1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 13 | 0 | 1 |
中日 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 13 | 0 | 2 |
勝利投手:田中 瑛斗(1勝3敗0S) (セーブ:マルティネス(3勝2敗38S)) 敗戦投手:松山 晋也(0勝1敗39S) 本塁打 |

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◆巨人が逆転勝利。巨人は1-4で迎えた4回表、丸と泉口の適時二塁打で1点差に迫る。そのまま迎えた9回には、代打・坂本と吉川の適時打で2点を挙げ、リードを奪った。投げては、6番手・田中瑛が移籍後初勝利。敗れた中日は、守護神・松山が踏ん張りきれなかった。
◆巨人岡本和真は天敵の中日高橋宏から安打を打てるか。高橋宏とは通算36打席対戦して26打数2安打、15三振の打率0割7分7厘。安打を記録したのは22年6月18日、23年7月5日だけで、現在15打席連続で安打が出ていない。気になるのは三振の多さで、三振÷打席で計算する三振率は4割1分7厘と高め。30打席以上対戦した投手の中では打率、三振率はワーストの数字となっている。
◆4位中日は3位DeNAに2・5ゲーム差、2位巨人とも3ゲーム差と13年ぶりのCS進出に負けられない戦いが続く。先発はエース高橋宏斗投手(23)今季巨人戦は3試合で0勝1敗だが防御率1・42と抑えている。三塁は前日出場の福永裕基内野手(28)ではなく、マイケル・チェイビス内野手(30)が入った。ジェイソン・ボスラー外野手は、32歳の誕生日。前日5日巨人戦では決勝の12号ソロを放っており、2千連発のバースデーアーチといきたい。中継ぎ右腕の伊藤茉央投手(24)が出場選手登録されベンチ入りした。
◆巨人井上温大投手(24)が初回から2本の本塁打を浴びて、3失点を喫した。2死一塁から4番細川に左翼席中段への2ランを浴びると、続く5番ボスラーにも右翼ポール際へのソロを被弾した。前日の同戦は、中日投手陣を打ち崩せず今季12度目の完封負け。この日も、初回から重苦しい雰囲気が漂った。
◆13年ぶりのCS進出を狙う4位中日が初回、2者連続本塁打で3点を先制した。1回2死一塁で4番細川成也外野手(27)が巨人先発左腕井上の内角低め直球を左翼席へたたき込む先制の16号2ラン。「初回から(高橋)宏斗に先制をプレゼントできてよかった」とコメント。続くジェイソン・ボスラー外野手はこの日が32歳の誕生日。初球低めボールを見送ると、右翼席からトランペットでの「ハッピーバースデー」の演奏に気付き、打席を外した。鳴り終わり直前で構えると、井上もプレートに足をかけた。そのスライダーが高めに来ると、快音とともに右翼ポール際へ運んだ。「誕生日を祝ってもらったので、そこに打つことができてよかったよ」と右翼席へ打球が飛び込んだことを喜んだ。前日5日に続く2戦連発の13号となった。4位中日は3位DeNAに2・5ゲーム差、2位巨人とも3ゲーム差と13年ぶりのCS進出を狙っている。
◆巨人が、2イニング連続の好機も拙攻で無得点に終わり、中日に主導権を握られた。1回、先頭の丸佳浩外野手(36)が中堅への二塁打で出塁。キャベッジが進塁打となる二ゴロを放ち、1死三塁の好機をつくったが、3番泉口は二ゴロ、4番岡本は空振り三振に倒れた。2回には先頭の岸田が左前打、中山が右前打で無死一、二塁の好機をつくったが、リチャードは空振り三振。暴投で1死二、三塁へと好機が拡大し、吉川が四球を選び、1死満塁としたが、井上が見逃し三振、丸が中飛に倒れた。先発の井上温大投手(24)は、1回に中日細川に先制の2ランを浴び、ボスラーにもソロを許した。2回にも、田中の適時打で4点目を奪われた。
◆巨人井上温大投手(24)が2回7安打4失点でノックアウトされた。初回2死一塁から4番細川に左翼席中段への2ランを浴びると、続く5番ボスラーにも右翼ポール際へのソロを被弾。いきなり3点を失った。続く2回も1死満塁から田中に左前適時打を許した。3回からは船迫大雅投手(28)がマウンドに上がり、降板。「早い回で降板してしまい、チームに申し訳ないです」とコメントした。
◆5回終了時に「顔を出せるのは誰だ!第1回チアノサウルスレース」が開催された。16人のチアドラゴンズがティラノサウルスに扮(ふん)してレースに参加した。レースはスタート直後から混戦だったが、終盤に9番の「カエデサウルス」が抜け出し、1着でゴール。1着のご褒美として顔を出すことが許された。この日の試合は「チアドラデー」として開催。企画の一環として特別なレースが開催された。
◆巨人カイル・ケラー投手(32)が、三塁手の門脇誠(24)と激しくぶつかり、周囲をヒヤリとさせた。6回2死一塁、中日大島がワンバウンドした球をバットに当て、投手と三塁の間にフラフラッと上がった打球をケラーが捕球。三塁手の門脇も勢い良くボールを追いかけ、ケラーと激しくぶつかった。両選手ともに転倒したが、ケラーはボールを離さず、アウトが宣告された。トレーナーらが駆け寄ったが、両選手ともに立ち上がった。心配した両チームのファンから温かい拍手が起こり、両選手ともに自ら歩いて、ベンチに引き揚げた。
◆巨人が、2死からの「魂の5連打」で中日に逆転勝ちした。1点を追いかける9回、1死から泉口が死球で出塁したが、代走の増田大が二盗に失敗。あと1死で敗戦の危機に立たされたが、4番岡本、5番岸田、6番中山の3連打で2死満塁の好機をつくった。絶好のチャンスに起用されたのは、代打の坂本勇人内野手(36)。中日の守護神松山から中前にはじき返し、試合を振り出しに戻した。さらに、2死満塁から吉川が決勝の適時内野安打を放ち、勝ち越した。9回は守護神マルティネスが締め、勝利を飾った。
◆守護神松山晋也投手(25)が今季初めてセーブ機会で失敗した。1点リードの9回に登板。2死走者なしから5連打を浴び2点を奪われ逆転を許した。今季ここまでセーブ機会では失敗なしの39セーブを挙げていた。
◆中日がまさかの逆転負けで痛い一戦を落とした。1点リードの9回2死から守護神松山晋也投手(25)が5連打を許し2点を奪われ逆転された。今季ここまでセーブ機会では失敗なしの39セーブを挙げていたが、初めての失敗となった。
◆中日は勝利まであと1死だった。守護神松山晋也投手(25)が今季初めてセーブ機会に失敗し、痛恨の逆転負けを喫した。1点リードの9回2死から3連打で満塁とされ、巨人の代打坂本に外角低め直球を中前に同点適時打。吉川には勝ち越しの二塁内野安打を許し、5連打で2点を失った。失敗なしでセ最多39セーブをマークしてきたが、40セーブ目前で暗転した。今季初黒星に「見ての通り、やられてしまったので、次に切り替えてしっかりやっていきたい」と懸命に前を向いた。日本人新記録をつくった連続奪三振も27イニングでストップ。井上監督も「晋也(松山)にずっと頼ってきて、晋也も生身の人間だってこと」と責めることはなかった。▽中日ボスラー(32歳の誕生日。1回にハッピーバースデーを演奏してくれた右翼席に届ける2試合連発の13号ソロ「米国では、こういうのはないよ。本当にすごい。誕生日を祝ってもらったので、そこに打つことができてよかったよ」▽中日高橋宏(4回で110球費やし7安打、3四球で3失点)「今日の敗因は(松山)晋也さんではなく僕です」
◆野球は2死から-。巨人坂本勇人内野手(36)が執念の一打を放った。1点ビハインドの9回2死満塁。凡退すれば試合終了のしびれる場面で、代打として打席に入った。カウント2-1から中日の守護神松山が投じた外角低めの155キロ直球を中前へ。同点適時打に「セ・リーグの一番いいストッパーだと思うので、そういうピッチャーから打てて良かった」と胸をなで下ろした。崖っぷちの状況だった。9回の攻撃は、1死から泉口が死球で出塁するも、代走の増田大が二盗に失敗して2死走者なし。反撃もここまでかと思われたが、岡本、岸田、中山の3連打で2死満塁の好機をつくった。代打坂本の同点打で追いつくと、続く吉川は「いいところに飛んでくれた」と二塁内野安打で勝ち越し。"魂の5連打"で試合をひっくり返した。頼れる背番号6は、ここぞでの活躍が光る。スタメン出場は8月12日の中日戦(東京ドーム)が最後。最近は代打を主戦場とするが、同15日阪神戦(東京ドーム)でも代打で反撃の3ランを放ち、チームを勝利に導いた。この日も逆転勝ちにつながる安打を放ち「そういう場面で出されているので。また勝てるように頑張ります」。阿部監督も「さすがの一言ですよね」と最敬礼だ。ただの1勝ではない。チームが敗れていれば、他球場の結果次第で3位転落、リーグ優勝の可能性が完全になくなる可能性があった。崖っぷちで踏みとどまり「とりあえず明日につながると思います」と坂本。ベテランの意地がチームを救った。【水谷京裕】巨人田中瑛(8回に登板し、1回無失点で移籍後初勝利)「チームが勝ったことが一番うれしい。たまたま僕が勝ち投手になった」
◆巨人井上温大投手(24)が、2回4失点でKOされた。1回に細川の先制2ランを浴び、続くボスラーにもソロを被弾。2回は田中の適時打で1点を失った。「早い回で降板してしまいチームに申し訳ないです」と猛省。杉内投手チーフコーチは2軍での再調整について「十分あり得ますね」と示唆した。来週は変則日程で、11日の広島戦は中5日で山崎伊織投手(26)が先発する可能性が浮上。13日の阪神戦は、日米通算200勝に王手をかけた田中将大投手(36)が先発候補に挙がる。
◆巨人・井上温大投手(24)が先発し、2回7安打4失点で降板した。一回2死一塁から細川に左越え先制2ランを被弾。続く打者は、この日32歳の誕生日を迎えたボスラー。バースデーソングが流れた直後、右越えソロを浴びた。二回には1死満塁から田中に左前適時打を許した。2イニングでの降板は、二回途中に危険球退場となった6月10日のソフトバンク戦(みすほペイペイ)を除き、自身今季最短となった。
◆巨人・泉口友汰内野手(26)が「3番・遊撃」で出場。八回1死一塁で加藤匠の遊ゴロを捕りにいった際、真っ二つに折れたバットが襲ってくるアクシデントに見舞われた。不規則にバウンドするバットが足元付近まで飛んできたが、泉口はバットをかわして二塁へ送球。ファンをひやりとさせたが、冷静なプレーでアウトを取った。
◆巨人が逆転勝ち。3―4の九回2死から3連打で満塁とし、代打坂本、吉川の連続適時打でひっくり返した。田中瑛が移籍後初勝利。中日は一回に連続本塁打で3点を先行も、逃げ切れず。九回に登板の松山が今季初のセーブ失敗。
◆巨人は逆転勝利を収めた。3-4で迎えた九回2死満塁。打席に向かったのは、代打・坂本勇人内野手(36)。値千金の中前適時打で同点に追いつき、続く吉川の内野安打で勝ち越した。坂本の一打について、阿部監督は「さすがの一言ですよね」と称賛。「なかなか打席もあげられないんですけど...」と出場機会が限られる中、結果を出したベテランに賛辞を贈った。
◆さすが千両役者だ。巨人・坂本勇人内野手(36)が3―4の九回2死満塁の好機に代打で出場。中日守護神の松山から中前へ、値千金の同点打を放ち「よかったです。いや、もうね。打つしかないんで。思い切って振りにいくことだけ考えていた。セ・リーグの一番いいストッパーだと思うので、そういうピッチャーから打ててよかった」とうなずいた。
◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が「8番・二塁」で出場。九回に代打・坂本の同点打で追いついた直後、中日守護神の松山から中前へ抜けようかという痛烈な二塁への適時内野安打で決勝点を挙げ「いいところに飛んでくれた。みんなつないでいたんで、こういう結果になってよかった」とうなずいた。九回2死から5連打での逆転勝利に「みんな諦めずにやっていたので。やっぱそれがいい形になって、いいピッチャーから九回に点を取れたことはチームとしてはいいことだと思います。明日も打てるように、みんなで頑張っていきたいなと思います」と語った。
◆八回に登板し無失点に抑えた8年目の巨人・田中瑛斗投手が、移籍後初勝利を挙げた。昨オフ、現役ドラフトで日本ハムから加入した右腕。「チームが勝ったことが一番うれしい。たまたま僕が勝ち投手になりましたが、うれしいです」と頬を緩めた。ここまでキャリアハイを大幅に更新する53試合に登板し、30ホールドをマーク。「これからの試合も大事になる。任されたイニングをゼロで抑えたい」と口元を引き締めた。
◆倒れれば、敗戦。チームの命運を背負い、巨人・坂本勇人内野手(36)が極限の場面の代打で打席に立った。3―4の九回2死満塁。絶対的守護神の松山がマウンドからにらみをきかせる。「もうね、打つしかないんで」。中前へ、値千金の同点打。大盛り上がりの三塁ベンチを見ながら、クールなベテランも声を上げて相好を崩した。1点を追う九回、代走の増田大が二盗に失敗し2死走者なし。絶望的な状況から3連打で首の皮一枚つながった好機に、千両役者が輝いた。今季一度もセーブ失敗のなかった松山の155キロの直球を捉え「セ・リーグの一番良いストッパー。そういう投手から打ててよかった」とうなずいた。自身が守る三塁に岡本が復帰後、代打での出場が続く。〝切り札〟ゆえに出番が訪れない試合も多いが「そういう中で、ああいうチャンスだったり、そういう場面で出されているので」と自覚十分に語る。難しい役目で結果を残す背番号6に阿部監督も「なかなか打席もあげられないんですけど、さすがの一言ですよね」と最敬礼だった。続く吉川が決勝の二塁内野安打を放ち「みんな諦めずにやっていたので、それが良い形になった」と拳を握った。ナイターの結果次第では優勝の可能性消滅の危機だったが、九回2死から5連打の劇的な逆転勝ちで連敗を止めた。「そういう力を持っているって僕は信じていますし、だからこそ去年優勝できた。全員で勝った1勝」と指揮官。昨季の王者が、土壇場で意地を見せた。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
77 | 45 | 3 | 0.631 (↑0.003) | M1 (↑2) |
18 | 435 (+4) | 296 (+1) | 80 (-) | 92 (+1) |
0.244 (↓0.001) | 2.130 (↑0.01) |
2 (-) |
巨人 |
60 | 62 | 3 | 0.492 (↑0.004) | 17 (-) |
18 | 387 (+5) | 383 (+4) | 83 (+1) | 48 (-) |
0.246 (↑0.001) | 2.760 (↓0.01) |
3 (-) |
DeNA |
57 | 62 | 5 | 0.479 (↓0.004) | 18.5 (↓1) |
19 | 413 (+2) | 401 (+3) | 91 (+1) | 60 (+2) |
0.240 (-) | 2.960 (-) |
4 (-) |
中日 |
56 | 66 | 2 | 0.459 (↓0.004) | 21 (↓1) |
19 | 352 (+4) | 389 (+5) | 73 (+2) | 76 (+1) |
0.229 (↑0.001) | 2.880 (↓0.02) |
5 (-) |
広島 |
54 | 65 | 5 | 0.454 (↓0.004) | 21.5 (↓1) |
19 | 384 (+1) | 412 (+4) | 63 (-) | 53 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.050 (↑0.01) |
6 (-) |
ヤクルト |
45 | 69 | 6 | 0.395 (↑0.006) | 28 (-) |
23 | 351 (+3) | 478 (+2) | 75 (+1) | 52 (+1) |
0.232 (-) | 3.620 (↑0.01) |
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