中日(☆1対0★)巨人 =リーグ戦20回戦(2025.09.05)・バンテリンドーム=
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巨人
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中日
00001000X1201
勝利投手:柳 裕也(3勝2敗0S)
(セーブ:松山 晋也(0勝0敗39S))
敗戦投手:山﨑 伊織(10勝4敗0S)

本塁打
【中日】ボスラー(12号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日が投手戦を制した。中日は5回裏、ボスラーのソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・柳が6回無失点の好投。その後は藤嶋、メヒア、松山の継投で完封リレーを展開し、柳は今季3勝目を挙げた。敗れた巨人は、先発・山崎が快投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆中日福永裕基内野手(28)が出場選手登録された。5月28日に抹消して以来、100日ぶり。試合前練習では最終組で細川成也外野手(27)と並んでフリー打撃を行った。5月27日ヤクルト戦(神宮)で左手関節を骨折。手術を行い、2日2軍広島戦(ナゴヤ)で3カ月ぶりに実戦復帰したばかりだった。実戦復帰後は2軍3試合で7打数2安打の成績を残していた。福永は練習後、「チームがCS争いで熱い戦いをしている中で、チームに呼んでもらえた。少しでも勝ちに貢献できるように頑張るだけ」と力を込めた。「井上監督からは『今、こういう負けない戦いが続いている中で、何とか頑張ってくれ』という感じで言われました。もうやるだけなので」と気合十分だ。プロ3年目は背番号を7に変更。「3番二塁」で主軸を期待されたシーズンだった。開幕直前の3月18日のオープン戦ソフトバンク戦(みずほペイペイドーム)で守備中に右膝側副靱帯(じんたい)を損傷。5月24日に1軍復帰したが、27日ヤクルト戦(神宮)で本塁にヘッドスライディングした際、相手捕手と接触し左手関節を骨折した。故障に泣かされ、今季はここまで2試合出場のみ。逆襲へ「体の状態はいい。(右膝も左手も)大丈夫」と力強く話した。代わって左脇腹を痛めた石川昂弥内野手(24)と前日4日阪神戦で4失点の橋本侑樹投手(27)が出場選手登録を抹消された。

◆中日は約3カ月ぶりに1軍昇格した福永裕基内野手(28)を「2番三塁」でスタメン起用した。福永は5月27日ヤクルト戦(神宮)で左手関節を骨折して手術。2日の2軍広島戦(ナゴヤ)で3カ月ぶりに実戦復帰したばかりだった。実戦復帰後は2軍3試合で7打数2安打の成績を残している。

◆巨人先発の山崎伊織投手(26)が"1発回答"を浴びた。1回は岡林、福永、上林を3者連続空振り三振。2回の先頭細川まで4者連続空振り三振で快調に飛ばした。5回1死までパーフェクト投球で危なげなくイニングを進めた。だが、5回1死、ボスラーに痛打された。この試合、51球目だった。内角膝元へのカットボールを右翼席に先制ソロを運ばれた。プロ入り後の中日戦は試合前時点で通算6勝1敗で、唯一の黒星は24年7月2日に松本で行われた試合。バンテリンドームは通算4勝0敗、防御率1・58で、40イニングを投げて本塁打を1本も許していなかった。セ・リーグの本拠地6球場の中で防御率が最も良く、被本塁打0も同球場だけだったが、この日、初被弾となった。プロ野球

◆中日が巨人に競り勝った。難敵の山崎から5回にジェイソン・ボスラー外野手(31)が12号先制右越えソロ。投手陣がリードを守り切った。先発柳裕也投手(31)は6回104球を投げ、巨人打線を4安打無失点に抑えて今季3勝目。6回2死満塁のピンチでも中山を一ゴロに仕留めた。「今日は(捕手の)石伊がナイスリードで引っ張ってくれました。『ソブさんありがとう』」とコメント。この日、今季限りでの引退を表明した祖父江大輔投手(38)の登場曲、TOKIOの「宙船」を使って登場した。7回は藤嶋健人投手(27)、8回はウンベルト・メヒア投手(28)が同じく「宙船」でマウンドへ。祖父江への感謝の気持ちで「0」を並べた。9回は守護神松山晋也投手(25)が締め。リーグトップの39セーブ目。

◆巨人が中日投手陣を打ち崩せず、今季12度目の完封負けを喫した。2連敗で借金も今季ワーストタイの3に膨らんだ。先発の山崎伊織投手(26)は一発に泣いた。5回1死からボスラーに内角低め136キロカットボールを完璧に捉えられ、右翼席への先制ソロを献上。4回まで完全投球に抑えるなど、テンポのいい投球で8回2安打1失点。キャリアハイとなる11勝目をかけたマウンドで好投するも、報われることなく今季4敗目となった。阿部慎之助監督(46)は「頑張ってくれたよね」とねぎらった上で、次回登板については「(登板間隔を)詰めるかもしれませんけど。明日の様子を見てから」と話した。打線は最後まで沈黙を続けた。相手先発の柳に6回無失点に封じられると、リリーフ陣からも得点することができなかった。指揮官は「1点がとても遠かったですね」と振り返った。

◆ソブさんありがとう-。中日投手陣が、この日今季限りでの現役引退を発表した祖父江大輔投手(38)に完封リレーをささげた。打線は難敵の巨人山崎からボスラーが決勝12号ソロ。この1点を守り切り、チームは4位に浮上した。先発の柳が祖父江の登場曲、TOKIOの「宙船」に乗ってマウンドへ。「山崎はセ・リーグで最高峰のスターター。先に点を与えないように」とゼロを並べた。6回2死満塁ではカーブで中山を一ゴロに打ち取り、ほえた。7回の藤嶋、8回のメヒアも「宙船」でマウンドへ。9回の松山は球場が暗転する演出のため通常モードで登板したが、柳、大野、藤嶋らとともに引退会見にも駆けつけるなど思いは同じだった。井上監督は「祖父江は兄貴分としてみんなに慕われていた。みんな(登場曲を)使ってんなと。宙船を使って抑えられるなら、(今後も)やばいなっていう時は宙船をかけたれと思いましたけどね」と冗談めかしつつ「『祖父江さんありがとう』という気持ちが乗った試合だった」と熱投リレーを評価した。残り20試合。阪神が勝ったため、リーグ優勝の可能性は完全に消滅した。だが、13年ぶりのCS進出へチームは盛り上がっている。柳は「毎日が負けられない試合なんで。僕らは経験がないので、みんな気合を1日ずつ入れながらやっている」とナインの気持ちを代弁した。この日は左手関節骨折の手術明けとなった福永も3カ月ぶりに1軍合流。打てる手を惜しまず、チーム一丸で食らいつく。【石橋隆雄】

◆リーグトップ39セーブ目を挙げた中日の守護神松山晋也投手(25)が2奪三振で27イニング連続奪三振を記録し、自身が持つ日本人投手記録を更新した。中山は156キロ直球で見逃し三振、吉川はフォークで空振り三振に仕留めた。「今日の投球はよかった。いつも特別な思いでやっています」。NPB最長記録は15年サファテ(ソフトバンク)の43イニング。引退発表の祖父江には「3年間、教えてもらうことがたくさんあった。ブルペンでの姿勢など見習わないといけない」と感謝した。▽中日ボスラー(5回に決勝の12号ソロ)「(巨人山崎は)素晴らしい投手。その中で打ててよかった。打った瞬間に本塁打だと分かった。ドラゴンズがプレーオフへ行くことが目標」

◆中日柳裕也投手(31)が6回無失点で今季3勝目を挙げた。リリーフ陣も完封リレーを決め、この日今季限りでの現役引退を表明した祖父江大輔投手(38)へ1勝を贈った。柳は祖父江の登場曲、TOKIOの「宙船」でマウンドへ向かった。「僕が使うと言って」とロッカー内で使うことを明言。「新潟でも宙船を聞いていると思います」と2軍遠征先にいる祖父江に思いを届けた。「本当に僕も大好きだし、投手だけでなく野手もみんな大好きな先輩。ものすごく寂しいけど、お笑いのことはいっぱい教えてもらった」と感謝した。「2人で投げ方とか意見交換したこともある。野球に対して本当に熱い人だった」。中継ぎ一筋で509試合に登板した先輩から野球でも学ぶことも多かった。先発当日にもかかわらず、練習前に行われた引退会見に参加した。花束を持って祖父江ではなく大野に手渡すボケ役も見事に演じた。「あれは、ほぼ即興。僕と大野さんの即興」と笑いながら明かした。引退の日に勝てて「よかったですね」。巨人山崎とのしびれる投手戦を制し、忘れられない1勝となった。

◆中日がわずか2安打1得点で巨人に競り勝った。難敵の山崎から5回にジェイソン・ボスラー外野手(31)が12号先制右越えソロ。投手陣が1点を守り切った。この日、首位の阪神が勝ったため、リーグ優勝の可能性は完全消滅。一方で4位に浮上した。残り20試合で3位DeNAに2・5ゲーム差、2位巨人に3差。13年ぶりのCS進出へ、ナインの士気は上がっている。

◆巨人の高梨雄平投手(33)、乙坂智外野手(31)、三塚琉生外野手(21)がバンテリンドーム入りし、1軍に合流した。高梨は5月16日、三塚は6月21日、乙坂は8月16日に出場選手登録を抹消され2軍調整を続けていた。また、前日の試合で途中出場も1打席のみで1イニングで交代した浅野翔吾外野手(20)は球場入りしたチーム本隊に姿がなかった。

◆巨人は6安打無得点に終わり、2連敗となった。阿部慎之助監督(46)は「1点がとても遠かったですね」と言葉を絞り出した。相手先発、柳の前に走者を出しながらも無得点。六回は2死満塁としたが、中山が一ゴロに倒れた。山崎伊織投手(26)は8回2安打1失点と力投したが、4敗目。五回にボスラーから浴びた右越えソロが決勝点となった。指揮官は「頑張ってくれた」と右腕をたたえた。

◆中日が競り勝った。1人の走者も出せずに迎えた0―0の五回1死で、ボスラーが均衡を破る12号ソロを放った。柳は6回無失点で3勝目、九回を締めた松山が39セーブ目を挙げた。8回2安打に抑えた巨人の山崎は一発に泣いた。

◆巨人・山崎伊織投手(26)は8回2安打1失点の好投を披露したが、一発に泣き4敗目を喫した。五回1死、中日・ボスラーに対し、カウント2-1から内角へのカットボールを右翼席へ運ばれた。この一発が決勝ソロとなり、右腕は「甘くはないです、いいボールですけど、ボスラーはあの辺のボールをうまく打つので...。もう少し高く投げようと思ったんですけど、相手がいい打撃をしました」と唇をかんだ。

◆巨人のトレイ・キャベッジ外野手(28)が来日初の中堅で先発し、2安打を放った。「違和感なくできました。メジャー時代も数試合センターとして出場経験がありますし、マイナー時代も結構長い間センターを守っていました」打っては四回に右前打、八回に左前打をマーク。「打順も守備位置も関係なく、常にベストを尽くすだけだと思います」と前を向いた。

◆巨人は勝ち頭10勝の山崎伊織投手(26)が8回2安打1失点の力投むなしく、打線が相手の3倍となる6安打を放ちながら屈辱の零封負け。阿部慎之助監督(46)は「(山崎は)頑張ってくれた。1点が、とても遠かったですね」と唇をかんだ。自己最多11勝目を目指した山崎は、四回まで完全投球の完璧な立ち上がりを見せたが、五回1死でボスラーにカットボールを右翼席へと運ばれた。非情にも、これが決勝点に。打線は直後の六回1死一、三塁で頼みの4番・岡本が浅い中飛に倒れるなど、好機を得点につなげられず。8回85球で一人で投げ切った右腕を援護することができなかった。セ・リーグ2位のチームは、岐阜でヤクルトに大敗を喫した前夜に続き2連敗。今季ワーストタイの借金3となった。首位阪神のマジックは3となり、3位DeNAには0・5ゲーム差に詰められた。待ったなしのレギュラーシーズンは残り19試合。下を向いている時間はない。(浜浦日向)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
76453 0.628
(↑0.003)
M3
(↑1)
19431
(+6)
295
(+1)
80
(+1)
91
(+1)
0.245
(-)
2.140
(↑0.01)
2
(-)
巨人
59623 0.488
(↓0.004)
17
(↓1)
19382
(-)
379
(+1)
82
(-)
48
(+1)
0.245
(-)
2.750
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
57615 0.483
(↑0.004)
17.5
(-)
20411
(+7)
398
(+6)
90
(+1)
58
(-)
0.240
(-)
2.960
(↓0.02)
4
(1↑)
中日
56652 0.463
(↑0.005)
20
(-)
20348
(+1)
384
(-)
71
(+1)
75
(-)
0.228
(↓0.001)
2.860
(↑0.02)
5
(1↓)
広島
54645 0.458
(↓0.004)
20.5
(↓1)
20383
(+1)
408
(+6)
63
(-)
53
(-)
0.245
(-)
3.060
(↓0.03)
6
(-)
ヤクルト
44696 0.389
(↓0.004)
28
(↓1)
24348
(+6)
476
(+7)
74
(+1)
51
(-)
0.232
(↑0.002)
3.630
(↓0.02)