西武(☆4対0★)ロッテ =リーグ戦21回戦(2025.09.06)・ベルーナドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:渡邉 勇太朗(6勝8敗0S)
敗戦投手:サモンズ(4勝5敗0S)

本塁打
【西武】西川 愛也(8号・1回裏ソロ)

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◆西武が4連勝。西武は1回裏、西川の先頭打者本塁打が飛び出し、先制に成功する。その後は5回と7回に西川が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・渡邉が9回2安打無失点の快投。プロ初完封で今季6勝目を挙げた。敗れたロッテは、打線が沈黙した。

◆西武渡辺勇太朗は立ち上がりの投球に注意したい。今季の同投手はここまで108回1/3を投げて防御率2・91だが、4回以降は防御率2・24も、序盤の1~3回は防御率3・54と良くない。特に初回は10失点、防御率4・74と安定感を欠いており、8月3日のロッテ戦から4試合連続で失点中だ。今日の登板では完璧な立ち上がりを見せて連敗ストップとなる白星を挙げられるか。

◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますこれぞ切り込み隊長初球を思い切り振りぬいた西川愛也 第8号先頭打者ホームラン?プロ野球(2025/9/6)??西武×ロッテ??Live on DAZN #オレをみろ #seibulions #だったらDAZN

◆西武が4連勝と勢いが付いてきた。楽天を抜き、7月29日以来の単独4位に浮上した。チームの4連勝も5月7日~11日以来、約4カ月ぶりとなる。この日は初回、先発の渡辺勇太朗投手(24)が遊撃の滝沢夏央内野手(22)のファインプレーもあって、わずか6球で3者凡退に。その裏、1番の西川愛也外野手(26)がロッテ・サモンズの初球の直球を捉え、右翼席へ高々と舞う8号先制ソロとした。2回以降は試合の動きがなくなったものの、5回に2死二、三塁のチャンスを作り、再び西川が適時打を放った。「ナベU」こと先発渡辺も波に乗り、6回2死までロッテ打線に1人の走者も許さない完全投球を展開。結局最後まで投げ抜いて、今季6勝目。プロ7年目にして初完投勝利を完封で飾った。カード3連勝がかかる7日のロッテ戦(ベルーナドーム)は、ドラフト5位ルーキーの篠原響投手(18)がプロ初登板初先発のマウンドに上がる。

◆ロッテ先発のブライアン・サモンズ投手(30)は、6回1/3を7安打4失点で今季5勝目はならなかった。初回に痛恨の一打を浴びた。先頭の西川に投じた初球、142キロの直球を右翼席へと運ばれた。3、4回は3者凡退に抑えるなど粘りを見せていたが、5回にピンチを迎えた。2死二、三塁から西川に適時打を許し、点差を広げられた。7回1死一、三塁、またも西川から2点適時打を浴び、追加点を許したところで降板となった。これまで西武戦は2戦2敗。ベルーナドーム初登板には「球場自体はなんかきれいな、もうほんとに素晴らしい球場だと思うので、楽しみにしてます」と話していたが、西武戦での白星はお預けとなった。

◆ロッテは打線が沈黙し、3連敗を喫した。先発のブライアン・サモンズ投手(30)は、6回1/3を7安打4失点で今季5勝目とはならなかった。初回に痛恨の一打を浴びた。先頭の西川に投じた初球、142キロの直球を右翼席へと運ばれた。1点のビハインドで迎えた5回。2死二、三塁から西川に適時打を許し、点差を広げられた。7回1死一、三塁、またも西川から2点適時打を浴び、追加点を許したところで、途中降板。「西川選手ネビン選手は要注意というか、やっぱり当たってますんで、そこらへんはしっかり抑えていかないと打線がつながっちゃうんじゃないかなと思う」と警戒していた西川に4打点を許す形となった。打線は渡辺の前に5回まで無安打。6回、小川龍成内野手(27)がこの日チーム初安打を放ったものの、最後まで渡辺を攻略できなかった。

◆西武渡辺勇太朗投手(24)がプロ7年目にして初完封を飾った。「最高っす」と一部関係者に大谷翔平似ともいわれる表情を緩める。ロッテ打線をわずか2安打。とはいえ敵は身内にもあり。「今日、いろんな人に『明日(先発は新人の)篠原だよ』みたいな。『イニング、分かってるよね』みたいな、めっちゃプレッシャーかけられてたんで」。リリーフを1人も投げさせず、プロ初先発の18歳にバトンを渡した。初めて先発ローテーションで回り切る1年だ。休日以外は夕食は栄養士にメニューを任せる。徹底して仕事に心血を注いでも、疲れは出てくる。「下半身と上半身の連動性がうまくいってなくて、腕は振ってるんだけどボールは全然行ってないみたいな」。中10日の休養で整え直せた。甲子園の星だって、プロで簡単に一流になれるわけじゃない。浦和学院のエースは、ここに至るまで7年かかった。もちろんポテンシャル全開は先。「球速もまだまだ上げられそうな感覚はあるので。来季以降の課題に。1年間、高いレベルのパフォーマンスを出せたら」。チームはこれで4連勝&4位浮上。来季の前に、1日でも今季を長くしたい。【金子真仁】

◆ロッテは西武に完封負けを喫し、借金は今季ワーストの「27」に膨らんだ。先発のブライアン・サモンズ投手(30)は、6回1/3を7安打4失点で今季5敗目。初回に痛恨の一打を浴びた。先頭の西川に投じた初球、142キロの直球を右翼席へと運ばれた。5回、7回にも西川に適時打を許し「西川選手に打たれたっていうのは違った球種、コースに投げれば、また違った結果が出てたのかなと思います」と反省した。打線は渡辺の前に5回まで無安打。6回、小川龍成内野手(27)がこの日チーム初安打を放ったものの、計2安打と沈黙した。吉井理人監督(60)は「(渡辺は)基本的にフライの多いピッチャーだと思う。今日はゴロアウトが多かったんで、何かを変えてきたんだと思います。それにうちのバッターが対応できなかった」と振り返った。

◆西武のドラフト5位ルーキー、篠原響投手(18)が7日のロッテ戦(ベルーナドーム)で先発投手として1軍デビューする。ここまでを見守ってきた小関竜也ファーム監督(49)は「プロの1軍の打者がどう反応してくるかとか、いろいろなことを感じてほしい。思い切ってやってくれればいいなと思います」と期待した。最速154キロ、打者72人連続無四球...と高卒1年目とは思えない数字を2軍イースタン・リーグでマークしてのデビューになる。「合同自主トレを見た時から、とにかくいいキャッチボールをするなっていう印象。ブルペンを見ても非常にいいバランスでいいボールを投げていて」小関監督が衝撃を受けたのが今年2月13日、春野キャンプで行った篠原の打撃投手デビューだ。投手優位の季節とはいえ、22年ドラフト1位の蛭間を直球で押し込み、4球連続ファウル。結局左打者3人に60球超を投げ、安打性はわずか3本だった。小関監督は球審後ろの位置で見つめていた。思い出したのは26年前のこと。「昔(松坂)大輔がプロに入ってきた時、ちょうど最初のフリー打撃で打席に立ったんだよ。その時と雰囲気が似てる。投げ方もリズムも」イースタン・リーグが開幕しても、松坂氏と重なったほどの素質がどんどんと花開いていく。「とにかく、プロで何年もやっているような感じで普通に試合を作れるのがすごい。投げるたびにちょっとした課題はあったけれど、こっちも高いレベルをどんどん要求したほうがいいなという気が何となくして。そういう課題を投げかけると、次の登板までにけっこう修正して、つぶして投げてくるんですよね。それでいてゲームの結果にもこだわりながら」小関監督は「本当に順調に投げてきています」と総括する。言葉はシンプルながら、高卒1年目の投手への最大級の賛辞といえる。【金子真仁】

◆西武は6日、ベルーナドーム近くで、乳がんの早期発見、治療の大切さを訴える啓発活動を行った。乳がん検診車を用意した他、ロッテ戦観戦に訪れたファンに向けてパネル展示などを通じて情報を提供。2008年に乳がんで妻を亡くしている鳥越コーチもイベントに参加し、ブースで来場者にパンフレットを配布して「しんどい思いをする人を一人でも少なくできれば」と話した。

◆7日のロッテ戦にD5位・篠原響投手(福井工大福井高)が初先発する。イースタン・リーグでは13試合に先発しリーグ2位タイの8勝4敗、防御率2・17の成績を残し、1軍の先発に抜擢された。「三振が欲しい場面で三振が取れるようになりたい。そういうところで自分のボールが通用するか楽しみ。たくさんの人の前でいい投球ができれば」と心躍らせながら初の1軍マウンドに挑む。

◆西武の西川愛也外野手(26)が一回の第1打席で初球を右越え8号ソロ。2日に右肩の違和感から復帰後、1番として起用が続く切り込み隊長がいきなりバットで観客を魅了した。一回表の攻撃を遊撃手の滝沢のファインプレーもあり、わずか6球で終えた直後だった。西川はロッテ先発のサモンズが投じた真ん中高めの142キロを振り抜くと、打球は右翼席に飛び込む先制ソロとなった。「1回表の夏央(滝沢)のファインプレーでチームにいい流れができたので、積極的に打っていこうと思い振り抜きました。夏央に感謝です」と西川。攻守でいいリズムが生まれつつある。

◆西武の先発・渡辺勇太朗投手(24)が5回までパーフェクトピッチを展開している。8月26日の日本ハム戦以来、中10日のマウンドとなった渡辺が快投。一回にロッテ・西川の中前に抜けるかというゴロを遊撃手の滝沢が好捕し、1回転しながらランニングスロー。ぎりぎりのタイミングでアウトに。直後の攻撃で1番の西川が先頭打者アーチを掛けて先制。渡辺はストライクを先行させ、テンポのいい投球でロッテ打線を抑え込んでいる。五回まで打者15人に対し57球を投げて被安打、四死球ともに0。3三振を奪っている。

◆西武の渡辺は安定した制球で六回2死まで出塁を許さず、プロ初完投を2安打完封で飾った。6月以来の白星で6勝目。西川は一回の先頭打者本塁打の後に2本の適時打で計4打点。チームは4連勝で4位に浮上。ロッテは3連敗。

◆西武・渡辺勇太朗投手(24)がプロ初完投を2安打無四球完封で飾り、6勝目。球数は97球と100球未満での完封勝利「マダックス」を達成した。前回8月26日の登板翌日に出場選手登録を外れ、リフレッシュに充てて体の切れを取り戻した。「疲労感があるとリリースの時に『ぬるっ』とするのが『キュッ』と回れるようになった」と独特の言い回しで復調を表現。その言葉通り、打者を面白いように差し込んだ。六回2死まで一人の走者も出さない完全投球。小川に初安打を許して途切れた。西口監督は「そりゃ難しいでしょ。運ですから。実力だけじゃできないから。運がないと」と自身3度の〝ノーノー未遂〟の経験を踏まえて笑わせた。埼玉・浦和学院高から2019年ドラフト2位で入団して7年目。「疲れは感じないですね、全然」と涼しい顔で未知の9回を投げ切った。191センチ、103キロの恵まれた体格と向上心はさらなる可能性を秘める。「球速もまだまだ上げられそうな感覚がある。来シーズン以降の課題。一年間高いレベルのパフォーマンスを出せたら」。誰よりも可能性を信じているのは、渡辺自身だ。(片岡将)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
75444 0.630
(↑0.003)
M16
(↑2)
20472
(+2)
332
(+1)
88
(-)
93
(-)
0.254
(-)
2.340
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
72493 0.595
(↓0.005)
4
(↓1)
19466
(+1)
338
(+3)
108
(-)
63
(-)
0.248
(-)
2.430
(↓0.01)
3
(-)
ORIX
62563 0.525
(↑0.004)
12.5
(-)
22425
(+3)
444
(+1)
85
(-)
53
(-)
0.258
(-)
3.380
(↑0.02)
4
(1↑)
西武
56623 0.475
(↑0.005)
18.5
(-)
22328
(+4)
363
(-)
59
(+1)
80
(+1)
0.232
(-)
2.810
(↑0.02)
5
(1↓)
楽天
56632 0.471
(↓0.004)
19
(↓1)
22377
(+1)
438
(+2)
58
(-)
98
(-)
0.247
(↓0.001)
3.370
(↑0.01)
6
(-)
ロッテ
45723 0.385
(↓0.003)
29
(↓1)
23363
(-)
479
(+4)
64
(-)
63
(-)
0.238
(↓0.001)
3.720
(↓0.01)