楽天(☆6対5★)西武 =リーグ戦20回戦(2025.09.09)・楽天モバイルパーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 1234567891011
西武
2100010100051012
楽天
22000010001X61100
勝利投手:西垣 雅矢(6勝0敗0S)
敗戦投手:黒木 優太(1勝1敗0S)

本塁打
【西武】古賀 悠斗(7号・2回表ソロ),ネビン(16号・8回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 西武戦チケット予約
◆楽天は1点を追う2回裏、黒川の適時打などで2点を挙げ、逆転に成功する。その後5-5となって迎えた延長11回には、中島が適時打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、7番手・西垣が今季6勝目。敗れた西武は、先発・今井が2回4失点と振るわなかった。

◆楽天則本昂大投手(34)が9日、今季限りでの現役引退が発表されたロッテ美馬に敬意を示した。この日の試合前練習後に取材対応。楽天で7年間チームメートだった先輩右腕について「ルーキーの時からお世話になっていた。お兄ちゃんみたいな存在。寂しいなと。でも長く続けられてきて、お疲れさまという感じですかね」と話した。けがからはい上がってきた姿を何度も何度も見てきた。「何回も手術して、リハビリして、そのたびに戻ってきてというところはすごいかっこいいなと思ってました。リハビリ中もすごく明るいし、そういうところも見習わないといけないなと若い時からずっと思っていた」と、お手本のような先輩だった。「ずっと体を酷使し続けてこられたと思うので、まずは体を休めて、いたわってほしいなと思います」と語った。自身が1年目だった13年に球団史上初の日本一に輝いた。その仲間がユニホームを脱ぐ寂しさはある。「それはありますし、ここ数年は他球団でライバルという形ではあったけど、ライバルでも気になる投手の1人というのはあったので。数少なくなったんで、僕もできるだけ多く、長くやりたいなと思います」と決意を込めた。

◆西武のエース今井達也投手(27)が、今季最短の2回で降板した。3試合連続完封がかかったこの試合。登板前には「相手もCSがかかってますし、直接対決でもあるので後手は踏まないように」と意気込んでいた。味方が2点を先制し、1回裏は簡単に2死を取った。しかし黒川に四球、ボイトに安打で走者をためると、鈴木大に適時打を打たれ、さらにネビンの失策で同点に追いつかれた。2回も先頭に四球、犠打で1死二塁となってから、1番中島以下に4連打を集中され、さらに2点を追加された。鈴木大、辰己は連続三振にしたものの、そこまでですでに56球。3回表の攻撃後、西口監督が投手交代を告げた。今井は降板後、球団広報を通じ「今日は思うような投球ができませんでした。次回に向けてしっかり調整していきます」とコメントした。

◆楽天は西武に延長戦の末にサヨナラ勝ちし、5位転落を免れた。0-2の1回。4試合ぶり先発の鈴木大地内野手(36)が今井から反撃の中前適時打を放つと、なおも2死一、三塁から適時失策で同点とした。2-3の2回には村林一輝内野手(27)がセーフティースクイズ(記録は内野安打)、黒川史陽内野手(24)が中前適時打と一気にたたみかけた。対今井は通算20敗と苦戦していたが、6安打で4得点を挙げ、今季最短の2回でKOしてみせた。7回2死満塁から代打渡辺佳明内野手(28)が押し出し四球を選んで勝ち越しに成功したが、8回に西口直人投手(28)がネビンに同点ソロを浴びて試合は振りだしに戻った。それでも、延長11回サヨナラ勝ちを決め、死闘に終止符を打った。

◆5位西武が4位楽天に延長戦の末にサヨナラ負けを喫し、ゲーム差は「1・5」に広がった。また3位オリックスとは「7・5」に広がった。ビハインドの8回にタイラー・ネビン外野手(28)の16号ソロで追いつき、試合は延長戦に突入。延長11回にこの日8番手の黒木優太投手(31)が1死から宗山に安打を許し、犠打と暴投、四球で2死二、三塁となり、中島にサヨナラ打を喫した。この日は先発のエース今井達也投手(27)がまさかの乱調。初回に2安打に四球、味方の失策も絡んで2失点すると、2回にも上位打線の4連打などでさらに2失点。2回4失点で今季最短の降板となった。打線は初回、渡部聖弥外野手(23)の2点適時打で先制。2回にも古賀悠斗捕手(25)の7号本塁打が出たものの、試合中盤に沈黙したのが痛かった。

◆西武が延長11回の末に痛いサヨナラ負けを喫した。今井達也投手(27)が2回4失点で降板。「思うような投球ができませんでした。バランスが悪かったなと思います」と振り返った。西口監督も「見てもらったら分かるように、制球力がバラバラだったということ」と56球中27球がボール判定という、予想外のエースの乱調に肩を落とした。3回以降は8投手がつないでいったものの最後に力尽きた。

◆2年目の楽天中島大輔外野手(24)が、プロ初のサヨナラ打で4時間58分の激闘に終止符を打った。同点の延長11回2死二、三塁。西武中村祐の5球目、内角147キロ直球を詰まりながらも左前に運んだ。この日7打席目で放った一打で試合を決め「マジでうれしい。本当にうれしい」と喜びをかみしめた。序盤で天敵の今井を攻略した。鈴木大の適時打や村林のセーフティースクイズ(記録は内野安打)など6安打で4得点を奪い、今季最短の2回でKOしてみせた。通算20敗(9勝)と苦戦していた右腕を打ち崩し、中島は「個々がたくさん対策をしていた。今井さんが投げた試合で勝てたのは良かった」と力を込めた。負ければ西武と順位が入れ替わる一戦だった。残りは20試合で3位オリックスとは6ゲーム差だ。CS進出へ、最後まで諦めずに戦う。

◆5位西武が4位楽天にサヨナラ負けを喫し、ゲーム差は「1・5」に広がった。また3位オリックスとは「7・5」に広がった。ビハインドの8回にタイラー・ネビン外野手(28)の16号ソロで追いついたものの、9回までに勝ち越せなかった。9回は先頭の古賀悠斗捕手(25)が四球で出塁したものの生かせず。代走のスペシャリストである高松渡内野手(26)が控えていたものの、起用はなし。西口文也監督(52)は「あそこはもう、セデーニョに打たせるつもりでいた」とレアンドロ・セデーニョ内野手(27)の打力に託したことを明かし「(古賀悠が二塁に)進んだ時には(代走を)考えてはいた」と説明した。セデーニョは本塁打性の当たりだったものの、惜しくもレフトスタンドには届かずフライアウト。西口監督は「もう少し。本当もう少し。あれくらい振ってくれれば」と長打発揮に期待していた。【金子真仁】

◆2年目の楽天中島大輔外野手(24)が、プロ初のサヨナラ打を放ち約5時間に及ぶ死闘に終止符を打った。同点の延長11回2死二、三塁。西武中村祐の5球目、内角147キロ直球を左前にはじき返した。「今日はたまたまかもしれないですけど、打てたっていうのはすごくうれしかったです」と力を込めた。やや詰まった打球が三遊間を抜けた。思い描いていたような当たりではなかったが「もう関係ないです。かっこいい決め方は次回ということで。まずはなんでもうれしかったです。とりあえず、いいところに飛びましたね」。歓喜のウオーターシャワーを全身に浴び「アクエリアス、目、めっちゃ痛いです。べったべたです」と、はにかんだ。1番打者として、この日は7打席に立った。5打数3安打2四球1打点で役割を果たし「5(回、塁に)出れたんですかね? っていうのは、1番バッターの仕事としてすごい良かったかなと思います」とうなずいた。チームは西武に敗れれば5位に転落する危機だったが、売り出し中のリードオフマンがヒーローとなった。

◆楽天がサヨナラ勝ち。5―5の延長十一回に宗山の安打から2死二、三塁とし、中島の左前打で試合を決めた。1回無失点の西垣がチームトップに並ぶ6勝目。西武は今井が2回4失点で降板。打線もあと一押しを欠いた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
75464 0.620
(↓0.005)
M15
(-)
18478
(+4)
343
(+7)
89
(+1)
93
(-)
0.254
(-)
2.390
(↓0.04)
2
(-)
日本ハム
73503 0.593
(↑0.003)
3
(↑1)
17475
(+7)
345
(+4)
112
(+3)
65
(+1)
0.248
(↑0.001)
2.450
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
64573 0.529
(↑0.004)
11
(↑1)
19437
(+7)
453
(+3)
86
(+1)
54
(-)
0.260
(↑0.001)
3.370
(-)
4
(-)
楽天
58632 0.479
(↑0.004)
17
(↑1)
20387
(+6)
445
(+5)
61
(-)
99
(-)
0.247
(-)
3.360
(-)
5
(-)
西武
56643 0.467
(↓0.004)
18.5
(-)
20335
(+5)
373
(+6)
62
(+2)
81
(-)
0.233
(↑0.001
2.830
(↓0.02)
6
(-)
ロッテ
47733 0.392
(↓0.003)
27.5
(-)
20374
(+3)
490
(+7)
66
(+1)
63
(-)
0.238
(-)
3.720
(↓0.03)