ソフトバンク(☆8対0★)オリックス =リーグ戦17回戦(2025.09.04)・みずほPayPayドーム福岡=
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ORIX
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ソフトバンク
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勝利投手:上沢 直之(11勝6敗0S)
敗戦投手:田嶋 大樹(5勝7敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】栗原 陵矢(6号・1回裏3ラン),牧原 大成(4号・7回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、栗原の3ランで先制する。その後は2回裏に周東の適時打、6回に海野の適時三塁打が飛び出すなど、試合を優位に進めた。投げては、先発・上沢が8回無失点9奪三振の快投。NPB通算1000奪三振を達成し、今季11勝目を挙げた。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆オリックス田嶋大樹がソフトバンク戦に先発する。ソフトバンク戦は通算10勝11敗。23年まで9勝6敗と勝ち越していたが、24年は1勝3敗、今年は0勝2敗と苦手カードに変化。白星を挙げたのは24年7月9日が最後で、それ以降は5連敗中だ。特に最近は1発を浴びることが多く、24年8月27日から6試合続けて本塁打を献上。今日は1発に注意して連敗ストップを狙いたい。

◆ソフトバンク嶺井博希捕手(34)がプロ入り後初めて4番起用された。1回の第1打席はいきなりチャンス。2死二塁で投手前にボテボテの当たりを放ったが、この打球を投手の田嶋が捕球できず。記録は投手の失策という「4番デビュー」だった。直後の2死一、三塁で栗原に先制3ランが飛び出した。嶺井は5月11日の対戦で田嶋から3打数2安打2本塁打5打点の大当たり。相性を考慮されて打線のど真ん中に座った。

◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が史上159人目の通算1000奪三振を記録した。試合前時点で996三振。3回1死で広岡を見逃し三振に仕留めて節目に達した。初奪三振は14年4月2日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で、1回に李大浩から。続く西川も三振に仕留め、イニングをまたいで若月、紅林、広岡を4者連続三振に斬った。

◆首位ソフトバンクが今季8度目の同一カード3連戦3連勝。オリックス戦は12勝3敗2分けとし、年間勝ち越しを決めた。さらにこの日の白星でダイエー時代を含めて福岡移転後2647勝。パ・リーグ(1リーグ時代は除く)となってからの南海時代の勝ち星数に並んだ。0-0の1回2死一、三塁で栗原陵矢内野手(29)が先制の6号3ラン。2回は周東佑京内野手(29)に中前適時打が飛び出すなど追加点を奪った。投げては先発の上沢直之投手(31)が今季初の中5日登板で11勝目。3回には通算1000奪三振を記録して自身5連勝を飾った。残り22試合で南海時代を超える2648勝目はほぼ確実。5日からは唯一カード負け越しを喫している楽天3連戦(みずほペイペイドーム)を戦う。

◆3位オリックスは、みずほペイペイドームでのソフトバンク戦13連敗(1分けを挟む)を喫した。この日も鬼門を突破できず、同一カード3連敗となった。初回、ソフトバンク上沢から2番西川龍馬外野手(30)と3番太田椋内野手(24)が2連打。1死一、三塁の好機をつくるも、無得点に終わった。その裏、先発の田嶋大樹投手(29)が2死二塁から投前へのゴロをはじき、2死一、三塁。5番栗原への5球目、内角直球を右翼席へ先制3ランを運ばれた。田嶋はこれで昨季から同戦7試合続けて被本塁打。「先発投手としての役割を果たすことができず、申し訳ないです」。6回8安打6失点(自責3)で降板した。打線は、試合前時点で通算22勝(9敗)を献上していたソフトバンク上沢の前に2回から5回まで無安打。8回まで4安打に抑え込まれ、9三振。今季16度目の0封負けとなった。

◆ソフトバンク上沢直之投手(31)が8回109球を投げ散発4安打無失点の好投で11勝目を挙げた。3回には広岡から通算1000奪三振をマーク。移籍1年目でメモリアル勝利となった。今季初めて中5日での登板。「とにかく何とか勝ちたい一心。(1000奪三振は)これまで野球人生に携わってくれた人に感謝したい」と笑顔だった。完投も志願したが「疲れを残さないのも大事」という小久保監督の指示に素直に従った。古巣日本ハムとのV争い。「最後までもつれるのかなと思う」と、気を引き締めていた。通算1000奪三振=上沢(ソフトバンク) 4日のオリックス17回戦(みずほペイペイドーム)の3回、広岡を見逃し三振に仕留めて達成。プロ野球159人目。初奪三振は日本ハム時代の14年4月2日のソフトバンク2回戦(ヤフオクドーム)で李大浩から。

◆高卒2年目のオリックス堀柊那捕手(20)がプロ初出場を果たした。0-8の8回守備から若月健矢捕手(29)に代わり、出場。ルーキーの片山楽生投手(22)とバッテリーを組み、四球と右前打で1死一、二塁のピンチを招きながら、無失点に抑えた。堀は「準備はできていたんですけど、めっちゃ緊張しました。(1軍の舞台は)すごかったです」と初々しく笑みを浮かべた。岸田護監督(44)も「緊張したみたいですけどね。出る機会があって良かったです」。期待の若手が1軍経験を積んだ。報徳学園(兵庫)から23年ドラフト4位で入団。今季はウエスタン・リーグ68試合に出場し、打率2割2分4厘、11打点をマーク。8月22日に初昇格した。プロでの1歩を踏み出し、「しっかり守って、打てるようなキャッチャーになりたい」と決意を新たにした。

◆ソフトバンク周東佑京内野手(29)が2試合連続タイムリーを放った。3-0の2回2死二塁で中前適時打。初回3得点から2イニング連続得点で流れを呼び込み「得点圏のランナーをかえすバッティングをしようと思いました」と喜んだ。打点34はキャリアハイ更新中。リーグ3位の打率2割9分4厘で好調を維持している。▽ソフトバンク海野(6回1死一、二塁から右中間を破る2点三塁打)「打ったのはチェンジアップです。中盤に差しかかり、流れ的にも絶対に追加点を、と打席に入りました」

◆ソフトバンク牧原大成内野手(32)がダメ押しの4号ソロを放った。6点リードの7回1死走者なし。2番手片山の初球のカットボールを右翼席に運んだ。8月20日の西武戦以来、約2週間ぶりの1発。「3打席凡退の中で、この打席では何とか1本出そうと思いました。思い切って自分のスイングができた。いい打撃につながった」。持ち味の積極打撃で快音を響かせた。楽天村林一輝が打率1位、2位オリックス太田椋の中、注目される規定打席未満2人の巧打者

◆首位ソフトバンクが栗原陵矢内野手(29)の決勝3ランで今季8度目の同一カード3連勝を飾った。オリックス戦は12勝3敗2分けで2年連続の年間カード勝ち越しが決定。さらにこの日の白星でダイエー時代を含めて福岡移転後2647勝に到達。パ・リーグ(1リーグ時代は除く)となってから前身の南海が記録した勝ち星数に並んだ。2位の日本ハムが勝ったため優勝マジック点灯は持ち越しとなった。栗原の打球は右翼ホームランテラスに弾丸ライナーで飛び込んだ。「自分でもびっくりするくらい、いい打ち方ができた」。2球で追い込まれたが、外角のボール球を2球見定めてカウント2-2。最終5球目、内角ストレートにうまく反応して豪快な決勝アーチを決めた。1回2死二塁。プロ初4番起用の嶺井が投前にゴロを放つも田嶋が失策。2死一、三塁と好機が広がり、栗原が一振りで3得点を呼んだ。「嶺井さんは結構緊張しててロッカーからソワソワしてました」。初回から試合を動かし「4番デビュー」の嶺井も肩の力が抜けただろう。栗原は右脇腹痛から1軍復帰後6試合目で初アーチとなった。「久々です。燃えました」。王貞治球団会長も「休んでいた分、しっかり働いてもらわないとね」と試合を決めた値千金の1発にうれしそうだった。2リーグ制となった1950年~1988年、前身の南海ホークスは2647勝を挙げた。大阪から福岡に本拠地を置いた1989年から積み上げてきた白星は、この日で同じ2647勝に到達。ダイエーで1021勝、ソフトバンクで1626勝目となった。残り22試合で今季中の「南海ホークス超え」は確実だ。2回、6回、7回も追加点を奪い終始ソフトバンクペースで試合は進んだ。12安打8得点で快勝。オリックス戦は12勝3敗2分けで2年連続カード勝ち越しを決めた。同一カード3連勝は今季8度目。2位の日本ハムも勝利して優勝マジック点灯は持ち越しとなったが、5日にもM18点灯の可能性がある。栗原は「ダメだったらまた2軍でやろうという覚悟で(1軍に)来た。本当に強い覚悟を持って上がってきた」と真剣な表情で話した。8月は連敗フィニッシュも9月は3連勝スタート。連覇に向けて再びエンジンがかかってきた。栗原の強い覚悟がチームを加速させていく。【只松憲】

◆オリックスは投打で力の差を見せつけられて惨敗。これでソフトバンクに5連敗、みずほペイペイでは引き分けを挟んで昨季から13連敗を喫した。中11日で先発した田嶋は一回に栗原に3ランを浴びるなど6回6失点(自責3)と炎上。2番手のルーキー片山も2回2失点と流れを止められなかった。 打線は五回以降は走者を二塁まで進められず無得点。今季16度目の零封負けとなった。今季はソフトバンクに対し、シーズン負け越しが決まった。

◆ソフトバンクが3連勝でオリックス戦の今季勝ち越しを決めた。先発の上沢直之投手は8回4安打無失点の好投で11勝目(6敗)。打線は一回に栗原陵矢内野手の6号3ランで先制し、六、七回に2点ずつ加えて突き放した。

◆オリックスキラーが本拠地で仁王立ちした。今季初めて中5日で先発したソフトバンク・上沢が進化したフォークでアウトを積み重ね、同一カード3連勝に貢献した。「フォークを勝負どころで低めに投げることができた。そのおかげでゴロも取れたし、なんとか(抑えることが)できた」二回2死で迎えた若月から回をまたいで4者連続三振をマーク。三回には広岡を見逃し三振に仕留めて通算1000奪三振を記録。「あまり三振を取るタイプではない」と語るが、ここまで三振を積み上げることができたのは武器とするフォークの存在が大きかった。「どこに何のヒントが隠れているかわからない」と、同僚の杉山や藤井から握り方や投げ方について意見交換を行い、磨いてきた球種。片方の指を縫い目にかけるように変えるなど試行錯誤を続けたことで「変化量が増えた」という。8回4安打無失点で、9奪三振と好投し、自身5連勝で11勝目。オリックス戦は通算81勝のうちカード別最多の23勝とめっぽう強い。チームもみずほペイペイドームで昨季からオリックスに引き分けを挟んで13連勝を飾り、シーズン勝ち越しも決めた。2位日本ハムも勝利したことで優勝へのマジックナンバー点灯は持ち越しとなったが、5日からの楽天との3連戦(みずほペイペイ)で実現させる。小久保監督は「(この3連戦は)バッテリーが頑張ってくれた。(5日から)カードが変わるので初戦をとれるように」と力を込めた。上沢、有原、モイネロ、大関という2桁勝利のカルテットが君臨する昨季王者に死角はない。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
73444 0.624
(↑0.003)
-
(-)
22459
(+8)
331
(-)
86
(+2)
93
(-)
0.252
(-)
2.370
(↑0.02)
2
(-)
日本ハム
72473 0.605
(↑0.003)
2
(-)
21465
(+9)
333
(+2)
108
(+2)
61
(-)
0.248
(-)
2.430
(↑0.01)
3
(-)
ORIX
60563 0.517
(↓0.005)
12.5
(↓1)
24420
(-)
443
(+8)
85
(-)
51
(-)
0.258
(↓0.001)
3.430
(↓0.01)
4
(-)
楽天
56612 0.479
(-)
17
(↓0.5)
24376
(-)
425
(-)
58
(-)
98
(-)
0.248
(-)
3.310
(-)
5
(-)
西武
54623 0.466
(-)
18.5
(↓0.5)
24319
(-)
360
(-)
58
(-)
78
(-)
0.231
(-)
2.830
(-)
6
(-)
ロッテ
45703 0.391
(↓0.004)
27
(↓1)
25360
(+2)
470
(+9)
63
(+1)
60
(-)
0.239
(-)
3.700
(↓0.05)