1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 9 | 12 | 0 | 2 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 7 | 0 | 1 |
勝利投手:達 孝太(7勝1敗0S) 敗戦投手:木村 優人(2勝1敗1S) 本塁打 |

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◆日本ハムは2回表、郡司のソロと清宮幸の適時打で2点を先制する。続く3回には、矢澤、郡司、清宮幸の適時打で一挙4点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・達が6回無失点の好投で今季7勝目。敗れたロッテは、先発・木村が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。
◆ロッテ松川虎生捕手(21)が今季初めて1軍に昇格した。プロ4年目の今季は、ファームで62試合に出場し打率2割3分5厘、1本塁打をマーク。「今年初めてなので、与えられたチャンスを必死に泥臭く。なんとしてでも結果を出せるように」と力強く話した。ルーキーイヤーの22年はドジャース佐々木朗希投手(23)とバッテリーを組み、完全試合を達成するなど76試合に出場した。だが、23年、24年は10試合以下の出場にとどまり、今季はここまで出場がなかった。ブレーク中の高卒2年目寺地隆成捕手(20)が右肘痛を抱え指名打者での出場が主となる中、21年ドラ1にチャンスが巡ってきた。サブロー1軍ヘッドコーチ(49)は「ファームで頑張っていたので、そのまま出してくれたら」と期待を寄せた。
◆お笑いコンビ、バッテリィズがセレモニアルピッチに登場した。エース(30)がマウンドに上がり、寺家(35)が捕手を務めた。草野球でもバッテリーを組む2人は、ZOZOマリンの舞台でも堂々とした投球を披露。エースの美しいワインドアップから放たれたボールは、一塁側方向に少し外れたが、力強い直球でスタジアムの観客を沸かせた。135キロを目標に掲げていたが、1球目は球速が表示されず。2球目も投じると、1球目同様に一塁側方向に少し外れ、寺家のキャッチャーミットに収まった。球速は127キロと目標には届かなかったが、エースは「楽しかったです」と笑顔で締めくくった。
◆日本ハムが"早慶トリオ"での先制パンチに成功した。0-0の2回先頭、まず慶大OBの郡司裕也捕手(27)が「台風が来る前に打ちました」と、左越え6号ソロを放ち先制。続く早大OB山県秀内野手(23)が三塁前へのバント安打で出塁すると、早実OB清宮幸太郎内野手(26)が右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、山県が一塁から2点目の生還を果たした。清宮幸は「打ったのはチェンジアップです。情けない打席が続いていたので、なんとかチームに貢献したいと思っていました。まず1本出てよかったです。まだまだここから」とコメントした。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)に"頭部直撃"のアクシデントが襲った。2回に右中間へフェンス直撃の適時二塁打を放った直後の1死三塁の場面。三塁走者の清宮幸は、打者伏見が空振り三振となった際に少し第2リードが大きかった。ロッテの捕手佐藤が、そこを突こうとして三塁へ送球も、ボールは三塁へ帰塁しようとした清宮幸のヘルメットを直撃した。ベンチからトレーナーも駆けつけたが大事には至らず、清宮幸は普通にプレーを続行した。
◆ロッテにアクシデントが発生した。0-3の3回1死二、三塁、日本ハム郡司の打席途中に二塁を守る藤岡裕大内野手(32)がベンチに下がった。郡司が打席に入る際にタイムがかけられ、藤岡の元へベンチからトレーナーが駆けつけていた。タオルで汗を拭い、水分補給を行ったのちプレーに戻ったが、4球後、吉井理人監督(60)は交代を告げ、二塁には小川が入った。体調不良とみられる藤岡はタオルで額の汗を拭いながら、ベンチに下がった。この日のZOZOマリンは風速1メートルと風がほとんど吹いていない状況で、蒸し暑い中でのゲームとなっている。
◆日本ハム五十幡亮汰外野手(26)が、両リーグトップとなる10本目の三塁打を放った。2点リードの3回先頭で、フルカウントからロッテ先発木村のストレートを捉えると、打球は右中間を真っ二つ。快足を飛ばし楽々、三塁へ到達した。2桁三塁打は自身初。8月27日西武戦(ベルーナドーム)から出場6試合で4三塁打と量産している。続く矢沢宏太投手(25)が「イソ(五十幡)さんがいい場面を作ってくれたので、しっかり続くことができてよかったです。イソさんナイスランです!」と感謝の右前適時打を放ち、五十幡が3点目の生還。無死一塁、水谷の左翼線への二塁打で4点目が入った。1死二塁からは、先制弾の郡司が「達さん、ボール球が多いですよ。バックにお任せください」と中越え適時二塁打で5点目。さらに2死二塁から清宮幸太郎内野手(26)の中前打で6点目を加えた。清宮幸は「みんな打っていたので、流れに乗り遅れることなく続くことができてよかったです。もっと打ちます!」。五十幡の三塁打が海賊打線にスイッチを入れ、この回一挙4点を奪い序盤で6点リードと、先発達孝太(21)を援護した。
◆日本ハム達孝太投手(21)は今季の勝利を全て伏見寅威捕手(35)とのバッテリーで挙げている。「寅威さんは、いい人っすよ(笑い)。寅威さんのシナリオ通りにある程度投げてれば、ほとんどうまくいきますね」と不思議と好投に導かれる感覚があるという。思い当たる節はある。「配球もそうですけど、ボールを投げてから返してもらうまでの時間とか。ボールかストライクかギリギリの時にバってすぐ返したり、逆にちょっとミットを止めて見せてくれてから返したり」。投手心理を見透かしたような女房役の一挙手一投足に引っ張られていると感じている。それもタイミングが良いから効果てきめん。「(伏見は)自分が悪い方向に行かないように、うまく調整してくれる。そのタイミングは、つかめていない。その技術を僕はずっと盗みたいと思ってるけど、全然盗めない」と苦笑いする。前日から「明日は久々のバッテリーだと思うんで」と楽しみにしていた"たつとら"コンビ。負ければ自力V消滅の可能性がある瀬戸際で、この日もしっかり好投に導かれ、きっちり試合をつくった。
◆ロッテ松川虎生捕手(21)が今季初出場を果たした。0-6の7回から捕手の守備についた。プロ4年目の今季は、ファームで62試合に出場し打率2割3分5厘、1本塁打をマーク。試合前には「守備も打撃も課題なので、意識しながら(ファームでは)やってきた。与えられたチャンスを必死に泥くさくやることが大事だと思う。やってやりたいという気持ちが強い」と話していた。この回から登板の中村稔とバッテリーを組んだが、先頭の日本ハム水野に初球を捉えられソロ本塁打を許した。
◆ロッテ先発の木村優人投手(20)は今季ワースト6失点と不本意な結果に終わった。2回に郡司のソロ本塁打で先制を許した。直後の山県にバント安打で出塁を許すと、清宮幸に適時二塁打を浴びてさらに失点を重ねた。3回には先頭の五十幡、矢沢の連打で失点し、1死二、三塁の場面で再び郡司に中越えの2点適時二塁打を浴びた。2死二塁から清宮幸にも適時打を浴びて一挙4失点とビッグイニングを作られた。6回8安打6失点と打ち込まれ、悔しい降板となった。
◆ロッテのスティベン・アセベド外野手(23)がNPB初本塁打を放った。8回無死一塁、代打で出場。カウント0-1から日本ハム杉浦の147キロ直球をフルスイングし、左翼スタンドへ運んだ。NPB初本塁打は完封を阻止する2ランとなり、「ソトさんの打席でどう投げているのかを見ていて、まっすぐを狙っていました。しっかり打つことができてよかったです」と振り返った。前日1軍初昇格し、初先発で初安打をマーク。2夜連続で存在感を放った。
◆ロッテは日本ハムに敗れ、両リーグ最速の70敗目を喫した。8月19日以来の登板となった先発木村優人投手(20)は0-0の2回、日本ハム郡司に先制の7号ソロを許すと、その後も連打で失点。3回、1点を追加されなおも1死二、三塁から、郡司に2点適時二塁打、清宮幸に中前適時打を浴びた。6回8安打6失点で降板した木村は、プロ初黒星を喫した。打線は、日本ハム先発達の前に6回まで5安打無得点と沈黙。8回無死一塁、代打で登場したスティベン・アセベド外野手(23)が来日初となる2点本塁打を放ったが、反撃は及ばなかった。
◆日本ハムが2試合ぶりに勝ち、ソフトバンクのマジック点灯を阻止した。0-0の2回先頭、まず郡司裕也捕手(27)の左越え6号ソロで先制。無死一塁で、清宮幸太郎内野手(26)が右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、序盤で2点を先行した。3回先頭で五十幡亮汰外野手(26)が、両リーグトップとなる10本目の三塁打を放つと、続く矢沢宏太投手(25)の右前適時打を放ち、五十幡が3点目の生還。無死一塁、水谷の左翼線への二塁打で4点目、1死二塁から郡司の中越え適時二塁打で5点目、2死二塁から清宮幸太郎内野手(26)の中前打で6点目と、序盤から海賊打線が爆発し、対ロッテの2年連続勝ち越しが決まった。投げては達孝太投手(21)が6回116球を投げ、5安打無失点で、7月14日西武戦以来、52日ぶりの7勝目を挙げた。
◆ロッテは日本ハムに敗れ、両リーグ最速の70敗目を喫した。8月19日以来の登板となった先発木村優人投手(20)は2回、郡司に先制の7号ソロを許すと、その後も連打で失点。3回、1点を追加されなおも1死二、三塁から、郡司に2点適時二塁打、清宮幸に中前適時打を浴びた。6回8安打6失点で降板し、プロ初黒星を喫した。吉井理人監督(60)は「今日は調子が悪かった。ただ、悪くてもなんとかしなきゃいけないのがローテーションピッチャーなんで、これをいいほうに頭を切り替えてほしいなと思います」と話した。打線は、日本ハム先発達の前に6回まで5安打無得点と沈黙。8回無死一塁、代打で登場したスティベン・アセベド外野手(23)が来日初アーチとなる2点本塁打を放ったが、反撃は及ばなかった。吉井監督は「達投手は調子が悪そうに見えたんですけど、それが逆に印象が全然違って打てなかったのかな。その辺もまだまだうちのバッター陣も対応がうまくできない子が多いんで、練習していきます」と切り替えた。また、3回の守備の途中では二塁を守る藤岡裕大内野手(32)が急きょベンチに下がるアクシデントも。吉井監督は「多分熱中症の症状かな。ちょっとめまいの感じがあったみたいなんで、あそこは早めに代えました」と説明した。
◆日本ハム郡司裕也捕手(27)の1発が"海賊打線"に火を付けた。2回に左翼へ先制7号ソロ。自身約1カ月ぶりのアーチで勢いづいたチームは、終わってみれば12安打9得点で快勝。この日は上空の風は1メートルほどの微風だったが、ヒーローインタビューでは「千葉のいい風に乗って...あ、吹いてないか」と小ボケをかましてファンも盛り上げていた。
◆2試合ぶり勝利で、自力優勝消滅の危機を回避した日本ハム新庄監督が、勝利の喜び以上に、憤りを爆発させた。第一声で「選手もオーダーもガラリと変えて勝ちましたが、何かw、カッコ草。言われてばっかしでも腹立つから。ああ~すっきりした」と、言い放った。この日午前、指揮官はあるYouTubeの動画に、インスタグラムを通じて物申していた。動画のタイトルのみを紹介し、画像はなし。選手を中傷する内容も含まれており「悪口を言って小銭稼いでるこの動画 観てないと思いますが、今後もイライラするだけなんで観ないで下さい」とメッセージを添え、非難していた。試合後「俺のこと言われるのはいいけど、選手のこと言われたらマジで寝られないぐらい腹立つ」。緊迫した優勝争いの中、選手が野球に集中できるよう、指揮官自らが、防波堤となっていく。
◆日本ハム矢沢宏太外野手(25)が出場9試合ぶりの適時打を放った。2点リードの3回無死三塁。両リーグトップ10本目の三塁打を放った五十幡を生還させる右前適時打。「イソ(五十幡)さんがいい場面を作ってくれたので、しっかり続くことができてよかったです。イソさんナイスランです!」と球界屈指の韋駄天(いだてん)に感謝した。
◆日本ハムが2試合ぶりに勝ち、ソフトバンクのマジック点灯を阻止した。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手(26)が8月23日のソフトバンク戦以来、9試合ぶりの複数安打&打点で、流れを引き寄せた。先制直後の3回1死一塁で「情けない打席が続いていたので、なんとかチームに貢献したい」と、右中間フェンス直撃の適時二塁打。さらに5点リードの3回2死二塁で中前適時打を放ち「みんな打っていたので、流れに乗り遅れることなく続くことができてよかったです」と喜んだ。
◆7回に2番手で登板した日本ハム斎藤友貴哉投手(30)が1回完全投球で、連続試合無失点を20に伸ばした。友杉を157キロの直球で遊ゴロ、高部を154キロで二ゴロ、西川を156キロで中飛と、力でねじ伏せた。「柳川も上原さんもずっと抑えているので、自分もゼロで次のピッチャーにつなげられるように投げていきたい」と気を引き締めた。
◆「たつとら」復活で待望の後半戦初勝利だ。日本ハム達孝太投手(21)が6回無失点と好投し、7月14日西武戦以来52日ぶりの7勝目を挙げた。ピンチの連続も、4試合ぶりにバッテリーを組んだ伏見に引っ張られて「第3章」と位置付けた初戦で踏ん張った。新人王候補の粘投で2年連続でロッテ戦のシーズン勝ち越しも決定。首位ソフトバンクとの2差を維持し、優勝マジック点灯を阻止した。達は悪夢と戦っていた。2回無死一、二塁のピンチを背負ったときだ。「ここ2試合が走馬灯のようによみがえってきて、打たれる気しかしなかった」。いつもの強気な発言も実は「繊細な心を、おっきい言葉でカバーしてるみたいな感じ」。集中打を浴びて失点した直近2試合が頭をよぎり、心はKO寸前だった。勝負どころは気合と女房役のおかげで踏ん張れた。「マジで死ぬ気で投げたっす」。まずは送りバントを阻止する好フィールディングで自分を助け、後続はこの日の投球の軸となった直球とフォークで打ち取った。「寅威さんさまさまです」。7月31日ソフトバンク以来のコンビとなった伏見に感謝した。今季7勝は全て「たつとら」バッテリー。達にとって「寅威さんのシナリオ通りにある程度投げてれば、ほとんどうまくいきますね」と不思議と好投に導かれる感覚があるという。この日も的確なリードで救われた。3回1死一、二塁で迎えたソト。初球のスライダーは高く浮いたボール球になった。2球目の選択は「自分だったら、スライダーが良くなかったらとことんスライダー。感覚がつかめるまで1人のバッター(に対する結果を)捨ててでも行きたいとこだった」が、伏見にはフォークを要求された。達にとっては意外な選択でも、操れていた落ち球で空振り。そして決め球もフォークで空振り三振。1発を打たれたくない場面での間違わない配球に「そういう選択肢もあるんだな」と勉強させられた。最近はプライベートでも一緒に時間を過ごすことがある。「この前も2日連続で一緒にご飯食べに行ったんで(笑い)。(リードの意図なども)聞きましたよ。そのおかげで勝てたんじゃないかなと思います」。これで後半戦初勝利。デビュー7連勝中を「第1章」、初黒星から前回登板までを「第2章」で区切り、今登板から始まった「第3章」初戦で7勝目。「あと3勝。行けそうですね、この勢いで」。新人王候補にも挙がる背番号16が、逆転Vへ向けて再び白星街道を突き進む。【木下大輔】
◆ロッテの4年目、松川虎生(こう)捕手(21)が今季初昇格を果たした。2022年に市和歌山高からドラフト1位で入団した強肩強打の右打者が強い決意を示した。「何とか結果を出すだけだと思っている。必死に泥臭く頑張りたい」プロ野球人生の始まりは順風満帆そのものだった。ルーキーイヤーはキャリアハイの76試合に出場。高卒1年目とは思えない落ち着いたインサイドワークを武器に4月10日のオリックス戦(ZOZOマリン)で佐々木朗希(現ドジャース)とバッテリーを組み、完全試合を達成した。ただ以降は2軍生活が続き、2年目は9試合、3年目は2試合の1軍出場に留まった。今季はファーム62試合に出場し、打率・235、1本塁打、10打点をマーク。2軍では全体練習後に居残りでマシン打撃を行い、黙々とバットを振り込んできた。シーズン途中に米球界から復帰した藤浪からも安打を放つなど、着実にステップを踏んでおり「自分のスイングができればいい感じで打てる」とうなずいた。このままでは終わらない。「試合になかなか出られず、悔しいところはあった。絶対、チャンスのところでやってやりたい」と背番号2。この日はベンチスタートとなった松川は、鋭い視線で戦況を見つめた。
◆日本ハム・郡司裕也捕手(27)が二回に先制の左越え7号ソロを放った。「打ったのはストレートです。台風が来る前に打ちました」。台風15号は西日本から東日本の太平洋側沿岸を進み、関東甲信地方には5日午後に最も接近する見込みとなっている。
◆プロ4年目でこれまで10試合以上も登板予定試合を流した〝雨男〟日本ハム・達孝太投手(21)が、7月14日以来の勝ち星となる7勝目を目指して、小雨が降りしきるZOZOマリンのマウンドに上がった。約2カ月、白星から遠ざかる間、白ずくめの服で球場入りしたこともあった。今回も「遠征にわざわざ(白い服を)持ってきていないんで。(チーム宿舎から)『白星、白星』とぶつぶつ言いながら、球場まで歩いてきています(笑)」と告白した。球宴後は〝プロの壁〟にぶつかっている印象もある右腕だが、「それは過去の達孝太。もう大丈夫じゃないですか。自分に一番期待しているんで。6回2失点ぐらいで『よくやった』と言われるピッチャーにはなりたくないので、9回無失点がいいですね」と力を込めた。今季のロッテ戦は2試合に先発して、13回?を無失点、16奪三振をマークしている。新人王の有資格者でもある達。ここに来ての足踏みで、新人王争いは混沌(こんとん)としてきたが、中でも最大のライバルとなりそうなのが打率を・293(3日現在)まで上げてきたロッテ・西川。一回の対戦では、148キロの直球で右飛に打ち取った。その一回を三者凡退に抑えたあとの二回、打線は郡司のソロ、清宮の適時二塁打で2点を先制した。さらに三回には水谷の適時二塁打と郡司の2点二塁打、清宮の適時打で4点を加えた。
◆日本ハム・郡司裕也捕手(27)が二回の先制7号ソロに続いて、三回1死二、三塁で中越え2点二塁打を放った。本職の捕手ではなく三塁で先発した郡司は「達さん、ボール球が多いですよ。バックにお任せください」と球団を通じてコメント。先発・達孝太投手は制球が安定せず、4回で75球と球数がかさんでいる。
◆ロッテの先発右腕、木村優人投手(20)は6回8安打6失点で降板。今季3勝目とはならなかった。二回、5番・郡司に左越えソロを浴びて先制を許した。7番・清宮幸には右中間への適時二塁打を許し、この回2失点。続く三回は矢沢の右前適時打、郡司の中越え2点二塁打、清宮幸の中前適時打で一挙、4点を奪われた。四―六回は走者を一人も出さない無失点投球に立ち直った。「まずもったいないって言うのが一番。後半あれだけ真っすぐでカウント作れて投げれたので、それが初回からできればああいう形にはならなかった」と振り返った。高卒2年目右腕は「次につなげて、しっかり投げたいと思います」と前を向いた。
◆日本ハムが効果的に得点を重ね快勝した。二回に郡司のソロなどで2点を先制。三回には5長短打を集めて4点を奪い、終盤にも小刻みに加点した。達は要所を抑えて6回無失点の好投で7勝目。ロッテは序盤の失点が響いた。
◆ロッテは大敗で3カードぶりに負け越し、両リーグ最速の70敗目を喫した。高卒2年目右腕、木村は6回8安打6失点でプロ初黒星。5番・郡司に対し二回に先制ソロ、三回には2点二塁打を許し「もったいないというのが一番」と唇をかんだ。吉井監督は「今日は調子が悪かったみたい。ただ、悪くても何とかしなきゃいけないのがローテーション投手」と奮起を促した。
◆ただのビッグマウスではない。日本ハム・達孝太投手(21)が6回無失点で、7月14日以来の勝ち星となる7勝目。ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。「初勝利よりうれしいっスね。(二回無死一、二塁のピンチでは)打たれる気しかしなかったけど、マジで死ぬ気で投げた」。これで今季のロッテ戦は3試合に先発して、19回?を無失点、22奪三振と無双だ。約2カ月、白星から遠ざかる間、白ずくめの服で球場入りしたこともあった。今遠征中もホテルのベッドで目を閉じると打たれた場面が走馬灯のように蘇った。だからこそ、「(チーム宿舎から)『白星、白星』と言いながら、球場まで歩いてきた」と告白した。折れそうな心を自身の大きな言葉で鼓舞した。前回登板(8月26日)の西武戦で6回0/3を2失点。新庄監督は先発投手としてゲームメークした右腕をたたえたが、つい先日には「〝なめてんのか〟と。6回2失点ぐらいで『よくやった』と言われるピッチャーにはなりたくない」と発言。指揮官も負けてはいない。この日に顔を合わせた瞬間、開口一番で「なめとんのかっ!?」。ピンチで落ち着きを欠く様子から試合後も「まだマウンドさばきが若い。(出身校の)天理高校だなって」と笑顔で評した。プロ4年目ながら有資格者である新人王に、また一歩前進した。「あと3勝できそうですね、この勢いで。〝達孝太はこんなもんじゃないでしょう〟ということを見せたい」。V争いの佳境で、若き右腕のメンタルが完全回復した。(東山貴実)
◆ただのビッグマウスではない。日本ハム・達孝太投手(21)が6回無失点で、7月14日以来の勝ち星となる7勝目。ソフトバンクの優勝マジック点灯を阻止した。「初勝利よりうれしいっスね。(二回無死一、二塁のピンチでは)打たれる気しかしなかったけど、マジで死ぬ気で投げた」。これで今季のロッテ戦は3試合に先発して、19回?を無失点、22奪三振と無双だ。約2カ月、白星から遠ざかる間、白ずくめの服で球場入りしたこともあった。今遠征中もホテルのベッドで目を閉じると打たれた場面が走馬灯のように蘇った。だからこそ、「(チーム宿舎から)『白星、白星』と言いながら、球場まで歩いてきた」と告白した。折れそうな心を自身の大きな言葉で鼓舞した。前回登板(8月26日)の西武戦で6回0/3を2失点。新庄監督は先発投手としてゲームメークした右腕をたたえたが、つい先日には「〝なめてんのか〟と。6回2失点ぐらいで『よくやった』と言われるピッチャーにはなりたくない」と発言。指揮官も負けてはいない。この日に顔を合わせた瞬間、開口一番で「なめとんのかっ!?」。ピンチで落ち着きを欠く様子から試合後も「まだマウンドさばきが若い。(出身校の)天理高校だなって」と笑顔で評した。プロ4年目ながら有資格者である新人王に、また一歩前進した。「あと3勝できそうですね、この勢いで。〝達孝太はこんなもんじゃないでしょう〟ということを見せたい」。V争いの佳境で、若き右腕のメンタルが完全回復した。(東山貴実)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
73 | 44 | 4 | 0.624 (↑0.003) | - (-) |
22 | 459 (+8) | 331 (-) | 86 (+2) | 93 (-) |
0.252 (-) | 2.370 (↑0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
72 | 47 | 3 | 0.605 (↑0.003) | 2 (-) |
21 | 465 (+9) | 333 (+2) | 108 (+2) | 61 (-) |
0.248 (-) | 2.430 (↑0.01) |
3 (-) |
ORIX |
60 | 56 | 3 | 0.517 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
24 | 420 (-) | 443 (+8) | 85 (-) | 51 (-) |
0.258 (↓0.001) | 3.430 (↓0.01) |
4 (-) |
楽天 |
56 | 61 | 2 | 0.479 (-) | 17 (↓0.5) |
24 | 376 (-) | 425 (-) | 58 (-) | 98 (-) |
0.248 (-) | 3.310 (-) |
5 (-) |
西武 |
54 | 62 | 3 | 0.466 (-) | 18.5 (↓0.5) |
24 | 319 (-) | 360 (-) | 58 (-) | 78 (-) |
0.231 (-) | 2.830 (-) |
6 (-) |
ロッテ |
45 | 70 | 3 | 0.391 (↓0.004) | 27 (↓1) |
25 | 360 (+2) | 470 (+9) | 63 (+1) | 60 (-) |
0.239 (-) | 3.700 (↓0.05) |
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