DeNA(☆3対2★)ヤクルト =リーグ戦21回戦(2025.09.07)・横浜スタジアム=
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ヤクルト
0100001002701
DeNA
00010101X3901
勝利投手:ウィック(4勝1敗4S)
(セーブ:伊勢 大夢(0勝4敗8S))
敗戦投手:大西 広樹(3勝3敗4S)

本塁打
【ヤクルト】オスナ(12号・2回表ソロ)
【DeNA】桑原 将志(4号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは1-1の6回裏、桑原がソロを放ち、勝ち越しに成功する。その後同点とされて迎えた8回には、ビシエドの適時打が飛び出し、再びリードを奪った。投げては、3番手・ウィックが今季4勝目。敗れたヤクルトは、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)が7日ヤクルト戦(横浜)で今季3度目、本拠地では2度目の先発マウンドに立つ。ヤクルトとの対戦は22年9月18日(甲子園)以来、約3年ぶりとなる。絶好調のヤクルト村上宗隆内野手(25)については「もちろん良いバッターですし、特にハマスタはバッターズパーク。かなり手ごわいと思いますけど、状況を見ながら4分の1でソロ1発(4打席に1回ソロを浴びるイメージ)くらいの気持ちでいけたら。もちろん打たれないに越したことはないですけどね」と警戒しつつ、独特の"計算"を明かした。8月31日の中日戦(横浜)では帰国後初勝利を挙げ「たくさんの方にお祝いのメッセージをいただきました」とうれしい反響を明かした。一方、17~22年まで阪神でチームメートであり、7月の入団会見でも仲の良さを見せていた阪神糸原健斗内野手(32)からは連絡がなかったといい「阪神の方からは何人かいただいたんですけど、糸原さんからはなかったです」と笑みを浮かべて、場を和ませた。藤浪はここまで2試合に先発し、1勝0敗、防御率0・75と安定した投球を続けている。

◆DeNA-ヤクルト戦はともに12年ドラフトでプロ入りした藤浪晋太郎と小川泰弘が先発する。両者の投げ合いは藤浪が阪神に在籍中の22年9月18日以来。前回は小川が7回1/3を無失点で勝利、藤浪が6回1失点で敗戦投手だった。過去5度の対戦結果を出すと、藤浪0勝2敗、小川2勝0敗、両者勝敗なしが3度。今日の対戦では藤浪が初めて投げ勝つか、それとも小川が3勝目を挙げるか。

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)が、7日のヤクルト戦で移籍後3度目の先発マウンドに上がる。前回登板の8月31日の中日戦では、左打者を8人並べた打線に対し、7回4安打無失点9奪三振の好投で移籍後初勝利を挙げた。5回に9球連続で制球が乱れる場面も見られたが、最速156キロの速球を軸に要所を締めた。大阪桐蔭の後輩でもある松尾汐恩捕手(21)とバッテリーを組み、1000投球回も達成し、チームの連敗を2で止めた。対するヤクルトは、上半身のコンディション不良から復帰後、35試合で18本塁打とアーチを量産する村上宗隆内野手(25)が打線をけん引し、剛腕と主砲の対決に注目が集まる。8月17日中日戦のスタメン(5回1失点)

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)が、7日のヤクルト戦で移籍後3度目の先発マウンドに上がる。前回登板の8月31日の中日戦では、左打者を8人並べた打線に対し、7回4安打無失点9奪三振の好投で移籍後初勝利を挙げた。この日のヤクルト戦では、上半身のコンディション不良から復帰後、35試合で18本塁打とアーチを量産する村上宗隆内野手(25)との対決に注目が集まる。藤浪と村上の対決は、22年シーズン以来3年ぶり。22年はシーズンでは6打席対戦し、4打数無安打2三振2四球に抑えた。CSファイナルステージでも2打席対戦し、3回に逆転2ランを浴び、1打数1安打1四球で、その時以来の対戦となる。藤浪は、前回登板の中日戦で最速156キロをマーク。ヤクルト村上との力と力の勝負が注目される。

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)が、7日のヤクルト戦で移籍後3度目の先発マウンドに上がる。前回登板の8月31日の中日戦では、左打者を8人並べた打線に対し、7回4安打無失点9奪三振の好投で移籍後初勝利を挙げた。対するヤクルトの先発マウンドには、プロ13年目の小川泰弘投手(35)が上がる。両投手ともに12年ドラフトで指名され、プロ入り。小川はヤクルトから2位指名、藤浪は阪神から1位指名で入団した。ともに、1年目から先発ローテーション入りし、新人王を争った。小川が16勝を挙げ、新人王を獲得。10勝を挙げた藤浪、13勝を挙げた巨人菅野智之投手(現オリオールズ)は「新人特別賞」を受賞した。上半身のコンディション不良から復帰後、35試合で18本塁打とアーチを量産する村上宗隆内野手(25)との対決とともに、「ドラフト同期対決」にも注目が集まる。

◆DeNAのドラフト3位ルーキー、加藤響内野手(23)がプロ初昇格を果たした。三浦大輔監督(51)は「非常にまじめでまっすぐ野球に取り組んでいる」と姿勢を評価。「他の選手がどういう形で試合に向けて準備しているかを逃さず吸収し、自分のものにしてほしいと伝えました」と新たに期待を寄せた。加藤は春季1軍キャンプやオープン戦でもアピールを見せたが、開幕はファームで迎えた。ファームではここまで86試合に出場し、打率2割3分4厘、5本塁打、31打点。遊撃、二塁、三塁をこなすユーティリティープレーヤーとしての持ち味を発揮している。

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)は本拠地2度目の登板で、約3年ぶりにヤクルト打線と対峙(たいじ)した。移籍後2試合の中日戦ではズラリと左打者をそろえられたが、この日の相手打線は右打者も並んだ。初回2死から四球で走者を背負い、いきなり村上との真っ向勝負。第1打席は直球で右飛に仕留め、6回まで無安打に抑えた。2回に右打者オスナに一発こそ浴びたが、6回2/3を88球、4安打2失点と役割は果たした。4回は村上を歩かせながらも、大阪桐蔭の後輩でバッテリーを組む松尾が二盗を阻止してピンチを切り抜けた。「相手の調子はコントロールできないので、確率の高いアプローチをこなしていきたい」と話していた通り、最速155キロの直球と4種類の変化球をゾーン内に丁寧に集めた。打線は1点を追う4回に佐野の右翼線への適時二塁打で同点。一塁走者ビシエドの激走も実り、藤浪もキャッチボール中に拍手を見せた。同点の6回には桑原が一時勝ち越しとなる4号ソロを放ったが、藤浪の2勝目はならなかった。DeNAのユニホームで迎えた1軍3度目の登板。京田の好守には笑顔、犠打失敗には苦笑い。表情豊かにマウンドで躍動する姿に、三浦監督も「無口なイメージだったけど、意外と話すし、明るい性格」と目を細める。新戦力が、CS進出を力強く後押しする。【佐瀬百合子】

◆DeNA藤浪晋太郎投手(31)は、7回途中2失点で2勝目とはならなかった。ここまで2試合に登板した中日戦では左打者をズラリと並べられたが、この日のヤクルト打線は村上、オスナら左右関係なくレギュラークラスが並んだ。最速155キロ直球と4種類の変化球をゾーン内に丁寧に投げ分け、6回までオスナに浴びた先制弾のみの1失点でゲームメーク。5回に桑原の勝ち越しアーチで2勝目の権利を得た。だが、球数75球で迎えた7回にやや崩れた。長岡、オスナを打ち取るも、2死から北村恵に左翼線への二塁打を浴び、続く中村悠には顔付近のボール球が2球続いて四球を与えたところで交代を告げられた。2番手森原康平投手(33)が代打宮本に右前適時打を許して同点に追いつかれ、藤浪は6回2/3を4安打、3四球、2失点で、惜しくも2勝目は逃した。

◆DeNAはシーソーゲームを制し、2位巨人とのゲーム差を1・5差でキープした。同点の8回、2死満塁から4番ダヤン・ビシエド内野手(36)の左前適時打で勝ち越しに成功した。先発藤浪晋太郎投手(31)は最速155キロ直球と4種類の変化球をゾーン内に丁寧に投げ分け、6回までオスナに浴びた先制弾のみの1失点でゲームメーク。だが7回、長岡、オスナを打ち取るも、2死から北村恵に左翼線への二塁打を浴び、続く中村悠には顔付近のボール球が2球続いて四球を与えたところで交代を告げられた。2番手森原康平投手(33)が代打宮本に右前適時打を許して同点に追いつかれ、藤浪は6回2/3を4安打、3四球、2失点で、惜しくも2勝目は逃すも、ゲームをつくって勝利に貢献した。

◆DeNAがヤクルトにカード勝ち越しを決め、2位巨人とのゲーム差を1・5でキープした。移籍後3度目の先発となった藤浪晋太郎投手(31)は7回途中2失点で2勝目を逃したものの「良くないなりに試合をつくれたのは自信になった」と振り返った。接戦を制しての逆転勝ちに、三浦大輔監督(51)は「よく頑張った。藤浪も自分の投球ができていて良かった」と目を細めた。

◆DeNA三浦大輔監督(51)は、阪神のリーグ優勝が決まり「リーグ優勝を目指してやってきた中で今日で完全に0になったわけですから。ただ0になったからシーズン終わるわけではないので。また明日から切り替えて来週に入っていきます」と話した。移籍後3度目の登板となった藤浪晋太郎投手(31)は、7回途中2失点で粘投し、勝利に貢献した。今季ここまで2戦は中日戦で左打者を並べられていたが、この日は左右関係なくヤクルトのレギュラーと対戦。「あまりそこは気にしていなかったですね」と最速155キロ直球と4種類の変化球を制球した。2回にオスナに一発を浴びたが、「バッターズパークですしソロ1発、それくらいは起こりうる」とすぐ切り替え、6回まで1失点で勝ち投手の権利も途中まで得ていた。だが7回2死から北村恵に左翼線への二塁打を打たれると、「いつも通り投げていればいいところを、絶対に抑えてやろうって欲があった」と力み、次打者中村悠に四球を与え交代。2番手森原が同点打を許し、2勝目とはならなかったが、「前回ほど良くないなと思いながらも、その中でゲームをつくれたのは良かった」と振り返った。8回には2死満塁からビシエドが初球を捉えて左前適時打で勝ち越し、カード勝ち越しを決めた。三浦監督は「大きなミスなく守ってくれましたし、2死からビシエドが打ってくれた。藤浪も前回同様良かったですよ」とたたえた。

◆DeNAのドラフト3位・加藤響内野手(23)=四国IL徳島=が、初めて出場選手登録された。打力が売りの右打者は試合前練習で精力的に汗を流し「数多くチャンスはない。走攻守そろったところを試合で見せられたら」と表情を引き締めた。イースタン・リーグでは86試合に出場し、打率・234、5本塁打、31打点。三浦監督は「非常にまじめに野球に取り組んでいる。『ありとあらゆるものを吸収して、自分のものにしていけ』と話した」と期待を寄せた。

◆「5番・一塁」で先発出場したオスナが二回先頭で先制の12号ソロをマークした。カウント1-1からDeNA先発の藤浪が投じた3球目を完璧に捉え、左翼席に運んだ。4日の巨人戦(岐阜)以来3試合ぶりの一発とし、来日5年目の助っ人砲は「浮いてきたスライダーを一発で仕留めることができた」とコメントした。

◆ヤクルト・小川泰弘投手(35)が先発し、6回92球を投げ6安打2失点と粘投した。四回2死一塁で佐野に一塁線を破る適時二塁打、六回1死で桑原に左中間席への4号ソロを浴びたが、役目を果たした。「丁寧に粘り強く投げることを意識しました。(桑原に打たれた)ホームランは悔やまれますが、すぐに取り返してもらって感謝したいです」1点を勝ち越された直後の七回2死一、二塁で打席が回り、代打・宮本が送られた。ただ、宮本が右前適時打を放ち、同点に。2013年入団のドラフト同期で、同年に新人王を争った藤浪との投げ合いとなったが、どちらも勝敗がつかなかった。

◆ヤクルト・星知弥投手(31)が6日のDeNA戦(横浜)で節目の10セーブ目を挙げた。守護神を担っていた37歳の石山が7月に負傷離脱して、今季途中から最終回のマウンドを託されており、「最後、勝ってゲームを締めるために大事なポジション。すごく責任感を持ってやっている」と覚悟をにじませた。9年目の今季は試合前時点で37試合に登板し、防御率1・75。1勝2敗、17ホールド、10セーブを記録している。重圧のかかる九回のマウンドは、中継ぎとは考え方が異なるという。「今までよりも割り切りはすごくある」。中継ぎを務める際は「点を取られてはいけない」と考えていたが、抑えは点差や試合展開に応じ「点を取られても、勝ってゲームを締められればいいという気持ちでいます」と吹っ切れて臨んでいる。ともに勝利の方程式を担う同僚の大西、荘司が「ほしい。(自分が投げるときに使いたいという意味で)召喚したくなる」とうらやむ伸びのある直球が魅力の背番号24。憧れの守護神には藤川球児(現阪神監督)の名を挙げ「高校、大学と真っすぐが自分の一番いい球だと思っていた。その真っすぐが得意のピッチャーを想像したときに最初に出てくるのが僕の中では藤川さんだった」。〝火の玉〟と称された圧倒的な直球を武器に、日米通算245セーブをマークしたレジェンドに尊敬のまなざしを向けた。「数字は意識しない。いけと言われたときにちゃんと自分の仕事をすることしか考えていない」。一戦でも多くマウンドで勝利をかみしめる。(武田千怜)

◆ヤクルト打線の先発オーダーには、右打者6人が並んだ。左打者8人が名を連ね、7回無失点で白星を挙げた前回8月31日の中日戦とは対照的だ。「相手のオーダーに関しては自分にコントロールできることではない」と心掛けるDeNA・藤浪は、泰然と先発のマウンドに上がった。右打者の懐付近への抜け球は課題の一つ。二回は先頭のオスナに肩口から入ったスライダーを力強く捉えられ、先制のソロを左翼席に運ばれたが、四回の対戦では内寄り高めの150キロの直球で押し込んで遊飛に。いかに攻めるかが鍵を握る中、2戦連続でバッテリーを組んだ10歳下の松尾に導かれながら大胆に腕を振った。チーム独自の人工知能(AI)による投球の解析を駆使し、狙いどころや捕手がミットを構える位置を試行錯誤している。向上心豊かな右腕は「AIで独特のデータが取れる。それをどう生かすか。自分の感覚とすり合わせながら、いい取り組みができている」と手応えを口にする。三浦監督はそんな藤浪の姿勢を「すごく興味を持ってアナリストと話をしている。ブルペンでもいろいろ確認し、データや映像を見ながらやっている」と評価した。(鈴木智紘)

◆DeNA・藤浪晋太郎投手(31)が先発し、6回?で88球を投げて4安打2失点で勝敗が付かなかった。「あまり調子が良くない中、何とかまとめることができましたが、最後もう一人だけ粘りたかったです...」と振り返った。左打者8人が先発メンバーに名を連ねた前回8月31日の中日戦とは対照的に、ヤクルト打線には右打者6人が並んだ。右打者への抜け球を課題とする右腕は球威で押して試合を組み立てたが、終盤を迎えて粘れなかった。1点リードの七回は2死から北村恵に三塁線を破る二塁打を許し、続く中村悠に四球を与えて降板。2番手の森原が代打の宮本に同点の右前適時打を浴びた。

◆DeNAは2―2の八回2死満塁からビシエドが左前に適時打を放ち競り勝った。藤浪が七回途中まで2失点と好投し、九回は伊勢が締めた。ヤクルトはリーグ最速で70敗目を喫し、3年連続のDeNA戦負け越しが決まった。

◆DeNAは2―2の八回2死満塁からビシエドが左前に適時打を放ち競り勝った。藤浪が七回途中まで2失点と好投し、九回は伊勢が締めた。ヤクルトはリーグ最速で70敗目を喫し、3年連続のDeNA戦負け越し。

◆DeNAは2―2の八回2死満塁からビシエドが左前に適時打を放ち競り勝った。藤浪が七回途中まで2失点と好投し、九回は伊勢が締めた。ヤクルトはリーグ最速で70敗目を喫し、3年連続のDeNA戦負け越し。

◆DeNAのビシエドが2―2の八回に勝ち越し打を放った。目の前で筒香が申告敬遠で歩かされ、2死満塁。初球を左前に転がし「自分の狙った球を積極的にいこうと思った。すごくうれしい」と笑顔だった。2016年に加入した中日を昨季限りで退団し、メキシコのリーグを経て、7月にDeNAに入団。好守に好走塁も見せ、お立ち台では「日本に帰ってくるチャンスをくれたベイスターズに感謝している」と言い、ファンの歓声を浴びた。

◆ヤクルトは3年ぶりに対戦した藤浪を攻めきれなかった。中日が藤浪対策で左打者を並べるのとは対照的に、先発に右打ちを6人起用。4安打は全て右打者で、狙いは一定程度当たったが、打ち崩すには至らなかった。高津監督は「球も速いし、曲がりも大きい」と攻略の難しさを口にした。

◆DeNA・三浦大輔監督(51)が試合後、リーグ優勝を決めた阪神について「けが人が少なく、投手力も素晴らしかった。打線は1番からクリーンアップまでほぼ固定し、選手が役割を明確に分かって、それを果たしていた」と率直に語った。3位のチームは2位の巨人を1・5ゲーム差で追う。「シーズンが終わるわけではない。切り替えていく」と前を向いた。七回途中2失点と力投した藤浪は古巣について「強かった。ゲーム差を見ての通り」と言及しつつ「DeNAに所属している限りは倒していかないと」と闘志を燃やした。

◆ヤクルトはDeNAに逆転負けで、2カード連続の負け越し。阪神が史上最速でのリーグVを決めた日に70敗に到達した。2-2の八回に3番手で登板した大西が2死満塁からビシエドに左前へ決勝打を浴びて3敗目を喫した。高津臣吾監督(56)は「度会への一球が大きい。もったいなかった」と、1死から中前打を許した代打・度会との対戦を指摘。投手が有利のカウント0-2だったことに触れ、「(3球で)勝負するのはいいが、芯に当たるボールを投げてしまった。大きなミスでしょうね」と決勝点につながった一球を嘆いた。打線は7安打で2得点。投打がかみ合わず、接戦を落とした。借金は25。1位とのゲーム差は29で、屈辱的な数字が並んだ。(武田千怜)

◆セ・リーグ3位のDeNAはヤクルトに競り勝った。4番に入ったダヤン・ビシエド内野手(36)が同点の八回に決勝の左前適時打を放ち、先発の藤浪晋太郎投手(31)は七回途中4安打2失点と力投。シーズン途中から加わった新戦力2人が勝利に貢献した。チームはリーグ優勝を決めた阪神にクライマックスシリーズ(CS)で雪辱を期す。ベンチから身を乗り出したナインに向かってガッツポーズを決めた。同点の八回に試合を決める一打を放ったのは、4番に入ったビシエドだ。お立ち台で喝采を浴び「リラックスして打席に入れた。初球からいいスイングができた」と満面の笑みを浮かべた。1死から代打の度会が中前打を放ち、続く蝦名が三塁線を破る二塁打で二、三塁の好機を演出。2死から筒香が申告敬遠で歩かされて塁が埋まり、冷静に打席へ。内寄りの速球に詰まらされながらも三遊間を破った。1点を追う四回の走塁では、佐野の右翼線二塁打で一塁から激走して生還する躍動ぶりだった。決勝打への道筋をつけたのが、藤浪の力投だった。制球面に課題を抱える右打者が6人並んだヤクルト打線に対し、大胆にストライクゾーンへ投げ込んだ。チームのデータ分析に基づき、捕手の松尾は左打者と右打者でミットを構える位置を大きく変えずにリード。要求通りに腕を振った右腕は「自分有利になる発想のもとで投げている。ゲームをつくれたのでよかった」と息をついた。リーグ優勝を決めた古巣の阪神について「強かった。ゲーム差を見ての通り」と言及しつつ「DeNAに所属している限りは倒していかないと」と闘志を燃やした。三浦監督も「今日から切り替えていく。シーズンが終わるわけではない」と言葉に力を込めた。(鈴木智紘)

◆イメージが変わった。「ニュー藤浪」。力を抜いて投げられる。メカニック的によい方向へ進んでいる印象だ。捕手の松尾が主に右打者への外角(左への内角)に構えたことも、効果的。制球の悪い投手は、意図せずとも内角高めなどへ行く。アバウトに構えてもらうと逆に、コースへ投げ分けることにもつながる。過去2試合で登板した中日戦では、左打者を並べられた。普通に考えると制球難の右投手は、右打者には苦労し、左打者には投げやすい。思い切り腕を振れるからだ。この日の4安打はすべて右打者。今後は対戦相手が右を並べるケースも十分、あるだろう。そこで鍵を握るのも、インハイへの〝暴れ球〟。この日もイニング間のキャッチボールで暴投し、ゲームを中断したくらいだから余計、打者には気になる。本人と首脳陣、そして相手がそこをどう消化していくか、注目したい。(サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
優勝
(1↑)
阪神
78453 0.634
(↑0.003)
-
(-)
17437
(+2)
296
(-)
80
(-)
93
(+1)
0.245
(↑0.001)
2.120
(↑0.01)
2
(-)
巨人
61623 0.496
(↑0.004)
17
(-)
17393
(+6)
386
(+3)
83
(-)
48
(-)
0.246
(-)
2.770
(↓0.01)
3
(-)
DeNA
58625 0.483
(↑0.004)
18.5
(-)
18416
(+3)
403
(+2)
92
(+1)
60
(-)
0.240
(-)
2.950
(↑0.01)
4
(-)
中日
56672 0.455
(↓0.004)
22
(↓1)
18355
(+3)
395
(+6)
74
(+1)
76
(-)
0.230
(↑0.001)
2.880
(-)
5
(-)
広島
54665 0.450
(↓0.004)
22.5
(↓1)
18384
(-)
414
(+2)
63
(-)
53
(-)
0.245
(↓0.001)
3.040
(↑0.01)
6
(-)
ヤクルト
45706 0.391
(↓0.004)
29
(↓1)
22353
(+2)
481
(+3)
76
(+1)
52
(-)
0.232
(-)
3.620
(-)