1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 7 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:大関 友久(12勝4敗0S) 敗戦投手:寺西 成騎(2勝3敗0S) 本塁打 |

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◆ソフトバンクは2回裏、今宮の適時打など打者9人の攻撃で一挙5点を先制する。続く3回には、無死三塁から栗原の邪飛で走者が生還し、1点を追加した。投げては、先発・大関が6回1失点の好投で今季12勝目。敗れたオリックスは、先発・寺西が試合をつくれなかった。
◆3位オリックスは、みずほペイペイドームでのソフトバンク戦の連敗を11で止められるか。スタメンが発表された。前日2日まで2試合連続でベンチを外れていた太田椋内野手(24)が「3番二塁」で復帰。試合前練習では、フリー打撃や二塁守備練習などを通常どおり行った。ソフトバンク先発の大関に対し、通算打率3割の頓宮裕真捕手(28)は5番に座る。先発はドラフト2位の寺西成騎投手(22)。ここまで7試合に先発し、2勝2敗、防御率4・60。初のソフトバンク戦&みずほペイペイドームで快投なるか。
◆首位を走るソフトバンクが連勝し、4カードぶりの勝ち越しを決めた。2位日本ハムに2ゲーム差とし、明日4日にも優勝マジック19が点灯する。0-0で迎えた2回に5点を先制した。無死一、三塁から7番今宮健太内野手(34)が先制タイムリー。さらに3本の適時打が飛び出し、試合序盤から一気にたたみかけた。3、6回にも1点ずつを追加し、オリックスに快勝した。投げては先発の大関友久投手(27)が6回6安打1失点の好投で、自己最多を更新する今季12勝目を手にした。本拠地に限れば無傷の9連勝となった。今季のオリックス戦は11勝3敗2分けとし、みずほペイペイドームでは昨季の7月26日から1分けを挟み12連勝とした。
◆3位オリックスはみずほペイペイドームでのソフトバンク戦12連敗(1分けを挟む)を喫した。4カードぶりの負け越し。序盤の大量失点が響き、この日も苦手ソフトバンクを攻略できなかった。打線は0-0の2回、ソフトバンク先発の大関から2連打と四球で2死満塁の好機をつくった。だが、あと1本が出ず、先制できなかった。その裏、先発のドラフト2位寺西成騎投手(22)がソフトバンク打線につかまった。3連打で1点を先制され、嶺井と周東にも適時打。2番手の横山楓投手(27)もソフトバンク打線を止められず、この回打者一巡。寺西は自己最短の1回1/3を5安打5失点でKOされた。「相手打線の勢いを止めることができず、早いイニングでの降板となってしまい、チームに申し訳ないです。なんとか粘り強く投げていきたかったです」リリーフ陣は横山楓から4回入山海斗投手(25)、5回山田修義投手(33)、6回から3イニングは高島泰都投手(25)とつないだ。6点を追う6回、この日ソフトバンク大関から2安打を放っていた杉本裕太郎外野手(34)が低めのフォークをすくい上げ、左翼へ15号ソロ。1点を返すも、反撃は及ばず。今季のソフトバンク戦は3勝11敗2分けとなった。
◆ソフトバンク先発マスクの嶺井博希捕手(34)が左前への適時打を放って気を吐いた。2回、1点を先制してなおも無死満塁の好機に三遊間を破り加点した。「いい流れに続いていくことができました。チャンスを生かす打撃ができてよかった」。守っても先発大関を好リード。先発出場した8月31日のロッテ戦(ZOZOマリン)では2つの捕逸などで途中交代しただけに、攻守に汚名返上の活躍を見せた。
◆4試合ぶりに先発2番に入ったソフトバンク柳町達外野手(28)もバットで貢献した。2回に中前へ2点適時打。「当たりはよくなかったですが、大きい追加点につながってくれてよかった。野球にはいい流れ、悪い流れがありますが、いい流れに乗らせてもらうことができました」。前日2日は3番に起用されるも4打数無安打に終わっていた。この日はしっかり結果を残した。
◆ソフトバンク打線が、序盤の大量得点で勝負を決めた。2回だった。4試合ぶりに4番一塁で先発出場した中村晃外野手(35)の右翼線二塁打を起点に3連打で先制。無死一、三塁から左前に先制打を放った今宮健太内野手(34)は「併殺打でも1点が入るという守備隊形。ダブルプレーでも1点が入るというプラスの考えで、思い切っていくことができました」とプラス思考で連日のV打につなげた。この回、長短5安打などで5得点。3回にも中村の三塁打から1点を追加し、連勝した。前日のオリックス戦で、逆転勝ちに導いた中村、今宮のベテランコンビが連日、躍動。中村が3安打、今宮が先制打を含むマルチ安打。この日が長男の1歳の誕生日だった中村は「不思議な力をもらった」と笑顔だった。チームは本拠地でオリックスに連勝し、4カードぶりの勝ち越し。昨年から本拠地12連勝(1分け挟む)の猛牛退治で、9月戦線にスパートをかける。
◆3位オリックスはみずほペイペイドームでのソフトバンク戦12連敗(1分けを挟む)を喫した。序盤の大量失点が響き、この日も苦手ソフトバンクを攻略できなかった。打線は0-0の2回、相手先発の大関から2連打と四球で2死満塁の好機をつくるも、先制できなかった。その裏、先発のドラフト2位寺西成騎投手(22)がソフトバンク打線につかまった。自己最短の1回1/3を5安打5失点でKO。岸田護監督(44)は「前回も(2回5失点)で、プロ野球の怖さも知ったかなというところで慎重になりすぎたところはあったかもわからない。どんどん勝負して、やられて覚えていくしかないものですから」と奮起へ期待を込めた。寺西は一度出場選手登録を抹消される見込みとなった。打線は6回に杉本裕太郎外野手(34)が放った15号ソロの1点のみ。それでも太田椋内野手(24)が上半身のコンディション不良から3試合ぶりに復帰したことは好材料。初回に左前打を放ち、攻守で存在感を放った。終盤戦だけに太田は試合後、「どこまでできるかというのは自分の判断だと思う。試合に出るからにはしっかりやらないといけない」と決意をにじませた。今季同戦は3勝11敗2分けと大きく負け越している。4日は田嶋大樹投手(29)が先発。鬼門を突破し、同一カード3連勝を阻止したい。
◆本拠地の鬼の快投で、4カードぶりの勝ち越しだ。ソフトバンク大関友久投手(27)が6回6安打1失点の好投で、自己最多を更新する今季12勝目を手にした。2回に2死満塁のピンチを招くも、オリックス広岡を空振り三振。雄たけびを上げ、気迫のこもった投球を披露した。今季はみずほペイペイドームでは無傷の9連勝。2位の日本ハムと2ゲーム差に広げ、4日にも優勝マジック19が点灯する。気迫がほとばしっていた。窮地に立たされても、大関には余裕があった。「まだ序盤でしたし。あまり1点を取られることに神経を使いたくないと思った」。0-0の2回。連打と四球で2死満塁のピンチを招いた。広岡に対し、カウント2-2からの5球目だ。最後は外角へ渾身(こんしん)の直球を投げ込んだ。「納得のいく1球だった」。手応え十分の1球でバットに空を切らせた。本調子ではなかったが、慌てない。回を重ねるごとに修正した。序盤はボールが高めに浮くも、変化球を低めへ集めた。3者凡退は1度だったが、先頭打者の出塁は1度も許さず。6回にソロ被弾も、要所はきっちり締めた。6回106球を投じ、6安打1失点の好投。「みんなの前でいい投球ができた」。故郷の茨城から家族、親戚が駆けつける中、堂々のマウンドさばきで期待に応えた。本拠地ではこれで無傷の9連勝だ。今季はチーム最多、自己最多を更新する12勝を手にした。防御率1・59と安定感も際立つ。自身初の規定投球回まで7回1/3に迫る。最多勝も視野に入る位置も「結果的に最後、取れたらうれしい。自分が勝ちを1個ずつ重ねていくスタンスでやっていきたい。(規定投球回も)自分は160回をいけるように」。今季でプロ6年目。育成スタートではい上がってきた献身的な左腕の姿勢が頼もしい。チームは4カードぶりの勝ち越しを決め、2位日本ハムと2ゲーム差に広げた。4日にも優勝マジック19が点灯する。小久保監督は「最後までもつれますので。一戦必勝でやります」と表情を引き締めた。勝負の9月戦線。1勝、1敗がペナント争いを大きく左右する。歓喜のゴールへ、背番号47が懸命に腕を振っていく。【佐藤究】
◆一気に畳み掛けてくる昨季王者の勢いにのまれた。オリックスのドラフト2位・寺西が前回登板の汚名返上を期してマウンドに上がったが、二回を持たず5失点でKO。2戦連続で背信投球となってしまった。「相手打線の勢いを止めることができず、早いイニングでの降板となってしまい、チームに申し訳ない。粘り強く投げていきたかった」一回は三者凡退と上々の立ち上がりだったが、二回に急変した。先頭の4番・中村に右翼線二塁打を許すと、栗原、今宮と3連打を食らって先制点を献上。その後も満塁で嶺井、周東に適時打を浴び、ベンチからタオルが投げこまれた。自己最短の1回?、5失点で無念の降板。2番手・横山楓も2点打を許すなど流れを止められなかった。寺西は8月27日のロッテ戦(ほっと神戸)でも2回5失点と崩れており、2試合連続で5失点と炎上。投球中の修正力を課題としていたなか、今回も粘りを見せられなかった。試合前時点で、チームは昨年7月26日から敵地のみずほペイペイドームでは引き分けを挟んで11連敗中と1年以上白星から遠ざかっている。連敗ストップを目指して守備からリズムを作りたいところだったが、ルーキーには荷が重過ぎたか。「チームの勝利に貢献できるように」と意気込んで臨んだ今季8試合目のマウンドは、悔しさが残る結果に終わった。(織原祥平)
◆オリックスは序盤に投手陣が打ち込まれて連敗。これで敵地・みずほペイペイでは引き分けを挟んで昨季から12連敗を喫した。二回2死満塁の好機で広岡が空振り三振。その裏に先発のD2位・寺西がソフトバンク打線につかまった。先頭の中村から3連打を許して先制点を献上すると、その後も嶺井、周東にも適時打を浴びて降板。2番手・横山楓も2点打を許して流れを止められず。寺西は自己最短となる1回?を投げて5失点で3敗目。2試合連続で5失点と背信投球が続いている。打線は六回に杉本がソロを放ったのが精いっぱい。昨季王者との力の差を見せつけられる結果となった。
◆ソフトバンクが快勝した。二回に今宮の先制打や柳町の2点適時打など6長短打で一挙5点を先行。三、六回にも1点ずつ加えて突き放した。大関は6回を1失点でまとめて12勝目。オリックスは先発寺西が崩れ、打線も精彩を欠いた。
◆首位ソフトバンクが勝ち、2位日本ハムが負けたため、ソフトバンクの優勝へのマジックナンバーは最短で4日に点灯する。4日にソフトバンクがオリックスに勝つか引き分け、日本ハムがロッテに負けると、優勝マジック19が出る。現日程での最短優勝決定日は17日。
◆独自の感性によって生み出される独特な投球フォームで打者を翻弄した。ソフトバンク・大関が自己最多を更新する12勝目をマーク。好投の要因を説明する言葉の表現もまた独特だった。「自分の魂をフォームで表現しようと思った。アートで勝負するというか。フォームで表現した結果、(打者へ)打ちづらさを出せたかな」左肩を中心とした投球動作の連動性を意識してきたという左腕は、いつもより緩やかなリズムで動くことをイメージしたことで好感触を得た。二回2死満塁では、広岡を切れのある直球で空振り三振。打線の大量援護をもらいながら6回1失点とゲームメークした。みずほペイペイドームでは開幕から負けなしの9連勝と無類の強さを誇り「声援の量がすごい。エネルギーになっている」とファンに感謝。また地元・茨城県から家族と親族を合わせて8人を招待し、雄姿を届けた。勝利数でリーグトップの伊藤(日本ハム)と1差。最多勝のタイトルは射程圏内ながら「(勝利は)自分でコントロールできない。勝利を重ねるための行動、考え方に集中したい」と冷静だ。チームは連勝し、敗れた2位日本ハムとのゲーム差を2に広げた。4日にオリックスに勝つか引き分け、日本ハムがロッテに負けると、今季初めて優勝のマジックナンバー「19」が点灯する。小久保監督は「(優勝争いは)最後までもつれると思っている。一戦必勝で頑張る」と引き締めれば、大関も「自分でコントロールできるものを明確にしていく。その作業が大事」とうなずいた。リーグ連覇へ、やるべきことがわかっている鷹軍団の勢いはさらに加速しそうだ。(織原祥平)

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
72 | 44 | 4 | 0.621 (↑0.004) | - (-) |
23 | 451 (+7) | 331 (+1) | 84 (-) | 93 (+1) |
0.252 (↑0.001) | 2.390 (↑0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
71 | 47 | 3 | 0.602 (↓0.005) | 2 (↓1) |
22 | 456 (+1) | 331 (+2) | 106 (-) | 61 (-) |
0.248 (↓0.001) | 2.440 (-) |
3 (-) |
ORIX |
60 | 55 | 3 | 0.522 (↓0.004) | 11.5 (↓1) |
25 | 420 (+1) | 435 (+7) | 85 (+1) | 51 (-) |
0.259 (-) | 3.420 (↓0.04) |
4 (-) |
楽天 |
56 | 61 | 2 | 0.479 (↓0.004) | 16.5 (↓1) |
24 | 376 (+6) | 425 (+11) | 58 (+2) | 98 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.310 (↓0.05) |
5 (-) |
西武 |
54 | 62 | 3 | 0.466 (↑0.005) | 18 (-) |
24 | 319 (+11) | 360 (+6) | 58 (+2) | 78 (+2) |
0.231 (↑0.002) | 2.830 (↓0.03) |
6 (-) |
ロッテ |
45 | 69 | 3 | 0.395 (↑0.006) | 26 (-) |
26 | 358 (+2) | 461 (+1) | 62 (+1) | 60 (-) |
0.239 (↑0.001) | 3.650 (↑0.03) |
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