巨人(★1対12☆)ヤクルト =リーグ戦22回戦(2025.09.04)・長良川球場=
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ヤクルト
20070012121713
巨人
10000000X1710
勝利投手:吉村 貢司郎(5勝6敗0S)
敗戦投手:又木 鉄平(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(16号・1回表2ラン),村上 宗隆(17号・4回表満塁),オスナ(11号・8回表2ラン)

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◆ヤクルトが降雨コールド勝ち。ヤクルトは初回、村上の2ランで先制する。その後2-1となって迎えた4回表には、長岡の適時二塁打と村上のグランドスラムなどで一挙7点を加え、相手を突き放した。投げては、先発・吉村が7回1失点の力投で今季5勝目。敗れた巨人は、投手陣が崩壊した。

◆2連勝中の巨人が前日と同じオーダーで3連戦全勝を狙う。スタメンが発表され、1番から8番まで2日の同カードと同じ打順を並べた。3番には首位打者の泉口友汰内野手(26)、4番には岡本和真内野手(29)を起用。前日はともに猛打賞と気を吐いた師弟コンビが中軸を担う。同じく前夜3安打の吉川尚輝内野手(30)は8番二塁。岐阜出身で地元凱旋(がいせん)試合になる。試合前には出身の羽島市のアンバサダー委嘱式も行われ、「少しでも活躍をして。それを皆さまに届けられたらなとは思ってます」と抱負を述べていた。同球場開催だった21年8月31日ヤクルト戦以来の本塁打は出るか。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)が先制の16号2ランを放った。1回2死三塁、巨人又木の外角高め143キロ直球を左翼スタンドに運んだ。2試合連続となる1発で試合を動かした。「逆らわずにしっかり打つことができました。先制できてよかったです」とうなずいた。今季34試合目で早くも16発目と驚異的なペースで量産を続けている。

◆岐阜の夜空にもアーチをかける村上宗隆が逆方向へ先制ホームラン驚きのペースでもう16号???プロ野球(2025/9/4)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #オレをみろ #swallows #だったらDAZN

◆水も滴る良いあたり村上宗隆が今度は満塁ホームラン??HRランキングを駆け上がり17号は単独3位これが長良川球場通算100本目?プロ野球(2025/9/4)??巨人×ヤクルト??Live on DAZN #オレをみろ #swallows #だったらDAZN

◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)が17号のグランドスラムを放った。4回1死満塁、巨人泉の108キロの変化球を捉えた。打った瞬間に確信。打球は右翼席に飛び込んだ。このイニング途中の強雨での一時中断から再開した後のチャンスだった。流れを途絶えさせず、一気にたたみかけた。「しっかり押し込むことができました」。1回2死三塁の16号先制2ランに続き、1試合2発となった。村上の満塁弾は22年6月23日中日戦以来、通算8本目となった。「ぎふしん長良川球場」でのプロ野球通算100号のメモリアルな1本にもなった。

◆雨中にこだまする岐阜の観客のどよめきが、「神」の一撃の目撃者となった歓声に変わった。4回1死満塁、ヤクルト村上宗隆内野手(25)が第3打席に立った。直前、雨脚が強くなり、7分間の雨天中断があったばかり。びしょぬれのスタンドのファンは「村神降臨」の応援旗を掲げた。巨人泉の投じた2球目、108キロの縦スライダーを鋭くたたいた。一直線に芝生の右翼席へと飛び込んでいく。22年6月23日中日戦以来、8本目の今季17号満塁弾。初回にも2死三塁で巨人先発又木の外角高めへの143キロ直球を左中間席へ運ぶ16号2ランを放っていた。この2本で、直近6試合で7発目と絶好調ぶりが際立つ。巨人主催による岐阜での開催。昨年は岡本和真が本塁打をかっ飛ばした。この日、地元タクシーのベテラン運転手の80歳男性は言った。「長良川球場は、本塁打が出ない事で有名なんですよ」。長良川からの風が常に本塁向きに吹き、逆風となるという。「それでも岡本は打った。ほんとにすごかった」。1年たった今でも興奮して振り返った。実際、本塁打が出にくいデータはないが、この言葉に地方開催の意義が詰まる。この満塁弾は、「ぎふしん長良川球場」でのプロ野球通算100号のメモリアルな1本にもなった。希代の大砲の一発を見たことは、1年後も語り草だ。村上が描いたアーチも来年、同じように語られるだろう。来季は大リーグ挑戦を明言し、岐阜で「村神様」の雄姿は見納めかも知れない。だからこそ、価値ある本塁打。けがの影響もあり、今季の出場は34試合目。「タイミングがうまく取れるようになってきた」と手応え十分に、残る日本での日々で、語り草な瞬間を作っていく。【阿部健吾】

◆織田信長が天下統一の道を歩み始めた岐阜城が見下ろす球場での出前「すしレース」は、戦国時代さながらの合戦模様となった。スタートの号砲とともに4貫が一線で飛び出した。コハダもわずかな遅れで追走する。中盤を過ぎマグロが米粒差抜け出したが、他3貫も引き下がらない。そのまま4貫が並走してゴールテープを切った。果たして判定は...。雨による中断もはさみながら大きな歓声を送るスタンドも固唾(かたず)を飲んで見守った。結果はタマゴが最後に米粒差で差し切って勝利。2着マグロ、3着エビ、4着コハダ、5着アナゴでの入線となった。通算成績はアナゴが19勝。2位以下はエビ13勝(白エビ1勝を含む)、タマゴが12勝、マグロが11勝、コハダ8勝となっている。すしレース 3回終了時にイニング間イベントとして、米国の「ホットドッグレース」のような「すしレース」を開催している。ファン参加型のアクティベーションで出場者は「江戸前スーシーズ」に扮(ふん)して競走する。メンバーはマグロ、コハダ、タマゴ、エビ、アナゴの計5体。参加対象は公式ファンクラブ「CLUB GIANTS KIDS MEMBER」で当日の開場から1回裏終了まで応募受け付けし、東京ドーム内ファンクラブブースで抽選によって決定する。」

◆ヤクルトが8回途中、降雨コールド勝ちした。村上宗隆内野手(25)の3年ぶり満塁本塁打など、打線が機能した。村上が"地方ラストゲーム"で大暴れした。1回2死三塁、先制の16号2ランで試合を動かした。さらに4回1死満塁では17号のグランドスラムを決めた。直前、7分間の雨天中断から再開したばかりのチャンスで、最高の結果に導いた。22年6月23日中日戦以来、通算8本目の満塁弾は、「ぎふしん長良川球場」でのプロ野球通算100号のメモリアルな1本にもなった。今オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦を明言する。今季、地方球場では最後の一戦で、大活躍した。ヤクルトは7回までに10得点で、先発吉村も7回まで1失点と好投を続けた。8回にはオスナの2ランが飛び出した。その後、雨脚が強くなって8回1死で試合は再び中断。再開したが、その裏に再び強雨が降り注ぎ、試合終了が宣告された。先発野手全員安打で巨人に大勝した。

◆巨人又木鉄平投手(26)が4回途中7安打5失点でKOされ2軍再調整となった。今季2度目の先発マウンドも勝利投手には届かず「このような結果になってしまい申し訳ない」。ローテ枠が空いた来週の11日広島戦は、3日の2軍戦で好投した田中将の先発登板が有力となった。200勝に王手をかけたレジェンドが、本拠地・東京ドームで偉業達成に挑むことになりそうだ。

◆巨人は投手陣が崩れて3連勝を逃した。先発又木鉄平投手(26)が5失点、2番手以降の泉圭輔投手(28)、平内龍太投手(27)、宮原駿介投手(22)も失点を重ね、今季ワーストを更新する17被安打で12失点。大量11点のリードを許す展開で9回に向けてはブルペンで増田大輝内野手(32)を準備させたが、8回途中で降雨コールドとなった。阿部監督は「(ファンは)こんな雨の中ずっと残ってくれたしね。申し訳ないなとも思います」と1万5000人以上のファンが集まったスタンドに頭を下げた。1点差に追い上げた2回のミスも痛かった。1死一塁から又木が送りバントを試みるも投ゴロ併殺に倒れた。結果的に反撃ムードに水を差すプレーになり、指揮官は「あのバントのゲッツーからやっぱ流れがガラッとなんか変わっちゃったなというのは感じましたし。そういうとこですかね」と振り返った。降雨による3度の中断を挟んだ今季最後の地方開催は、天候同様に湿っぽい結果に終わった。

◆ヤクルト吉村貢司郎投手(27)が7回7安打1失点で5勝目を挙げた。初回こそ1失点したが、2回1死一塁では犠打を猛ダッシュで処理し、併殺に仕留めるなど立ち直った。6月21日オリックス戦以来、約2カ月半ぶりに白星。高津監督は「まだ注文を付けたいところはいくつかあるが、あそこまで条件が悪い中で、結果的にはよく投げた」と、強い雨の中でゲームメークしたことをたたえた。

◆ヤクルトが8回途中、降雨コールド勝ちした。村上宗隆内野手(25)の3年ぶり満塁本塁打など、先発野手全員安打で巨人に大勝した。村上が"地方ラストゲーム"で大暴れした。1回2死三塁、先制の16号2ランで試合を動かした。さらに4回1死満塁では17号のグランドスラムを決めた。直前、7分間の雨天中断から再開したばかりのチャンスで、最高の結果に導いた。22年6月23日中日戦以来、通算8本目の満塁弾は、「ぎふしん長良川球場」でのプロ野球通算100号のメモリアルな1本にもなった。今オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦を明言する。今季、地方球場では最後の一戦で、大活躍した。高津臣吾監督(56)は「よく打ちましたね。ちょっと思うことはたくさんあって、ちょっと言葉が悪いですけど、これ(村上)が(前半戦は)いなかったわけなので...。彼がいなかった間、チームにも相手にも与える影響っていうのも非常に大きかったのかなと。今はこうしてチームを引っ張って、ガンガン打ってくれている。残り25試合、突き進んでほしい」とたたえ、さらなる猛打に期待した。主砲だけでなく、打線全体が活発だった。浜田太貴外野手(25)は猛打賞でチャンスメーク。長岡秀樹内野手(23)は4回1死満塁で右中間を破る2点適時二塁打を放った。ホセ・オスナ内野手(32)は8回無死一塁から2ランを左翼席上段に運んだ。先発吉村貢司郎投手(27)は打線の援護を受け、リズムよくアウトを重ねた。初回に1失点したが、2回以降は6イニング連続でゼロを並べた。2回1死一塁では又木の犠打を猛ダッシュで捕球し、すばやく二塁送球。併殺をもぎ取った。7回7安打1失点で約2カ月半ぶりの白星を手にした吉村について、高津監督は「まだ注文を付けたいところはいくつかあるのですけど、あそこまで条件が悪い中で投げたので、結果的にはよく投げた」と、強い雨の中でゲームメークしたことを評価した。東京に本拠地を置くチーム同士の岐阜決戦。雨脚が強まり、4回途中、8回途中と中断を挟み、再開後の8回裏に再び雨が強まって、試合終了が宣告された。残り25試合となった。今季限りで退任する高津監督は「火曜日のゲーム前に(退任を)選手、スタッフをみんな集めていろいろ話をさせてもらって、そこから連敗して勝てなかったので、ちょっと影響があるのかなと思ったのですけど、今日、1つ勝ってよかった。いつでも、どんなゲームでも、やっぱり勝つことの難しさと、うれしさを分かち合えたゲームだったと思います」と話した。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(25)が、グランドスラムを含む2本塁打6打点と大暴れした。1回は左翼席に先制16号2ランを放つと、4回は17号の満塁本塁打を右翼席にたたき込んだ。22年6月23日中日戦以来、約3年ぶりとなる通算8本目の満塁弾は「ぎふしん長良川球場」でのプロ野球通算100号のメモリアルな1本にもなった。雨中の岐阜決戦で、村神様が鮮烈なアーチを重ねた。自身も"地方"の熊本で育った。村上は故郷への思いも強い。7月には4年ぶりの全国大会に出場した熊本東シニアの後輩に新たなユニホームをプレゼントした。左下には背番号55のマークが施された特別仕様だった。「すごくお世話になったのでね。全国大会に出るということで、何かできたら」。中学時代に成長を後押ししてもらった感謝を形に示した。8月2日阪神戦(神宮)の試合前の練習には、熊本東シニアの選手たちを「見に来ませんか」とスタンドに招待。そして一緒に記念写真に納まった。中学生の目の輝きが、その意義を物語っていた。村上は言う。「野球選手だからとかじゃなく、社会人として、しっかりとした人間になりたい」。ただ結果で示すだけではない。人の心に残る立ち居振る舞いがある。【ヤクルト担当=上田悠太】

◆巨人又木鉄平投手(26)が4回途中7安打5失点でKOされた。1回2死三塁からヤクルト村上に先制2ランを許すと、4回にも連打と死球で走者をためた。今季2度目の先発マウンドも勝利投手には届かず「このような結果になってしまい申し訳ない」。この日の投球内容を受け、来週の11日広島戦は3日の2軍戦で好投した田中将の先発登板が有力となった。200勝に王手をかけてレジェンドが本拠地・東京ドームで偉業達成に挑むことになりそうだ。

◆巨人は、投手陣が村上宗隆内野手(25)に2発を浴びるなど、ヤクルト打線に打ち込まれ、同一カード3連勝を逃した。先発又木が5失点、2番手以降の泉、平内、宮原も失点を重ね、今季ワーストを更新する被安打17で12失点した。大量11点のリードを許す展開で9回に向けてはブルペンで増田大を準備させたが、8回途中で降雨コールドが決まった。阿部慎之助監督(46)は「(ファンは)こんな雨の中ずっと残ってくれたしね。申し訳ないなとも思います」と1万5000人以上のファンが集まったスタンドに頭を下げた。3位DeNAに1・5ゲーム差に迫られ、4位広島との差は3・5差、5位中日との差は4ゲーム差となる。8月26日の広島戦から続く長期遠征は、これで3勝6敗。5日からの中日3連戦(バンテリンドーム)が長期遠征のラストカードで、CS争いに向けても大事なカードとなる。

◆巨人泉口友汰内野手(26)が、4日のヤクルト戦で3打数1安打とし、打率リーグトップをキープした。広島小園海斗内野手(25)が、打率2割9分8厘で2位につける。セ・リーグでは2日時点では打率3割はゼロだったが、泉口が唯一超える。泉口は大阪桐蔭、青学大、NTT西日本を経て、23年ドラフト4位で巨人に入団。球団では11年の長野久義以来となるプロ2年目での首位打者を目指す。パ・リーグでは、楽天村林一輝内野手(27)が、打率リーグトップをキープ。オリックス太田椋内野手(24)が、打率3割で2位につける。

◆巨人・吉川尚輝内野手(30)が、「羽島市アンバサダー」の委嘱式に出席し、生まれ育った岐阜・羽島市をPRした。岐阜・中京高では寮生活だったため、羽島市にある実家では中学時代までを過ごした。「羽島の田舎の方でした。自然豊かで過ごしやすい、のびのび遊べる場所でした」と、のどかな地元を懐かしんだ。吉川家は庭に自作のマウンドがあり、自宅の周辺に広がる田んぼや野道でノックを行っていたことでも知られる。羽島市の魅力発信を担う新たな役目に「少しでも活躍をして、それをみなさまに届けられたら」と誓った。委嘱式に出席した同市の松井聡市長は「吉川一族はスポーツ万能、足の速い一族。お父様も市立岐阜商業高等学校で甲子園球児、東邦ガスでも硬式野球の選手として大変活躍されました」と、吉川の父で岐阜南ボーイズ(旧羽島フジボーイズ)で監督を務める好さん(66)について報道陣に紹介。好さんは50メートルを5秒台で走る俊足の外野手だった。市長はさらに「今も羽島市の観光交流センターでも吉川(尚輝)さんプロデュースの様々な商品が品切れの状況です。今後とも吉川人気にあやかるわけではございませんが、吉川選手のバックアップと活躍を期待します」とエールを送った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が先制の16号2ランを放った。一回2死三塁で回ってきた第1打席。巨人先発左腕・又木が投じた直球を強振。高々と上がった打球は左中間席に着弾した。驚異的なペースでアーチ量産する主砲が、2試合連発で岐阜県の燕党を沸かせた。

◆巨人とヤクルトの野手陣が試合前、会場のぎふしん長良川球場の近隣にある県立岐阜商業高の施設を借りて打撃練習などを行った。毎年恒例の同球場での巨人の主催試合。この日は当初、降雨の予報があったためグラウンドのマウンド、本塁部分はシートが敷かれた。ノックや投手陣の練習は行われたが、打撃練習ができる屋内施設がなかったため、生徒たちの部活動開始前の同校の室内練習場で異例ともいえるプロ野球選手の練習が行われた。県岐阜商高といえば、8月に開催された第107回全国高校野球選手権大会で16年ぶりに4強入り。生まれつき左手指のないハンデを抱えながら活躍した横山温大外野手(3年)や、選抜優勝の横浜高を延長タイブレークの末に破る激闘など、公立校の躍進として大きな話題となった。

◆2月に30歳となった巨人・吉川尚輝内野手が故郷に帰ってきた。恒例となっている岐阜での主催試合。中京高、中京学院大時代に何度もプレーした、ぎふしん長良川球場に「8番・二塁」でその名がコールされると、スタンドからは大きな拍手と歓声が送られた。昨季はセ・リーグの二塁手部門で、ベストナインとゴールデングラブをダブル受賞。名実ともに象徴的な存在となっている。生まれ育った岐阜・羽島市の「羽島市アンバサダー」に就任。練習前には同球場で行われた委嘱式に出席し、同市の松井聡市長から「羽島市の誉れ、岐阜県の誇り、そして、プロ野球の宝として、今後の活躍を祈念いたします」と熱い激励の言葉を受けた。中学時代まで羽島市にある実家で過ごした吉川は「自然豊かで過ごしやすい、のびのび遊べる場所でした」と、のどかな地元を懐かしんだ。羽島市の魅力発信を担う新たな役目に「少しでも活躍をして、それをみなさまに届けられたら」と決意を新たにした。降雨の予報の影響で、試合前の打撃練習は近隣にある県立岐阜商業高校の施設を借りて行われた。8月に開催された第107回全国高校野球選手権大会で16年ぶりに4強入りし大きな注目を浴びた同校の〝勢い〟も追い風に、シーズン終盤を駆け抜ける。

◆巨人は恒例のぎふしん長良川球場での主催試合。三回の攻撃中から一気に雨脚が強まり、四回にヤクルト・長岡に2点二塁打を打たれ1―5となった直後、午後7時18分に中断が宣告された。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が17号満塁本塁打を放った。四回1死満塁で2番手・泉が投じた変化球を完璧に捉え、右翼席にかっ飛ばした。一回の16号先制2ランに続くこの日2本目のアーチ。この一発で岐阜・長良川球場ではNPB通算100本塁打目となった。8月だけで12本塁打を放つなど、驚異的なペースでアーチ量産する主砲の勢いが9月に入っても止まらない。

◆巨人・浅野翔吾外野手(20)が、五回の守備から中堅に入り途中出場。その裏、1死満塁の好機で打席に入ったが、右飛に倒れると、六回に投手の平内と代わり出場1イニングで交代した。代わって中堅はキャベッジが来日後初めて、八回には今季から本格的に外野に挑戦する中山が初めて守った。

◆ヤクルトが大勝した。一回に村上の2ランで先制し、四回に村上の満塁本塁打などで一挙7点。八回にはオスナが2ランを放ち、その裏に降雨コールドゲームとなった。村上は3安打6打点。巨人は投手陣が次々とつかまった。

◆巨人は大敗で同一カード3連勝を逃した。ヤクルト・村上に満塁弾含む2本塁打を許すなど投手陣が崩壊。阿部慎之助監督(46)は「行かせたのは俺だから申し訳ない。こんな雨の中(観客が)ずっと残ってくれたしね。申し訳ないなとも思います」と謝罪した。先発した又木が四回途中7安打5失点。2番手の泉も4失点、平内、宮原と4投手すべて失点した。阿部監督は、打席でバント失敗もあった2年目左腕の又木に「あのバントのゲッツーから流れがガラッとなんか変わっちゃったなっていうのは感じました。ストライクは入るようには、なったけどって、ちょっとレベル低いんだけどね。プロ野球だからさ。そこはもう一回、自分が情けないと思ってやってきてくれ、やってくれよとお願いした」と厳しく指摘し、2軍再調整を命じた。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が一回に16号先制2ラン、四回には17号満塁本塁打を放った。?村上が四回に17号満塁本塁打を放った。満塁弾は2022年6月23日の中日戦以来3年ぶりで、球団3位となる通算8本目。1位は池山隆寛で10本、2位は山田哲人で9本。?村上は出場34試合で17本塁打。残り25試合でこのペースを維持すると29本。シーズン143試合にフル出場した場合は71本ペース。ヤクルト・バレンティンが13年にマークした60本のプロ野球記録を上回り、バリー・ボンズがジャイアンツ時代の01年に放った73本のMLB記録に匹敵する。?岐阜市の「ぎふしん長良川球場」では村上の2本塁打目が同球場でのNPB通算100号となった。

◆巨人・増田大輝内野手(32)が八回の攻撃中にブルペンで投球練習を行ったが、試合が八回で降雨コールドにより終了したため、自身2度目の登板は幻となった。試合は八回時点で1-12と大量ビハインドを背負う展開。増田大は味方の攻撃中にブルペンで投球練習を開始。ぎふしん長良川球場のブルペンは観客席から丸見えということもあり、登板に注目が集まったが、直後に雨が強まって降雨コールドに。試合後、阿部監督は「増田を投げさす予定だったんだけどね。投げさせたらまたなんか色々あると思うけど、投げさせなくてよかったなと」と、賛否が起こる可能性もある野手登板に至らず苦笑いした。今季も内外野すべてのポジションで出場している増田大は、2020年8月6日の阪神戦(甲子園)の0-11の八回1死で6番手として登板した経験がある。当時の原監督が「チーム最善策ですよ」と過密日程などを考慮し、救援陣の消耗を防ぐために打った一手だった。結果、2/3回を無安打無失点に封じる好リリーフを見せた。

◆ヤクルトが大勝した。一回に村上の2ランで先制し、四回に村上の満塁本塁打などで一挙7点。八回にはオスナが2ランを放ち、その裏に降雨コールドゲームとなった。村上は3安打6打点。巨人は投手陣が次々とつかまった。

◆年に一度の岐阜での主催試合。雨空の中、駆けつけたファンに勝利を届けることはできなかった。巨人は村上に2本塁打を浴びるなど、被安打17、12失点の大敗。阿部慎之助監督(46)は「(マウンドへ)行かせたのは俺だからね。雨の中ずっと(ファンは)残ってくれていた。申し訳ない」と頭を下げた。先発の又木が四回途中7安打5失点でKO。二回の打席で試みた送りバントが併殺となるミスもあり、指揮官は「あのバントから流れがガラッと変わった。ストライクは入るようにはなったけど、っていうね。ちょっとレベル低いんだけど。プロ野球だから」と2軍再調整を明言した。悪条件の中、登板した後続の3投手もそろって失点。八回降雨コールドゲームにならなければ、九回に野手の増田大が5年ぶり2度目の登板に備えていた。連勝が止まり借金2。阿部監督は「みんなに『明日』っていうのは言ったんで」と5日から敵地での中日3連戦へ気持ちを切り替えた。(浜浦日向)

◆美濃国に〝村神様〟が降臨した。ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が4日、八回裏無死で降雨コールドゲームとなった巨人22回戦(岐阜)で2本塁打、自己最多に並ぶ1試合6打点をマークした。一回に2戦連発となる16号先制2ランを放ち、四回は三冠王に輝いた2022年以来となる満塁本塁打。今季出場34試合ながら本塁打数はリーグ3位に浮上した。今夏の甲子園大会で2009年以来16年ぶりに4強入りし、公立校の〝旋風〟として大きな注目を集めた県岐阜商高野球部の3年生部員が、巨人―ヤクルトをぎふしん長良川球場のスタンドで観戦した。村上の衝撃の2本塁打を目の当たりにし、主将を務めた河崎広貴外野手は「体も大きくて、めっちゃ飛ばして、プロ野球はレベル違うなと思った」と驚がく。生まれつき左手指のないハンディを抱えながら活躍した横山温大外野手は、同じ左打ちで村上の動画を見て参考にしていたといい「いやもう、さすがだなって思いました」と笑みを浮かべた。

◆美濃国に〝村神様〟が降臨した。ヤクルト・村上宗隆内野手(25)が4日、八回裏無死で降雨コールドゲームとなった巨人22回戦(岐阜)で2本塁打、自己最多に並ぶ1試合6打点をマークした。一回に2戦連発となる16号先制2ランを放ち、四回は三冠王に輝いた2022年以来となる満塁本塁打。今季出場34試合ながら本塁打数はリーグ3位に浮上した。突然の豪雨で7分間の中断後、村上がバットを〝刀〟のごとく鋭く振り抜いた。四回1死満塁で2番手・泉のカーブを鋭く引っ張り、右翼席へ17号のグランドスラム。2本塁打、自己最多に並ぶ6打点の活躍だった。「(四回は)しっかり押し込むことができた。(地方球場は)年に一回とかなので、こういう勝ち試合を見せることができたのは良かった」舞台は左翼後方に岐阜城を望む長良川球場。一回は左腕、又木の直球を捉え、先制の16号2ランを左中間席へ。「逆らわずにしっかりと打つことができた」と納得の2試合連続アーチとなった。四回は三冠王に輝いた2022年以来3シーズンぶりで、通算8本目の満塁本塁打。ヤクルトではアレックス・ラミレス、畠山和洋を抜いて単独3位となり、「ぎふしん長良川球場」でのNPB通算100号のメモリアルアーチにもなった。1567年、戦国武将の織田信長が攻め落としたのが岐阜城。今季最多タイの17安打、今季初の2桁となる12得点の大勝に導いたスワローズの〝総大将〟は今季、出場34試合で17発だ。上半身のコンディション不良で前半戦をほぼ棒に振ったにもかかわらず、2試合に1本のペースで本塁打を量産し、リーグ3位に浮上した。驚異的なペースにも「あまり何とも思っていない。その打席に集中するというか、もっとより良く、と考えている」とサラリ。この日は2本塁打を含む3安打を放ち、打率・307。打点も6試合連続と勢いは止まらない。試合前、悪天候の予報が出ていたため、長良川球場から車で5分ほどの距離にある県岐阜商高の室内練習場を借りて練習を行った。今夏の甲子園大会で4強入りした選手らがスタンドで観戦した中、お礼代わりの活躍を届けた。今季終了後にポスティングシステムを使っての米大リーグ挑戦を球団から容認されている。レギュラーシーズンは残り25試合。「明日も横浜で試合があるので、打てるように頑張りたい」。背番号55の無双状態は、まだまだ続きそうだ。(樋口航)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
75453 0.625
(↑0.003)
M4
(↑2)
20425
(+7)
294
(+5)
79
(+1)
90
(-)
0.245
(-)
2.150
(↓0.02)
2
(-)
巨人
59613 0.492
(↓0.004)
16
(↓1)
20382
(+1)
378
(+12)
82
(-)
47
(-)
0.245
(-)
2.770
(↓0.07)
3
(-)
DeNA
56615 0.479
(↑0.005)
17.5
(-)
21404
(+1)
392
(-)
89
(-)
58
(-)
0.240
(-)
2.940
(↑0.01)
4
(-)
広島
54635 0.462
(↓0.004)
19.5
(↓1)
21382
(-)
402
(+1)
63
(-)
53
(-)
0.245
(↓0.001)
3.030
(↑0.01)
5
(-)
中日
55652 0.458
(↓0.004)
20
(↓1)
21347
(+5)
384
(+7)
70
(+1)
75
(-)
0.229
(-)
2.880
(↓0.02)
6
(-)
ヤクルト
44686 0.393
(↑0.006)
27
(-)
25342
(+12)
469
(+1)
73
(+3)
51
(-)
0.230
(↑0.001
3.610
(↑0.02)