1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 7 | 10 | 0 | 1 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 5 | 8 | 1 | 1 |
勝利投手:岩貞 祐太(3勝1敗0S) (セーブ:岩崎 優(1勝2敗30S)) 敗戦投手:涌井 秀章(4勝4敗0S) 本塁打 |

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◆阪神は初回、佐藤輝の2ランが飛び出し、先制に成功する。その後3-0となって迎えた7回表には、近本と森下の適時二塁打などで一挙4点を加え、リードを広げた。投げては、3番手・岩貞が今季3勝目。敗れた中日は、打線が終盤に追い上げを見せるも及ばなかった。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が打撃指標のOPS(出塁率+長打率)でリーグ断トツを走っている。3日の中日戦で二塁打2本を含む3安打を放ち「・925」に上昇した。5年目で初の・900台を視界に入れている。最近の阪神では20年に大山悠輔が「・918」を記録している。投高打低が進む近年では・900台が強打者のステータス。過去2年のセ・リーグでは2人ずつしかいない。1を超えたのは56本塁打した22年の村上宗隆(ヤクルト)の1・168が最後。
◆中日が、3日の阪神戦に逆転勝ちし、対戦成績を10勝9敗とした。セ・リーグでは、2位巨人が7勝17敗、3位DeNAが5勝12敗2分け、4位広島が6勝14敗、最下位のヤクルトが7勝14敗1分けと阪神に負け越す中、唯一勝ち越す。現在、首位の阪神は2位巨人と15ゲーム差で優勝マジックは「6」。完全優勝も視野に入る中、中日がその壁となる。5位の中日にとっては激しいCS争いの最中で、3位DeNAとは1・5ゲーム差で、2位巨人とは4ゲーム差。残りは22試合で重要な試合が続く。注目の第3戦は、ベテランの涌井秀章投手(39)が先発のマウンドに上がる。今季の対阪神戦は2試合に登板し、1勝0敗、防御率0・69と好相性を誇る。
◆阪神の連勝が3で止まり、優勝マジックは6のままとなった。これで中日には10勝9敗と再び負け越しも、若虎の打撃センスが光る場面もあった。3回、先頭の中川勇斗捕手(21)が中日先発大野から左翼へ先制の2号ソロ。8月7日のプロ1号に続く、バンテリンドームでのアーチとなった。自主トレをともにしたDeNA牧が「天才系」と評した期待の高卒4年目。試合後、藤川球児監督(45)は「たくさんの酸いも甘いも経験しながら。また明日からどんな姿を見せてくれるかというところですね。どの選手も同じです」と次なる躍動を期待した。この日は6回2死三塁で右飛、8回1死満塁は三ゴロ併殺に倒れるなど、悔しさも味わった。「チャンスで打てなかった。本当に悔しい」。この経験が糧になるはずだ。
◆阪神近本光司外野手(30)が、2試合ぶりにスタメン復帰した。「1番中堅」で出場。前日3日は代打出場で四球を選び、裏の守備にはつかず交代していた。投手はニック・ネルソン投手(29)が来日初先発。バッテリーを組む梅野隆太郎捕手(34)は、6試合ぶりの先発マスクとなった。 連続無失点記録を継続中の石井大智投手(28)はベンチ外となった。
◆4カード連続の勝ち越しを狙う中日はベテラン涌井秀章投手(39)が先発する。7月5日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりとなる1軍戦登板。今季ここまで9試合に登板して4勝3敗、防御率3・12。首位を走る阪神戦に限れば2試合に登板し、1勝0敗、防御率0・69と抑えている。6月18日オリックス戦以来となる勝ち星、今季5勝目を目指す。打線は前日3日、1軍昇格即1号ソロを放った石川昂弥内野手(24)がスタメンを外れ、「7番三塁」でマイケル・チェイビス内野手(30)起用した。
◆阪神森下翔太外野手(24)が第1打席でヒヤリとする死球を受けた。初回2死の場面。中日先発涌井の126キロの変化球が肩口に抜け、避けきれず左方付近に直撃した。森下はその場にしゃがみ込み、左肩をさすりながらも一塁へ。自力で一塁へ向かい、プレーを再開した。直後に佐藤輝明内野手(26)の先制2ランが出た。
◆阪神佐藤輝明内野手(26)がバンテリンドームで衝撃の36号を放った。初回2死一塁で涌井秀章投手(39)のカウント2-2からの低めのスライダーをバットで払うように打つと、低いライナーが右翼線に飛んだ。打球角度の低さから、誰もがフェアかファウルかに注目していたところ、打球は勢いを落とさず、そのままバンテリンドームの高いフェンスを越え、右翼ポールのすぐそばの客席に吸い込まれていった。一瞬、何が起こったか分からない虎党は少し静まったあと、大歓声。数々の特大弾で驚かせてきた大砲がまた語り継がれそうな1発を残した。佐藤輝が先制の36号。バンテリンドームでは今季7本目。同球場のシーズン最多本塁打は06年ウッズ(中日)の20本だが、ビジター選手で7本以上は00年松井(巨人)8本、02年ラミレス(ヤクルト)7本、22年村上(ヤクルト)7本に次いで4人目。阪神では05年金本の6本を抜いて最多となった。今季の佐藤輝は敵地での1発が多く、ビジターで25本目。52年のフランチャイズ制以降、ビジターで25本以上打った阪神選手は85年バース28本、79年掛布27本に次いで3人目。
◆来日初先発の阪神ニック・ネルソン投手(29)が3回の先頭で初打席に立った。体格や構えからスラッガーのような風格が漂った。4球目に初めてスイングして空振り。あえなく三振に倒れたが、豪快なスイングで阪神ファンも驚いた様子だった。米国時代からリリーフ起用が多いため、打席機会はほとんどないが、SNSでは「めっちゃ振れてる」「めっちゃいいスイング」「マートンみを感じる」と打撃も楽しむ声が上がった。
◆え!?これが入るの?佐藤輝明が技あり先制ホームラン低弾道でポール際に放り込んだ?プロ野球(2025/9/4)??中日×阪神??Live on DAZN #オレをみろ #阪神タイガース #だったらDAZN
◆阪神佐藤輝明内野手(26)が違う形で規格外の「パワー」を示した。4回無死一塁で2ボールからの3球目。外に逃げていくような外角の145キロに手を出したが、バットの先端に当たってきれいに真っ二つ。それでも打球は左翼の前まで飛んでいく安打となった。場内から「おお~」という驚きの声が上がった。佐藤輝は初回に超低空ライナーの36号2ランを放ち、驚かせていた。
◆阪神熊谷敬宥内野手(29)が貴重な1点をたたき出した。2-0の4回1死一、三塁。カウント2-1からのスクイズはファウルにしてしまったが、その後も粘った。フルカウントからの9球目を強くたたき、打球は二遊間を抜けようかというコースに飛んだ。二塁手の田中幹也内野手(24)が必死に押さえて、本塁送球を選択したが、三塁走者の森下翔太外野手(25)がいち早く本塁ベースを駆け抜けた。記録は野選。熊谷はスクイズ失敗を取り返す打点を挙げた。
◆阪神ニック・ネルソン投手(29)が来日初先発のマウンドを3回1安打無失点でつないだ。初回、2回は3者凡退。3回には2四死球と8番石伊の右前打などで1死満塁を招いたが、2番田中を二飛、3番上林を中飛に仕留めて踏ん張った。1軍戦では来日最多となる52球を投げ、無失点。この日はブルペンデーとみられており、4回からは2番手湯浅がマウンドに上がった。
◆阪神湯浅京己投手(26)と中日石伊雄太捕手(25)の幼なじみ対決は惜しくもかなわなかった。湯浅は4回に2番手で登板したが、8番石伊の前の打者で3アウト。もう1人走者を出せば対戦が実現していた。湯浅はこの回で降板した。ともに三重県尾鷲市で生まれ育った。湯浅が1学年上で、幼少からの仲良し。湯浅の父が監督をしていた尾鷲野球少年団でも一緒だった。
◆阪神近本光司外野手(30)が7回に右翼線に適時二塁打を放ち、通算1070安打として、入団7年目までの通算安打数で長嶋茂雄(巨人)に並んだ。昨年、6年目までの通算安打で長嶋の最多記録を更新する933安打をマークしていた。7年目までの最多は青木宣親(ヤクルト)の1114安打。残り44本が必要になる。近本の歩む記録は長嶋さんと縁がある。18年ドラフト1位で大阪ガスから入団。19年にいきなり159安打を放ち、長嶋のセ・リーグ新人記録を61年ぶりに更新。8月15日の巨人戦では入団以来7年連続の年間130安打をマーク。これも長嶋の12年連続に続く記録となっている。
◆阪神森下翔太外野手(25)が大きな追加点を挙げた。4-0の7回1死二、三塁で左中間二塁打。2人をかえした。この日は得点にことごとく絡んだ。初回は2死から死球で出塁し、佐藤輝明内野手(26)の2ランで生還。4回先頭で左前打を放つと、そこから打線がつながり得点した。リーグ2位の打点は78に伸ばした。
◆阪神近本光司外野手(30)が「長嶋超え」を果たした。7回に右翼線に適時二塁打を放ち、通算1070安打として、入団7年目までの通算安打数で長嶋茂雄(巨人)に並んだ。さらに、9回には右中間を破る三塁打で1071安打とした。マルチ安打は8月22日以来。その日の第3打席から自己ワーストの38打席ノーヒットが続いた。昨年は、6年目までの通算安打で長嶋の最多記録を更新する933安打をマークしていた。7年目までの最多は青木宣親(ヤクルト)の1114安打。残り43安打が必要になる。近本の歩む記録は長嶋さんと縁がある。18年ドラフト1位で大阪ガスから入団。19年にいきなり159安打を放ち、長嶋のセ・リーグ新人記録を61年ぶりに更新。8月15日の巨人戦では入団以来7年連続の年間130安打をマーク。これも長嶋の12年連続に続く記録となっている。
◆阪神が4カード連続の勝ち越しで、巨人も敗れたため、優勝マジックを4に減らした。6日にも本拠地甲子園で2年ぶりのリーグ優勝が決まる。初回にいきなり先制に成功した。2死一塁で、4番佐藤輝明内野手(26)が中日涌井から先制2ラン。スライダーを軽打すると、低いライナー性の打球が左翼スタンドへ吸い込まれる衝撃の1発となった。4回1死一、三塁では、熊谷敬宥内野手(29)が二遊間へ強い打球を飛ばし、これが野選となり追加点。さらに7回、梅野隆太郎捕手(34)から小野寺暖外野手(27)、近本光司外野手(30)の3連打で4点目。近本はこれで通算1070安打とし、入団7年目までの安打数で巨人長嶋茂雄に並んだ。なおも1死二、三塁で森下翔太外野手(25)が中越え二塁打を放ち2点、さらに敵失から好機を広げ大山悠輔内野手(30)の右犠飛で1点を追加。終盤に中日を一気に突き放した。この日はブルペンデー。来日初先発となったニック・ネルソン投手(29)が3回1安打無失点と好投し、湯浅、岩貞と無失点リレー。7点リードの7回にハートウィグが板山に右前適時打、島本が細川に3ランを献上。8回に及川も犠飛で1点を失ったが、リードを守り抜いた。これで阪神はCS進出も決定。いよいよリーグの頂点が目の前に見えてきた。
◆中日はベテラン涌井秀章投手(39)が先発した。7月5日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりとなる1軍戦登板。今季5勝目を目指したが、初回、阪神佐藤輝明内野手(26)に右翼へ低いライナーの36号2ランを浴びた。4回にも味方野選で1失点。結局、5回4安打3三振3失点で降板した。打線も中盤まで抑え込まれた。阪神はニック・ネルソン投手(29)が先発。その後も中継ぎ陣が小刻みにリレーするブルペンデーだったが、6回までスコアボードに「0」を並べた。0-7の7回、細川成也外野手(27)の2試合連続となる15号3ランなどで4点を奪ったものの、反撃もそこまで。激しいCS争いが続く中、痛い黒星。4カード連続の勝ち越しを逃しした。借金は再び2ケタ10。阪神との対戦成績は10勝10敗となった。
◆阪神中野拓夢内野手(29)が好守でチームを救った。8回、2点差に詰め寄られなお2死一、二塁の場面。板山祐太郎内野手(31)の一、二塁間への打球に、飛びついてグラブの先で押さえ、一塁に素早く送球した。抜けていれば1点差が濃厚で、さらにはクリーンアップを迎えることになっていた。
◆中日の4番細川成也外野手(27)が2戦連続となる15号3ランを放った。7回2死二、三塁、阪神5番手島本の142キロ速球を弾き返し、左中間席へ放り込んだ。「ランナーをかえすことだけを考えて打席に入りました。最高の形になってくれて良かった」。15本塁打は3番上林と並んでチームトップタイ。試合に敗れて3位DeNAと2・5差になったが、まだCSの望みはある。好調の主砲がチームをけん引する。
◆首位阪神が優勝マジックを6から4に減らした。佐藤輝明内野手(26)が初回、中日涌井の低めの変化球に崩されながらも、右翼へ弾丸ライナーで運ぶ先制決勝の36号2ラン。再び貯金を30としたチームは、12球団最速でクライマックスシリーズ(CS)進出を決定させた。5日の広島戦から甲子園で6試合を戦い、最短優勝は6日。03年、05年、23年は本拠地Vで、4回連続甲子園で歓喜を迎える瞬間が迫ってきた。佐藤輝が先制の36号。バンテリンドームでは今季7本目。同球場のシーズン最多本塁打は06年ウッズ(中日)の20本だが、ビジター選手で7本以上は00年松井(巨人)8本、02年ラミレス(ヤクルト)7本、22年村上(ヤクルト)7本に次いで4人目。阪神では05年金本の6本を抜いて最多となった。今季の佐藤輝は敵地での1発が多く、ビジターで25本目。52年のフランチャイズ制以降、ビジターで25本以上打った阪神選手は85年バース28本、79年掛布27本に次いで3人目。
◆首位阪神が優勝マジックを6から4に減らした。佐藤輝明内野手(26)が初回、中日涌井の低めの変化球に崩されながらも、右翼へ弾丸ライナーで運ぶ先制決勝の36号2ラン。再び貯金を30としたチームは、12球団最速でクライマックスシリーズ(CS)進出を決定させた。5日の広島戦から甲子園で6試合を戦い、最短優勝は6日。03年、05年、23年は本拠地Vで、4回連続甲子園で歓喜を迎える瞬間が迫ってきた。阪神のマジック 巨人とDeNAの両チームに対してM4の状態。阪神が5日にM2となり優勝に王手をかける条件は、阪神が広島戦に○、巨人が中日戦に●、DeNAがヤクルト戦に△か●。
◆ミスターを超えた! 阪神近本光司外野手(30)が2安打を放ち、通算1071安打として入団7年目までの通算安打数で長嶋茂雄(巨人)を抜いた。プロ野球記録は青木宣親(ヤクルト)の1114。「ヒットを打ててよかった。また頑張ります」と話して、バンテリンドームを離れた。8月中旬から38打席ノーヒット。並ぶまで残り2本としてから2週間近くを要し「(安打の)1本がすごく難しいし、いろいろな重みもある」と語っていた。 肩を並べる一打はいい場面で出た。7回無死一、二塁。左腕橋本の甘い149キロを完璧にとらえ、右翼線をライナーで抜いた。ここからさらに打線がつながり、試合を決める4得点。追い上げられた9回には長嶋超えとなる右中間三塁打。やはり近本が元気なら、猛虎打線は何の心配もない。6月に亡くなったミスタープロ野球とは記録の縁がある。「1年目から(記録で)自分を引っ張ってもらった。野球人生の中ですごく大きな人です」。1年目の19年にいきなり159安打を放ち、長嶋のセ・リーグ新人記録を61年ぶりに更新。昨年は6年目までの通算安打で長嶋超えの最多933安打をマーク。今年達成した入団以来7年連続130安打も、ミスターの12年連続に次ぐ記録だった。8月中旬まで打率トップを争うなど、ペナントレースのヤマ場で打線を引っ張った。歴史的な猛暑が続いた夏を元気に駆け抜けた。約3年前から疲労回復のためのアミノ酸などのサプリを摂取している。体だけでなく、神経の疲れが残らなくなり、気分もリセットできるようになった。「これがすごく大きいです」。さらには、善玉菌を摂取し、腸内で増やす「シンバイオティクス」という腸活に挑戦中。野菜やサプリから意識的にとって腸内環境を整え、体調維持に努める。まだ本調子ではないが、ポストシーズンまでは1カ月以上ある。安打製造機の修復期間としては十分だ。【柏原誠】
◆阪神梅野隆太郎捕手(34)が6試合ぶりのスタメンマスクで存在感を出した。ブルペンデーで来日初先発のネルソンを3回まで無失点リード。3点リードの7回先頭打席では中日3番手橋本の低め148キロのストレートをはじき返し、投手の足元を抜く中前打で4点を追加する好機を演出した。坂本がマスクをかぶる試合が増え、今季のスタメン出場は29試合だが、12年目のベテランは備えていた出番で力を尽くした。
◆阪神が2点差で逃げ切り、優勝マジックを4に減らした。石井大智投手(28)をベンチメンバーから外し、ニック・ネルソン投手(29)を来日初先発させるブルペンデー。中盤まで7点リードをしていたが、7回裏から中日に5点をかえされた。9回は岩崎優投手(34)が締め、逃げ切った。藤川球児監督(45)も「まあ修行ですね。強い選手、弱い選手、気が抜ける選手、気持ちが入り続ける選手も含めてね。いい教訓にして、というところですね。相手も本気だし。でも、いい教訓ですね」とぽつり。阪神が7継投、中日が6継投。指揮官は3時間52分の攻防を残り試合と、クライマックスシリーズへの教訓と、気持ちを引き締めた。
◆阪神ニック・ネルソン投手(29)が来日初先発で3回1安打無失点と快投した。「1人1人の打者に対して、慎重に慎重にという感じで投げました」と充実の表情。初回の上林の見逃し三振はナックルかと問われ「はい。長いイニングとか、複数回投げれば機会が増えるので。ナックルいう1つの球種を使いました」とにっこりだった。
◆阪神森下翔太外野手(25)が打点を78に伸ばした。4点リードの7回1死二、三塁で中日3番手橋本の132キロスライダーにコンタクト。左中間を抜ける二塁打で2走者をかえした。初回は2死から死球で出塁し佐藤輝の先制2ランで生還。4回も先頭左前打で加点につなげた。「打ててよかったです」。リーグトップ佐藤輝に10打点差の2位をキープした。
◆勝利後も、阪神藤川球児監督(45)は表情を緩めなかった。「まあ修行ですね。強い選手、弱い選手、気が抜ける選手、気持ちが入り続ける選手も含めて。いい教訓にして、というところですね」今季最後のバンテリンドームでの中日戦は「ブルペンデー」。中継ぎだったネルソンが来日初先発し、3回1安打無失点。2番手湯浅、岩貞と無失点でつないだが、7-0の7回にハートウィグが板山に右前適時打を献上。1死一、二塁から登板した島本も細川に3ランを浴び、8回に及川も犠飛で6試合ぶりに失点するなど計5失点で、終わってみれば2点差のヒヤヒヤだった。「ネルソン、ハートウィグともに、日本の野球っていうのを、学ぶ姿勢が見えないといけないですね。コーチも責任があるし、いい教訓ですよね」。手放しに結果を喜ばず、今後も見据えて厳しい言葉を並べた。それでも歓喜が近づいたのは確かだ。最短優勝はあす6日。直近では03年星野監督、05年岡田監督、23年岡田監督といずれも甲子園で宙を舞った。4回連続で超満員の聖地のファンと喜びを分かち合う可能性が高まっている。前日3日も敗れるなど"苦手"な中日戦も10勝10敗のタイに戻した。「まだここから毎日大事なゲームが続きますから。今までやってきてますけど、簡単に勝っているゲームではないということ」。セ界の頂点に立つその日まで、手綱は緩めない。【磯綾乃】▽阪神岩貞(5回から1イニング2/3を3安打無失点)「みんなで勝ち切れたのでよかったです。(自分が)もう1アウト取れば、ゲーム展開的にもうちょっと戦いやすい形でいけた。もっと自分自身、力をつけていかないといけないです」
◆中日は終盤に追い上げたものの、届かなかった。4カード連続の勝ち越しを逃し、借金は再び2ケタ10。阪神戦の対戦成績は10勝10敗となった。3位DeNAとのゲーム差は2・5に広がった。先発のベテラン涌井秀章投手(39)は7月5日ヤクルト戦以来、約2カ月ぶりとなる1軍戦登板。今季5勝目を目指したが、初回、阪神佐藤輝明内野手(26)に右翼へ低いライナーの35号2ランを浴びるなど、5回4安打3失点で降板。今季4敗目を喫した。打線は6回まで無得点も、0-7で迎えた7回、代打板山祐太郎内野手(31)の適時打と細川成也外野手(27)の2試合連続となる15号3ランで4点を奪った。8回には中日岡林勇希外野手(23)の犠飛で1点を追加。9回もチャンスを作ったが、届かなかった。
◆阪神岩崎優投手が2年ぶり2度目の30セーブに到達した。2走者を出したが9回を0封で締めた。敵地でのヒーローインタビューで「いつも通り、ちょっと走者を出しながら。ブルペンのゲームになるのは分かっていた。苦しい場面もあったけど勝ち越しを許さず、いけてよかったです」と胸をなで下ろした。23年の優勝時は35Sでタイトルを獲得。今季は中日松山の38セーブ、巨人マルティネスの37セーブに次ぐ3位につけるが「1個ずつ積み重ねていけたら」と冷静だった。
◆首位阪神が優勝マジックを6から4に減らした。佐藤輝明内野手(26)が初回、中日涌井の低めの変化球に崩されながらも、右翼へ弾丸ライナーで運ぶ先制決勝の36号2ラン。再び貯金を30としたチームは、12球団最速でクライマックスシリーズ(CS)進出を決定させた。5日の広島戦から甲子園で6試合を戦い、最短優勝は6日。03年、05年、23年は本拠地Vで、4回連続甲子園で歓喜を迎える瞬間が迫ってきた。バンテリンドームの広さを、佐藤輝はまったく感じさせなかった。カウント2-2から低めに沈んだ142キロカットボールに片手1本で対応した。体勢を崩されながら、拾い上げるようなスイング。それでも低弾道で飛んだライナーは、勢いよくグングン伸びる。右翼ポール際の客席に突き刺さり、スタンドから大きなどよめきが起こった。「入ってくれてよかったです」。佐藤輝にしか飛ばせない、規格外の驚弾だ。0-0の初回2死一塁。166勝右腕の先発涌井をとらえた。2試合ぶりの先制決勝の36号2ラン。「ネルソンが先発というところで、初回から先制できたのはよかったです」。来日初先発助っ人右腕を強力援護した。8月に17打席連続無安打と苦しんだ時期もあったが7試合連続安打でうち4試合で本塁打。4回無死一塁の場面はバットを真っ二つに折られながらも左前に運んで好機を広げ、3点目を呼び込んだ。完全に状態は上向きだ。2冠を走る36本塁打、88打点も両リーグで他の追随を許さない。本塁打が出にくいバンテリンドームで今季7本目の本塁打。0発だった昨季から一転、05年金本知憲の年間6本を抜き、球団最多記録となった。球場別では今季8発の本拠地甲子園に次ぐ量産だ。シーズン通算では41発ペース。優勝が目前に迫っても猛威は衰えず、頼もしく引っ張っている。規格外の1発を生み出すパワーは近大時代も武器だった。高精度の体成分分析装置「InBody(インボディ)」で、筋肉量やバランスなどからスコアを計測。100点満点の算出で、その点数は100点だった。MAX評価の肉体に、磨いた技術が身につけたプロ5年目。堂々のシーズンを送っている。2位巨人が敗れ、その差は16ゲームに拡大。貯金を再び30に増やしたチームは、12球団最速でCS進出を確定させ、優勝マジックは6から4に減らした。きょう5日から甲子園で6試合戦い、あす6日にも2年ぶりのリーグ優勝が決まる。03年、05年、23年の直近Vは全て本拠地で決めており、4回連続のムードが高まる。「一戦一戦、変わらずに頑張ります」。主砲がまとめる一丸チームが、超満員の虎党に今季の集大成を届ける。【波部俊之介】阪神のマジック 巨人とDeNAの両チームに対してM4の状態。阪神が5日にM2となり優勝に王手をかける条件は、阪神が広島戦に○、巨人が中日戦に●、DeNAがヤクルト戦に△か●。佐藤輝が先制の36号。バンテリンドームでは今季7本目。同球場のシーズン最多本塁打は06年ウッズ(中日)の20本だが、ビジター選手で7本以上は00年松井(巨人)8本、02年ラミレス(ヤクルト)7本、22年村上(ヤクルト)7本に次いで4人目。阪神では05年金本の6本を抜いて最多となった。今季の佐藤輝は敵地での1発が多く、ビジターで25本目。52年のフランチャイズ制以降、ビジターで25本以上打った阪神選手は85年バース28本、79年掛布27本に次いで3人目。
◆首位の阪神が、中日に勝利し、優勝マジックを「4」とした。貯金を今季最多タイの「30」に増やし、リーグを独走する。シーズン後半戦は22勝10敗1分けで、後半戦だけでも貯金が2ケタを超え、勢いを加速させる。現在、阪神が貯金30で貯金を独占する一方で、2位巨人が借金2、3位DeNAは借金5、4位広島は借金9で2位以下が借金生活の異常事態となる。シーズン後半戦だけに限っても、貯金は首位の阪神のみ。2位巨人が勝率5割で猛虎の強さが際立つ。
◆昨夜、連勝が3でストップした阪神は来日初先発のニック・ネルソン投手(29)に合わせて、梅野隆太郎捕手(34)がスタメン。ネルソンは20試合に救援登板して1勝1敗、防御率1・83。右腕が新たな可能性を見せる。3日に5試合ぶりにベンチスタートとなり、代打で四球を選んだ近本光司外野手(30)がスタメンに復帰。優勝へのマジックナンバーを減らせるか。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の2ランで幸先よく先制に成功した。一回2死、3番・森下翔太外野手(25)が左肩付近への死球で出塁。2死から走者を置き、佐藤輝がカウント2-2からの低め142キロスライダーを一閃。打球は低い弾道でぐんぐん伸び、右翼ポール際に飛び込んだ。これが今季36号本塁打、球団最多のバンテリンドームでのシーズン7本目の一発となった。
◆来日初先発の阪神ニック・ネルソン投手(29)が一回を三者凡退に抑える立ち上がりを披露した。2点の援護を受けてマウンドに上がると、先頭の岡林、続く田中をチェンジアップで二ゴロ。3番・上林はナックルカーブ2球で追い込むと、3球目にはナックルを投じて見逃し三振。梅野隆太郎捕手(34)が捕球し損なう変化量を見せた。
◆阪神は佐藤輝明内野手(26)の2ランで幸先よく先制に成功した。一回2死、3番・森下翔太外野手(25)が左肩付近への死球で出塁。2死から走者を置き、佐藤輝がカウント2-2からの低め142キロスライダーを一閃。打球は低い弾道でぐんぐん伸び、右翼ポール際に飛び込んだ。これが今季36号本塁打、球団最多のバンテリンドームでのシーズン7本目の一発となった。「打ったのはたぶんカットボールかな。ネルソンが先発というところで、初回から先制できたのは良かったです。次の打席も援護できるように頑張ります」とコメントした。
◆先発した阪神のニック・ネルソン投手(29)絶体絶命のピンチを無失点で切り抜けた。2-0で迎えた三回、先頭のチェイビスに死球を与えると、続く石伊に安打を許して得点圏に走者を背負った。さらに1番・岡林に四球を選ばれ1死満塁と一打同点のピンチ。それでも田中をフルカウントから高めチェンジアップで二飛に打ち取ると、3番・岡林は中飛に仕留めて無失点で切り抜けた。
◆阪神が2-0の四回に追加点を挙げた。先頭の森下翔太外野手(25)と佐藤輝明内野手(26)の連続左前打。大山悠輔内野手(30)の中飛で1死一、三塁とし、熊谷敬宥内野手(29)の二ゴロが野選を誘って、追加点を奪った。来日初先発のニック・ネルソン投手(29)が1死満塁のピンチを脱出した直後の貴重な1点となった。
◆阪神のニック・ネルソン投手(29)が来日初先発し、3回無失点と粘投した。梅野隆太郎捕手(34)とバッテリーを組み、多彩な変化球も駆使しながら中日打線に立ち向かった。佐藤輝明内野手(26)の先制2ランで援護を受けた一回は岡林と田中の1、2番コンビを連続で二ゴロに打ち取ると、続く上林は2球で追い込み、3球目にナックルボールを選択。上林は身動きを取れず、梅野も捕り損ねるという珍しい光景がありながら、三球勝負で無失点発進を決めた。二回も三者凡退に抑えたあと、三回は四死球と安打で1死満塁のピンチを背負ったが、田中を詰まらせて二飛に抑えると、上林も1球で中飛に仕留めて脱出。52球を投げて降板となり、四回のマウンドには湯浅京己投手(26)が向かった。
◆阪神が終盤に4点を追加し、中日を突き放した。3-0で迎えた七回、中日の3番手・橋本から、先頭の梅野隆太郎捕手(34)が中前打で出塁すると、大商大時代の同級生と公式戦で初対戦となった小野寺暖外野手(27)が左前打で続いて無死一、二塁。好機で近本光司外野手(30)が右翼線へ適時二塁打を放ち、8月15日の巨人戦(東京ドーム)以来の打点をマークした。なおも好機で森下翔太外野手(25)の2点二塁打、大山悠輔内野手(30)の犠飛で追加点を挙げた。近本は七回の適時打でプロ通算1070安打。長嶋茂雄氏が記録した入団7年目通算安打数に並んだ。8月15日の巨人戦で、長嶋さん以来史2人の新人から7年連続130安打を達成。1年目に長嶋さんが持っていたセ・リーグ新人安打数記録を塗り替えるなど、ミスタープロ野球の記録を追いかけてきた男が、またひとつ、偉大な背中に追いついた。
◆阪神のニック・ネルソン投手(29)が来日初先発し、3回無失点と粘投した。梅野隆太郎捕手(34)とバッテリーを組み、多彩な変化球も駆使しながら中日打線に立ち向かった。佐藤輝明内野手(26)の先制2ランで援護を受けた一回は岡林と田中の1、2番コンビを連続で二ゴロに打ち取ると、続く上林は2球で追い込み、3球目にナックルボールを選択。上林は身動きを取れず、梅野も捕り損ねるという珍しい光景がありながら、三球勝負で無失点発進を決めた。二回も三者凡退に抑えたあと、三回は四死球と安打で1死満塁のピンチを背負ったが、田中を詰まらせて二飛に抑えると、上林も1球で中飛に仕留めて脱出。52球を投げて降板となり、四回のマウンドには湯浅京己投手(26)が向かった。「初めての先発マウンドで思った通りに投げることができたわけではないけど、0点で行けたところよかったと思うよ。チームも勝っているしこのまま勝つことを祈って応援するよ」とコメントした。
◆阪神が中日の反撃を振り切り、7-5で勝利。優勝マジックを2減の「4」とした。対戦成績を五分に戻した。打線は一回に佐藤輝明内野手(26)の36号2ランで先制。四回には森下翔太外野手(25)、佐藤輝の連打で好機を作り、熊谷敬宥内野手(29)の野選で1点を追加した。3-0で迎えた七回は、4本の安打を集中させて一挙4得点。近本光司外野手(30)が通算1070安打とし、長嶋茂雄氏が記録した入団7年目通算安打数に並んだ。守っては、来日初先発に臨んだニック・ネルソン投手(29)が3回1安打無失点と好投。しかし、六回途中から4番手で登板したグラント・ハートウィグ投手(27)が2イニング目に1点を返され、なおも2死二、三塁で、5番手の島本浩也投手(32)が細川に3ランを浴びた。八回には及川雅貴投手(24)が1安打2四球で6試合ぶりに失点。それでも2点差の九回を岩崎優投手(34)がピンチを招きながらも無失点で締めて、今季30セーブ目を挙げた。
◆ブルペンデーの阪神が7-0から2点差に迫られたものの、逃げ切って、優勝マジックを2減の「4」とした。一回、佐藤輝明内野手(26)が球団年間最多のバンテリンD7本塁打目の36号2ランで先制。四回は熊谷敬宥内野手(29)の二ゴロが野選を誘って、3点目。七回は近本光司外野手(30)、森下翔太外野手(25)の連続適時二塁打、大山悠輔内野手(30)の犠飛で4点を加えた。来日初先発のニック・ネルソン投手(29)は3回降板。石井大智投手(28)がベンチ入りメンバーから外れた投手陣は四回から湯浅京己(26)、岩貞祐太(33)、グラント・ハートウィグ(27)、島本浩也(32)の4投手がつなぎ、八回から及川雅貴投手(24)、岩崎優投手(34)の継投でしのいだ。近本は八回の三塁打で入団7年目安打1071とし、長嶋茂雄氏を抜いて2位に浮上(1位はヤクルト・青木宣親氏の1114安打)。中日戦10勝10敗でセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り5戦で3勝(成績=75勝45敗3分、観衆=3万6293人)。
◆ブルペンデーの阪神が7-0から2点差に迫られたものの、逃げ切り、優勝マジックを2減の「4」とした。一回、佐藤輝明内野手(26)が球団年間最多のバンテリンD7本塁打目の36号2ランで先制。四回は熊谷敬宥内野手(29)の二ゴロが野選を誘って、3点目。七回は近本光司外野手(30)、森下翔太外野手(25)の連続適時二塁打、大山悠輔内野手(30)の犠飛で4点を加えた。来日初先発のニック・ネルソン投手(29)は3回降板。石井大智投手(28)がベンチ入りメンバーから外れた投手陣は四回から湯浅京己(26)、岩貞祐太(33)、グラント・ハートウィグ(27)、島本浩也(32)の4投手がつなぎ、八回から及川雅貴投手(24)、岩崎優投手(34)の継投でしのいだ。近本は八回の三塁打で入団7年目安打1071とし、長嶋茂雄氏を抜いて2位に浮上(1位はヤクルト・青木宣親氏の1114安打)。中日戦10勝10敗でセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り5戦で3勝。
◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(78)は先発ニック・ネルソン投手(29)から始まる阪神の継投に疑問を呈した。この時期、このタイミングでのブルペンデーは、私には理解できなかった。首脳陣は少し前から、この日の先発投手がいないことは当然、分かっている。ならば若手の2軍で先発している投手を抜擢すればいい。優勝を目前にした緊張感の中で、大観衆の中で登板すれば、どれほど財産になるか。勉強の場として、これ以上の舞台はない。好投すれば新たなローテ候補になる。打たれても今後の糧になるのは間違いない。若手の飛躍の舞台になり得る1試合を救援専門のネルソンに与える必要があったのだろうか。そのネルソンが素晴らしい立ち上がりを見せた。ならば臨機応変で四回以降も続投させても良かった。球が上ずってきたから、早めに交代させたのだろうが...。ハートウィグのイニングまたぎも想定通りとは思えないし、普段は勝ちパターンで投げていなかった島本は果たして7-1の七回1死一、二塁の場面で投げる心の準備がどこまでできていたか。チームに余裕がある状況は承知しているが、しっくりこないブルペンデーだった。
◆ブルペンデーの阪神が7-0から2点差に迫られたものの、逃げ切り、優勝マジックを2元の「4」とした。一回、佐藤輝明内野手(26)が球団年間最多のバンテリンD7本塁打目の36号2ランで先制。四回は熊谷敬宥内野手(29)の二ゴロが野選を誘って、3点目。七回は近本光司外野手(30)、森下翔太外野手(25)の連続適時二塁打、大山悠輔内野手(30)の犠飛で4点を加えた。来日初先発のニック・ネルソン投手(29)は3回降板。石井大智投手(28)がベンチ入りメンバーから外れた投手陣は四回から湯浅京己(26)、岩貞祐太(33)、グラント・ハートウィグ(27)、島本浩也(32)の4投手がつなぎ、八回から及川雅貴投手(24)、岩崎優投手(34)の継投でしのいだ。近本は八回の三塁打で入団7年目安打1071とし、長嶋茂雄氏を抜いて2位に浮上(1位はヤクルト・青木宣親氏の1114安打)。中日戦10勝10敗でセ5球団に勝ち越す〝完全優勝〟まで、直接対決残り5戦で3勝。
◆阪神・佐藤輝が一回に36号の先制2ランを放った。バンテリンドームナゴヤで今季7本目の本塁打。2005年に金本知憲が放った6本を上回り、球団の同球場シーズン最多記録を更新。ビジター選手では00年の松井秀喜(巨人)の8本に次いで、02年のラミレス(ヤクルト)と22年の村上宗隆(ヤクルト)に並ぶ2位。中日選手では06年のT・ウッズの20本が最多。
◆ブルペンデーの阪神が7-0から2点差に迫られたものの、逃げ切り、優勝マジックを2減の「4」とした。マジック対象チームは巨人とDeNA。5日に阪神が広島戦に勝てばマジックは1つ減り、さらに巨人が中日戦に敗れてDeNAがヤクルト戦に引き分けるか負ければ、マジック2で優勝に王手をかける。
◆阪神・大山も弟分たちに続いた。6―0とした七回1死一、三塁で代わったばかりの4番手・梅野の初球カーブを振り抜いた。右翼へ打ち上げて、三走・森下が悠々と生還。終盤3イニングで猛反撃を食らった中で価値のある得点だった。連続打席無安打は「18」に伸びたが、今カードは計2犠飛と渋い活躍。甲子園でお目覚めといきたい。
◆さぁ、史上最速Vへ! 阪神は中日戦に7-5で勝ち、優勝へのマジックナンバーを2つ減らして「4」とした。最短で6日に2年ぶりのリーグ優勝が決まる。佐藤輝明内野手(26)が一回に先制2ラン。今季36本塁打で1985年の岡田彰布の35本を超えた。バンテリンドームでは2005年の金本知憲を上回り、球団最多を更新するシーズン7本塁打。次は甲子園で歓喜のアーチを放つ!打球速度が落ちることなく、右翼ポール際に弾丸ライナーが突き刺さった。佐藤輝が一回、先制の36号2ラン。1985年の岡田彰布(35本)を抜く一発で、一気に流れを引き寄せた。「入ってくれてよかった。ネルソンが(来日初の)先発だったので。初回から先制できたのはよかった」一回2死から森下が死球で出塁し、打席へ。カウント2―2から、中日先発・涌井の低めカットボールにタイミングを外されながらも、右手一本でスタンドに運んだ。恐るべしサトテルパワーに竜党もどよめいた。この衝撃の一発は、岡田だけではない。もう一人の偉大なレジェンドの記録も追い抜いた。バンテリンドームでは2005年の金本知憲(11試合で6本)を超え、球団最多を更新するシーズン7本目。今季の同球場最多本塁打の中日・上林(58試合)とボスラー(51試合)に、わずか12試合で並んだ。前夜は中日の4番・細川の逆転3ランに屈してチームの連勝は3で止まった。佐藤輝は三塁の守備位置から右翼席に飛び込む竜の主砲の一発を驚きの表情で見つめていた。本塁打や打点とともに気にしているのは打球速度だ。「強くコンパクトにたたかないとスピードは出ない。僕よりも細川さんのほうが打球のスピード、質ともに上。打球速度もすごいらしいですよ」7月13日のヤクルト戦(甲子園)で右翼ポール際に豪快な一発。ビジョンに虎最速級の打球速度181キロと表示された翌日、「自分はまだまだ」と漏らした。
◆ミスターに並び、ミスターを超えた。阪神・近本が2本の長打を放ち、入団7年目までの通算安打数で長嶋茂雄さんを超え、歴代2位となった。「ヒットを打ててよかったです。また頑張ります」この日は2試合ぶりに定位置の「1番・中堅」でスタメン復帰。目標の存在に追いつく瞬間は3―0の七回に迎えた第4打席にやってきた。先頭の梅野、小野寺の連打で無死一、二塁のチャンス。1ボールから橋本の直球を右翼線に弾き返す適時二塁打で8月15日の巨人戦(東京ドーム)以来のタイムリー。これで長嶋さんの1070安打に並ぶと同時に、のちに乱打戦となるゲームで貴重な追加点を挙げた。さらに7―5まで追い上げられて迎えた九回。先頭で打席に入ると、右中間真っ二つとなる三塁打を放ち、8月22日のヤクルト戦(神宮)以来のマルチ安打で一気に長嶋さんを抜いた。8月31日の巨人戦(甲子園)で39打席ぶりのヒットを打ったが、今カードの2日は5打数無安打に終わり、前日はベンチスタートから代打で出場し四球を選んでいた。首位打者争いをしていた打率は・275まで下落したが、上昇気流に乗ってくれるに違いない。1071本のヒットを積み重ねるにあたり、できる準備はすべてしてきた。毎月、月初めには必ずピン札の1000円札を用意して、神社をお参りする。だが、デーゲームや移動などでどうしても参拝できないときもある。「できない時はちょっと不安なんですよ。今まで続けてきていることを次もやったからって、いい結果が出るかと言ったらそうでもない。でも、何か自分の中で心残りが、引っかかる部分があるんだったら、それはやった方がいい」もちろん科学的、物理的に効果が証明されていないことだってわかっている。だけど、メンタルの安定に少しでもつながるならと、ルーチンに取り入れてきた。ようやくトンネルから光を見つけた。虎のリードオフマンはやっぱり近本しかいない。(渡辺洋次)
◆竜打線の猛烈な追い上げに遭っても、粘りに粘って勝ち切った。九回を締めた阪神・岩崎は2年ぶりの30セーブ達成だ。「いつも通り、ちょっとランナーを出しながら、でも、ゼロで帰ってこられたので、良かったです」来日初先発のネルソンから始まったブルペンデー。七、八回で5点を返され、出番は2点リードで巡ってきた。1死から四球と安打でピンチを背負ったが、山本を右飛、代打・ブライトは痛烈なゴロを反応良くグラブに収め、勝利の瞬間に飛び込んだ。「あしたの試合、その次の試合も勝てるように、またみんなで一丸となって頑張っていきます」7人継投での勝利を、次へのエネルギーにする。(須藤佳裕)
◆2年ぶりの王座奪還に向けて調子を上げてきたお祭り男が、この日もバットで躍動した。阪神・森下が2安打2打点をマークし、今季128安打でキャリアハイを更新。短いコメントに充実感をにじませた。「良かったです。きょうは(早く大阪に)帰ります」四回、先頭で先発・涌井から左前打を放ち、自己最多だった昨年を超える127安打目。佐藤輝が安打で続き、熊谷の二塁野選の間に3点目のホームを踏んだ。さらに七回1死二、三塁では3番手・橋本の外角から入ってくるスライダーを左中間にはじき返し、128本目の安打となる2点二塁打を放った。3日に公式戦では初のバンテリンドームでの本塁打を記録。意気揚々に臨んだ一戦だったが、ヒヤリとする場面に見舞われた。一回の第1打席、涌井の抜けたチェンジアップが頭部付近へ。間一髪で頭部直撃はさけたが、左肩に死球をくらった。それでも怯むことなく立ち向かい、安打を積み重ねた。今季プロ3年目で記録した20本塁打、78打点もともに自己最多。さらなる高みを追い求めるシーズンを送っている。この日、佐藤輝が先制2ラン、大山が犠飛を記録。クリーンアップの打点そろい踏みの試合は、2023年9月8日の広島戦(甲子園)から23戦負けなし(22勝1分け)。強打のドライチトリオが不敗神話を継続させた。5日からは舞台を本拠地・甲子園に移す。森下は6試合連続安打を記録し、その間、打率・522(23打数12安打)、2本塁打、7打点と絶好調。〝Xデー〟が迫る中、背番号1が頼もしい働きを見せている。(萩原翔)
◆ブルペンデーで、来日初先発した阪神・ネルソンは3回1安打無失点と役割を果たした。「(中継ぎと)そんなに変えることはなかったけど、打者一人一人に対して慎重に投げていたよ」。一回2死では上林を2球で追い込むと、ナックルで見逃し三振。捕手の梅野が捕球し損ねるほどの変化量を見せた。「ナックルは(持ち球の)一つの球種。長いイニングを投げれば、それだけ投げる機会は増えるね」。助っ人右腕が新たな可能性を披露した。
◆五回から3番手で登板した阪神・岩貞が1回?を無失点と好投し、今季3勝目を挙げた。「みんなで勝ち切れたことはよかった」。1イニング目は危なげない投球も、2イニング目に2死から連打を浴びて降板。後を受けたハートウィグが後続を断ったが、「もう1アウトを取れれば、ゲーム展開的にもうちょっと戦いやすい形でいけた気がする」と反省した。
◆プレーボール直後に佐藤輝がドカンと一発。圧倒的に強い2025年の阪神だが、サトテルの一発を見ただけでも一気に満足指数はMAXだ。きょうも打つかもしれない、と思うと最後まで球場を後にできなくなる。勝っても負けても、全試合でガッカリさせない、最強のスターだ。名古屋での3連戦を終えて、5日からは甲子園でたぶん最後のカウントダウン。6試合のどこかで決まる。ふと気になったのが〝あの場所〟だ。阪神が優勝するたびに騒動が起きる道頓堀-。21年ぶりの優勝となった1985年。カーネルサンダース人形が暴徒に持ち去られた。「バースや」そう叫んで胴上げ。最後は道頓堀に投げ捨てられる悲劇が。ファンも次々と飛び込んだ。以来、なぜか快挙があると、人が飛び込む悪しき慣例が生まれてしまう。道頓堀ダイブを警戒して取材に行かされたことがある。2002年6月。サッカーの日韓共催W杯で日本が予選リーグ突破を決めた日に、橋の上にサポーターが殺到した。今にも飛び込む群衆。その瞬間だった。「きょう、飛び込んだら、阪神が優勝したときは飛び込ませないぞ!」一人の若い警察官が絶叫した。えっ、そんなこと、言っていいの? 一瞬、すごく心配したが、この言葉が意外にも響いた。「きょうはやめとこ。阪神優勝で飛び込めなくなったら困るわ」なんと、その場所では誰もダイブしなかった。今思えば、あのお巡りさんは〝DJポリス〟の先駆けだった。そんなファインプレーがあった翌年の03年。闘将・星野仙一に導かれた18年ぶりのリーグ優勝。道頓堀ダイブは5000人を超えたという。あぁ、情けない。
◆ヒ~、危ねえ危ねえ...もう少しで鬼門ナゴヤに飲み込まれるところやった~。本日の阪神は『ブルペンデー』。先発のネルソンから湯浅、岩貞、ハートウィグの4投手で6回まで無失点。ウッヒョ~、さすが12球団ナンバーワン投手陣。プルペン組も強力やんかー!!その上、七回に4点を追加して7-0と大量リード。「よっしゃー! 今日は正真正銘のブルペンデー、見せたろやないかァ! 連続無失点試合の石井は最初から休養日でベンチに入っとらんけど、及川も岩崎もお先に帰って風呂入っちゃってええでェ! ハートウィグがイニングまたぎで七回を放って、八回島本、九回畠で見事プルペンデー完封リレーいったるよー!!」と藤川監督に代わり勝手に采配する浮かれようだったのに...。な、何で及川、岩崎に結局頼らなきゃいけない試合になるわけ...。2人とも大量リードで心の準備ができていなかっただろうに...中野の美技もあり、何とか耐えて下さりありがとうございました。てか、ブルペン陣、気を抜いたらアカンやろ!! さあ、マジック4で甲子園へ...夢の週末のはじまりで~す!!

<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
75 | 45 | 3 | 0.625 (↑0.003) | M4 (↑2) |
20 | 425 (+7) | 294 (+5) | 79 (+1) | 90 (-) |
0.245 (-) | 2.150 (↓0.02) |
2 (-) |
巨人 |
59 | 61 | 3 | 0.492 (↓0.004) | 16 (↓1) |
20 | 382 (+1) | 378 (+12) | 82 (-) | 47 (-) |
0.245 (-) | 2.770 (↓0.07) |
3 (-) |
DeNA |
56 | 61 | 5 | 0.479 (↑0.005) | 17.5 (-) |
21 | 404 (+1) | 392 (-) | 89 (-) | 58 (-) |
0.240 (-) | 2.940 (↑0.01) |
4 (-) |
広島 |
54 | 63 | 5 | 0.462 (↓0.004) | 19.5 (↓1) |
21 | 382 (-) | 402 (+1) | 63 (-) | 53 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.030 (↑0.01) |
5 (-) |
中日 |
55 | 65 | 2 | 0.458 (↓0.004) | 20 (↓1) |
21 | 347 (+5) | 384 (+7) | 70 (+1) | 75 (-) |
0.229 (-) | 2.880 (↓0.02) |
6 (-) |
ヤクルト |
44 | 68 | 6 | 0.393 (↑0.006) | 27 (-) |
25 | 342 (+12) | 469 (+1) | 73 (+3) | 51 (-) |
0.230 (↑0.001) | 3.610 (↑0.02) |
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