1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 0 |
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:種市 篤暉(6勝7敗0S) 敗戦投手:金村 尚真(4勝6敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ロッテが接戦を制した。ロッテは初回、西川の適時打で1点を先制する。その後同点を許すも、4回裏には藤岡のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・種市が9回1失点11奪三振の完投で今季6勝目。敗れた日本ハムは、打線が4安打1得点と振るわなかった。
◆ロッテ藤原恭大外野手(25)が右背部の痛みのため出場選手登録を抹消された。ここまでキャリアハイの104試合に出場し110安打24打点、打率2割7部4厘の成績を残していが、直近2試合はベンチ外となっていた。この日、グラウンドに姿は見せていた。藤原に代わって7月25日に支配下昇格したスティベン・アセベド外野手(23)が1軍に合流。2軍では81試合に出場し打率2割6分3厘をマーク。「持ち味はバッティング。100パーセントで打つので見ててください」と意気込んだ。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、前日2日の試合で"しくじった"石井一成内野手(31)を「4番二塁」でスタメン起用した。前夜のロッテ戦では、1点先取した直後の3回無死二、三塁、リードを広げたい絶好機で、石井は見逃し三振に倒れた。指揮官は「自信を持って、さあ打ちなさいって送り出してるのに。あれは、なんとかしないと。三振はダメだって」と、直後の3回の守備から、すぱっと山県に交代した。この日の練習中は、走塁練習中の石井に歩み寄り、何やら会話をかわした。厳しさの半面、すぐに汚名返上のチャンスを与えるのも新庄流。悔しい途中交代となった翌日に「4番石井」が、どんなプレーを見せるのか、注目だ。
◆ロッテのスティベン・アセベド外野手(23)がNPB初安打を放った。7月25日に支配下昇格し、この日1軍に初合流。「8番DH」で先発出場を果たした。2回1死の第1打席、カウント2-0から日本ハム柴田の149キロ直球を捉え左前打にした。塁上では頭に手を乗せるヒットパフォーマンスで喜びを表現した。2軍では81試合に出場し、打率2割6分3厘をマーク。試合前には「持ち味はバッティング。100パーセントで打つので見ててください」と意気込んでいた助っ人が存在感を放った。
◆日本ハムのドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)が、3回51球、5安打1失点で降板した。初回、143キロの初球のストレートを高部に捉えられ、いきなり無死二塁。続く西川にはカウント3-1から再び146キロの真ん中付近のストレートを右前に運ばれ、先制点を献上した。2、3回は、いずれも1安打を許したが、失点は防いだ。デビュー戦となった7月26日のロッテ戦では、先発して3回完全投球を披露。初めてリリーフ登板した8月23日ソフトバンク戦は、6回から2番手で登板し、2回2/3を投げ4安打1失点で初ホールドを挙げた。今回は初のビジター登板。新庄監督は「40~50球」と球数制限も、3回を投げきり自己最多51球で交代した。風の影響を強く受けるZOZOマリンで、自慢の制球にはやや苦しんだところはあったが、初めてのマウンドにしては上々の投球だった。
◆ロッテ藤岡裕大内野手(32)が、勝ち越し弾を放った。同点の4回、この回から登板した日本ハム2番手金村の初球、147キロ直球を右中間スタンドへ運び、今季4号ソロとした。第1打席では二塁への内野安打を放っており、先発出場試合3試合連続マルチ安打。さらに、8月30日ソフトバンク戦(ZOZOマリン)から続く連続出塁を「10」に伸ばした。藤岡は「点を取られた後だったのですぐ追い越せて良かった」と振り返った。
◆動画は下記X(エックス)のロゴをクリックすると見られますこれが世界のYUDAI FUJIOKAあまりにカッコイイ藤岡裕大 勝ち越しの4号ホームラン?プロ野球 (2025/9/3)??ロッテ×日本ハム??Live on DAZN#オレをみろ #chibalotte #だったらDAZN
◆日本ハムのドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)が、3回51球、5安打1失点で降板した。初回、143キロの初球のストレートを高部に捉えられ、いきなり無死二塁。続く西川にはカウント3-1から再び146キロの真ん中付近のストレートを右前に運ばれ、先制点を献上した。2、3回は、いずれも1安打を許したが、失点は防いだ。降板後は「立ち上がりにバタついてしまったことが悔やまれます。(2安打された)高部さんは本当にすごい。どこに投げても打たれそうな印象でした。その後はなんとか粘って最少失点で切り抜けられたことはよかったと思います。田宮さんが打って返してくれたので、感謝したいです。まだ試合は続いているので、チームの勝利のために応援します」と、コメントした。デビュー戦となった7月26日のロッテ戦では、先発して3回完全投球を披露。初めてリリーフ登板した8月23日ソフトバンク戦は、6回から2番手で登板し、2回2/3を投げ4安打1失点で初ホールドを挙げた。今回は初のビジター登板。新庄監督は「40~50球」と球数制限も、3回を投げきり自己最多51球で交代した。風の影響を強く受けるZOZOマリンで、自慢の制球にはやや苦しんだところはあったが、初めてのマウンドにしては上々の投球だった。
◆投打二刀流に挑戦している日本ハム柴田獅子投手(19)が粘り腰で、負けられない試合を接戦に持ち込んだ。プロ2度目の先発マウンドは「立ち上がりにバタついてしまったことが悔やまれます」と振り返った。初回はロッテの1番高部に出はなをくじかれた。初球の143キロを右翼線へはじき返されて二塁打。いきなりピンチを背負うと、制球も乱れた。2番西川にはカーブ、直球、スライダーが外れて3ボールに。8メートル前後だった風になかなかアジャストできず、最後はストライクを取りにいった直球を捉えられて先制の右前適時打を献上した。2、3回も走者を出したが、初回のように崩れなかった。「なんとか粘って最少失点で切り抜けられたことはよかったと思います」。しっかり立ち直って3回5安打1失点、プロ最多となる、ほぼ予定通りの51球で降板した。「高部さんは本当にすごい。どこに投げても打たれそうな印象でした」と、3回にも安打を打たれた高部の打撃技術を"打者柴田"として目に焼きつけながら、求められた役割はしっかりこなした。首位ソフトバンクがオリックス相手に試合を優位に進めていた中で、試合を壊さず先輩たちにバトンをつないだ経験値は、今後の柴田の血となり肉となる。【木下大輔】
◆2位日本ハムが最下位ロッテに敗れた。先発のドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)は3回51球、5安打1失点で降板。4回2死一塁、田宮裕涼捕手(25)の右翼への適時二塁打で追い付くも、その裏、2番手で登板した金村尚真投手(25)が、先頭の藤岡に右中間へのソロを浴び、勝ち越された。好調な"海賊打線"は、ロッテ先発種市相手に4安打で1点止まりと、攻略できなかった。
◆ロッテが接戦を制した。先発の種市篤暉投手(26)がチーム117試合目で初の完投勝利を挙げた。初回からアクセル全開で3回まで無安打に抑える。1点リードの4回に1死一塁から田宮に右翼越え二塁打を浴び同点を許したがその後は切り替えてアウトを重ねた。9回4安打11奪三振1失点で6勝目を挙げた。野手陣は初回に高部瑛斗外野手(27)と西川史礁外野手(22)の連打で先制。同点に追いつかれた直後の4回に藤岡裕大内野手(32)が今季4号ソロを放ち勝ち越した。
◆日本ハムが最下位ロッテに敗れ、首位ソフトバンクと2ゲーム差に広げられた。先発のドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)は3回51球、5安打1失点で降板。4回2死一塁、田宮裕涼捕手(25)の右翼への適時二塁打で追い付くも、その裏、2番手で登板した金村尚真投手(25)が、先頭の藤岡に右中間へのソロを浴び、勝ち越された。4日のロッテ戦で日本ハムが敗れ、首位ソフトバンクがオリックスに引き分け以上で、日本ハムの自力優勝の可能性が消滅する。
◆2位日本ハムが最下位ロッテに敗れた。12球団トップ106発455得点の"海賊打線"が、ロッテ先発種市相手に4安打1得点、11三振と抑えられた。
◆日本ハム新庄剛志監督(53)が、先発したドラフト1位ルーキー柴田獅子投手(19)の投球に及第点を与えた。初回、143キロの初球のストレートを高部に捉えられ、いきなり無死二塁。続く西川にはカウント3-1から再び146キロの真ん中付近のストレートを右前に運ばれ、先制点を献上した。2、3回は、いずれも1安打を許したが、2点目は許さなかった。強い風が吹く中での投球に指揮官は「よく抑えた。(2安打された)高部君は初球から真っすぐはガンガン打ってくるバッターなんで、初球は変化球でもよかったかなって。高部君のみね。エスコンの方が威圧感ありますね。この風じゃちょっとコントロール難しかったんじゃないですか。なかなかこの風は慣れてないと。初めていって、難しいっちゃ難しいですよ」と振り返った。次回登板については「ちょっと話し合って。もちろんエスコンだったら先発でよくないですか。(次は)エスコンか...の予定で話を進めていこうかな。今日51球? じゃあ次は52球で(笑い)」と、本拠地エスコンフィールドで登板させる意向を口にした。
◆2位日本ハムが最下位ロッテに敗れ、首位ソフトバンクとのゲーム差が2に広がった。12球団トップ106発455得点の"海賊打線"が、ロッテ先発種市相手に4安打1得点、11三振と抑えられた。新庄監督は「ここ(ZOZOマリン)の風の(中での)種市君はなかなか難しいですね。フォークの落ちが全然違いました。種市君が良かった」と、脱帽した。前夜、3回の好機で見逃し三振に倒れ「何とかしないと。三振はダメだって」と途中交代させた石井を、あえて4番起用。汚名返上のチャンスを与えたが、四球と空振り三振2つ。指揮官は「昨日の借りを返せと。そしたら全然返してくれなかった。種市君と相性めちゃくちゃいいんですよ。多分12(打数)の13(安打)ぐらい打ってる(笑い)」。4日ロッテ戦に敗れると、首位ソフトバンクが引き分け以上で自力優勝の可能性がなくなる。
◆日本ハム田宮裕涼捕手(25)がチーム唯一の打点を挙げた。1点を追う4回2死一塁で右翼線へ適時二塁打を放った。「何とか(先発)柴田の失点を取り返したかったので、甘い球を逃さずに捉えることができてよかったです」。故郷千葉のZOZOマリンでは、出場4試合連続の打点となった。
◆9回、ロッテ種市篤暉(26)が、幕張のマウンドでほえた。先頭の3番レイエスを三振に切った直後だ。雄たけびを上げて自らを奮い立たせると、その勢いのまま、続く郡司も空振り三振。最後は遊ゴロで仕留めた。相手の中軸を抑え、チーム117試合目で待望の今季初完投勝利を飾った。1点リードの4回、田宮に右翼への適時二塁打を許して1度は追いつかれたが、動じることなく立て直した。気迫の投球を貫き、116球で4安打11奪三振1失点の力投。6勝目をつかんだ。完投は昨年8月11日以来。「1年ぶりなんで、すごく気分がいいです」とお立ち台で笑顔を見せた。思い出されるのは3週間前、8月13日の日本ハム戦。131球の熱投も8回にレイエスに痛恨の同点弾を許し、悔しさを隠しきれなかった。それでも試合後は「パ・リーグで一番長打を打ってるチーム。ああいう球は見逃さない」と冷静に語った。常に自分を律する姿勢には、信念がある。「コメントしづらい時は『特にありません』って言いたい時もある」と本音を明かしながらも、きっちりとした取材対応を心がける。何故か。「僕のイメージですけど、いい選手になればなるほど、悪い結果の時もちゃんと言語化できている印象。(ドジャースの)大谷選手とか(パドレスの)ダルビッシュ選手とか、日本のいろんないいピッチャーを見ていてもそう思う」。目標は、まだ先にある。「5年ぐらい完封できてないので、満足せずに次は完封を目指したい」。視線は先を見据えている。【星夏穂】ロッテ種市が昨年8月11日オリックス戦以来の完投勝利。今季のロッテは木村が7月17日ソフトバンク戦で5回降雨コールド、2-2の引き分け試合で完投を記録しているが、完投勝利はチーム初。117試合目のチーム初完投勝利は、21年西武の109試合目(9月11日に今井が初完投勝利)を更新し、史上最も遅い記録となった。
◆ロッテが接戦を制した。先発の種市篤暉投手(26)がチーム初の完投勝利を挙げた。1点リードの4回に1死一塁から田宮に右翼越え二塁打を浴び同点を許したがその後は切り替えてアウトを重ねた。9回4安打11奪三振1失点で6勝目を挙げた。吉井理人監督(60)は「まだこんなもんじゃないです。彼のピッチングのコンビネーションで今日はうまくいったんですけども、彼は力でねじ伏せられるだけの実力持ってると思うんで、また別の種市も見られるんじゃないかなと。今日は今日でよかった」とたたえた。野手陣は初回に高部瑛斗外野手(27)と西川史礁外野手(22)の連打で先制。同点に追いつかれた直後の4回に藤岡裕大内野手(32)が今季4号ソロを放ち勝ち越した。吉井監督は「あの前で種市が悪い点の取られ方をしたんで、やばいなと思ったんですけども、一発で取り返してくれてほんと良かった」と話した。チームは最下位ながら最後まで闘志を燃やす。指揮官は「チームが前半出遅れてしまって一生懸命応援してくれたファンにはもうすごく申し訳ないんですけど、最後まで楽しんでもらえるようにしっかりやっていきます」と語った。
◆日本ハム柴田獅子投手(19)が初体験のビジター球場で大きな経験値を得た。プロ2度目の先発となったロッテ戦で3回5安打1失点、プロ最多の51球を投げた。同球場名物の強風などに苦しみながらも、任された役割を全う。次回は再びエスコンフィールドで先発登板となる見通した。敗れたチームは首位ソフトバンクとのゲーム差が「2」に広がり、4日も敗れ、ソフトバンクが引き分け以上だと優勝マジック点灯を許す。最速154キロ右腕の柴田が投じた、ZOZOマリンでの第1球は、143キロ直球だった。「思った以上に風とかにグワッとなんか押された」。左翼方向から吹く約8メートルの強風に少しだけ投球バランスが崩れた。ロッテの1番高部の威圧感にも圧倒されていた。初球から振ってくるだろうという思いはあったが、真っすぐ勝負。ただ、投げる瞬間に「(高部の)懐に入っていきそうだなっていうのが分かった。やっぱ、そういう迷いがあったら打たれちゃう」。初体験の環境に加えて精神的な不安も入り交じった143キロは、きっちり捉えられた右翼線への二塁打。教訓となった。続く2番西川に先制適時打を浴びたが、そこから粘れるのが高卒ドラ1のポテンシャルの高さだ。2回からは「リリースの位置とかを低くして、ふけにくい(上ずらない)感じで」と環境にアジャストし、3回1失点で切り抜けた。納得のいく内容ではなかったが、この経験をできたことが収穫だ。屋根が閉まった本拠地との球速差も「ここまで差が出るとは思ってなかった。それは次に向けての課題。初めてビジターの球場に行くと、こういうこともある。逆に早く分かってよかった。これからにつながる」と前向きだ。新庄監督も「よく抑えた」と及第点を与えつつも「エスコンの方が威圧感ありますね。この風じゃ、ちょっとコントロール難しかったんじゃないですか。(次の登板は)エスコンの予定で話を進めていこうかな」と明言。負けられない試合が続く9月。本拠地と相性抜群のルーキーが今回の経験を生かして、逆転Vの戦力となる。【木下大輔】
◆ロッテは藤原恭大外野手(25)を右背部の痛みにより出場選手登録抹消。代わって7月に育成契約から支配下登録されたスティベン・アセベド外野手(23)が初昇格し、「8番・DH」で即スタメン起用された。ここまでチーム最多の104試合に出場し打率・274、4本塁打、15盗塁の切り込み隊長の不在は痛手だが、195センチ、105キロの体格から生み出す爆発的なパワーが持ち味の若き助っ人は可能性十分だ。「本当に心からうれしい。この機会をいただけたことに感謝しています」と意気込むアセベド。選手寮では毎日、1軍戦をテレビ観戦。活躍するイメージを膨らませてきた。「ストロングポイントはバッティング。100%の力で打つので、見ていてください」と言い切った23歳。母国ドミニカ共和国でのニックネームは法律を意味する「ラ・レイ」だという。「いつもルールをキチンと守って生きてきたので周りからそう呼ばれています」とほほ笑む大砲が、規格外のパワーを見せつけるか。(片岡将)
◆日本ハム・達孝太投手(21)が4日のロッテ戦に先発する。ソフトバンクとの優勝争いの最中に重要な一戦を任された194センチの長身右腕は「自分には一番、期待している。頑張ります」と力強く語った。奈良・天理高から入団4年目の今季は12試合で6勝1敗、防御率2・12をマーク。ただ7月14日の西武戦(東京ドーム)での白星を最後に4試合連続で勝利から遠ざかっている。前回登板8月26日の西武戦(ベルーナ)では6回2失点で勝敗付かず。ユーモアを交えて「6回2失点でボスが『よくやった』と言っていたので、なめてんのかと思いましたけどね」と笑い飛ばし「6回2失点で『よくやった』って言われる投手にはなりたくない。9回無失点がいい」と高い理想を掲げた。(加藤次郎)
◆1軍初昇格のスティベン・アセベド外野手(23)が「8番・DH」で即スタメン起用され、第1打席でいきなりプロ初安打を放った。7月25日に育成契約から支配下登録されたアセベドはこの日初昇格。試合前には「とてもうれしいです。この機会を与えていただいたことに本当に感謝します。ファームの仲間たちからも『頑張ってきてくれ』と送り出してもらった」と笑顔で語っていた。フリー打撃では風速10メートルの強風も関係なしの柵越えを連発。195センチ、105キロの体格から生み出すパワーへの期待感が高まっていた。迎えた二回1死走者なしの場面で1軍初打席を迎えたアセベドはカウント2-0からの高め149キロ直球を左前に弾き返し初安打をマークして一塁上でガッツポーズ。記念のボールはベンチに戻された。塁上で笑顔が弾けたアセベドだったが、直後の小川の一直で戻れず併殺に。笑顔の後に落とし穴が待っていた。
◆「5番・捕手」で先発出場した日本ハム・田宮裕涼捕手(25)が0―1の四回2死一塁で適時二塁打。2試合連続の打点を挙げ、試合を振り出しに戻した。「何とか(自軍先発)柴田の失点を取り返したかったので、甘い球を逃さずに捉えることができてよかったです」ロッテ先発右腕、種市の初球、132キロのスライダーを一閃。右翼線へ鋭い打球をはじき返し「ピン(石井)さんナイスラン!」と生還した一走の石井に感謝した。
◆日本ハムのドラフト1位・柴田獅子(れお)投手(19)=福岡大大濠高=が先発し、3回5安打1失点。リードを許した状態で降板し、プロ初勝利は次回以降にお預けとなった。「立ち上がりにバタついてしまったことが悔やまれます」一回、先頭打者の高部に右越え二塁打でチャンスメークされると、2番のD1位・西川(青学大)に右前適時打を浴び、わずか6球で失点。「高部さんは本当にすごい。どこに投げても打たれそうな印象でした」と振り返った。ただ以降は要所を締める投球でホームを踏ませず。「その後はなんとか粘って最少失点で切り抜けられたことはよかったと思います」とした上で「田宮さんが打って返してくれたので、感謝したいです」と四回に同点適時二塁打を放った女房役に最敬礼した。
◆ロッテの種市がチーム今季初となる完投勝利をマークした。球威があり、制球も安定。11三振を奪って1失点で投げ切り、6勝目を挙げた。1―1の四回に藤岡のソロ本塁打で勝ち越しに成功。日本ハムは打線のつながりを欠いた。
◆ロッテの種市は最後の打者を打ち取って勝利が決まると、右手でグラブをたたいて喜んだ。9回を1人で投げきり、今季117試合目でチーム初の完投勝利。自身にとっても昨年8月以来の完投となり「すごく気分がいい」と満足そうに笑った。力のある速球の制球が抜群で、フォークボールとのコンビネーションがさえた。圧巻だったのは六回。マルティネス、レイエス、石井の上位打線を相手に3者三振。最終的に11三振を奪い、116球の熱投を見せた。これで7月19日から7試合連続でクオリティースタート(6回以上投げて自責点3以下)をマーク。それでも「満足せずに、完封を目指して次も頑張りたい」と力を込めた。
◆藤岡の3カ月ぶりの一発で勝利への道筋をつくった。四回、同点に追い付かれた直後の攻撃で、代わったばかりの金村の初球を捉えた。「打った瞬間に入るなと思った」と右中間席に飛び込んだ一打を振り返った。前日は3安打に2四球と出塁を重ね、この日も2安打をマーク。若手が台頭し、出場機会が限られる中でも好結果を残し「これからもっと勝てるように、状態を上げて頑張っていきたい」とさらなる活躍を誓った。
◆ロッテ先発の種市篤暉投手(26)が2位日本ハムに対し、4安打1失点、11奪三振で今季チーム初の完投勝利を挙げた。自身では昨年8月11日以来、約1年ぶりの完投。右のエース本来の投球が戻ってきた。今季初めてロッテの先発投手が九回のマウンドに立つ。「きょうは僕の日だと思ってマウンドに向かいました」と種市。先頭のレイエスをこの日10個目の三振に切って雄たけびを上げると、続く代打郡司も150キロの直球で空振り三振。最後は田宮を遊ゴロ。前半戦はフォームに悩み、2軍落ちも経験したが、八回途中3失点で4勝目を挙げた8月5日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)のブルペン投球中に天啓の如くピタリとフォームがはまる瞬間があったという。「体幹の使い方。打者の反応が良くて、見逃し三振が増えた。落ち球と真っすぐの軌道が合っているのかな」と手応えを得た。「満足せず、次は完封を狙って」。大言壮語ではない自信が漂う。(片岡将)
◆2位・日本ハムは最下位・ロッテに惜敗した。首位・ソフトバンクとのゲーム差が2に広がった。プロ2度目の先発マウンドに上がったD1位・柴田(福岡大大濠高)は3回5安打1失点。一回は先頭の高部に初球を二塁打とされ、続く西川に甘く入った速球を右前に運ばれて早々と失点した。19歳の右腕は「(風の影響で)最初は球も(高めに)ふけちゃった。立ち上がりにバタついてしまった」と悔やんだ。打線は相手先発右腕、種市の前に4安打1得点。敵地・ZOZOマリン特有の風を味方につけた投球に、新庄監督は「フォークの落ちが全然違う。この風での種市くんは難しい」と脱帽した。次週は屋根のある本拠地・エスコンでの試合が続く。指揮官は柴田の次回登板について「エスコンだったら先発で良くないですか? その予定で話を進めていこうかなと」と話した。

<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
72 | 44 | 4 | 0.621 (↑0.004) | - (-) |
23 | 451 (+7) | 331 (+1) | 84 (-) | 93 (+1) |
0.252 (↑0.001) | 2.390 (↑0.01) |
2 (-) |
日本ハム |
71 | 47 | 3 | 0.602 (↓0.005) | 2 (↓1) |
22 | 456 (+1) | 331 (+2) | 106 (-) | 61 (-) |
0.248 (↓0.001) | 2.440 (-) |
3 (-) |
ORIX |
60 | 55 | 3 | 0.522 (↓0.004) | 11.5 (↓1) |
25 | 420 (+1) | 435 (+7) | 85 (+1) | 51 (-) |
0.259 (-) | 3.420 (↓0.04) |
4 (-) |
楽天 |
56 | 61 | 2 | 0.479 (↓0.004) | 16.5 (↓1) |
24 | 376 (+6) | 425 (+11) | 58 (+2) | 98 (-) |
0.248 (↑0.001) | 3.310 (↓0.05) |
5 (-) |
西武 |
54 | 62 | 3 | 0.466 (↑0.005) | 18 (-) |
24 | 319 (+11) | 360 (+6) | 58 (+2) | 78 (+2) |
0.231 (↑0.002) | 2.830 (↓0.03) |
6 (-) |
ロッテ |
45 | 69 | 3 | 0.395 (↑0.006) | 26 (-) |
26 | 358 (+2) | 461 (+1) | 62 (+1) | 60 (-) |
0.239 (↑0.001) | 3.650 (↑0.03) |
コメント