で打率・414、7本塁打、28打点と持ち味の力強い打撃でアピール。「悔しさはずっと持っていました。ずっと前だけを向いて、いつ呼ばれるだろうと信じていた」。夕飯後に千葉・鎌ケ谷市の「勇翔寮」のリビングで1軍のナイターゲームをテレビ観戦し、その後、若手選手らと室内練習場でバットを振り込んできた。3―3の五回には再びモイネロから、左中間席へ勝ち越しの1号ソロ。2022年以来、3シーズンぶりの一発だった。北海道出身の右打者が首位ソフトバンクとの天王山で存在感を放った。(加藤次郎)

◆約4カ月ぶりに1軍昇格し、「2番・中堅」で即スタメン出場した日本ハム・今川優馬外野手(28)が3―3の五回、勝ち越しの1号ソロをマーク。2022年9月17日のロッテ戦(札幌ドーム)以来、約3年ぶりの一発となった。「(自軍先発の伊藤)大海が投げるときは打つんですよ。この3年間は打ててなかったんですけど、絶対にまたいつかと思っていました」ソフトバンクの先発左腕、モイネロの初球、147キロの直球をフルスイング。左中間席へ値千金のアーチを描き「3年越しにかなえることができました。絶対勝ちましょう。執念」と力を込めた。0―3の三回には反撃の適時二塁打を放った右打者。北海道出身の背番号61が首位ソフトバンクとの天王山で存在感を示した。

◆「8番・遊撃」で先発出場した日本ハムのドラフト5位・山県秀内野手(23)=早大=が4―3の六回1死一塁でソフトバンクの先発モイネロから2打席連発となる3号2ランを放った。「追い込まれていたので、三振は仕方ないと割り切ったことが最高の結果になったと思います」カウント1―2から147キロの直球を一閃。左中間席最前列へ運び「自分が一番驚いています」と振り返った。2―3の四回には助っ人左腕から試合を振り出しに戻す2号ソロを放っており「打席に入る前にボスからアドバイスをもらっていたので、応えることができてよかったです。内容は企業秘密です」と語っていた。

◆大きな1勝だ。日本ハムが逆転勝ちで、連敗を3で止めた。首位・ソフトバンク相手に3点を追う三回に今川優馬の適時二塁打などで2点を返すと、3-3の五回に今川の1号ソロで勝ち越した。六回には山県秀が2打席連発の3号2ラン放ち突き放した。?日本ハムの新人・山県がモイネロから1試合2本塁打。モイネロから本塁打を打った打者は今川と山県で計30人目。通算最多は2本で、楽天・浅村栄斗、ヤクルト・西川遥輝、西武・中村剛也、日本ハム・万波中正、オリックス・広岡大志に次いで山県が6人目。1試合2発は初。?日本ハムの新人選手の1試合2本塁打は2023年5月31日の加藤豪将(対ヤクルト)以来2年ぶり。?伊藤が昨年に並ぶ自身最多の14勝目。日本ハムの投手が2年以上続けて14勝以上したのは、07-09年のダルビッシュ有(3年=15→16→15)以来16年ぶり。

◆日本ハムが連敗を3で止めた。0―3の三回に今川の適時二塁打などで2点を返し、3―3の五回に今川の1号ソロで勝ち越した。六回には山県が2打席連発の3号2ラン。伊藤は昨季に並ぶ14勝目。ソフトバンクのモイネロは3敗目。

◆日本ハムの八木打撃コーチが試合中に負傷し、ベンチを退いた。八回にソフトバンクの近藤が二塁へ飛球を打ち上げた際、折れたバットが頭部を直撃した。球団によると札幌市内の病院に向かい、意識はあり、会話もできているという。

◆日本ハムは9日、ソフトバンク23回戦(エスコン)に7-4で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。約4カ月ぶりの1軍で、「2番・中堅」で先発出場した今川優馬外野手(28)が五回、リーグ防御率トップの好投手、リバン・モイネロ投手(29)から左中間へ勝ち越しの1号ソロを放つなど3安打3打点の大暴れ。首位ソフトバンクとのゲーム差を3に縮め、逆転優勝へ望みをつないだ。野球の神様が、努力を重ねてきた男にほほ笑んだ。5月18日以来の1軍昇格を果たした今川が、逆転優勝へ負けられない直接対決で即スタメン出場し、決勝ソロを含む3安打3打点。3―3の五回は自身3年ぶりで勝ち越しとなる本塁打を放ち、笑顔でダイヤモンドを一周した。「ずっとこの日を待っていた。すごくうれしいです」相手の絶対的エース、モイネロの147キロの直球を捉えた。左中間席へ突き刺し「最高に気持ちよかった」とニッコリ。0―3の三回は反撃ののろしを上げる適時二塁打、六回には駄目押しの中前適時打をマークし、打線を引っ張った。新庄監督の〝愛のムチ〟が背中を押した。本塁打の打席前に「迷ったら代えるよ」とハッパをかけられたといい、初球をフルスイング。迷わず振り抜き「空振りしても良いくらいの気持ちでいけました」と汗を拭った。長い2軍生活だったが、心が折れることはなかった。夕食後に千葉・鎌ケ谷市内にある「勇翔寮」のリビングで1軍の試合をテレビ観戦し、その後、若手選手らと室内練習場でバットを振り込む日々を送ってきた。2軍では打率・414、7本塁打と結果を出しながらなかなか1軍から声がかからなかった。それでも「僕が優勝へのラストピースだと思って信じていた」と望みを捨てなかった。チームは連敗を3でストップ。首位ソフトバンクとのゲーム差を3に縮めた。残りは17試合。札幌市出身で少年時代から日本ハムのファンクラブに入会している今川。3年ぶりに本拠地のお立ち台に上がると「ファン時代は2回、日本一を経験している。次はユニホームを来て日本一を達成したい」と力強く語った。(加藤次郎)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
75464 0.620
(↓0.005)
M15
(-)
18478
(+4)
343
(+7)
89
(+1)
93
(-)
0.254
(-)
2.390
(↓0.04)
2
(-)
日本ハム
73503 0.593
(↑0.003)
3
(↑1)
17475
(+7)
345
(+4)
112
(+3)
65
(+1)
0.248
(↑0.001
2.450
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
64573 0.529
(↑0.004)
11
(↑1)
19437
(+7)
453
(+3)
86
(+1)
54
(-)
0.260
(↑0.001)
3.370
(-)
4
(-)
楽天
58632 0.479
(↑0.004)
17
(↑1)
20387
(+6)
445
(+5)
61
(-)
99
(-)
0.247
(-)
3.360
(-)
5
(-)
西武
56643 0.467
(↓0.004)
18.5
(-)
20335
(+5)
373
(+6)
62
(+2)
81
(-)
0.233
(↑0.001)
2.830
(↓0.02)
6
(-)
ロッテ
47733 0.392
(↓0.003)
27.5
(-)
20374
(+3)
490
(+7)
66
(+1)
63
(-)
0.238
(-)
3.720
(↓0.03)